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ダミアンの収穫開始は、ボジョレでは最も遅い9月13日

Damien COQUELET ダミアン・コクレ2017年モルゴン村-NO2 ジョルジュ・デコンブ一家の一員のダミアン。長年お父さんと一緒に働きながらワイン造りを勉強してきた。 デコンブ家では葡萄はキッチリ熟してからの収穫が基本。今年はお父さんのデコンブと同じ9月13日に開始した。 9月初旬に降った雨のお蔭で、乾燥し過ぎていた葡萄実に水分が供給されて、光合成が活発になってしばらく時間を置いての収穫となった。雹による自然な青刈りとなって葡萄の房が少ない。 雹のショックで熟成がストップしていたので酸が残っている。 ここで収穫を遅らせて果実味、ポリフェノールが理想的に熟すのを待った。 雨から10日間ほど遅れて収穫を開始した。 もともと、ダミアンのスタイルは、果実味がタップリあって、タンニンも比較的しっかりしながら酸がビシっと利いている素晴らしいスタイル。 今年は、このスタイルがより強調された酸と果実味の熟度の差が大きく凹凸がハッキリしたスタイルになるだろう。 楽しみなミレジムになりそう。 今年も去年と同じポーランド人ファミリーが家族総出で収穫に来てくれた。 25名で約1週間ほど続く。 ポーランド家族のリーダーが先陣で収穫指導をしながら進めてくれるのでダミアンも安心。 雹の直後は全滅と思っていたコート・デュ・ピィが50%ほどのマイナスで済みそうなので、 やや安心のダミアン。 あの絶望の時は、ここまで回復できるとは思わなかった。 葡萄の生命力は凄いものだ。 独立して10年目にして、また新しいことを学んだダミアン。 …

ボジョレの若大将Damien COQUELET ダミアン・コクレ2017年笑顔の収穫

ダミアン・コクレ10年目の試練 収穫を2カ月後にひかえた7月13日、強烈な雹がモルゴン村を襲った。 モルゴンの北側の標高が高いところが襲われた。 コート・デュ・ピィは斜面だけにもろにうけた。その数日後にもう一回。 ダミアンは、モルゴンきっての銘醸テロワールのこのコート・デュ・ピィの丘に4ヘクタールも畑を持っている。 皆に羨ましがられている。 この時ばかりは、『なんでコート・デュ・ピィが?!』ここに葡萄園があることに、ダミアンはガッカリだった。 あのいつも元気印のダミアンが本当に落胆した。 最高の状態で葡萄が育っていた畑を、雹の直後見た時のショックは、『もうダメだ。今年は収穫をしない!』と皆に云った。 ところが、その後の異例な晴天続きと乾燥が状況を変えてくれた。 普通、雹でやられた後は、傷ついた箇所から葡萄が腐って全滅してしまうのが通例。 今年は乾燥して全く腐りが存在しなかった。 つまり、雹でやられた箇所、粒が乾し葡萄化して酸と共に濃縮。 やられなかった葡萄粒はそのまま、正常に熟成した。 葡萄木たちは、生命を振り絞って子供を残そうと葡萄実を守り育ててくれた。 今日はそんな葡萄を収穫にやって来た。親友とフィアンセが手伝いに来てくれた。 あまりにも酷くやられた葡萄、粒を選別して切り落とす作業が大変だった。 自分の責任でもなく自分の力ではどうにもできないことが、人生にはあることを悟ったダミアン。 すべてを、心の深いところで、受け容れたダミアンには笑顔しかなかった。流石の若大将。

Côte du Py コート・デュ・ピ 2017

今年は雹に2回も襲われた厳しい年だった。 傷つきながらも、何とか頑張って葡萄を実らせてくれた。 完璧な葡萄房はないけど、振り絞って生き抜いた葡萄達。… 一粒づつの内容はとても濃縮して酸もある。 傷ついたところも乾燥のお蔭で腐りはなかった。 こんな年もあるさ。 これはこれで、興味深いバランスになるだろう。 ダミアン・コクレの畑にて。