16
Août

バルセロナの夜は やっぱりBrutal ブリュタルへ !!

自然派ワインビストロ・Brutalブリュタル ホテルから散歩しながらビストロ・ブリュタルへ! バルセロナの街は至る所にスペインとカタロニアの国旗が翻っている。 自然派ワインと美味しい料理!のあるビストロ・ブリュタル。 店に入ると左にカウンター席、中央左にどっしりした大きな木製テーブル、右壁に今店で力を入れている自然派ワインが並んでいる。 今夜は、野村ユニソン社のJUNさんとKISHOでやって来た。 ここの品揃えは私の好きなワイン揃っている。 今、現在、私は最も注目している醸造家Oriol Artigasオリオル・アルティギャスがある。 なんと、嬉しいことだ。本場バルセロナで今、直ぐにでも飲みたいワインだ! そして、Foullard Rouge フラール・ルージュ、Cyril Alonso シリル・アロンゾ、 そして、モーリーのPetite Baigneuse プティット・ベニューズがあった。どれも、嬉しいかぎり。

15
Août

アレクサンドル・バン一家と温かい昼食

家庭菜園の野菜タップリ、美味しい牛肉。そしてトビッキリ美味しいワイン! 長女MadeleineマドレーヌちゃんがSommelièreソムリエールをやってくれた。 真剣に私達のグラスに心を込めて注いでくれました。 暖かなファミリーに包まれて、忘れられないテーブルでした。 こんな暖かいファミリーが丹精を込めて造ったアレキサンドル・バンのワインにエモーションが伝わってくるのは当たり前だな、と思った。 全員の写真は、私の重い一眼レフのカメラで6歳のピエールが撮影してくれました。 左の女性は、今、マーク・ペノのセネシャリエールで働いているミワコさんです。 そして、フロマージュには、特別なワインを開けてくれた。 アレキサンドルと同じくAOC組織と裁判で勝訴サンテミリオンのCh-Meylet2002シャトー・メレを開けてくれた。

15
Août

アレクサンドル、ビオディナミ研究所のような農園

ALEXANDRE BAIN アレクサンドル・バン醸造 今日はアレキサンドル・バンの日本の佳き理解者であり、パートナーである野村ユニソン社の藤木さんとやって来た。 アレキサンドル2世のピエール君と一緒に畑を見学。 アレキサンドルも自分の今までやって来た仕事内容、昨今変化したことを詳しく説明してくれた。 何より驚いたのは、6歳のピエール君がお父さんの話すことに真剣に耳を傾けていたこと。 ピエール君もお父さんに負けない素晴らしいワイン造り手になるだろう。 藤木さんと共に、熱く語るお父さんの話しに真剣に耳を傾けるピエール君。 スカイブルーの濁りのない視線が、お父さんのような真っ直ぐなDNAを引き継いでいる。 将来が楽しみだ!

15
Août

正義は勝つ!

ALEXANDRE BAIN アレクサンドル・バン醸造 5年後ぐらいから土壌が活性化されてくると同時に、アレキサンドル・バンのワインは世界中から注目されるようになった。 ビン詰めすると即売れきれになってしまうほどに。 しかし、AOC協会組織より嫉妬による妨害が入った。 2015年産のアレキサンドル・バンのワインがPouilly-Fumé のAOC原産地呼称を拒否されたのだ。 今や、世界中にファンを持ってPouillyFuméを代表すると云っても過言でないワインを、“酸化している”と拒否内容をつけて拒否したのである。 自然派ワインに反対するこのようなグループの嫌がらせは、実際にフランス中で行われている。 しかも、どれもそのAOCを代表する人気蔵のワインである。 本当にくだらないことである。AOC自体の自殺行為と云って良い。 AOCはその地域の品質を向上・維持する為の組織だったのに、今はその逆のことをやる組織になり下がっている地方がある。(すべてではない) 真剣に命がけで畑と向き合っているアレキサンドルは大きな失望だった。 でも、アレキサンドルは諦めなかった。 AOCの上部組織を相手に裁判を挑んだのである。 色んな人達がアレキサンドルの畑、醸造所にやってきて調査をした。 組織、裁判に関わる人達が10回も、毎回同じ調査と質問をしにやって来た。 流石のアレキサンドルも11回目には、怒って調査員を返した。 何か粗さがしのような態度の調査だったからだ。 アレキサンドル・バンがやっていることは、非の打ちどころがないほど完璧に健全だったからである。 裁判の結果は、勝訴で終わった。 当たり前のことだ。 アレキサンドル・バンのように、フランスの佳き農家を代表するような、真面目で命がけで仕事している人を、陥れるようなことがまかり通ったら、もうフランスの農業の未来はないだろう!! この裁判例は今後の判例に大きく役に立つだろう! ブラヴォー!! 正義は勝った。

11
Août

1億3千500万年前、1億4千万年前の特殊土壌

ALEXANDRE BAIN アレクサンドル・バン醸造 ワインは人が大事。 でも土壌のカパシティーも大変に大事。 手に入れた土壌が凄いことを知っていた。 2種類の土壌だった。 11ヘクタールの内、8ヘクタールは、地殻変動で1億3千500万年前の石灰岩盤がほぼ表面近いところにある特殊な土壌だった。 アレクサンドルはこの特殊な土壌の可能性を最大限に生かしたかった。 その為にも、やはりbio栽培で土壌を生かすこと、つまり土壌中の微生物を生き生きさせて活発にすることだった。 除草剤や殺虫剤を畑にまいては、決して土壌を生かせないことを知っていた。 最初からbio,ビオ・ディナミ農法を目指した。 この土壌からは、潮っぽいミネラル感が豊富なCuvée précieuse キューヴェ・プレッシウーズが代表 もう一つは、1億4千万年前のキメリジャン系石灰土壌だった。魚介類の化石が多くある。粘土質層も混ざっている。 力強さ、長さを備えたワイン質ができる。太陽を感じさせてくれるワインができる ここの土壌からはMademoiselle Mを造っている。 昆布ダシ系の旨味がタップリのワイン。 ほぼ10年間の徹底したビオ栽培のお蔭で、土壌は生き生きしている。 10年の歳月をかけて14区画の各土壌の特徴が活かされるようになった。 この土壌の中には何億という天文学的数値の微生物が生き生きしている。 その微生物の一部である元気な自生酵母もこの土壌で生き生きと育っている。 この自生酵母達が、アレキサンドル・バン独特の深い風味を醸し出してくれている。

11
Août

背水の陣で賭けたワイン造りへの夢。アレクサンドル・バン夫妻

ALEXANDRE BAIN アレクサンドル・バン醸造 アレクサンドルは葡萄栽培・醸造家の家で生まれたわけではない。 でも18歳の時には、もう醸造家になろうと決意していた。 この辺のところが、既に多くの醸造家とは違う。 単に家系の醸造所を引き継いだのではない。 ワインが造りたくて、ボーヌの栽培・醸造学校で学び、そこで今の奥さんと巡り逢う。 奥さんも、ブルターニュの出身でワイン造りとは全く関係がない家系で育ちながらも、小さい頃からワイン造りをしたかった。だからボーヌのワイン学校へ進んだのである。 この二人が巡り逢って、共通の夢の実現が始まった。 2007年にすべて借金で畑を買い、家を建ててゼロいやマイナスからのスタートをきった。 毎年の返済もあり、まさに後には引けない背水の陣のスタートだった。 私は最初の年から知っている。 当初の5年間はもう必死に作業をやっていた。 まずは、土壌の改良、土壌の微生物を活性化するのに必死だった。 彼ほど忠実にビオディナミ農法の研究・実践を自分の畑を研究所のようにひたむきにやっている農業者を見たことがない。 ★2年目の2008年の頃のアレキサンドルの写真。 ★4年後の2011年の写真を添付します。大変に痩せたアレキサンドルがいた。 ここまで仕事するか、と思う程に必死にガムシャラに働いた時期のアレキサンドル。 写真からも読み取れると思う。チョット、心配した程痩せていた。 ★2017年7月 10年間やるべきことをやりきって、自分の方向性がハッキリとして、その自信も伺える。 でも、そんなに甘くない現実も目の前にある。温暖化による天候被害によって、16年、そして今年17年も収穫が普段の20%も取れない状況におかれているアレクサンドル。 一朝一夕には、人が感動するワインはできない。 そして、試練はまだ続く。だから、エモーションが伝わってくる。 何があっても貫くエネルギー、じっと自然と向き合う静けさ、そして、あふれる勇気がある。

11
Août

Alexandre Bain 情熱家 アレクサンドル・バン

C’est un nectar, fait à la main. Ce liquide vous donne une énergie, une tranquillité et un courage. これは、お神酒です。この手で造られました。 この液体は、あなたにエネルギー、静けさ、勇気を与えてくれます。 J’adore ces vins et ce Vigneron. 私の大好きな造り手と大好きなワイン。 Alexandre est un grand passioné du vin. アレキサンドルはワインに対して絶大な情熱を持もっている。

8
Août

ラングロールを追いかけて10年、そして、離を目指す !

この見本市の主催者Valentin VALLESヴァランタン・ヴァレス (次世代ワインヴァン・ナチュール見本市 “BIM”) ヴァランタンは2008年にラングロールのエリックのワインを初めて飲んで衝撃をうけた。 『こんな飲み物が、存在するのか?』 即、エリックのところで修業を初めた。 自分で造ってみたくなった。 葡萄を近隣の栽培家に譲ってもらって試作を造り始めた。 そして、昨年、自分の畑を手に入れた。 ヨーロッパ中の著名レストランより注目されるようになった。 ソムリエやバイヤーがヴァランタンのワインを試飲すると、皆が云った。 『エッ!これ、ラングロールのワインでは!?』 ずっと、ラングロールを目指してきたヴァランタンにとっては、嬉しい評価だった。 最近、ラングロールからの“離”をめざすようになった。 エリックを尊敬する気持ちは変わらない。 でも、離れて“自分のワイン”、確固たる自分のスタイルを目指すようになった。 やはり、自分の畑をもって、自分で耕して、このテロワールを最大限に表現したい気持ちが強くなった。 それは、ラングロールのモノマネではない世界だった。 気さくなヴァランタンの性格を慕って多くの若者達がヴァランタンのところに集まってくる。 新しい風がヴァランタンを中心に吹き始めている。

8
Août

若きPASSIONの塊、Vin Natureの地平線を変えてしまうような発想

Sebastien CHATILLON (AD VINUM) セバスチャン・シャティヨン(AD ヴィニュム社) (次世代ヴァン・ナチュール見本市 “BIM”) 飛び抜けた発想と行動力、今までにこの世界にはいなかったアーティスト感覚の才能をもった若者だ。 ロワールのRené MOSSEルネ・モスのところで4年間修業した。 そして、世界トップ50のレストランChateaubriandシャトーブリアン(Paris)で シェフ・ソムリエをやっていた。 あのChateaubriandシャトーブリアン(Paris)の見事なワインセレクションを造りあげた男。 ソムリエとしてワインを探しに、醸造家を訪問しているうちに、ワイン造りに興味をもってしまった。 ノルマンディー地方の田舎出身のセバスチャンにとって、環境の良いところで生き生きと自然派ワインを仲間たちと造っている醸造家達の生き方に感動してしまった。 この見本市の主催者Valentin Vallesヴァランタン・ヴァレスに巡り逢って人生が変わってしまった。 ★作曲のようにワインを造る!!★ 2016年にネゴス(葡萄・ワイン会社)を設立。醸造家仲間から葡萄を買ってワインを造り出した。 セバスチャンは若き頃、パンク・ミュージシャンとして活動していた時期がある。 セバスチャンの造るワインはまるで音楽だ! ドレミファソラシドの音階の代わりに品種と醸造法の違いの液体を組み合わせて一本のワインを造る。 セバスチャンにとって、白葡萄も赤葡萄も音階だ、除梗醸造、マセラッション・カルボニック醸造の液体も音階。 これらを組み合わせて一本をワイン造る。まるで一曲のミュージック。多分毎年変わるm 多分、同じワインは2度とできないだろうと思うけど、トビッキリ美味しくスーット体に入っていく。 . 近未来、これからのエヴォリューションが楽しみな醸造家が誕生した!! 自然派ワインの地平線をも動かしそうなスタイルのワインを世にだした。 大きく動く予感がする。 ますます、面白くなってきた!!

8
Août

夏祭りには絶対に欠かせないシャンパーニュはこれ !!

Jacques Lassaigne ジャック・ラセーニュのエマニュエル・ラセーニュも参加 (次世代ヴァン・ナチュール見本市 “BIM”) つい数週間前まで日本にいたエマニュエルも南仏の夏祭りに参加。 自然派醸造元仲間の間では圧倒的な人気を持っているJacques Lassaigne ジャック・ラセーニュ 本当に熱い時に飲みたい最高のシャンパーニュであることは間違いない。 ここまでピュアーに!  ここまでスカット! こんなクリアなシャンパーニュはない。 夏祭りには、間違いなく、黙ってJacques Lassaigne ジャック・ラセーニュだ!! シャンパーニュ最南端のBlanc de Blancの土壌,もうシャブリに限りなく近いMontgueux村。 石灰質岩盤の丘の斜面。南なので葡萄が完璧に熟すので補糖する必要が全くない。 本当にナチュレルにシャンパーニュができる特殊ミクロクリマを備えている。 限りなくシャブリに近いので、単に白ワインとしても、とても美味しいシャルドネができる。 だからスカットしたシャンパーニュができる。 会場でも大人気。皆が寄ってきてグイっと一杯やりに来る 海の香り、潮っぽさ、書いているだけでも唾液が出てきてしまう美味しいシャンパーニュだ。 日本の夏、花火を見ながら浴衣、団扇で一杯ひっかけたい。

8
Août

南ローヌ : ピュアーで、クリアーで、ゆったりと落ち着いたワインを醸す

Nicolas Renaud  Clos des Grillons – ニコラ・ルノー(クロ・デ・グリヨン醸造) (次世代ヴァン・ナチュール見本市 “BIM”) 南ローヌで最も期待される若手ニコラ・ルノーは、歴史、地理の先生だった。奥さんのイザベルも先生だった。 自然派ワインの世界ももこの辺から、自然派ワインのファンだった人達が全く違う世界から参入するようになった。 研究者とか先生とか比較的インテリな人達が自然派に入ってくるようになった。 2006年に約14ヘクタールの葡萄園で独立した。 ニコラは自分が熱狂的なファンだっただけに、自然派ワインの欠点のあるワインが大嫌いだった。 だから、彼のワインはピュアーでクリアなワインが多い。 ニコラは南ローヌを代表する醸造家二人のところで修業した。 シャト・ヌッフ・デュ・パップのVieille JulienneのJean-Paul DAUMEN ジャンポール・ドーマン。 そして、L’AngloreラングロールのEricエリックのとこで修業して、今でも家族のような付き合いをしている。 エリックとの共同で造るワインVenskabヴェンスカブを造っている。 そして、今回のこの見本市BIMの主催者のValentin VALLESヴァランタン・ヴァレスとはラングロールもエリックのところで学んだ兄弟弟子ということになる。次世代を背負って立つ二人。 醸造的には、除梗する方法と、除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニック醸造の両方を使いこなせる数少ない貴重な醸造家である。 何よりも、ニコラの人間的優しさと確実さがワインに表現されている。

8
Août

真夏のヴァン・ナチュール見本市 “BIM”ビム

★Oriol Artigas- Mas Pellisser オリオル・アルティギャス(マス・ペリセール醸造)★ 国境を超えてカタロニアのバルセロナ近郊で驚きの高品質なワインを醸すオリオル。 近未来、最も注目すべき醸造家の一人。 大学の有機科学研究者だったオリオル、意を決してワイン造りに転向。 ワイン農業・醸造学校で先生をやりながら、2011年よりワイン造りを開始。 アカディミックな醸造理論を知りながら、自然な造りを目指す貴重な人材。 たった5年の歳月で、フランスの一流醸造家を震撼させるワインを醸す。   横でオリオルを支えている美人の彼女はアヌックさん。 東洋系とフランス人の2世でフランスのグルノーブル出身。 バルセロナの人気自然派ワイン・ビストロ“ブリュタル”でソムリエをやっていた。 フランス人のアヌックさんがいるので、オリオルはフランスにも時々来るようになった。 その都度、フランスの一流醸造家を訪問して勉強している。 短時間でこのレベルに到達するには理由がある。     すべてのワインに共通しているのは、繊細さ、フレッシュな酸、スーット体に入るミネラルな透明感。 日本にも出荷されたけど、量が超少ないのでお見逃しなく!! フランスでは絶対に買えないワインが日本では買えます。    

26
Juil

ESPOAグループの精鋭がRICHAUMEリショームへ

ESPOAはここのところ3年ほど訪問していなかった。 久々の訪問で、皆、リショームの進化に驚いた。 みんなにとって、昔の超濃かったスタイルの印象があった。 この3年でシルヴァンのワイン造りが進化。 まず、ほぼ50年に近いBIO栽培のお蔭で根っ子が地中深く伸びている。 つまり、地中深いところの水分を吸収できるようになって、葡萄に異常な乾燥ストレスがなくなり 果汁に酸が残るようになって、ポリフェノールと糖度の熟すバランスが取れるようになった。 昔のワインのようなジャム系の超完熟風味は一切なくなった。 それと同時によりミネラル感があり、真っ直ぐなスタイルになった。 これから、さらに楽しみな蔵元だ。

26
Juil

遊び心がドメーヌ リショームのシンボルに!

Domaine Richaume ドメーヌ・リショーム No4 この穴のあいたラベルの原点!! お父さんのエニンドさんは瞑想にふけるのが好きで、サントヴィクトワール山の見える一角に瞑想道場をつくった。 これが、リショームのシンボルとなった。 この穴から見える景色は絶景!!。 本当に何時間でも座っていられる。 座禅を組みたいところ。 お父さんの遊び心がいい。

26
Juil

日本の酒販店グループESPOAの皆さんとやって来た !!

Domaine Richaume ドメーヌ・リショーム No3 いつ来ても感動的な景色だ。 この景色が見える葡萄園の高台の一角にテラス・テーブルが設置されている。 この景色を眺めながら、シルヴァンさん の家族と昼食を頂いた。 こんなに美しい景色を見ながら育っている子供達も素直でノビノビしていた。 何と和食が好きな夫婦、なんと地中海の魚で棒寿司、巻き寿司をご馳走になった。 ワインも昔のスタイルから進化して、酸を残しながらミネラリーな透明感のあるスタイルになっている。 赤でも石灰質土壌の潮っぽい旨味があって魚にもピッタリと合っていた。 でもやはり、ここの石灰土壌で育った白とロゼは完璧だった。 デザートのスイカにロゼは抜群でした。

26
Juil

セザンヌが愛した景色の真ん中の絶景!!

Domaine Richaume ドメーヌ・リショーム No2 Domaine Richaume ドメーヌ・リショームを紹介しよう。 南仏プロヴァンスの最も美しい山“サントヴィクトワール山”の麓 何という絶景なのだろう! セザンヌが愛してやまなかった気持ちがよく分かる。 何時間でもここに座って眺めていたい。 この蔵とはもう23年前からの付き合いだ。 最初はお父さんのエニンドさんだった。 エニンドさんはドイツ人、エクサン・プロヴァンス大学で法律を教えにドイツからやって来た。 あまりにも、この美しい景色に感動して、ここに永住を決めた。1972年だった。 館を購入したら畑もついていた。 195mほどある足長おじさん紳士、自分の夢を貫いたロマンの人だ。 最初からビオ栽培。この頃フランスでは、まだほんの僅かな醸造家しかビオの栽培をやっていなかった時代だ。 まだエコセール・ビオ機関もなかった時代。 現在は息子のシルバンさんが引き継いでいる。 シルヴァンさんは世界中で、ワイン醸造を経験。特にカリフォルニアには長くいた、90年代に、ここプロヴァンスに帰ってきた。当時、カルフォルニアも濃厚なワインが全盛期の時代だった。 その頃の、シルヴァンさんのワインは、本当に濃縮していた。1998年はそのころのワインだ。

26
Juil

濃厚、芳醇 !!  な・なんと美味しいんだろう!!

Domaine Richaume  ドメーヌ・リショーム やっぱりビシッと濃厚で、樽熟したワインが熟成した時の美味しさは格別だ!! しかも、とっておきのCôte du Boeufとは最高の組み合わせ。 濃いワインも大切!! ドメーヌ・リショームのシラー100% 1998年、プロヴァンスのワインでもう20年弱熟成したワイン。 当時は色も濃厚で真っ黒でまるで墨汁のようだった。 多分、習字が書けたと思う。90年代は濃縮ワインが主流だった。 勿論、樽もきいていた。 ご存じのどこく、90年代はフランスでも濃縮競争の時代だった。 まだ、当時は現在のような、軽る目で、繊細で、上品な美味しさを備えたワインはなかった。 中身の健全なワインは、熟成がきく。 色合いは美しいレンガ色、涙がゆっくりとグラスを伝わって流れる。香りはトリフ、枯れ葉の森、タンニンが解けていて舌触りがビロードのように滑らか、旨味もタップリ。 いいな!!やっぱり時間をかけてこなれた味わいの深味は、何物にも代えがたい。 今日は、肉屋でトビッキリ美味しいそうな肉を買って、ジャガイモをソーテして、肉も自分で焼いた。 自宅の地下のカーヴから、奥の方に転がっていた一本を取り出した。 Domaine Richaume 1998 Syrah だった。 久々に震えるほど美味しかった。 自然派ワインを好きな人達の中には、濃縮したワインや樽香のワインを必要以上に嫌う人が多い。 残念なことだと思う。 20年、30年先をみると、この美味しさを知らないとは、ワインの一面しか見ていない。 濃いワインも大切です!!