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Fév

春を告げるミモザ満開

2月22日、ルシヨンのぶどう園を訪問。 今、南フランスではアーモンドの花と並んで、春を告げる花として親しまれている黄色く明るいミモザが満開だ。 ここ南仏ではミモザといえば2つの街が象徴的だ。 BANYULS SUR MER 一つはスペインに近いバニュルス・シュール・メール(Banyuls sur Mer)だ。 海に面した魅力的な街だ。 自然派ワインではカソ・ドゥ・マイヨ(Casot des Mailloles)、ブルノ・ドゥシェーヌ(Bruno Duchene) などがある街だ。 ROQUEBRUN 二つ目は2月26日に訪問したサン・シニアン(St-Chinan)の北山中にあるロックブラン(Roquebrun)だ。 街というより村と云った方が妥当だ。この村では10日前に“ミモザ祭り”が行われた。オルブ川に面した美しい村だ。 裏山がミモザで黄色一色となる程だ。一見の価値あり! ワイナリーでは、ドメーヌ・ランベール(Dom-Rambert)、ボリー・ラ・ヴィタレル(Borie la Vitarel)、ドメーヌ・スリエ(Dom-Soulie)がある。 〜ミモザは明るいイメージがあって私は大好きだ〜 伊藤

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Fév

今年もぶどうの発芽スタート!

この記事は2007-4-6にNishiさんによって投稿されたものです。 ★平年どおり、穏やかな発芽★ 短く剪定した枝から新芽が。 フランスでは夏時間に変わって2週間になりますが、毎日、日照時間がグングン長くなっていきます。 パリでは3月末の寒波の戻りも終わって、本格的な春が訪れました。暖かな陽気のせいで、街路樹は幼芽をほころばせ、チューリップも一斉に咲き始めました。 さて、いまごろのぶどう畑はどんな様子なのでしょう? フランス南部、ラングドック地方では、3月下旬からぶどうの発芽が始まりました。 モンペリエ周辺は、暖冬や寒波が作用しあった結果、平年並みの早さになりました。 ボルドー地方でも4月になった今週初め、カベルネが芽を開き始めました。 どの地方も今のところは順調ですが、ちょっと気になるのは今後の水不足です。 いつもなら冬場に降る雨が地中に蓄えられて、夏の生育時期に必要な水分を恵むのですが、今年は雨が少ないため、夏に渇水の問題が起こりそうです。 春に雨が降ることもよくあるので、それを期待しています。 いま畑では、冬の間ずっと続いた剪定も終わって、畑を耕しています。そして、古くなった杭や針金を替えてやります。 さー、また収穫までの6ヶ月間に渡って、忙しい畑仕事が始まりました!       《自然派のぶどう畑は野花でいっぱい》

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Fév

今年のボジョレーは?

ボジョレー・ヌーボー用のぶどうは収穫も終わり、マセラシオンが始まったばかりです。 今年の夏、7月は105年ぶりの猛暑となり非常に暑く、2003年の再来か?このまま続くかなと期待していたら8月は涼しくなり、少し雨も降りました。また局部的に雹が降り、この影響でカビが発生した蔵元もかなりありましたが、9月に入ってから晴天の日が戻って日差しがたっぷり降り注いでくれたお陰で、ボジョレー全体的にぶどうは順調に成熟して糖と酸のバランスが見事に取れています。全般的に皮もしっかりと厚いので、鮮やかな色付きのワインになるでしょう。 局部的に雹にやられた畑は、カビが大発生していることもあり、収穫時に選別作業を厳しくやった醸造元とそうでない醸造元の差が大きくでる年となるでしょう。 作り手の腕の見せ所の年となるでしょう。 タイプとしては一般的に軽やかなボジョレ−になりそうです。 ポリシ−のしっかりした醸造元のヌ−ヴォ−はとても期待出来る年ですよ! さてパリ発クラブ・パッション・デュ・ヴァンがお勧めする自然派ヌーボーの中で、本日、紹介したいのは、かの有名なパカレと、ブラヴリエールの二つです。 −フィリップ・パカレ− 9月の雨が原因で少しカビが出ましたが、収穫時に時間をかけて良いぶどうだけを厳選しました。カビでやられた葡萄を切り落として、健全な葡萄のみを仕込みました。 収穫が終わった畑は、切り落とされた葡萄の絨毯のごとくになっていました。 ガメイのエレガントな風味が生きています。 やさしい酸とパカレ独特の果実味のバランスがとれたグイグイ飲めるジュ−シ−なヌ−ボ−になりそうです。 酸っぱいヌーボーの味が普通だと思っておられる日本の皆さん、これ飲んでぶったまげて下さい。 −ブラヴリエール− この畑ではカビは発生しませんでした。理由は冬の短い剪定を今まで以上に短くしたことが奏功したのです。品質を求める熱い姿勢が天候の悪影響を見事にカバーしたといえます。 クロッシュと呼ばれている鐘の形をした標高300メ−トルの畑に栽培されている60歳の古木には一本の木に4〜5房の葡萄しかとれず、素晴らしい葡萄が収穫されました。 雹と湿気によるカビの大発生のボ−ジョレ地区の中で、今年のこのブラヴリエ−ルの作柄は飛び抜けて素晴らしいものになるでしょう。 では今回はこの辺で失礼します。 by Kimitake