25
Sep

BMO社の山田恭路さんが主催する小売店グループ               STCのメンバー

  本物ワインを日本における日常化への挑戦を続けるSTCグループ。 本物ワインを特殊な小さい市場で終わらせない。普通の生活場面で普通に飲んでもらおう! という活動をしている。 STCとは? 本物ワインをカタチつくっている大切な3つのこと。天、地、人を意味している。 Soleil  ソレイユ 天 太陽、銀河系、宇宙、光 -水、温度、空気、引力、浮力 Terre  テール 地 大地、地球、土壌、-鉱物ミネラル、生物、微生物 Coeur  クール 人 心、情熱、勇気、志、気 -人、哲学、性格、生き方 日本全国に約300店舗ほどの販売拠点を持つ小売店グループです。 毎年、フランスまでやって来る熱心な小売店グループです。 やっぱり、本物を、自分の目で確かめるツアーをやっている。    最近、ボジョレ・ヌーヴォーをやらない小売店が日本で増えている。 STCグループでは、ドンドン積極的にヌーヴォーを攻めている。 何故? 普通の人が最もワインを飲んでくれる絶好のチャンスだから! 普通の人に飛びっきり美味しい本物ワインを飲んでもらえる機会は絶対に逃さない! その為に、20周年の記念の祝いも兼ねてクリスト・パカレまでやって来て収穫体験。         

25
Sep

2018年、クリスト・パカレ過去最高の品質の葡萄収穫

  6月より晴天が続き、順調に葡萄が育った。 クリストフの葡萄木は樹齢の古い古木が多い。 地中深く伸びた根っ子が葡萄の最後の熟成に必要な水分を吸い上げてくれました。 3カ月も雨が降っていないのに、葉っぱは青々として元気です。 こんな素晴らしい葡萄を天から贈られたので、トビッキリ美味しいワインを造ることに 燃えているクリストフ。   

25
Sep

天が応援している20年目の収穫 Christophe Pacalet クリストフ・パカレ

20年前の1998年、太平洋の南の島でレストランをやっていたクリストフ、フランスに帰って来た。 マルセル・ラピエールから木製の発酵槽と垂直式圧搾機をプレゼントされて醸造所を設立。 20年間、色んな事がありました。 結婚、2人の子供。 乾燥の年、洪水の年、雹でやられた年、 そして、おじさんであるマルセル・ラピエールも天に昇っていきました。 人生の節目、節目にいつもマルセルが行く道を指示してくれた。 料理人になったのもマルセルの指示。フランスに戻ったのもマルセルの指示。醸造所を設立したのも マルセルの指示。 そして、すべての変化が20年周期だった。 クリストフは云う 『私はマルセルの意志を後継してボジョレを盛り上げていくんだ!今年は20年周期の年で気合を 入れ直す為に、フルーリに4ヘクタールお畑付きの醸造所を購入したんだ。』 ここ過去3年間はまともな年がなかった。生産量が少なかった。今年は大切な年だった。 この20年周年の年にマルセルが天と話してクリストフを応援してくれたのだろう。。 過去20年で最も素晴らしい品質の葡萄が実った。収穫量も完璧だ。 『これでトビッキリ美味しいワインを造るよ!』クリストフ・パカレ

24
Sep

久びさのジャンクロードの狙った通りのLapalu nouveauラパリュ・ヌーヴォー18年 –no4

17年は濃縮度が強く、本来ジャンクロードが狙うヌーヴォーのスタイルではなかった。 それはそれで美味しかったけど。 ジャンクロードが狙う新酒はアルコール度数11.5から12.5前後、13度以内に抑えて、フレッシュで透明感のあるスタイル。 今年は狙った通りのスタイルになりそうだ。 葡萄の健全度、糖度、酸、すべてが理想的に流れた。   勿論、セミ・マセラッション・カルボヌック醸造、自生酵母のみ、酸化防止剤無添加。 今年は狙ったとうりのスタイルに持っていく為に、収穫後の葡萄を発酵槽に入れてから12度前後に 抑えながら、3.4日は発酵が始まらないようにした。 発酵が始まってからは一週間のマセラッション(かもし)。 その間、一切触らず。 まだ、糖度が大分残っている段階であまり色もタンニンも出過ぎない状態で垂直プレスにかけた。    昨年のようには、濃くならない色合いの、いかにもヌーヴォーらしい淡い紅色になりそう。 フレッシュな酸も今年はバッチリと残った。 真っ直ぐな果実味とフレッシュな酸、スーッと伸びる淡いミネラル感、ジャンクロードらしい ヌーヴォーになるだろう。 アルコール度数は12度から12.5度ぐらいになりそう。 ジャンクロードが狙う、理想のヌーヴォーが完成しそうだ。ご期待ください。

24
Sep

Chez Lapalu、                              ラパリュでの収穫季節のとても幸せなひと時 –no3

9月から10月にかけて、それぞれの蔵ではマールを絞る。 ゆっくりと絞るので夜になったり、朝までになったりする。 特にジャンクロードのところは、暖かい雰囲気があり、近所の醸造家や若手などいろんな人が 集まってくる。 私もこの時期にボジョレに居る時、夜はここに寄ると、心が暖かくなる。 圧搾機から流れ出るチョロチョロの音が聞こえる。まるで京都の竹筒から流れ出る水のような音。 そんな音を聞きながら、みんなで色んな話しに花が咲く。 今年あったこと、反省、これからの皆の夢など、話題には事欠かない。 絞りたてのパラディと呼ばれる半ジュース・ワインを飲んだり、生ビールを飲む。 そして、時々、誰かが圧搾機に乗って絞りにいく。 本当にほんわりして、私の大好きなひと時である。       

24
Sep

ジャンクロード・ラパリュLapaluにとって特別な道具                    垂直式圧搾機 –no2

10年程前にマコンの葡萄園を車で走っていた。 醸造家の庭に大きな垂直式圧搾機が無造作に放置されていた。 ジャンクロードがずっと探していた型の圧搾機だった。 自分が狙っている繊細なジュースを絞るにはやっぱり重力でゆっくり絞りだす垂直式に限る。 ずっと長い間、探していたものが目の前にあった。 胸が高鳴った。 その醸造元のドアを叩いた。 年配の醸造家らしい人物が出てきた。 『外にある圧搾機、使っていますか?』ジャンクロード 『今年まで使っていたよ。でももう私は引退する。』 『そとに置いてあるということは、もう使わないのですか?』ジャンクロード 『...……..』 『もし、もう使わないのなら譲ってもらえませんか?』ジャンクロード 『あれは先祖からずっと引き継いできたものだよ。それはできない。』 それから機会あるごとに、その醸造家を訪問していたジャンクロード。ある時相手からこんな話があった。 『ジャンクロード、そんなにあの圧搾機が必要なら譲るよ。あの圧搾機がまた活躍できるなら先祖を喜んでくれるだろう。』 勿論、それなりの価格を支払ってゆずってもらった。 これを使いだした年から、ラパリュのワインの液体の繊細度が数段上がった。 液体が上品になった。 下部の石の部分は花崗岩の一枚岩。 こんな圧搾機は他では見たこともない。 これと同じものは世界に一台しかないだろう。 ジャンクロードが絞っている姿は、まるで舞台に上がて演劇をしている役者のようだ。

24
Sep

ガメ品種の極限までの可能性を追究する仕事師                   Lapalu ラパリュ -no1

ガメ品種を使って、水に限りなく近いスタイルから、まるでバニュルスではないか?と思わせるほどの 濃縮感のあるワインを造ってしまうジャン・クロード・ラパリュJean-Claude Lapalu。 ワイン造りの大切な作業の節目を、可能な限りの方法を駆使して精密度を上げて練り上げる仕事師。 個人で、独りの人間が身心を駆使してやらなければできないスタイルのワインを醸す。 どんなにお金をかけても、どんなに優秀な人材を使っても、決してできないワインを造りあげる ジャン・クロード・ラパリュ。 ボジョレが、ガメ品種が、全くちがう可能性を示してくれる貴重な存在。

22
Sep

Damien Coquelet Nouveau                     ダミアン・コクレ・ヌーヴォー 仕込み中 -no3

毎年、大人気のダミアン・ヌーヴォー。 スカットした酸、爽やかな果実味が特徴のヌーヴォー。 優しさより筋肉質のスタイル。 テーブルで軽い軽食を食べながらグイグイやれるスタイルでしょう。 イタリアン料理にも合わせやすい。 セミ・マセラッション・カルボニック醸造、自生酵母のみ、醸造中の酸化防止剤の添加なし、本物の 自然な造り。     11年間の経験を積んだダミアンが、2018年の素晴らしいミクロクリマで育った葡萄を仕込んで います。 こんな完璧な葡萄からできるダミアン・コックレ ヌーヴォーはトビッキリ美味しくなること間違いなし!! コック、ニワトリはフランスの象徴、フランスではコック・ヌーヴォーと呼ばれ愛されています。  

22
Sep

2018年、見事な葡萄を実らせた                    Côte du Py コート・デュ・ピの畑を収穫 -no2

  銘醸のコート・デュ・ピの本領を発揮。しかも古木ばかりの葡萄園。 ここまで、完璧な葡萄ばかりの畑は珍しい。 ダミアンも気合が入る!    ダミアンのワインはデコンブ仕込みだからしっかりしたタンニン、濃縮感を備えている。 ビシット酸もきいているワイン質。 テーブルで食べながらゆったりと飲みたいワインだ。     

22
Sep

水星の如く登場したDamien Coqueletダミアン・コクレ、          もう11年目の収穫 -no1

初リリースの2007年から話題をさらったダミアン・コクレ。 いきなり物凄いワインを造って周りを驚かせた。 そのダミアンももう11年の経験を積んだ。31歳になった。 子供の頃よりお父さんのジョルジュ・デコンブについて葡萄園で遊んでいたダミアン。 15歳にはワイン造りを目指していた。 ブルゴーニュのフレデリック・コサールで修業して、モルゴンに戻りお父さんを手伝いながらモルゴンのテロワール、ガメ品種の醸造を徹底的仕込まれた。 幸運にもモルゴン村の銘醸テロワールのCôte du Pyコート・ド・ピの丘に4ヘクタールの畑を手に入れることができた。 ジャン・フォワイヤールやラピエール家の畑に挟まれた好立地。 しかも、70歳以上の古木ばかりの畑。 しかし、この銘醸テロワールのCôte du Pyコート・ド・ピの畑も16年、17年と2年連続の天候不良によって収穫が少なかった。色んな意味で厳しい年が続いた。 今年2018年に賭けていた。 天がダミアンに味方した。 今年18年は、葡萄の品質、量ともに素晴らしい状態の葡萄が実った。 9月10日にこのCôte du Pyコート・ド・ピの畑を収穫。 お父さんのジョルジュ・デコンブも心配して応援に駆けつけてくれた。

21
Sep

Soleil levant à Morgon .

デコンブ醸造のあるモルゴン村の高台に朝日が昇る。 収穫はam 7:00に蔵を出発して収穫する畑に向かう。 その途中で見える朝日はとても美しい! 朝日が昇る方角にはモンブランなどアルプスが遠く見える。 途中、あのミティークな丘、コート・デュ・ピにも朝日が当たりだした瞬間。

21
Sep

男は黙ってデコンブ・ヌーヴォー!!                     Descombes Nouveau 2018 -no5

モルゴンの顔のデコンブは、花のParisでも大人気。 何故? ジョルジュ・デコンブは月に一度、パリまで配達にやってくる。 パリのワイン・ビストロでは毎月デコンブがやって来るのを待っている。 ビストロのお客さん達もデコンブの顔を知っているくらいの人気者。 そして、デコンブがオートバイ・キチであることも皆知っている。 若き頃、モトクロスで優勝したことがあるほどのオートバイ・キチである。 ヌーヴォーをオートバイでParisまで運んでくるイメージがデコンブ・ヌーヴォーのラベル。    あさ!猛暑が続いた2018年のデコンブ・ヌーヴォーは期待できますよ! その強烈な太陽を惜しみなく液体に写しだしてくれるのがデコンブ。 世間では軽めのヌーヴォーが人気。 デコンブ・ヌーヴォーはタンニンも確りしていて熟成もきく“男っぽい”ヌーヴォーだ! ありきたりのヌーヴォーじゃ、物足りない!という人も多い。 “男は黙ってデコンブ・ヌーヴォー!!”

21
Sep

2018年ジョルジュ・デコンブ収穫、パワフルに、                    元気いっぱい!-no4

あのコート・ド・ブルイィの山を見下ろす程の標高の畑から収穫。 二人の息子も完全独立した。(ケビン、ダミアン・コクレ) 今年から、振出し戻って、独りでの収穫、醸造となる。 熟練の域に達したデコンブが、この18年の太陽をふんだんに浴びて育った葡萄を、どんな風に仕上げていくか楽しみだ。

21
Sep

皆が終わる頃、ジョルジュ・デコンブが最も遅く収穫を開始 -no3

ゆとりのデコンブ、皆が猛暑でアルコールが高くなり過ぎないように8月末に収穫をはじめた醸造家が多い。 デコンブは動かない。8月末から9月の第一週目、デコンブはコルシカ島にいた。 親友のアントワンヌ・アレナのところで収穫を手伝っていた。 皆が収穫を終えた9月10日に収穫を開始。   デコンブの畑は標高が高い。葡萄が熟すのが遅い。それにしてもよく熟してから収穫するのがデコンブスタイル。 ワインも確りしたワイン酒質を備えている。濃縮感がありながらキリっと酸がきいているのがデコンブ。 2018年も素晴らしい状態の葡萄が収穫できている。 ザ・デコンブのスタイルの果実味、タンニンのしっかりとしたワインができそうだ。  

21
Sep

La Gueule de MORGON・モルゴンの顔                     Georges Descombes ジョルジュ・デコンブ -no2

ジョルジュの人生を変えたのは、マルセル・ラピエールのワインだった。 ジョルジュは若き頃、トラックに瓶詰機を積み、移動式で瓶詰する会社を兄弟と経営していた。 ボジョレで何十社という醸造所を周りながら瓶詰していた。 正直、ワインなんてどれも同じだと思っていた。 ある時、マルセル・ラピエールの蔵から瓶詰依頼があった。 いつも如くにトラックで出かけた。 ビン詰前に、やはりワインの状態をみる為に最初に試飲をする。 口に入れた瞬間、オヤ!なんだ、これは?! 今ままで、こんなワインを飲んだことがなかった。 ビン詰めしながらも、ずっとワインのことを考えていた。 最後に、再びマルセルの話しを聞きながらワインを飲んだ。 ジョルジュは即、決意した。 『俺のやりたいのは、これだ!』 マルセルに教えを乞いだ。 マルセルはすべてを惜しみなく伝えた。 そして、今がある。

21
Sep

2018年ミレジムの絞りたてParadiパラディを試飲 -no6

【自然派の原点Lapierreラピエール醸造】 ラピエール家の醸造に入るといつもスーッとした空気を感じる。 天井には、半分は太陽、半分は夜の月をイメージした絵が描かれている。 美しい。      今、丁度、絞り中の18年産が垂直圧搾機からチョロチョロと音をたてて流れていた。 まだ、糖分が沢山のこっている。これからまだ発酵槽にもどされて発酵が続く液体だ。 18年、流石に太陽が強かっただけに、果実の濃縮感が凄い。でも酸がキッチリ乗っているのが 今年の特徴だ。 美味しい!この段階でエモーションが感じられる。素晴らしいワインになるだろう! Lapierreラピエール醸造の2018年は買いですよ!!