3
Sep

MORGONモルゴン村の熊ヌヌーンこと  ………… Georges Descombesジョルジュ・デコンブ

    今年の収穫もあと一週間とせまった8月28日に訪問。 今日も35度を超す猛暑、この夏のボジョレを象徴するような好天候だ。 35度超す日が何度あったことか、それほど太陽には恵まれていた。 お蔭で葡萄園が乾燥していて病気が一切ない。 腐った葡萄も皆無の健全な葡萄達ばかり!! 逆にここにきて乾燥し過ぎるくらいである。葡萄粒が小さく濃縮している。 チョット雨が降ってくれれば最高である。 3日後に雨の予報がでている。ここで雨が降れば理想的な状態になるだろう。 デコンブ醸造には有名な自前のビストロがある。 ここに入ったら最後、酔っ払うまで出れない。 入ってしまった。 今日はジョルジュのお兄さん達と一緒だからチョットいいかな。   

23
Août

H2O Végétal–Part15  ボジョレ軍団、期待の若手 Anthony Thevenet アントニー・テヴネ

フランスからこんな醸造家が参加していました。 ボジョレ軍団の期待の若手Anthony Thevenetアントニー・テヴネ Jean-Foillard、ジャン・フォワヤールで修業して、2013年よりお祖父さんの畑を引き継いだ。 2016,2017年続けて霜被害と雹被害で壊滅的ダメージをうけたアントニーも、元気に参加。 周りの醸造家より葡萄を譲ってもらって造ったワインを持参。 始めたばかりから、天から厳しい難題を投げかけられたアントニー、でも天には文句はいえない。 自分のできうることをコツコツとやるのみ。 経験はないけど、“若さ”と“Passion”がある。 何とか、頑張って欲しい。

27
Avr

精度に磨きがかかるJean-Claude LAPALU ジャン・クロード・ラパリュ-NO2

Jean-Claude LAPALU polit de plus en plus sa precision de sa propre facon.. ★独自な発想と旺盛な探究心でガメ品種の多様な側面と可能性を表現! ジャン・クロードの頭には色んな疑問、アイデアが浮かんだ。 ★ガメ品種でボルドーワインのような濃密感のあるスタイルのワインはできないのだろうか? Cuvee des Fous, ★ガメ品種を超遅摘みで超完熟させて収穫・醸造したらどうなるのだろう? Cuvee Le Rang du Merle ★果実味タップリで、ブルゴーニュのような上品さだすにはどうしたらよいか? La Croix des Rameaux, ★ガメ品種をアンフォラで醸造したらどうなるのだろう?  Alma Matert ★スート体に沁み込んでいくようなワインにするにはどうしたらいいのか? Tentation ★限りなく水に近い透明感のあるワインはできないのだろうか? L’eau forte ジャン・クロード・ラパリュには、自分の疑問に答えるワインを栽培・醸造を駆使して、試作、検証を繰り返して、同じガメ品種で全く違うスタイルのワインを生み出していった。 これがジャンクロード・ラパリュの凄いところだ。 最初から自然派グループに属していたいたら、こんなワインは造らなかっただろう。 これがジャン・クロード・ラパリュの独自性を造りあげた。 我々に、ガメ品種の多様な側面,可能性を表現して、楽しませてくれている。      

27
Avr

精度に磨きがかかるJean-Claude LAPALU ジャン・クロード・ラパリュ-NO1

Jean-Claude LAPALU polit de plus en plus sa precision de sa propre facon.. 独自な方法で自然派ワインにたどり着いた ジャン・クロードは20歳の頃より葡萄栽培をしている。最初は農協に葡萄を売っていた。 自分が精魂込めて栽培した葡萄が他の葡萄と混ぜられてワインが造られてしまうのが残念だった。 1996年より自分でワインを造りだした。 当時、ジャン・クロードはまだ自然派の中心であるボジョレに居ながら、マルセル・ラピエールなど自然派グループとの接触がなかった。 . 最初は普通の造りをやっていた。ジャン・クロードは常によりよくを目指して、一つ一つ自分で考えながら独自な方法で、 徐々に自然な方向にたどり着いてきた。 誰かに教わった訳ではない。独自で考え、試作をして、検証して、再度試作、完成、この繰り返しに約10年の歳月をかけて2007年にやっと自生酵母で、SO2も添加しない造りにたどり着いた。 自然派ワインを造ろうとしたわけではない。 “よりよく”を目指していたら自然派ワインになってしまった。 “独自性”ここのところが、ジャン・クロードのワインを理解する時に大切なキーワードになる。

27
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO8

繊細なガメで魅せてくれる Raphael Champier de LEONISラファエル・シャンピエ(レオニス)      類を見ない程の恥ずかしがり屋というか、こちらが喋らなければ殆ど口を開くことがないくらい無口でもある。 当然、人付き合いも下手な方でかなり損をしているタイプ。 独りでモクモクと集中して突っ込んでいく性格。 その無口さを、ワインで表明してカバーしている感じ。 我々が訪問しても、余り喋らないので、奥さんのクリステルが気を使って説明しだすのが常だ。 私にとっては、無口は苦にならないので全く問題ない。 静かに試飲に集中できてかえってよい。質問したいことは聴けば、返事がちゃんとかえってくるので問題ない。      ドメーヌを立ち上げる前は、ジャンクロード・ラパリュのところで修業した。 ラファエルは3代続く葡萄栽培家の家に生まれた。 しかし、家を出て独自でやりたかったラファエルは2009年に0.64Hの畑で始めた。 2009年に正式に醸造元を設立して現在、7.5ヘクタールの畑を所有している。 ラファエルの持っている葡萄木は殆どが古木。60~100歳級の葡萄が多い。      ワインのスタイルは無口で控えめなラファエルに似ている。 色も薄めで繊細なタッチの細くキレイな果実味が真っ直ぐにスーット伸びていくスタイル。 出しゃばるところが全くない。 この感じは、すべてのワインに共通している。 醸造はすべてのCUVE(ワイン)に共通している。違いはそれぞれの区画のテロワール。 除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニック醸造、葡萄を発酵槽に入れたら一切触らない。 ピジャージはしない。勿論、自生酵母のみ。SO2は必要なければ入れない。入れる時でも最少。          Lurons リュロン、Buissonnante ビュイソナント Beaujolais villages ボジョレ・ヴィラージュ ガメの良さは、果実味、爽やか、グイグイ体に入っていくところ。 それでいて手頃な価格。 まさにガメの人気の利点を叶えてくれるワイン。 Brulius ブリュリウス、AC Brouillyブルイィ 60歳のガメ。南西向き斜面。セミMC(マセラッション・カルボニック) 薄い色合いで、優しい果実味がスーット真っ直ぐ伸びてくる。 マセラッション期間は2週間と長いけど、一切触らない。お茶の様に煎じた繊細なタンニン、果実味のみを抽出 Mont Brulius モン・ブリュリウス AC Cote de Brouillyコート・ド・ブルイィ 70~80歳の古木、南西向斜面、セミMC(マセラッション・カルボニック) Diorite元火山岩が4億年かけて生成された青味がかった黒っぽい硬い石。 アンフージョンのように優しく抽出された繊細な果実味、芯に透き通ったミネラル感真っ直ぐに細く伸びていく。 色も薄めで女性的なイメージ。 無口なラファエルがモクモクと集中して狙った液体がこれだった。 これなら言葉はいらない。 […]

24
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO7-1

自然派の世界で人気急上昇の極を走るJerome Guichardジェローム・ギシャール!! 強靭な体力を武器に超働き者のジェローム。目がいつも微笑んでいる。 ジェロームは2011年に人生を変えた。 ヴィルフランシュ市の公務員だったジェロームは、フィリップ・ジャンボンのワインを飲んで人生が変わった。 今まで飲んだことがないワインに感動した。エモーションが詰まっていた。心深いところでの感動だった。 “世にこんなワインが存在するんだ!” それ以来ジャンボンの蔵に手伝いを兼ねて出入りしていた。 2011年に、ジャンボンの栽培の先生でもあり、フランスの超職人の栽培家だったGuy Blanchardギー・ブランシャールが仲間内に引退を表明した。 ジェロームはその畑に行って、Guyギーさんが半生をかけて世話をした90歳の葡萄木と向き合った時に決意した。 この国宝級の畑と葡萄木は、このままではダメになってしまう。 これは自分が引き継ぐしかないだろう。 その3.8hの畑を引き継いだ。 栽培のプロ中のプロが盆栽手入れのように世話してこの畑は完璧だった。 ワイン造りは、勿論、はフィリップ・ジャンボンで習ったこと、仕込みをやるだけだった。

24
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO6

フィリップ・ジャンボンと極の世界を共にするLilien Bauchetリリアン・ボシェ 良い時も悪い時も自然への志を共有するリリアンとフィリップ。 2016年の収穫は、二人とも極小の収穫量、お互いに共同で一緒にやった。 3ヘクタールの畑からたったの2000本分しか造れなかった。      いつも仲の良い夫婦、リリアンとソフィアの二人。      2016年は極小の生産量は、3ヘクタールの畑からたったの2000本分しか造れなかった。 L’Herbefolleレルヴ・フォル(狂った草の意)のラベルで13,14,15,16年産をすべてブレンドしてワインを造った。 量が少なかっただけに、ホントに美味しい。 L’Herbefolleレルヴ・フォル、僅かな量だけど、日本にも入りました。 エモーションが伝わってくるワインですよ!  見つけたら、絶対に買いですよ!   

24
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO5

ボジョレの“皆のお父さん”Jean Foillardジャン・フォワールさんファミリーもビジターとしてきていました。 . ブルターニュ地方の大自然派試飲会のViniCircus ヴィニ・シルキュスを立ち上げた人Jean-Pierre Cointreauジャン・ピエール・クアントロもジャン・フォワールさんと一緒に来ていました。 ジャン・フォワールさんがいるだけで、会場がホワッと落ち着いた暖かい空気が漂うようなエネルギーを持っている人だ。 勿論、ワインはトビッキリ美味しい。ボジョレ皆の目標のワインだ。 みんなに尊敬されている。 ジャンとは、時々モルゴン村のカフェ・バーで一緒になる。 ジャンに“今年のワインの出来はどうですか?”と質問をすると、いつもこの言葉が返ってくる。 『今年は最高に美味しいよ! 来年は最も美味しくなるよ!』

24
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO4

このビオジョレーヌには、ブースは出さないけど、ビジターとして来場している醸造家がいる。 ジュラの鏡さんご夫妻が来ていました。 鏡ご夫妻とジャンボンご夫妻は大の仲良です。 二人ともトコトン頑張っている。 共通しているのは、ここ数年、極端に生産量が少ないこと。 それでも、コツコツと努力する姿には、いつも感動しています。 . 頑張って欲しいと思っています。 心から応援しています。 . 左の男性は、台湾で14冊もワインの本をだしている作家の林Linさんです。 . 鏡さんの右にいるのは、ジャンボンの奥さんカトリーヌさんです。 大切な人です。

21
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌSalon Vin Nature BIOJOLEYNES-NO3

Les GANIVETSレ・ガニヴェ (フィリップ・ジャンボン) 2009年に収穫して、醸造・熟成に5年の歳月をかけて14年にビンづめしたワイン。 フィリップ・ジャンボンのすべてがこの一本に詰まっている。 なんという液体だろう。 醸造学では、説明できない事をやりながら最後に、このバランスに仕上げるフィリップ。 エモーショナルなワインだ。 色んな意味で飲みごたえのあるワインである。     

21
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌSalon Vin Nature BIOJOLEYNES-NO2

★不屈の精神力のフィリップ・ジャンボン★ この人フィリップ・ジャンボンのエネルギーは凄い! 志を絶対に曲げない不屈の精神力は天下一品。 . 何としても、百パーセント自然にこだわるフィリップ。 ここまでくると、誰も何も言わない。 『フィリップだから』で終わる。 . フィリップのワインにはエモーションがある。 世界中の繊細な人達にエモーションが伝わっている。 多くの人達から愛されている。 ジャンボン・ファンは熱烈な人が多い。 フィリップ・ジャンボンを応援しよう!! ここ数年間、収穫が殆どない。昨年も超極小の収穫量。 このままでは、存続が難しい状況になるだろう。 ★Une Trancheユンヌ・トランシュについて★ フィリップが個人的に大好きで、ワインもフィリップに限りなく近い造りの醸造家のワインを譲ってもらって、瓶詰するワインがある。 それをUne Trancheユンヌ・トランシュのラベルで出荷している。 . そのユンヌ・トランシュに南仏ローヌのワインが初登場“Sudiste”シューディストである。 . Denis TARDIEUドゥニ・タルデュの葡萄、14年産のグルナッシュ85%,シラー15%で仕込んだもの。 不思議なものでジャンボンのUne Trancheラベルで瓶詰するとジャンボン風味になる。 南とは思えないフレッシュさを伴なった果実味!  このUne Trancheワインが、ジャンボンが継続できるようになるための糧になる!! 2016年、ジャンボンを応援する醸造家、ファミリーが集まって収穫 カトリーヌも息子達もファミリー皆で、フィリップを元気付けながら収穫した。 一つも葡萄房がない葡萄木が沢山あった。 生き残った数少ない葡萄を皆で大切に収穫。 フィリップ・ジャンボンを愛する近隣の醸造家、リリアン・ボッシュなども応援に駆けつけた。 それでも、あまりにも少ない収穫量に、流石のフィリップも寂しそうだった。 何とか、フィリップ・ジャンボンが続けられるように!! Une Trancheユンヌ・トランシュのラベルのワイン飲んで、応援しよう!! カトリーヌのこの笑顔がある限り、大丈夫かな。 皆で応援したい。

21
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO1

いつも元気100倍なのは、あのフィリップ・ジャンボン 4月15.16日、フィリップ・ジャンボン一派が主催する超ビオ・ナチュールの小規模醸造家が集まった試飲会。 ボジョレ北端に近い村Leynesレンヌ村の公民館でいつも開催。 こじんまりしたアットホームな試飲会。 ワインだけでなく、近隣でビオ栽培している農家、家畜家、チーズ屋、ビオパン屋さんもいる。 ボジョレの近隣のナチュール好きが集まったという感じ。 醸造元の何社かは、ボジョレ以外の地方からも参加していた。 牧歌てきな雰囲気が漂うホワッとした暖かい試飲会だった。 その中でも、いつも元気100倍なのは、あのフィリップ・ジャンボンだ。

14
Avr

自然派の源流・試飲会・ボジョロワーズ -NO3

B.B.B―BEAUJOLOISE-La source de Vin Nature ★CHATEAU CAMBON シャトー・カンボン マルセル・ラピエールの幼馴染でいつも行動を共にしていたCHATシャ(ジャンクロード)は、マルセルがカンボンを購入した時も共同で出資した。マルセルとの共同経営者。 . シャトー・カンボンも16年産は新しいテロワール★Brouillyブルイィが加わりました。 素晴らしくミネラリーで真っ直ぐなタッチに仕上がってました。これは買いです。 . ★CHATシャ、(猫のラベル) 価格も安目で、軽やかでグイグイ飲める美味しいガメです。 ★DOMAINE CHAMONARD ドメーヌ・シャモナール CHATシャ(ジャンクロード)の自分のドメーヌ。 フルーリーとモルゴンに畑を持っている。 どこまでも優しいタッチのガメ。スーット体に入っていくスタイル。 貴重な古い年代の自然派ワイン シャは、常にボジョレの古いヴィンテージのワインをまとっまた量のストックを持っている。 SO2なしのワインは、長期熟成しない、と思い込んでいる人に飲ませたい。 ★MORGONモルゴン1997年ビンテージを持参。 20年前のガメ、もうピノッテしていて、繊細な年のブルゴーニュ・ピノノワールだった。 ガメ品種がピノノワール品種の従兄だと云われるのが理解できる一本。

13
Avr

B.B.Bボジョレ試飲会の源泉Beaujoloise ボジョロワーズ

La Source de Salon a Vin Beaujolais-BBB,Beaujoloise 流石、自然派ワインの発祥の地と云ってよいボジョレ。 良い形で自然派ワイン、ビオワイン、一般ワインの共存ができている。 マルセル・ラピエール生存中に始まったボジョロワーズ試飲会。 マルセルのアイデアは、自然派、ビオ, 一般ワイン醸造家が普通に共存する形を造りたかった。 マルセル・ラピエールの指示でこの3人が実践部隊として動いた。 Christophe PACALET, Cyril ALOZO , Mathieu LAPIERRE 2008年当初は近隣のボジョレ、マコン、ブルゴーニュの自然派醸造家を集めて小規模でボジョロワーズ試飲会をやっていた。 回数を重ねて段々と認知されて、フランス中、ヨーロッパ中からプロ・バイヤーも集まるようになった。 数回目から、ビオ醸造家、一般醸造家も誘って、ボジョレワイン全体のワインサロン形態をめざした。。 自然派ワイン醸造家 - Beaujoloise ビオワイン醸造家  ― Biojolaine 一般醸造家     - Beaujolart 三つのグループに別れて、頭文字をとって、Salon B.B.Bとして、ボジョレワイン全体を盛り上げるワイン・サロンに進展してきた。 このBBB形態アイデアの源泉はマルセル・ラピエールにあったことを忘れてはならない。 特に、栽培方法も醸造方法も違うけど、Vigneron ワイン造り手として一緒に共存するアイデアを打ち出したのである。 人間として、考え方の違いを認め合うことの重要性を“形”にしたこの発想は流石マルセル・ラピエールなのである。 いつも遠くを見ていたマルセル・ラピエール。

31
Mar

やっぱりLapierre Family * ラピエール・ファミリー! 

La source de Vin Nature, Domaine Marcel Lapierre マルセル亡きあと、自然派の源泉であるラピエール家を支えているのは、マチュとカミーユ・ラピエール * Mathieu et Camille Lapierre の二人。 マルセルにマンツーマンで指導を享けたマチュは、父の残したワイン造りを忠実に、時にはマルセル以上にやるべき事を精確に遂行して来た。 マチュに対しては、世界の自然派ワイン愛好家より、マルセルを超えるほどの評価が寄せられている。 数年前より、妹カミーユがボーヌのワイン学校を終えて、数々の修業を終えて蔵に戻ってきた。 マチュは、カミーユと一緒に働いて嬉しい驚きがあった。 カミーユの鋭い醸造センスに驚愕した。 醸造には、大切な判断をしなければならない事がある。 勿論、お父さんのマルセルが残してくれた醸造日誌を見ながら醸造を進めている。 しかし、大切な決断はその都度、状況を見ながら決めなければならない。 この決断はセンスの部分が大きい。 ここ数年、マチュは、カミーユを醸造チーフに据えてワイン造りをする方向に切り替えている。 カミーユは、マルセルから引継いだ醸造センスDNAをフルに生かしている。 カミーユが自分をそのまま表現したワイン、それがCuvee Camille * キューヴェ・カミーユ。 女性的な優しさが表現されていて、透明感があってスート体に入っていく繊細さがある。

8
Déc

極を走る二人がPARISで奇跡の遭遇!!Jambon et Simonutti

Il y a beaucoup de vignerons qui passent à Paris en cette saison chez Oeno. Philippe Jambon et Pascal Simonutti se sont rencontrés ici. Ils sont restés une demi-journée, à discuter , manger, déguster, et boire. On a passé un très bon moment. この年末の時期は多くの醸造家がパリにやって来る。 自然派の極を走る2人が偶然に、いや必然的にCPV事務所で奇跡の遭遇。 カタチは違っても極を走るフィリップ・ジャンボンとパスカル・シモヌッティの二人だ。 弁当昼食(パリで日本弁当が買える)、食べながら、約20本のワインをブラインドテースティング、この一年あったことなど、それぞれの“今”を5時間ほど語り合いました。 それぞれが、悩み、問題を抱えながら頑張っている。 フィリップの奥さんカトリーヌが名言。 『問題、悩みを持っていない人など世の仲に存在しないわ。皆』と笑い飛ばした。 50歳を超えてもなお夢を追い続けるフィリップ・ジャンボンを支えるカトリーヌの一言に皆、納得。 ジャンボン・ワインのファンも多いけど、カトちゃんファンも多い。私もその一人。 2016年はフィリップ・ジャンボンにとって、きわめて厳しいミレジムとなった。 ジャンボン家は厳しい年は慣れているけど、16年は度を超えたミレジムだった。 冷害、雹、ウドンコ病ど災害で5hl/haという生産量。 台所を支えるカトリーヌの奮闘が予想される年になった。 […]

3
Oct

ボジョレの番長 REMI DUFAITRE*レミ・デュフェイトル

DOMAINE DE BOTHELAND (Laurence et Rémi Dufaitre) ドメーヌ・ド・ボスラン (ローランス・エ・レミ・デュフェートル)  ボジョレに彗星の如くに現れて、途轍もない透明感のあるスカッとしたスタイルを実現してしまった天才肌の番長レミー。 普通、ワインは風貌に似てくる。しかし、レミーに関しては全く正反対といってよい。 こんな短時間にここまでのレベルまでたどり着くとは驚きだ。 ただ者ではない事は事実だ。 本人がこれだ!っと思った事、人、目的は徹底して張り付いて馴染んで吸収して、同化してしまう超能力を備えている。 14歳で両親が亡くなり、16歳から独りで生きてきた。 ガムシャラに働いて2000年に醸造家として独立した。 『お前にできる訳がないだろう』と周りからと馬鹿にされた。 事実、10年目にして行き詰っていた。 そんな時に、ジャン・フォワラールに巡り合った。ジャンのワインを飲んで驚いた。 『こんなワインが世に存在するのか?』 自然派ワインとの出逢いだった。 レミーに目標ができた。以後、毎日ジャンと会っている。ジャンに貼りついた。 自分が会いに行けない時には、ジャンの方からやって来てくれる。 ジャンに同化して、すべてを吸収しようとしている。 レミーの集中力は、もう天才といっていいだろう。 こんな風に、風貌とは、違う繊細で真っ直ぐなスタイルが出来上がった。 外観と違って、中身はどこまでも繊細で、ナイーヴで真っ直ぐな性格なのだ。 やっぱり、ワインは人だ!! 2016年 レミー・デュフェートル 気合一発!! 過去最良の葡萄を収穫!! 強面のレミーの気合が若手の収穫人に乗り移った。 天候でいじめられた2016年のボジョレの村名区画で、レミーほど完璧な葡萄と量を確保できたところは少ないだろう。 働き者のレミーは必要な時に必要な処置を精確に実行できたのだろう。 若干のベト病と乾燥の形跡はあったけどほぼ完璧な葡萄を収穫した。 レミーの満足そうな笑顔が印象的だった。 何回も何回も葡萄を食べて、試していた。 そう、果実味と酸、糖度のバランスが、レミーが狙っているポイントどうりの割合になっている。 収穫人も若い人ばかりで明るくて活気があってよい。 レミーも畑を廻って収穫人を笑わせて、元気付けている。 葡萄の選別作業のチェックはかなり厳しい。 収穫の重要な判断に関しては、絶対に許さない。 傷んだ葡萄を見かけ時は、厳しく指摘していた。緩急をつけての指導が上手い。 レミーのリーダーとしての素質もなかなかのものだった。 皆を惹きつける何かを持っている。一緒にいて楽しい。 醸造は外気の温度差の影響を受けにくいコンクリート漕を使用。蔵の中は整然としている。ブルイの古木はトロンコニック型の木樽を使用。 ジャン・フォワラールに学んだことはすべて実行している。 葡萄は除梗なしのグラップ・アンティエールで葡萄房丸ごと発酵槽に入れる。セミ・カルボ醸造。 勿論、醸造中のSO2添加はゼロ、自然酵母のみでのアルコール発酵。 本当に綺麗な葡萄ばかりが発酵槽に入っている。葡萄以外のものは一切混入しない。 ルモンタージは、できるだけ優しく必要な時にやる。マセラッションはお茶出しの如くに自然に。 2016年のボジョレ・ヌーヴォーを絞った。 パラディをテースティング。 な・なんと爽やかで真っ直ぐなスタイルなのだろう! 2015年のあの濃縮した葡萄でも、レミーは爽やかなヌーヴォーを醸すことに成功した。ボジョレであんなに爽やかな15年ヌーヴォーは無かった。 この16年は、凄い!!水のように体に沁み渡っていくだろう!! 奥さんのローランスが15年のヌーヴォーを開けてくれた。ウーン、美味しい、なんと云う透明感。 […]