3
Août

皆既月食の日の満月

フランスでは、ここ一か月ほど晴天の日が続いたにもかかわらず、この皆既月食の夜だけ雲が出てきて見れませんでした。 でも4時間後、雲間から時々元気な満月が笑顔を見せてくれました。 その雲間からドキドキ顔を出す今夜の満月、いないいないバー瞬間写真が撮れました。 フランスの満月写真です。 暑中見舞も兼ねて皆様にお届けします。 皆既月食は21世紀の100年間で85回起こります。 次回は2021年11月19日です。 過去の2014年10月8日に起きた皆既月食の写真を添付しておきます。 (他から入手したものです)

31
Juil

フランスも猛暑が続いている

33.34度が普通になっている。 今日はParisと南仏Nimesニームの街で37度の予報。 …. アメリカ、テキサス、ラスベガスでは47度ともう50度に届きそう。 北極でも30度を超えたというニュースも見た。 大丈夫か?地球。 これでも、トランプは地球温暖化を否定するのか? 自分の国だけ、お金だけ儲ければいいのか? アメリカのほんの一部の人間だけにお金が集中していく。 人間の歴史の文化をみれば、こんなやり方が続くわけがない。 ワイン造りがますます難しくなってきた。 佳き人間のエネルギーを世界に充満させていきたい。

20
Juil

W杯 優勝でフランス中、パリが歓喜の渦

昨日、今日と2日間、フランス中が凄いことになっている。 テレビでも、W杯優勝以外のことはニュースでもやらない。徹底している。 今日16日にフランス・チームがロシアより帰ってきた。 シャンゼリーゼ通りで凱旋パレードをやった。 5時間前よりもうシャンゼリーゼ通りが超満員!    こんな状態のパリを見たことがない。 パリ以外にも、テレビのニュースで、ニース、リヨン、ボルドー、ストラスブールと他の街の様子を送って来る。 どこも凄いことになっている。 サッカーは凄いエネルギーだな、と思う。 これだけの人を歓喜の渦に巻き込んでしまう。 世界中のサッカー人口は膨大だ。 その頂点に立つとは、才能、努力、練習、よき指導者、一人一人のチームワーク精神、そして幸運がないとできない。 何事も、人が感動するようなコトや、モノを実現するには、途方もない修行を積まないとできることではない。 やっぱり凄いチームだと思う。 優勝おめでとう。   約40万人がシャンゼリーゼ通りに付近に集結した。    フランスは哲学の国 青  自由 白  平等 赤  博愛 ★W杯の決勝後の異例の交流★ フランスが世界一になった後、選手の着替えロッカー室に、プーチン大統領、マクロン大統領、クロチアの女性大統領が揃ってお祝いにやって来た。  

20
Juil

W杯フランス決勝進出 !!

徹底した個人主義の個性の国フランスが組織サッカーの時代に今までになかったスタイルのフランスらしいサッカーの流儀を見せてくれている。 それぞれの個性を生かした組織づくりのスタイルを見せてくれている。 フランスで個性を殺した組織は成り立たない。 それぞれの個性がイキイキと伸してる組織が今のフランスチームにはある。 俺が俺がと自分を目立たせたり、醜く驕った選手は見られない。 サッカーは大金が流れるスポーツ。 お金は人を狂わせる。 ロナウドやメッシーのように途轍もないお金が流れる選手はまだいない。 それぞれの個性を一つの目標に力を合わせて、適時適応で対処している姿が見られる。 お互いを伸ばそうという感じが観られる。 まるで、強烈な個性を持っている自然派ワインの造り手達が、それぞれの個性をイキイキとさせて、大切にしながら自然派全体を盛り上げている姿に似ている。 やっぱり、“人”だな、と思ってしまう。 フランスチームの選手も自然派ワインの造り手の中にも、これから、有名になっていくメンバーがいるだろう。 お金、名誉に目がくらんで“おごり”が出てくる人もいるだろう。 新人だった頃の新鮮な気持ち、謙虚な爽やかさを持ち続けてほしい。 人並み外れた“技”や感動的に美味しい“ワイン”は偶然にはできない。 普通の人がやらない途轍もない努力、精神誠意、すべてを賭けて夢中で追究した時期が必ずある。 そんな初心の爽やかさを持ち続けてほしい。 決勝進出の夜、あのシャンゼリーゼ通りが通行止めになって、多くの人が集まって来た。 まるでいざ、バスティーユ! フランス人が大衆的に感情を表現する時のパワーは凄い!   

24
Mai

今日は本当にご無沙汰のボルドーへ

私のフランスの故郷である。 24才から30歳まで6年間も滞在した街である。 ボルドーの街に汽車が近づくとガロンヌ河の向こう岸にサン・ピエール教会の塔が見える。 この景色を見る度に、初めてボルドーにたどり着いた日とボルドーを去った日のことを思い出す。 鮮明に思い出す。 ボルドーでワインの勉強をしたわりには、ボルドーから遠くなってしまった昨今。 チョット、寂しい。 何とかボルドーを復活させたいものである。 日本から酒販店グループのESPOAの皆さんと一週間の旅がこれから始まります。

17
Mai

ワインは四つの要素のかけ合わせから成り立っている

天、地、葡萄木、人 1-天: 太陽、月、天体、宇宙、上からの影響で各地に特殊な気候風土が形成される。    宇宙の太陽のお蔭で地球上の生きものすべてが生活できている。勿論、人も植物も葡萄木も。    水も光もすべて宇宙からの贈り物。天なくして我々はありえない。天のエネルギーは偉大。    360億年の歳月をかけて現在の宇宙バランスが成り立っている事実。 2-地: 地球は46億年の歳月をかけて現在がある。宇宙から飛来した鉱物、地球内で生成された     鉱物、火山爆発、氷河、海、川の影響をうけて現在の葡萄園の土壌構成が成り立っている。     地にはそこに生きうるすべての生物・植物に影響を与えて活性化させることができる。      勿論、葡萄木にも微生物、自生酵母にも多大の影響を与えてくれる。地のエネルギーは強い。      3-葡萄木: ワインは葡萄から造られる。葡萄品種の素性、能力、特色によって大きく変化する。      葡萄木は太陽の光線を使って、葉、茎、果肉すべてのプロテインを造ってしまう。      人間と同じように「どう育てられたか」によって天と地のエネルギーを享受する能力に差がでる。 4-人: その人の生き方、生活哲学、Passion によって、天のエネルギーも地のエネルギーも真っ直ぐに            享受できない葡萄が育ってしまうほど差が出てくる。栽培の仕方一つで土壌のエネルギーも殺さ     れてしまう。     発酵に必要な自生酵母も抹消されてしまう。真っ直ぐな人間性が大切。     天、地、葡萄木と会話するごとくの観察と対応が必要であり、それは Passion 愛情の度合によっ     て差が出てくる。                         Vin Nature 本物ワインの公式 = (Climat 気候・天 × Sol 土壌 × Homme 人) ÷ 葡萄木                                    本物ワイン Vin Nature とは、天、地、葡萄木、人、4つのエネルギーが真っ直ぐにワインに表現されたワインのこと

20
Fév

今日21日、東京で感情に響くワイン大試飲会!!

“ルクレアション” ワインはエモーション! 感情が伝わらないワインはワインではない。 . 自然派だとか、グランクリュ格付けとか、銘醸畑とか、そんな問題ではない。 感情に響いてくるか、いなか?  頭ではなく、体、心で試飲してみませんか? 14社のワイン・インポーターが集まって今話題のワイン、話題の醸造家のワインが試飲できます。 ★ホテル・モントレ半蔵門 12:00~17:00 思い切って行こう!GO !!

8
Jan

年末の澄んだParis、ラ・セーヌは美しい!

年の瀬のParis. 所用でChateletシャトレまで行った。 夕闇になりかけていた。 シャトレ広場からセーヌ川はすぐそこだ。    ゆったりと流れるセーヌと美しくライトアップされた夜景はトビッキリだ。 Pont au Changeシャンジュ橋からPont Neufヌッフ橋までセーヌ沿いを歩いてみた。   私はパリにもう30年弱住んでいるけどあまりParisを知らない。 あらためて美しいな、と感動。思わず寒さを忘れて見とれてしまった。    そして、シャトレ広場に戻ってきた。 近所に、私の行きつけのワイン・ビストロがある。 チョット一杯引っかけたくなった。

18
Mai

SOULIE スリエ醸造400年、Remy レミー50歳記念パーティー ・夜の葡へ!!

Grande fête de 400ans et Remy 50ans, NO5 50歳の誕生日に、南仏でまだ誰もやったことがない日本祭り!! ここはラングドックのST-CHINIANの北西にある人口200人にも満たない小さな小さな村。 日本なんて遠い存在。和食は今夜初めて食べて、今夜が最後という人がほとんど。 凄いことだと思う。 こんなことができるのは、大阪の小松屋さんしかないでしょう。 損得ではないPASSIONの世界で動ける人達。 こんなお祭りができてレミーも大喜び!! …. …. ….

12
Mai

すべてが可能になるDomaine du Possible         ドメーヌ・デュ・ポッシブル Loic Roureロイック・ルール NO2

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-18 ホントにルシオン地方は自然派の宝庫だ。 2005年頃より、ワイン造りをしたいという人達がこの10年間でドンドン集まって来た。 また、先発した醸造家が後発できた人達に惜しみなく援助した。 そして、何より葡萄園の価格が安かった。 今は古株となりリーダー格の一人ロイック。 ★Danse encore ダンス・アンコール2016★ ビオ栽培の葡萄を買って、ロイックが醸造したワイン。 ポッシブルの白ワイン。マカブ品種45%,カリニャン・ブラン45%,ルーサンヌ10% この地方に昔から栽培されている品種ばかり。昔は酒精強化ワインを造っていた品種。 この地方では数少ない白。 香草の香り、酸も穏やかで優しいタッチの白、酸の代わりにミネラル感でしめている。潮っぽさあり。 メモワール・ド・シュークルと云われる、ほのかな甘味に近いニュアンスがある。 甘酢を使った料理に合う。勿論、単純にお寿司にも合う。       ★Charibari シャリバリ★ カリニャン品種100% グラップ・アンティエールの完全マセラッション・カルボニック醸造。 つまり、収穫した葡萄を発酵槽に入れて、タンクの下部に溜まるジュースをすべて抜き取った状態でCO2が充満。 一切触らない。 ルシオン地方とは思えない薄い色合い、ミネラル感タップリと、MC醸造の良さを前面にだした果実味。 今は殆ど無くなってきた、やや還元ぽさなど、超自然な造りが表現されたもの。       

4
Août

ワイン造りを始めて25年の歳月、ROMANEAUXのエルヴェ・スオ

ワイン造りを初めて25年の歳月が、ROMANEAUXのエルヴェ・スオ 歌舞伎役者の“睨み”のような眼光をもっている。目に力がるエルヴェ・スオ。 出身はパリ、つまりパリジャンだった。妻のベアトリスの実家がある北ローヌにきた。 1990年にリヨンにてワイン醸造の勉強をしていた当時にフィリップ・パカレに巡りあった。フィリップ・パカレはビオ・ワイン機関で働いていた。知り合ってすぐにフィリップはPrieure Rhocプリューレ・ロックで畑らき出した。 フィリップに色々聞きながら91年より買い葡萄で少量の試作ワインを造り始めた。 フィリップはロックの仕事で忙しくなってきたので、エルヴェに助言した。 『近所のDard et Riboのルネ・ジャンのところへ研修すべきだ。』と勧められた。 92年にダール・エ・リボ醸造で一年間の研修をした。 93年より正式に自分のワインを造りだした。つまりエルヴェはルネ・ジャンの造りとフィリップ・パカレの二人のワイン造りの流れを継承している。 奥さんのベアトリスの家系は、サン・ジョゼフと北ローヌに畑を所有していた。 北ローヌの山間部に醸造所付きの小さな城をもっていた。 450から480mという標高の高いミクロ・クリマを備えている。 土壌は花崗岩、表面は花崗岩が風化してできた砂で覆われた土壌。標高の高さからキリットした酸、砂質の層から繊細なタッチがワインに表現されている。 最近のRomaneaux ロマノのワインはこの特殊なクリマを真っ直ぐに表現している。何段階もレベルが上がっている。 自然派の超美味の域に入ったROMANEAUXロマノのエルヴェ Romaneaux ロマノがあるArleboscアルルボスク村までは、エルミタージュより25kほどの距離。 日本の箱根のような温泉場へ行くような山間、谷、沢の景色を見ながらクネクネの山道を越えて行く。 まさかこの山間の先に葡萄園があるとは想像もつかないような風景を通り過ぎるとチョットした台地があって、そこに小さなアルルボスク村がある。 その村の入口にお城のような大農家の館がある。 そこがドメーヌ・ロマノである 今日は、日本のインポーターであるDIONYのメンバーとやって来た。 DIONY社は年に数回はフランスまでやって来る。 しかも毎回、メンバーを替えて、できるだけ多くのスタッフに現地経験を積んでもらおうとのことだろう。 一軒は百聞に如かずを実践している企業だ。 素晴らしい社風だ。 来仏したのはもう10日以上前、それにもかかわらずメンバーが皆元気だった。 今回は美人女性が二人メンバーに加わっていて明るい雰囲気。 各自がキッチリと役割が決まっている。通訳に専念する人、 運転と全体を観る人、醸造元の一言一言を筆記する人。 素晴らしいチームワーク。 折角現場で体感したこと、感動したことを帰って日本の皆さんに伝えたいとの意欲が凄い。 銘醸テロワールとHerve SOUHAUTエルヴェ・スオ ここアルデッシュ山間部はガメ品種が昔から主力だった。 ローヌ河右岸のアルデッシュ地方は、130年前までは、つまりフィロキセラ以前は葡萄が至る所で一面に栽培されていた。 フィロキセラ以後、復活せずに野生化してっしまった葡萄園が多い。その中でも、勇気をもって、葡萄栽培を続けていた農家が点在している。ただその葡萄をキッチリと醸造する人が今までいなかった。 だから、アルデッシュのワインの名前は誰も知らなかった。 標高の高く、熟すのも遅いので近所のエルタージやコルナスにようにアルコールが高い濃縮ワインにはならなかった。90年台からの濃縮ワイン至上主義の時代には忘れ去られていた北アルデッシュ山間部であった。 ところが、近年になって繊細、上品さが評価されるようになると、まさに最高のミクロ・クリマを備えている地方だったのである。ただ造り手がいなかった。 RomaneauxのHerve SOUHAUTエルヴェ・スオ登場は、偶然ではないだろう。 フィリップ・パカレとダール・エ・リボの造りの流れを継承したエルヴェは、この北アルデッシュ山間部の土壌の価値を世に知らしめる為に生まれてきたと云っていいだろう。テロワール(花崗岩、高い標高)、葡萄(ガメ)天、あとは人(エルヴェ)が揃えば、凄いことになる。ダイヤモンドも磨かなければただの石ころ。エルヴェはダイヤ原石の様なここの土壌に磨きをかける為にやって来た人だ。 この土地のもつ能力を引き出す役割を引き受けたエルヴェ。 エルヴェエは8h程、畑を借りている。この北アルデッシュ山間部には元貴族の後裔が小さな城と畑を持っている。このアルルボスク村にもそんな貴族の子孫が住んでいる。彼らも最初の頃はよそ者としてエルヴェのことを見ていたが、最近ではエルヴェのやっている事を認めている。畑所有者の方から自分の畑をエルヴェに任せにやって来る。エルヴェ『彼らはお金をとらない いんだ。』代償はできたワインを欲しいようだ。 ワインは予約で一杯で、やるものがなくて困っている様子。 アルデッシュにはこの地方独特のガメ品種が生存している。 葡萄房の粒が小さいのである。 上質なポリフェノールが期待できる。しかも、標高が高いために、最終の葡萄熟成がゆっくり である。上質のタンニン、果実味となる。 […]

2
Août

フランスの夏はロゼでリフレッシュ!

良いロゼを選ぶにはどうしたらいいか? フランスの夏、スーパーのワインコーナーでは多くのロゼがビッチリと並んでいます! セック系、甘口系、レモンやグレープフルーツのアロマ系。。。 一番やすくて5ユーロから、グラン・クリュの24ユーロまで、様々なロゼのオン・パレ-ドです! 耽美主義者でも自分に合ったワインが見つかります: 薄い色のロゼや赤に近いロゼ、細長いボトルだったりデザイン系だったり・・・ 見た目でも楽しめるのがこのワイン! でもロゼがこんなに一般的に売れ始めたのは1998年から。何故でしょう? それはまさに醸造のテクニックが発達し、アルコール発酵の時にタンク内の温度が一気に上がらないよう、タンク内の温度をコントロールし、酸化を防止することが可能になったからです。 そのお陰で、ロゼの品質は上がり、『フルーティーで喉を潤してくれる、とてもフレッシュで飲みやすいワイン』として一気に人気な商品に! 2001年から2009年の間、フランスでのロゼの売り上げは何と68%もアップ! 夏場、プールサイドで氷を足して飲む人も沢山! 『赤や白ワインは時が経つにつれ神聖化していったんだ。でもロゼは簡単で飲みやすいワイン。ワインを知らなくても楽しめる、誰もが幸せになれるワインなんだ』とあるワイン作家は言う。 今の季節、多くのフランス人に飲まれているロゼ。特に女性や若者にはダントツ人気! レストランでもこの時期では売り上げのトップ! そしてあのジェット・セットで有名な南仏のサン・トロペでは、今の時期15万本のマグナムが開かれ飲まれています! 日本の皆様も、是非フレッシュでフルーティーなロゼでも暑い夏を乗り切ってください!

16
Juil

セ・シ・ボン !!! カスレとミネルヴォワのワイン!

パッション氏とトゥール・ボワゼの饗宴 フランスは名立たる観光大国。世界遺産も多々あるが、その中でも有名なのは、モン・サン・ミッシェルとカルカッソンヌ。城壁要塞都市カルカッソンヌはフランス人も死ぬまでには、一度訪れたいという場所である。 このカルカッソンヌ、観光だけでなく、この地区伝統の有名なスペシャル料理がある。 それは、Cassoulet カスレと呼ばれる、コンフィ・ド・カナールや、豚のもも肉、ソーセージ、白いんげん豆などを煮込んだ、がっつりとボリュームのある、ダイエットなんてとんでもない!というマッチョな料理である。 フランスでも有名な料理で、カルカッソンヌの街のレストランのメニューにも必ず載ってっているのだが、観光地に美味いもの無しの言にたがわず、なかなか美味しいカスレには出合えない。 しかし驚くなかれ、フランスでも美味しいカスレを食べるのは難しいのに、なんと、日本で最高のカスレが食べることができるのだ。カスレといえば、この店、この人、ムッシュー・カスレ!レストラン・パッションのアンドレ・パッションさんの作るカスレである。 アンドレさんは、カスレ・アカデミーのメンバーであり、毎年、カスレの会を開催、この会に参加して、カスレやラングドックのワインに惹きこまれた人々も多い事であろう。 アンドレさんは、お師匠さんの作りを数十年間、何も変えず、昔のままの「本物」のカスレを造り続けている。 また、カルカッソンヌに今でも自宅を持って入るパッションさん一家は、この地区の文化、伝統を愛し、日本にラングドックの魅力を伝え続けるとともに、ラングドックワインの大使として、高品質のラングドックワインの紹介にも力を入れてきた。 そんな、アンドレさんと、ミネルヴォワのワイン生産者、ラ・トゥール・ボワゼのプドーさんは、昔ながらの大の仲良し。食べるのが大好きなプドーさんも、カスレ・アカデミーのメンバーに入っているし、アンドレさんは、毎年、収穫時期になると、お店のお客さんをフランスまで連れてきて、ラ・トゥール・ボワゼで収穫を手伝ったりと、2人の交流は長年続いてきた。 そんな2人の友情から、今回、ラ・トゥール・ボワゼのプドーさん来日に伴い、アンドレさんのカスレと、プドーさんのワインを楽しむ夕べ、夢の饗宴が開催されることになったのである! <カスレの歌とともにカスレパレードが始まった> 美味しいオードブルの後、レストラン内に、明るい歌が流れてきた。「カスレ、セ・シ・ボン !♪メルシー、ムッシュー・パッション♪」なんだか一度聴いたら、頭の中でリフレインしそうな音楽とともに、アンドレさんを先頭にカスレパレ―ドのスタートだ!。レストラン内をカスレを持って、くまなく回っていく。 カスレの美味しそうな香りが、参加者の食欲を沸かす。 そろそろ、早く食べたい。。。と思うが、しばらく、このパレードが続く。 なんと、カスレの歌は、お店のオリジナル。アンドレさんが作詞したそうだ。 <本物のカスレ> そして、とうとうカスレがお皿に盛られ、私達の目の前に! 一口頬張ると、コンフィや、ソーセージや豚肉から出た旨みがあり、とてもやさしい味わいである。通常のこってりした、脂の多いカスレとは、全く違うものだ。なんだか、ほっとする味わいで、どんどん食が進む。 今まで食べていたカスレの概念が正直変わる、カスレです。 どうですか、写真からも香りがしてきそうでしょう。 <本物のワイン> 料理ばかり絶賛していたが、今日の主役は料理ばかりではない、料理とワインのマリアージュなのだ。 今日のワインは、もちろん、全て、ラ・トゥール・ボワゼのワイン。 ラングドックのミネルヴォワ地区のワインである。 プドーさんにどこから来たの?と聞くと、絶対ミネルヴォワと答える。それじゃあ、ラングドック地方かというと、そうじゃない。ミネルヴォワだ!と言う。ラングドック地方のミネルヴォワなのだが、そんな大雑把な捉え方は不満で、広いラングドックの中でも、俺はミネルヴォワなんだという、自分の生まれ育った場所への誇りと自信を待っている人間である。 トゥール・ボワゼの歴史は長く、この地区で300年続くドメ―ヌである。 太陽と土壌に恵まれ、自然に自然な美味しいぶどうが収穫できる地区である。そこで、プドーさんは、最高のぶどうを収穫するため、有機栽培でぶどうを栽培、そして、そのぶどうのポテンシャルを損なわないように、丁寧な醸造を行う。 全てのワインが、熟度は高いが、タンニンが細やかでやさしい味わいなのだ。まさに、アンドレさんの造るカスレに、ベスト・マッチングなワインである。ずっと師匠の味を守り続けているアンドレさん、そして、同じく先祖代々のワイン造りを引き継いでいるプドーさん。分野は違えど、思いは同じなのである。そして生まれ育った場所も、同じカルカッソンヌ近辺。 2人の絆を感じる饗宴であった。 <いまでや小倉専務との出会い> この饗宴にかかせない人間、千葉の酒販店、いまでやの小倉あづさ専務だ。なんと、今から15年前、ラ・トゥール・ボワゼのプドーさん夫妻が、初来日した際、成田空港まで迎えに行き、そして、プドーさんが、カルカッソンヌの友人の店が代官山にあるということで、このレストラン、パッションまで連れてきたのが、この小倉さんだったのである。 小倉さんが、その頃から、プドーさんのワインを世に広めるため、試飲会や、プロモーションなどいろんな活動を行ってくれた。 もちろん、今でも。プドーさん、アンドレさんと強い繋がりを持つ方である。 <宴の後も宴は尽きない。。。> 饗宴終了後、入口のテラスにテーブルを置き、お疲れ様のいっぱいをパッションさん家族とともに。つもる話もあり、夜は更けても、宴は続いた。 パッションさんのお店は、明るさ、南の太陽の陽気さを感じる。それとあたたかさ。まるで、親戚の家に呼ばれたような、心地よさ。それは、このパッションさんの家族を見れば、全て理解できる。 お世辞抜きに素晴らしいお店だと感動した。本当に有難うございました !!! <アンドレさんが描いた カルカッソンヌの絵が入口にある。> さて、美味しい本物のカスレと美味しい ラングドックワインを飲みたい方は、 ぜひ、レストラン・パッションへ! レストラン・パッション 東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスB-1 TEL :03-3476-5025   http://www.pachon.co.jp <今日のラ・トゥール・ボワゼのワイン> ☆LaTour Boisee Merlot 2008  熟度の高いメルローの凝縮した味わい。タンニンはやわらかく、ヴォリューム感あり。参考上代 ¥1,600  ☆La Tour Boisee Cabernet Sauvignon 2007 タンニンはやさしく、バランスの取れた味わい。熟度が高い。 参考上代 ¥1,600 ☆Chateau Tour Boisee Marielle et Frederique 2008 […]

25
Nov

Les Vins Nouveaux 2008 – 2008年の新たなワイン

Comme chaque année le Beaujolais nouveau c’est le 3ème jeudi du mois de novembre à Paris ou à Tokyo.Depuis 1 an ou 2 une nouvelle tendance pointe son nez. La fête des beaujolais nouveau c’est aussi l’occasion de déguster des vins nouveaux venus de toute la France… 毎年11月の第3週目の木曜日、パリにも東京にもボジョレー・ヌーボーの日がやってきます!フランスでは1年か2年前当たりから新しい傾向が現れています。ボジョレ・ヌーボーの日は、フランス全国で造られた新しいワインを試飲出来る大切な日でもあるのです! A la Cave des Papilles, j’ai dégusté […]