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Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO6

フィリップ・ジャンボンと極の世界を共にするLilien Bauchetリリアン・ボシェ 良い時も悪い時も自然への志を共有するリリアンとフィリップ。 2016年の収穫は、二人とも極小の収穫量、お互いに共同で一緒にやった。 3ヘクタールの畑からたったの2000本分しか造れなかった。      いつも仲の良い夫婦、リリアンとソフィアの二人。      2016年は極小の生産量は、3ヘクタールの畑からたったの2000本分しか造れなかった。 L’Herbefolleレルヴ・フォル(狂った草の意)のラベルで13,14,15,16年産をすべてブレンドしてワインを造った。 量が少なかっただけに、ホントに美味しい。 L’Herbefolleレルヴ・フォル、僅かな量だけど、日本にも入りました。 エモーションが伝わってくるワインですよ!  見つけたら、絶対に買いですよ!   

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Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO5

ボジョレの“皆のお父さん”Jean Foillardジャン・フォワールさんファミリーもビジターとしてきていました。 . ブルターニュ地方の大自然派試飲会のViniCircus ヴィニ・シルキュスを立ち上げた人Jean-Pierre Cointreauジャン・ピエール・クアントロもジャン・フォワールさんと一緒に来ていました。 ジャン・フォワールさんがいるだけで、会場がホワッと落ち着いた暖かい空気が漂うようなエネルギーを持っている人だ。 勿論、ワインはトビッキリ美味しい。ボジョレ皆の目標のワインだ。 みんなに尊敬されている。 ジャンとは、時々モルゴン村のカフェ・バーで一緒になる。 ジャンに“今年のワインの出来はどうですか?”と質問をすると、いつもこの言葉が返ってくる。 『今年は最高に美味しいよ! 来年は最も美味しくなるよ!』

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Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO4

このビオジョレーヌには、ブースは出さないけど、ビジターとして来場している醸造家がいる。 ジュラの鏡さんご夫妻が来ていました。 鏡ご夫妻とジャンボンご夫妻は大の仲良です。 二人ともトコトン頑張っている。 共通しているのは、ここ数年、極端に生産量が少ないこと。 それでも、コツコツと努力する姿には、いつも感動しています。 . 頑張って欲しいと思っています。 心から応援しています。 . 左の男性は、台湾で14冊もワインの本をだしている作家の林Linさんです。 . 鏡さんの右にいるのは、ジャンボンの奥さんカトリーヌさんです。 大切な人です。

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Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌSalon Vin Nature BIOJOLEYNES-NO3

Les GANIVETSレ・ガニヴェ (フィリップ・ジャンボン) 2009年に収穫して、醸造・熟成に5年の歳月をかけて14年にビンづめしたワイン。 フィリップ・ジャンボンのすべてがこの一本に詰まっている。 なんという液体だろう。 醸造学では、説明できない事をやりながら最後に、このバランスに仕上げるフィリップ。 エモーショナルなワインだ。 色んな意味で飲みごたえのあるワインである。     

21
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌSalon Vin Nature BIOJOLEYNES-NO2

★不屈の精神力のフィリップ・ジャンボン★ この人フィリップ・ジャンボンのエネルギーは凄い! 志を絶対に曲げない不屈の精神力は天下一品。 . 何としても、百パーセント自然にこだわるフィリップ。 ここまでくると、誰も何も言わない。 『フィリップだから』で終わる。 . フィリップのワインにはエモーションがある。 世界中の繊細な人達にエモーションが伝わっている。 多くの人達から愛されている。 ジャンボン・ファンは熱烈な人が多い。 フィリップ・ジャンボンを応援しよう!! ここ数年間、収穫が殆どない。昨年も超極小の収穫量。 このままでは、存続が難しい状況になるだろう。 ★Une Trancheユンヌ・トランシュについて★ フィリップが個人的に大好きで、ワインもフィリップに限りなく近い造りの醸造家のワインを譲ってもらって、瓶詰するワインがある。 それをUne Trancheユンヌ・トランシュのラベルで出荷している。 . そのユンヌ・トランシュに南仏ローヌのワインが初登場“Sudiste”シューディストである。 . Denis TARDIEUドゥニ・タルデュの葡萄、14年産のグルナッシュ85%,シラー15%で仕込んだもの。 不思議なものでジャンボンのUne Trancheラベルで瓶詰するとジャンボン風味になる。 南とは思えないフレッシュさを伴なった果実味!  このUne Trancheワインが、ジャンボンが継続できるようになるための糧になる!! 2016年、ジャンボンを応援する醸造家、ファミリーが集まって収穫 カトリーヌも息子達もファミリー皆で、フィリップを元気付けながら収穫した。 一つも葡萄房がない葡萄木が沢山あった。 生き残った数少ない葡萄を皆で大切に収穫。 フィリップ・ジャンボンを愛する近隣の醸造家、リリアン・ボッシュなども応援に駆けつけた。 それでも、あまりにも少ない収穫量に、流石のフィリップも寂しそうだった。 何とか、フィリップ・ジャンボンが続けられるように!! Une Trancheユンヌ・トランシュのラベルのワイン飲んで、応援しよう!! カトリーヌのこの笑顔がある限り、大丈夫かな。 皆で応援したい。

21
Avr

自然派試飲会・ビオジョレーヌ BIOJOLEYNES-NO1

いつも元気100倍なのは、あのフィリップ・ジャンボン 4月15.16日、フィリップ・ジャンボン一派が主催する超ビオ・ナチュールの小規模醸造家が集まった試飲会。 ボジョレ北端に近い村Leynesレンヌ村の公民館でいつも開催。 こじんまりしたアットホームな試飲会。 ワインだけでなく、近隣でビオ栽培している農家、家畜家、チーズ屋、ビオパン屋さんもいる。 ボジョレの近隣のナチュール好きが集まったという感じ。 醸造元の何社かは、ボジョレ以外の地方からも参加していた。 牧歌てきな雰囲気が漂うホワッとした暖かい試飲会だった。 その中でも、いつも元気100倍なのは、あのフィリップ・ジャンボンだ。

18
Avr

ブルゴーニュのBEAUNEで大阪ナイト

日本でゆっくりと逢えない二人、藤丸さん、宮本さんとやっと、フランスのボーヌで一緒に食事ができました。 この二人と一緒に食べたのは7年前、ロワール地方のジャンピエール・ロビノさんの蔵でご馳走になった時以来です。 懐かしい写真がでてきました。 あの時は、大阪の凄いメンバーが来たときでした。 大阪のレジェンド米沢さんもいました。 ここボーヌの美味しい和食・BISSOHで、美味しいワイン、そして素晴らしい仲間と佳き時間を過ごせました。Merci!

18
Avr

日仏醸造家の偶然の遭遇・フィリップ・パカレと藤丸さん

なんと、今、日本のワイン業界でも最も活躍中の一人、藤丸さんがボーヌにやって来た。 フィリップとアペリティフをやっているところに、藤丸さんがボーヌに到着。 フィリップ・パカレは、藤丸さんが大阪に醸造所を設立した時に訪問している。 フィリップ 『ムッシュ・FUJIMARUがボーヌにいるなら、是非逢いたい。』 てな訳で藤丸さんがいるBISSOHにやって来た。 BISSOH今夜は超満員。 急遽、裏庭にテーブルを設置してアペロになった。 パカレ・ファミリーと藤丸さん一行、宮本さんの豪華メンバーとなった。   そこでフィリップ・パカレが気前よく2本の豪華なワインを開けてくれた。 ジブレイ・シャンベルタンの一級、ベレールだ。 フィリップ・パカレのワインの中で私が最も好きなキューヴェだ。 繊細なパカレ・ピノ風味、細い線でづっと続くピノ、上品なミネラルが透明感を演出してくれる。どこまでも真っ直ぐに。 とびっきり旨い !! これぞブルゴーニュ ! セロス・ミレジム 超貴重な一本!! ワインが奇跡の出逢いを祝ってくれた! 人生は出逢いだ! 素晴らしいひと時に感謝。  

17
Avr

ブルゴーニュと云えばこの人Philippe PACALET フィリップ・パカレ!!

ブルゴーニュに来たらこの人と逢わずには、通り過ぎできない。 フィリップから形態に電話 『Yoshio, アペロをやろう』 ということで、カーヴ・アベイェへ。 ボーヌで隠れ屋的なカーヴ。 モニカ、フィリップ、長男のレイノ。 パカレ・ファミリーとアペロ。 フィリップお勧めのアメリカ・オレゴンのピノ・ノワールをやった。 フィリップは毎年、アメリカで開かれる、世界ピノ・ノワール会議に招かれて出席している。 アメリカのピノ・ノワールの生産者とも太い友人関係を築いているフィリップ。 ブルゴーニュを代表する“顔”になったフィリップ・パカレ フランス国内でもブルゴーニュといえばPhilippe PACALETが代表格のようになってきた。 フランスのワイン雑誌『ラ・ルヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス』が2016年度の最優秀ネゴシアンとして選出した。 “ボーヌの顔”と名打って一面を使って記事を掲載した。 もう誰もが認めるブルゴーニュの名醸造家の一人になった。 次々とブラインドテースティング的アペロ。 近年、自分の故郷であるボジョレ・テロワールを追究しはじめたフィリップ。 繊細なブルゴーニュと向き合ってきたフィリップの醸すCHENASシェナは画期的な風味がある。。 花崗岩だけでなく、色んな鉱物が入り混じるCHENASシェナの特殊土壌を見事に表現したフィリップ。 胡椒っぽいスパイシーさ、ややピノッテした心地よい果実味、爽やかな酸、素晴らしいバランスだ。 ジャン・フォワラールのMORGONモルゴンも素晴らしかった。ゆったりとした優雅さを感じさせてくれるザ・ポマールのピノはフィリップ独特のエモーションが伝わってくる。 今夜ここのカーヴではJAZZの生演奏が入るとのこと。ボーヌは小さな街だけど食べること、ワインを美味しく飲むところ、 インタナショナルな都会的な一面も備えている。ドンドン進化している。 ありがとう、ブラインド・アペロ。

14
Avr

自然派の源流・試飲会・ボジョロワーズ -NO3

B.B.B―BEAUJOLOISE-La source de Vin Nature ★CHATEAU CAMBON シャトー・カンボン マルセル・ラピエールの幼馴染でいつも行動を共にしていたCHATシャ(ジャンクロード)は、マルセルがカンボンを購入した時も共同で出資した。マルセルとの共同経営者。 . シャトー・カンボンも16年産は新しいテロワール★Brouillyブルイィが加わりました。 素晴らしくミネラリーで真っ直ぐなタッチに仕上がってました。これは買いです。 . ★CHATシャ、(猫のラベル) 価格も安目で、軽やかでグイグイ飲める美味しいガメです。 ★DOMAINE CHAMONARD ドメーヌ・シャモナール CHATシャ(ジャンクロード)の自分のドメーヌ。 フルーリーとモルゴンに畑を持っている。 どこまでも優しいタッチのガメ。スーット体に入っていくスタイル。 貴重な古い年代の自然派ワイン シャは、常にボジョレの古いヴィンテージのワインをまとっまた量のストックを持っている。 SO2なしのワインは、長期熟成しない、と思い込んでいる人に飲ませたい。 ★MORGONモルゴン1997年ビンテージを持参。 20年前のガメ、もうピノッテしていて、繊細な年のブルゴーニュ・ピノノワールだった。 ガメ品種がピノノワール品種の従兄だと云われるのが理解できる一本。

14
Avr

自然派の源流・試飲会・ボジョロワーズ -NO2

B.B.B―BEAUJOLOISE-La source de Vin Nature Domaine Marcel Lapierre ドメーヌ・マルセル・ラピエール マチュ・ラピエールは主催者として走り回っていた。 ブースにはカミーユがたっていた。 今、ドメーヌではカミーユが大活躍中。ドメーヌの顔になりつつある。 カミーユは最近、ベトナムへ1か月間旅して感動して帰ってきたばかり。 張り切って生き生きしていたのが印象的。 ワインは2016年産を試飲。 16年は難しい年だったにも関わらず、素晴らしく上品に仕上がっていた。 ★MORGON(N)モルゴン16のSO2ゼロのナチュールは素晴らしく柔らかな果実味が印象的。 何と云っても、★CUVEE CAMILLEキューヴェ・カミーユ16は、 繊細で、ミネラリーで、エレガントに仕上がっていました。 コート・ド・ピィの畑の葡萄を仕込んだものです。

31
Mar

やっぱりLapierre Family * ラピエール・ファミリー! 

La source de Vin Nature, Domaine Marcel Lapierre マルセル亡きあと、自然派の源泉であるラピエール家を支えているのは、マチュとカミーユ・ラピエール * Mathieu et Camille Lapierre の二人。 マルセルにマンツーマンで指導を享けたマチュは、父の残したワイン造りを忠実に、時にはマルセル以上にやるべき事を精確に遂行して来た。 マチュに対しては、世界の自然派ワイン愛好家より、マルセルを超えるほどの評価が寄せられている。 数年前より、妹カミーユがボーヌのワイン学校を終えて、数々の修業を終えて蔵に戻ってきた。 マチュは、カミーユと一緒に働いて嬉しい驚きがあった。 カミーユの鋭い醸造センスに驚愕した。 醸造には、大切な判断をしなければならない事がある。 勿論、お父さんのマルセルが残してくれた醸造日誌を見ながら醸造を進めている。 しかし、大切な決断はその都度、状況を見ながら決めなければならない。 この決断はセンスの部分が大きい。 ここ数年、マチュは、カミーユを醸造チーフに据えてワイン造りをする方向に切り替えている。 カミーユは、マルセルから引継いだ醸造センスDNAをフルに生かしている。 カミーユが自分をそのまま表現したワイン、それがCuvee Camille * キューヴェ・カミーユ。 女性的な優しさが表現されていて、透明感があってスート体に入っていく繊細さがある。

14
Mar

JURA*ジュリアン・マレシャル*ドメーヌ・ド・ラ・ボルド

JURAの土壌を愛し、その表現にPASSIONを燃やすジュリアン・マレシャルー*Julien Mareschal、ドメーヌ・ド・ラ・ボルド*Domaine de La Borde AU JAPON !!   ジュラ地方で目立つことなく着々と品質の高いワイン造りを心掛けてきたDomaine de La Borde*ドメーヌ・ド・ラ・ボルド醸造のJulien Mareschal*ジュリアン・マレシャル ジュリアン・マレシャルが日本にやって来る。 14年間の歳月を積み重ねて、同じ村Pupillinプピラン村に住む、あの尊敬するレジェンドのPierre Overnoy*ピエール・オヴェルノワに近づいてきた。 2003年に醸造所を設立してここPupillin ピュピランの土壌を活かす努力をひたむきに続けてきたジュリアン。 控えめな性格で、表に出ることなくあまり知られていない。 畑は300~500メートルの丘の急斜面に5ヘクタール畑区画が点在している。 7~80歳近くの古木の葡萄を自分の庭のように世話をしているジュリアン。 勿論、ビオ栽培。土壌が生き生きしている。 葡萄栽培で最も大切なのは観察、僅かな変化も見逃さない。 早目の対処が大切。 畑の景色が見渡せる風光明美なところに醸造所がある。 ワイン造りは、完璧に自然な造り。 勿論、手摘みで収穫、それぞれの畑区画が小さく、区画別に発酵をされるので小さいステンレスタンクが多い。 勿論、酵母は自生酵母を使用。醸造中のSO2の添加はしない。 一切、化学物質の混入はない自然な造り。 私はここのCote de foule コート・ド・フールが好きだ。急斜面で育つPloussardプルサール品種。 一億5千年前のトリアス期の粘土土壌が地殻変動で地層の表面にあって葡萄の品質に大きな影響を与えている。 手で収穫したプルサールを手で除梗して、葡萄粒のみを破砕しないでセミ・マセラッション・カルボヌック醸造。 果実味とトリアス土壌のミネラル感のバランスが素晴らしい。 Blanc de Ploussard ブラン・ド・プルサールも面白い。 そんなJulien Mareschal*ジュリアン・マレシャルが明日日本にやって来る。 こんなワインを飲みに来ませんか? 3月9日は札幌。13:00 札幌試飲会(円山屋) , 夜は愛好家と懇親会予定(円山屋) 10日は福岡、12:00 自然派ワイン試飲会、(モントレイ・ラスール福岡にて)、夜は中州のワインバーで懇親会 11日東京、夜、ビストロ アンクゥ イベント。 12日東京、恵比寿でBMO 20歳・感謝祭、夜はスカイツリー・ソラマチ・オザミ店にいます。 13日は東京で逢えます。ホテル・モントレ銀座にて自然派ワイン試飲会   

7
Mar

アルザスのGeschicktゲシクト醸造が日本にやって来る!!

DOMAINE FREDERIC ET ARNAUD GESCHICKT, Ils vont venir au JAPON. 今、アルザスで最も安定感のある蔵の一つゲシクト醸造のフレデリック、次世代のアルノーが日本にやって来る。 フレデリックはビオ・ディナミック協会組織のトップを務めている。 アルノーは、現在アルザスで元気な若い醸造家組織の中心人物の一人でもある。 今、アルザスではゲシクトが面白い。 フレデリックの栽培理論の深さは凄い。 アルザスには、いち早くビオ・ディナミ栽培をはじめた理論家の大御所が多い。 それらの理論を学び、尊重しながら更に実践から進化させた栽培理論を構築しているフレデリック。 そのフレデリックの甥にあたるアルノーは、フレデリックを尊敬しながらも、特に醸造ではよりテロワールを活かす為の自然な造りの試作を次々とトライしている。今、アルザスのゲシクトが面白い!! そんな二人が日本にやって来る。是非、逢いに来てください!! 3月9日は札幌に行きます。13:00札幌試飲会(円山屋) , 夜は愛好家と懇親会予定(円山屋) 10日は』福岡、12:00 自然派ワイン試飲会、(モントレイ・ラスール福岡にて)、夜は中州のワインバーで懇親会 11日東京、夜、ビストロ アンクゥ イベントに 12日東京、恵比寿でBMO 20歳・感謝祭、夜はスカイツリー・ソラマチ・オザミ店にいます。 13日は東京で逢えます。ホテル・モントレ銀座にて自然派ワイン試飲会 こんなワインが飲めますよ。 アルザスのテロワールにのめり込む二人。  

5
Fév

今、ALSACE アルザスが面白い!BMO山田さん編

日本中をワイン販売拡大の為に走り周っている山田さん。 5月のとある日、日本から素晴らしい友人、山田恭路さん、聖子の二人とアルザスにやって来た。朝、パリ東駅から6:55分の一番TGV(新幹線)でアルザスのコルマールを目指した。 普段、日本でもほぼ毎日の如くに移動している山田さんは朝からハイテンション。 TGVに乗ったと途端に日本に電話を入れて仕事をかたずけている。 一昔前の、エコノミック・アニマルと云われた日本ビジネスマンを超えた動きをやっている山田さん。 一か月前に、私は日本に出張した。その時、私は『山田さん、今アルザスが面白いよ!』というと、即、一か月後にはアルザスに吹っ飛んできた山田さんの行動力は凄い。今、日本で最も自然派ワインを市民化、しようと努力している人が、この山田さんだ。 山田さん『自然派ワインを一部の愛好家の世界だけで終わらせてはいけない。もっと、普通の人達にも飲んでもらいたい!』といつも言っている。日本には良い本物商品を販売する質販スーパーがある。山田さんは日本中の質販グループのお店と酒販店を走り周って、自然派ワインの普及の為に販売指導を行っている凄い人。 ワイン、特に自然派ワインを店の棚に品揃えしただけでは、絶対に売れていかない。この山田さんの指導を受けると少しづづ売れだしていく。努力次第では3年かかればその地域ナンバーワンの自然派ワイン販売店になる。 GESCHICKTゲシクト醸造  9:30頃、コルマールに到着。タクシーでGESCHICKTゲシクト醸造を目指した。 GESCHIKTゲシクト醸造があるAmmerschwihrアメルシュヴィル村に到着 アメルシュヴィル村は第二次世界大戦中に空襲で95%ほど壊された街。現在ある街は、再興した住人が生活しやすいように設計されている。 醸造家が多い街なので、収穫時にトラクターなどが出入りしやすいように、醸造所の家の前は広々とした広場になっている。 今日訪問のGESCHICKTゲシクト醸造の前は噴水付の広場になっていて、トラクターなどがバックしなくてもグルッと周って方向転換できるように設計されている。流石、アルザス人。 二人が笑顔で迎えてくれた。 右が当主のフレデリック・ゲシクト*FREDERIC GESCHICKT。左が次世代のアルノー*ARNAUD。 フレデリックはビオ・ディナミ機関のデメテールの副プレジダンを務めている。 GESCHICKTゲシクトに着いてまず、挨拶のお茶がわりに地下に降りて大樽熟成中の15年産を飲もうということでカーヴへ。 醸造所に入ると右側に、地下に降りる扉がある。 アルザスでは多くの蔵が大樽に発酵・熟成をやるのが伝統である。中には先祖代々使っている100年以上も使っている大樽も存在する。 “ミネラリーゼ” ゲシクト醸造では殆どのワインはこのフードルと呼ばれる大樽だるで年間は熟成することになっている。 フレデリック『ここのワインは一年間、この大樽で過ごすことになる。何故なら、一年間かけて葡萄園で育った葡萄をワインに変身して秋、冬、春、夏と同じサイクルをこの樽の中で育てることが大切なんだ。』 『ワイン造りは急いだり、焦ってはいけない。時間がかかるんだ。この一年の天体のサイクルをとうして、ワインとして自覚して、慣れていくんだ。』 私はこの作業をミネラリーゼと呼んでいる。経験豊富なフレデリックの言葉には含蓄がある。 土壌からワインの液体の中に入ったミネラルが、液体に慣れて溶け込んでいく時間が必要なんだろう。フレデリックの云う事は、哲学的で、かつ自然の理に適っている。 蔵に歴史あり、ゲシクト醸造は最初は今の当主フレデリックのお兄さんのクリストフが継いでいた。残念ながら、クリストフさんが若くてなくなり、弟だったフデレリックが継ぐことになった。そして、次世代としてアルノーが2013年より参入した。 尊敬するお兄さんの息子がアルノーである。このアルノーが現在アルザスで起きている若手グループの主要メンバーでもある。ビオディナミ農法の熟練フレデリックのもとで、その熟練技を学びながら、自然派ワインの造りを導入して新風を持ち込んだアルノーは、沢山のアイデアがある。毎年色んな試作ワインを造って研究中である。フレデリックもアルノーの才能を認めて一緒になって将来のゲシクトを組み立てている。 そして、もう一人、強力なメンバーがいる。Aurélie*オレリーである。アルノーの奥さんでもあるオレリーは正式にゲシクト醸造の株主となって宣伝・営業を担当している。このオレリーもALSACE若手グループの主要な活動メンバーの一人である。新旧が一緒になって新しいアルザスを模索している。 だから、今、アルザスは面白い! ゲシクトが面白い!! 今回の訪問時は残念ながらオレーはバルセロナへ出張中で不在だった。 今回は、アルノーの新作を試飲。ピノ・オクセール品種⅔とピノ・グリ品種⅓のマリアージしたワインだ。 土壌の上部を花崗岩が覆っていて、その下に石灰質がある。石灰の旨味ミネラルと真っ直ぐな花崗岩ミネラルをマリアージさせて両者のいいところを表現している。なんて優しくバランスとれたワインだ。まだ熟成中なのに素晴らしくバランスがとれている。この新キューヴェはまだ名前も決まっていないようだ。全体的に15産は果実味豊かでバランスが凄い。山田さんも驚きの高品質。 人気蔵のGESHIKT醸造には、訪問客が多い。私達がいる間にも訪問客が増えてきた。 醸造家の卵、レストランのシェフ、Christian Binner*クリスチャン・ビネールの働いている女性、皆で記念撮影。 ワインのすべては葡萄園で造られる。葡萄園に足を入れずワインを語れない。ゲシクト醸造のテロワールはAmmerschwihrアメルシュヴィル村の丘の下部と上部の部分に分かれている。それとグランクリュKaeffkopfカエフコッフ内にある。 土壌の人フレデリックは山田さんに一緒に歩くことを勧めた。実際に歩かないとテロワールの事はわかりにくい。 地表に近い土壌、地下層の土壌、土の深さ、斜面の傾度、方向など自分の足で歩くとよくわかる。24年間もこのテロワールを見てきたフレデリックの話しを聞きながら散歩した。 ゲシクトの畑は野花が咲いて美しい。村の下部は粘土混じりの砂・石灰質土壌。今年は水分が多いので草花を伸ばしている。草花は土壌に住む昆虫や微生物を護ってくれたり、草花の根っ子が土壌を耕してくれる。ミミズも元気に土壌を耕してくれている。 アルザスの偉大なテロワールを真っ直ぐに表現する二人。 1998年よりビオデイナミ農法を採用したフレデリック。若き後継者のアルノーもアルザスの偉大なテロワール探究の道に情熱を燃やす。    テロワールと葡萄木が仲良く過ごせるように環境を整えるのが二人の仕事。根っ子が地中深く伸びてテロワールから多くのミネラル分を葡萄実に吸い上げられるように 土壌を活性化させている。 草も花も葡萄木もイキイキしているのを肌で感じる。 宇宙の光を一身に浴びて、光合成を繰り返してエネルギーを蓄える葡萄の葉。 最終的には宇宙のエネルギー光を葡萄果実に蓄えて、ワインの中に入っていく。 葉が光合成をしやすいように環境を整えるフレデリックとアルノ。    ゲシクトの葡萄園は、野花畑でもある。気持ちがほっとする空間である。 一般の醸造元では、葡萄園の草は敵である。ゲシクト醸造では大切な仲間である。自然に土壌バランスを整えてくれる味方なのだ。     […]