8
Mar

和服のワインバー  Yumekichi 夢キチ

東京、庶民の街角、神田に粋なワインバーYumekichiがある。    店に入ると和服姿のあすかチャンがやさしい笑顔で迎えてくれる。 まるで銀座のクラブのような感じ。… でも自然派ワインが飲める気楽なワインバー。 こんな雰囲気で自然派ワインを飲めるのも粋な感じ。     私の大好きなボジョレの若手Yann Bertrandヤン・ベルトランのMorgonモルゴンがあった。 若手の中ではピカリと光る存在のヤンのワインを選んだとは、鋭い選別眼。 他にもDard et Riboダール・エ・リボ醸造のSt Josephサン・ジョゼフのワインもあり、新鋭の造り手からレジェンド級の造り手まで幅の広いワインが揃っている。 神田方面にお越しの節は、お勧めのワインバーです。 ★★ Yumekichiで 飲んだワインの造り手 ★★ ★Yann Bertrand ヤン・ベルトラン 自然派の最も濃いボジョレで生まれモルゴン村とフルーリ村にまたがって、 畑が広がっているヤン・ベルトラン。 ボジョレの各先輩が残してくれた自然な造りを継承しながらも若いセンスで透明感がありながらも柔らかい果実味がのった、飛び切り美味しいワインを醸すヤン。 ★Dard et Ribo ダール・エ・リボ 自然派の原点、レジェンドと云ってもよいRene-Jean DARD(droite)、Francois Ribo(gauche) ルネ・ジャン・ダール(右)とフランソワ・リボ(左)の二人。 ほぼマルセル・ラピエールとほぼ同時期に自然な造りをはじめていた。 自然派の古参の醸造家でも、進化を続けてますます透明感のあるワインを造っている。

8
Mar

パリ仕込みのテロワール、最強のコンビ !!           Yaoyu-NO2

今では、フランスの料理業界では日本人がいなくては成り立たない。と云ってもよいほどに日本人が活躍している。 星付きレストランで日本人がいないところは殆どないのではないだろうか。 修業しているというより、活躍していると云った方が打倒である。 日本人の細かさプレシジョンが必要とされている。 そんな二人が、あえて日本に戻って、満を持して出した店がヤオユーYaoyuである。 トビッキリ味がある食堂である。        Magnifique マニフィックな海の幸とテロワールの素材が絶妙なバランスで盛られた一品。 そして、幸子さんの選んだ、この味覚にピッタリのこの液体!! LEVAT!! ルヴァ。 ラングロールを尊敬しているセバスチャンが大好きなTAVELを逆さまに書いたワイン名。        次々と舞台から降りてくる感動の一皿、一皿に、幸子さんお勧めの感動の液体。 Matin Calme マタン・カルム醸造の絶品な白、OSE オゼ。 ルシオン地方の白。超シャイな性格、どこまでも控え目なアントニーのワイン。 控え目なアントニーは営業もやや苦手、だからあまり世に知られていない。でも品質は天下一品。 ここまでの液体を醸せる醸造家は少ない。 このマリアージ、バランスに思わず感嘆の声が出てしまう!        ★★ Yaoyuで飲んだ造り手の顔 ★★ AD Vinum アド・ヴィヌム醸造の Sébastien Chatillon セバスティアン・シャティヨン 昨年の初リリ-スよりセンセーショナルなワインを醸す男。絶大な醸造才能を持っている。 日本での問合せは BMO社 もしくは、3 Trois Amours トロワ・ザムール。      Matin Calme マタン・カルム醸造 の Anthony Guix アントニー・ギックス

8
Mar

まるでテアトルを演じるように奥舞台で料理が仕込まれる Yaoyu-NO1

オープンキッチンのYAOYUは客席からこの舞台がみれる。パリで活躍した鳥海シェフの技が観れる。 特にカウンター席に陣取ればかぶり付きで技が観戦できる。    そして、その料理にピッタリ相性の特別なワインと共に客席まで案内するのは、この人。幸子さん。 パリで自然派ワインの大人気のBistro Chateaubriandシャトーブリアンで活躍した女性だ。 こんな二人がパリから戻って昨年オープンしたのがこのYAOYUだ。 パリでもない、日本でもない、レストランでもない、ビストロでもない新感覚の食べ飲み場。        ワインのセレクションで驚いたのは、今まさにフランスで誕生したばかりから、その道の中では超マークされている造り手、Sebastien Chatillonのワインがここにあったのは驚いた。 数週間前の試飲会で逢ったばかりのセバスチャンの顔が浮かんできた。 注ぐと泡がたつセバスチャンの白。アペロも含めて最初にやるには最高のワインだ。 いきなり、トビッキリ美味しいバランスの良い味覚の一皿。 鳥海シェフの料理はすべて野菜が心地良い歯ごたえとして材料に使われていて爽やかさがあり、その上に海の風味、テロワールの味覚がジワリ口中に広がっていく。その広がりの時に色んなスパイス風味と柑橘系の爽やかな酸が伴っている。 その上に、幸子さんの選んだこのワイン! ウーン、いきなり感動!!やっぱり日本人は凄いな!と思ってしまう。     

1
Mar

ウーン、なんて爽やかで美味しいだろう!

LOUFOROSE ルフォロゼ アルデッシュ地方のGregory Guillaumeグレゴリー・ギヨムのワイン。 果肉まで濃厚な深紅色のアリカント品種をダイレクトプレスしたロゼのような赤? 仕事帰りに、CPVメンバーとレピュブリック広場の近所の 新鮮で“旬”なワインバーChambre Noire シャンブル・ノワールへ。 若いお兄ちゃんに、『爽やかなワインを頼むよ』 勢いよく持ってきたのが、これだった。 最初の一杯には最高の選択。    Paris事務所に近いこともあって、最近よく顔を出すワインバー。 20代の若手のセンス、今までの自然派ワインーバーとは、これまたチョット違って面白い!     ワインを飲んでいると、造り手も顔が浮かんでくる。元気にやっているかな、グレゴリー。 ウーン、爽やかで美味しい二本目! 参ったな! 北アルデッシュ地方のDaniel SAGEダニエル・サージュのNyctalopieニクタロピ。 こんどはオーナーの一人のオリヴァーのお勧めワイン。このワインにぞっこん。一緒に乾杯!    この店、よく見るアルデッシュ地方のワインが充実している。好きなんだろう。 これを機にオリヴァーも一緒に飲んで色々はなす。 何と南フランスで数年前からワインを試作しているとのこと。もう一人ノオーナーであるレミーの家族が葡萄園を持っているらしい。今年から本格的に造るらしい。 楽しみだ。      三本目はこれ!ロマンな男、Partida Creusパルティーダ・クレウスのワイン。 これは最近スペインに凝っているKishoのセレクション。まるでジュースのように美味しい。 明日から、日本出張!しばらくはParisともお別れだ。日本の皆さん!一緒に一杯やりましょう!!   

26
Fév

今、ローヌ地方で世界から最も注目されている3人

Par Kisho Mizukami 『南仏の素晴らしすぎる生産者3人を訪問! 格別に美味しいワインを造るこの3人、ワインも人も大好きです。 2017年、白も赤も果実味抜群でとんでもない透明感、とてもいいヴィンテージになりそうです。 皆さんお楽しみに!』 ★ヴァランタン・ヴァレス、Valentin Valles  ラングロールのエリックのワインに魅せられて醸造家になって、  ずっとエリックを追い続けてきたヴァランタン。近年、独自のスタイルを確立した。守破離の境地。    ★クロ・デ・グリヨンのニコラ・ルノー、Nicolas Renaud (Clos des Grillons) ラングロールのエリック・プファーリングとヴィエイユ・ジュリアンヌのドーマン氏のところで 修業した後に独立。 近年、ますますエリックのスタイルに近づいてきた。エリックもニコラの腕を認めて、共同ワインを造りだした。    ★ドメーヌ・アドヴィヌム Domaine Ad Vinum、    セバスチャン・シャティヨン Sébastien Chatillon  、 Parisの超人気ビストロ、Chateaubriandシャトーブリアンのシェフ・ソムリエをやっていたセバスチャン。 並外れた才能・醸造センスを持っている。初リリースから世界中の自然派ワイン・ファンを魅了した。     🍷 🍷 😁 🍷 Cette semaine entre les salons de Montpellier, visite chez 3 magnifiques vignerons du Gard: Valentin Valles (Domaine Valentin Valles), Nicolas Renaud […]

25
Fév

Jérôme JOURET  ジェロム・ジュレ                            自然の与えてくれるものを、そのまま。(南ローヌ)

Ecrit par Takeshita Masaki 昨年は6月と11月、そして今回と、ここの所頻繁に訪問のジュローム・ジュレ。 訪問のたびに自分で手造りのカーヴの工事進捗状況に驚く。 とうとう屋根も出来た。     さて2017年は霜に雹に乾燥と、ここ最近で1番少ない収穫量。。。 開花時期の寒さで、グルナッシュの収穫量が特に激減した。 2012年からは全ての区画てビオディナミを実施、ビオディナミ栽培を取り入れてから、ワインに酸が出てきたという。 標高高いといっても、どうしてもぶど熟度が上がりすぎてしまうアルデッシュ地方。 ジュロームはフレッシュ感溢れスムーズなワインを造るため、酸を大事にしている。     マセラシオンカルボニックもワインを減酸させてしまうということで、 Java以外のキュヴェは除梗している。 シラー、グルナッシュの2017年のフリーランて、プレスをタンクから試飲したが、プレスジュースの質の高さに驚かされる。 垂直式の小さなプレス機でゆっくりとプレスすることで、骨格がありながら、タンニンのまろやかな柔らかいワインとなる。 栽培にも醸造にも100%の注意と情熱をかけているジュローム。     霜の影響でぶどうが弱り、雑菌が入り死にかけているカリニャンの古木の汚染されている部分を1本1本手作業で取り除く。 虫歯を削る歯医者さんみたいなもんた。 しかし、身を半分削られながらも、生き続けるぶどうの生命力にも驚かされる。 その土地その土地によって、気候も土壌も違う。 この地区で収穫量を極端に落として凝縮したワインを造るのは自然に逆らうもので、ワインも高くなってしまう。 自然の与えてくれるものをそのまま受け入れながら、手頃な価格で、皆に喜びを与えるワインを造る! 7.5haのぶどう畑の剪定を全て1人で行う男! カーヴを自分で造ってしまう男! ビオディナミの攪拌器、噴霧器も、全部自分で造ってしまう男! ジュローム・ジュレ!男惚れする男だ! 筆:竹下

25
Fév

天才肌のAd Vinumアド・ヴィニュム醸造元               Sebastien Chatillon セバスティアン・シャティオン

     ヴァランタン・ヴァレスの友人で、元はシャトー・ブリアンのソムリエのセバスチャン、Ad Vinumアド・ヴィニュム醸造元。 この人天才です。 初ヴィンテージの2016年からすでに周りを驚かせたが、2017年、タンクから飲んでも、樽から飲んでもすでに絶品の美味さです。 グルナッシュ・ノワール・グリ・ブラン、ルーサンヌ、ソーヴィニョン、ピックプル、サンソー、カラドック、ムールヴェードル、ピノ・ノワール、シラー、クレレットなどの多数のぶどうを全房使ったり、除梗したり、プレスしたりと収穫したぶどうの状況を見て即座に判断してタンクに入れていくらしい。 まるで素材を渡されてからすぐに料理を作る即興料理のようだ。 ワイン樽もジャック・ラセーニュやガヌヴァ、コサール醸造元などの古樽を使用。 研ぎ澄まされた感覚と感性でワインを造る、ニューウエイブ。 この2人はホントとんでもない! ワインの色見ただけで美味そうでしょ。 筆:竹下

25
Fév

気は優しくて力持ちの Valentin Valles                ヴァランタン・ヴァルス

Par Takeshita Masaki 南仏自然派サロン終了後、今まさに輝く2人の生産者を訪問。 試飲会三昧での疲れを吹き飛ばすような絶品の2017年を試飲できました。      ラングロールで修行の上独立。気は優しくて力持ちのヴァランタン・ヴァラス。 ニームから北に30キロほどの所にぶどう畑を持つが、ここの土壌は石英の混ざる砂質土壌。 昔から、ラングドックの濃いワインの酸を与えるためのブレンド用ワインとして使われていた歴史もある、この地区のワインの特徴はラングドックとは思えない、綺麗な酸。 熟度は高く、アルコール度数もあるのに酸があるのだ。 ソーヴィニョンはプレスの最初、中間、最後と3つ分けて醸造。最初のプレスは14.5度で柑橘系。中間は14.5度で洋ナシ系。最後のプレスは15度で洋ナシ系だが酸も強い。 これらがブレンドされゴエロンとなる。 ソーヴィニョンの15日間マセシオンはエキゾチックな味わい。 ロゼのランディにはグルナッシュメインにサンソー、シラーのプレスジュースがブレンド。 素晴らしい活き活きしてアロマテイックな出来。 ヴォアラのシラはジューシー!なんでシラがこんなに果実味豊か、ぶどうジュースみたいになるのか不思議だ。 ロリエはシラ・グルナッシュ・サンソー、熟度高く、しっかりとした骨格ありながら、後味でオレンジのような酸が心地よい。2017年からはぶどう畑も自分の所有となり、思い通りの作業ができたというヴァランタンの2017年は凄い! 筆 竹下

24
Fév

Le Vin de Mes Amis ル・ヴァン・ド・メザミ試飲会 (Montpellier) NO2

Par Takeshita Masaki ★Jean-Baptiste SENA この人のワインの進化にビックリ。 ジャン・パプティスト・セナ! いったい、いつが飲み頃?というパワフルなワインをミネルヴォワで造っていたが、白はフレッシュな洋梨ジュース、赤はエレガントながら、1本芯の通ったエネルギー詰まったワイン。 髭をはやし、性格的も穏やかになった感じのセナ。旨し!      ★Thomas Picot – Domaine Pattes Loup パット・ルーのトマ・ピコは2015年ヴィンテージを持参。このエレガントなミネラル感がたまらない。繊細なシャブリ。余韻の塩気が心地良い。     ★Mas Haut BUIS ラングドックの標高500mにぶどう畑を持つマス・オー・ビュイ。 オリヴィエも昔は凝縮度たっぷり、新樽たっぷりのワインを造っていたが、今やマセラシオンカルボニックで、樽の使用も減らし、素晴らしいバランスのワインを造っている。    ★Cosmic(スペイン) この自然派巨匠溢れるサロンで、ひときわ輝いていたのが、スペインのコスミック。 ザルバは見ての通り、チベットあたりの修行僧のような雰囲気。 無駄の無い、かつまさに宇宙のエネルギーの流れ詰まった、研ぎ澄まされたワイン。 カリニャン・ノワール、ブラン、グリのキュヴェ、オンカリダスは、もうワインを超えた飲料。 ちょうどMas Pellisserマス・ペリセールのOriol Artigasオリオルも試飲会に来ており、ザルバと熱く語りあっていた。 今からのスペイン自然派を引っ張っていく、輝く2人だ!    ★Christophe Pueyo サンテミリオンのクリストフ・プエヨもセミヨンのアンフォラのキャヴェなど、いろいろ挑戦。マセラシオンする事で、セミヨンの苦味、アロマが、より複雑に表現されている。 赤は安心感溢れるバランス。      ★Mas de Mon Père コート・ド・マルペールのマス・ド・モンペール!今や日本に取り扱いが無いのが残念。。。 彼もMCをセパージュによって取り入れ、マセラシオン期間も以前より短くし、綺麗で果実味溢れるワインを造っている。     ★Marcel Richaud マルセル・リショーのスタンドは息子のトマが担当。まさに熟度あり、アルコール感ありながら、それを果実で包むマルセル・マジック。 巨匠のワインだ。     ★Catherine Bernard カトリーヌ・ベルナールの2017年、まだ出来上がってないが、アリカント、カリニャンのキュヴェは素晴らしい味わい! チャーミングでエネルギッシュなカトリーヌの人柄がまさに出ている。 […]

23
Fév

L’Irreel リレール見本市 (Montpellier)

Ecrit par Takeshita Masaki 本日からモンペリエ周辺で自然派ワインサロンスタートしましたが、今日明日でメインのサロンが3箇所あり、全てを回りきるため、試飲会スタートから猛ダッシュ試飲です。     まずは、もうすぐ来日、イヴォ・フェレイラが中心となって主催のL’irreelリレールに訪問。 最初の試飲は、今や通称モナムーの岩ちゃんのスタンド!かなこさんが、この日の為に作った 勝負Tシャツが凄い! アムール溢れるスタンド(^^)。 「和」と名付けられたピノ・ノワールは絶品! 今や自然派ワイン生産者としてサロンに出展できるまでになった岩ちゃんに拍手!     昨年のBMO20周年記念イベントで来日のゲシクトのアルノー、クロ・マソットのピエール・ニコラとは日本での懐かしい話しに花を咲かせながらの試飲。 いつでも安定の美味さのゲシクト。 クロマソットの2017はマセラシオンを短くした影響で、今までとはまた一味違うエレガントなワインに! これまた3月来日予定のドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのエドワーは頼もしい息子とともに。 オリビエ・コーエンの友人の造り出すRedというキュヴェが、これまた凄い!   スペインからアンフォラおじさんと、シェラネバダ山脈の麓、標高1000メートルのぶどう畑でワインを造るボデガ・カウゾンも美味い!     ミュスカデの自然派、新ジェネレーション、レミ・セデス美味し! ガイヤックのボワモワセは息子が一緒にワイン造りを始め、ワインの品質が更に高くなった。美味し!    南ローヌのレ・マウは、変わらず南らしからぬ清涼感を持ち合わせるエレガントワイン。 サルナン・ベリュは、ミネラルという1本芯の通ったワイン。     新たな若手ヴィニョロンも多く参加! 活気溢れるサロンにて、気がつけば、すでに16時に。。。まだ全部試飲できてなーい。 でも、もう次にも行かなきゃ。。。試飲マラソンです(^^)。時間がたりないー。 筆:竹下

15
Fév

九州・大分にPASSIONの人                   Bistro Shunの藤原俊太郎さん

自然派ワインに情熱を燃やす俊さん。 大分駅前にビストロ・俊を経営している。 39歳、一児の父、ジャズシンガーの奥さんとセンスの良い自然派ビストロをやっている。 時々店内でジャズコンサートをやるとのこと。 自然派ワインとジャズという最高のマリアージを楽しめる。 俊さんは最初からワインが好きだったわけではない。ワインを飲めなかった。 ワインが自分には合わないと思っていた。 ところが、ある時、ブルノ・シュレールのピノ・ノワールを飲む機会があった。 “な・なんだ、この液体は?”このスーット体に入っていく葡萄ジュースのような液体。 この日以来、俊さんは、自然派ワインの虜になってしまった。 “こんなワインを多くの人と分かち合いたい!” ビストロ・俊をオープンした。 自然派ワインと共に過ごす充実した日々は、俊さんにとっては正に“ホントな時間”だった。 店内にこんな習字が貼られていた。 今夜はこのトビッキリ美味しい2本を開けた。 ジュラのHUGHES BEGUET ユグ・ベゲ、近年、大変身してフランスでも大人気のワインだ。 そして、南ローヌ、アルデッシュ地方のGregory Guillaumeグレゴリー・ギヨームのLouforoséルフォ―ロゼをやった。 大分空港から大分駅に直行した甲斐があった。 パッションの人と俊さんとトビッキリ美味しいワインを分かち合えた“ホントの時間”が過ごせた。 ありがとう俊さん!

9
Jan

心温まるビストロ・SIMBA

今、東京で最も行きたい店は?と聞かれれば、 『シンバ』と迷わず答える。 何故? 料理もサービスも暖かく温かい。グラン・メゾンでは絶対にできない空間。 ルネ・ジャンファミリーとやって来た。 後から林さんも合流してくれた。 心身温まる料理、心地よい空間、あとは何もいらない。   まず入ると、南チャンが美味しいアペロをニコニコしながらだしてくれる。     Yuji さんのプロの動き、時々のサービス。絶品の一皿。    林さんの飛び入りサービスがありうるのもシンバ。   佳き仲間、佳き料理、最高のセレクション・ワイン、 すべて偶然のように必然に出来上がった一晩のソワレ。(11月) こんなソワレがおきうるのもSIMBAの魅了。     

8
Jan

やる気満々のロイックがいる、                  La Robe et Le Palais ラ・ローブ・エ・ル・パレへ

時々ここにやってくる。 何故? このロイックは、まだあまり知られていない新人の造り手を独特のアンテナで探してくる。 私が行くといつもブラインドで出てくる。 時々私が知らない蔵が出てくる。 それが楽しみでやって来る。 ブラインドは外すことが多いけど、土壌だけは当てるのが得意技。    この店はロイックをはじめスタッフの対応が実に明るくて心地よい。 やっぱり、お店で一番たいせつなのは、“心地良さ”だと思う。 その点ここは素晴らしい。 今夜、ロイックは休みの日なのに来ていた。 チョット立ち話で、面白い話しが聞けた。 『伊藤、 Yujiという料理人を知っているか?』ロイック 『勿論、知っているよ。私の最も好きなビストロでSimbaという店をやっているよ。』伊藤 『本当に、Yujiもここで働いたことがあるよ、6カ月くらいは一緒に働いた。  Yujiは素晴らしい料理人だ!』ロイック 『2週間前に、日本で彼の店Simbaに行ってきたよ。ルネ・ジャンと一緒だったんだ。』伊藤 『今度行ったら、Yujiによろしく云ってっておいてくれ。頼むよ。』ロイック 『了解、君のことを伝えておくよ。』伊藤 てな訳で、世の中は狭いもので、チョット話すと共通の人間がドンドン出てくる。 特に自然派ワインの世界はつながりが多い。 今夜はロイックも帰ったので、私も一杯で終了。 セーヌ川沿いの散歩で冷えた体もチョット温まった。 セーヌ川の美しい余韻がまだ心身に残ってる。 この店から4分でこんな夜景が見られますよ。

21
Déc

心に響く料理とワインのマリアージュに酔う L’Effervescence NO2

今日はDard et Riboダール・エ・リボ醸造のルネ・ジャン、クロス・ロード社の有馬さん、サンフォニーのまどかさんとやって来た。 感動の料理、そして若きソムリエ松本さんの素晴らしいワインマリアージュの技を堪能しました。 自然派ワインの大切な部分を理解して、極の料理に真剣にマリアージュを狙っている松本さんにも感動しました。 日本も自然派ワインが一流レストランに本格的に使われだした。 心から嬉しい。 レフェルヴェソンスのメニュも凝っていてました。   松本さんのサービス、写真には撮りませんでしたが、 他のお勧めワインも、すべてが心地よく楽しかった。      最後のお茶も良かったですよ。松本さん、有難うございました。     

21
Déc

感動の味覚、素材と素材のかけ合わせで極めた調和!L’Effervescence NO1

フレンチで久々に感動しました。レフェルヴェソンスの料理。 繊細、フィネス、精確さという言葉がピッタリ料理でした。 正直いってここまで期待していなかった。 一品一品の皿がでてくるごとに、舌の上でのバランス、噛んでの調和、酸と旨味の絶妙なバランスに驚いた。 ここまで極めた料理には、やはり繊細な自然派ワインしか合わせられないでしょう。 ノマをはじめ世界の超一流レストランのメーンのワインが自然派になっているのは当然のことだと思う。 この繊細なバランスの味覚に、樽香ビンビンのワインだったり、線の太すぎるワインは合わない。 折角のフィネスが台無しになってしまう。 酸とミネラルが細くスーット真っ直ぐに伸びてくるようなワインがいい。 若きソムリエの松本さんがピタリと合わせてくれる。      松本さんは個人的にもダール・エ・リボの白ワインが大好きで、よくここの料理に合わせて使っているとのこと。 造っているルネ・ジャン本人も自分の白が大好きだ。 ルネ・ジャンは云う、 『Hermitageエルミタージュやクローズ・エルミタージュは、その昔は白ワインの産地だったんだ。ここのテロワールには白葡萄の方が断然相性がいいんだ。しかも、ルーサンヌ品種がよく熟した時の白は格別に美味い。』        ビオ野菜や新鮮な魚の旨味には、ルネジャンのワインはマニフィックな相乗効果がある。 料理が引き立って、ワインも3倍美味しくなる。        鴨肉にはエルミタージの赤を開けた。 なんとこれまた超マニフィックなマリアージュ!!

21
Déc

世界中に葡呑BUNONキッチンを持つChef Nakaminato

世界中に移動しながらその先々で一日だけの「葡呑(ぶのん)」BUNONのエスプリを料理するShigeru NAKAMINATO. こんなスケールの大きな発想で、それを実行してしまう行動力。Shigeruは凄い。 こんなロマンを描くことができるのは日本人だけでしょう。 やっぱりニッポン文化には、こんなフリー発想を描けるテロワールがある。 三ツ星シェフが商売で世界中に店をオープンするのとは訳がちがう。 同じ日本人として嬉しい限り。     今夜はルネジャン親子とMADOKAとやって来た。 もう超満員! 建物が崩れそうな勢いだった。 凄いな、葡呑。 逢いたかった勝山さん、なんと長崎の大坪さんとも逢えてしまった。   葡呑の中は熱気で酸素が薄くなっている。時々外で酸素吸入しないと還元しそう。 外では若い世代が巡り逢った。 今の日本には新しい発想で、自然派ワインを極めた料理にドンピシャリと合わせて10倍美味しくしてくれる若手ソムリエさんが育っている。 日本にも次世代ソムリエがやって来た。 そんな若手の発想を育てる酵母菌が葡呑には一杯詰まっている。 自然派ワインの深い底力を彼らが違う次元で表現してくれるだろ。 日本はやっぱりニッポンだ。          

21
Déc

六本木の都会的な透き通った感性、イタリアンレストラン S’Accapau サッカパウ

   レストランS’ACCAPAU(サッカパウ)店内の照明、流れているミュージック、透き通ってくるような空間。 落ち着いついた大人の世界。 レストランでもなく、ビストロでもない、ゆったりとした雰囲気のなかでイタリアン系ガストロミーが食べられるらしい。 今夜は2次会としてきたのでゆっくりワインだけ楽しませていただいた。 夜遅くきてもきっちりと食べられるとのこと。 我々のように夜遅く自由時間になる人間には有難い存在の店。 ワインのセレクションが素晴らしい。 最新の情報に細かくアンテナを張っていないと入らないワインが幾つかあった。 ソムリエさんの探究心は半端ではないに違いない。 新しい繊細なセンスを備えた人なんだろう。    ルネ・ジャンと娘、そしてMadokaさんとやって来た。 飲んだワインは、今、ボジョレの話題の若き造り手Remi DUFAITREレミー・デュフェートルのBoldnessボルドネス をやった。このワインを選んだソムリエさんのセンスに驚いた。 ボジョレという妙な先入観を抱きながらのテースティングでは、絶対に選ばないと思う。 純粋な味覚センスで選んだにちがいない。 Boldnessな、何て美味しいんだろう! 移動の連続で疲れた体が、このワインとこの雰囲気の中で再生していった。 次回はゆっくり食事をしてみたい。 こんな素晴らしいところに連れて来てくれたMadokaさん、ありがとう。    

21
Déc

東京で自然派ワインが飲めるお好み焼き きじ “さんて寛”

東京・六本木一丁目にあるお好み焼きにダール・エ・リボのルネ・ジャンと娘、まどかさんとやって来た。 そう、今東京で大人気のお好み焼き“きじ・さんて寛”の六本木店である。     戸田社長が直々に焼いているお好み焼きはやっぱり旨い! 今夜はお好み焼き大好きなルネジャン親子に、東京でも美味しいお好み焼きがあることを知らせようとやって来た。 ルネ・ジャンは、フランスの自宅でも時々、自分でお好み焼きを作るほど好きな人。 きじのお好み焼きは大阪仕込。戸田社長が若い時に大阪で修業して、のれん分けで東京に進出。 今では、長だの列ができるほどの人気店になっている。 長期出張中の私には、野菜タップリのお好み焼きは野菜不足の解消にもピッタリでトビッキリ美味しい。一石二鳥。 その上、こんな美味しい自然派ワインが飲める。一石三鳥! 南ローヌ・プロヴァンスのles Maùの白。石灰質土壌からのヨード系の潮っぽさがイカ・ホタテお好み焼きにピッタリ 仲の良いレマウのカップルの顔が浮かんでくる。16,17年と生産量が激小でチョット心配。何とか頑張ってほしい。        そして、ラングドックの超ウマのポンポン・ルージュを合わせた。 それはもう南の太陽で育った果実味、と焼きそばソースがピッタリ。馬で耕作の超自然派で飲みすく、価格もお手頃。 あのハニカミ屋のヴァンサンの顔も浮かんでくる。彼女と上手くいっているかな?      戸田社長、また、一緒に一杯やりましょう! ルネ・ジャン親子も大喜びで、本当にハッピーでした。有難うございました。