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Juil

今、スペイン自然派が面白い!!

今、スペイン自然派が面白い!!-NO1 6月末にスペインのタラゴナの美しいMONTBLANCモンブラン村にて大自然派ワイン見本市 H2Oが開催されました。場所はスペインの自然派の中心人物、ホアン・ラモ・エスコダさんの醸造所で行われた。 スペイン、フランス、イタリア、スイス、などから約70社ほどの醸造元が結集した スペインの自然派ワインの品質のレベルの高さには驚愕した。物凄い勢いでスペイン自然派ワインが進化している。 Degustation vin nature H2O chez Joan Ramod Taragona. 今回はClub Passion du Vin のスタッフKishoと参加。Kishoはスロバキアからバルセロナ、私は南フランスのモンペリエからバルセロナ、バルセで待ち合わせ。レンタカー会社のコンピューターシステムが故障というスペインらしいトラブルで約1時間半もかかってやっとレンタカーを借りられた。 いざTARAGONAを目指した。 高速道路をKISHOの運転で飛ばして1時間チョットで会場のあるMONTBALANCモンブラン村に到着。 モンブラン村に到着すれども全く試飲会場の表示がなく迷う事30分。やっと山の方角である事がわかり山を目指して走った。これまた迷う事30分、試飲会場の貼り表示が全くない。感 だけが頼りで探しまわっていると、山の麓の一角に車が多く駐車している建物を発見、昼過ぎに何とか会場にたどり着いた。 会場に入ると自然派ワイン好き達が目を輝かして楽しんでいる。陽の熱気でカリアンテ!カリアンテ !! 私は第一回目のH2O VEGETALにも参加した。 それと比較すると、参加している蔵元数も、来場者の数も一段と増えている。 来場者も海外のバイヤーも多かった。いつもこの種の試飲会場で顔を合わせるベルギー、オランダ、北欧のバイヤーの面々も来ていた。 会場は二つに分かれていた。一つはスペイン自然派、もうひとつはフランス醸造家とその他の国、と分かれていた。 何はともあれ、会場の雰囲気、空間が実に心地よいエネルギーに溢れていた。 PARTIDA CREUS パルティダ・クルーズ –NO1 スペイン自然派の品質向上には目を見張るものがはる。フランス自然派の中堅をはるかに超えるレベル到達しているワインが既に多く存在しているのには驚愕した。 フランスのトップクラと肩を並べる蔵元が幾つか存在していた。 その中でも、最も光輝いていたのは、PARTIDA CREUS パルティダ・クルーズ醸造だ。すでに世界中から引っ張りだこになっている。なかなかブースにも近づけない状態だった。 フランスのトップ・クラスと比較しても勝るとも劣らない高品質な液体を醸している。Club Passion du Vinスタッフの中でも、フランス産も入れて15年産の最も愛すべきワインの蔵元である。 ワインだけではない、マシモの人柄、やっている事、考え方、生き方すべてに感動の内容。 奥さんのアントネルのチャーミングで明るい人柄、屈託のない笑顔、人と接する時の自然な温かさ、こんな夫婦が世に存在していることに喜びを感じる程である。 今、私に最も愛すべき蔵は?と聞かれれば、私は躊躇なくこのPARTIDA CREUS パルティダ・クルーズの名を挙げる。 KISHOも会場に入ると真っ直ぐに、このブースに直進。 なんて、美味しいんだろう! スーと体に沁み込んでいく。 素晴らしい液体だ。 ホエ醸造 ここスペインでも多くの新人が全く別の職業から自然派ワインを造りだす人が増えている。地理と歴史の先生をやっているロージェさんも14年よりこの世界に参入。 オレンジの産地、ヴァランシア市の山間部の標高の高いところに3hの葡萄園を手に入れて自然派ワインを造り始めた。 子供の頃は山間部の段々畑一体が葡萄園だった。ここ10年間に殆どの葡萄園が引き抜かれて故郷の景色が全く変わってしまった。 ロジェは故郷で葡萄のある景色を再現したかった。自然派ワインの大ファンだったロジェは、迷わず自然派ワインを造り出した。彼はフランスの自然派が大好きであり、フィリップ・パカレ、ラングロールなどをスーッと入ってしまうワインが好み。柔道家でもあるロジェは日本が大好きだ。 ロス・コムン醸造 […]

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Mai

Dard et Ribo 日本20周年記念東京試飲会

日本滞在記―SEJOURS AU JAPON , DARD ET RIBO 最終日 Dernier jour au Japon.. Seminaire a TOKYO DARD ET RIBO 日本登場20周年記念・東京試飲会 ダール・エ・リボのワインが日本に入って20年が経った。その20周年記念日本ツアーを輸入元の野村ユニソン社の主催で長野、名古屋、京都、大阪、神戸、東京で行った。今日は最終日の東京である。 野村ユニソン社の藤木さんが挨拶。今回のツアーの集大成がこの東京セミナー兼試飲会。 藤木さんの意向で少人数でゆっくりダール・エ・リボの二人と直接話せる規模のセミナーとなった。 Depuis 20 ans que Les vin de Dard et Ribo sont arrive au Japon. Rene-Jean et Francois ,c’est la premiere fois qu’il sont venues en tous les deux ensamble. Ils ont fait seminaire et […]

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Mai

自然派ワイン見本市 LES AFFRANCHIS レ・ザフランシ2016 PARIS

自然派ワイン見本市-LES AFFRANCHIS レ・ザフランシ2016 PARIS 5月2日の月曜日、パリの中心地、日本食レストランの多いオペラ座に近いリュリー通りで開催された。45社の造り手がパリに集まった。週末のSALON RUE89に続いて連日のワイン見本市だった。月曜日とあって一般人は少ない。 パリのレストランは月曜日 が休みが多く。業務店、海外のバイヤー、などが多かった。 醸造元の中には土曜、日曜、月曜日と連日参加した蔵元もあった。 会場も幾つかの部屋に分かれての試飲会場であり、プロばかりのテースティングなので比較的落ち着いて試飲できたのが良かった。 NICOLAS CARMANS ニコラ・カルマラン フランスで最も寒い葡萄産地の一つAVEYRONアヴェイロン地方でワイン造りに挑戦しているニコラ。2003年に家系の実家があるアヴェイロンに戻りフィロキセラ以前に葡萄園があった山の斜面を開墾して復活させた。地元品種のFer Servadou フェール・サルバドゥを栽培している。ガメ品種は尊敬するマルセル・ラピエールの畑から貰ってきたもの。寒冷な産地だけにアルコール度数も11度、12度と低く、果実味が全面にでるマセラッション・カルボ醸造をやっている。標高も500メートルと高いために収穫は10月の中旬から11月と遅い。フランスの中でも最も遅い収穫の産地。自生酵母のみで発酵。 MAXIMUSマキシム 自然度が高く、アルコール度数11.50と軽くて、透明感、爽やかな酸、かつ果実味もあり上品さ深味すら感じる逸品。 MARC PENOT マーク・ペノ ムスカデでありながら途轍もなく美味しい白ワインを醸すマーク・ペノ。除梗なしのグラップ・アンティエールで低温にて一晩マセラッションする。『低温でしか働かない自然酵母が活動するんだ。』とマークは云う。それがこのマーク・ペノしか出せない特別なムスカデ果実風味のカギ。 この手法をマークはNUITAGE ニュイ・タージと呼んでいる。 どこまでも優しい、ソフトで旨味がのっている特別なムスカデとなる。この美味しさに世界中の自然派ワイン・ファンが気付いてしまった。 DOMAINE COQUELET ドメーヌ・コクレ 今、ボジョレで最も元気のあるファミリーはデコンブ・ファミリ。その長男のダミアンは独立してDOMAINE COQUELETドメーヌ・コクレを設立。設立と同時に世界中に知れ渡った。アメリカへの輸出が多い。真っ直ぐな果実味、濃縮感と酸が同時に存在するスタイル。トマトソース系の料理には抜群に合う。爽やかさと果実味が実に心地よい。モルゴンの銘醸畑、COTE DU PYコート・ド・ピはミネラル感が加わって深味もある。私の大好きなスタイル。 DOMAINE ROLS ドメーヌ・ロルス あのアメリカ車ロールスと同じ名前。ロルス兄弟はニコラ・カルマランと同じAVEYRONアヴェイロン地方にある。ニコラのところから更に山の中へズット入っていたCONQUE コンク村にある。中世からフィロキセラ以前までは葡萄栽培がされていた地方だった。ずっど途絶えていた葡萄畑を2003年よりコツコツと耕して、葡萄を植えて、中世の頃の葡萄園を再生させている。 約6hあり。山の中の寒い地方に6hの畑を再生した。シスト土壌である。Les Anciensレ・ザンシエンヌはメルローを除梗なしのグラップ・アンティエールでマセラッション・カルボ醸造させたもの、シスト土壌のスカットしたミネラル感とカルボ醸造からくる果実味のバランスがいい。シスト土壌のシュナン品種を醸した白、La Coccienelleラ・コクシネルは爽やかさとシストのミネラル感が素晴らしい。隣村の(決して近くはない)ニコラ・カルマランと仲良く肩を組んで進んでAVEYRONアヴェイロン地方を盛り上げている。 パリのワイン屋、名店Cave AUGEの切り盛りしているマークもやってきた。いち早く自然派ワインをパリに持ち込んだマーク。自然派ワイン初期の売れない頃の無名自然派を絶大なワイン消費市場のパリに積極的に紹介、販売した大切な人。どれだけの自然派醸造家が助けられたことだろう。 今でも、積極的に新しい醸造家を取り入れて、いつ行っても新しい発見をさせてくれるCave AUGEのマーク。相変わらずパワフルな人。 Laurent HERLIN ローラン・エルラン (BOURGUEIL) 2mを超す大男のエルラン。元コンピュター技術者だったエルラン。自然派ワインが大好きだったエルランは2008年に人生を変えることを決断。ワインを自分の手で造りたくなってボーヌのワイン学校に通う。そして2009年にロワールのBourgueilに醸造所を設立。ローランは自然を汚すような仕事はしたくないという信念があった。当然、最初からビオディナミ農法を採用。 2Hの畑から開始、今はブルグイユ最上の畑CLOSを手に入れて現在は6ヘクタール。 TSOIN TSOIN ツワン・ツワン ローランはグイグイ体に入っていくワインが好きだった。ブルグイユのカベルネ・フランを除梗なしのグラップ・アンティエールでマセラッション・カルボ醸造で醸した。まさに水のようにグイグイ飲める心地よい軽快で爽やかなワイン。 大男のローランがチョット寂しいそう。それもその筈、先週の寒波で、元気に芽がでていたのにマイナス4度で凍ってしまった。ほぼ全滅状態とのこと。ローランとって初めての試練の年となった。この後、どのくらい回復するかはまだ分からない。天から与えられたこの試練を受け入れてできる限りのことを尽くすしかない。これがワインを造るということ。厳しいけどこれが現実。頑張れローラン!! BON COURAGE !! […]

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Mai

2016年、自然派ワインの爆発的な拡大!!

2016年、自然派ワインの爆発的な拡大 !! 4月30日、5月1日、PARIS SALON RUE 89 今年は、1月から毎週末、フランスの至るところで自然派ワイン見本市が開催されている。今週末だけでも3か所で大自然派ワイン見本市が開催されている。その中でも重要なのが2つ、シャブリのものと、このパリで開催されているLE SALON RUE 89である。約50社の生産者が結集。 フランス全土、イタリア、スペイン、スイス、ポルトガル、ギリシャ、南アフリカの国からの参加である。パリ中の自然派ワイン愛好家が集まるから、もう会場はごった返し。日本の満員電車なみ。普通のワイン見本市では年配の男性ばかりだが、自然派は若い年代層が多い。特に女性ファンが多い。スーと入ってしまう自然派ワインの透明感が受けている。 馴染みの醸造元から無名の新人自然派までバランスよく出店している。今日も大発掘があった。新人も竹の子の如くに増えている。 アルデッシュから古参ジル・アゾニと人気シルヴァン・ボックはトラックで一緒パリまで上ってきた。アルザスからは最近メキメキ腕を磨いているゲーシクト。 遠いルシオンからは人だかりでなかなかブースに近づけない人気蔵のクロ・マソットが参加。 そして西南部の新人女性など、またあらためて紹介したい期待の新人が多数参加していた。 自然派ワインはいったいどこまで増えていくのか? 最近の新人はどれもバランスが良く美味しい。

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Avr

自然派ワインの春の祭典 LA REMISE ラ・ルミーズ

畑仕事が本格的に始まる前に、大きな自然派ワイン見本市がARLESアルルの街で行われた。アルルと云えば日本の皆さんは“アルルの女”でご存じかと思う。ローヌとラングドックの境界に位置している南仏の街である。 70社程の自然派蔵が全フランス、イタリア、スペインから集まってきた。しかし、自然派の活況は本当に凄い! 1月から4月まで毎週の如くにどこかで、自然派ワイン見本市が行われている。普通のフランスワイン業界では、全くこのような見本市は存在しない。自然なワイン、ビオ・ワインの境界線も薄まっていきた。ビオ栽培家も自然な醸造を始めてきた。 つまり、自生酵母でSO2の添加も少ない醸造をやり始めた。これが当たり前になってきた。 グランクリュ・クラッセの醸造元まで、宣伝文句に“自然”というイメージを使い始めている。つまり一昔前のように新樽使用率100%というような宣伝文句が通用しなくなっている。“自然”というイメージの方が宣伝効果があるのだろう。世の中も変わってきたものだ。何はともあれ、除草剤や化学物質の使用が少なくなれば、地球の汚染が減少するのは良いことだ。ワインの本来のあるべき姿に戻りつつあるのはよいことだ。 ともかくルミーズ会場の熱気は凄い!!自然派の発展は違うスタードに入ってきた。これからが面白い。 フランスで頑張る日本人シェフも集まっていた。 左はリヨンの石田さん、右端はヴァランスのカシェットのMASAさん。中央はバニュルスの人気醸造家ブルノ・ド・シェーヌ。ブルノは自分のブースがあるのにも関わらず一日中会場内を闊歩して遊んでいた。今年は船乗りの様相で参加。食の街リヨンで日本人フレンチレストランシェフとして名を轟かせている石田さんは相変わらず重要な自然派見本市には家族全員で参加。カシェットのMASAさんは、近々に全面改装をしてカシェットの横に気軽に自然派ワインを飲めるワインバーを併設する予定。 ガンちゃんこと岩田さん、フランスではKOKIと呼ばれて愛されている。BEDARIEUX試飲会からルミーズに直行しての参加。 ガンチャンは今、サン・シニアンのBIO栽培・醸造家DOMAINE DES SOULIE ドメーヌ・デ・スリエ醸造で働いている。 毎日、畑仕事と醸造の仕事で体が更にガッチリして貫禄がついてきた。石田さんとの久々の対面で大喜び。 ガンチャンの夢はいつの日か自分でワインを造ること。 フランスにて自然派ワイン初期の時代から取り組んでいる面々が勢ぞろい。 今や、変化の速い自然派ワインの世界、重要な変化を見逃さないように 世界中のバイヤーも集まっていた。 勿論、パリの老舗・自然派ワイン・ビストロ“VERRE VOLEE”のシリルもやってきた。 同じくパリの自然派ワイン屋の老舗かーヴ・デ・パピーユの面々もやって来ていた。 元TABLE DE CHANTRE時代にボジョレの自然派の元祖マルセル・ラピーエルなどと共に自然派をレストラン経営者として支えてきた重要人物、 現在はRESTAURANT ALONSOのジェラールもやってきた。まるで自然派ワインの初期から取り組んでいる面々の同窓会のようだった。 スペインのバルセロナで自然派ワインBISTO,ワイン屋L’Amima del Viをやっているフランス人のBeoitブノワとユリアもやって来た。 3年前始めた頃は自然派ワインの販売に大変に苦労していた。今やスペインも自然派ワインが浸透してきた。一カ月前にはバルセロナで自然派ワイン見本市が開かれた。ブノワのこの笑顔で景気を図れる。 つい最近まで、パリのモンマルトルの丘の上で超人気ワイン・ビストロ GRAND 8を経営していたカメルも来ていた。今はやや休養中のカメル。深夜遅くまで客を相手に連夜飲み続けた疲れが溜まっていた。ゆっくり休養してあとは、あのカメルのことだから、また素晴らしいことをやってくれるだろう。 NICOLAS CARMARANS ニコラ・カルマラン 日本からも、ビストロ、レストランで働く若手の人達が来ていた。フランス中央部の山中の寒冷な土地で、素晴らしく軽快でエモーションを感じるワインを造るNICOLAS CARMARANSのワインを飲んで感激。透明感があってスーット体に入っていくスタイル。元パリでヌーベル・メリーと云うワインビストロをやっていたニコラ。自分の地元に戻ってフィロキセラ以前に栽培されていた畑の復活に人生をかけているニコラ。ガメ品種の葡萄苗木は尊敬するマルセル・ラピエールの畑から貰ってきた。 自然派ワインの進化!! バランスのとり方が多様化してきた。 自然派ワインも明らかに進化している。 これだけ多くの醸造家が集まると、大きく動きつつある傾向が分かる。自然派ワインは“果実味系”と“薄旨系”タイプのスタイルが主流だった。 今、その主流から脱皮しつつある醸造家が増えている。。 REMISEルミーズの象徴でもある綱渡りのバランスのとる位置が多様化してきている。 造りの変化、多様化がある。今まで、ルミーズに来る醸造家の殆どは、除梗をしないグラップ・アンティエールのセミ・マセラッション・カルボ醸造が主流だった。その造りが本当に多様化してきた。その変化の理由は、まず第一に自然派ワインのファンが急増したことにある。色んなタイプを好む愛好家が増えている。 薄旨スタイルに、やや飽きている、こともある。 みんな同じ顔のワインではつまらないと思う自然派ワイン・ファンが増えつつある。第二の理由として、造っている本人達がやや飽きつつある。もう一つ違うものを追究してみたいという醸造家が増えている。この辺の事情はFACE BOOKでは書ききれないので、また別の機会か違う媒体でご説明したい。これからも自然派ワインを楽しみたい人達にとっては重要なポイントになるでしょう。 DOMAINE DE L’ESCARPOLETTE レスカーポレット イヴォさんも元気に参加。2009年に始めて、今年で7年目になるイヴォさん。ラングドックの北、アルザック大地にある真っ白な石灰岩岩盤の土壌。7年を過ぎてテロワールを熟知してきた。イヴォさんはボルドーのCH-DU PUYシャトー・デュプイとJEAN-MARC BRIGNOTジャンマールク・ブリニョから自然なワイン造りを学んだ。イヴォさんは云う『自分はこの二人のような造りしかできない。』この二人の造りを南仏のミクロ・クリマに調和させたイヴォは凄い。イヴォのワインには、南仏とは思えない酸が常にある。 ESCAROLETTE BLANC […]

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Mar

DEGUSTATION JEU DE QUILLES – OFF DE Grands Jours de Bourgogne

DEGUSTATION JEU DE QUILLES – OFF DE Grands Jours de Bourgogne                          フィリップ・パカレが小試飲会JOU DE QUILLEを開催 毎年、この時期にブルゴーニュ・ワインのイベント、GRANDS JOURS DE BOURGOGNE,グラン・ジュール・ド・ブルゴーニュが開催されている。今年はPhilippe PACALETさんが個別にOFFの小さな試飲会“JEU DE QUILLE/・ジュー・ド・キーユ”を開催しました。 13社の蔵しかいない小さな試飲会。 場所はボーヌ駅の近所にあるパカレ醸造の蔵で行われた。 会場の蔵の中は,超満員状態。フィリップ・パカレの人気は凄いのもがある。世界中からバイヤーが集まっていた。パカレが醸すピノ・ノワールは独特のパカレ・ピノ風味がある。世界中のピノ・ノワールファンを魅了している。 DOMAINE LA COTE ドメーヌ・ラ・コート パカレさんと親しくしている蔵元ばかりが集まった。遠くはアメリカのカリフォルニアから美味しいPINOT NOIR を醸すLA COTEが特別参加していた。 ピノの木苺風味が心地よく、太陽を思わせる膨らみもある。石英石の岩盤土壌からくるヴィーフなミネラル感が酸と一緒になってしめてくれている。素晴らしいピノ・ノワールだ。 CHANTEREVES シャントレーヴェ 日本人女性、ボーヌでワインを醸すKURIYAMA TOMOKOさんも参加していました。昨年からグラップ・アンティエール除梗なしの造りに変えたとのこと。やさしいピノ風味が素晴らく上品なスタイル。女性的なエレガントさ、私の大好きな典型的なピノノワール。 短時間でこの品質にたどり着いたTOMOKOさんに拍手を送りたい。 CHRISTOPH PACALET クリストフ・パカレ フィリップ・パカレとクリストフ・パカレは従兄同士、それもかなり濃い従兄、お互いのお父さん同士、お母さん同士が兄弟である。彼らのお母さんはマルセル・ラピエールの妹である。幼少時代はモルゴンで一緒に暮らしていた時期もあり兄弟のような関係だ。今年から新登場のSAINT AMOUR サン・タムールが素晴らしかった。15年産の共通の特徴は、太陽が強かった年で良く葡萄が熟している。ブラインドではグルナッシュと間違えるほどの濃縮した果実味がある。 17:00から始まったこの試飲会、時間が経つ程に人が集まってきた。他の試飲会を周り終えた各国のバイヤーがやって来た。今や世界中のブルゴーニュファンの間で注目されているPhilippe PACALETである。また、パカレが選択した醸造元にも興味があるのだろう。 私も良く知っているデンマークのインポーターも来ていた。北ヨーロッパも自然派ワインが大人気でグングン伸びているとの事。嬉し限りである。自然派を取り組んでいる人達は皆、仲間である。 レストラン・ノマとも仕事をしているとのこと。ノマが閉まってしまう前に、6月に一緒に食べに行こうとクリストフ・パカレと約束をした。勿論、彼らが予約・同行してくれるとのこと。 リヨンのEN METS FAIS CE QU’IL TE PLAIT,日本人シェフの石田さんも参加 […]

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Déc

若手自然派 EN JOUE CONNECTION アンジュ・コネクション試飲会

年末恒例の試飲会。アンジュ・コネクションが12月12,13日の週末に開催された。ANGERSアンジェの街を中心に点在する若手自然派醸造家、約20社で形成されている自然派グループである。年に数回試飲会を開く。 また、若手は金銭的に余裕がなく農機具も思うように購入できないのが現状。そこで、このグループでは農機具を共同で購入して数社で共同使用したり、農繁期にはお互いに農作業を協力し合いながら行うという若手アソシエーションである。 ロワール地方のアンジェ地区は自然派醸造家同志の横の関係が素晴らしく結束してる。こんなに理想的にまとまっている地方は少ない。 若手の次世代型の自然派醸造元が多く育つアンジェ EN JOUE CONNETION、このグループはオリビエ・クザンの息子バティスト・クザンが中心となって形成された。バティストは20歳の時に一年間日本に滞在したことがある。銀座のヴァンピックルに半年、大阪のパッション・エ・ナチュールで半年修業した。自然派の初期段階の時、日本が自然派を支えたこともよく知っている。日本通である。 アンジェ地区の自然派と云えばオリヴィエ・クザン、マーク・アンジェリ、ルネ・モスという古参の醸造家達が今の自然派を築いてきた。 彼らと云えども、当初は自然ワインを造る為の、自然栽培や自生酵母だけで、SO2無添加での醸造を手探り状態でやっていた時期があった。 揮発酸の異常な上昇やお酢になってしまったり、多くの失敗を重ねてきた。 昔はビオ香と云われたり、やたらと臭いワインが多くあった時代だった。 そんな痛い失敗を繰り返してきた。そのお蔭でやっと現在は、クリアでスーット体にしみわたっていく自然派ワインを確信をもってできるようになった。 自然派の造りが安全にできるのが当たり前の世代の出現 最近の新人は、古参のところで研修をしたり、失敗をしないで造る方法を継承して、最初から当たり前の如くに自然派ワインを造ることを知っている世代である。 最初から、自然派ワイン造りで、やってはいけない事、気をつけなければいけない事を熟知している。これは凄いことなのである。 コート・ド・レイヨン近辺、朝の恒例風景の霧 前日の12月11日にアンジェの街に着いていた。この種の自然派試飲会は午前中が勝負だ。特にアンジュは自然派ファンが多い。午後になると会場が人で溢れて、ブースの前までたどり着くだけでも時間がかかる。だから10時の開場前には入ることにしている。ホテルを駅前にとった。昨夜は自然派ワインビストロでチョット飲み過ぎた。まだアルコールが若干体内に残っている。自然派ワインばかり飲んだから二日酔いはない。心身ともに快調である。残留アルコールで勢いがついている。 アンジュの街から南に車で移動した。コート・ド・レイヨン地区に近づくと霧が濃厚になってきた。秋冬、この辺では毎朝の如くに霧が発生する。この霧のお蔭で貴腐菌が発生する。コード・ド・レイヨンと云えばキリっとした酸を備えた貴腐ワインが存在する。レイヨン川の湿気のお蔭だ。SO2添加の少ない甘口の自然派貴腐ワインは最高に美味しい。すべてはこの霧のお蔭である。 今回はパッション・ド・ヴァンの若手キショとやって来た。アンジェ駅でレンタカーを借りてキショの運転でやって来た。アンジェの中心から約20分程で小さな村RABLAY SUR LAYONラブレイ・シュール・レイヨン村に着いた。コート・ド・レイヨン地区のど真ん中の村である。会場は村の公民館だ。 さあ、戦闘開始だ。入場料10ユーロを払って会場に入った。 10時キッチリに着いた。まだ、すべての醸造家が来ていない。時間に真面目な醸造家だけが準備をしていた。これを見ただけで醸造家の性格がよく分かる。 几帳面な醸造家は時間にキッチリと来て、もう試飲準備が完了している。 これだけでも、ある程度のワインのスタイルは理解できる。 気の早い入場者が何人か来ていた。 自然派の宝庫・アンジュに新しい風! STEPHANIE ET VINCENT DEBOUTBERTIN*ステファニー・エ・ヴァンサン・デブベルタン ノルマンディー出身の二人、ヴァンサンとステファニーはパリの大学時代に出会って以来ずっと一緒。ヴァンサンはエネルギー関連の研究をして風力エネルギーの仕事をやっていた。二人とも自然が大好きで自然の中で働く仕事をしたかった。自然派ワインが好きだった。特にスーット入ってしまうスタイルのアンジュのワインが好きだった。マーク・アンジェリーやオリビエ・クザンの元で研修した。そして2012年にワイン造りを決意して醸造元を設立。 3ヘクタールの小さな畑を庭園の如くに丁寧に世話をしている。 最初からビオ栽培。多くの若者のように、自然環境を壊したり、飲む人達の健康を害するようなワイン造りをしたくなかった。自然栽培・醸造が最初から当たり前の世代である。マーク・アンジェリーやオリヴィエ・クザンなどの諸先輩が切り開いた自然派の造りを継承して、普通のワイン造りとして当たり前の如くに自然派ワインを造る世代の自然派が多く誕生している。その優等生がこのデブベルタンである。初リリースか素晴らしい品質のワインを造っている。 1-L’AUNIS ETOILE オーニ・エトワール ★★★ スーット体に入ってしまう果実味と軽やかなワイン。今、ピノ・ドニス品種が自然派ワインファンの中で静かなブームとなっている。マサル方式の55歳の大きめの葡萄房からは果実味タップリの軽やかなジュースが絞れる。盆栽のように世話をして12ヘクリットル/Hに収穫量を抑えるとシスト土壌のミネラル感がスカッとした透明感を演出してくれる。自然酵母でセミ・マセラッション発酵。3~5年の古樽で12か月のシュール・リ状態で熟成。オリの旨味がワインに溶け込んでいる。 2-ACHILLEE アシレ 25歳のシュナン品種。リオリットと呼ばれる堅い石の土壌。シストのような真っ直ぐなミネラル感を演出してくれる。キリっとした酸の中にソフトな果実味。古式の垂直プレスでゆっくり搾ると優しいタッチに仕上がる。自生酵母発酵。そして、古樽で1年のシュール・リ熟成。オリの旨味がワインに溶け込んでいる。フィルターなし、SO2添加なしの超自然なソフトな優しいタッチの白。 3-LE SALTIMBANQUE 14  ル・サル・タンバンク 14 樹齢60歳のソーヴィニョン品種100%。14年は7,8月と天候が曇りがちで湿気が多かった。しかし、9から10月にかけて晴天が続き一挙に葡萄が熟した。5~8年の古樽の中で自生酵母発酵、そのままシュール・リで樽熟一年間。熟したモモ風味の甘味もあり、シストのスッキリ感が抜群。 自然派ワイン造りに無我夢中の女性CHARLOTTE BATTAIS *シャルロット・バテ ブルターニュ地方出身のシャルロットは、偶然にアンジェの葡萄園にたどり着き自然派ワインに巡り合って、この世界にのめり込んでいった。アンジェの自然派醸造家達の人間的な繋がり、助け合う姿に感動。自分もワイン造りに人生を賭けたかった。 2008年にマーク・アンジェリーの援助で100歳の古木シュナンの畑を借りてスタートした。今はその畑も返し、セレクション・マサルの100歳のグロロ品種0.5ヘクタールにすべてを賭けているシャルロット。0.5ヘクタールだけでは生活が成り立たない。勉強も兼ねてオリビエ・クザンのところで働いている。自分の造るワインに対しては一切妥協はしない。自分の納得しない内は絶対に出荷しない。 1- LE PONTAIL […]

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Nov

Amis Buvons *アミ・ビュヴォン*友よ、飲もうよ

先日の記事に続き、パリでは最近毎週月曜日に試飲会が行われています。 今回は,毎年Kévin*ケヴィンのレストラン、Autour d’un Verre*オトゥール・ダン・ヴェールで行われている « Amis Buvons *アミ・ビュヴォン*友よ、飲もうよ» の試飲会に顔を出してきました! 久しぶりに飲んだGérard Oustric*ジェラール・ウストリックさん、Le Mazel*ル・マゼルの2013年は、前に比べてより飲みやすくさわやか。 これは醸造法を全てマセラシオン・カルボニック(ブドウを破砕・徐梗せずに房をまるごと醗酵タンクの中に入れること)に変えたからだそうです! Planet*プラネット2013(カベルネ・フラン)や Briand*ブリアン2013(グルナッシュ)はフルーティでグイグイ飲めてしまい、 Raoul*ラウル2013(カリニャン)はとても繊細でエレガント。このキュベは一押しです! ≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈ 次は、全キュベをマセラシオン・カルボニックで行っているLe Temps des Cerises*ル・タン・デ・スリーズ、Axel Pruffer*アクセル・プリュファーのワイン。 La Peur du Rouge*ラ・プール・ドゥ・ルージュ2014(赤が怖い)はマセラシオンをしたシャルドネを使用。 『今回は収穫を2回に分けたんだ。最初の収穫には、まだ完全に熟されていないブドウを、2回目の収穫は、キレイに熟されたブドウを。そうすることによって、フレッシュ感を得て、しかも香りもしっかりと出ていて、より爽やかでフルーツも感じられるワインになるんだ。』 確かに柑橘類の香りも漂い、口に含むとミネラル感と丸みが広がりさっぱりなワインに仕上がっています! 唯一残っている赤は、グルナッシュ100%でできあがったUn Pas de Côté*アン・パ・ドゥ・コテ2014。赤フルーツや花畑が匂い、香りはまさにナテュール!とにかくブドウジュースみたい!女の子でも一本簡単に飲めてしないそうな、危ない赤ワインです!! ≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈ となりでニコニコと待っていたのは、Domaine Le Bout du Monde*ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドの Edouard Laffitte*エドゥワール・ラフィット。久しぶりに合うのでお互いにテンションが上がりまくり!彼のワインも、マセラシオン・カルボニックでフルーツを最大に引き出しています。 Tam Tam*タムタム2013(シラー100%)はとてもジューシーでシラーの華やかさが分かりやすく表現されています! Hop La*ホップ・ラ2013(グルナッシュ40%、シラー40%、カリニャン20%)は黒味のフルーツを齧っているかのように濃厚!でもフレッシュ感が大いに感じられるので、全然疲れない! Avec Le Temps*アベック・ル・タン2013(カリニャン100%)は今回一番上品で丸みがあり、とてもエレガントに感じました。 そして個人的に大好きなLa Luce*ラ・リュース2014(グルナッシュ100%)は相変わらず花の香りが漂い、長く続く繊細な後味が印象的! ≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈ 初めて出会うOlivier*オリビエ。彼は、Sylvain Respaut*シルヴァン・レスポーとコンビを組み、一緒にワイン造り及びハチミツを造っています!ここでは樽は タブー!しかもブドウ木は標高300mに植えてあるので、とてもフレッシュ! 白のTangerine*タンジュリン2014は粘土石灰質のテロワールから収穫されたシャルドネ80%とソービニョン20%のワイン。飲みやすくて明るい口当たりで、いつの間にか無くなってそうなアペタイザーワイン! Pink […]

14
Oct

La Dégustation « Les Toqués » * « レ・トケ »試飲会

今日は久しぶりに試飲会のレポートです。 2年間のブランクがあるので、ゆるーいコメントから始めますが、どうぞお許し下さい! Les Toquésの試飲会では、ローヌ地方の生産者が勢ぞろい。 今回の会場は、魚料理で有名な、 Macéo Restautant*マセオ・レストランの二階で行われました。 古くから建っているこのレストランは、オスマニアン・スタイルが魅力。 ゴージャスなインテリアで一度優雅な夕食を味わってみたいです! Macéo Restaurant 15, Rue des Petits-Champs, 75001 Paris Tel : 01 42 97 53 85 Métro : Pyramide / Palais Royal / Bourse / Les Halles La Ferme St Martin * ラ・フェルム・サン・マルタン 最初に試飲したのは、スゼットの村でワイン造りを受け継いだ、La Ferme St Martin* ラ・フェルム・サン・マルタンのThomas Jullien*トマ・ジュリアン。 お父さんのGuy*ギーさんもいたけれど、相変わらずのシャイ・ガイ。 今年の出来具合は? 『2012年・13年が暑いビンテージ。 2014年は爽やかなビンテージ。 2015年はバランスが良いビンテージだよ!』 Blanc 2014*白2014 (Clairette, […]

19
Août

自然派ワインの真夏の祭典 (南ローヌ河右岸・アルデッシュ地方)  

8月3日、驚異的な猛暑が続く南フランスで、暑い,熱い自然派ワイン見本が行われた。 日蔭で39から40度という猛暑の中、フランスきってのチームワークの良い自然派醸造元が集中しているアルデッシュ地方で行われた。 今年で3回目となる。 真夏の祭典と云えばボジョレのモルゴン村で毎年7月14日に行われるラピエール家の自然派ワイン祭りがある。30年間も続いたこの夏祭りも今年はお休みだった。マルセル生存中に始められたこの祭りである。 世界中の自然派ファン、醸造元、販売者が集まる恒例行事だった。 今年は、ここアルデッシュ地方のこの祭典のみが行われた。ちょっと寂しい感がある。 モルゴンの祭典に毎年参加しているチェリー・プゼラとあった。 『今年はラピエール家の祭がなくて寂しいね!』 チェリーも同感だった。これも時の流れだろう。 アルデッシュと云えば二人の大御所自然派がいる。ジェラルド・マゼルとジル・アゾニーだ。この二人のお蔭でここアルデッシュには多くの若手自然派が誕生して育っていった。 今はこの二人を追い越す品質を備えた醸造家が多く存在するようになった。 彼らも始めたばかりの頃は、この二人に師事して自然派ワイン造りを学んだ。皆に尊敬されている二人である。 今では、ジェローム・ジュレやアンドレア・カレック、など繊細で、上品さを備えた中堅醸造家が育っている。世界中の自然派ワインファンを魅了している。若手の指導も積極的に継承している。 ジェローム・ジュレの人柄、誠実で、着実に一歩一歩進んでいく彼の人間としての生き様がワインの中に表現されている。透明感あるワイン、酸、上品さ、ワインに品格がある。 39度の猛暑の中、まるで我慢大会のような試飲会となった。   パラソルやヨットの帆を日除け代わりに木に縛り付けて日蔭を造ってしのいだ。 幸いにもこの日はミストラルの強風がなく飛ばされることもなかった。 でも、暑い、暑い、頭がクラクラしてくる。水をガボガボと時々飲みながら試飲しないと倒れそうになる。 今回、CLUB PASSION DU VINの新人メンバーとなったYURIが初参加した。 あまりの暑さに熱中症の一歩手前えまでの症状。倒れそうになって、休み休みのテースティングとなった。 試飲している最中に太陽の位置が変化して体に日差しがあたる。木陰を探しながら体を移動する。太陽の日差しと隠れんぼしながらの試飲だった。 そんな中、会場の受付をやってくれたのは、ジェローム・ジュレの娘さん達。 可愛い笑顔で迎えてくれた。 つい最近まで赤ちゃんだと思っていたら、もうこんなに大きくなっていた。 子供の成長は凄いものだ。真ん丸く大きく涼しげな8つの瞳に見つめられると暑さも和らぐ気がした。 ≪ここからは、新人スタッフのYURIのレポートになります≫ ≪チョット書き加えあり、伊藤≫ 8月3日、晴天の中開催された、アルデッシュ地方の試飲会に行ってきました! ↓ ご存じの方も多いかと思いますが、念のためアルデッシュの位置はこちらです ↓ アルデッシュ地方はローヌ川西側(右岸)に広がっており、北部と南部に分かれています。 北部はサン・ジョセフからローヌ川をはさんで右岸側、南部はコート・デュ・ヴィヴァレまで広がっています。 パリからは、試飲会会場近くのモンテリマーまでTGV新幹線で行き、レンタカーでローヌ川を越えてアルデッシュの会場、ジル・アゾニ醸造までGo! 伊藤社長の運転です。 会場の様子 飲会場に急ぐ 伊藤の背中 カメラを肩にかけての試飲開始。 試飲中の伊藤。 今、フランスで最も面白い自然派醸造家が多数誕生しているアルデッシュ。 今が旬のとてもアツい、たくさんの若手醸造家や熟練の域に達している世界から注目されている中堅の醸造家に会うことができました! 試飲キュヴェとともに、レポートさせていただきます。 ジェローム・ジュレ*JEROME JOURET 自然派ワインの中堅的存在。新人の醸造家の兄貴分としての存在感はさながら、とても親切で丁寧な人柄がワインに表れているようです。 暑い中ワインの温度が上がりがちな試飲会のなかでも、一番適温で出してくれ、細やかなところも 外さない、好印象でした!   在庫状況を聞くと、カバンから大きな一枚の在庫表を取り出した。 『これが私のコンピューターなんだ。』 ジェロームはパソコン、携帯電話は使わない。 すべてアナログで処理している。 ジェロームの人なりを理解できる。 […]

29
Déc

自然派ワイン見本市10 VINS COCHONS ディ・ヴァン・コション

12月6日にフランスのど真ん中の小さな町“CHATELDON”シャテルドンで大きな自然派ワイン見本市が開催された。シャテルドンとい云えば、微発泡ミネラル水で有名な町、いや町というより村と言った方がよい小粒の村。 どういう訳かそんな小さな村で、今の自然派ワインの主流の蔵元が殆ど集まる大きな見本市が開催された。もう10年も続いている。フラール・ルージュのジャン・フラソワ・ニック『10年前はほんの小さな見本市だったんだ。これがこんなに大きくなるなんて信じられない』と云っていた。 私は昨夜からオヴェルニュ地方に入った。昨夜はオヴェルニュの首都といえるクレルモン・フェランに泊まった。クレルモン・フェランと云えば、車のタイヤの生産会社のミッシェランの本社がある街である。また、日本でもお馴染みの軟水のミネラル水ヴォルヴィックのある街でもある。 昨夜はクレルモン・フェランの街で美しいクリスマス電飾を見た。街の教会広場にクリスマス用品を販売するクリスマス市場が設置されている。そこの電飾が他にはない大変豪華で綺麗な飾りだった。皆さんに写真を送ります。 明日はヴォルヴィックから40分ほどヴィッシ方面に行った村、シャテルドン村にて、12月恒例の自然派ワイン見本市が開催される。明朝は一番で見本市に入る為に今夜の内にヴォルヴィックのクレルモン・フェランに入った。こんなに美しい電飾を見れたのはラッキーだった。   10VINS COCHONS 見本市は朝の10時からだ。この種の見本市は朝の空いている時期に一挙に主だった蔵を周らないと進まない。午後からは身動きが取れない程混んでくる。ブースに近づくだけでも大変になる。 10:30に到着。まだ空いている。まだ到着してない醸造家も多い。この見本市は一般愛好家もクリスマス用のワインを購入にやって来る。 また、フランス中のワインビストロのも14産や瓶詰されたものを試飲購入する為に集まって来る。 パリからもヴェール・ヴォーレのシリル、コワンスト・ヴィーノのギオム、ガード・ローブのバッべトも来ていました。フランス中の主だったワイン屋、ビストロのいつものメンバーが揃っていました。   LE TEMPS DES CERISES ル・タン・ド・スリ-ズ LE TEMPS DE CERISESル・タン・ド・スリズのアクセル・プリッファを一番で訪問。超人気で中々ブースに近づけない。アクセルはもうラングドックの自然派では中心的存在になった。独立して11年が過ぎ。最近やっと自分の土壌が分かってきた。 アクセルは1998年にドイツから奥さんとキャンピングカーでやって来た。フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックやラングロールのエリックについてワイン造りを修業した。2003年の独立して11年の歳月が流れた。経験が蓄積されてきた。 LA PEUR DU ROUGEラ・プール・ドゥ・ルージェという白ワイン。シャルドネ100%,やや濁酒の色合い、ビン内微発泡で心地よい泡があり。アブリコット系の果実味と酸が爽やかで心地よい。一仕事が終わった後にグイっとやりたいワインだ。 Les Lendemains qui chantent ル・ランドマン・キ・シャントという赤ワイン。多くの石英石を含んだ花崗岩質土壌のグルナッシュ100%を仕込んだ。450mという高い標高の北向き斜面。葡萄がゆっくり熟す。だからタンニンが上品。自生酵母でMC発酵、ピジャージなし PICATIER ピカティエ ピカティエのクリストフにとって、ここシャテルドンは地元のような感覚。一山超えればコート・ロアネーズになる。COTE ROANNAISE はオヴェルニュとボジョレの中間に位置している。 クリストフは独立する前は10年間もブルゴーニュでワイン造りの修業をしていた。ブルゴーニュのビオ・ディナミの先駆者ドミニック・ドゥランで農法を習得した。2007年に自分の出身地に近いロアネーズに葡萄園を手に入れてピカチエ醸造を設立。 マドレーヌ山の麓にあり、400mという標高の高さ、葡萄栽培の限界に近い。葡萄がゆっくり熟すのピカティエのワインの特徴を創り上げている。柔らかいタンニンと淡い果実味、そしてスカッとした酸が特徴のエレガントなタイプのバランスとなる。  ピカティエ醸造のcuvee 100%。 ガメ品種100%、気軽なワイン度100%,満足度100%の意。土壌は花崗岩が風化した砂状、リモンや粘土質が混ざっている。土の部分が深い。15~30歳のガメ。セミ・MC発酵、タンク熟成、SO2は添加ゼロ。スーと入る軽くてフレッシュ。 ピカティエ醸造のGamenits13ガメニッツ。45歳の古木、花崗岩の砂状。水捌けがよいからエレガントなワイン質、地下に花崗岩版あり、根っ子が岩盤に入り込んでいるからミネラル感が強い。自生酵母でセミMC発酵。 10日後にジュースだけを抜きとってCUVEE100%の発酵槽にいれた。その後MC状態で、何んと一か月間という長期のマセラッション、SO2無添加。熟成はシュール・リ・フィンでDEMI-MUIDS ドミ・ミュイの600Lの中樽使用。 1カ月間の長期マセラッションなのにエレガントなのはこの地の涼しいミクロ・クリマとクリストフがこの畑を知り尽くして、その葡萄に合う醸造上の対応をドンピシャリに合わせる事ができるようになったからだ。 1904年に植えた110歳のガメ品種。しかも10種類のガメ品種が混植されている畑。量が少ないので1タルを立てて発酵。除梗なしで6カ月のマセラッション。プレスもしないで流れ出たワインを直接に瓶詰。ロゼのように明るく旨味ものっていてエレガント。30本のマグナムのみ。   JULIEN ALTABER ジュリアン・アルタべール JULIEN ALTABER ジュリアン・アルタべールはブルゴーニュの数少ない期待の新人。ブルゴーニュのビオ・ディナミの盟主ドミニック・ドランの元で10年間も働いる。ビオ・ディナミ農法に関してはもう師匠のドミニックに劣らない実力者。 ジュリアン・アルタべールは醸造に関して、色んなアイデアを持っていた。2007年に自分のワインを造りたい旨を師匠のドミニック相談。ドミニックはまず自分の畑をジュリアンに提供して、SEXTANTの名前の名で独立。アットいう間に多くのファンを勝ち取っている。 […]

20
Mai

Cave Augé * カーブ・オジェでローヌの試飲会

パリに春が来た!  お日様がポカポカ照らす中、Cave Augé * カーブ・オジェにフラッと遊びに行きました。そしたらラッキー!ローヌ地方の試飲会が行われていました!  久しぶりに会う醸造家たち!うれしい! 皆も良い天気なののでニコニコ! そして妊娠中の私に、<自然派はちょっと飲んでも大丈夫だよ!逆に赤ちゃんも喜んでるよ!>とのこと・・・ 本当ですか?!でも美味しいからちょこっと飲んでしまう私・・・         Hervé Souhaut, Domaine Romaneaux Destezet*エルベ・スオー、ドメーヌ・ロマノ・デストゼのヴィオニエで造られた白はピュアで一番美味しかった!そして大好きなSt Epine*サント・エピヌは上品でウッカリと飲んでしまう 、繊細でセクシーなワイン!久しぶりに奥さんのベアトリスにも会えて、なんと気づいたら2人で30分も話し込んでしまった・・・娘さんたちの出産話や、エルべと結婚してよかった事とか、色々と教えてくれました!        Alain Allier, Domaine Mouressipe *アラン・アリエ、ドメーヌ・ムレシップのワインは相変わらずフルーティーで夏にはぴったり!特にサンソーが含まれたPitchounet*ピッチュネは冷やして飲んだ一本なんてあっという間に無くなってしまいそう!それに比べてより濃厚な、グルナッシュとシラーで出来たCacou*カクーも飲みやすい!今年は冬もそれほど寒くなく、春も早めでしたので、8月の半ばには収穫開始するかもしれないらしいです!      Nicolas Renaud, Clos des Grillons*ニコラ・ルノー、クロ・デ・グリヨンは私が大好きな生産者!優しくて、シャイで、きれいな目で・・・しかも2008年が初ビンテージ、まだワイン造りを始めて10年も経っていないのに、とても綺麗で真っ直ぐなワインを生み出す、ラングロールも一押しな作り手!特にキュベ・1901(コンクリートの卵形タンクで出来上がったウニィ・ブラン)は繊細で、香ばしく、今回一番ウットリしたワインです。夏にピッタリなLes Grillons *レグリヨン2013もスッキリとしてレモンスカッシュのように、サッパリ!そしてムルべードルの赤も、酸味がありフレッシュでスイスイといけそう!       そしてL’Anglore*ラングロールのTavel*タベル2013は、まだビン詰め前なのに、もう完璧に仕上がっています!赤フルーツいっぱいな香りに、ちょっぴり残るスパイシーさ。香りを嗅いだだけで、すぐタベルだと分かる絶対・確実さ、やっぱりエリックはすごい! ほかにも・・・ La Vieille Julienne, Chateauneuf du Pape *ラ・ヴィエイユ・ジュリエンヌ、シャトーヌフ・デュ・パップ09を試し、<オオオーこれは赤いジューシーなお肉と飲みたい>と思い、 Gilles Azzoni, Le Raisin et l’Ange*ジル・アッゾニ、ル・レザン・エ・ランジュと今後のことを話し合い、 ラングロールの奥さん、マリー・ジョと、レストラン、ジュール・ド・フェットのオーナー、ビュッシュ […]

23
Avr

自然派大試飲会 REMISE 地中海のマルセイユで開催!No2~後編~

MYRENE BRU ミレーヌ・ブリュ 地中海最大の漁港セットから内陸に20Kほど入ったところ石灰岩盤の山がある。標高180mの山の北斜面に葡萄園が広がっている。08年により4hの畑を手に入れ最初からビオ栽培。馬を使って耕している。女性ながら子供の頃からワイン造りが夢だった。理想の畑を手に入れて5年の歳月が過ぎた。やっと自分が狙ったワインができるようになってきた。葡萄を熟しながらフレッシュ感を残すことも可能になってきた。    <LADY CHASSERAS レディー・シャスラ 白> 真っ白な石灰質土壌に元海底だった頃の魚介類の骨などが堆積してできた岩盤ロッシュ・メールが地表にあり、その岩盤にシャスラ品種の根が入り込んでいる。だからヨード系の潮っぽいミネラル風味がワインをしめている。13年はシャープな酸もあり、これも和食にピッタリの相性だ。   <FAR-OUEST ファー・ウエスト> グルナッシュ、カリニャン、シラー、サンソー品種。畑の周りには野生のローズマリーやタイムなどの香草が一面に広がっている。その香草の香りがワインの中に表現されている。グラップ・アンティエール(除梗なし)と除梗した葡萄を交互に発酵槽にいれてセミ・マセラッション・カルボ醸造。甘ささえ感じる熟度の果実味。ミネラル感がしめている。       <LES MOULIN DE MON COEUR レ・ムーラン・ド・モン・クール13> 13年からの新キュヴェ。シラー、カリニャン、サンソー品種。 13年は酸が綺麗に残っている。中庸の濃縮度で爽やかな旨味が乗ったグイグイいける赤ワイン。   ESCARPOLETTE エスカルポレット 新人の中でも飛びぬけた才能と探究心と実行力を持った人、イヴォ・フェレイラ。本当に美味しいワインを造るには繊細な感性を必要とする。小さな現象から多くの事を理解しようとする感性はもって生まれたのもが必要だ。このイヴォにはそれがある。ラングドック地方のワインのイメージを根幹から変えてしまうようなワインを造り出した若者だ。 パリでソムリエをやっていた。ワイン造りに興味があってジュラ地方のジャンマルク・ブリニョのところに手伝いに行ったのがきっかけとなった。ワイン造りの面白さに魅了されてしまった。本格的にワイン学校で勉強を開始、ボルドーのシャトー・デュ・プイで3年間も修業した。2009年にラングドックで独立。現在4Hの畑をまるで試験台のように工夫を重ねて栽培、勿論ビオ。工夫に工夫を重ね醸造を丹念に造り上げている。将来、イヴォはきっとラングドックを代表する醸造家になるだろう。   <LA PETITE PEPIE 13 ラ・プティット・ペピエ 白> グルナッシュ・ノワール品種を収穫後にすぐプレスしてジュースを絞ったブラン・ド・ノワール。黒ブドウから造った白ワイン。ラングドックのモンペイルー村でここまで爽やかな白ができるとは驚きだ。11度とアルコールも低くヴィヴァシテーと呼ばれる超フレッシュな酸を感じさせてくれる。         <PETITE CRAPULE 13 プティット・クラピュール 赤> カリニャン、グルナッシュ品種、50%をセミ・マセラッション・カルボニック醸造、50%を除梗したトラディション。ピジャージュもルモンタージュもしない超自然な醸造。色合いは薄いけど果実味と旨味はしっかりのっている。シャープな酸は北フランスのピノのバランス感覚。     <LES VIELLES 12 レ・ヴィエイユ 赤> ラングドック地方のモンペイルー村といえばカリニャン品種で著名なワインがある。このイヴォが醸すカリニャンには興味がある。この石灰度の強い真っ白な岩盤土壌に育つ40歳から70歳の古木のぶどうからミネラル感タップリでタンニンのしっかり乗ったバランス良い赤に仕上げる。そこには驚きの涼しさが存在している。   SACARABE スカラベ(イザベル・フレール) スペインの国境に隣接、地中海に落ちそうなくらい海に近いARGELE SUR MERアルジェレス・シュール・メール村にある。イザベルは学校の先生をやっていたが、お祖父さんの畑を家族が失いそうになった時、2007年、後を継承することを決意。まずルシオン地方の自然派の伝道師フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックのところで修業。最初から除草剤や殺虫剤で地球を汚すような農業はしたくなかった。ビオ栽培、仲間と共同で馬による耕作をしている。平均収量が15hl/hと極小。女性ながら手で農作業をやっている頑張り屋。花崗岩土壌と砂質、シスト土壌も混ざったワイン造りには興味深い土壌を持っている。 […]

17
Avr

自然派大試飲会 REMISE 地中海のマルセイユで開催!No1~続編へつづく~

自然派大試飲会 REMISE A MARSEILLE!!! 3月末は自然派大試飲会のREMISEがフランス第二の都市マルセイユで開催。昨年よりこのマルセイユで行われるようになった。マルセイユの駅は高台にあってマルセイユ全体が見渡せる。 地中海に面した大都市として活気のある街だ。ギリシャ、ローマ時代より地中海のラテン文化がフランスに入ってきた玄関のような存在の街。映画ではフレンチ・コネクションの舞台になった美しい街角と熱しやすい人情の民風。ワイン文化もここを起点にフランス中に広がっていった。その意味ではこの地で自然派大試飲会のREMISEが開催されるのは意義がある。     日本からフランスに戻った翌日にマルセイユまで移動。パリからマルセイユ駅までは3時間半。駅から歩いて10分ほどの所でREMISEが開催された。会場に着くともう熱気で溢れていた。 ルミーズ試飲会は発足当初はラングロールなどが主体として初めたグループだ。今はラングロールが卒業して中堅、若手が会を盛り上げている。 ディーヴ・ブテイユの次に巨大な試飲会まで に発展している。ローヌ、ラングドック、ルーション、オーヴェルニュ地方の生産者などが主体となっている試飲会である。   JOLLY FERRIOL ジョリー・フェリオル JOLLY FERRIOLは数百年前、ナポレオン3世やイギリス王室に納めていたほど有名なドメーヌだった。 ジャン・リュックとイザベルはパリジャン。ジャン・リュックは、コンピューター情報処理システムのプロだった。一時はフランス国会、フランス裁判所の殆どは彼の開発したシステムを使用していた。2005年にルーションに放置されていたドメーヌを訪問して、“俺の人生はここだ!”と持ち前の追及心は半端でない。畑と設備を改良して8年を経て、もう自然派ワイン界の中でも話題の人。誰も造れないスタイルのワインを次々と造りだしている。   <Blablablanc> ブラブラブランもシスト土壌で育つグルナッシュ・グリ品種、ミネラル感タップリで潮っぽく、和食にもピッタリだ。25l/haと極小の収量。SO2添加ゼロ、ポンプも使わない、自然派極の造り。       <Pet’Nat> シスト土壌で育ったムスカ品種を発泡酒に仕込んだ。青リンゴやパンプルムスを思わせる爽やかさ、 20l/haの収量、年間4000本しか生産しない。世界中から引っ張りだこの超人気ワイン。 その外にも、グラップ・アンティエール(除梗なし)セミMCで醸す葡萄ジュースのような赤も素晴らしい。   POTRON MINET ポトロン・ミネ 近年、ルーションで最も輝いている醸造元の一人。ポトロン・ミネのジャン・セバスチャンは数年前まではパリで会社経営をしていた。しかしワイン造りへの夢が大きすぎてすべてを投げ打ちルーションにやって来た情熱の塊のような人。 でも、静かに燃える人、恥ずかしがり屋で謙虚な性格。目立たないけど内に秘めた情熱はメラメラ燃えている。 5年の歳月を経てコツコツ畑仕事に打ち込んできた結果がやっとワインに出てきた。南の太陽の元でロワールのようなフレッシュさ!     <PARI TROUILLAS パリ・トルイヤス13> フランス最南端のルーション地方にも関わらずフレッシュで透明感がありグイグイ飲めてしまう絶品だ。カリニャン、グルナシュ・グリ、シラーという品種構成。ブラインドで飲んだらとてもルーション地方とは答えられない軽やかさを備えている。 典型的なセミ・MC醸造の果実味が心地よい。   MOURESSIPE ムーレシップ アラン・アリエはニーム近辺の葡萄栽培家の息子。お兄さんが後を継いだ。アランはワイン造りをしたかった。 長年、ガレージスト(自動車修理技師)の仕事をしながら資金を蓄えて畑を少しずつ買い準備していた。そして、アラン自身も大好きなワインであるラングロールのエリック・プフェーリングの所でワイン造りを修業した。     <Galejade roseガレジャード・ロゼ13> ラングロールのエリックに学んだワイン造りを生かしたワイン。サンソーとグルナッシュ品種を三日間マセラッションをして、三日後にプレスをかけて絞ったジュースを仕込んだロゼ。ややオレンジがかった桜色。果実味がタップリ、ミネラル感でしめている。なんて心地よいヤツなんだろう。     […]

25
Déc

自然派ワイン界のレジェンドRENE JEAN DARDがもうすぐ来日!

パリ在住のダール・エ・リボ・ファンが ガールド・ローブに大集合!     自然派ワインの業界で今、飛ぶ鳥を落とす勢いのパリのワインビストロ“ル・ガールド・ローブ”で自然派ワインのレジェンドとも云えるダール・エ・リボのルネ・ジャンを招いて試飲・ディナーを開催した。 ルネ・ジャンはちょん髷姿で登場、江戸時代の町医者“赤ひげ”を思わせる風貌だ。ここパリでもルネ・ジャンの人気は根強く深い。本当に1980年代から自然派ワインを造っているダール・エ・リボはまさにレジャンドと云ってよい。多くのファンに支持されている。 超人気のガールド・ローブはもう夕刻の6:30にはほぼ満員状態になる。100%自然派ワインのワインバーである。普段は簡単なつまみ、生ハムセット、チーズセット、ビオ野菜セット、田舎パン、クロック・ムッシュなどをつまみながらワインを飲むスタイル。   生ハムもチーズも当たり前のものではなく、それぞれが工夫されていて、どれも大変おいしい。ルーブル・リボリに位置していて、芸術家が多いマレ地区にも近い。夕方は仕事を終えたビジネスマンや女性同士でも気軽に一杯ひっかけにやって来る。 隣の人とも気軽に話せる和やかな雰囲気が店内に流れていて、実に心地よい。陽の気が充満している感じ。   今夜は店の奥に小さなテーブルを設けて7時から8時までの一時間だけ、すべてのお客さんへのフリーテースティングの時間を設けた。パリ中のダール・エ・リボのファンが集まって来た。ここでは今、売り出し中の3つのワインを試飲、説明。 最初にクローズ・エルミタージュの白、“K”カリエールを試飲。クローズ・エルミタージュ地区では白ワインといえばマルサンヌ品種90%以上が普通。でもルネ・ジャンはマルサンヌ品種はほとんど使わない。つまりルーサンヌ品種100%の白。 11年は遅熟の年だった。ゆっくり熟した分、色んな成分もよく熟すことができた。そしてきれいな酸が残った。ダール・エ・リボのワインの特徴である超軽い微発泡が酸と調和してより爽やかさを強調している。ウーン・・美味い。洗練度が高い。 赤はクローズ・エルミタージュのDES BATIES デ・バティ11年を試飲。ルネ・ジャンのお父さんが植えた60歳のシラー品種100%。花崗岩土壌からくるミネラル感がタップリ。やはり軽い微発泡があって酸を伴った果実味と合わさりフレッシュで心地よい。 サン・ジョゼフ赤11年。11年は遅熟の年で普段より軽め目のバランスで仕上がっている。透明感があって、果実味がフレッシュで気持ちよい。一般女性客がこのサン・ジョゼフを試飲して一言『軽いワインね』と評価するほどスーット入ってしまう。 ルネ・ジャンはちょっとショック。。。『13度近くアルコールはあるのに軽いとは?サン・ジョゼフだぜ!』とちょっと不満そう。   店頭試飲が終わり第二弾は、地下の特別サロンに降りて、コアなダール・エ・リボ ファンを16名だけ集めて食事と古いヴィンテージワインを楽しむコースだ。この会への参加申し込みは、出した瞬間に満員となったそうです。パリでもダール・エ・リボのファンは多い。 流石にフランスの自然派ワイン愛好家、質問も鋭いことを聞いてくる。 客『SO2の使用はどのくらい?』 ルネジャン『年よって違うよ。入れなくてもよい状況の時はゼロの年もある。普通は瓶詰時にちょっとだけ入れる。SO2を入れない事を目的にしている訳ではないんだ。目的は美味しいワインを造ることだよ。よく自然派の醸造家でSO2を入れない事を強調し過ぎる人達がいるけど、ちょっとおかしいと思っている。決して目的ではない。』 客 『あなたのワインはいつもガス(超微発泡)を感じると思うけど、これでいいですか?』 ルネジャン『それは普通です。これは先程の質問とも関係して いるんですど、私は醸造中一切SO2(酸化防止剤)を使わない。その代りにアルコール発酵で自然に生じたガス(CO2)を残すことにしているんです。何故ならガスは酸化防止剤の役割をしてくれるからです。』   このソワレの企画はガールド・ローブの店長ASAMI(メキシコ生まれのパリ育ち)だ。この9月から店長になって張り切っている。連日の超満員状態の繁盛ぶり。ルネ・ジャンが持参してくれたミレジム・ワインを次々と開けてくれた。 まずは黄金色の液体がグラスに注がれた。ウーン、色だけ見るとかなり年代が古そうだ。しかし香りはまだ若々しさを感じる。口の中にいれるとまだガスが僅かに残っている、それに綺麗な酸がプラスされて超爽やかな風味に覆われた。でもこの深みはただものではない。 。 。。。なっなんと!サン・ジョゼフ・白2000年だった。なんて爽やかさがこんな形で残っているんだろう。もう13年も過ぎているのにこの若々しさ!一同感激と驚き。ルネジャン『エルミタージュやサン・ジョゼフは本当は白ワインの方がポタンシエルがあるんだ。』 今夜は、当ガールド・ローブのオーナーが自らワインに合わせて料理を作ってくれた。このサン・ジョゼフには鯛のカルパッチョ、鯛の刺身風のもの。よくこんなに新鮮な鯛を見つけたものだ。まだ爽やかさタップリのサン・ジョゼフ白は鯛の白身の旨味に、熟成によって洗練されたミネラルの旨味に驚くほどピッタリだった。(赤いのは根野菜のベットラブの絞り汁)   次はエルミタージュ白05のマグナムが開けられた。ルーサンヌ品種。ルネ・ジャン『エルミタージュもよく赤ワインの事ばかり話題になるけど、本当は白の方が偉大なワインなんだ。特にルーサンヌが良く熟した年、まさにこの05なんかは世界に誇れる偉大な白なんだ。』 ホタテのカルパッチョ、軽く表面を焼いてある。力強さと爽やかさが共存するミネラリーなエルミタージュ05に料理の方が合わせてくれた感じ。   クローズ・エルミタージュ赤、04,06が出された。なんてクリアで透明感のあるミネラリーなワインなんだろう。濁りワイン・臭い自然派ワインの象徴だったダール・エ・リボの進化は自然派ワイン全体の進化と共有している。 前を歩いている人がいない世界、地平線をゼロの段階から切り開いてきたルネ・ジャンとフランソワ・リボの職人芸の含蓄した技、味わいには、何とも言えない深みを感じる。   ASAMIの完璧な温度管理とサービスでダール・エ・リボのワインの真価を楽しませてもらいました。 自然派ワインこそ提供するタイミングや温度で何十倍も美味しさを発揮する。ダール・エ・リボのパリ在住ファンも大喜び。   パリ在住の熱狂的ダール・エ・リボのファン     皆、大喜びでした。中にはどうしても現地に行きたくてダール・エ・リボ醸造まで訪問しているファンも何人かいました。造り手を前に古いヴィンテージを飲みながら楽しめるのはファンにとって最高の喜び。ルネ・ジャンも嬉しそうでした。 一番嬉しそうだったのは、企画者のASAMIだった。いつも店に来てくれるお客さんと大好きなルネ・ジャンを招いてのソワレは格別なひと時だった。この大成功のソワレの最後にポロっと嬉し涙を流したASAMIは幸せそうでした。 ルネ・ジャンはあまりこの様なソワレには参加することはない。大好きなASAMIの頼みとあっては断れなく今夜の会が成立。この会のお蔭で私も知らなかったダール・エ・リボを再発見した部分も多かった。素晴らしい一期一会でした。この二人に感謝!       自然派ワインは長期熟成にも問題なし!   […]

21
Fév

2013年ロワールにおける各種自然派ワイン見本市レーポート PART-1

RENAISSANCE DES APPELLATIONS ルネッサンス・デ・アペラッション ルネッサンス・デ・アペラッションの会場風景、超満員状態の盛況だった。 MYRENE BRUミレーヌ・ブリュさん、が入口の最初のブースで張り切っていました。何て明るくて元気な人なんだろう。 子供の頃からの夢“ワイン造り”を実現して今は楽しくて楽しくてどうしようもない、という感じの女性だ。 2008年が初リリースというのに途轍もなく美味しいピュアーなワインを造る。やはり、好きでパッションがあるから、並々ならぬ努力を惜しまない姿勢がこんなに美味しものを新人なのに造り上げてしまうのだろう。パリの自然派ビストロの老舗バラタンでも人気ものだ。 2月初旬は自然派ワインの見本市が多数開催された。アンジュの街でサロン・デ・ロワールのオフ見本市として、大小合わせると約10か所ほどで開催された。ルネッサンス・デ・アペラッション、そしてソミュールで開催されたディーヴ・ヴテイユ。この二つが巨大自然派見本市。そして、両グループに入れない新人醸造家などが小規模見本市を別々で開催していた。 ルネッサンス・デ・アペラッションでは120社を超える醸造元が出店してすべてのブースが人で満杯状態、なかなか飲みたい醸造元ブースに近づけないほどだった。 2013年の自然派ワインの勢いを感じる熱気に溢れていた。 出店者の中には、ディーヴ・ブテイユと両方に参加している醸造家が多くいた。印象に残った幾つかを紹介しよう。 南仏ラングドックのMYLENE ・BRUミレーヌ・ブリュ   LADY CHASSELAS レディー・シャスラ ミレーヌ・ブリュさんのワインは温かみがある。情熱が伝わってくるようだ。レディー・シャスラは70歳のシャスラ品種から造られている白ワイン。 石灰岩盤の土壌の中に根が深く入り込んでいる。だから石灰岩からくるミネラルが酸の代わりにフレッシュ感を演出している。 南仏の白ワイン醸造は、酸を残す為にSO2を添加してマロラクティック発酵を止めるところが多い。でもミレーヌさんはそんな妙なテクニックは使わない。自然にマロラクティック発酵を行っている。それでもミネラル感があるので爽やかで、かつマロのお陰で旨味がのった潮っぽい白ワインだ。ほのかな甘みがあり日本酒に近い感触で和食にピッタリだ。 葡萄園に比較的近い地中海に面した街BOUZIGUESブジーグ村ではカキの養殖場がある。 地元の新鮮なカキを食べながらレディー・シャスラを合わせると、涙がでるほど美味しい。地中海カキは塩分が高い。潮っぽいレディ・シャスラとはピッタリカンカンだ。 このシャスラ葡萄木はクローンではない。マサル方式の葡萄木だ。シャスラの原木だ。 しかも15HL/Hの収穫量。ボルドーやブルゴーニュのグランクリュより少ない収量だ。 旨味が乗っているのは当たり前だ。 年間たった1200本しか生産していない希少なワインだ。 収穫は勿論,手摘みで、圧搾は小型垂直式の古式プレス機でゆっくり重力圧をかけられるので葡萄の皮を傷つけることなく、皮から汗の如くやさしく流れ出た上品なジュースのみを絞ることができる。自然酵母で発酵。本当に小規模でないとできないとても贅沢な造りをしている。このワインの事を書いているだけで飲みたくなってきた。 RITA リタ ミレーヌさんのネーミングセンスの良さには感心する。リタは二人の女性をイメージしている。一人は聖女リタである。過酷で悲惨な人生、絶望的な状況にある人々を救いだす聖女リタにこのワインをなぞっている。 もう一人はハリウッド女優のリタ・ヘイワースにも由来している。ギルダという映画の中で、長手袋を脱ぎながら妖艶に踊るシーンがある。そのシーンで赤い手袋を脱ぐイメージをラベルで表現している。 私の大好きなカリニャン品種100%だ。造り方次第で南仏のピノノワールと云われる程、繊細なワインができる品種だ。粘土石灰質土壌に育つ50歳の樹齢。北向き斜面の涼しい畑。除梗なしのセミ・マセラッション・カルボ醸造からくる独特の爽やかでピュアーな果実味が心地よい。過酷な人生の局面で、厳しい状況にある時は是非このリタを飲んで癒されてほしい。そして女優のように優雅なひと時を過ごしてほしい。   2012年10月に東京の下町・根岸の酒販店ESPOAよろずやの御一行が訪問 日本ではESPOAグループが輸入している。 エスポア店はお客さんと一緒に廻るワインツアーを企画している。造る人と飲む人が面会してひと時を過ごすと云う感動とハプニングがある楽しいツアーをやっている。 このツアーの時に、ミレーヌさんは日本行きを決意した。 遠い日本から来てくれたお客さん達へのお礼とお返しに。 今年の4月に日本へ行く。ミレーヌさんには二つの夢があった。 ワイン造りと日本へ行くことだった、その二つとも実現してしまうという幸せな人だ。 4月5日から10日間ほど日本全国を廻ります。 自然派好きな皆さん! 是非ミレーヌさんと彼女のワインを飲みながら楽しいひと時を過ごしてください。元気でますよ! 問い合わせはESPOA本部 06-346-3806 中島さんまで。

12
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FESTIVIN 2012

昨年は第2回目の開催にして約1400名の来場者があったFESTIVAN! 今年もこの自然派ワインのお祭りはさらに盛り上がること間違いなし!との前評判を聞きつけて 参加してきました!12月9日。 初のレポートをアップします! 今回の会場は渋谷ヒカリエ。 今年できたばかりで、もうすでに渋谷のランドマーク的存在になりつつある今注目の商業施設です。 渋谷駅から直結していて交通の便もよく、今年はそこのワンフロア ヒカリエホールを貸し切っての開催ということだけあって 来場者の皆さんのテンションと期待もマックスに高まっている様子でした。 会場に入るとそこは「ワインのお祭り」らしく、ステージから流れてくる音楽と 出店されている飲食店やインポーターの皆さんの掛け声などで活気に溢れていました。 予想していた通り会場は外の寒さとは裏腹に熱気でカナリ暖かくなっていたので、やはり薄着で来たことは正解だったと頷きながら中へ進むと大きなホールのその奥にはステージが!そしてその裏にあたる場所にもブースが続いているではありませんか。 とにかく広い広い!そして、とても興味深い料理とワインの種類の多さにビックリでした。 今回のフェスティヴァンも一部と二部に入場がわかれており時間の制限はそれぞれ3時間半。 入場して間もなく、おそらく全ての人が自分の興味ある全てのブースを堪能するには時間が足りないということを悟ったと思います。 感想としては、このイベントを3日間くらいにわたってやってもらって余すことなく楽しんでみたい! 残念なのは、人間が3時間程度で一人当たり消費出来る飲食の量がだいたい決まっていること。 自然派のワインと関わりある興味深い飲食店の味を全て味わうことは出来ませんでした。 すごく残念!全部食べたいのに!!飲みたいのにー!!! 参加店舗リストの中には、東京じゃなかなか味わえない大阪うずら屋さんや、長崎のアンペキャブルの名前もありました。 そして真っ先に走って行った飯田橋の兄貴!自然派ワイン界の兄貴!宗像さんのお店メリメロ出店ブースには子豚ちゃんの丸焼が!! 奥のブースの入り口では商店街の魚やさん顔負けの掛け声で呼び込むオザミの丸山さんがローストビーフを元気にサービス! その隣には、若干丸山さんに圧倒されている様子の順子さん率いるヴィヴィエンヌチームが! これまたとびきり美味しいクスクスを提供していました。ホッと一息できる。さすが癒し系ヴィヴィエンヌ! パリの自然派ワインブームの火付け役となったビストロ、ヴェールヴォレを東京目黒で再現し今東京一熱い場所を提供するヴェールヴォレ・ア・トーキョー。 このブースでは苦手な人にも必ず美味しいと言わせる全く癖のない絶品ブータンノワールが! 造り手が来日するとこぞって立ち寄る下町の名店!山利喜のモツ煮込みも! どおする?どおする?なに食べる?なにから飲む?? なーんてやっているうちに3時間はあっという間に過ぎてゆきます。 インポーターブースも負けてはいません。 野村ユニソンブースでは、竹澤部長みずから立ち寄ったお客さまに本当に熱心に!ワインの説明をしていました。 ワインが大好きで、情熱をもって知ってもらおうと必死で話しているお姿は感動ものでした。 台湾から助っ人で来ていたレベッカさんとのコンビも最高!なぜか二人の会話は楽しいフランス語です。 そんな良い雰囲気のなか皆で記念撮影をしていると男性が一人乱入してきました。 そうです!今回も出品があるシリル・ル・モワン!! なんでこんなところにー!? 野村ユニソンブースはますます熱気を帯びていきます。 BMOブースでは、やっぱりこの方の笑顔に癒されます。聖子(まさこ)さん。 いつも美味しいワインを皆さんに惜しみなく提供してくれます。 この時、彼女がサービスしていたのはムーレシップ。 前回、アンドレティソ来日試飲セミナーの試飲会場で試飲をした時にも大好評を博していました。 わたしが住んでいた南フランスでも!ローヌでヴィニュロンを目指す友達の家でも!パリの自然派ワインカーヴでも! 誰かがこのワインを今いちおしのワインなんだといって出してくるそんなワインです。 あの!ラングロールが大人気になっていった行程と同じような勢いを今感じます。 BMOに置いてあるワインには共通してそんな魅力があります。 フランスでも自然派ワインが大好きな友達が知り合いのホームパーティーに持っていくような… 是非みなさんにも、そんな一本をトロワザムールでみつけてもらいたいものです。     今回、このフェスティヴァンで自然派ワインを普段あまり飲んだことがないという20代の女性と知り合いになりました。 彼女に聞きました。この会場で一番飲みやすくて美味しいと感じたワインは何でしたか? 彼女に連れていかれたのはイーストラインブースでした。 そこで、彼女が指をさしたワインはなんと!モーペルチュイのロゼ発泡ワインでした。 自然な甘みがスルッと喉を通過して心地よい後味。 酸味と果実味のバランスが抜群でとにかく美味しい!本当に美味しいネ!改めて声をあげ合いました。 フランスへ行って、食事の最初に飲む発泡だけが美味しいわけじゃない、最後に飲まれる発泡こそがとてつもなく美味しいってことに気づく。 […]