26
Août

タカムラ10周年感謝祭

まだまだ暑さが厳しい8月、楽天通販サイトで人気を博している大阪の酒販店タカムラがネット通販のお客様のご愛顧に応えるために、同社としては初の試みとして、8月22日に大阪中央公会堂で「10周年感謝祭」と題したイベントが行われた。 感謝祭の冒頭、松社長から「日ごろネット通販で接客をしていてもお客様の顔が見えない、ネットを始めて10年の節目の今年に何かお客様に還元できないか、と考えていました。」と。 チケットは事前販売分として350枚用意したが完売。結局当日券も含めて約400名の大イベントとなった。 猛暑の中、会場はさらに熱気を帯びてきている中、涼を求めてワインを楽しんでいるといった雰囲気。 出展アイテムは、レ・シャン・リーブル、ブルトン、マルセル・ラピエール、フィリップ・パカレなど9アイテム(詳細は後ほど)。どれも人気で、矢継ぎ早に当ブースへ来られた方たちのグラスへワインを注ぎ続けた。 中でも有料試飲のパカレ「ジュブレイ・シャンベルタン」は開始から約1時間で予定数量を完売。 ブルトンのディルタント、ヴーヴレイなど、味わい深く、体に自然と溶け込むような味わいに何度もブースにいらっしゃるお客さまも数多くいらっしゃった。 会場には、信念と情熱の料理人であるラ・トルトゥーガの萬谷シェフも出店。 クレープ・フロマージュ、クスクス、ホタテのパテの3種類をご提供。終始情熱を込めてクレープを焼いている姿は職人の域。 行列ができるほど大盛況だった。 忙しい中にも、終始にこやかな振る舞いでこのイベントを楽しんでいる様であった。 当ブースで出展したワインの詳細は以下の通り。 レ・シャン・リーブル  サン・ペレ・メトッド・トラディショナル NV カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトン  ラ・ディルタント・メトッド・トラディショナル NV この2アイテムは非常に人気が高く、ぐるっと他のブースで一通り試飲をされた来場者の方曰く、「この味わいは初めて!くせになるわぁ。もう一杯ください!」。サン・ペレはマルサンヌ100%でつくられた非常に珍しいぺティヤン、ヴーヴレイのぺティヤンも泡がきめ細かく試飲された方々からも絶賛の嵐!であった。 カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトン エポール・ジュテ・ヴーヴレイ 09 ドメーヌ・デ・サブロネット ル・ボン・プティ・ディアブル・アンジュ 08 マルセル・ラピエール シャトー・カンボン・ロゼ 09 ヴーヴレイとカンボン・ロゼも人気でどちらもフルーティーな口当たりが評判で、特にカンボン・ロゼについては「ガメイのロゼなんて初めて!」という方や、会場で配布されるワインリストにわざわざ赤マルをつけて(ラピエールご指名で)試飲にいらっしゃる方もいた。 マルセル・ラピエール モルゴン・サン・スフル 08 ル・トン・デ・スリーズ アヴァンティ・ポポロ 08 ドメーヌ・ブー・デュ・モンド レシャップ・ベル 08 有料試飲で出展したフィリップ・パカレ ジュブレイ・シャンベルタン 07 レシャップ・ベルは当ブースのお勧めワインの一つということもあり、品種(シラー、グルナッシュ)の淡い色合いと味わいのコクの深さに、ベスト・デイリーワインの呼び声も!? 今回出品したワインの輸入元情報 レ・シャン・リーブル / サン・ペレ・メトッド・トラディショナル NV マルセル・ラピエール シャトー・カンボン・ロゼ 09   モルゴン・サン・スフル 08 フィリップ・パカレ / ジュブレイ・シャンベルタン 07 […]

8
Juil

真夏の空の下でテスティング!

今日のパリは30度以上・・・ 今年の夏は2003年以来の暑さ・・・ そんな中、パリで有名なコンサート会場の隣で自然派ワインのテスティング・フェア開始! 皆今回はリラックスモード! お喋りをしながら、仕事など忘れ、 美味しいワインを楽しもう!と言う企画。 ですので今回はその風景をお送り致します! 人が沢山! 略皆一般人なのに楽しそうに試飲会に参加していました! しかも場所が最高! この目の前には寝そべる草原があるので、 ワイングラスを持って日焼けを楽しめます! Julien Courtois の弟。 今日は彼がワインのプレゼンテーション! 濃厚で厚みのある白ワインが印象的! Sebastien Riffault と Alexandre Bain の 仲良しショット。 プライベートでも仲がいい二人。 セバスティアンの白は、独特さがあり、 彼しか造れないトロミとミネラル感があるワイン。 アレクサンドルはとても上品でフレッシュ感がタップリ。 華やかで飲みやすく、お勧めワインです! ブルゴーニュと言えばDominique Derain。 いつも大きな笑い声で直ぐばれてしまう、とても陽気でおかしい人! しかし彼のワインは繊細! 綺麗なピノの香りが漂い、とても飲みやすいエレガントワイン! いつも元気で動き回っているJean-Pierre Robinot。 今日も、『氷がないよ!それいれてあげる!これあっちに持っていくよ!名刺が足りない!』 と大忙し。。。! しかし説明する時には真顔になり、理解するまで教えてくれるから凄い! 彼のワインは長年塾されたものが多く、リッチ感と複雑感が多いに出ています! 隣にはいつもロックなグリオットのPatrick。 今日はぺティヤンのムサイヨンを試飲。 アペタイザーにはピッタリ! りんごや柑橘類の香りが漂う、喉を潤してくれるスパークリングワイン! そして赤のラ・グリオットもブドウジュースにしか思えない飲みやすさ! 少々スパイシーで綺麗な味わい! 一番端にはメチャラフな格好でワイン説明をしているMaisons Bruléesのミッシェルさん。 セックのSuavignon は後味が長く残りとてもフルーティ! そして赤のエルドローも骨格がしっかりとしているにも関わらずグイグイと飲みやすく、今がちょうど飲み頃です! 最後にカオールでワインを造っているクロ・シギエ! とリあえず色が綺麗! 濃厚そうだがとても上品で、カカオやスパイスの香りが漂うワイン! 穏やかな味がするこのワインは、彼の性格そのものが出ています! 初めてお会いしたのですが、メチャクチャ優しくシャイな人。彼のワインもそんな感じがします! Julien Courtoisのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: 株式会社イーストライン […]

3
Juin

BEAUJOLOISE 2010 ボージョロワーズ 自然派試飲会―PART2

毎年、春に行われるボージョロワーズ自然派試飲会は今年で3回目だ。毎年規模が大きくなっていく。 フランス醸造業界も曲がり角に来ている。 今、仏国醸造界では経済的に最も苦しい地域の一つに挙げられるのがここボージョレ地区だ。一時は飛ぶ鳥を落とすほどの勢いがあったボジョレ・ヌーヴォーが、皮肉にもボジョレ・ワイン全体の失墜の原因になっている。あまりにも酷く不味いヌーヴォーが世界に流れ過ぎた。ヌーヴォーは一時世界中のお祭り騒ぎにまでなった。ブームになれば商魂たくましいビジネスマンは出来るだけ安いヌーヴォーを仕入れようとワイン商を叩く。叩かれたワイン商は栽培・醸造家の利益を削る。栽培・醸造家は質より量の栽培・醸造に走る。極悪品質のヌーヴォーが近年の10年間は世界に氾濫した。 お祭りといえば、普段ワインを飲まない人達までも、かなりの量のワインを飲む。品質の悪いしかも酸化防止剤がたっぷり入ったワインを大量に飲めば、翌朝の二日酔いは悲劇だ。頭がガンガン、安いガメイ品種ワインの嫌な香りが体中に染み込んでいる。三日酔いと云った方がいい。世界中の人がこんな経験をほぼ10年間は続けた。今、ボジョレと聞いただけで逃げ出す人達がいるのも無理がない。この現象は何もボジョレに限った事ではない。価格を叩かれる安い地方の産地は同じような状況にある。例えば、南ローヌ地方、ラングドック・ルーシオン地方がそうだ。これらの農協がバタバタと潰れている。                               自然派ワインの新規若手醸造家 そんな状況の中でも、確実なファンをコツコツ増やしてきたのが、自然派ワインを造る醸造家達だ。まず、栽培方法は除草剤や殺虫剤の使用をやめて土壌を活性化させた。これだけでも、普通の栽培家の3倍の畑仕事が必要だ。だから価格を叩かれた一般の栽培家には転換したくても不可能なやり方だった。だからその当時は、甘んじて不味くても安いワインを造り続けなければならなかった。失墜の姿はもう分かっていたのである。でも、ここまでひどくなるとは誰も思わなかったに違いない。しかし彼らの一部の人達は失墜の原因を自然派ワインの醸造家に押し付けたのである。ボジョレワイン委委員会の役員(大手ワイン商)のメンバーが日本に行き、自然派ワインはSO2(酸化防止剤)を使用しない為、ワインの状態が酷く、そんな自然派ワインがボジョレワインのイメージを大きく落としていると発表した。そして、彼らは自然派ワインへの出来うる限りの嫌がらせを実行した。最もひどいのは、ボジョレ・ヌーヴォーの出荷日に、お前のヌーヴォーはAC BEAUJOLAIS NOUVEAU のアペラッションを認めない、と通達する。飛行機もすべてキャンセルせざるをえないような酷いことをやっていたのである。ヤクザの如く。これはつい2、3年程前まで続いていたことなのである。今だにまだその傾向は若干残っている。しかし、彼らを支えていた栽培家がもう耐えられなくなって、ドンドン廃業したり葡萄木を抜いてEUより助成金をもらって職業を変えてしまっているのが現在の状況だ。若手醸造家や、心ある醸造家、後継者などは例え仕事が増えても、リスクが多くなっても本物の自然派のワインを造ろうと決意する人達が増えている。3年目のこの試飲会に今まで見たこともない若手醸造家が多く参加していた。喜ばしいことだ。そんな彼らに手をさしのばし、惜しみなくノウハウを提供するマルセル・ラピールなどベテラン自然派の醸造家達の人間的素晴らしさに、感動すら覚える。我々、買う立場の人間がモットモット彼らのワインの販売発展に力を入れなければならないと心に誓うこの頃である。この傾向はフランス全土に広がっている傾向である。 会場内でワイン以外の色んな作品の紹介 毎年、芸術家の作品の展示も行っている。 また、オランダ人のレーモン・ルコック氏も毎年の参加だ。ビオの本物チーズやイベリコの生ハムなどすべて、現場まで足を運んで、それぞれの造り手と特別契約をしている。彼の生ハムは、もうドンでもなく美味しい。 ★OSTERTAG オステルタッグ このボジョロワーズの試飲会は基本的にボジョレ・マコン地区の醸造家が主体となっている。毎年、他の一つの産地の自然派を招待している。今年はアルザスの自然派が招待された。 アルザスのオステルタッグが来ていた。 ブースは大人気でなかなか近付けない。しばらく待機していて隙をみてすかさずに入り込んだ。 アンドレとは久しぶりに会う。すごく繊細な精神と思考する、そして断固実行するタイプだ。 今日はすべてリースリングだ。 会VIGNOBLE D’E ヴィニョブルE 08 日本の墨絵的な絵のラベルだ。奥さんが芸術家だ。彼のラベルは殆ど奥さんの作品がデザインされている。スパイシーな香りと味わいだ。スカットとしたミネラル感がある。最後にミネラルの旨味が爽やかに広がる。ワインが主張しない。鮨に合わせたい。 会RIESLING CLOS MATHIS 07 リースリング・クロ・マチス 緑がかった黄色、まさにバラの花ビラの香りだ。胡椒っぽいスパイシーさがあって、辛さまで感じる。ステンレスタンク醸造・熟成をやった。ホントにピュアなミネラル感を狙った辛口白ワイン。でも繊細である。 MUNCHEBERG RIESLING08ミュンチュベルグ 花崗岩と石英石が入り混じった土壌構成。クオーツ(水晶がかった石)が多いとミネラル感が強くなる。黄金色に近く美しく輝いている。ミネラルからくる辛さを感じる。 ワサビを使った日本料理に合わせたい。 勿論、刺身に合わしても面白い。 ★CHRISTOPHE PACALET クリストフ・パカレ クリストフ・パカレも超人気でなかなか近付けない。このような試飲会は朝一番に来て試飲しないとなかなか進まない。お昼近くなると来場者の数が増えてしまう。来年は朝一番で来ることにする。自然派のサラブレッドだ。マルセルを伯父、フィリップ・パカレを従兄弟に持つ。 自然派の元祖と天才の醸造技術を近くで体で覚えたクリストフ。自然体でゆったりした性格だ。 JULIENAS 09 ジュリエナ 色調も濃い、まさに世紀の年09の色合いだ。香りも典型的なガメイと云われるバナナの風味だ。勿論、自然酵母のみの醗酵だから土壌から来る香りだ。口中は力強くて濃縮感があり、旨味のミネラルも濃縮している。 FLEURIE 09 フルーリー 実にやさしい果実味だ。09ということで太陽を感じるけど強すぎることがない。ミネラルもほどほどに感じられて、スーッと入ってしまうTHE自然派ワインだ。 ★JEAN CLAUDE LAPALU ジャン・クロード・ラパリュ 自然派の孤高の存在。 ジャンクロードは控えめな性格で当初はマルセル・ラピエールなどとあまり直接的な接触はなかった。自分なりに自然派造りを工夫して実践して身につけたタイプだ。勿論、今は違う。 お互いのことをよく理解し合って付き合ってるし、マルセルを尊敬している。でも。造りは 独自な方法が多方面に渡ってある。 BROUILLY […]

1
Juin

BEAUJOLOISE 2010 ボージョロワーズ 自然派試飲会-PART1

今年も盛大にボージョロワーズ試飲会が開催された! 今年は自然派発祥の地とも云えるモルゴン村の真ん中で行われた。 今年の主任幹事はマチュ・ラピエールだ。もう、自然派若手の中心的存在に成長しつつある。自然派もお父さんのラピエールの時代から大きく進化しようとしている。8年程前まではボジョレ地区での自然派の位置づけは非常に厳しい状況に置かれていた。ヌーヴォー出荷時にAC BEAUJOLAISを認可されず、空輸便がキャンセルされることもあったほどだ。 一般のボジョレ栽培家、醸造家の人達に随分誤解されて色んな妨害にもあって来た。自然派ワイン見本市をボジョレのド真ん中でこんな風に開催できるとは考えられないことだったのである。 今はボジョレワインが危機に瀕している。普通のボジョレワインが売れなくて瀕死状態の醸造家が多数いる。葡萄木を抜けばEUより助成金が下りる 為に引き抜かれた畑が目立つようになってきた。ボジョレの景色すら変わってしまいそうな勢いである。そんな中、マルセル・ラピエールをはじめ自然派ワインの勢いが止まらない。世界中からお客さんが集まってくる。 一般醸造家も自然派ワインの造り手への見方に変化がある。やっと誤解が解けてきた。マチュ主催のこの試飲会はボジョレの一般醸造家も参加可能だ。800人を集めるボージョロワーズの熱気は凄い!ブラボー!マチュ! ★CYRIL ALONZOシリル・アロンゾ(DIONY 東京:03-5778-0170、京都075-622-0850) 入口正面に陣取っているのはシリル・アロンゾだ。 天才的発想の持ち主のシリルは次々と新しい展開を考えだして行動している。 1-LA VIE EN ROSE ラ・ヴィ・アン・ローズ 最初のワインはエディット・ピアフの代表曲の名前が付いたワインだ。これもシリルの発想だ。レニエ村の08年だ。太陽が少なく難しい年にしては良く熟して果実味が豊かだ。ミネラル感もあって最初から美味しいワインに出会う。うれしいかぎりだ。ピエロの絵がラベルになっている。これもシリルらしい独特のエスプリだ。 2-TSUKI YOMI 07 ツキ・ヨミ(月よみ) 濃厚な色合い、グルナッシュを思わせる香り、濃縮感あふれるボリューム、ミネラル感もあり。ボジョレのガメイ品種とは思えないしっかりしたワインだ。シリルのお父さんジェラールもアヴィニョンよりの参加だ。いつも笑顔のジェラールだ。 ★MARCEL LAPIERRE マルセル・ラピエール(野村ユニソン:03-3538-7854) 自然派の原点となったマルセル・ラピエールのブースだ。今日は奥さんのマリーと娘がブースに立った。マチュは主催者として飛び回っている。マルセルは色んな人への挨拶で忙しい。しかし、パワフルなマリーだ。マリーは北フランスのロレーヌ地方の出身だ。若い頃、収穫のアルバイトにマルセルのところに来た。マルセルと恋に落ちてそのままこのモルゴンの人となった。 1-RAISINS GAULOIS 09レザン・ゴロワ VDP 本日の一番のお勧めだ! 安くて!旨い!自然派!3拍子揃い。2009年は世紀の年だ! マルセル『09年は自分が今までに造った最高の年だった』 と言いきる。若い木から収穫した葡萄を仕込んだワインだ。 若い木といえども09年の天気は、葡萄を完璧な状態で収穫できた。だからこのVDPは例年のモルゴンのワインに劣らない濃縮度と果実味の旨味を備えている。だから、この価格で!この品質!自然な風味が一杯詰まってる。本日NO1のお勧めだ!バッグ・イン・ボックスもありますよ!業務店でのハウスワインでマルセル・ラピエールをゴクゴク飲んでほしい。 2-MORGON 09 モルゴン  世紀の年! マルセルが“生涯最高のワインだ!”と言いきる2009年。 色合いも香りも濃いグルナデンのようだ。濃縮な果実味、ガメイが熟した時は若い時のグルナッシュのような風味になる。まさにスパイシーささえ感じる。そして、熟成すると芳醇なピノ・ノワールのように変身する。きっと09もそうなるだろう! ★PHILIPPE JAMBON フィリップ・ジャンボン(野村ユニソン:03-3538-7854 藤木) 自然派を造る為に生れてきた男 我らが愛するフィリップ・ジャンボンだ。愛すべきピューリスト。自然派の中でも極を追求するフィリップだ。他の分野からこの自然派ワインを造る為に醸造元になった男だ。元三ツ星レストランのソムリエからの転職だ。そこまでやるか!?と皆が思うほどのリスクを負う男だ。SO2は完全無添加、ワインがどんな風になっても無添加で通す。『自然界は正義が勝つようになっているんだ!バクテリアにも、善玉と悪玉があって、ワインの中で戦っているんだ。最後は必ず善玉が勝つんだ!』と子供のように言いきる。 そして、そんなフィリップを笑顔で支えている奥さんのカトリーヌだ。 フィリップのワインには強烈な熱狂的ファンがいる。カトリーヌ・ファンも多い。フィリップが子供のように夢を追い続けられるのも、この笑顔のカトリーヌがいるからだ。私もカトリーヌ・ファンの一人だ。 1-JAMBON BLAN ….CHARDジャンボン・ブラン・ ・・シャール フィリップ自身の白はまだ樽の中で悪玉と善玉が戦っている最中だ。だからまだ瓶詰できない。フィリップと同じくらいナチュラルな栽培家が近所にいる。フィリップの超自然派醸造の先生だ。ギー・ブランシャールという栽培家だ。そのシャールをとってワインの名前を付けた。フィリップのワインとは双子的存在と思って良い。ブランシャールのワインをフィリップが瓶詰したものだ。実にジャンボン風味のワインだ。 2-UNE TRANCHE DE JAMBON ユンヌ・トランシュ・ド・ジャンボン […]

25
Mai

ジャック・セロスとボーヌの和食BISSOHとの饗宴

自然派シャンパーニュ孤高の存在、セロス夫妻がワインのメッカ、ボーヌに来る 仕掛人は和食レストランBISSOHだ。 沢畠夫妻は5年前にボーヌの街で和食レストランBISSOHをオープン。 沢畠夫妻は自然派ワインの大ファンだ。 だからワインセレクトは大部分が自然派ワインだ。しかもブルゴーニュにあってフランス全土の自然派ワインが揃っている。各地方の自然派大物はすべて揃っている。勿論、シャンパーニュのセロスもある。 この春から沢畠夫妻は醸造元フェアー開催を決意 『フランスにいる和食料理人として自然派ワインと和食のマリアージュを真剣に取り組みたかった』と語る沢畠氏。『フランスに居るから醸造家に来てもらう事が出来るし、本当に楽しくできるのではないでしょうか?』と奥さん。第一回は大好きなシャンパーニュのジャック・セロスに相談したところ快諾してくれた。和食と自然派ワインのマリアージュを極める。 私にとってこの和食レストランは貴重な存在だ。 醸造元巡りをするのが私の仕事だ。連日のフレンチ料理が続くと消化器官が疲れてくる。そんな時、ボーヌにたどり着けばBISSOHがある。 BISSOHがどんなにか私の心身の支えになっているか図り知れない。 それに、フランスに居ながら自然派ワインと和食のマリアージュを追求できるなんて夢のようだ。自然派ワインを広めるのが私のライフワークだ。このテーマは私の永遠のテーマでもある。ホントに感謝感激だ。ブルゴーニュ醸造家も含む約30人が絶妙のマリアージュを堪能 私はPARISからの参加だ。夜の7時半からの開始予定。何としたことか腕時計が10分遅れていてTGV(特級列車)に一本乗り遅れてしまった。約45分遅れて到着。幸いにもまだ始まっていなかった。 入店した人達がアペリティフとしてEXTRA BRUT V.Oを試飲していた。 V.O. =VERSION ORIGINALヴェルション・オリジナル、毎年3600本しか出荷しない。AVIZE村、CRAMANT村、OGER村のグランクリュ100%の3村のシャルドネを仕込んだもの。繊細でミネラリーで果実味が柔らかなシャンパンだ。   セロス氏よりの挨拶で会が始まった。 ワインの中心地ボーヌでシャンパンの会を開催できて喜んでいた。人間として実に調和のとれた人物である。栽培も醸造も実に自然な造りをしている。 しかし、ビオ栽培でなければならない、ということはない。自分の子供が病気の時はチャンと薬を施して治すように、葡萄が本当に病気になって全滅しそうになったら必要な薬を撒いて全滅を避けて葡萄を生かすほうを選択する、など興味深く聞き入ってしまった。人間として実に調和のとれた話だった。 醸造に関しても、超自然な造りを実践しているセロス氏が自然派にありがちな偏ったところがない一面を話してくれた。 例えば、SO2添加についても葡萄の状態や発酵時の状態如何でSO2を必要な時は使用するとの事。偏ったところがなく、淡々と語ってくれた。 天才的なセンスと繊細な感性をもちながら、葡萄栽培、シャンパーニュ造りを重ねてきて、技も熟練された名人技に達し、年齢的にも人間としての厚みがほとばしる話に感銘を受けた。本当に大切なことを押さえている自信が語りに説得力がある。 *JACQUES SELOSSE ROSE   次々とシャンパーニュが供された。次はロゼ・シャンパーニュだ。アヴィズ村のシャルドネとアンボネ村のピノ・ノワールを仕込んだロゼ・シャンパ-ニュだ。年間6000本しか造っていない。 ワインとしての構成がしっかりしていて果実味の豊かさを備えている。 ミネラルが背骨のごとく真っすぐにしめている。 シャンピニョンのカルパッチョがロゼ色になっていて、沢畠シェフの遊び心が感じられる。 *JACQUES SELOSSE MILLESIME 1996   ミレジメ1996年が供された 。 柔らかな泡と熟成されてまろやかな舌触り、その中にもミネラルがフレッシュさを感じさせてくれる。 アスパラの天ぷら、ホタテの旨味とミネラル感が完璧だ。 次は1999年のミレジメだ。 *JACQUES SELOSSE MILLESIME 1999    力強く,豊満なシャンパーニュだ。 熟成からくる旨味の濃縮感。 常にアヴィズ村のクレエと呼ばれる 石灰岩盤からくるミネラル感が爽やかさを演出している。年代からくるスパイシーさがブレス産の鶏にピッタリだった。 料理は最後に豆の炊き込みご飯にカニが添えられていた。 和食のシメはやっぱり ご飯だ。日本人の私には 嬉しいかぎりだが、フランス人には理解できないかも?しかし、 […]

14
Mai

La Revue des Vins de France の大規模試飲会!

今日はパリのブルス広場にある、Palais Brongniartで開かれた試飲会に行ってきました! ワインの有名雑誌、La Revue des Vins de Franceの試飲会という事もあり、会場はもう更に人が溢れるほどの勢い! まず一つ目の会場でVignobles Landeau*ヴィニョーブル・ランドーのグザビエさんを発見! 彼のボルドーワインはエレガントで滑らか! Grange Brûlée 08*グランジュ・ブリュレ08はとても飲みやすく、タンニンも軽くて綺麗に溶け込んでいるので、アペタイザーにはちょうどいい!本当にフルーツそのままを感じさせてくれる一品です。 続いてMirambeau Papin 06*ミランボ・パパン06はより骨格がありしっかりとしているワイン。フレッシュさ 、そして綺麗な黒実のフルーツとスパイスの香りがマッチ! Château Courrège 08 *シャト・クレージュ08はとても上品!粘土石灰質のテロワールから引き出されるミネラル感と繊細なタンニンが抜群! 最後にCru La Gaillarde 08*クリュ・ラ・ガイヤルド08。これはミランボ・パパンの区画から選別された一番綺麗なブドウを使用して造られたキュベ。新樽100%で熟成されて出来上がったワインは繊細なタンニンとパワフルさが!スパイスや少々チョコレートの香りも漂い、長く残る後味が印象的でした! そして人に潰されながら 次の会場に歩いていったら 知っている顔が・・・ それもそのはず、この前会社に来てくれたChâteau Greysac*シャトー・グレサック! ここのメドックも上品で飲みやすい! 特に2005年は綺麗な爽やかさが出ていて、香りも十分に開いているので美味しい!タンニンも滑らかになっており、今一番飲み頃のワインです! 同じキュベでも年代が違うとやっぱり味も違う! 2006年は骨格がとても綺麗でよりフルーティな感じが。しかしまだ少々閉じているので、後1年待って飲んだら最高なワインになっているでしょう。 2002年はよりスパイスの香りが強く、爽やかさもありますが、カベルネの緑っぽい味が他の年代に比べてより強いかもしれません。 しかし美味しい~! とそこに知っているボトルが・・・ これは何と Marcel Richaud*マルセル・リショーではないでしょうか! Terre d’Aigues 09*テール・デグ09は蕩けたタンニンと綺麗に熟されたフルーツのバランスが最高!スパイスやカカオの香りが漂いとても飲みやすい! Terre de Galets 09*テール・ド・ガレ09はエレガント!熟成されたフルーツの味わいは、まさに残糖が残っているかのような甘さ!完璧な熟成度で収穫されたブドウが、最高なワインを生み出しています! Cairanne 09*ケランヌ09はとてもフレッシュで華やかな香り。まさにフルーツを齧っているかのようなみずみずしさ。グイグイと飲んでしまえるチョー・フルーティーワイン! 最後には一番高級なEbrescade 07*エブレスケード07。とにかく完璧なバランスで複雑感が凄い!スパイス、カカオ、黒フルーツなど、綺麗な香りとブドウのブレンドが最高。1年間大樽で熟成されえていたため、とてもまろやかでボリューム感タップリのタンニン。後味も長く残り、しかも徐々に変化していくので、飲んでいたら楽しい&幸せになるワインです! そして最後に2回へ上がってみると、少々ファンキーなボトルがズラリ・・・ とそこにDomaine de […]

13
Mai

*VEZELAY の町でホーム・試飲会PART 2*

やって来ましたモンタネさんの家! 教会の隣にある可愛らしいお家が、カトリーヌとジャンの隠れ場! 中に入るともうこんなに人が集まっていました! ****************************************************************************** まずはメインのLa Cadette*ラ・カデットのワイン! 今回はジャンさんはもちろん、23歳の息子、バランタンも参加! いまはスイスの学校で勉強している彼も、いずれはお父さんの後を継ぐ予定!しかし二人ともそっくりです・・・! 奥様のカトリーヌは、皆に挨拶へ回ったり、人数分の夜ご飯を作るのに大忙し! 私が大好きなChatelaine09*シャトレーヌ09はミネラル感抜群! 20年の木、そして粘土石灰質の土壌から収穫されたブドウは酸味が効いていてフレッシュ! りんごや梨の後味が長く続き大好きです! Les Saulniers 08*レ・ソルニエ08はより丸みがありリッチ感タップリ!押し寿司などと一緒に食べたら文句なし! 最後にピノ100%使用したLes Champs Cadet 09*レ・シャン・カデ09。フルーティーで飲みやすく、エレガントな味わいがグ~! ****************************************************************************** 続いては、最近結構な割合であっているThomas Pico*トマ・ピコ! 彼のシャブリは世界一繊細でアロマが綺麗! Côte de Jouans*コート・ド・ジュアンは酸味がキリッとしていて真っ直ぐな味わい。しかし後味はハチミツの香りが強く、飲みやすいワインです。 Beauregard*ボールガールはバターのようなトロトロ感と、ボリューム感タップリのエキゾティックフルーツの味が! そしてMontmain 08*モンマン08はより複雑感が足され、スパイスや、日本人独特の旨みが感じられます! ****************************************************************************** やはりいつでもどこでも人を笑わせるのが得意なDominique Derain*ドミニック・ドゥラン。 En Rémilly 08*アン・レミイー08は酸味とスパイスのバランスがとても綺麗で、パワフルさあり、フレッシュ感あり、丸み感あり、最高!コウキさんの一押しです! そして私からのお勧めは、La Plante Chassey*ラ・プラント・シャセ08。100年という古いブドウ木から収穫されたブドウは、グルナディーヌやイギリス飴など、とてもフルーティ!タンニンもとても繊細で、ピノの品種が綺麗に表現されている一品です。 最後にLe Ban*ル・バン08 。 これはより繊細ですが、より酸っぱい! カシスの香りが強く、先ほどの赤ワインに比べるとより骨格がしっかりとしている、食事用のワインです! ****************************************************************************** ローヌでワインを造っているMaxime Laurent*マクシム・ローラン。 彼のワインは、ローヌとは思えないほど飲みやすく、赤フルーツ! という印象が強いです。 とにかくシャイで口数が少ないマクシムのこのIl fait Soif 09*イル・フェ・ソワッフ 09は100%グルナッシュを使用。 マセラシオン・カルボニックでフルーツの美味しい部分をタップリ出し、セメントタンクで醸造された、シンプルでワイワイと飲むような一品です! ****************************************************************************** […]

11
Mai

*VEZELAY の町でホーム・試飲会PART 1*

今日はブルゴーニュ地方で飛び切りミネラルでピュアなワインを造っているラ・カデット*La Cadette、ジャン・モンタネ氏*Jean Montanetのお家で試飲会! とその前に、ヴェズレーの町をちょこっと観光です! 丘の上に在るこの小さな町は、世界遺産にも登録してある神秘的な町。 何が有名かというと、やはり町の中心に建っているサント・マドレーヌ大聖堂! 1979年にユネスコの世界遺産に『ヴェズレーの教会と丘』と登録され、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の始点のひとつという歴史的重要性もさることながら、大聖堂のティンパヌムはロマネスク彫刻の傑作として知られています。 とそんな町のちょうど下に当る丘陵で、モンタネさんの畑を発見! 葉っぱがもうこんなに伸びています! そこで今回一緒に旅に出たリョウさん(ヴェル・ヴォレ*Verre Volé)とコウキさん(カーブ・オジェ*Cave Augé)の記念写真! まだまだこれからなのにテンション高いです! そして坂をどんどんと上っていくと、町が現れてきました! 昔のまま保存されているような建物が沢山! 時が止まったような、とても可愛らしく不思議な感じ! 『いつから建っているんだろう?』 と思うお店が あちらこちらに イッパイ! そして今日は『Fête de Travail*仕事の日』で祭日! この5月1日のシンボルはやっぱりこのスズランの花。 道端で売っているのを人束買い、家に飾る日なのです! 町の女の子達が、一生懸命スズランを勧めていました。 だけどこの子、チョ~ラブリ~! そして先ほど話していた、世界遺産のカテドラール! 繊細な建築、 意味深い彫刻、 そして何と言っても古くから伝わってきた歴史が凄い!! 中に入った瞬間 何かに包まれたような温かい感情が沸き、 とても安らぎ ピュアになったような感じがします! そして待っていましたお昼ご飯! 今日は伝統的な料理を味わえるラ・ブガンヴィール*La Bougainvilleで食事! もちろんワインは全て自然派! カデットも当たり前のように飾ってあります! Le Bougainville 26 Rue St Étienne, 89450 Vezelay Tel : 03 86 33 27 57 […]

29
Avr

CAVE AUGE カーヴ・オジェ(パリワイン屋)店頭試飲会“ボージョレ”

パリNO1のワイン専門店 カーヴ・オジェ 責任者マーク・シバ       パリのサント・オーグスタン教会の近所、オスマン通りにパリNO1のワイン専門店がある。NO1の人気を築きあげたのはこの男マーク・シバだ。バイタリティー溢れ、多くのパリジャンに支持されている。女性ファンも多くホッぺに熱いキッスをする常連客がいる。そのキッス口紅跡を拭かずに笑顔で仕事を続ける陽気なマークだ。チョッとクセがあるけど気さくでやることはキッチリやる男だ。 そんなマークが選ぶワインの殆どは自然派ワインが主力だ。 勿論、商売上抜け目がないマークは、ボルドーグランクリュも有名ブルゴーニュ蔵の品揃えも揃っている。 でも、店内に入って目に入るところに陳列されているワインは殆ど自然派ワインだ。グランクリュや有名ブルゴーニュ蔵は陳列する必要はないのだろ。指名買いや、対面接客の中で対応する商品群だからだ。 マークの自然派ワイン好みは初期の頃よりだ。だから今は亡き自然派のワインも多く持っている。 自然派初期の醸造元の経済事情を救った人物でもある。 だから、彼が声をかければ醸造元はすぐ集まる。 マークとは時々醸造元やレストランでかち合うことが多い。 商売上手で熱心なマークは必ず大阪人のような質問してくる。 マーク『どうだい、ITO,最近のワインの動きは?』 伊藤『ボチボチだよ。そっちはどうだい?』 マーク『パリは結構動いているよ、でも価格が高いものはチョット鈍いよ、だから、醸造元に言っているんだ。“価格を上げるな!”と』 伊藤『本当にそうだ!今はそう願いたいね!』 いつもこんな会話でスタートを切る。 カーヴ・オジェで働いている岩田さん 岩田さんことガンちゃんと私はガンちゃんがまだ大阪心斎橋のワインバー・パッション・ナチュールで働いていた当時からだ。恥ずかしがり屋で無口な好青年だ。絶対に嘘は付かない人という印象は、多くのお客さんに信頼されるのではないかと思う。ここでは“コーキ”のあだ名で愛されている。もう4年ほど前にオリビエ・クザンの処で3カ月ほど修行して、その1年後にジャン・フォワラールにて修行して、もう何件か修行して昨年からここカーヴ・オジェで働いている。1年間は修行して、今は1メンバーとして活躍している。だいぶ慣れてきたという印象だ。 そんなガンちゃんに聴きました。 ワイン説明もきっちりこなして販売している。すごい!ガンちゃん!私は夕方5時ごろまで滞在していた。 今日の一番人気はなんでしたか? 伊藤『今日の出展醸造元で一番人気はどこですか?』 ガンちゃん『何といってもフィリップ・ジャンボンですね。もう早くから品切れでしたから。量もないけどね。』 伊藤『ジャンボン人気はやっぱりすごいですね。日本でもジャンボンの会を東京でやったら北海道からも逢いにきた熱狂的なファンがいましたからね。フィリップに逢って涙をながしていた人もいましたよ』 一番人気のフォリップ・ジャンボン (日本の問合せ先:野村ユニソン:03-3538-7854) 超人気でも量がないジャンボン!即、売り切れ完売! やっと08を一部の樽が発酵を終えて、この春にビン詰をした。自然派の中でもフィリップほどピュアーな造りをしている醸造家はいない。最大限のリスクおって造っている。どんな状態になっても絶対に妥協はしない。ワインが危険状況になっても絶対にSO2を添加しない。ゼロ添加を貫いている。彼には信念がある。ワインの中に悪玉微生物と善玉微生物が存在しているんだ。一時は悪玉が勝ってワインがダメになりかけることがある。分析をすれば危険な状況であることは分かるけど、フィリップは絶対にSO2の添加をして安全策をとろうとしない。フィイップは言い切る『今、悪玉ビールスと善玉ビールスが戦っているんだ!健全な畑からとれた健全な葡萄のみを仕込めば、最後に善玉が必ず勝つんだ!』と言い切る。3星のソムリエから醸造家に転向して10年の歳月が過ぎようとしている。最初はずい分ダメになってしまったワインがあった。しかし。10年間の自然栽培の効果で自信のある葡萄が出来てきたところだ。最近、信念が確信にかわった。ジャンボン・ブランの複雑な香りと味わいは他では絶対に観ることができない風味だ。柔らかな舌触りの中に色んなものが混ざり合っているのを感じる。悪玉と善玉が戦ってきた形跡なのかもしれない。ジャンボンのワインには不思議な魅力がある。 ←UNE TRANCHE ユンヌ・トランシュ JAMBON BLANCジャンボン・ブラン⇒彼の多くのワインは3年、5年と樽の中で戦ってる。なかなか瓶詰されてこない。他の自然派醸造元のワインをブレンドして造るテーブルワインのキューヴェを造った。 ガンちゃん、今日の1番の販売量の多い蔵は? ガンちゃん『今朝から量が一番出ているのは、やっぱりVALETTEヴァレットかな。』 午前中から車できて、ケース買いをするお客さんで大忙しだったガンちゃんは昼食を食べられなかったのだ。今、夕方になってやっとサンドイッチを店頭で食べ始めたガンちゃん。ニコニコしながら美味しそうに食べていました。そんな訳で、何が一番出たか、よく知っているガンちゃんだ。 やっぱり、暖かくなってきて白ワインが売れだしたのだろう。 自然派で白と云えば、VALETTE やっぱりヴァレットだろう! 売上ナンバー1のPHILIPPE VALETTE フィリップ・ヴァレト (日本の問合せ先:BMO : 03-5459-4248) ヴァレットのブースの周りはいつも人が多くて なかなか近づけないほどの超人気だ! 今日は奥さんと二人で対応しなければ間に合わない。 最近、フランス中で人気のあるワインレストランやビストロでは、このヴァレットは必ずリストされている。やっぱり美味しいものは皆、分かるんだな! MACON VILLAGE マコン・ヴィラージ MACON CHAINTREマコン・シャントレ VIRE CLESSE […]

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Avr

ボジョレー・フェアー@パリ!!

天気が良い!春が来た!!というメチャ気持良い土曜日の昼・・・ 散歩がてらにお馴染みのカーブ・オジェへ到着したらもう人が沢山! ポカポカと照るお日様の下で、カラフルな服に身を包んだ人々が楽しく試飲会を楽しんでいます!フランス人はとにかくお日様が大好き!ちょっとでも日が照ると、皆カフェのテラスで冷たいドリンクを一杯!という優雅な週末を過ごしています! Cave Augé 116 boulevard Haussmann Paris 8e Tel 01 45 22 16 97 – Fax 01 44 70 08 80 cavesauge@wanadoo.fr 今日はボジョレー地区のワイン試飲会。 様々な蔵元さんのモルゴンやフルーリを飲み比べ! *************************************************************** 最初に仲の良いクリストッフ・パカレ氏*Christophe Pacaletに挨拶。 元気?と彼のブースに行ったら『天気もいいし最高だよ!』とビールを片手にニコニコ顔! 確かに真昼間からビールを飲みたくなる気持も分からなくは無い・・・が仕事をしなければ!! ということで最初に注がれたのはシルーブル08*Chiroubles 08。 ボジョレーのワインの中でも一番女性的でフルーティーなキュベ。クリストッフのシルーブルは標高250mから450mの区画で収穫されたガメイを使用しているのでとてもフレッシュ!パワフルだが滑らか感もあり、イチゴのような甘い香りが特徴的。 ヌラン・ナ・ヴァン08*Moulin à Vent 08はバラやスミレの香りが漂い、しっかりとしたタンニンが感じられ、コート・ド・ブルイ08*Côte de Brouilly 08はグイグイと飲めてしまう真っ直ぐでフルーティーな味わい! ここから09年をテスティング! フルーリー09*Fleurie 09はとてもエレガントでスパイスの複雑な香りが食欲をそそります!長く残る綺麗な後味は、柔らかくとにかく心地良い!! ジュリエナス09*Juliénas 09はよりパワフルだが熟成されたフルーツと爽やか感、そしてなによりもミネラル感が最高なバランスを引き出しています! *************************************************************** 続いてジョルジュ・デコンブ*Georges Descombes 今日は奥さんが長男のフィアンセと一緒にワインの紹介! シルーブル・ヴィエイユ・ヴィーニュ08*Chiroubles VV 08はしっかりとした骨格とパワフルさが特徴的。赤い肉を、ワインの中にも感じるスパイスでローストしたら、最高な組み合わせ間違いなし! ブルイー07*Brouilly 07は飲みやすく、タンニンも蕩けているので綺麗なバランス! […]

26
Avr

フランスが新宿へ !!! 伊勢丹フランスウィーク!

4月21日~26日の1週間、新宿伊勢丹の6階催事場にフランスがやってきた。 フランス各地の銘醸ワインは、もとより、有名ブランジュリーやパティスリー、シャルクトリーに、オリーブ、催事場を歩いているだけで、お腹が減ってくる。選んだ食材やワインとの相性を考えながら、皆さん、 ワインブース、食品ブースを行ったり来たり、楽しい時間を過ごしていた。  今回、残念ながらアイスランドの火山の噴火活動の影響で、予定の航空便が欠航となりほとんどの来日予定のワイン生産者、パティシエやキュージニエなどが期間中来日できなかったが、それでも、マドリッドや、 モスクワ経由でたどり着いた、執念のワイン生産者もいた。 しかし、生産者不在ながらも、初日21日の開店早々、多くの来場者で催事場はごったかえしていた。  来場者は、チラシを片手に握り、お目当てのワインへまっしぐら。カートはワインであふれ、3,000円を超すワインが、2本、3本、時には10本まとめてと売れていく。ここのところ、元気の無いワイン業界に、明るい希望をもたらす光景だ。  また、来場者のほとんどは、日頃、伊勢丹のお酒売り場でワインを購入されているお客さまで、ワインをサービスするソムリエさんなども顔みしりの方も大勢いるようで、そのような信頼関係を築きあげている、伊勢丹の力を思い知った。 <シャトー・プピーユ2000> 今回のチラシにも掲載された、目玉はシャトー・プピーユ2000、今回のフェアの為だけに輸入されたワインである。  シャトー・プピーユは、プピーユのセカンド的位置づけであるが、ぶどう品種は、同じメルロー100%。違いは、ぶどうの樹齢と、熟成の方法、プピーユが樹齢40年以上に対し、シャトーは30年、そしてプピーユが樽100%の熟成に対し、シャトーは、古樽とタンクで熟成させている。 2000年は、当たり年。ミレニアムフィーバーもあり、かなり引っ張りだことなったミレジムである。      その味わいは、10年という熟成を経て、やさしくまろやかな味わいになっており、口中で何の引っかかりも無く、喉にしみ込んでいく。 通常の、プピーユ、シャトー・プピーユの特徴である、果実味、ヴォリューム感はなく、まさに今飲みごろのワイン。 フランス料理や洋食ではなく、和食、煮物やおそばなんかも、合う、繊細な味わいだ。 今回だけのヴィンテージ、またチラシ広告の影響は大きく、初日で100本近い数量をご購入頂いた。2000年でこの価格。コストパファーマンスが凄い! <プピーユが有機栽培???> プピーユについては、ブラインドのコンクールでのペトリュスとの同点決勝。神の雫9巻への掲載などなど、その知名度は高い。今回、アイスランドの噴火の影響で、来日できなかったフィリップ・カリーユ氏も、すでに20回以上の来日をしており、その品行方正???なキャラクターも、すでに知られている。 そのやんちゃ坊主(笑)のフィリップが、なんと、環境問題を考え、全ての区画で有機栽培を行っている。 彼も42歳、1989年の初ヴィンテージから、ちょうど20年目。2人の子供の父親となり、この自然を地球を、次の世代に、汚れなきよう渡していきたいという思いが強くなってきたのだそうだ。 現在、カーヴや、自宅で使用する温水や、暖房は、冬場剪定をした、ぶどうの枝を焼却する際の熱を利用して、CO2の排出削減をしている。 また、ぶどうの区画ごとに、センサーを設置、その場所の湿度、気温を常に監視し、ぶどうの病気の発生可能性がある場合、早期発見、早期対処にて、有機栽培で認めらているボルドー液の使用も最低限に減らしている。  次のプロジェクトとしては、カーヴた自宅の屋根にソーラーパネルを設置することを考えている。 <フィリップ・カリーユの次なる目標> 世界的不況の中、ボルドーワインの販売も困難な直面にきている。ただ名前だけボルドーとついていれば売れる時代は終わった。 そこで、フィリップは、右岸の、このカスティヨン地区の全区画35,000Ha、全生産者300蔵元、全てにおいて有機栽培に取り組み、世界で唯一の有機栽培のAOCにしようと、周りの生産者に一生懸命働きかけている。 そこれこそが、自分達の、地球の生きる道だと考えているのである。 この男、中途半端が大っきらい。良くも悪くも徹底した男なのである。 今回、シャトー・プピーユ2000の目玉以外に、プピーユのバック・ヴィンテージ1994、1995,1997、そして現行ヴィンテージのシャトー・プピーユ2000、プピーユ2005が展示販売されたが、プピーユファンの多さにびっくり。もう10年以上も飲み続けてくださっている熱烈愛好家もいた。 今回、残念ながら来日できませんでしたが、近いうちに必ずやってきますので、今後とも飲み続けてください、また、どこかでフィリップと会えることと思います。 プピーユ輸入元: 株式会社 モトックス  東京オフィス:03-5771-2823                    大阪本社:TEL036-6723 -3140 ←東京オフィス 小原 さん そのほか、伊勢丹フェアで販売されていたおすすめ自然派ワイン。 プピーユ以外にも、サンセールのセバスチャンリフォーの造る、ドメ―ヌ・ルエ、この1月に来日した、シュヴェル二―のフィリップ・テシエ、トゥーレ―ヌのミカエル・ブージュなど、ロワールの自然派生産者が、輸入元ディオニーのより紹介されていた。 ちょうど、この週末、天気も良く、ミネラル感かつ、ぶどうの熟度を感じさせる果実味を持つ、このロワールの白ワインが、なかなかの人気で販売されていた。     セバスチャン・リフォー              フィリップ・テシエ     ドメ―ヌ・ルエ、フィリップ・テシエ、ミカエル・ブージェ 輸入元:ディオニー株式会社    京都本社:TEL:075-622-0850    東京オフィスTEL :03-5778-0170     ←東京スタッフ浜川さん <絶品 !!!シャルクトリー、ル・プレ・ヴェール> 今回のフランスフェアに、表参道のレストラン、ル・プレヴェールも出展。フランス一のシャルクトリー職人直伝の、パテ、テリーヌ、リエット、ジャンボン・ブラン、ソシ―スなどを販売。 小山シェフ、 ソムリエのアラン氏などが、 ブースで忙しそうに対応をしていた。 私も、ジャンボンなど買ったが、絶品の味わい!ワインが進む、進む。表参道のレストランでも、数々の自然派ワインと一緒に、このフランスナンバーワンのシャルクトリー、そして美味しいお料理が味わえますので、ご興味ある方は、ぜひお店へどうぞ !!!まさに、ここもフランス、パリのエスプリでいっぱいです。 ル・プレヴェール 東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 4F TEL:03-3486-1603

30
Mar

サン・キャトルで自然派ワインの試飲会!

今日はDomaine de l’Anglore*ドメーヌ・ド・ラングロールのEric Pfifferling*エリック・ピファーリングに誘われて、パリのクリメ(19区)で行われている試飲会に行ってきました! 午後4時なのに凄い人・・・ しかもあちらこちらからワインが回ってき、皆アペタイザー気分でワイワイ・ガヤガヤ! 最初のブースはエマニュエル・ラセーニュ/ Emmanuel Lassaigneのシャンパーン! レ・ヴィンニュ・ド・モンギュ2007 / Les Vignes de Montgueux は爽やかなりんごや柑橘類の香り!繊細な泡と真っ直ぐな酸味がとても綺麗な味わいを生み出しています! そしてル・コテ / Le Cotet は区画の名前を付けたキュベ。ノワゼットやくるみ系の香りが漂いより複雑感が! そして私が大好きな レ・コリンヌ・アンスピレ2006 / Les Collines Inspirées。8ヶ月間熟成した2006年と2000年のブドウをブレンドし、トーストのような香りが美味しい!真っ直ぐで繊細な味が大好き! 最後にはメチャ複雑感が感じられる ミレジメ・ワイン2002 / Millésime 2002。これは熟した梨やバターの香り、最後にはコショウなどのスパイシー感もあり、ファンが多いシャンパーンです! 次は髪の毛がいつも爆発しているブノワ・クロー / Benoit Courault 。 ジルブール08 / Gilbourg 08はシュナン独特の華やかなアロマ。白い花やエキゾティックフルーツの香りがやばいです!でも口に含むと酸味がはっきりと出ており、ボリューム感もたっぷり。長い後味が印象的です。 そしてグロローを使用したラ・クレ08 / La Coulée 08はとても飲みやすく、 レ・ルリエ08 / Les Rouliersはキリッとした酸味とフレッシュ感が! 最後にスペシャル・キュベ、レ・ルリエのマグナム登場!何が違うの?と聞いたら、『これはレ・ルリエで使用したブドウをもう一度最後に圧縮し、そのジュ・ド・プレスのみで造ったワインなんだ。そして400Lの大樽で熟したんだ』と。滑らかだけど、しっかりと感じられるタンニンが印象的。酸味も強く、保存用のワインです! ここからなかなかブースに辿り着けず・・・ やっと行けたと思ったらギュウギュウ詰めに・・・ それもそのはず、ここからはパカレ、マクシム・マニョン、ラングロール、フラール・ルージュと大物ばっかり! フィリップ・パカレ […]

26
Mar

VINISUD へようこそ~!

時間が経ってしまいましたが、今日はVINISUDで試飲した美味しいワインを早速紹介致します! * * * * * 激安ワイン* * * * * Castelmaure / カステルモール(コルビエール) ここの赤ワインは凄いフルーティー!カシスの香りがとても強く、いつまでも嗅いでいたい甘いアロマ・・・骨格もとても綺麗で滑らか!甘い甘いと言っていますが、最後にはちゃんと酸味がキリッと感じられ、最初から最後まで味わえる飲みやすいワインです! 右の方がワイン造りをしているプエヨ氏。 Rimbert / ランベール (サン・シニアン) 豚のラベルのこのロゼはまるで水のようにスイスイと飲めてしまう、爽やかで気持の良いワイン。そして他のワインは全て赤・・ St Chinian / サン・シニアンは喉越しがとてもピュア、 Chant de Marjolaine / シャン・ド・マルジョレーヌは熟成されたフルーツの香りが強く、 Travers de Marceau / トラベール・ド・マルソーは繊細なタンニンが印象的。 そして面白いワイン発見! Carignator III / カリニャトールIIIというキュベ!これは何と五つのビンテージを混ぜて出来たワイン:パワフルさとエレガントさ、そしてフレッシュ感と複雑感・・・美味しい! Eric Laguerre / エリック・ラゲール(ルシヨン) 今日は奥さんと一緒に参加。彼のワインはとりあえずピュア・ピュア・ピュア!!! 全てのキュベにミネラル感が溢れ、繊細さがあり、フルーツの熟成度は完璧!しかもグイグイ飲めてしまうお勧めのドメーヌです!赤ワインのLe Ciste / ル・シストはバランスが綺麗なまろやかワイン、そして同名の白は柑橘類の後味が長く残り最高。そして今回の私のお気に入りは、Le 20 Blanc / ル・ヴァ・ブランです:りんごや柑橘類のサッパリとした酸味に、ずっと残るフルーツの味は本当にダイスキ! Grès St Paul […]

24
Mar

Le Vin de mes Amis*ル・ヴァン・ド・メ・ザミ

高級ドメ-ヌで行われたこの試飲会、Le Vin de mes Amis*ル・ヴァン・ド・メ・ザミ!! 中庭には古い樽で造られた椅子が!座り心地も良い感じ! ていうか座っても良かったのでしょう・・・?でも置いてあったら試さずにはいられません! この試飲会はとてもフレンドリーで居心地が良い小さな試飲会。 今日は生産者達の笑顔を楽しんで下さい! 詳しい情報はこちらをクリック! 日本からこの前帰ってきたボジョレーチーム、クリストッフ・パカレとマチュ・ラピエール!日本の思い出話を沢山聞かせてもらいました!そしてお互いのワインで乾杯! 焼けた肌に目の色に合わせた青いセーター!頼れる男!って感じがカッコいいジル・アザムさん*ドメーヌ・デ・オート・テール 夫婦で出席、マス・ドゥ・モン・ペール。 なんとなくこの二人って顔が似ていませんか・・・? 長年一緒にいるとやはり人は似てくるのですね! とても可愛い奥さんと、優しそうな旦那さんでお似合いです! グザビエ・ルドガール氏。 美味しいワインを注ぎながら満足そうな笑顔! エリアン・ダ・ロスと・・・元エノ・コネ・メンバーのサンドリーヌ! ピチピチな笑顔は幸せと満足感でいっぱい! がっちりとした体型とはウラハラに、とてもフレッシュでフルーティーなワインを造るジャン・バティスト・セナ。いつでも真剣で働く彼、しかも彼の奥さんはこの試飲会の主催者! 笑顔から溢れ出ている優しさ・・・ そして彼達のワインを飲んだら幸せいっぱいになるマクシム・マニョン トマ・ピコ*ドメーヌ・ド・パット・ルー(シャブリ) ワインとソーセージ造りが得意なレイモン・ルコック。 大きなお腹は幸せ感をたっぷり表しています! みんな庭でランチタイム!ポカポカと天気も最高! 女生産者:素敵な笑顔4連発! カトリーヌ・ベルナールさん。まだ12歳の息子も一緒にお手伝い! 彼女のフンワリとした雰囲気に男性もメロメロ! セクシー・ビューティー、マス・ド・リビアンのエレーヌさん。 いつ見ても、どこに居てもその美貌は目立ちます! 優しさとエネルギーで溢れるカトリーヌ・ブルトンさん。 その活発さと根性には男性も負けてしまうくらい! マルセル・リショーの奥さん、マリーさん! いつも笑顔でスピーディーな彼女。マルセルのワインの美味さは、仕事を裏で支えているマリーさんのお陰です!

16
Mar

LE VIN DE MES AMIS ル・ヴァン・ド・メザミ試飲会

南フランスのモンペリエの街でVINI SUDヴィニ・シュードという大試飲会が開始されている。二日目の2月23日はVINI SUD会場ではなく、モンペリエ郊外CASTELNAU LE LEZで自然派ワイン試飲会“LE VIN DE MES AMIS”に参加。 主催はミネルヴォワのスローフード協会の会長でもある女性シャルロット・セナさんだ。シャルロットはジャン・バティスト・セナ醸造元の奥さんでもある。日本へも一度行ったことがある。天才的な飛んだ性格のジャン・バティストを後ろからそっと支えている良妻賢母の典型的な心が大きな女性だ。3人の子供の母でもある。私との付き合いも10年を超えた。残念ながら日本向け輸出はあまり伸びていないのが心苦しい。彼らのワインに合う日本業者をうまくマリアージさせてあげていない。ちょっと心が痛い。でも逢うとニコと穏やかな笑顔で迎えてくれる。 シャルロット・セナ この試飲会は過去3年間、MAUGUIO村で行われていた。グループ名はLES VIGNERONS DE VINUM NOSTRUMレ・ヴィニョロン・ド・ヴィニュム・ノストラムと呼んでいた。今回から名もLE VIN DES AMISと改めて試飲会場も醸造所兼リラックス・ホテル経営のDOMAINE DE VERCHANTドメーヌ・ヴェルシャンに移動。 約50社の自然派醸造元がフランス中から集まった。マルセル・ラピエールやジャン・フォワラールなど古参自然派からカトリーヌ・ブルトンやティエリー・プゼラなど中堅、そして、その後に続くマキシム・マニョン、クリストフ・パカレ、フィリップ・ヴァレットなども参加。多数の新人自然派も参加。 **出展ワインの紹介** *天才肌の凝り性JEAN― BAPTISTE  SENAT ジャン・バティスト・セナ パリジャンの彼がお爺さんが所有していた葡萄園を引き継いでから、もう10年以上が過ぎた。平地にあった畑を売って、敢えて困難な山の斜面の畑を開拓した。自然な栽培の効果がやっとワインに出てきた。醸造方法も試行錯誤の結果やっと自分のスタイルが確立してきた感じだ。 1-ARBALETE アルバレット09赤 軽めの綺麗なルビーに果実味が濃縮されている。実に心地よい果実味だ。爽やかな赤の中にセナ独特のミネラルもしっかり存在している。ここが単なる軽いワインと違う、自然栽培のお陰。グイグイ飲めてしまう。 2-MAIS OU EST DONC ORNCAR メ・ウ・エ・ドンク・オルニカール09 赤 グルナッシュ、ムールヴェードル、サンソーなど 南の品種を除梗なしでマセラッションカルボで造った果実味の爆発だ。黒オリーブの風味やムールヴェードルの心地よい軽めタンニ ンがこのワインのオリジナルなところだ。グイグイ飲めてしまう! 3-LA NINE ラ・ニーヌ08 赤 ローヴもやや濃目だ。タンニンは柔らかい。濃縮感のある果実味。 旨味も乗っている。荒さは全く感じられない。このへんが今までとは違う上品さだ。軽い樽風味も感じられる。 4-BOIS DES MERVEILLES ボワ・ド・メイヴェイユ 08 このワインがジャン・バティストが精魂込めて、造り続けているワインだ。 この乾燥したミネルヴォワの山斜面で、水分を必要とするムールヴェードル品種にかける彼のことを人は、“マゾシスト”では?と云う。その困難な事に挑戦して10年、2008年産は今までとは、全く違う。濃すぎたタンニンに粗さがみられたのが、優しいミネラル感が全体を柔らかく感じさせている。ただ濃いワインは卒業だ。細かいタンニンを味わってほしい。 SENATの日本での問合せは、CPV 03-5565-5880 竹下 *南仏コルビエールでボジョレを造ると、云って南下したMAXIME MAGNONマキシム・マニョン 愛される人柄、柔和は人当たり、人の良さは並みはずれている。その風貌からは想像もできない意志の強さを持っている。過酷な自然環境のコルビエールでよそ者がワイン造りをやるのは、簡単なことではない。そんなマキシムも昨年、一児の父になった。ワインも09年産は彼の目指す果実味豊富なボジョレ・ブルゴーニュタイプのワインにグット近づいた。彼も風雪10年の歳月が流れ、10年間の自然栽培のお陰で根っこが地中深く伸び。素晴らしい酸とミネラル感がワインにフレッシュさを与えてくれるようにになった。 ボジョレを超えてブルゴーニュに近いフィネスを備える域に達してきた。コルビエールに移った当時から応援している私にとって、彼の成功は心から嬉しいことである。  1―LA DEMARRANTE […]

16
Mar

フィリップ・テッシエの夕べ in 名古屋

CPVイヴェント『ルクレアシオン』とVINI JAPONのために、ロワール地方シュヴェルニーからフィリップ・テッシエがやって来た。ルクレアシオンとVINI JAPONのことは既にアップしましたので、今回は名古屋でのソワレをご紹介しましょう! 今夜の会場は、閑静な住宅街に佇むフ「ル・ビストロ・ルバーブ」さんです。 この夜は、酒販店関係の方が半分くらいと愛好家の方たち、総勢17人位でした。 食事会は、テッシエのクレマン・ド・ロワールで和やかにスタート。 ワインに合わせて料理も登場! パテ入り盛り合わせサラダ          クール・シュヴェルニーがよく合う 鴨のステーキ          シュヴェルニー・ルージュ“ル・ポアン・ド・ジュール”とバッチリ! 自然派のワインは時として還元していたりしてサービスに気を遣う必要がありますが、テッシエのワインはとても安定していて、難しいこと言わずいつでも楽しく飲めるワインです!テッシエと一緒にいると、いつでもにこやかで彼の優しい人柄がほのぼのと感じられます。まさに彼のワインは彼の性格そのもの、とても親しみある味わいです。爽やかで心地よい香り、丸みのある口当たりで深い味わいがあります。 それもそのはず、栽培はビオで自然! 畑はご覧の通りとっても元気- ぶどうもご覧のとおりよく熟して健全 パーティも最高潮! ワインショップ 「ペシコ」の与語さんとお友達 ワインショップ 「アン・ヴェロ」の大岩さん、 テッシエと意気投合! 愛好家のお客様と テッシエのワインを輸入頂いているインポーター「ディオニー」の前田社長さんも、何やらテッシエと怪しげな関係に・・・ サービスしてくれたのは加藤さん。 加藤さんのフレンドリーなサービスが楽しいときを演出してくれました 入口の壁にはテッシエのサインが・・・ レストランにお越しの際には是非探してみてください! <テッシエのワインのお問合せ> ディオニー株式会社(輸入元) 京都市伏見区奈良屋町408-1 TEL. 075-622-0850 <テッシエのワインが買える店> ペシコ  名古屋市名東区照が丘21 TEL. 052-777-5778 ワイン商アン・ヴェロ(泉屋) 名古屋市緑区鳴海町作町27-2 TEL. 052-621-0027 <テッシエのワインが飲める店> ル・ビストロ・ルバーブ  名古屋市千種区田代町字四観音道116-11 TEL. 052-784-8166

16
Mar

Cave Augé でジュラ・サヴォア・アルザスワインの試飲会!

ルンルン気分で今日は(今日も?!)美味しいワインを頂いてきます! 相変わらず今日も人がいっぱい・・・ Cave Augé 116 Boulevard Haussmann 75008 Paris TEL : 01 45 22 16 97 Metro : St Augustin (9番線) 何でもあります!パリで一番人気の自然派ワイン屋さん! Domaine Stéphane Tissot (Jura)*ドメーヌ・ステファン・ティソ(ジュラ) 今日は私のほうからあの例のフレーズを! 『人生は楽しいか?』と聞いたらステファンは・・・ 『あれ?!聞いたことあるセリフだぞ・・・?!とりあえず飲んでみて!』と早速試飲開始! Graviers 2007*グラビエ2007はシャルドネ100%。 砂利質のテロワールから生まれたこのワインはとてもミネラルでキリッとした酸味が強い!長く残る後味はとにかく複雑でフレッシュ! Barberon 2007*バルブロン2007 粘土質の地質で育てられたシャルドネを使用。先ほどのワインとは全然違う!フレッシュ感はあるのだけれども、もっとドライ・フルーツの香りが強く、スパイシー。 Tour de Curon*ツール・ド・キュロン シャルドネ100%。 酸味とフルーツジャムの香りがとても綺麗なバランスを与え、最後に少し残る苦味がまた最高!飲んでいるとダンダンと何かつまみたくなる、唾が出てくる美味しいワインです! Singulier 2007*サンギュリエ2007 トルソー100%。 優しくまろやかな口当たり・・そして爽やかさもあり、とても飲みやすいワイン。 2007年はとても綺麗な年。甘みが濃縮されていながらも、フレッシュ感があり、最高なヴィンテージです! Barberon 2008*バルブロン2008 ピノ・ノワール。 滑らかで気持良い喉越しが印象的。最後には蕩けたタンニンとスパイシーな苦さが混ざって・・・美味しい~! Arbois Traminer 2008*アルボワ・トラミナー2008 今日飲んだ中でも一番複雑な香りがするワイン。。お花の香り、アブリコットやハチミツの甘い口当たり、そして最後はスパイシー・・・という、とても奥深い一品。でもこのフルーティーさは誰にも真似できません!! そしてそして最後には私が大好きな甘口ワインの Spirale*スピラルとPMG。甘口なんだけど、綺麗なさわやか感があるので全然重くない!これだったら何杯でも飲んでしまえる、お勧めワインです! […]

8
Mar

おまけ・・・Salon des Vins de Loire*サロン・デ・ヴァン・デ・ロワール

私達が自然派ワインの試飲会に行っている間、隣では大きなロワール地方限定の試飲会が開かれていました! ここで会ったのは・・・・ Domaine de la Lunotte*ドメーヌ・ド・ラ・リュノットChristophe Foucher*クリストフ・フシェさん *レ・プチット・ヴィーニュ2008(白) ソビニョン品種 キリッとした一口目のアタックが印象的。しかしこの酸味の後のエキゾティック・フルーツの味わいはとても長く残り、最後にはトーストの味わいも少々! シンプルなのに、様々な味が楽しめる、とてもフレッシュなワインです! *レ・プチット・ヴィーニュ2008(赤) ガメイ品種 土とフルーツの香りが綺麗にマッチングして、ジュースのようにグイグイと飲み干してしまう軽いワイン。とりあえずイチゴとしか言えない心地の良いアロマが印象的。最後にはスパイスやコショウの香りもするような・・・ *ル・プランタン2008*Le Printemps 2008 品種:ガメイ・タンチュリエ85%、コット15% とにかくフルーティー!!とても飲みやすく、イチゴなフランボワーズの香りと、最後に感じる酸味が綺麗なバランスを生み出しています!とにかく甘さが広がり、まるでイギリスアメのような美味しさ! Domaine de St Just*ドメーヌ・ド・サン・ジュスト Yves Lambert*イブ・ランベール *クレマン・ブラン シュナン60%、シャルドネ40% アーモンドやくるみ、マリメロの実の香り。喉越しが爽やかで 、繊細な泡が気持いいアペタイザーワイン! *クレマン・ロゼ カベルネ・フラン50%、カベルネ・ソビニョン50% 喉越しが最高なロゼのペティヤン!いちごやフランボワーズの甘い赤フルーツの香りが強く、女の子には絶対お勧めな一品です! Domaine de la Foliette*ドメーヌ・ド・ラ・フォリエット 初めてエリックさんに会ったのですけれども、とても話しやすく穏やか方!ここで試飲したのは: *La Foliette 2009*ラ・フォリエット 花の香りが漂いとても爽やか!綺麗なバランスと、桃のような後味が美味しい! * Muscadet Sévre et Maine sur Lies 09*ミュスカデ・セーブル・エ・メンヌ・シュール・リ よりフルーティーで濃厚な味わい。先ほどのワインに比べたら円やかが増し、骨格もよりしっかりしています。 *Muscadet Vieilles Vignes*ミュスカデ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 樹齢50年のブドウを使用して造られたワイン。6ヶ月間のシュール・リ熟成を終え、エキゾティック・フルーツの香りが凄い!ミネラル感、そしてコショウのようなスパイスの味も感じられ、私はとても気に入った一品です!保存タイプ用のワインです。 *Château […]