28
Mar

Cave AUGE でローヌ・ワインの試飲会!

3月26日、春のお日様が暖かく照らす中、カーブ・オジェで、ローヌ・ワインの試飲会が開かれました。 今回呼ばれた生産者は、トップ・レベルの方ばかり! 早速始めましょう! Cave Augé 116 Boulevard Haussmann 75008 Paris TEL : 01 45 22 16 97 Métro : St Augustin / Ménilmontant ***************************************************************** 最初は、誰もが知っているタベルの一流生産者、L’Anglore*ラングロールのEric et Marie Lo Pfifferling*エリックとマリーロ・ピファーリング。 2010年ビンテージの特徴は、パワフル、綺麗なバランス、そして酸味が利いている年です! 今年もとても少ない生産量・・・ このドメーヌのワインは、フランスでも早い者勝ちです! Sels d’argent*セル・ダルジャン2010 グルナッシュ・ブラン100% リンゴやピーチの香りがとても印象的。 熟成度、酸味、そしてフレッシュ感、全てが綺麗に調和されていて飲みやすい! アロマティックな、ミネラル・ワイン! Tavel *タベル2010 グルナッシュ70%、サンソー20%、クレレット、カリニャン 野イチゴの香り、そして相変わらず優しい口当たり。フィナーレはスパイシーでサッパリ! Chemin de la Brune* シュマン・ドゥ・ラ・ブリューヌ2010 グルナッシュ50%、サンソー、アラモン 直接プレスされたブドウを使用して出来上がった赤ワイン。 こしょうと赤フルーツのマッチ具合が最高。そしてボリューム感があり、後味が長い! 残糖が少々残っており、ビンの中で再発酵する可能性あり。夏にはちょうど良い、ちょっぴりスパークリング・ワインに変身するかも! Pierre Chaude*ピエール・ショード2010 グルナッシュ90%、クレレット10% さくらんぼやイチゴの香りが口いっぱいに広がります!飲みやすくてフレッシュ感タップリ!70年のブドウ木から吸収されたミネラル・・・ビュヴァビリテは100%です! […]

8
Mar

確実性の男・ジェロームDOMAINE LES CLAPAS

南ローヌ・アルデシュ地区の確実性の男・ジェローム・ジュレ DOMAINE LES CLAPAS  ドメーヌ・レ・クラパス アルデッシュといえば自然派の大御所マゼル・やジル・アゾニがいる。自然派が育つ人的土壌が存在する。二人の大先輩の影響を享けて、今、アルデッシュを代表する自然派醸造家に成長しつつある確実性の男ジェローム。 何故、確実性の男か? ジェロームには浮いたところが一切ない。ここまで来るのに充分な準備と経験を己に架してきた。自分が確実に行けると思うまでは試行錯誤を繰り返し研究を続行する。ジェロームが動いた時は、確実に本当に美味しいワインがそこにある。安心してワインを飲むことができる。よく自然派醸造家にみる還元臭ビンビンとかやや酸化気味というようなことはない。自然派独特の果実味がたっぷり乗っていて、なおかつクリアーでしびれるほど美味しい。いつ飲んでも満足度の高いワインを造りだしてくれる。 6年間の修行時代を超えて積み重ねた現在 独立する前は、6年間のあいだコート・デュ・ローヌ、ボジョレー、ブルゴーニュ、ボルドーのいろんな産地で働き、生産者から現場で教わりながら経験を積んだ。自然派ワインに興味を抱くようになったのは、ローヌ地方南部を代表する二人の自然派ヴィニュロン、ジル・アゾーニと、マゼルのジェラルド・ウストリックに出会ったからである。 また、ボジョレのフィリップ・ジャンボンとも大の仲良しだ。それでも、一歩一歩しか進まない、(PAS A PASパ・ザ・パ)、その姿勢がそのままワインの名前になっている。 3月に入り剪定も最終段階のレクラパス PAS A PASに入るカリニャン レ・クラパスの醸造所に最も近い畑“ラブリ” 。ここにはカリニャン、グルナッシュの古木、34歳のカベルネ・ソーヴィニョンがある。区画の横のイビリ小川が流れていて、比較的遅熟の畑区画である。カリニャンとカベルネ・ソーヴィニョンはお父さんが植えた。グルナナッシュはお祖父さんが植えたものだ。先代達が残してくれた畑で、ジェロームは今、美味しいワインが醸せる。 剪定は樹液が上に登りだす頃が最もよい。 最近は収穫が終わるとすぐ剪定を初めてしまう醸造家が増えている。しかし、11月はまだ樹液が下に向かっている時期である。切り口から樹液と一緒に菌が根まで入りやすい。病気にかかりやすい。3月は右の写真のように樹液が登ってきている。この時期に剪定するのが最もよい。理想的だ。菌が内部に入る心配がない。 L`ABRI ラブリというここの畑区画が名前になっているワインがある。お父さんが1976年に植えた自慢のカベルネ・ソーヴィニョン100%を仕込んだワインだ。左がカベルネ・ソーヴィニョンの葡萄。 ジェロームのトラックでレクラパスの畑巡り 標高が高いフェスキエ区画 この区画はお父さんが1980年に開拓して植えたグルナッシュが植わっている。ここからはEN AVANT DOUTE アナヴァン・ドゥットという名のワインを醸している。 グルナッシュ100%のSO2なしの果実味豊かでグイグイ飲めてしまう感動的なワインだ。 この区画のグルナッシュに特別な感情を持っているジェロム、観察する目が違う。 ジェロームはこの区画が大好きだ。 何故なら、ここのグルナッシュが最も健全に完璧な葡萄が収穫される区画だからだ。 自分が狙っている自然な造りを思うように挑戦できる確実性の高い区画だ。 フィロキセラ以来中断していた歴史的テラス式葡萄園を復活させたジェローム COTEAU DE SAINT GIRAUD コトー・ド・サン・ジロ区画 村役場も歴史あるこの葡萄園の復活を模索していた。若いやる気のある醸造家を探していた。ジェロームが6年間の修行を終えて村に帰って来た時だった。ジェロームにとってまたとないチャンスに恵まれた。結局、ジェロームがこの歴史あるコトー・ド・サン・ジロ区画を栽培・醸造することになった。 ジェロームが多きな期待を寄せるメラニ区画とファントリー区画のシラー品種 この二つの区画は斜面続きで上下に隣り合わせになっている。最も風通しがよく、水分も土壌に蓄積されていて、どんなに乾燥した年でも酸を確保できる土壌だ。ジェロームはここにシラー品種を植えた。北ローヌと南ローヌの中間に位置しているアルデッシュでもここならシラーが素晴らしくなると確信した。 素晴らしく複雑性を備えた土壌 粘土石灰質土壌の20センチ地下には太古の昔、元海底だった頃の石灰岩盤の層があり、場所によっては貝類の化石が地表に転がっている。根っこは岩盤の割れ目に沿って地中深く伸びている。10メートル上下に歩くと土の色が全く変わってしまうほどバラエティーに富んだ土壌だ。 さあ、醸造所に戻ってテースティングだ。 なんと2009、2010と2年分のミレジムは発酵・熟成中だ! 2009年は非常に乾燥した年で4月から一切雨が降らなかった。だから非常に濃縮された葡萄が仕込まれた。自生酵母のみで発酵させる自然派の造りは、こんな乾燥年はアルコール発酵が大変ゆっくりだ。09がまだゆっくり発酵している。冬の寒い時期はアルコール発酵が止まってしまい、3月に入って発酵が再び始まってきた。 非常に危険を伴う醸造方法をあえてとっている。あくまで自生酵母と妙な人的テクニックを使って早く発酵を終わらせようとはしない。これが、自然派の人達の見えないところで大きなリスクをおいながら、自然を尊重してワイン造りをしている大切な事実だ。 ★ソーヴィニョン・ブラン10 92年に植えた若い木、10年は開花時期に霜にやられて50%しか収穫できなかった。6樽しかない。25HL/Hの収穫量、まだ発酵中で濁っているけど、キリットしまった酸が心地よい、旨味も乗っている。 ★シャルドネ1010年のシャルドネは6月の雹の為に壊滅的な被害を蒙った。たった1タル分しかなかった。まだ、残糖が多く甘い状態だった。収量が少なかった分濃縮感のあるスタイルに仕上がりそう。 ★ヴィオニエ10 これはかなり発酵がすすんでほぼ残糖が感じられなかった。南のヴィオニエ独特の過ぎた果実風味がなく実にスカットしたスタイルに仕上がっている。酸もヴィーフと言ってよいほどスカットしている。 ★ユニ・ブラン09 ほぼアルコール発酵が終わっていた。収量が少ない分、濃縮されているが、品種独特のスッキリ感がある心地よいスタイルだ。 […]

28
Fév

優しくてピュアー!飲む人を魅了するショーム・アルノーが来日!

以前より自然栽培していたが、10年前より正式にビオディナミ農法に転換、ヴァレリーとフィリップ 真っ白な丸い石が地表を覆っている土壌。 ヴァンソーヴル村の中でも特別な立地だ。ヴァレリーとフィリップはこの地の持っているカパシティーの偉大さを確信していた。 この土壌がとてつもないグラン・ヴァンを生み出すっことが出来ることを。 原石を磨いてダイヤモンドに! だから土壌を最大限に表現できるビオ・ディナミ農法を採用したのだった。その効果がやっと出始めてきた。 この南ローヌの問題点は太陽が強すぎることだ。 どうしても酸が欠けて、重いワインになってしまう。そして、水不足にも悩まされていた。 ビオ・ディナミ農法を採用して5年目頃から ワインに変化が表れてきた。根っこが地中深くに伸びている証拠である。乾燥が激しいこの地区にあって、真夏の乾燥時にも葡萄の葉がイキイキとしてること。そして、葡萄がどんなに熟しても酸が必ず残っていること。ミネラル感が味覚上にピュアーさを表現してくれている。 昨年9月に、ESPOAのメンバーがショーム・アルノーを訪問した。 今年はフィリップが日本にやって来た! 2011年1月は日本全国を走り周った。 2週間かけて九州から四国、東京、静岡、名古屋 石川、大阪、京都と各地のエスポア店が開催する 試飲会やワインパーティーに応援参加したフィリップ。 ラグビーの選手だったスポーツマンのフィリップ 最後に京都へやってきて、ESPOA店が全国から集まる 年に一回のミーティング・テースティング会に参加した。実際に自分のワインを売ってくれている人たちと 親交を深めることはフィリップにとって本当に大切なことなのだ。 フィリップは、全国のESPOAの人達が本当に一生懸命販売に努力している姿を目のあたりにして感謝の念を強く持った。お互いに感謝しあっている。 造るのも、売るのも思うようにはいかないことばかりだ。お互いがその努力を認めあって一緒に進んでいけたらいいなと思う。フィリップにとっては感動と感謝の日本滞在だった。 京都の自然派ワイン・バー “ドゥー・コション” にて貸切打ち上げ! パリにそのまま存在しても繁盛間違いなしのコンセプトとワイン品揃え! 横浜のしんかわやの竹ノ内さん 粟津夫妻、フィリップさん。 本当に心地よい空間です。 ESPOAのワインは竹ノ内さんが横浜から納めている。 オット思うような自然派ワインばかりがサラリと品揃えされている。日本の古都にこんな素晴らし店があるなんて、本当に感激です。 パリのヴェール・ヴォレーから始まって今はフランス全土に広がっているコンセプト・ワイン・バー フランスでもこのようなコンセプトのワイン・バーが地方にもドンドンできています。 気軽に入って、気軽にスイスイワインが飲めてしまい、多少飲み過ぎても翌日爽快な気分と体調を維持できるワインばかり DEUX COCHONS(2人の大食漢) 京都市中京区新町通蛸薬師下ル 18:00~24:00 火曜日定休 Phone 075-241-6255 2011年も全国のESPOAP店はパワー全開だ! 店内に気持ちの良い空気が流れている。 皆の話が弾む。 昨年、納得のいくまで頑張った人。 同じ方向に頑張っている同士は目を見ただけで “頑張っているな!”とお互いに分かる。 また、今年一年の切磋琢磨を誓い合う。 ESPOAグループの素晴らしさは、全国に本気で相談できる仲間がいることだ。 いざ,と云う時はお互いに団結して事に当たれることだ。 それぞれの店が各地方で本当にコツコツ信頼造りの商売をやっている。大型の酒販店は一店もない。 小規模な酒販店ながら、良い商品を説明しながらコツコツと地味な啓蒙活動をやっている。 トップ20店くらいのお店はホントにお客さん達と親戚のような付き合いをしている。これは一朝一夕にはできないことだ。醸造元が畑を耕して、地中の微生物を育てることに似ている。 世の中、本当に佳い仕事をしている人がいるもんです。 南ローヌの片田舎のヴァンソヴル村から日本にやって来たフィリップさんは、ヴァンソーヴルと京都も繋がっているし、日本中と繋がっていることが分かってホントに喜んでいました。 冷たいミストラルの風の中で、ブドウ園にて剪定作業をする時、きっと日本の皆さんのことを思い出すと思います。ドゥー・コションさん、お世話になりました。 頑張ってください。応援しています。伊藤 PARIS

23
Fév

元祖自然派『ダール・エ・リボ』の ルネ・ジャン来日!

まだ、“自然派”なんて言葉が存在するズッと以前、1980年代初頭から自然な手法でワインを造り、多くのワインファンをつくってきたルネ・ジャンが、今年も日本にやってきた! どうしてルネ・ジャンは自然なワイン造りをするようになったのだろうか? 理由は簡単!お父さんが造っていたワインを日頃飲んでいて、自分もそのようなワインを造りたいと思ったからだ。しかし、若くしてお父さんを亡くしてしまったルネ・ジャンは、父から造りを教わったというよりは、お父さんと同年代、或いは昔ながらのワインを造るお爺さんの造り手の話を聞きながら自分なりに会得していったのだった。 そのルネ・ジャンが今年も日本にやってきた!フランスでも根強い『ダール・エ・リボ』ファンが沢山いるが、日本でも同じ。今回は各地のワインショップで行なったイヴェントをレポートします! 第一弾は、神奈川県藤沢市にある個性派ワインショップ「ロックス・オフ」さん。 一見すると「やってるの?」といった趣ですが、お店に入ると既にお客さんで満員! ルネ・ジャンの来店を待っているお客さんの熱気でムンムンしてました。 まずはドメーヌの説明から。 お父さんを若くして失ってしまったルネ・ジャンは、1975年から一人でワイン造りを始めました。その後、ボーヌの醸造学校でワインの勉強をしましたが、栽培や醸造に化学物質を多用するその内容が嫌で嫌でなりませんでした。しかし、同じような思いを抱いていたフランソワ・リボと意気投合し、1984年から2人でドメーヌを共同経営するようになりました。 2人の目指しているワイン造りの哲学は、「自分が飲んで美味しいワインを造ること」と実にユニーク!そして、「余ったワインを売る」のだそうです。誤解なく。半分は冗談ですが、これは本音です。本当に美味しいワインを生みだす為とことん本気で努力し、自分のワインを飲んでくれる人たちに喜んでもらいたい、という気持ちの表れなのです。 そして早速試飲です。本日のワインは ①シャン・リーブル/サンペレ・泡 ②クローズ・エルミタージュ・ブランK2006 ③セ・ル・プランタン、クローズ・エルミタージュ2008 ④クローズ・エルミタージュ(赤)2007 ⑤サン・ジョゼフ(赤)2007 の5アイテム。 なかでも②のワインは、厚みと複雑さが秀でた傑出した美味しさでした! ワインの味わいに納得頂けたお客様たちから沢山ご購入いただけました。お礼にルネ・ジャンからボトルにサイン! 日本語が少々分かるルネ・ジャンは、”DAI SUKI DESU” など・・・ 店主の若林さん、スタッフの黒石さんと記念のショット! イヴェント大成功でした!皆様、ありがとうございました!!! ■ROCKS OFF 神奈川県藤沢市鵠沼石上2-11-16  TEL.0466(24)0745 ************************************ お次は、東京・銀座のど真ん中に昨年OPENしたばかりの自然派ワインショップ『カーヴ・フジキ』さんです。 さすが麗しい女性たちによって運営されているお店だけあって、店頭でのご案内もオシャレでかわいい! この日は、またまた麗しい女性カルテットによるサックスアンサンブル「ラ・メール」に続いての登場です。 お客さんたちは、「ダール・エ・リボ」のワインを楽しみながら、 美しい音色に酔いしれていらっしゃいました。 ルネ・ジャンは、美しい女性たちの後でしきりに「やりずらいな・・」と漏らしておりましたが、ルネ・ジャンが登場するや否や、お客様皆様興味深々で話に聞き入っていらっしゃいました。 その中で、興味深い話がありました。「ダール・エ・リボ」の赤ワインは、シラーという単一品種で造られております。よく“シラー”という品種は男性的で力強い品種だ、と言われますが、「ダール・エ・リボ」の赤ワインはとてもエレガントなスタイルで女性的だ!フランス語では、すべての名詞に対して男性名詞か女性名詞か決められていて、普通「シラー」は男性名詞とされてますが、「ダール・エ・リボ」では”女性名詞“だ!と力説しておりました。 エレガントなスタイルの「ダール・エ・リボ」の“シラー”には、まさに女性名詞が相応しいと一同納得! さて、本日試飲のワインは次の通り。 ① ラール・デ・ショワ(赤) ② クローズ・エルミタージュ(赤)2007 ③ サン・ジョゼフ(白)2007 ④ サン・ジョゼフ(赤)2007 ⑤ エルミタージュ(赤)2004 =マグナム 試飲しながらお客様と質疑応答。 「自分の飲みたいワインを造って、余りを売る」という哲学(?)に、とてもご納得・共感頂いた紳士の方。 自然派ワインを飲み始めた愛好家のご婦人からは、自然派ワインの味わいの違いをご質問いただきました。 ルネ・ジャンは、自然派ワインの味わいは、そうでないワインには決して表れない“ダシが効いている”と言っておりました。自然に栽培するとぶどうの根っこは地中深くまで張り巡らされるので、地中に含まれているミネラルや味わい成分が十分に吸い上げられ、それがダシのような味わいとなってワインに表れるのだという。なるほど納得だ! 今日のイヴェントを聞きつけ、「ダール・エ・リボ」で収穫の手伝いを1週間行なったマッチャンが駆けつけてきた! マッチャンは、オザミ・グループでソムリエとして活躍する重要人物だ。「ダール・エ・リボ」での貴重な体験を語ってくれた。 →写真中央 […]

16
Juin

ラングロール 偉大なるTAVELを復活

ラングロール 偉大なるTAVELを復活、繊細な感性・エリック TAVELは19世紀初めには、ブルゴーニュのボーヌより高い評価だった! タヴェルは19世紀初めの頃にはすでにパリでは高級ワインとして評価されていたのである。当時、パリの最高級レストランの一つであった、“Les Trois Frères Provençaux”のワインリストの価格をみると、BEAUNNE 2F(フラン)POMMARD3.10Fとあり、TAVELは2,10フランと記載されていた。何と、ブルゴーニュ地方ボーヌのワインより高く売られていたのである。14世紀にもシャトー ・ヌフ・ド・パップと同様にアヴィニョンの教皇に興味を持たれていた文献が残っている。シャトー・ヌフ・ド・パップ並みの評価だったのである。 その頃のワイン造りはキリスト教会の坊さんによってワイン造りがされており、彼らは土壌を見極める専門家でもあった。だからタヴェルの土壌は昔から潜在的にブルゴーニュと比較しても劣らない偉大なる土壌素地をもっていたのである。 昔のTAVELはどんなものだったのか? 1816年、アンドレ・ジュリアン氏によると、〈色彩はあまり濃くなく繊細で力強いワイン〉とある。1902年、「ワイン栽培地オーナーと栽培者組合」の設立の際に刊行された説明書では、『タヴェルの繊細なワインは、ロゼの薄赤色ではなく、非常に明白な黄金色の、明るいルビー色であり、他と比較にならない香りを持っている。』さらに言うならば、タヴェルの色彩は『ルビー色のきらめいた豊かな黄玉色…。』と表現されています。元々、タヴェルのワインは濃厚なルビー紅色ではなかったのである。他のローヌ地域のワインとは全く違った色合い、風味を備えていたのである。特に色合いは薄かったけど力強く繊細だったようである。 TAVELの畑の全景が見える丘より 古来のタヴェルの色合いは明るいルビー黄金色 TAVELワインとは色合いが薄めの赤ワインだったのである。1936年にAPPELLATION TAVEL CONTROLEEロゼワインとして認められた。しかし、現在のブームになってる淡いピンクロゼのイメージとはかけ離れたワインだったのである。タヴェル古来のワイン≪明るいルビー黄金色、ルビー黄玉色≫だったのである。赤でもなくロゼでもないのである。赤、白、ロゼの3色の中間色ともいえる。 TAVEL 名醸地からの失墜、そして復活へ 60~70年代、大型スーパーマーケットの出現で空前の大量生産ワインの時代が到来して、このタヴェルのある南フランス地方は安ワイン産地の拠点としてシフトされていった。栽培方法の除草剤の使用、殺虫剤、化学肥料が使われる近代農業に変わっていった。つまり畑は耕されることがなくなり、土壌が死に絶えていった。そして、醸造段階にも化学物質が使用されていった。古来よりの偉大なるTAVELの土壌の長所が葡萄木へ伝わらなくなってしまった。そして、葡萄果実の自然なバランスが取れなくなって、それを補う為の醸造テクニック多用と化学物質が使用されていった。偉大なるTAVELの土壌が反映されないワインが氾濫していった。これらの危機的状況は、1990年「熟考された栽培法軍団」といった集団運動を起こさせました。この団体は、土地性を保持する必要性を自覚した10~20人のタヴェルワイン栽培者達が集まってできたものだ。1993年、B.E.Letessier土壌研究所設立され、タヴェルの偉大な土壌の復活をめざす団体となった。2009年10月の新しいAOC法令に「過剰な除草剤使用禁止」が記載され公認された。AOCで除草剤禁止が公認されたのはフランスで初めての地域だと思う。 そこに、エリック・ピファーリングの登場だ! エリックは云う 『村のお年寄りが僕のワインを飲んで、懐かしい味わいだ。昔、若い頃に飲んだTAVELを思い出す。と言ってくれる。』 エリックにとってこんなに嬉しい言葉はない。 本来のTAVELのテロワールを生かすことに最大の努力、土壌を素直にワインの中に表現することにすべてを捧げてきたからだ。 自然の偉大さを知り尽くしているエリック、自然との調和に賭ける 繊細で物事をじっくり考えて実行するタイプの性格だ。自然界で起こる一つの事象から多くのことを察知することができる特殊な感覚を備えている。 単に美味しいワインを造るのはそんなに難しいことではない。しかし、本当に感情まで伝わってくるような偉大なワインは繊細な感受性を備えていないとできないことだ。 この感覚はワイン造りをする前に養蜂の仕事をやっていたことが大きく影響している。自然と花と蜂の関係は実にデリケートだった。自然の前では人間はちっぽけな存在でしかない。自然のすべてを受け入れなければならない。その上で人間が出来うるすべてを尽くすことが自分の仕事だと考えている。そして、最終的に調和がとれるように工夫をすることが栽培・醸造家の仕事だ、とエリックは云う。 ここでエリックの語録を紹介したい。 エリック『ゼロ・リスクは農業では無いんだ。負けて学ぶことをしなければならない。最終的にあらゆる面で調和できるように事を運んでいくことが大切なんだ。エキリーブル・調和実に大切だ!』 『御ワイン造りには決まりきったレシピはない。毎年違う葡萄が素材になる。素材をみて今年はどんな醸造方法がよりよいかイメージする。料理でいえば、どんな料理をつくるかのレシピをその都度その発明しなければならない。例えば、今日の市場に行って、新鮮な素材を選別して、その素材に合った料理のレシピを開発しなければならない。』 『醸造所での仕事はそんなにない。すべては畑で決まっている。醸造で起こることはすべて畑での結果でしかない。』 白い石が土中の湿気を守る ワイン造りに関しては、フラール・ルージュのジャンフランソワ・ニックの影響を大きく受けている。ジャンフランソワ・ニックは、マルセル・ラピエール系の自然派の造りを継承している。グラップ・アンティエール、除梗をしないセミ・マセラッション・カルボニック方式だ。自然と人、植物、動物が一体となって葡萄・ワインを造っている。19世紀初めには、ブルゴーニュのボーヌと同様の評価をされていたTAVELを見事に復活させてくれた。本当に一口飲んで感動するワインだ!そして、エリックには、支えてくれる優しく明るい奥さんと家族がいる。 L’Anglore のワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com

3
Mai

CPVフランス蔵元訪問ツアー 2010

CPVフランス蔵元訪問ツアー2009フォトギャラリー Hudelot ビオディナミ Dominique Derain ボジョレーJC Lapalu Romanee contiにて記念写真 Mazel 親子 自然派の父Marcel Lapierre でのランチ ローヌ自然派といえばDard et Ribo モルゴン Georges Descombesでの試飲 JP Senatにて日本から持参の信州牛を焼くオザミ丸山氏 ルーションの鬼才Foulards Rouge ルーションの帝王Gauby CPVフランス蔵元訪問ツアー2010参加者募集!!! ~今年もCPV弾丸ツアー開催です。自然派巨匠を巡る感動のツアーです。~ 昨年2009年は天候にも恵まれ、5日間の間にブルゴーニュからルーションまで自然派巨匠蔵元を 15軒訪問、2500キロを走破しました。

22
Avr

Dard et Ribo ダール・エ・リボ ニュース

マルセル・ラピエールを昼食後、出発して高速道路A6号線に乗って、LYONを超えて1時間半ぐらい走っただろうか、エルミタージの丘が見えてきた。出口ターン・エルミタージがそろそろある。出口のチョット手前の左側にダール・エ・リボの醸造所が一瞬だが高速道路から見える。 中身の充実に賭けるダール・エ・リボ。建物は壊れそうな壁だ。ダール・エ・リボの象徴的な醸造所だ。ルネ・ジャンもフランソワも二人とも外観など全く気にしていない。中身だけの勝負だ。彼ら自身の容貌や、服装を見ていても、変に飾ることはない。清潔だが実に質素だ。見かけなどを重要視していない。これが彼らの生活哲学だ。この生活哲学は彼らのワインに対する姿勢も同じだ。魅せかけの外観は一切重要視していない。 樽に寄りかかるルネ・ジャン  栽培方法も醸造方法も最も重要なことに集中して、無駄なことは一切、切り捨てている。だから、真っすぐでピュアなワインになる。他では絶対にないダール・エ・リボ独特の風味のワインが出来上がる。だから、世界中に熱狂的なファンがいる。ルネ・ジャンはジャーナリストが大嫌いだ。フランス系ワイン雑誌に載ることはない。写真も日本人以外は撮らせない。 高速道路を降りるとすぐなので、車で南下する時は時々挨拶に寄る。今朝、電話して、今日の午後に通過するのでチョット寄る旨を伝えた。着いたら電話することになった。今日は天気が良いので畑に行っているとの事だ。醸造所の壁にベルがある。鳴らしても、応答なし誰も居そうもない。ルネ・ジャンの携帯に電話した。今、こちらに向かっているとのこと。今年は寒い冬が長かったので畑仕事が遅れているのだろう。去年、膝の手術をしたルネ・ジャンは完璧に治らず、まだ痛そうに歩く。 だから、キツイ畑仕事はあまり出来なくなっている。立っている時もすぐ何かに寄りかかっている。15分程待った。 天気が良いので気持ちがよい。醸造所の前にリンゴ畑がある。 花が咲きかけている。その周りにタンポポが咲いていた。 ホットする空間とひと時だ。 2009年産を樽からテースティング 2008年は収穫直前の豪雨で葡萄園が大きなダメージを受けた。その影響で2009年も生産量が極端に少ない。 少ない代わりに、品質は抜群だ! 少ししか出来なかった葡萄房に土壌のエネルギーが濃縮した感じだ。 09はルネ・ジャンにとって色んなことがあった年だった。 10年は流れが変わって今のところ順調に推移している。 1-CROZE-HERMITAGE クローズ・エルミタージュ 白 まだ発酵も完璧には終わっていない。 まだ、ガスがいっぱいある。アル発酵で生じたCO2がワインに溶け込んでいる。 残糖もまだ僅かに残っている。この時期のテースティングは難しい。 外観は緑がかった薄黄色、香りは当然発酵の香りがまだ充満している。 でも、口中で随分と粘着性を感じる。酸も素晴らしい。最後にミネラル感が残る。ポテンシャルは素晴らしいと思う。 2-HERMITAGE エルミタージ 白 色合いはほぼ透明に近い、香りは閉まっている。アルコールのボリューム感は 凄い、よく熟したと思う。最後にミネラルからくる塩っぽさが残る。 ミナラリーなワインに仕上がるのではないかと想像する。 3-ST-JOSEPH サンジョゼフ 白 これもまだ発酵が完璧終わってない。 透明に近い色合い、現時点ではアルコールの力強さが目立ていた。 やはりミネラルの塩っぽさが凄い。 今の時点で云えることは、ミネラル感溢れる力強い白ワインになるだろう。 細かなニュアンスはこれからの熟成で醸し出される。 発酵途上の樽テースティングについて 発酵や樽熟成が終わってない自然派ワインのテースティングは完成時と大きく異なることがあるのでこの段階で大切な判断はできない。この段階の判断はその年のポタンシエル・可能性を測ることだ。 醸造家も毎日、試飲するごとに変化するワインに驚かされているのが現実。 今日はお互いにあまり時間もなく、試飲はこのくらいで終わった。ルネジャンは次のお客さんが来て、これから出なくてはいけない。我々も南ローヌまで行かなければならない。 普段なら、永遠と続くカーヴでの試飲も今日は早々と終了だ。 何となく淋しそうだった。 伊藤『今日はどうかしたの?』 ルネ・ジャン『今、ひでこ(奥さん)とアンジュマリ(娘)が日本に帰っているんだ』なんとなく淋しそうな雰囲気。 伊藤『今夜、何か予定があるの?なければ一緒に夕食を食べないか?』 ということになり、お互いに用事を済ませたあと、南ローヌのどこかの村で落ち合って食事をすることにした。 私もあの可愛いアンジュマリーの顔を見れないのはチョット淋しい。 雑ニュース ソムリエ・トリアトロン競争のポスター (醸造所の壁に貼ってあったポスター) 5月23日、ソムリエ・トリアトロン競争がエルミタージ地区で 開催されます。 3つの競技に得意な方、是非、参加ください! 1-自転車競走 2-マラソン(走ること) 3-ワインを飲むこと 我こそはと思う方、23日にエルミタージまでどうぞ! 電話:04-7508-4056 […]

9
Avr

Elodie Balme in R&B – ドメーヌ・エロディ・バルム

今日は数日前に言っていた、フランスで有名なワイン雑誌、 『le Rouge et Le Blanc*ル・ルージュ・エ・ル・ブラン』に載っていたエロディー・バルムのインタビューを紹介したいと思います! Le Rouge et Le Blanc n° 96 « Tavel la vie en rosé » 彼女は私と同じの26歳、本当に可愛くて私も大好きです! しかもワインも激ウマ!是非是非お試し下さい! エロディーのワインのお問い合わせは・・・: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com 期待溢れる2007年の初ビンテージ、そして旨みたっぷりの2008年!とてもフレッシュで甘美なエロディーの3種類のワインは、言葉ではとても表現できないので、皆さん是非お飲み下さい! ロエ出身のこの可愛くて若い生産者のワインは、毎年彼女の特徴を徐々にインプットしていっています。 エロディーのワインは垂直感と深みがあり、尚且つエレガントさが綺麗に現れています。 2008年ヴィンテージは少々難しい年でもあり、夏は雨が降り続け、厳しい撰果を行わなければいけませんでした。 しかし一番手頃なワインから、もうすでに魅力的:砂質のテロワールから収穫されたメルロ(20%)とグルナッシュ(65%)、そして砂利が含まれた泥土質の土壌からはカリニャン(15%)と、これらを使用し造られたヴァン・デュ・ペイ・デュ・ヴォクリューズ*Vin de Pays du Vaucluseはとても滑らか。 柔らかさや丸み、そしてバランスの取れた深みは、スパイスやフルーツの味わいが出ています。 フィナーレにはカカオの香ばしい苦味と、スミレの花の香りもしてとても複雑。 そして次のワインはル・コルディエ・ウエストという区画から造られたコート・デュ・ローヌ*Côtes du Rhône。この区画は一般に『サミュエル』と呼ばれていて、なぜかと言うとこの区画の元持ち主がサミュエルと名づけられていただからそうです。 砂利が多い砂岩質の土壌を特徴とするこの地点、『ビュイッソン』には、グルナッシュと少ない割合でシラーとカリニャンが北東方面向きに植えられています。 このワインは少々空気に触れた後、まさに潰したイチゴと温まった石の香りが漂って来ます。 深みが全面的に感じられ、とてもパワフルだが、ミネラル感たっぷりの爽やか感もあり、ミントや香草の香りが最後に感じられます。 そして最後はより濃厚で深みがあるコート・デュ・ローヌ・ラストー*Côtes du Rhone Rasteau。 まだ少々タンニンが強いですが、とてもデリケートな苦味が最後に感じられます。 太陽のパワーとボリューム感たっぷりのこのワインは、よりまろやか感が出るのに後少々時間が必要です。 村の真上にある、粘土石灰質のテロワール(南方面)で収穫されたグルナッシュと、村の南東の区画で収穫されたシラーが使用されています。 とても意志が固いエロディーは、自分が何を求めているのかを良く分かっています『私のワインにもっと深みが欲しい』。それもそのはず、彼女の父方の祖父は定年後、3haのブドウ畑をロエで育て、母方の祖父、マルセル・シャラバン氏は9haのブドウ園の取得者。エロディーの父も、15haのブドウ畑を購入し、総合28haのブドウ園を管理することに! エロディー曰く:『私は絶対にワインが好きになることを昔から察知していました。ブドウ畑に行くのは大嫌いでしたが、ワインの話をするのは大好きでした。まだその頃は何も分かっていませんでしたが・・!』彼女は商業の勉強をした後、ワイン専門学校を卒業し、その後3年間マルセル・リショー(ケランヌ)の元でワインに付いて学んできました。 […]

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Avr

エリック・ピファーリング*ラングロール

今日はフランスで有名なワイン雑誌、 『le Rouge et Le Blanc*ル・ルージュ・エ・ル・ブラン』で見つけた、エリック・ピファーリングのインタビューを紹介したいと思います! Le Rouge et Le Blanc n° 96 « Tavel la vie en rosé » 今回はローヌ地方の特集です。 今回はエリック、そして次回はエロディ・バルムの取材をアップしますので、楽しみにしていて下さい! 独特なロゼ・タベルを造っているドメーヌ・ド・ラングロール、エリック・ピファーリング氏のワインは、モダンというよりも、シャトー・マニシのロゼのように伝統的な味が印象的。 彼の過程は土地やブドウ木、果物の実とワイン全てを由来とし、ワイン生産者として楽しみと味わう喜びを尊重しています。 ピファーリング一家では、昔から心に響いたことはとにかく優先。1970年代、エリックの父はミツバチに興味を持ち、以前からやっていた機械仕事を辞め養蜂の道に進みました。そしてエリックは自然と親の情熱を受け継ぎ、ガール地方でも蜂の病気や蜂に悪敵なヴァロア(ダニ)のアタックについて全面的に戦ってきました。そして1980年代の後半に家族のブドウ園を受け継ぎ、養蜂家及び生産者となりました。『養蜂家の頃と同じ仕事をしている感じ』とエリックも言うほど、花やアロマなど彼自身が好んできた要素が両世界にあったのです。 義理の父から土壌の仕事を教わり、最初は協同組合員としてスタート。しかしエリックは、『環境を尊重した栽培方法』を改善し、タベルに広めた一人でもあります。時が経つにつれ彼の考えはより深くなり、当時エステザルグ協同組合のディレクターを務めていたジャン・フランソワ・ニック氏の影響を受け、エリックは徐々にビオ栽培の方向へと進んでいきます。そこで彼の励ましとなったのが、先駆者であるジュル・ショベ氏や、モルゴンで有名なマルセル・ラピエール氏、ジャン・フォワラール氏のワイン造りの方式。また、シャトー・ド・マニシでタベルのワインに付いて多くの知識を得たフレール・ロジェの開放的で感情性の強い性格が、エリックにとって大切な目標となったのです。そこから、彼の中では『原料に信頼性を持てるからこそ造れるワイン』という考えが生まれたのです。:健全なブドウが生り、テロワールの魅力が表現される畑作業を行い、化学物質を添加しないで、果汁が発酵や熟成中自由にブドウのポテンシャルを引き出せる環境造りに手を掛けました。 2002年、大量に降った雨はミツバチの巣を全て奪い、収穫の半分以上が破壊:自然は時には厳しいですが、それでもエリックは生産者になろうと決心しました。 そして40歳になった時、彼はタベルの協同組合を辞め、自分のワインを造り始めたのです。 このドメーヌの畑では、化学物質は一切不添加の上、各テロワール、各ブドウ木、そして気候情報に適合した畑作業を行っています。『ブドウ畑は私に新たな活力を与えています。その事実に気付いたのです。』というように、経験と直感、そして強い感情も大切なのです。 『この様な仕事をするには、土壌と特別な関係を築いて行かないといけません。土に対して愛情を抱いていないといけないのです。』 土の通風や水の状態、植物の間に生まれる競合、又ブドウ、そして発酵中の果汁には必要不可欠である窒素の存在など、これらをコントロールするにはブドウ木と他の植物のバランスを保つことが重要です。 そして何よりも大切なことは、ブドウ木からワインになるまでの段階を見守ること。まさにローマの古代人のワイン造りに似た方法です。 エリック・ピファーリングは尚古主義ではなく、ただタベルのワイン造りに関する古い歴史と、今現在テロワールを感じながら進める作業を歴史に残して行きたい強い意志の持ち主なのです。 ワイン紹介 ロゼの色は普段見かける薄いピンクではなくしっかりとした色合いで、おそらく昔に造られていたロゼの色に似ているのでしょう。とてもリッチなアロマはとても爽やかで心地良く、花やオレンジの皮、スパイスなど、ドメーヌの独特的な繊細さが溢れています。そしてもちろん『自然』が大いに感じられる、飲めば飲むほどはまって行くワインです。 2007年タベルの点数 20点中16(一番高い点数 - 平均点数12.5/20) 。 とても豊富なアロマ:ヨードやトースト、乾いたハーブやオレンジの皮。又、スパイスやお花、フレッシュなフルーツの香り。 とても繊細なミネラルが感じられ、焦がれたハチミツや花の香りが凄い。とても滑らかな味わいで長く続く綺麗な後味。とても複雑で飲みやすいワイン。 2009年ヴィンテージの点数 20点中15.5(一番高い点数 - 平均点数12.5/20) 。 バラの花や綺麗なハーブの香り、そしてフランボワーズやイチゴの繊細なフルーツのアロマが複雑感を与えています。まろやかで爽やかな味わい、そして最後にはピリッとした苦味がまた美味しい!力強さもあり、フィナーレはとてもエレガント。一度飲んだら止まらない、自然で胸を打たれるような上品なロゼ。2007年、2008年ビンテージに続き、独特的なタベルです!

13
Nov

2009年収穫後のDard et Ribo

収穫後のDARD ET RIBOダール・エ・リボを訪門 10月31日 リヨンから高速A7でターン・エルミタージで降り、収穫後のホッと一息のダール・エ・リボを訪ねた。土曜日にもかかわらず醸造所で訪問者に試飲させているルネ・ジャンに会う。ここも訪問者が絶えない。私が来る時は必ず数人と重なる。超人気蔵だ。 今日はインポーターの野村ユニソン社の萩野さんと一緒だ。ルネジャンはあの人懐っこい笑顔で迎えてくれた。ルネ・ジャンは個人的に最も好きな醸造家の一人だ。 人間味豊かな感受性を備えて、限りなく自然体だ。一緒にいて実に心地よい。 2009年は? 『今年の葡萄は選別作業をやる必要が全くなかった。まれにみる健全な状態だった。白ワインがチョと熟しすぎた感があるけど、マアマアだよ』自分で試飲してみなよ!と醸造所の奥を銀のカーテンで区切って温度が下がり過ぎないようにしている。白ワインの発酵中の樽はすべてその密室に置かれていた。2週間前の寒波で-3度まで下がった。白のアルコール発酵が止まりかけてしまった。それで特別部屋を作ったとのこと。 ST-JOSEPH BLANC PITROUまだ濁り酒で残糖が残っていてほんのり甘い。 HERMITAGE BLANC BATIES酸も残っていて最高にバランス良い。この段階での評価は難しいけど、どれもパワフルな白だった。やはり根っこが深く入っているVV古木のものは酸もきっちり残っていた。 2009年ROUGE・赤のダール・エ・リボは偉大なる年だ!!

26
Oct

Elodie Balme の試飲会!

土曜日、モンパルナスタワーのふもとに在る可愛いカビスト、Mi-fugue mi-raisin*ミ・フューグ・ミ・レーザンで、エロディ・バルムの試飲会がありました! 彼女のワインは、とても繊細で上品。 女の柔らかさと優しさが溢れています!(男子の方、ごめんなさい!!) 私も、この地区のワインは苦手だったのですが、彼女のワインは特別! 苦みも強いアルコールの感じも無く、グイグイと飲んでしまえるワインです! 彼女には3つのキュベがあります。 VDP Vaucluse*VDP ヴォークリューズ 品種 : 65%グルナッシュ、15%カリニャン、20%メルロ AOC Côtes du Rhône*AOC コート・デュ・ローヌ 品種 : 85%グルナッシュ、5%カリニャン、10%シラー AOC Rasteau*AOC ラストー 品種 : 80%グルナッシュ、20%シラー 特に人気だったのが、一番最後のラストー! とてもフルーティーでエレガント! 飲みやすく女性的なワインです! Mi-Fugue Mi-Raisin 36 / 38 rue Delambre 75014 Paris Tel : 01 43 20 12 06 Fax : 01 43 20 12 06 Mail : mifugue.miraisin@orange.fr ミ・フューグ・ミ・レーザンとは、半分家出、半分ブドウという意味。これは、フランスに古く伝わることわざ、ミ・フィーグ・ミ・レーザンから一文字変えて造られた名前。Mi-Figue […]

29
Sep

不屈の闘志!ダール・エ・リボ2009年収穫開始!

<困難を乗り越えて !> 2009年9月10日ダール・エ・リボ訪問。 ちょうど、9月7日(月)から白ワイン用ぶどう(マルサンヌ、ルーサンヌ)の収穫をはじめ、 9日(水)から赤ワイン用ぶどう(シラー)の収穫が始まった。 昨年のダール・エ・リボは、まさに踏んだり蹴ったりの災難続きの年だった。 収穫前の洪水で、カーヴに続く道路が、氾濫した川水に流され、ぶどう畑にも行けない状態。 車も、浸水し廃車。。。なんとか、少々高台にあるカーヴは、浸水から逃れたと思ったら、なんと、火災。。。 何かの火元が、プラスチックに接触し、夜半に出火、2007年のストックなど、2000本近くのワインが犠牲となった。。。 そして、ルネ・ジャンの膝の故障。 今年、白ぶどうの収穫で、また膝を痛めたルネ・ジャンは、終始、足を引きずっていた。 ここまでの災難。。。かなりへこんでしまうだろう、いや、へこんだであろうが、収穫の雰囲気は、いつも同じ、気負わず、あせらず、和やかなムードで進んでいた。 <2009年のぶどうの出来は?> このエルミタージュのあたりは、2008年の雨とうって変って、乾燥の年、2003年の酷暑まで行かないが、それに近い天候の年。 この8月、9月の暑さで、急激にぶどうの糖度が上がってしまい、白ぶどうで、ポテンシャル15.8度だという。  赤ぶどうも同じく、13度を超すポテンシャル。  ぶどうの実は小さく、全体的な収穫量は少ない。  また、急激な糖度の上昇で果梗までゆっくり熟さなかったものあり、今年は一部、除梗をして、発酵槽にぶどうを移している。 しかし、収穫中のぶどうを見ると、健全な果皮のしっかりとした最高のぶどうに見える。 この、ぶどうで、どのように発酵、醸造を進めていくか、今からが生産者の腕、決断次第で変わっていく重要な時だ。 <2008年試飲>

25
Fév

無心の極み!究極の旨み!ラングロール来日

*********エリック・ピフェリングがやってきた!********* いつもワイン好きで賑わう、パリの自然派ワインビストロの草分け的存在、Verre Volé, ここで絶大な人気を誇り、かつ店主が、ローヌNo.1の蔵元と薦めるのが、このエリックが造る、ラングロールのワインである。 今回日本へは、3度目の来日となるが、日本とエリックとのつながりは、年々深くなっている。彼のやっていることを最初に認めてくれたのは、日本だという。日本で、いろんな人たちと接し、自分の道が間違っていないことを確信したという。 最初の来日とは違う、威風堂々とした、それでかつ、威圧感のない自然なオーラを、今回の同行中、感じた。                                             エリック&マリーロー参上! *********人間 エリック・ピフェッリング********* 〈幼少期~青年期〉 1962年10月23日アフリカ、ナイジェリア生まれ。 祖父と両親の仕事の関係で、生後2か月までアフリカで暮らしたそうだ。 おじいちゃんは、星の王子様のサン・テクジュペリと同様に、同時代、飛行機のパイロットをしていたそうだが、狩猟が趣味で、ある日、ワニを捕獲に向かったが、逆に川に落ちて、ワニに食べられてしまったそうだ。。。 そのとき、エリックの父親3歳。かなり苦労をしたそうだ。 ともかく、アフリカからフランスに戻り、ニームの村で生活を始めた。 子供の頃から、自然が好きで、屋外で自然に触れて育った。性格的には、押さえつけられるのが嫌いで、とにかく反発しがちな子供だったという。 そして、青年期、父親の影響もあり、養蜂家として働いていたが、母親方のおじいさんが亡くなり、その所有するぶどう畑の相続で、家族会議を行われる。家族一同は、エリックが一か所に落ち着いて仕事するように、また、養蜂家という自然に一番近い環境にいることを考慮して、エリックにぶどう畑を相続するように薦めた。これが、1988年。譲り受けたぶどう畑5ha。ここから、エリックのワイン造りの歴史が始まる。 〈マリーローの父親の教え〉 ぶどう畑の栽培方法も、全く分からないエリックに、昔ながらのぶどうの栽培を教えてくれたのは、ぶどう栽培から引退したばかりの、奥さんマリーローの父親だった。  もともと養蜂家として、自然環境の汚染に不安を持っていたエリックに、マリーローの父親が教えてくれる昔ながらの自然な農法は、スムーズに吸収されていった。 〈エステザルグの出会い〉 1990年から近くの若手生産者が集まる共同組合の組合員になり、ぶどうを売り始めた。 この1990年から2000年の間は、まさに試行錯誤の繰り返しであり、ぶどう畑は、有機栽培へ完全に移行、そして醸造に関しても、いつかの独立を目指して、実験的醸造を数多く行った。 そして、このとき、出会ったのが、当時のエステザルグの醸造責任者のジャン・フランソワ・ニック(現在、フラール・ルージュの生産者)。 あまりにも世間に、工業的で、頭痛のするようなワインが多いことに疑問を持っていた二人は、自然栽培のエリックの経験、ジャン・フランソワの酸化防止剤を使用しない醸造技術をお互いが情報交換し、2002年同時に、お互いの夢を目指し独立をする。L’anglore*ラングロールの誕生である。 *****洪水の年2002年、酷暑の年2003年***** しかし、運命は過酷であった。 独立、最初の年2002年は、雨が多く、ローヌ地方では洪水が発生。収穫量は予定の半分であった。 そしてまた2003年は乾燥、酷暑の年、ただでさえ、暑い南仏のタヴェルをこの熱さが襲い、この年も収穫量は激減した。 2002年の洪水のとき、濁流がぶどう畑を削りとり、一部崖のような断層ができた。それを見てエリックは、自分のぶどう栽培に確信をもった。硬い岩盤質の石を、根っこが、垂直にまっすぐ伸びていることが分かったのである。 テロワールを表現するには、根っこが地中深く入り込み、多種多様なミネラルを吸収しなくてはいけない。エリックのぶどう栽培に間違いはなかったのだ! ********マセラシオン・アロマティック******** ラングロールの現在所有するぶどう畑は、8ha。その大半のぶどうの樹齢は古い。樹齢100年以上のカリニャンやグルナッシュの区画があるが、それらの区画は黒ぶどうに混ざり、ブー・ブラン、クレイレットなどの白ぶどうも一緒に植えられている。それらは、一緒に収穫され、一緒のタンクで醸造される。 これは、昔の南仏の生産者の知恵ともいえる。 コート・ロティでも、シラーに数パーセントのヴィオニエが混ざるが、まさにどうしても熟度の高すぎるぶどうが取れる南仏では、白ぶどうを混植して、一緒に混醸することによって、バランスのとれた味わいを造りだせるのである。まさに、メゾッド・アンセストラル(伝統的方法)である。 エリックは、混植でない区画に関しても、このセオリーを使い、赤ワインに若干の白ぶどうを混ぜるようにしている。 *******自然酵母との戦い******* 2008年のシュマン・ド・ラ・ブリュンヌは、ステンレスタンクで半分、木樽にて半分アルコール発酵をさせようとしたが、ステンレスタンクの半分は発酵が進まず、最終的には廃棄することとなった。 このキュベは、サンソーとアラモンをダイレクトプレスして造るロゼであるが、ぶどうの果皮とマセレーションをしないため、ぶどうの果皮に付着している自然酵母が働きにくいのである。また、2008年は、雨が多く、果皮の自然酵母を流してしまった可能性も考えられる。 そんなリスクの中、ぶどうをダイレクトプレスしたロゼを造りたかった!と挑戦したとエリックは、笑いながら語る。  自然酵母を活かすため、もちろんSo2は、収穫、醸造段階では一切使用しない。赤ぶどうのプレスも、白ぶどうのプレスに圧力でゆっくりとやさしく行う。そして、ワインの液体の移動は全て重力で行い、けしてポンプは使用しない。ぶどうのポテンシャルを最大限に活かしたワイン造りといえる。 *******自然派ワインを造ることは、洋上を帆船で進むがごとし******* 自然は人間より強い。自然な栽培や醸造をすることによって、いろいろな苦難もある。しかし、海の上を進む帆船のように、風に身を任せ、自然を受け入れながら、目的地に向かっていくことが大切なのだとエリックは言う。 *******何かにとらわれず、ただ全力を尽くすのみ******* ぶどうは、年に1回しか収穫できず、もちろんワイン造りも年に1回しかできない。そこで、人間のエゴや、思いこみが入ると、良いワインができない。逆に、良いワインを造らなくてはいけないという思い込みから、自分を解き放ち、無の状態から、その年のぶどうを受け入れ、そこに最善の努力をしなくてはいけない。 *******日本が与えてくれたもの******* ラングロールには、ニュル・パール・アイユールという日本だけの、日の丸ワインとも言われるキュベがある。樹齢100年を超えるグルナッシュから造るワインだが、この区画は、日本のラングロールファンの支援のもと手に入れられたぶどう畑である。このワインには、いろんな人たちの思い、エリックの日本への感謝の思いが込められている。 自然な栽培を始めた当初、除草剤を使用せず、ぶどう畑に雑草を生やし、手作業で畑を耕し、収穫も手摘みで行う、彼の姿を見たタヴェルの回りの生産者達は、エリックの頭がおかしくなったのではないかと馬鹿にした。   また、昔ながらのタヴェルのワインを再現した、彼のワインをAOCは認めなかった。多くのワインは、テーブルワインとして販売することとなった。 そんな中、初めて日本へきて、自分のワインが普通に受け入れられていることに驚き、そして多くのソムリエ、料理人、お酒屋さんが、ワインを褒めてくれ、自分の栽培方法、醸造方法、生き方に共感してくれた。その感動がエリックに自信を与え、さらに彼のワイン造りが進化する原動力になったことは、間違いない。エリックは、今、また高みを目指し前進する。この日本のラングロールファンのためにも !!! 竹下正樹 *******ラングロール写真館******* 到着初日大阪BMOオフィスでくつろぐ二人              大阪セミナー&試飲会 大阪セミナーの後は、La tortugaで、萬谷シェフと、 神戸、玄斎の上野シェフとのコラボレーションで、フレンチと和食とラングロールの饗宴。大勢のラングロールファンの熱気で包まれた。全てのラングロールのワインに、萬谷シェフ、上野シェフが、各1品ずつ料理を作り、その料理の数は、合計18皿となった。まさに、満足。満腹。。。 予約の取れないレストラン高田馬場アミチエにて     ラングロールの家族の一員Tipsy’s志熊さんと Tipsy’sの姉妹店コトトワで打ち上げ          ティプシーズに集合したラングロールファン達 […]

28
Jan

『タベルのハチミツ』と呼ばれるラングロールのワイン!

・・・・・・・・・・・・・・・ストーリー・オフ・エリック・ピファーリング・・・・・・・・・・・・・・・・ エリックの物語は70年代初期、彼がまだ10歳の頃に始まりました。彼の父はガール市に在るキャランサックの町で整備士として働いていました。ある日、屋根裏から妙な音が聞こえ、覗いてみたところ、蜂が屋根の下に巣を作っていたのです! エリックの父は蜂に興味を持ち、直感的に巣を保存する事にしました。その数ヵ月後、彼は自分の会社を手放し、養蜂家になろうと決心しました。これがエリックが学んだ初仕事です。 『蜂は集中力と平静を学ぶ学校のようだ。彼らにとって、気候、機嫌、環境、感覚、全てが大事なのだ。彼らにとって毎日が全く違う。人間は蜂達をコントロールできないが、共に歩んでいく事は出来る。ブドウ木と同じだ。人間が参加することは可能だが、指導する事は不可能だ。又、養蜂はワインの勉強にもなるんだ:アロマや勢いを感じ取る・・・私は幼い頃からハチミツと花の香りを常に感じているんだ。』 30年経った今、エリックのワインにはその豊富な香りが漂ってきます。 彼のグルナッシュは穏やかに繊細に育てられ、 そして数々のキュベはまるでブルゴーニュのピノのような感覚です。 テール・ドンブル*Terres d’Ombre、 ピエール・ショード*Pierre Chaude、 ル・シュマン・ドゥ・ラ・ブリューヌ*Le Chemin de la Brune、 レ・トラヴェルス*Les Traverses・・・ シルヴィー・オジュローさん曰く、 『エリックのワインはタベルのハチミツのよう』なのです! 『まるで南仏のボジョレーだ』と他の批評家も発言しています。 『初めてマルセル・ラピエール*Marcel Lapierreのモルゴン*Morgonを飲んだとき、本当に衝撃的だった。彼、そしてジャン・フォアラール*Jean Foillardbは天才だ!』 20年前、エリックは祖母が所得していた4ヘクタールの葡萄園を引き継ぎました。そして更に3ヘクタールを後から購入。2007年ワインは彼にとって、ドメーヌ・ドゥ・ラングロール*Domaine de l’Anglore (Angloreとはオック語でトカゲという意味)の5年目のヴィンテージとなります。 ブドウ木に付いては全て奥さん、マリー*Marieの父から教わりました。 元ブドウ栽培者はエリックに伝統的な教えを伝えたのです。 『50年代と同じ栽培方法を教わった。対処方法はボルドー液のみ。今、この栽培方法を 世間は« ビオ »と呼ぶ。しかし昔はこの栽培の仕方が通常だったんだ。ロゴが無くても、自然と代々と継がれていったものだった。私はこのシステムを様々な形で延長した。ワインにフィルターを掛けなかったり、出来る限り亜硫酸は添加しないなど。時には少し戸惑うようなワインが出来上がるけれど、私はそれが好きなんだ。』 ・・・・・・・・・・・エリックはまさに « ナチュール »な職人なのです。・・・・・・・・・・・ 『1998年、親友であるジャン・フランソワ・ニック*Jean-François Nicq−フラール・ルージュ*Foulards Rouges−と私はワイン造りを始めた。この時ちょうど狂牛病が大問題になっていた時期なんだ。ワインの生産者側として、商品の危険や品質に付いて、政治に付いて、自分のワインに付いて、造り方に付いて、何日間も話し合っていた。そしてどのように新しい考えを持った醸造家達を広める事が出来るかなど。私達はルシヨンのロイック・ルール*Loic Roure −ドメーヌ・デュ・ポシーブル*Domaine du Possible、エドワード・ラフィット*Edouard Laffitte−ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンド*Domaine Le Bout du Mondeや、アルデッシュのジェラルド・ウストリック*G érald Oustric−ドメーヌ・デュ・マゼル*Domaine du Mazelなどの造り手と共に、世間とは違うワイン醸造法を学びました。』 ・・エリックは反抗的で情熱的で空想的なのです。それはエリック自身も認知しています。・・ […]

22
Déc

アセンブラージュ・ワインのスペシャリスト:ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロッシュ・ビュイシエール、アントワンヌ・ジョリ 南ローヌの次世代スター

皆さんMont Ventoux*モン・ヴァントゥをご存知ですか?自転車ロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」で、最高難度の山岳ステージの舞台として知られている有名な山です。こんな大自然のふもとで醸造しているのが Antoine Joly*アントワンヌ・ジョリさん、Domaine de la Roche Buissière*ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロッシュ・ビュイシエールです。 1974年、アントワンヌのお父さん、ピエール・ジョリー氏は7haの農場を入手し、ブドウ畑、オリーヴ畑、そして様々なフルーツ栽培を始めました。ピエールさんは当時から「環境保全」を念頭に置いた農業を目指していました。そのお陰で1979年、有機農法の認証団体「ナチュール・エ・プログレ」に認められ、1992年にはエコセールに認定されました。 長年に亘り、徐々に様々な栽培の生産からブドウ栽培へ比重が移っていき、「ブドウ栽培家」に専科していったピエールさん。けれども当時、全ブドウは協同組合に送られていました。そして1999年、ピエールさんの息子、アントワンヌさんもドメーヌの手伝いに関わり、友人のワイナリーから設備を借りたりしながらアントワンヌさんの醸造が始まりました。

19
Nov

アルデッシュで見つけた自然派ワイン醸造家、ジェラルド・ウストリック、ル・マゼル

今回訪れた場所は、アルデッシュに在るValvignéres*ヴァルヴィニェールの村で自然派ワインを造っているGérald Oustric*ジェラルド・ウストリックさん、Gaec du Mazel*ガエック・デュ・マゼルです。 ちょうど今日はマセラッションも終了し、ヴァン・ドゥ・グット(フリーラン)を抜きとって残ったグラップ・アンティエール(除梗なしの房丸ごと)のブドウをプレス機に掛けている所でした。忙しいそうな時期に本当に申し訳ないです!けれども嫌な顔を一つもせず、逆に仕事場を見せれて嬉しそうなジェラルドさん! ここのプレス機は木で出来ており、昔風の仕組みとなっております。誰かがポンプを押すと、ブドウ達が徐々に潰れていき、ヴァン・ドゥ・プレス(プレス機にかけたブドウジュース)が出来上がるのです。そして流れてくる液体をパイプに通し、重力で地下にある輸送用タンクの中に溜めていきます。 『ワインをなるべく優しく大事に扱うには、この方法が一番なんだ』と。溜まったヴァン・ドゥ・プレスは、その後コンクリートタンクかステンレスタンクに移され、ゆっくりと熟成するのです。                    パイプは穴を通し、下の階に設置してあるタンクへと流れていきます 1983年、お父さん、ポールさんのブドウ園を引き継いだジェラルド。しかしこの時代、品質は関係なく、とりあえず量を増やそうという考えが広まっていました。この意見に抵抗を感じたジェラルドは、健全なブドウを育て、自然醸造方を身につけ始めました。ですが彼のブドウの殆どが協会組合へと売られてしまいます。そして何年もの月日が経ち、ジェラルドは運命的な出会いをします。自然派ワインの神様とも言えるマルセル・ラピエール氏と、ジャック・ネオポール氏に出会うのです。彼らの指導を受け、ジェラルドは協同組合にブドウを売ることを止め、1997年に自分のワイン、しかも畑から醸造まで全て自然に造り上げた初ヴィンテージを生み出したのです!当時はまだカーブは無かったのですが、2年後には自分の醸造所も建ち終り、今では30haものブドウ園を栽培しているのです! 彼の目標は、とにかくアロマと繊細さを引き出すこと。 ジェラルドのブドウは、ピジャージュを行わなくても、もうすでにブドウ内でアルコール発酵がスタートしているのです。繊細さを求め、2日間5℃でのマセラシオン・カルボニックを行います。ポンプは絶対しない(デリケートなアロマを残し、ブドウを潰さないため)、濾過もしなければフィルターにも掛けない、そして亜硫酸は頼まれる以外絶対に添加しない!というのが彼のモットー。 『私は各区画に存在する自然酵母を全て知っている。長年研究している間、2℃という低い気温でも成長する自然酵母を発見したんだ!』と真剣に話すジェラルド。 コンクリートタンクの中にはブドウが発酵中。この中は二酸化炭素でいっぱい!もし中に落ちてしまうと死んでしまう可能性が大!!ピジャージュの作業は命がけなんですね・・・! そして2008年の出来はどうでした?と尋ねると、 『今年の収穫期間は1ヶ月間も続いたんだ。今年は開花期の前にブドウ木がミルディウー(べと病)に罹ってしまった。そのせいでカリニャンとグルナッシュは全滅、カベルネ・ソヴィニョンも半分以上やられてしまった。そして何といっても今年は雨が多かった。この地区では1年当たり600mLの雨が降るのだけれど、今年はたったの6ヶ月でその倍雨が降ったからね。けれどもミストラル(海から来る風)のお陰で、ブドウは乾燥し、醸造しやすくなった。シラーとヴィオニエに関しては、結構良い収穫が出来たし(各30hL)、アルコール発酵も完璧に終了した。』 キュヴェ・ヴァン・ドゥ・ソワフ 07*Cuvée Vin de Soif 07 品種:グルナッシュ75%、シラー−カリニャン−カベルネ・ソヴィニョン25% 樹齢:25年 土壌:粘土石灰質 醸造:6-12℃のステンレスタンクで醸造 熟成: 2ヶ月間の木樽熟成 古くから伝わる自然派ワインの、ほっとする安心感が漂ってくる味わいです。 シャルボニエール*Charbonnières 品種:シャルドネ100% 樹齢:20-30年 土壌:粘土石灰質 醸造:6-12℃のステンレスタンクで醸造 熟成: 1年間のタンク熟成 アルコールと酸味のバランスがとても綺麗!ミネラルと柑橘類や花の香りが魅力的です! ミアス*Mias 品種:ヴィオニエ100% 樹齢:20年 土壌:粘土石灰質 醸造:6-12℃のステンレスタンクで醸造 熟成: 1年間のタンク熟成 とても繊細で柑橘類の味わいが口いっぱいに広がります! キュベ・ブリアン*Cuvée Briand 品種:グルナッシュ100% 樹齢:45-60年 土壌:粘土石灰質 醸造:6-12℃のステンレスタンクで醸造 熟成: 1年間のタンク熟成 フルーテーでフレッシュ!ジャムのような濃厚さと、ブラックベリーの甘さがこのワインの特徴です! キュベ・プラネット*Cuvée Planet 品種:カベルネ・ソヴィニョン100% […]

11
Nov

大自然に囲まれている城、ロマノー・デストゥゼ * エルヴェ・スオ Herve SOUHAUT

コート・ドゥ・ローヌ、標高430mに在るアルボレスク村の中、 大自然に囲まれながら逞しく建っている立派なお城。 ここで醸造しているのが、Hervé Souhaut*エルヴェ・スオーさん、ドメーヌ・ロマノー・デストゥゼ*Domaine Romaneaux Destezet です。 このお城は1500年に火山塊の土壌に建てられました。歴史が詰まったこの場所はその後エルヴェの奥さん、Béatrice*ベアトリスさんの曾祖父に買われ、代々と受け継がれている遺産です。その点エルヴェさんはパリで育った都会っ子。化学の勉強をしてきた彼は、ワインに含まれている成分にとても興味がありました。その後エルヴェはパカレ氏と親友になり、より深く自然派ワインの世界を知りたいと思い、それから彼の醸造家としての人生が始まったのです。1990年にダール・エ・リボのジャン・ルネ・ダールさんと働くようになり、1993年には奥さんと共にこのドメーヌを設立したのです。今では自然派ワインの世界では欠かせない人物。真直ぐで心の優しい彼のワインには、その真剣さと繊細さがとても伝わってきます。 季節の花(アジサイ)に囲まれている醸造所の入り口は こんなに立派・・・! 一体どの様なワインが保存されているのでしょう・・? 楽しみです! 『収穫はつい三日前に終わったんだよ(10月16日)。だから今ちょうどブドウは発酵中なんだ。』と大きな発酵樽に登りながら言うエルヴェさん。 『今ちょうどピジャージュをしなければならないんだ。もしよければやってみる?』ハイ!喜んで!と皆さん初体験のピジャージュを試してみる事に。 ピジュ(木の棒)で樽の中のブドウをかき混ぜるだけなのですが、予想以上に重い!体力がかなり必要な作業でした・・・! そして今年のワインを試飲!出来はどうですか?と尋ねたところ、 『今年は1ヶ月間雨が絶えなかった。けれどもその後はずっと良い天気が続いて本当に良かった。シラーは腐った部分も無く、熟成度が高い綺麗なブドウが収穫できたよ。それに比べてサン・ジョセフの畑はミルディウー(べと病)でかなりやられてしまった。今年の出来具合は全てブドウの厳しい選別に賭けたよ! 』 と語るエルヴェさん。 アルコール発酵中のワインはまだ少し酸味が強い部分もあるけれど、まるでりんごジュースのような甘さ!トロンとしている喉越しは最高! ラ・ストゥローヌ*La Souteronne ガメー100% 樹齢:60-80年 土壌:シストが混ざった花崗岩 3週間タンクでアルコール発酵した後、細やかな澱と一緒に8ヶ月間の樽熟成。ピジャージュはするが、濾過は一切無し。このキュベはフルーツの美味しさを絶好に引き出しています。赤フルーツにスパイシー感を足したような、とても繊細なワイン。口に含んだ瞬間、別世界に引き込まれそうな 、とてもバランスがいい一品です! シラー* Syrah シラー100% 樹齢:30年 土壌:シストが混ざった花崗岩 3週間タンクでアルコール発酵した後、細やかな澱と一緒に8ヶ月間の樽熟成。 より香りと色を引き出す為、フラージュ(破砕)を一日3回行います。 このブドウはローヌ川の支流、ドゥー川が流れている丘で収穫されたブドウです。 ミネラルがたっぷり含まれていて、コショウなどのスパイスと、赤フルーツのアロマが良い具合にマッチしています。とても綺麗な味わいです! サン・テピンヌ AOCサン・ジョセフ* St Epine AOC St Joseph シラー100% 樹齢:100年 土壌:シストが混ざった花崗岩 長い間タンクでアルコール発酵した後、細やかな澱と一緒に12ヶ月間の樽熟成。ピジャージュはするが、濾過は一切無し。この畑はサン・ジョセフの地区でも一番優れている区画であり、エルミタージュのテロワールと同じ特徴があるという。 パワフルすぎなくて上品なタンニン、鼻をくすぐるスパイスさ、軽いスモークの香りが完璧に溶け込んでいて美味しい!! ドメーヌ・ロマノー・デストゥゼ*Domaine Romaneaux-Destezet ヴィオニエ60%。ルサンヌ40% 樹齢:15年 土壌:シストが混ざった花崗岩 標高430mの区画に植えられたヴィオニエは、絶好な日当りに恵まれています!4週間の間木樽でアルコール発酵した後、細やかな澱と一緒に12ヶ月間の樽熟成。ピジャージュはするが、濾過は一切無し。アブリコットや花の香りがするこのワイン。しっかりとした骨格にはアロマの複雑感と繊細さ、テロワールのミネラル感などがたっぷり!アペタイザーにはピッタリなキュベです! エルヴェは最初から決めていた事があります。 『僕は環境を考え、健康を考えた上でのワイン造りをしたかった。だから畑では一切化学肥料などは使用しない。せっかく自然が生み出してくれた物、例えば土や生物などを、何故殺す必要があるのか?だから僕は自然派ワインを造り、自然派ワインの事をもっと勉強してもっと理解できるようになりたい』 […]

7
Nov

標高320m、急な斜面、ドメーヌ・クリューゼル・ロックへようこそ − Clusel-Roch

朝9時。外はまだ寒い空気に包まれています。そんな中訪れた場所は、 ヴェルネー村 に在る Gilbert et Brigitte Cluzel Roch*ジルベールとブリジット・クリューゼル・ロックさんのもとです。可愛らしい家から出てきたブリジットさん。気温は5度なのに半袖です・・・寒くないの?と聞いたら、『私は幼い頃からここに住んでいるから、この地区の気温に慣れているのよ!』と笑顔で答える彼女。 ジルベールさんもブリジットさんもコート・デュ・ローヌ出身。ジルベールさんの父は地元では有名な醸造家。けれどもこの時代(80年代)コート・ロティのワインは他のアペラシオンに比べてあまりよく知られていませんでした。けれどもジルベールさんは 『ここの畑は絶対いつか認められる。』と信じ、 1988年にこのドメーヌを引き継いだのです。 ジルベールさんが所有している区画は小さな区画が多く、各畑ごとに収穫されたブドウが一つのキュベに使用されています。栽培されている品種は95%以上がシラー、残りの5%はヴィオニエと、食品用のシャスラです。 標高200Mのテラス状の段々畑に在る区画は、第一次世界大戦前まではりっぱなブドウ園だったそうです。けれども戦争以来ずっと放置されていて、草はともかく、コナラの木までが生えていました。 『私の目標は長年掛けてでもこの畑を昔のように綺麗な畑にする事だ。しかし急な斜面なので作業が進みにくい。けれども2−3年前から新たなシラーを少しづつ植えていっている。3年後には収穫出来るかもしれない。この畑がいつか立派なブドウを実らせてくれるように毎日頑張っています。』 とシャイだれけども素敵な笑顔を見せたジルベルさん。 クリューゼル・ロックの土地の特徴と言えば、やはりこのミクロシスト質のテロワールです。 石のとても小さな割れ目にそって、土の奥へと深くブドウ木の根が張っていきます。その深い部分から、ブドウの成長に必要なミネラルや成分を吸収していきます。 夜明けと共に輝くブドウの木は逞しい感じがします。標高が高いのでコート・デュ・ローヌの町が見渡せます。 ジルベールさん曰く 『僕は自分のワインにパワフル感より繊細さをより感じて欲しいと思っている。偉大なワインは健全で熟成しているブドウが収穫出来ないと造れない。その為にはなるべく自然な方法で栽培をしなければならない。』 畑での作業は殆ど手作業。斜面なので機械が使いにくいという点もあるが、やはり自分の手で土、木、ブドウを確かめるという事が大切なんだと。 『テロワールの特徴を最大に表現できる為、私達は自分達の畑のシラーを使って接木して苗木を作り植えています。収穫量は低いですが、その分豊かで複雑なアロマが詰まったブドウが生るのです。』 彼の醸造所はとてもさっぱりしていて綺麗です。アルコール発酵はステンレスタンクで、そしてマロラクティック発酵は、まろやか感を出す為に樽で行います。 『私は亜硫酸や化学物質を一切使用しなので、この醸造法はとてもリスクが高い。毎日監視していないと、すぐに酸化してしまう。』 『2008年は雨が絶えなかった年だ。9月の上旬は毎日雨。けれども中旬当たりから太陽が戻ってきた。暖かい日中と寒い夜が実の腐敗を制限し、ブドウに良い熟成度を与えてくれた。今年は特に選別作業が一番大変で一番重要な作業となった。健全なブドウのみ使用した為、綺麗な色のワインが出来上がるでしょう!』との事。 今年は2004年ヴィンテージに似た年になりそうです。 ラ・プチット・フイユ 06*La Petite Feuille 06 品種:シラー  樹齢:4-10年 『ラ・プチット・フイユ』とは『小さな葉』と言う意味です。 選別されたブドウは3週間の間タンクでアルコール発酵、そしてピジャージュとルモンタージュを終えた後、コナラ樽で15ヶ月間熟成。このワインは一番若いシラーで造られています。とてもミネラル感があり、エレガント。そして何と言っても果実身が強くてとても豊富な味わいです。待てない人は今すぐ飲んでも良し!けれども5年待って飲んでみても美味しいです! クラシック*Classique 品種:シラー96%、ヴィオニエ 4% 樹齢:30-40年 選別されたブドウは3週間の間タンクでアルコール発酵、そしてピジャージュとルモンタージュを終えた後、コナラ樽で何と24ヶ月間も熟成!しっかりとしたタンニン、シスト土壌独特のミネラルとスパイス、そして何と言ってもアロマの豊富さ!全てが良いバランスで混ざり合っていてとても上品で繊細なワインです。保管すればするほどより複雑感が現れてきそうなキュベです! レ・グランド・プラス*Les Grandes Places 品種:シラー・ヴィエイユ・ヴィーニュ100% 樹齢:70年 選別されたブドウは3週間の間タンクでアルコール発酵、そしてピジャージュとルモンタージュを終えた後、こちらもコナラ樽で何と24ヶ月間も熟成!しっかりとした骨格とスパイシーなアロマがこのキュベの特徴です。黒いフルーツの香りが複雑感を与え、パワフルさと繊細さが良い具合でマッチしているワインです。ジビエや肉汁たっぷりな赤肉と飲んでみて下さい! コンドリウ* Condrieu 品種:ヴィオニエ100% 樹齢:15年 選別されたブドウは3週間の間タンクと木樽、両方でアルコール発酵、そしてそのまま12ヶ月間熟成します。軽い濾過をしたこのワインは、『テロワールのジュース』と呼ばれるほどミネラル!酸味もちょうど良く、柑橘類やハチミツ、ライチに白い花など、様々なアロマが混ざった何ともいえない美味しさです。アペタイザーにも飲めて、鶏肉や魚料理にも合ってしまう優しい味のワインです。 オザミワールドの杉野さんのお茶目ワン・ショット オザミワールドの菅野さん、土居さん、杉野さん