26
Fév

見本市・心残る醸造家・ワイン – NO2

(L’irreelイレール試飲会より) ★Philippe Delmeeフィリップ・デルメ・数学の先生よりの変身        ロワール地方の生産者はこの南仏見本市にはあまり参加しない。希少な蔵元。 フィリップはブルターニュ地方の先端の街ブレスで数学の先生をやっていた。Vin Natureの大ファンだった。 特にAnjouのブノワ・クローBenoit COULAULTのシュナンが好きだった。 数学の先生としての生活しながら40歳になり、自分の人生、“このままでいいのいか、”と自問していた頃だった。   学校のバカンスの時、自分が大好きなワインを造るブノワ・クローを訪問。 Anjouの自然派ワインを造る他の醸造家達、オリヴィエ・クザンやパトリック達の生き方に感動をした。 自然を尊重しながら自分の好きなワイン造りに一心不乱に打ち込んでいる姿、その上、お互いに協力し合ってまるで家族のように、支えながら生きている醸造家達のコミニティー生活にも感動した。 それに、彼らの造るワインが、フィリップの心の深いところにエモーションが響いてくるのだった。 フィリップ人生を変えたかった。 2009年にはブノワの援助でワイン造りを開始。先生をやりながら2年間はブルターニュ地方とアンジェを往復しながらの生活をして、2011年にはアンジェに完全に移り住んで、ワイン造りに専念。 アンジュ地区の若手醸造家のグループEN JOUE CONNECTIONアンジュ・コネクションのメンバーとして積極的に活動している。 ワイン造りを開始して8年目の17年、フィリップのワインも、 エーモーションが伝わってくるワインになった。 シスト土壌からくるスカットしたクリアなミネラル感がたまらない。     

25
Fév

気は優しくて力持ちの Valentin Valles                ヴァランタン・ヴァルス

Par Takeshita Masaki 南仏自然派サロン終了後、今まさに輝く2人の生産者を訪問。 試飲会三昧での疲れを吹き飛ばすような絶品の2017年を試飲できました。      ラングロールで修行の上独立。気は優しくて力持ちのヴァランタン・ヴァラス。 ニームから北に30キロほどの所にぶどう畑を持つが、ここの土壌は石英の混ざる砂質土壌。 昔から、ラングドックの濃いワインの酸を与えるためのブレンド用ワインとして使われていた歴史もある、この地区のワインの特徴はラングドックとは思えない、綺麗な酸。 熟度は高く、アルコール度数もあるのに酸があるのだ。 ソーヴィニョンはプレスの最初、中間、最後と3つ分けて醸造。最初のプレスは14.5度で柑橘系。中間は14.5度で洋ナシ系。最後のプレスは15度で洋ナシ系だが酸も強い。 これらがブレンドされゴエロンとなる。 ソーヴィニョンの15日間マセシオンはエキゾチックな味わい。 ロゼのランディにはグルナッシュメインにサンソー、シラーのプレスジュースがブレンド。 素晴らしい活き活きしてアロマテイックな出来。 ヴォアラのシラはジューシー!なんでシラがこんなに果実味豊か、ぶどうジュースみたいになるのか不思議だ。 ロリエはシラ・グルナッシュ・サンソー、熟度高く、しっかりとした骨格ありながら、後味でオレンジのような酸が心地よい。2017年からはぶどう畑も自分の所有となり、思い通りの作業ができたというヴァランタンの2017年は凄い! 筆 竹下

24
Fév

Le Vin de Mes Amis ル・ヴァン・ド・メザミ試飲会 (Montpellier) NO2

Par Takeshita Masaki ★Jean-Baptiste SENA この人のワインの進化にビックリ。 ジャン・パプティスト・セナ! いったい、いつが飲み頃?というパワフルなワインをミネルヴォワで造っていたが、白はフレッシュな洋梨ジュース、赤はエレガントながら、1本芯の通ったエネルギー詰まったワイン。 髭をはやし、性格的も穏やかになった感じのセナ。旨し!      ★Thomas Picot – Domaine Pattes Loup パット・ルーのトマ・ピコは2015年ヴィンテージを持参。このエレガントなミネラル感がたまらない。繊細なシャブリ。余韻の塩気が心地良い。     ★Mas Haut BUIS ラングドックの標高500mにぶどう畑を持つマス・オー・ビュイ。 オリヴィエも昔は凝縮度たっぷり、新樽たっぷりのワインを造っていたが、今やマセラシオンカルボニックで、樽の使用も減らし、素晴らしいバランスのワインを造っている。    ★Cosmic(スペイン) この自然派巨匠溢れるサロンで、ひときわ輝いていたのが、スペインのコスミック。 ザルバは見ての通り、チベットあたりの修行僧のような雰囲気。 無駄の無い、かつまさに宇宙のエネルギーの流れ詰まった、研ぎ澄まされたワイン。 カリニャン・ノワール、ブラン、グリのキュヴェ、オンカリダスは、もうワインを超えた飲料。 ちょうどMas Pellisserマス・ペリセールのOriol Artigasオリオルも試飲会に来ており、ザルバと熱く語りあっていた。 今からのスペイン自然派を引っ張っていく、輝く2人だ!    ★Christophe Pueyo サンテミリオンのクリストフ・プエヨもセミヨンのアンフォラのキャヴェなど、いろいろ挑戦。マセラシオンする事で、セミヨンの苦味、アロマが、より複雑に表現されている。 赤は安心感溢れるバランス。      ★Mas de Mon Père コート・ド・マルペールのマス・ド・モンペール!今や日本に取り扱いが無いのが残念。。。 彼もMCをセパージュによって取り入れ、マセラシオン期間も以前より短くし、綺麗で果実味溢れるワインを造っている。     ★Marcel Richaud マルセル・リショーのスタンドは息子のトマが担当。まさに熟度あり、アルコール感ありながら、それを果実で包むマルセル・マジック。 巨匠のワインだ。     ★Catherine Bernard カトリーヌ・ベルナールの2017年、まだ出来上がってないが、アリカント、カリニャンのキュヴェは素晴らしい味わい! チャーミングでエネルギッシュなカトリーヌの人柄がまさに出ている。 […]

15
Fév

超ベテランの域に入ってきたエドワード・ラフィット

  Domaine Le Bout du monde ドメーヌ・ル・ブー・デュ・モンド醸造元         (ルシヨン地方)  (L’iréel イリレール見本市) 2005年にル・ブー・デュ・モンド醸造を設立したエドワード。自分の可能性を追究したくてルシオン地方にやって来た。 ルシオンのシスト土壌、花崗岩、グネス土壌と向き合って13年の歳月が流れた。 ワイン造りに没頭し過ぎて伴侶とも別れるなど、人生上色々なことがあった。 今は、あらゆる面で充実している。畑の13年の自然栽培で確り根が地中に伸びている。 それぞれの区画の特徴、とれる葡萄の性質もすべて把握できている。 醸造もそれぞれの葡萄の特徴に合わせて無理のない自然な造りをして、しっかりそれぞれの土壌を表現できるようになった。 最近のエドワードのワインを味わってほしいい。 一朝一夕ではできない深みがある。 エドワード自身の人間としての深味に平行している。 最近、エドワードにとって嬉しいことがある。 設立当時、小さな子供だった長男が今エドワードと一緒に働きだした。 我々にとっても嬉しいかぎりだ。      軽快なスタイルで果実味が心地良いTam Tam, タン・タン、Hop’là ホップラさえも深味が感じられる。 La Louceラ・ルースはもう、エドワードの人として蓄積された深味に似たゆったりとした味わい。。 ルシヨンの土壌、400mの標高、100歳級の古木、すべてがゆったりと表現されている。    

15
Fév

センスのいい若手が続々と誕生エドワード・アダム

L’iréel リレール見本市 Domaine MADA ドメーヌ・マダ ラングドック地方に若手が続々と誕生している。このアダムもその一人。 アダムはOlivier Cohenオリヴィエ・コーエンのところに集まる若者の一人。 お父さんがラングドックのガーリグ畑の丘の上でレストランをやっている。 そのレストランの周りにある葡萄園で16年よりワインを造り出した。 オリヴィエに集まる仲間達とワイン造りのことでよく意見交換をしているアダム。 皆と同じようなワインは造りたくない。 でも、オリヴィエのワインのようにスーット体に入っていくワインが大好きだ。 アダムは考えた。自生酵母のみで、グラップ・アンティエール(葡萄房まるごと)と除梗をかけ合わせた造りをとった。。 色合いは濃いけど爽やかにスート体に入っていくスタイルが完成した。       オリヴィエ・コーエンのところに集まる若者達。その中にアダムがいた。    元ガレージを改造した醸造所、まさにガレージワイン。   

9
Jan

Le Grau du Roi  ル・グロ・デュ・ロワ村巡り – NO2

小さな漁港だけど夏は観光客とバカンス人で賑やかになる。 地中海は6月頃から本マグロの漁期がやってくるので漁船も忙しく活気がある。 でも冬の漁港もいいものだ。 ゆったりと時間が流れている。   漁船を見守る灯台が美しい。 海沿いには南国らしくヤシの木が良く似合っている。     この時期は地元の人が集まるレストランがいい。ゆっくりと魚介類が楽しめる。     まだ、クリスマスの電飾が灯台に飾り付けられている。水面に映って実に美しい。    地中海に沈む夕日が港の真ん中に消える。ずーっと見続けてしまうほどの美しさ!!   漁港らしい風物詩     

29
Déc

新大阪駅 パッション・エ・ナチュール               PASSION ET NATURE

なんと新大阪駅の構内に自然派ワインが楽しめるワインバーがある。 東京行きの新幹線を、余裕をもって予約した後、ちょいと一杯やりにいつも寄る。 大阪で自然派ワイン販売に気合がはいっている業務用酒販の小松屋さんが経営するビストロだ。 駅とはいえ、凄い自然派ワインがズラリと並んでいる。   新幹線に乗る前に、よく眠れるようにパカレ・ヌーヴォーを一杯ひっかけた。    小松屋さんといえば、南フランスでワイン造りをしている。 いよいよラングドックに畑を購入した。 小松屋社員の岩田さん(岩ちゃん)が滞在している。 アシニャン村のシラー品種の畑を購入した。 これからが楽しみな小松屋さん。 ヌーヴォーを飲みながらフランスの岩ちゃんに思いをはせた。 岩ちゃん元気でやっているかな?

21
Déc

東京で自然派ワインが飲めるお好み焼き きじ “さんて寛”

東京・六本木一丁目にあるお好み焼きにダール・エ・リボのルネ・ジャンと娘、まどかさんとやって来た。 そう、今東京で大人気のお好み焼き“きじ・さんて寛”の六本木店である。     戸田社長が直々に焼いているお好み焼きはやっぱり旨い! 今夜はお好み焼き大好きなルネジャン親子に、東京でも美味しいお好み焼きがあることを知らせようとやって来た。 ルネ・ジャンは、フランスの自宅でも時々、自分でお好み焼きを作るほど好きな人。 きじのお好み焼きは大阪仕込。戸田社長が若い時に大阪で修業して、のれん分けで東京に進出。 今では、長だの列ができるほどの人気店になっている。 長期出張中の私には、野菜タップリのお好み焼きは野菜不足の解消にもピッタリでトビッキリ美味しい。一石二鳥。 その上、こんな美味しい自然派ワインが飲める。一石三鳥! 南ローヌ・プロヴァンスのles Maùの白。石灰質土壌からのヨード系の潮っぽさがイカ・ホタテお好み焼きにピッタリ 仲の良いレマウのカップルの顔が浮かんでくる。16,17年と生産量が激小でチョット心配。何とか頑張ってほしい。        そして、ラングドックの超ウマのポンポン・ルージュを合わせた。 それはもう南の太陽で育った果実味、と焼きそばソースがピッタリ。馬で耕作の超自然派で飲みすく、価格もお手頃。 あのハニカミ屋のヴァンサンの顔も浮かんでくる。彼女と上手くいっているかな?      戸田社長、また、一緒に一杯やりましょう! ルネ・ジャン親子も大喜びで、本当にハッピーでした。有難うございました。    

12
Déc

Coinstot Vinoコワンスト・ヴィノでは醸造家呼んで試飲会を開催 NO2

★Le Temps des cerises ル・タン・デ・スリーズ★ アクセル・プリュッファーは、心優しいドイツ人。ソフトなタッチの人間性ながら、決めたことはキッチリとこなしていくタイプはドイツ的。ワインのスタイルはもう、アクセルの性格そのもの、どこまでもやさしいタッチ。果実味もゆかた。 グイグイ飲めてしまうトビッキリ美味しいワインを醸す。    ★Nicolas Carmaransニコラ・カルマラン★ フランスのど真ん中からチョット南に位置するフランスで最も美しい村が点在するするAveyronアヴェイロン地方。 フランスで最も寒い地方の一つ。困難な地方で孤立奮闘するニコラ。寒い地方だけに軽やかで限りなく“水”に近いスタイルのワインを醸すニコラ。醸造家仲間やプロ中のプロ達が大評価するほどのワイン。透明感抜群のスタイル。 私も色んな意味で深く尊敬している醸造家の一人。    ★Domaine Mouressipe ムーレシップ醸造★ ローヌ地方とラングドック地方の境界線上にあるニームに近いところ。ラングロールで一緒に働きながらエリック・プフェーリングの造りを深く学んだアラン・アリエ。醸造所も新築して気合十分のミレジム。どことなくランクロールの風味に似ている。       ★Sélénéセレネ★ 今、ボジョレの若手醸造家の中で、最も光っている一人、ラ・タルバルド醸造元のシルべール・トリシャール。栽培が難しかった2017年を全く問題なく普通の収穫量を確保した栽培対応の名人。爽やかで透明感のあるガメ品種を表現するシルべール。 ここコワンスト・ヴィノでもよく飲まれている人気ワイン。これからが更に楽しみな醸造家。       ★Sextantセクスタン醸造のジュリアン★ ブルゴーニュからはやはり人気急上昇中のジュリアン・アルタベールがいた。 人格もワインも爽やかで暖かさを感じるスタイル。しかも銘醸ブルゴーニュ。飾るところが全くない心地よいブルゴーニュはここコワンスト・ヴィノでも良く飲まれているのを見る。      ★Sylvain Respaut シルヴァン・レスポ醸造★ シルヴァン・レスポ醸造の共同経営者であるOlivier CROS オリヴィエ・クロが来ていた。 ラングドック地方で目立たないけど、静かに超自然なワイン造りに打ち込んでいる二人。 ここパリでも最近やっとレスポのワインが見られるようになった。日本では初リリースからEAST LINEイーストライン社が 輸入している。大変、ヴァン・ナチュールらしい自然な果実味のワイン。

11
Déc

Ils s’aiment, ils ont trouvé un new terroir !           Terroir pour Deux!

★飛っきり仲の良い二人。二人の新天地を見つけた!★ Ivo de Escarpolette et Julie Brosselin 南仏モンペイル村が動いている。 エスカルポレット醸造のイヴォとジュリ・ブロスラン。 Montpeyrouxモンペイル村と云えば、ラングドックのワインに維新をもたらした醸造家達を育てた村。 そして。今、ここから新たに時代を築きつつあるこの二人。 紆余曲折ありながらも、赤い糸が動きだして納まるところにおさまった。 二人の葡萄園、新天地テロワールを手に入れた。 並外れた才をもったこの二人が造りあげるワインは、もう・・・凄いですよ!    溢れんばかりのヒラメキ、それを実現していくこの二人の実行力には驚くばかり。 お二人のワインを見たら、まず飲んでみてください。   

11
Déc

夕闇せまる地中海の港でアペリティフ

La Grande Motteラ・グランド・モットの港を散歩。 あまりにもの美しさに足を止める。 ずっと見ていたい。 南仏の晩秋はまだ暖かい気温だった。 この景色が見えるビストロのテラスに座った。 限りなく夕陽に近い淡いロゼを注文。 ムール貝と夕陽をツマミにApéroをやった。 目は夕焼けを離れなかった。 Wabi-Sabi。 日常の偶然に出逢った幸せなひと時。       

11
Déc

★久々のBéziers ベジエの街★

月に一度は来ている街ベジエ。 ラングドック地方でモンペリエに次ぐ第2の都市。 行きつけのレストラン・ビストロが5件ほどある。 その中でも、最も気軽で気心が知れているカフェ・ビストロLe Cristalル・クリスタルがある。 シェフもよく知っているので、お客さんと行く時は、ワインを持ち込みさせてくれる。 今日は、一人でやって来た。 定番のステーキ・フリッツを注文。 久々にワイン・リストをみたら、何とAlquier アルキエ醸造のMaison Jauneメゾン・ジョンヌがあった!! 迷わず注文。 ステーキにはこれ以上合うワインはないだろう。 シスト土壌の冷たさのあるミネラル感! しっかりしたタンニン!南のグルナッシュの濃縮感 ! 牛ステーキにはたまらない!! 自然派なんて云う言葉が存在する前から、キッチリと造っている蔵元がフランスには多数存在している。 90年台前半から、私はこのワインを飲んでいる。 全くブレがない。 これぞ、Vin Rouge 赤ワインだ。 大好きなワインがあれば、一人でも食べられる。 でも、やっぱり一人ではチョットさびしい。    

11
Déc

Caviste Japonais Espoa MORITAKA a visite chez Mylen BRU avec ses clientes

★ESPOA もりたか さんがお客さんを伴ってミレーヌ醸造を訪問★     石川県小松市にある酒販店ESPOAもりたか の森高さんは、フランスグルメとワインのツアーを3年に一回企画している。 今年も大切なお客さんを伴ってやって来た。 モンサンミッシェル、ロワール地方、ボルドー、カルカッソンヌ、ラングドックと世界遺産の街とワイナリを歴訪。 今日は、ラングドック(コルビエール)の三ツ星レストラン、Auberge du Vieux Puisオベルジュ・デュ・ピュイで昼食。 そして、ここコルビエール出身のミレーヌ・ブリュを訪問。   今年の一月にミレーヌさんとブルノは、小松市の森高さんの店に行っている。 今日来た皆とは1月以来の再会となる。 造る人から飲む人まで繋がる素晴らしい世界を築いているESPOAグループは凄い! 自然派ワインで人と人が広く深く繋がっていく。世のシステムが変わっていく。単なるビジネスではない世界。 森高さんはミレーヌさんが無名の頃から、顧客さんを説得して販売している。 決して安くない無名のワインを販売することは、決して楽なことではない。難しいことだ。 でも、森高さんは、ミレーヌが葡萄園でやっていた仕事を尊敬していた。そして、美味しかったからだ。 自分が心から気に入ったワインは無名だろうが、そんなことは関係ない。それが森高流ビジネスだから。    Monsieur Moritaka a tanté de vendre le vin de Mylène presque depuis le premier millésime. Personne ne conaîssait, même en France non plus. C’était très dûr! Mais il l’a fait. Parce qu’ il a […]

11
Déc

Mylène BRU ミレーヌ・ブリュ 初ビンテージ2008年より10年目の収穫2017年

2008年より初めて10年の歳月が流れた。 地球温暖化が表面化したこの10年間の気候は本当に色んなことがあった。 いわゆる。普通の年というのがなかったと云ってよい。 特に今年は例年の50%減という今までにない厳しい年だった。 厳しい気候環境を乗り越えて生き残った葡萄達は半分だった。 少なかった葡萄に土壌の栄養が集中して、大変美味しい葡萄が収穫された。 今までにない高品質の葡萄だった。 発酵タンクの中にはトビッキリ美味しいワインが完成しつつある。     白のシャスラ品種を醸したLady Chasserasレディー・シャスラ2017年を試飲。 収穫量が少なかっただけに、濃縮感がある。 でも10年間の自然栽培で根っ子が地中深く入り込んでいるので、酸はビシット残っている。 素晴らしいシャスラだ。 石灰度の強い土壌からくるミネラル感、昆布ダシ系の旨味が乗っている。 出汁系の和食に合わせたい逸品!           

7
Déc

フランスの今を知る最高の訪問 Aux amis Chez Olivier

オザミ・デ・ヴァン・ツアーAux amis des vins Tour-No5 色んなものが詰まった訪問でした。みんな、明日に向けて頑張ってほしい。 やっぱり、ワインは造られた畑で飲むと美味しい。場のエネルギーが伝わってくる。      最後にオリヴィエの友、Alexandre Bainのワインで乾杯をした!! Merci Olivier.   

7
Déc

Manifique Terroir, Clos des Oliviers Monopol          クロ・デ・オリヴィエ・モノポル

オザミ・デ・ヴァン・ツアーAux amis des vins Tour-No4 葡萄園の周りを石灰の石が積まれて壁Closクロができている。 フィロキセラ以前に農夫が開拓しながら積んだ石のClosだろう。 その外側はカシの木の森で囲まれている。 粘土石灰質土壌、すべてに保護された特別な場所。 この村は、ラングドック中で最も涼しいミクロ・クリマ微気象を備えている。 南フランスにいながら、酸をもたらす最高の条件が備わっている。 しかし、春先の冷害の危険性があることも今年わかった。     オリヴィエの持ち味は、瞬時に相手と会話が弾んでしまうところ。重鎮でも若手でもオールマイティーである。 こんな社交性を備えている人間を私は見たことがない。 即、相手の思っていることを聞き出してしまう超能力のようなものを持っている。 多くの自然派の重鎮に可愛がられ、聞き上手のオリヴィエは多くのことを聞き出して継承している。 古きを学びながら、全く違う世界を築きつつあるオリヴィエ・コーエン。 そんなオリヴィエが最高のミクロ・クリマの畑で醸すワイン達。         

7
Déc

Aux amis des Vin au Clos des Oliviers Monopol       クロ・デ・オリヴィエ・モノポルにて

オザミ・デ・ヴァン・ツアーAux amis des vins Tour-No3 オザミ・ツアー最終日を飾る訪問にふさわしい蔵だった。 ブルゴーニュ、ボジョレ、ローヌと銘醸ワイン地方を歴訪して最後にラングドック地方。     新たにラングドックが変わろうとしている。 若い世代が飛び立とうとしている。 古きを継承しつつも全く異質のワインが生まれようとしている。 これは、造る方だけでなく、ワインを販売する方も同じように変化している。          前世代は緑の眼鏡をかけているとすれば、今の世代はブルーの眼鏡をかけている。 同じものを見ても、同じものをテースティングしても同じようには決して映らない。 オザミの若い世代とオリヴィエには共通のブルーの世界が映っている。      これは感性と哲学的な世界、ワインを知っているか否かではない。 これは本当に大切なこと、ワインを扱うレストラン、小売の世界でも大切なこと。 “自然派ワインは嫌い、逆に自然派しか飲まない”なんていうのも緑色の眼鏡をかけた旧世界を引きずっている考え方。      だから、新旧の交流、対話、お互いの理解が新しいカタチを造りあげることができる。 そんな店、企業だけが新鮮さを保つことができる。造り手も同じこと。 さもなければ、品揃えも、メニューも、ワインのスタイルも化石のように固まってしまう。日々に新たに!大切です。