19
Fév

感動のワインを醸す蔵人 Jean-Francois NICQ ジャンフランソワ・ニック

(Les Pénitantes レ・ペニタント試飲会より) ルシヨン地方に最初にやって来て自然な醸造を定着させた人ジャン・フランソワ・ニック。 その数年後、続々とルシオン地方にやって来た後輩達を導きフランスきっての自然派ワインの小国を築き上げた人。 18年は難しい年ながら最高の品質のワインが完成!! 花崗岩土壌のどこまでも伸びてくる透明感のあるミネラル。 その周りを心地よい果実味が優しく包み込んでいる。 勿論、爽やかな酸も南仏のワインとは思えないフレッシュさ。 絶品ばかり!! 今、次なる世代が一緒に働いている。この類まれな“技”を継承できる準備も進行中。   そして、ベテランの技は今も進化中!! Fridaフリダは除梗しての醸造。 セミ・カルボ醸造では表現できない違うテロワールを魅せてくれている。 ジャン・フランソワの深さが滲みでている一本だ。    (問合せはBMO社、飲みたい人はトロワ・ザムール・恵比寿にて)

17
Avr

★Les Amoureux sous un cerisier 桜の下の恋人達★

Yoyo et Jean-Francois chez Shimba au Japon.(un des meilleurs bistros ) フランスから遠い日本、すべてから解き放たれた二人。こんなにやさしく幸せそうな恋人たちの顔をみたことがない。 こんな二人が造ったワイン、愛情がタップリのワイン、美味しいに決まっている。    ————————————————— ——————————- ★オクトーブル !な・なんて美味しいんだ!★ Yoyo et Jean-Francoisの二人は日本! 今回、私は日本に行けなかった。 この二人が日本に着いた日、私もこのワインを開けた! イヤー、本当に美味しい。癒される感じ。 体に沁み渡っていく。 このワインに他の表現は要らない。 ジャンフランソワ・ニックの最も単純なも、Simple est Best.

12
Déc

Coinstot Vino コワンスト・ヴィーノでは醸造家呼んで      試飲会開催 NO1

数週間前の10月に10社程の普段からこのビストロで主力ワインとして扱っている醸造家達を集めて試飲会を開催。 美味しいワインを醸すそうそうたるメンバーが揃いました。 こんな凄い醸造家が集まれば、自然派ワイン大好きなパリジャンも大勢集まった。    コワンスト・ヴィーノの人気は勿論、オーナーのGuillaumeギヨムのワインの選別眼による。 それと、あのケヴィンが入ってから一段とワインの選択も充実してきて、かなりレベルアップしている。 この二人が合体してからはサーヴィスにも心地よい効果が出ている。 勢いのギヨム。静かなケビン。最近のコワンスト・ヴィノには、動と静の素晴らしいバランスの空気が流れている。      収穫、醸造が終わった10月に皆、息抜きも含めてパリにやっていた醸造家達。 ★Bruno DUCHENE ブルノ・デュシェンヌ醸造★ ルシヨン地方からはBanyulsバニュルスの9cavesを立ち上げたリーダーのブルノ・デュシェンヌ、 バニュルスのシスト土壌の南とは思えないほどの爽やかさを持ったワインを醸すブルノ・デュシェンヌ。   ★Clos Leonine クロ・レオニヌ醸造★ そして、バニュルスの隣村Argelesアルジュレス村からは、Leonin レオニン醸造のステファン・モラン 2005年に醸造所立ち上げた。花崗岩土壌からセミ・マセラッション・カルボニック醸造で醸す軽快で爽やかさなワインを醸す。もう一つのパッションは音楽、ギターとドラムをこなすステファン。    ★Le Bout du Monde ル・ブー・デュ・モンド醸造★ 同じくルシヨン地方の山からは、Le Bout du Monde ル・ブー・デュ・モンド醸造のエドワード・ラフィットも来ていた。 ローヌのカーヴ・エステザルグ農業組合にて醸造長を経験して、師匠のジャン・フランソワ・ニックを追って2005年にルシオン地方にやって来た。典型的な自然派ワインの果実味が全面にでた飲みやすいワイン醸す。       ★Domaine du Possible ドメーヌ・デュ・ポッシブル醸造★ ルシヨン地方の山の上に畑。エドワード・ラフィットと元農協の建物を共有するロイック・ルール。シスト、グネス土壌から超自然な造りからスーット体に入っていく美味しいワインを醸す。願いがすべてかなうように、ドメーヌの名前はPossible。    

12
Mai

地の果て”Le Bout du Monde ル・ブ・デュ・モンド醸造   エドワード・ラフィット -NO1

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-15 本当に、ここの葡萄園に行くと、遠い“地の果て”まで来てしまったなあ!とジーッと見つめてしまう程の素晴らしい景色。 人里はなれてここは、まだ地球なのか?と思わず疑ってしまうほど。 こんな景観を見ながら育った葡萄達のワイン。 エドワード・ラフィットは、フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックがエステザエルグ農協の醸造長時代に部下として共に働いていた。 ジャン・フランソワが独立して、ルシオンに来てしまった後、3年間、エステザエルグ農協の醸造長を務めていた。 自分も独立したくなって、後を追うようにここルシオンに来てしまった。 エドワード・ラフィットには最初から目指すワインのスタイルが決まっていた。 果実味を持ちながら、軽めでスーット体に入っていくワインを最初から目指していた。 だから、涼しい標高の高いところで、北斜面の涼しい畑が必要だった。 2005年理想の条件の畑を手に入れて醸造を開始した。 当時、同時期にルシオンに来たメンバーの一人で、一緒にジャン・フランソワ・ニックに醸造指導を受けていたのがYOYOだった。 姉弟のように仲の良い二人のワインは、最初から目指すところが同じだった。 南の太陽を生かしながら、熟してフレッシュさを残してスーット体に入っていくワイン。 二人とも標高の高い山の北斜面の畑を選んだ。 だから、二人のワインには共通するところが幾つかある。          

10
Mai

バニュルスと云えば絶対に忘れてならない人 ………YOYOヨヨさん!!

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市アンディジェンヌ Part-12 皆の呼び名YOYOが醸造所の名前になってしまった。 本名はLaurence Manya-Krief ローランス・マニヤ・クリエフ。 2005年にこのバニュルスに魅せられてやって来た。 当時、多くの新人がここルシヨンに参入していきた。 皆、チームワークがよく助け合いながら伸びてきた。 全員が、醸造はフラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックに教わった。 その中にYOYOがいた。 そして、先生役のジャン・フランソワ・ニックがいた。 YOYOのハートは動いていた、と云うより決定していた。 その時、自分の家とジャン・フランソワの家との距離が31kmだった。 その数年後、 愛に碇を下ろして不動になった。 強烈な情熱を持った女性だ。 YOYOのワインはエモーションが伝わってくる。 ジャン・フランソワ・ニックと一緒になってからは特にエモーションが深く強くなった。 OYOの畑はバニュルスの山側の北斜面に面している。だから葡萄が熟して酸が残せる。 今日の試飲では、この二つワインが群を抜いて美味しくエモーショナルだった。 ★LA Vierge Rouge ラ・ヴィエルジュ・ルージュ★  ジャン・フランソワと共同で醸すラムールなエモーションが一杯のワイン ★Akoibon アコワボン★  バニュルスのシスト土壌のムールヴェードルとグルナッシュをMC醸造で3週間のマセラッション。

9
Mai

変革者 Foullard Rougeフラール・ルージュ                 ジャン・フランソワ・ニック

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市アンディジェンヌ Part-7 ルシオン地方のワインの歴史を根本的に進化する切っ掛けを創ったのはこの人に間違いない。 Jean-Francois NICQジャンフ・ランソワ・ニックだ。 今でこそ、自然派ワインが多く存在する有数の地方になっているルシオン地方だが、2002年以前は皆無だった。 南ローヌの農協CAVE ESTEZARGUEカーヴ・エステザルグで醸造長をやっていたジャン・フランソワが2002年にこの地にやって来てルシオンの歴史が変わった。 当時、このルシオンでは、濃厚でアルコールが強いワインしか存在しなかった。 殆どの蔵がまだVIN DOUX NATUREL酒精強化ワインを中心に造っていた。 濃厚さ、アルコールの高さ、甘さ、すべてが時代遅れになって、売れずに八方塞がりのルシオン地方だった。 2000年初期から世の中の人達が求める味覚が大きく変化した。 料理の世界でも同じだった。 濃厚なスタイルから繊細さ、フィネス(上品さ)へと一般レベルで本格的に変化していた。 当然のごとくワインに求められる方向性も変化して来た時期だった。 そこにジャン・フランソワ・ニックがこのルシオンに登場。 灼熱の太陽を栽培でコントロールして、自然派の特徴であるセミMC(マセラッション・カルボニック醸造)を駆使して、色もアルコールも軽めで、繊細で、上品な果実味豊かなワインをここルシオンで造りあげた人物だ。 彼の成功を見て多くの若者達がここルシオンにやって来て、ジャン・フランソワ・ニックの教えを受けることになった。 ジャン・フランソワ・ニック学校と言っても過言ではなかった。 こうしてルシオン地方が自然派ワインの一大産地となった。

9
Mai

奇跡的事実!ルシオン地方のワイン歴史を変えた醸造家二人が同じサロンに参加!

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市アンディジェンヌ Part-6 ★時代の変化を感じさせる事実★ Jean-Francois NICQジャン・フランソワ・ニックとGerard GAUBYジェラール・ゴビーが同じ屋根の下で試飲会に参加するなんてことは事情通の人達にとっては考えらえない事実。 ここでは細かな説明は避けるとして、水と油ほど違う二人。 変な意味は全くないけど、あらゆる意味で本当に接点が全くなかった二人。 生き方も考え方もすべてが違う二人。 それが今回、この二人が同じ試飲会に参加しているのを見て、時代が変わりつつあるな、と感じた。 と何かを感じたのは、私だけではないだろう。 自然派という概念が必要ではない時代が来ているのを感じる。 その方が、多くの醸造家を結びつけることができるのではないだろうか。 違う角度から美味しいワインを造ることに専念してきた人達が、結果的に同じような方向に接近してきているのを感じる。 私にとっては、同じ会場でこの二人のワインを移動しながら比較試飲できるという素晴らしい機会ができて最高だった。 いろいろ考えさせられる出逢いだった。      

3
Fév

BEZIERS – BEDARIEUX ベダリュー村

さあ、BEZIERS から山にむかって移動、FAUGERESラングドック地方の銘醸フォジェール村を超えると今日の自然派見本市のBEDARIEUXベダリュー村がある。今日は生憎の雨、晴れていれば外のテラスでやる予定だった。郵便局の横の建物で開催。田舎街にも関わらず多くの自然派ファンが集まってきた。 最も遠くからの参加のDomaine Gérard Schueller*ドメーヌ・ジェラール・シュレールのブルノ・シュレール*BRUNO SCHUELLERが入口の真正面に陣取っていた。2014,2015年と2年連続で収穫量が半分以下という厳しい状況の中、14年産を3CUVEESを持ってきていた。素晴らしく酸が乗ってスカットしたPINOT BLANC, RIESLING は最高だ。昨日、ブジーグ村で生牡蠣を3ケース買った。その牡蠣に合わせたい。   ブルノの横には、がっちりした体格のフィリップ・ヴァレット*PHILIPPE VALLETTEがいた。体格と同じようにパワフルなスタイルのシャルドネだ。MRムッシュ・ミネラルと呼びたくなる程ミネラリーな素晴らしいワイン質。 これも、カキに合わせたいシャルドネだ。   涙が流れそうになる程の醸造家が集合している。ルシオン地方からははLES FOULARDS ROUGES*レ・フラール・ルージュのJEAN FRANCOIS NICK*ジェン・フランソワ・ニックがいた。昨夜、飲んだSOIF DE MAL白の15産があった。何という爽やかな酸なんだ!これがルシオンの白!?本当に素晴らしいフレッシュさ。最近のジャンフランソワのワインは達人の域に入っている。繊細さ、酸、ミネラル感、何というバランスのとり方だろう。この白も牡蠣に合わせたい。 私の大好きなYOYO*ヨヨさんもジャンフランソワ・ニックと仲良く参加していた。この二人は一緒になってからあらゆる意味からも、私生活も仕事も充実している。YOYOさんのワインのスタイルもジャンフランソワ・ニックのワイン質に似てきた。素晴らしフレッシュ感がましてきた。その上、シスト土壌のミネラル感は本当に素晴らしい。YOYOさんのさっぱりした明るい性格がそのままワインのスタイルとなっている。 ちょっと遅れてAlain Castex*アラン・カステックがやって来た。かなり体がスリムになっている。最近、住むところのバニュルスの海からルシオンの山側に引っ越した。体重が減って、腰痛もなくなったとのことで健康そうなアランがもどってきた。主催者の一人でもあるAxel Prufer*アクセル・プリファーも嬉しそう。 レベルの高いジャズ演奏に驚いた。段々とミュージシャンも乗ってきた。チョット試飲を休んでジャズを楽しんだ。   大物醸造家に囲まれて若手も頑張っている。THOMAS ROUANET*トーマ・ルアネがいた。森に囲まれた素晴らしい畑を持つトーマ。4年目を迎えて品質も一段と上がって来た。濃縮感を保ちながらもビュバビリテ飲みやすさを備えている。マニフィック。   ルシオン地方は小規模でありながらPASSIONで溢れている若手醸造家の宝庫だ。DOMAINE RIVATON*ドーメヌ・リヴァトンのFrédéric*フレデリック・リヴァトンもその一人。ルシオン地方は海沿地区と山間部地区のふたつに分かれている。リヴァトンは山間部のラ・トゥール・ド・フランスと云う小さな村にある。100歳級の世界遺産級の葡萄木が沢山残っている。 土壌はシストだ。どんなに葡萄が熟しても酸、フレッシュ感を残してくれる。真っ直ぐなスカットしたミネラル感だ。リヴァトンの白 BLANC BECブラン・ベック14は古木のマカブ、カリニャン・ブラン、グルナッシュ・グリというまさにルシオン独特の品種構成。恐ろしいまでにシストの真っ直ぐなミネラル感がある。シスト・ジュースと云ってよい。赤のVIEILLES BOUILLESヴィエイユ・ブイィもシスト土壌の良さをタップリ備えた逸品だ。カリニャンとシスト土壌のマリアージは他では見られないスカットしたミネラル感が味わえる。 LE CASOT DES MAILLOLES*ル・カソ・デ・マイヨル ルシオン地方の海沿い地区を代表するのはバニュルス村だ。スペイン国境の小型ニースのような美しい海岸の村。バニュルスと云えばカソ・ド・マイヨルだ。昨年、アラン・カステックから引継いだJORDY PEREZ*ジョルディ・ペレズがいる。フランスのラグビー代表選手からの転身だ。あの過酷な急斜面の仕事は体力、気力の勝負だ。PASSIONだけでは務まらない。アランも体を酷使して、もうあの斜面での畑仕事は不可能だった。あの地中海が目の前に広がる夢の畑を引き継いでくれる若者を探していた。3年かけてやっと理想的な後継者が現れた。若くて体力があるジョルディだ。昨年はアランと共に研修のように学びながら造った。ジョルディの若さが表現された素晴らしい新バニュルスワインがこうして誕生。アランも丹精を込めたあのミティークな畑が継続してくれるジョルディの出現を心から喜んでいる。ワインも初年度から素晴らしい。カノ・ド・マイヨルのファンは世界中にいる。ジョルディは初リリースから大人気となっている。バニュルスを代表するYOYOさんも、『ジョルディのワインはアランが体力満々だった頃のニュアンスがある。』地元の自然派醸造家も皆で応援している。世界遺産級畑が無事に引き継がれた。皆で応援して行きたい。 DOMAINE LES HAUTES TERRES*ドメール・レ・オート・テールのジル・アザム。世界遺産のお城カルカッソンヌ城から近いLIMOUXリム村からはGilles Azam*ジル・アザムが参加。標高が高く、酸が残る特殊なクリマからかスカットした白、発泡のクレマン・ド・リムができる。比較的に価格も安目でキレの良い南の白は超重要な存在だ。まだ飲んだことがない人は是非一度試してほしい。これから暑くなる日本には欠かせないスッキリさがある。石灰岩盤からくる潮っぽさも和食にはピッタリだ。 LE TEMPS DES CERISES ル・タンド・スリーズ このベダリュ試飲会の主催者の人でもあるアクセル・プリファー。この二人、来週から待望の日本に行きます。タン・ドスリズのファンは日本にも多い。二人とも日本にいくのが夢だった。 日本の皆さんとワインをとうして巡り合って、交流できるのを本当に楽しみにしている。3週間ほど日本滞在の予定。東京、大阪、京都、福岡は行くようです。この顔を見たら声をかけてやってください。心優しい本当にいい人間です。彼の造るワインと一緒です。 4月10日(日)は東京で試飲会をやるようです。彼と一緒に楽しんでください。

9
Nov

銀座、AUX AMIS オザミ8階

  大人の街、銀座。私はこの街が好きだ。 この街の片隅に事務所がある。 私の友人、90年台にパリに居た丸山広人の店もこの銀座にある。 日本に帰って来た時は、まずAUX AMIS*オザミに顔をだす。 我が家に帰ったという感じがする。 今年、オザミビルを建てた。 今日はまだ行ってない8階のオザミにきた。 青木さんが、笑顔で対応してくれた。 季節がらボジョレ・ヌーヴォー、Jean Foillard*ジャン・フォワラールをサービスしてくれた。 ジャンの熟練技、流石だ。ブレのない美味しさ。 料理も繊細で美味しい。 Wagyu – Boeuf japonais オザミの和牛は美味しい。 フラール・ルージュのグラヌーズを開けた。 素晴らしいマリアージだった。 Que c’est bon. On a ouvert Les Glaneuses de chez Foulard Rouge. Magnifique mariage. Jean François Nicq*ジャン・フランソワ・ニックの顔とピレネー山脈の麓のモンテスキュー村の景色が浮かんできた。 ムッシュ丸山が、考案中の新作デザートをもってやって来た。 見かけはどこから見ても,皮をむいただけの茹で卵。 打皮はそのままで、切ると中身がクリーム、黄身も使った立派なデザート。 なかなか面白い。 Crabe japonais 私はカニに目がない。イヤ、全く抵抗力がない。と云った方が正しい。 カニが食べられると聞いたら何をおいても行ってしまう程、カニが大好きだ。 日本に来る楽しみの一つがカニである。 素材そのものでここまで完成された旨味を持っている食べ物はないと思う。 今日はこのメンバーでやった来た。丸山宏人。梶川さん。 久しぶりの梶さんとの再会だ。梶さんはソムリエ世界コンクールで第5位に入賞した元ソムリエ日本優勝者。 今では、ソムリエは卒業して、全く別の仕事をしている。噛めば噛むほど味のある人だ。 忙しので時々しか会えない。 しかし、カニ屋さんには美味しいワインがないのが残念だ! この点だけが、不完全燃焼。 でも、美味しかった。感謝!丸さん、梶さん、またやりましょう。

31
Mai

今、パリで自然派ワインが豊富なレストランが急増中!

キラリと光る新レストランSEPTIME誕生!自然派のトップ醸造家大集合で試飲会 最近オープンしたてのレストランSEPTIMEで自然派ワイン試飲会が開催された。今回の試飲会は、自然派ワインビストロしてはあまりにも有名なバラタンのフィリップ・ピノトー氏の呼びかけによるものとのこと。試飲会中、ずっと立ちっぱなしで頑張る生産者の方々のための昼食は同じくバラタンのシェフ、カレナ・ラケル氏が担当。最近、流行の北欧風のシンプルな内装の空間(同じく自然派ワインの豊富なラインナップを誇るSATURNEに似てる?)に自然派の人気生産者たちが勢ぞろい。 参加生産者: Emmanuel Lassaigne*エマニュエル・ラセーニュ (シャンパーニュ) Maxime Magnon*マキシム・マニョン (コルビエール) Les Foulards Rouges*レ・フラール・ルージュのJean François Nicq*ジャン・フランソワ・ニック (ルシヨン) L’Anglore*ラングロールのEric Pfifferling*エリック・ピファーリング (タヴェル) など、総勢10人。 エマニュエル・ラセーニュ*Emmanuel Lassaigne(シャンパーニュ) 今やシャンパーニュといえば“ラセーニュ”シャンパーニュの新時代を切り開く! – Millesime 2004 Non dosé ミレジム・2004 ノン ドゼ 2002年に続き、出来のよかった2004年のブドウのみ。補糖なしなので、ブドウの味がより直接感じられる。 -La Colline Inspirée ラ・コリーヌ・アンスピレ 8ヶ月樽熟成した2007年のワインと20ヶ月熟成した2008年のワインのブレンド。糖分添加は、1リットルあたり3グラム。ふくよかで丸みのある風味。繊細な泡。 マキシム・マニョン*Maxime Magnon (コルビエール) ラングドック地方でブルゴーニュの爽やかさ、深み、そして南仏の太陽を絶妙に調和 – La Bégou ラ・ベグ2010 グルナッシュ・グリ90%+グルナッシュ・ブラン10%。フレッシュさを特徴としながらもほんのりとヴァニラのようなふくよかな香りも備える。 – Rozeta ロゼタ2010 カリニャン主体(40%)+グルナッシュ+サンソー。力強いが、酸味とのバランスが絶妙。 – Campagnès コンパニエス2010 カリニャン。スパイシーでコクがある。 ドメーヌ・デ・フラー・ルージュのジャン・フランソワ・ニック*Domaine des Foulards Rouges, Jean François Nicq (ルシヨン) 誰もが認めるルシオン地方の最高峰!トップ・オブ・ザ・トップ自然派ワイン! […]

30
Mar

サン・キャトルで自然派ワインの試飲会!

今日はDomaine de l’Anglore*ドメーヌ・ド・ラングロールのEric Pfifferling*エリック・ピファーリングに誘われて、パリのクリメ(19区)で行われている試飲会に行ってきました! 午後4時なのに凄い人・・・ しかもあちらこちらからワインが回ってき、皆アペタイザー気分でワイワイ・ガヤガヤ! 最初のブースはエマニュエル・ラセーニュ/ Emmanuel Lassaigneのシャンパーン! レ・ヴィンニュ・ド・モンギュ2007 / Les Vignes de Montgueux は爽やかなりんごや柑橘類の香り!繊細な泡と真っ直ぐな酸味がとても綺麗な味わいを生み出しています! そしてル・コテ / Le Cotet は区画の名前を付けたキュベ。ノワゼットやくるみ系の香りが漂いより複雑感が! そして私が大好きな レ・コリンヌ・アンスピレ2006 / Les Collines Inspirées。8ヶ月間熟成した2006年と2000年のブドウをブレンドし、トーストのような香りが美味しい!真っ直ぐで繊細な味が大好き! 最後にはメチャ複雑感が感じられる ミレジメ・ワイン2002 / Millésime 2002。これは熟した梨やバターの香り、最後にはコショウなどのスパイシー感もあり、ファンが多いシャンパーンです! 次は髪の毛がいつも爆発しているブノワ・クロー / Benoit Courault 。 ジルブール08 / Gilbourg 08はシュナン独特の華やかなアロマ。白い花やエキゾティックフルーツの香りがやばいです!でも口に含むと酸味がはっきりと出ており、ボリューム感もたっぷり。長い後味が印象的です。 そしてグロローを使用したラ・クレ08 / La Coulée 08はとても飲みやすく、 レ・ルリエ08 / Les Rouliersはキリッとした酸味とフレッシュ感が! 最後にスペシャル・キュベ、レ・ルリエのマグナム登場!何が違うの?と聞いたら、『これはレ・ルリエで使用したブドウをもう一度最後に圧縮し、そのジュ・ド・プレスのみで造ったワインなんだ。そして400Lの大樽で熟したんだ』と。滑らかだけど、しっかりと感じられるタンニンが印象的。酸味も強く、保存用のワインです! ここからなかなかブースに辿り着けず・・・ やっと行けたと思ったらギュウギュウ詰めに・・・ それもそのはず、ここからはパカレ、マクシム・マニョン、ラングロール、フラール・ルージュと大物ばっかり! フィリップ・パカレ […]

21
Juil

FOULARD ROUGEルシオン地方のフィネス・上品さの最高峰

~ 南フランスを代表する自然派ジャン・フランソワ・ニック ~ 今、最高に波に乗っているジャンフランソワ 2002年にフラール・ルージュを立ち上げて7年目に入る。年齢的にも経験的にも最高に波に乗っている佳境にいるジャンフランソワ・ニックを訪ねる。繊細な感性を持ちながら果敢に挑戦し続けるジャンフランソワ・ニックだ。良く研いだ日本刀のように繊細で切れ味の良い感性をもった人物だ。鋭い視線の奥に光る意志の強さは大自然を相手に共存を図る男の冷静な観察力が表現されている。 強い精神力と何がってもやり抜く実行力の持ち主 スペインの国境に近いアルベル山麓の荒地を買い取って、自分自身で雑木林を引き抜き開墾した畑が原点だ。 アルベル山の傾斜面一帯は、昔、葡萄園で埋め尽くされていた。近年になると葡萄栽培農家は農作業の難しく厳しい斜面畑を避けて平地に葡萄園を引っ越してしまった。 そのまま何十年も放置されていた荒地を、葡萄園に再開拓したのである。開拓と一言で云ってしまえば簡単なことのように聞こえるが、実際はとんでもない困難を窮めた作業である。葡萄園を開拓した人間でその後に体を壊したり、命まで落としてしまった醸造家を何人も私は知っている。 並大抵の精神力や体力ではできない作業である。そんな過酷な作業をやり抜いた志も眼の奥に読み取れる。尊敬すべき人物である。 若手の育成・まるでジャンフランソワ学校だ もう一つ尊敬すべきことがある。 南フランスの自然派ワインを育てあげた男である。南仏におけるボジョレのマルセル・ラピエール的存在の人物である。10年前にルシオンにやって来た時は、この地方には自然派らしき醸造元は殆ど存在しなかった。特にセミ・マセラッション・カルボニック方式の自然派は皆無だった。ところが今はこのジャンフランソワ・ニックが育てた若手自然派が竹の子のごとくに増えている。彼の指導力のお陰だ。 若手に惜しみなく醸造方法を伝授しているのである。まるでジャンフランソワ学校と云ってもいいほどである。 若手にとっては尊敬とあこがれの人物といっていい。 彼の自然派醸造の能力は天才的と云っても過言でない。その凄さはエステザルグ農協で働いていた時に身につけた。現存する自然派の造り手は殆どが小規模醸造の造りしか知らない。 ジャンフランソワの凄さは、設備がそれほど整っていない農協の醸造所で、しかも大型タンクで大量の自然派ワインを無事に造り続けてきた実践の中に隠されている。 農協で89年より初めて91年にはSO2の使用を10mgに押さえ、96年にはゼロSO2を成功させた。 恐らく天才といわれるフィリップ・パカレでも農協の設備と大型タンクでの自然派ワイン醸造は困難なことだろう。ここでもジャン・フランソワ・ニックの天才的な実践対応力の凄さを垣間見ることができる。 大型タンクで、清潔度も思うように出来ない条件下で彼なりに工夫している作業に頭が下がる思いだった。 ~ 何故このルシオンの地に、オーダメードの自作葡萄園の誕生 ~ 南ローヌのエステザルグ農協で醸造長を長年務めていたジャンフランソワには無二の親友である現ラングロールのエリックと描いていた夢があった。二人で醸造元を打ち立てる夢だった。 ところがある時、このアルベル山の麓を訪れた時に、すべてが変わってしまった。 元々、地質学を専攻していたジャンフランソワにとって、この土地の多様性と複雑性を持ち合わせた地質と土壌に出会った時は感動を超える感動だった。本当に体の芯から震えるものがあった。 自分がワインを造るのはここだ!ジャンフランソワは即決した。 ピレネー山脈の隆起と共に浮き上がったロッシュ・メールと呼ばれる太古の昔に海だった数億年前の岩盤が地表近くに現れている。地表には若干のシスト状の瓦礫や石英石、水晶がかった小石、鉄石、花崗岩、そして火山岩が砕けて砂状になった土壌。こんなにも多様で複雑な要素を備えた土地を今で見たことがなかったのである。 しかも、標高300メートル、しかも夜は地中海からの風があり昼夜の寒暖の差が大きく、酸が残り安い。 自分が造りたい理想のワインは、酸を主体にしながらも太陽も感じさせるピュア-なワインだった。そんなワイン造りが可能な条件、微気象を完璧に備えていたのである。ジャンフランソワにとって、これからの人生を賭けるのはここしか考えられなかった。 ローヌに戻って親友、ラングロールのエリックにこの話をした。エリックは残念がったが大賛成してくれた。 エリックにとっては尊敬するお婆さん、お祖父さんの畑のあるタヴェルを離れる訳にはいかなかったのである。 こうして二人は別々にほぼ同時期に独立醸造所を立ち上げた。 ジャンフランソワにとって、畑を開拓しながら土壌を検証し自分が造りたいタイプワインの為に、土壌とそれに最適な品種を植えていった。 まさにオーダーメイドの自作葡萄園なのである。 二人は定期的会っている。2人のワインをブレンドしたワインを共同リリ-スしている。 お互いに尊敬しあう親友、ジャンフランソワとラングロ-ルのエリック ~ 倒産した農協の建物を利用して醸造開始 ~ そんなフラールージュに3度目の訪問だ。最初は7年前、ジャンフランソワが3年間の栽培のあと初醸造の為02年にフラ-・ル-ジュを立ち上げたばかりの頃に訪問したことがある。 初収穫のワインがまだ樽で寝ている時だった。元農協の醸造所だった建物を買い取っての初醸造の年だった。難しい顔をしていたのを覚えている。収穫量が極端に少なかった年だった。まだ、彼自身も葡萄達も土壌も馴染んでいなかったのである。土壌、栽培方法、醸造、などが違和感なく馴染むのに最低でも5年はかかる。そして安定して馴染むには10年はかかるといわれている。 当時は、まだ今のような風雪に耐えた精悍な顔つきではなかった。まだ脱サラ醸造家という雰囲気だった。 ~ 初回訪問から7年の歳月が流れ、自然との共生の世界が出来あがる ~ 7年の歳月が流れジャンフランソワが狙っていた理想のワインがやっとできあがってきたところだ。爽やかさを感じさせる酸を持ちながら、南仏の太陽をあびながら熟したピュアーな果実味が心地よい、なんて素晴らしいバランスなのだろうか!素晴らしい!マニフィックだ!ジャンフランソワのここまでの“道のり”に大拍手と感謝だ。 何事も時間がかかるものだ。特にワイン造りは、人間だけではない。人間が関われない自然を相手にするからなおさら時間がかかる。自然派は人間の妙なテクニックを使って、人間の都合のいいように自然を曲げるような事はしない。 開拓した土壌に微生物達が調和とれて住みつくまでも時間がかかる。雑木林を抜いて土壌がかき混ぜられて、葡萄園にした後の地中の湿気や温度、日当たり具合などが雑木林時代とは全く違うのである。それまで住んでいた微生物と葡萄園に再生したあとでは、生息する微生物群の種類が違ってくる。そこに住む微生物のお陰で有機物が発酵してその場所独特の土壌バランスができあがる。その微生物の一部がワインを造ってくれる自然酵母なのである。また、昆虫や草花や野兎やイノシシや鳥達などすべてが関わりあって調和がとれてくるのである。 すべてが違和感なく練れてくる、すべてが馴染んでくる。勿論、人間も含めてそこに馴染んでくる。ワイン造りには最も大切なことだ。自然との共生の世界である。今、フラールージュはジャンフランソワと土壌と風土、葡萄木の調和が10年たってやっと安定してきたところだ。 ~ 醸造家は自分のワインを売る人との交流も大切な仕事の一部だ ~ 今年は4月と6月の2回訪問をした。6月は日本からはオザミ・デ・ヴァンの丸山氏をはじめに酒販店経営者、レストラン業者、大阪の南海酒販の大型空手家営業マンの吉田さん、そしてパッション・ド・ヴァンの竹下、など総勢8名での訪問だ。 ワインは自然と関係のみならず、造る人から売る人達とも深く関わりあっている。つまりそのワインが最終消費者に飲まれるまでに関わるすべての人達とも関わり合っているのである。 自分が造ったワインを売る人達がどういう風に思っているのか?どんな気持ちでワイン販売しているのか?を醸造家が知ることは土壌造りと同じくらい大切なことだと私は思う。勿論、販売する方も、どんな人がどんな状況の中で、何を考えてどんな風に造っているのかを知ることは実に大切なことだ。 今日は、彼のワインを現場で消費者に勧めてくれる人達との共生調和を図る日だ。 販売者にとても、実際に葡萄園を自分の足で歩いて見ないと解からないことが山ほどある。お客さんにどのように説明して、どのように勧めたらよいか?を模索しながらの訪問は、貴重な無形財産となる。 ワインの重要な部分はすべて畑にあり、簡素な設備 フラ-ル-ジュの蔵は実に簡素な設備しかない。 重要なことはすべて畑にあり、と云わんばかりの簡素ぶりだ。蔵で重要なのはトロンコニック型の発酵木樽である。底辺が広くなっている。セミ・マセラッションカルボニック発酵の自然派醸造には絶対に必要な設備である。アル発酵時から木樽から僅かに出入りする空気にワインが馴染んでいく。 発酵中も“アル発酵の心臓部”と呼ばれる塊が樽内にできて、温度が上がり過ぎてくると、この部分が上部に移動して外気に触れて温度が下がり、また中心部に戻るという自然な温度調整をしてくれるのがこのトロンコニック型木樽の特徴だ。 ~ 08年テ-スティング ~ 10年の自然栽培の結果をジャンフランソワは語る 『このルシオンの乾燥度は僕がいたローヌ地方とは比べ物にならない程過酷なものだ。自然なビオ栽培をやって10年がたちやっと根っこが地中深く入りこんだのを感じる。地上が乾燥していても、乾燥に耐えられるようになってきた。つまり地中深いところの水分を吸収できるようになったんだ。だから、葡萄が良く熟しても酸がきっちり残るようになった。 […]