22
Fév

PARIS – SETE パリから地中海の漁港セットへ * SETE –Mylène BRU

セット港は地中海ではマグロの水揚げが最も多い港。6月頃からジブラルタルか地中海にマグロが入ってくる。 この時期はまだ閑静な港。この街は、多くの芸術家が住んでいる。 フランスのレジェンド的な歌手、故Georges Brassensジョルジュ・バラッサンスが住んでいた街で知られている。 この街は、フランス映画の撮影舞台としても良く使われる。 そして、この街に、今人気上昇中の南仏の女性醸造家Mylène BRU*ミレーヌ・ブリュさんが住んでいる。 Mylène BRU ミレーヌ・ブリュ醸造  (appreciée par Catherine DENEUVE) 昨年、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴさんが映画撮影の為に、この街に数週間滞在した。 撮影が終了して、打ち上げ食事会でMylène BRUさんのワインを飲んだ。 あまりにもの、美味しさに驚愕したカトリーヌさんは、即 ミレーヌに電話した。 ミレーヌは畑仕事をしている時は電話にでない。 留守電にカトリーヌさんの地声でワインに感激したメッセージがのこっていた。 その後も、何度も何度も電話をかけてきた。 余程、感激したのだろう。 最後にミレーヌのほうから電話して、やっと直接話すことができた。 『こんなに感情が伝わってくるワインを飲んだことがない。』と感動したとのこと。 ミレーヌも飛びあがるほど嬉しかった。 こんなエピ騒動があった街、SETE。    シャスラ品種から醸す白ワイン。Lady Chasselas*レディー・シャスラ、石灰土壌からくる潮っぽいミネラル感が素晴らしい。 カリニャン主体のFar Ouestファー・ウエストもエモーションが伝わってくるワインだ。 私はSETEの街が大好きだ。まず、魚介類が揃っていて新鮮で旨い。美味しいイタリアンの店がある。 この港街には、その昔、イタリアのナポリなど港街からマグロとりの出稼ぎにイタリアン・漁業の人達がきていた。 そのイタリアンがそのまま住み着いた人が多い街だ。 だから、本物のイタリアンがここにはある。 私の大好きなボンゴレ・スパゲッティーがアルデンテで食べられるのである。 フランスでパスタがアルデンテで食べられるところが殆どない。だから貴重な存在なのである。 勿論、ワインはMylèneのLady Chasselas*レディー・シャスラを合わせる。 ウーン、体に沁み渡るエモーションナルなワインだ。 辛口なのに、メモワール・ドゥ・シュークルといわれる、ほのかな甘味が魚介類の旨味にピタッと合う。 しかも、石灰度が大変に強い土壌から、塩っぽいミネラル感が酸を補って魚介類と同じ旨味がある。 和食には素晴らしく合うだろう。   Mylène BRUのワインは、本当に美味しく、エモーショナルなワインだ。 そして、Seteはいい街だ。来れば来るほど味がある街だ。 ミレーヌさん、セ・ジミーの女将(イタリアン)、と私。

6
Nov

OLIVIER COHEN des Vignes d’Olivier, est à PARIS, chez MAMAGOTO, Bistrot à Vins Natures.

オリヴィエ・コーエン、レ・ヴィニュ・ドリヴィエ 造る方もビストロも世代が若い。そこに集まる人達も20代、30代前半と若い。 今日は、南フランスの若手で人気急上昇中のオリヴィエ・コーエンがパリで試飲会。 今年四月にオープンしたBistrot MAMAGOTOにて、ジャズナマ演奏を聴きながらのテースティング。 こんな心地良いテースティングを仕掛けたのはソムリエのギヨムだ。 ギヨムの自然派ワインに対する愛情とPASSIONは凄いものがある。 絶妙なトークでお客を魅了してしまう。 また、この店から多くの自然派ファンが増えていくだろう。 オリヴィエのワインは南仏にも関わらずフレッシュで 果実味中心のグイグイ体に入ってしまう。 コルクを抜いたと思ったら。もうボトルが開いてしまっている。 恐ろしく飲みやすい品物。 オリヴィエは世界のリゾート地、ニースの出身。 お姉さんは外科手術の医師、家族の中でもオリヴィエだけが異端児的な栽培家になった。最初は大学で法律を勉強していた。 自然派ワインに巡り逢ってから、オリヴィエの人生は変わってしまった。 この明るい性格で自然派の大御所醸造家達から可愛がられているオリヴィエ。主だった醸造家のところへ何の躊躇もなくいって、直ぐに溶け込んでしまう性格。だから独立する前にすでに多くのことを学んで,吸収して来た。 お父さんには、大反対された。それを押し切ってラングドックきっての特殊ミクロクリマを備えているArgelliersアルジェリエ村に畑を3年前に購入。(ラングドックきっての涼しい特殊なクリマ) 今ではそのお父さんが最も熱烈なオリヴィエ・ワインのファンになっている。 昨年、同じくニース時代からの恋人、アレクシアと結婚した。 現在、メロメロのオリヴィエ。 2016年は、難しい年で収穫量が半分ほどになってしまった。 それでなくても、引っ張りだこで、なかなか日本に回ってこないのに、チョット心配だ。  オリヴィエのところには、いつも若手醸造家、将来の醸造家志望の若者達が集まってくる。たまり場的存在になっている。 それも、20歳台の若手ばかりだ。 ここから将来優秀な醸造家が誕生するだろう。 MAMAGOTOのシェフはKohjiさん。繊細でフレッシュなスタイルの料理。 自然派ワインにピッタリだ。 イノシシの肉が全く臭くなく柔らかで驚いた。 オリヴィエはアレクシアにメロメロ。   いい夜でした。 On a passe tres bon moment avec vous. Merci Olivier, Guillaume,Kohji san.

5
Nov

Soirée chez Mamagoto avec Thierry de Mont de Marie (Languedoc)

LE MONT DE MARIE*ル・モン・ド・マリーのThierry *ティエリーがパリにやって来た。 収穫が終わって、醸造も一段落ついたところで、ホッと息をつく休みも兼ねて、パリのビストロ巡りにやった来た。 ル・モン・ド・マリー醸造と云えば、自然で、美味しくて、比較的安目の3拍子揃ったワインを造る貴重な醸造元。。 ニームの近くのSouvignargueスヴィニャルグ村にある。 今、フランスでもチョットした話題になっている地区である。 自然なワインで手頃な価格帯のワインを造る蔵が数社ある地区。 ティエリーはそのリーダーである。   Anatheme*アナテムなど劇旨安を醸している。フランスでも自然派ワインでリーズナブルなワインの需要は大変に高い。 同じく、ラングドック、マルペール地区の Mas de Mon Père*マス・ド・モン・ペール醸造のFrédéric*フレデリックと一緒にやって来た。今夜は、今年の4月にオープンしたばかりのビストロMAMAGOTOにやって来た。   店に入るとメドックの自然派がカウンターに置いてあった。 そうCLOSERIES DES MOUSSIS*クロズリー・デ・ムシだ。 たたの0.4Hの畑は150歳の古木で造った正真正銘のメドック自然派ワイン。  私だけ、ちょと早く着いてしまったので、一人アペリティフがわりに一杯メドックを注文。久々のボルドーだ。 私は6年間もボルドーに住んでいた。心の奥ではいつもボルドーを探している。私の第二の故郷のワインだ。久々のカベルネ・ソ-ヴィニョンだ。 やっぱり、私はボルドーが落ち着く。 MAMAGOTOママゴトのシェフは日本人のKohjiさん。 タパスのような小皿料理が沢山あり、ワイワイ皆で分けながら楽しめる料理。 まずは,生カキを注文。ワインはアルデッシュ地方の人気者シルヴァン・ボック*Sylvain Bockのシャルドネを合わせえた。 これはソムリエのギオムの提案だった。バッチリでした。 次は魚を注文した人、肉料理を注文した人、どちらにも合うボジョレのリリアン・ボッシェ*Lilian Bauchetのワインを合わせた 難しい年を乗り越えた醸造家達、ワインの話しは尽きない。楽しいひと時を4人で過ごしました。 今週の土曜日はジャズの生演奏とOlivier Cohen*オリヴィエ・コエンがパリにやって来て試飲会をやるとの事。 土曜日の予約をした。ジャズとオリヴィエのワイン楽しむ。 ヤー、よく話し、よく飲みました。

18
Sep

STC グループ フランスツアー NO.1

自然派ワインワインの日常化を実現しつつあるSTCグループ 自然派ワインを単なる一部の愛好家の世界に終わらせない。 日本中に、いい商品、本物商品を販売する質販スーパーがある。 本物商品を販売して、大手スーパーと真っ向から戦っても負けないグループが日本にはある。 それが、STCグループだ。 本物を売るには、現場を知らなければ自信を持って売れない。 毎年、社員、幹部、社長自らやってくるグループだ。 山田恭路さんが率いるグループだ。

18
Sep

ダバロのマグナムでカンパイ

午前中の仕事が終って醸造へもどると、まずは グット冷えたビールが待っている。 35度の炎天下では喉がカラカラ。 これでチョット生き返る。 勿論、食事にはDABALLOダバロのマグナムがでた。 ウーン、、美味い!! 食事は各国の若者達が会話を楽しむ貴重な時間だ。 彼らは楽しむ為にやって来た。 数人はソムリエが研修の為にやって来ていた。

2
Sep

ラングドック地方のキラキラ輝くアミエル兄弟が収穫中!!

南フランスのヌーベルバグNOUVELLE BAGUE 新しい波。 次男のAymeric エメリックはワイン学の博士号を持つ。 長男のJordanジョルダンは東洋医学の医師の称号 一昔前の自然派は奇人変人が多かった。 明らかに時代は動いている。 優秀な連中が自然な世界に入って来た。 奇人変人より更に強い“志”と“裏付け”を持っている。 今だに自然派ワインのことを、ミステリーで変わった世界だと思っているワイン業界の人がいる。 ワインの真実の世界からドンドン遅れていきますよ! お金儲けだけと名声だけを追っかけた時代は確実に時代遅れになっている。 NOUVELLE BAGUE 新しい波は、より科学的裏付けと健全な“志”を持っている人達が多い。 そして、本当に美味しい!!

2
Sep

フランス中 収穫真っ最中 2016

DOMAINE DES AMIEL ドメーヌ・デ・アミエル (ラングドック地方、LANGUEDOC) エメリックは土壌、葡萄、テースティングの超プロ・フェッショナル。 ディジョン大学での博士号、世界に出て大手企業で最新の技術を駆使したテクニックワイン醸造も手掛けた。だからこそ自然なワイン造りのテロワールワインの重要性、貴重さをより理解できた。 地元、モンブラン村に戻って、ここのテロワールを世界に向けて発表する為に生まれて来たことを自認できた。 エメリックは強烈なパッションとエネルギーの持ち主だ このモンブラン村のテロワールが偉大なテロワールであることを証明するだろう。

1
Sep

私の大好きなロゼ Rosee de la Saint Jean ロゼ・ド・ラ・サンジャン

Rosee de la Saint Jean ロゼ・ド・ラ・サンジャン 私の大好きなロゼワイン。 サンソー品種を主体80% グルナッシュ20% セニエ方式のロゼ。 淡い桜色。 なんて美しい色合いなんだろう。 暑い夏に涼しさをもたらしてくれる色だ。 辛口の醸造。 サンソ―品種からくる軽やかな果実味、酸、熟したグルナッシュの甘味すら思わせるワイン質。 このまま飲んでもよし、お寿司、刺身に合わせてもよし。 ヨード香、潮っぽいミネラル感、 なんて心地よいロゼなんだろう。 山田さんも絶賛。 私も夏はこれをよく飲む。 超暑い日はオンザロックやる。 うまいよ!! これぞコルビエールの典型ワイン、100歳級を中心に古木のカリニャン品種80%、グルナッシュ品種が20%構成、ブトナックの典型テロワールの石灰質土壌、 日本ではカリニャンの典型を飲める機会は少ない。 CRUブトナックのテロワールの典型を試飲することも少ない。 グログロの自然派ワインではない。酒質があり、石灰質ミネラルからくる潮っぽい旨味があり、ザ・コルビエールのスタイルである。自然酵母のホワッとした複雑味も楽しめるワイン質。 これから秋の美味しい食べ物の合わせると素晴らしい。 お別れは、フランス式のビーズと呼ばれる左右に頬キッス。 皆、これも初めての体験。 地が変われば挨拶も現場式で。 Marie-Helene,マリー・エレーヌ、 Je te felicite d’arriver jusqu’a la. Les vins d e St Jean de la GINESTE est mangifique. On est sur meme bateau. On va […]

5
Août

Paradis de Haut Languedoc-Roquebrun – NO1

Paradis de Haut Languedoc-Roquebrun -NO1 オー・ラングドック地方の楽園・ロックブラン村 フランスには隠れた小さな心地よい村が点在する。 私は南仏のスペイン側にあるラングドック、ルシオン地方に滞在する時間が多い。 パリの次に滞在時間が多い地方である。 それ程、この地方が大好きだ。ラングドックは私の庭のようなところ。 その中でも、このロックブラン村が大好きだ。特に夏のこの村はパラダイスである。 南仏の街、ベジエから北西に山の方へ行ったところの山間に隠れるように存在する ロックブラン村。 村の前にオルブ川があり、透明な綺麗な水が流れている。 夏はその河が水浴場となっている。 美しい橋の麓でカヌーなどもできる。 カヌーの畔の木陰テラスで冷えたビールをグイとやるがは最高。 冬は1月にミモザの花まつりがある。村の裏の山全体がミモザの木で、山が真っ黄色になるほど美しい。 ワインは山の岩盤がシストSchiste土壌であり、カリニャン、 サンソー、アラモンなど古い品種がまだ残っている。 Paradis de Haut Languedoc-Roquebrun -NO3 オー・ラングドック地方の楽園・ロックブラン村 Cave St Martin カーヴ・サンマルタン ロックブラン村には我が友のRaimont レーモンがいる。 ほぼ2メートルの大男。オランダ出身の海賊が丘に上がったって感じかな。心優しく、料理が上手く、自然派ワインを何よりも愛しているレーモンだ。 ラングドックの山の中に住み着いて、もう10年以上は過ぎただろうか。 今はCave St Martin カーヴ・サン・マルタンと云う、自然派ワイン・ビストロ、兼ワイン屋をこのロックブランで 経営している。 私は南仏におりて、この近辺に来た時は必ず寄ることにしている。特に、夏は、昼下がりに川の畔の木陰のテラスで冷えたビールを一緒に飲みながら、夕食時間を待つのが楽しい。 Cave St Martin カーヴ・サンマルタン 流石、フランスは懐が深い。こんな店が、こんな山の中で成り立っている。勿論、最初の頃は、全く客が来ないで苦労したレーモン。オランダから魚の燻製、スペインから特性のイベリコを運んでフランス中のワイン・ビストロに行商していた。勿論、今でもこのビジネスは続けている。とびっきり、美味しい生ハムは凄い!! サルディーヌの缶詰も、レーモンが探してきたツマミは本当に美味しい!! ワインの品揃えも、誰も知らない希少ワイン、新しいもの、 古参のレジェンド級のワインも含めて一流の品揃え。 兎に角、心地よい。疲れてここにたどり着けば、後は、 飲んで、飲んで、また飲んで、天と地のエネルギーを 補給できる。 最近は、予約をしないと満員の日が多い。 ここビストロ・サンマルタンはレーモンの人懐っこく誰とでもすぐ友達になってしまう性格が、店の雰囲気に流れている。 ここに来ると、隣の席の人ともすぐに友達になってしまう。 ここには、いつも近所のヴィニロン醸造家が来ている。今日も自然派仲間の醸造家が4人ほど来ている。 今日は、日本から野村ユニソンの野村さんと藤木さん、そして、このエリアで最近話題の若手醸造家、トーマ・ルアネとやって来た。 トーマは、自然派のニュースタイルの酒質を狙っている。 実に、興味深いワインのスタイルである。 […]

25
Mar

大阪・小松屋スタッフが南仏ドメーヌ・スリエ訪問

小松屋と言えば大阪で自然派ワインに特化している業務用酒販。藤田社長のその熱心さには驚くばかりだ。スタッフを惜しみなくフランスまで研修の旅に送りだす。今回はパッション・エ・ナチュール店長の富岡さん、浜里さんなど3人がやって来た。そして、岩チャンが引率。 やはり現場を知っている人は強い。実際に店で販売しているワインの畑を自分の足で歩いて土壌に触れて、造っている人の顔、声、人柄に触れてその場でワインを試飲して初めて解ることが多い。理屈を超えたこの感覚的理解が最高の宝となる。五感を通じて自然派を掴む。皆、スリエのオーナーのレミーさんの話に耳を傾ける。熱心にメモをとる。 サンソーの畑に近づくと香草の香りが一面に広がっている。 地元ではガリグと呼んでいる香草が密集している野生低木草畑である。この香り成分が葡萄の皮に付着してワインの中に入っていく。地元のソムリエはその香りもガリグと呼ぶ。 今日は大阪小松屋と東京オザミワールド社の共同オリジナルワイン“Cuvee Bou キュヴェ・ブー”を造るスリエ醸造所を訪問。キュヴェ・ブーは30歳のサンソーで醸す。そのサンソー畑を五感で触れた。畑の廻りには野生タイム・野生ローズマリなど香草がいっぱい生息している。      小松屋スタッフの皆さんも実際に野生香草を採って触って、嗅いでみる。あの“キュヴェ・ブー”のワインの中にある香りと同じである事を確認。貴重な体験だ。土壌とはこれら畑の環境にある草花や生き物も含まれている。そんな事を五感を通して理解できる。 やや暖かくなる五月頃になると、野生ローズマリやタイムなどの香りが畑一面に漂っている。実に爽やかな香りだ。何時間でも畑に滞在したくなってしまうほど心地よい。こんな感覚も実際に来てみないと解らない。これもまさしくテロワールの一部。      やっぱりワイン造りに最も重要なのは“人”である。ドメーヌ・スリエのレミーさんは南仏らしく実に明るくて、心地よい人柄だ。いつも笑顔を絶やさない地中海人、ラテン系の人柄。そんな人柄がそのままワインの中に表現されている。明るくてダイレクトなワインだ。 明るいだけでは美味しいワインはできない。実に実直な面を備えている。畑仕事を着々とこなしていく。28ヘクタールをビオで栽培することは並大抵なことではできない。   南仏と言えば葡萄畑とオリーブ畑の風景が典型的だ。最近、このオリーヴ畑が減っている。スペインから安いオリーブオイルが入ってくるので太刀打ちできない。レミーは先祖代々のこの景色を変えまいとオリーブ畑も一生懸命栽培している。品質高いオリーブオイルだ 。    このオリーブ畑はサンソー品種の畑の横にある。ここサンシニアンは夏になると南仏の太陽でかなり暑い。畑仕事の合間の一休みはこのオリーブ畑にやってくる。オリーブの葉で日陰となっている草の上に寝転んでの昼寝は最高だ。風通しが良くこぼれ日も入って気持よい。 このスリエ家は1610年よりここサンシニアンの地で葡萄を栽培している。1960年代より多くの栽培家が除草剤や殺虫剤、化学肥料を使いだした。お父さんはそんなものに一切目をくれず自然な栽培を続けてきた。400年に渡って一度も化学物質が畑に入ったことはない。 陽気なお父さん。自然が大好きで、ビオ協会が存在する前からずっとビオを実践している本物。ビオの原点の人達だ。彼らのような農家がフランスには多く存在する。フランスの奥深い農業文化を感じる。 ワイン造りの為に完璧な条件を備えた醸造所・熟成庫 スリエの醸造スペースは実に清潔で整備されている。一部のキューヴェを除いて、アルコール発酵はステンレスタンク内で行われる。この巨大な醸造所はお父さんとレミーで何と10年の歳月をかけて自分達のみで造り上げた建物だ。 設計も自分でやり、葡萄の搬入も重力で発酵槽の中に落とし込むように設計されている。 樽熟成庫もアルコール発酵スペースと同階でありながら地下になっている設計。温度も湿気も理想的になっている。ワインを移動する時も簡単にできてワインにストレスがかからないように設計されている。南仏でこのような地下ワイン熟成庫を持っているところは数少ない。几帳面なスリエ親子が時間をかけながらコツコツと造りあげてきた醸造所だ。ストック場もたっぷりあり近所の醸造元仲間のワインもストックさせている人の良いレミーだ。 家族のみで10年かけて建設した醸造所・熟成庫 400年前よりずっとビオのスリエを利く 15品種を栽培するスリエ家では当然キューヴェの種類が多。その中の一部を紹介しよう。 1-MARSANNE 08 白 マルサンヌ品種 標高が高いので酸がキリっと光っている。黄金色の色合い、 野生香草のガリグな香り、蜂蜜のような良く熟した果実味。 石灰岩盤の旨味も爽やかで心地よい。 2-CUVEE MATHILDE 12キューヴェ・マチルド ST-CHINIAN BLANC 数少ないサンシニアンの白、グルナッシュ・グリ80% マルサンヌ20%の構成。 12年は収穫前の雨が功を奏して、実に爽やかに出来上がっ  た。ヴィーフの表現されるほどキリッとした酸が素晴らしい。 とても南仏の白とな思えないフレッシュな白ワイン。      3-ST CHINIAN ROSE 12サンシニアン・ロゼ スリエの12年のロゼは特別に爽やかで、透明感のあるクリアな果実味が心地よい。 シラー、グルナッシュ、ムールヴェードルの3品種はセニエ方式、 サンソーは直プレス方式でジュースを絞って発酵させたもの。     4-GRENACHE 12 グルナッシュ グルナッシュ100%、40歳のグルナッシュ。 12年はグルナッシュを完熟させるのに難しかった。 果実味に爽やかさを含んでいる。ミネラルの旨味も心地よい。 5-MERLOT […]

26
Nov

ラングドック・ナンバーワンのモノ・セパージュ・ワイン!

今回は久しぶりの畑巡りツアーのレポートです! 今回はラングドックの中でも実に美味いドメーヌ・クドゥレ*Domaine Coudoulet、ウルナックさん*M. Ournacの畑を見学して来ました! 彼は18歳の時、親に『ドメーヌを継げ!』と言われ続けていました。それに対しての反発心からか、彼は法律の道を選び、10年間ほど都会でビジネスマンとして働いていました。だがある日、やはり何かが違うと気付いた彼・・・ 月日が経つにつれ、育った風景や自然の匂い、ブドウ畑が恋しくなり、ドメーヌに戻ることを決心したのです!そして今では7代目として、そして次の世代のために、日々チャレンジ満載な人生を送っています! 秋の色に染まった葉っぱに覆われているカーブ。 その大きな扉の中を覗けば・・・ 綺麗に並べられた樽の列が! 写真では分かり難いですが、 インパクト大です! 続いては、タンク内で静かに眠っているワイン達・・・ お客様のオーダーが入るまで、ワインはこの中でゆっくりと瓶詰めさせるのを待っています。 ラ・リヴィニエール2007年のタンク 壁には、ウルナックさんしか分からない暗号が沢山・・・ そして隣の部屋に行ってみると、丸い穴が沢山彫られています。 何と私達は、地下に繋がっているコンクリート・タンクの上を歩いていたのです! ブドウを傷つけないように、この穴からワインの液体を重力の力で移動して行きます。 ではでは! 畑を見ながらでの試飲の説明をどうぞ! 彼は何と70Haものブドウ畑を栽培しています! そして植えてある品種の種類も半端ない! シラーからマルサンヌ、ピノ・ノワールにピノ・グリ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソヴィニョンとグルナッシュ、メルローにムルベードル、ビオニエとシャルドネ、サン・ジオヴェーセやアリカンテ、プチ・ベルドーまで、とにかく豊富! 今年も新たにシラーとグルナッシュを植え、毎年品種の量を増やして行っている、元気はつらつなウルナックさん! テロワールは略全部が粘土石灰質。 平均樹齢は20-30年。これからが楽しみなブドウ木が沢山! 1985年に植えたシラーの畑 2010年のシラーはとても綺麗な色合い!アルコール度数14度という少々高めなワインですが、フレッシュ感タップリで全然感じない!綺麗な骨格からはイギリス飴のような香りとフルーツの熟成感が感じられ、滑らかなタンニンからは心地の良い後味とエレガントさが溢れています。とにかく優しくて飲みやすい! ムルベードル2010は一言で言うとガリッグ(香草)そのもの!オリエンタルチックなスパイスの香りから始まり、ボリューム感タップリなしっかりとしたバディ、そしてレグリスのアロマと共に感じ取られる繊細なタンニンはまさに南仏ワイン! メルロ2010はまさに・・・メルロだ!!って感じです。ミントやハーブ、スパイスの香りが多いに感じられ、とても上品。このキュベは、十分熟成されたブドウそのものを味わえます!とにかく後味が長く残る、爽やかで柔らかいワイン。 これは90年代に植えたカベルネ・フランの畑。 このアリカンテの品種は、とにかく色が濃く、ブレンド用に使用される品種です。ですので葉っぱの色も真っ赤で目立つ! 普段はそんなに熟されていない時に収穫を行い、本当に色だけを目的にブレンドされる品種なのですが、彼は何と14度という、メチャ熟された時に収穫を行い、品種ワインにしてしまうのです! 彼の畑は本当に熟成度に関しては100点満点! これは今年植えたピノ・ノワールの畑。 今年は他の区画から収穫されたピノの初ビンテージをリリース! サッパリとした梅の香りは華やかでウットリ~! グイグイといけてしまう、幸せになるワイン!今後のビンテージが楽しみです! 他にもカベルネ・ソビニョンは独特のハーブの香りが漂い飲みやすく、プチ・ヴェルドは素晴らしい骨格にまろやかさが足されてとてもフルーティー!最後のサン・ジオヴェーセも様々なアロマが引き出されていてスパイスの香りが強く、どれを飲んでもとにかくフレッシュでエレガント! そして白ワインの試飲開始! グルナッシュの畑。 ここはウルナックさんのお気に入りの畑でもあります。 10年前、この土地には大きな岩がポンと2個あっただけ・・・この土壌に一目惚れをした彼は、土壌に必要な土を運び、グルナッシュの植えつけをスタート! 今でも、この黄金に光る葉っぱを見ると感動するというウルナックさん。立派で綺麗な畑を皆さんにも是非見て貰いたいです! ビオニエ2010は本当に美味しい!柑橘類やピーチ、スパイスも奥に感じられ、真っ直ぐで綺麗なバランスのワイン。喉越しも気持ちよく、グイグイといけてしまうフルーティで厚みのある一本です! シャルドネ2010はビオニエに比べたらより花とスパイスの香りがしていてトロミがあります。 これはボリューム感タップリ!なのに爽やか感があり酸味もキリッとしているので、重みも無く、スイ~と飲めてしまいます! 今年植えたてのピノ・グリ品種の畑。 そして次は赤の、シャトー・セスラ、ミネルヴォワ・トラディシオン、キュベ・オルリック 2008*Cuvée Olric 2008。 これは複雑感をタップリ味わえるワインです!黒フルーツそのもののアタックから始まり、徐々にスパイシーな風味が込み上がってきます。飲んだ後にはとても長い後味が残り、またまたフルーティーさが前面に出てきて美味さアップ! シャトー・セスラ、ミネルヴォワ・ラ・リビニエール2007*La Livinière […]

22
Oct

SOPEXA主催ラングドック試飲会にて出展

10月4日、東京・渋谷の東急セルリアンタワーにて、SOPEXA主催ラングドックワイン試飲会が開催され、CPVからも参加・ご紹介させて頂いた。 同時にセミナーも行なわれ、ラングドックワイン委員会・輸出部長からラングドックワインについての解説がなされた。特に新しいこととしては2009年からEUの規定が変更になり、従来のヴァンドペイが「IGPペイドック」に、AOCが「AOP」と呼称が改められる。 更に、AOPは3つのカテゴリーに分類され、 ブルゴーニュのAOCと同じように、ピラミッド型のヒエラルキーとなる。(右図参照)⇒ ① グラン・クリュ=限定されたエリアの世界最高級ワイン ② グラン・ヴァン=村名ワイン ③ AOPラングドック=ラングドック全体のアペラシオン これは、高品質なラングドックワインが登場しワインのレベルが上がったことに対応した措置と言えるでしょう。 さて、セミナー後半は試飲です!ズラッと12種類。 ペイドックIGP(従来のVDP)6種類、AOPラングドック(現段階ではAOC)から1種類、グラン・ヴァン3種類、グラン・クリュ2種類と、ピラミッドの各カテゴリーから代表的なものを試飲です。 コメンテーターは、あのイケ面の石田博ソムリエです! CPVがご紹介するワインからも2種類が登場! グラン・ヴァンのカテゴリーでは『カーヴ・カステルモール/ル・カステルモール(赤)』 \1,953 (輸入業者:片岡物産 tel.03-5405-8632/BMO tel.03-5459-4243) 。 石田ソムリエのコメントは、マセラシオンカルボニックしたカリニャンの華やかな香りがとてもよいと、好意的なものでした。 もうひとつCPVご紹介のワインは、『ドメーヌ・ド・モンカルメス(赤)』\5,250 (輸入業者:サンフォニー tel.03-5565-8992)。 こちらはラングドックワインのピラミッドで頂点に位置する“グラン・クリュ”です! 石田ソムリエのコメントは、グラスにサービスされてから1時間経過しても香りがまだまだ少しずつ表れている。これは大きなポテンシャルを持っている証拠だ。また、アルコール度が14度と高いのにもかかわらず全くアルコールを感じさせない程味わい成分が詰まっており、バランスに優れていると評価されておりました。 インポーターブースでご紹介していたワイン イーストライン様ブース   ご担当の佐藤さん、にこにこと対応してました。 一押しのワインは 『ドメーヌ・ジャン・バプティスト・セナ』 年々エレガントさが増してます! ●ラ・ニーヌ’08 \2,709 ●オルニカ’09 \2,919 ●ル・ボア・デ・メルヴェイユ’08 \4,074 片岡物産/BMO様ブース   ご担当の田丸さんと高野さん。元気いっぱいでした! 一押しのワインは『シャトー・ペシュ・オー』 流通業で上げた利益をすべて最高のワインを造り出すために注ぎ込み、最高のラングドックワインを造ってます。 3つ星「ジャルダン・デ・サンス」で欠かせないワインです! ●テット・ド・ベリエ’06 \5,460 ●キュヴェ・プレステージ’06 \3,675 カーヴ・ド・リラックス様ブース   おなじみ大魔王の内藤さん!いつも大爆発。 お薦めは、「リアルワインガイド」で旨安大賞に輝き、売れて売れて、そしてまた売れている『ドメーヌ・ロベール』!どこまでこの勢いが続くんでしょうか? ●ドメーヌ・ロベール、メルロ’08 \1,050 ●ヴィーニュ・ド・モンクール’07 \1,480 他にもたくさんご紹介したいワインがあったのですが、写真撮りきれませんでした。 ラングドック、美味しい高品質ワインの宝庫です! 是非、お試しください!! […]

24
Sep

ラングドック地方の巨人 CH-PUECH HAUTペッシュ・オー

ラングドック地方の巨人 CH-PUECH HAUTペッシュ・オーが進化する! シャト-・ペッシュ・オー CH-PUECH HAUT 自分の夢を確実に進めていくジェラ-ル・ブリュ ミネルヴォワの農家出身のMR BRUブリュ氏は現在62歳。子供の頃からワイン造りの夢を持っていた。夢を実現させる為に全く別の分野で成功を収め、その資金のすべて醸造元を設立させるために投資してきた。そのペッシュ・オーが今大きな進化を遂げようとしている。 2007年よりビオ機関に登録 ペッシュ・オーの葡萄園の畑はすべてジェラ-ルが35年前からコツコツ植えて育ててきた葡萄だ。樹齢も30年を越し、深みのあるミネラルたっぷりの葡萄が育つようになった。ビオ機関にも登録した。 エノログもグルナッシュ品種醸造の天才フィリップ・カンビを依頼。 ジェラ-ル・ブリュ 濃厚さの中の“絶対的旨み”を追求してきた! 世間では2000年代に入って、濃縮からエレガント・フレッシュさをワインに追求してきた。南仏の一流醸造家も皆同じ方向に向かった。しかし、ジェラ-ル・ブリュは違った。濃縮されたワインの中でしか見出されないエレガントさ、繊細さが存在することを追及し続けてきた。一時は世界的醸造家ミッシェル・ロ-ランに依頼したり、全く逆のあのフィリップ・パカレにも2年間試作を依頼して造った。 ジェラ- と パカレ 濃縮されたワインの中でしか見出だされない“絶対的な旨み”完成!! 自然な醸造には欠かせないトロンコニック型木製発酵漕 頑固なまでに世間の潮流に反して狙い続けたジェラ-ルの夢が完成した。 何て!美味しいんだろう! 濃厚でありながら繊細、ワインを表現する すべての褒め言葉がこのワインの中には 詰っている! ジェラ-ルの信念の勝利だ。 偶然には生まれない味わいだ! 自然な栽培を35年も続けてきた。 畑には微生物が元気に生息している。 何と!ここの自然酵母はワインをアルコ-ル20度を越すまで発酵したことがある。微生物が元気な証拠だ。 シャト-ヌフ・ド・パップと同じ土壌 ガレ・ルーレと呼ばれる第四紀地質の丸い石ころが畑にゴロゴロ転がっている。中には頭の大きさほどの石もある。 その下には粘土石灰質土壌の層があり、さらにその下には太古の昔、海底だったころの硬い石灰質岩盤の層がある。ジェラ-ル自身が植えた葡萄木の根っ子は既にその岩盤まで達している。数千万年前のミネラルのエネルギ-と旨みを根っ子が吸い上げてくれている。 2010年の収穫を待つ葡萄達 葡萄と人が和するドラマ 天と地が毎年こんなに素晴らしい葡萄を贈り届けてくれる。毎年、違った性質を持った葡萄達だ!  どのように醸造するのが最もその年代らしい葡萄の長所を引き出してやれるか? システム的に醸造したのでは、その年の長所は出てこない。  ジェラ-ルの葉巻を吸う数がこの時期は増えてしまう。いつ?どんなふうに? 収穫のタイミングは? 醸しのタイミングは?夜、寝ていても、アイデアが浮かんで飛び起きてしまうほどだ。 ラングドックの巨人ジェラ-ル・ブリュ Chateau Puech Haut のワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com

27
Oct

セクシーでダイナミックなクリスティーヌ!ドメーヌ・ド・レギュリエール

ラングドック地方でワインを造っているクリスティーヌ・コメラスさんは、とにかくダイナミック! 一目見ただけで、どこまで連れて行かれるのだろう・・・と思ってしまう人物! それもそのはず! 彼女は女醸造家、男世界でやっていく為には、パワーが必要!! 今日はブドウの収穫を行った日! ちょうど私達が付いた時に、ブドウの実と房を別々にするエグラパージュの作業真っ最中! ムキムキなお兄さんがブドウを少しづつ丁寧に機械の中に流し込みます。 この中で、ブドウの実は房と別々になり、ブドウの身はポンプを伝わり大きなステンレスタンクの中へと・・・ そして発酵が始まります! クリスティーヌは2006年以降エグラパージュを行っています。 彼女のこだわりなのです! そうするにより、出来上がるワインはとてもフルーティーでなめらかな、エレガントな味わいになるのです! ここでチョイとつまみ食い・・・ 美味しい~~~~! パクパクと食べてしまいたくなるぐらいの甘さ! これなら100%最高なワインが出来上がるはず! そして試飲室へLet’s go! グルナ2006*Grenat 2006 品種:グルナッシュ100% 樹齢:20年 テロワール:砂岩質 飲みやすくてミネラル感が抜群!特に綺麗な酸味が印象的! レグリスと黒フルーツの香りが口の中で広がり、とても繊細なワインです! しかもラベルもリニューアルして、とりシンプルになりました! グルナの文字の部分が少しデコボコになっていて、触った触感も気持ちいいです・・・!(個人的な感想です・・・!) サルマン2007*Sarments 2007 品種:ヴィオニエ50%、ソビニョン50% 樹齢:13年 テロワール:石灰質 低温でゆっくりと醸造し、シュール・リ熟成されたブドウから出来たワインはまろやか!石灰質のテロワールから引き出されたミネラル感とフレッシュさ。そこにはグレープフルーツに似た酸味がシュワ~っと感じられます! コート・ドレ2004・2005・2006*Côte Dorée 2004・2005・2006 品種:シラー100% 樹齢:60年 テロワール:粘土石灰質 11ヶ月間オ-ク樽で熟成。 2004年は繊細な味わい、2005年はカシスや黒フルーツのアロマが特徴的、そして2006年はしっかりとした骨格と、それぞれの特徴はあるけれども、まとめて言うと、どのヴィンテージでも上手い・・・! いつでもどこでも飲みたくなるような、必要的なワイン! コート・ルース2004・2005・2006*Côte Rousse 2004・2005・2006 品種:シラー100% 樹齢:60年 テロワール:砂岩質 11ヶ月間オ-ク樽で熟成。 エレガントなタンニンと、その滑らかさが印象に残ります! 特に2005年はグイグイと飲めてしまうほどフレッシュ! とても南のアルコール度数が高いワインとは思えません! コート・ルース、そしてコート・ドレは世界的にも注目されています! この二つのキュベは、同じ品種なのに全然味も香りも違う・・・ これぞテロワールの違い!! […]

2
Oct

STC ツアー * ミニレポート * ローラン・ミケル

9月になると様々なツアーが始まります! 色んなお客さんを連れて来て下さる日本の皆様に感謝です! さて、とりあえず9月と言ったらBMOさん主催のSTCツアーが始まります! 今回は少しだけ参加してきました! 最初に行ったのは、この時プリムール2009年の醸造真っ最中のローラン・ミケルさんのドメーヌです! とにかく大きい!という印象が・・・ そして綺麗な試飲室に戻って何十種類もあるワインのテスティング! 皆さんとても集中しています・・・ そして皆、ローランのヴィオニエにはメロメロ・・・さすが世界が認めるミスター・ヴィオニエ! 12時が回り、そろそろお腹が・・・というタイミングでお昼ご飯を頂くことに! 広いテラスには、メロンや生ハム、そして美味しいタジンが登場! タジンとは、鶏肉にレモンとカレー風味のソースがかかったお料理です! さっぱりしてて美味しい~!これにはローランのロゼや白が欠かせない!! 帰りに畑に寄り、記念撮影開始! ローランも緑で分かりにくい・・・! しかもちっちゃい・・・・ 男二人のカッコイイ・ショット! 沼田さん、どこを撮っているのでしょうか。・・・?! 山田さんの後姿・・・遠くを見ながら考え中・・・?! Laurent Miquel のお取り寄せはこちらまで! BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com

21
Août

TOUR BOISEE NOUVEAU トゥ-ル・ボワゼ・ヌーヴォー2009

過去最高のヌーヴォーの予感 収穫直前のラトゥ-ル・ボワゼの葡萄。 久々に濃縮感ある南仏ヌーヴォーが出来そうだ。ヌーヴォ-は出荷日が醸造する前から決まっている。ボジョレ・ヌーヴォーの解禁日に間に合わせる為だ。07、08年はここまで葡萄が熟すまで待てなかった。09年はもうこの段階で両年の熟度を超えている。 « 今年こそ、これぞ南仏ヌ-ヴォ-!といえる濃縮感も備えたヌーヴォ-をつくるぞ!! »とプド-さんは吠える。 10年前からプド-さんは日本の酒販店の皆さんの為にヌーヴォーを造る。 今年は過去最高の葡萄が取れそうだ。 例外的な8月の雨 恵みの雨が8月上旬に降ったお陰で乾燥のストレスが一挙になくなった。 その後の晴天気が、葡萄が熟すことに集中できる条件を整えてくれた。 毎年、ここミネルボワでは、8月の強烈な乾燥が葡萄木にストレスを与えて熟すのがゆっくりになってしまうのが普通だ。今年は8月初旬に27mm の雨が天より送られた。 8月中旬、後半は晴天が続いている。葡萄の葉っぱに燦燦と太陽光線があたり、光合成が順調に行われている。 光合成に必要な水分は、地下土壌にまだたっぷりある。 健全に耕された畑には微生物が育っている。勿論、自然酵母も力強く生息している。 大らかな性格のジャンルイ ザ・南仏人というか地中海人の明るく大らかな性格のジャンルイ・プドゥさん、その大らかな性格がそのままワインに反映されている。大らかなワインだ! 元気の出るワインだ! 活力が必要な方にどうぞ! 地中海の明るさが伝わってくること間違いなし! la Tour Boisée のワインの情報は、こちらまで: 株式会社MOTTOX TEL:06-6725-4925 FAX:06-6725-4923 http://www.mottox-wine.jp

10
Juil

ぶどう畑の天使、アクセル・プリュフール

彼と初めて会ったのは、ロワールの自然派試飲会場。ブースに立っていた彼は、色白で細身、とても優しい物腰で、ワインを試飲させていた。それを見た時は、この蔵元の息子が手伝いに来ているのだろうと思っていた。 どこから見ても、ぶどう栽培が似合わない、ただただ優しい雰囲気を醸し出していた。 そんな彼、アクセル・プリュフールが、このLe Temps des Ceriseを立ち上げた男であったのだ。 この、Le Temps de Cerise 、フランスのシャンソンの題名でもあるが、この地域には、数千本の野生のサクランボの木が生えており、春には、山あいが、桜色に染まるという。 そんなドメーヌのある場所は、もう国の自然公園に入る手前、フォジエールから北に向かった、ベダリュー村の近く、村にはローマ時代の水道橋が残り、険しい山に囲まれ、オーブ川が流れ、まさに野生の自然に囲まれた所である。 車で向うと、地図上では、近くても、細い山道で、高低差もあり、なかなか到着しない、まさにラングドックの秘境である。 アクセルはドイツ人である。 ドイツ人というと、身体が大きくパワフルな人種を想像するが、彼がドイツ人とは、全く信じられない。 ドイツを離れ、このラングドックの地にたどり着いたわけも理解できるような気がする。 「ドイツ人は真面目で面白くない」 やはり、このラングドックのゆったりとした時間の流れ、生き方に魅せられたのだろう。  このドメーヌの設立は、2003年。それまでは、有名な自然派生産者、ローヌのマルセル・リショーや、ルーションのジャン・フランソワ・ニックなどのところで、いろいろ経験を積んだそうだ。 今のぶどう畑を手に入れた理由は、いろいろぶどう畑を回ったなかで、そのぶどう畑に足を踏み入れたとき、「ここだ!」という自分の共鳴する何かを感じたらしい。 そのぶどう畑は、山の頂上で、彼の区画以外は、他のぶどうの樹はなく、栗の木など森林に囲まれ、畑には、花が咲き乱れる。 彼は、「できるなら、いつも裸足で、この区画に入りたい」 という。そこに生えている花を踏みつぶさないように歩き、野生のイチゴみたいなものを摘まんでは口に入れている。  なんだかぶどう畑と一体化しているような感じを受けるほど、この畑を想っているのであろう。 今回は、2008年ヴィンテージを試飲したが、全てがピュアで果実味あふれ、ワインというより、ぶどうジュースを飲んでいる感覚であった。 朝食に出てきても、何の違和感もなく、スーッと飲んでしまうであろう。 1)Avanti Popolo 2008 グルナッシュとカリニャンがメインのキュベ。マセラシオン・カルボニックにて発酵。 蔵元の名前のごとく、サンクラボを連想させるような果実味。ピュアで何のつっかえるもなく、喉元に入っていくワインである。 2)Fou de Roi 2008 グルナッシュ、カリニャン、サンソーそしてカベルネ・ソーヴィ二ヨン。これは、シスト土壌の区画。ぶどうの熟度を感じる。タンニンは滑らかで繊細、全てのバランスが取れている。 イチゴジャムを食べているかのような味わいである。 3)Les lendemains qui chantent 2008 歌える明日。素晴らしいキュベ名である。グルナッシュ100%。 とてもフローラルで、ヴォイオレットなどを連想させる香り、以前は、プリューレ・ロックから古樽を購入して熟成させていたが、今は樽は一切使用しない。標高450mの水晶は花崗岩の混ざる土壌。南のワインとは思えない、軽やかさを持っているワイン。 4) Un pas de cote 2008 石灰質のグルナッシュの区画。 スパイシーで深い味わい。熟度は高く、しっかりとした脂質もある、ただしタンニンは、スムーズ。これは、除梗をして、ピジャージュを行い、マセレーションの期間も他より長い。 アクセルは、ぶどうの収穫は、午前中に行い、収穫したぶどうは、カーヴの横の冷蔵庫で冷却、そして発酵中の温度コントロールは一切しない。  また、Un pas de coteのピジャージュを除いて、りモンタージュなどの抽出作業は一切やらない。 そんな彼のワインは、ピュアでフルーティー、そして彼の優しさを感じさせるワインである。飲む人、みんなを幸せな気分にするような力が、このワインにあると思う。 アクセルは醸造においてもSO2をビン詰めまで一切使用しない。 そのため、全てのワインはVDT(テーブルワイン)となっている。 この近隣の既存の生産者達は、彼にSO2の使用を強く進める。使用しないと AOCの認可を与えないと恫喝までするそうだ。 しかし、自然が好きで、この土地を愛す彼は、そのテロワールを尊重して、 一切の化学物質を使用しない。そんな彼のワインは、パリだけでなく、 ベルギーなどでも評判になっている。 やはり、彼のワインの良さを理解 してくれる人たちは世界中にいるのであろう。 毎日飲みたいワインは、このLe Temps […]

7
Juil

伝統・自然・正統・バランス派 !? 四拍子揃った!サン・マルタン・デ・ラ・ガリッグ

ラングドックのモンペリエとスペインのバルセルナの間、地中海から10kmも離れていないところに、サン・マルタン・デ・ラ・ガリッグは存在する。 何と敷地面積170ha。そのうち60haがぶどう畑。ぶどう畑の回りは、森や灌木(ガリーグ)に囲まれ、まるで、ぶどう畑が、自然のバリアーで守られているような所である。 その、サンマルタンガリッグの栽培、醸造責任者のジャン・クロード・ザバリアさんが来日。今回3度目の来日である。アメリカですでに2週間のプロモーション活動を終えた後の来日、そんなハードな日程の疲れも見せず、早速到着翌日から、愛知県渥美半島に展開するスーパー、渥美フーズにて店頭販売! まだ、昼過ぎという時間にもかかわらず、大勢の方が、集まり、試飲後ワインを購入して頂いた。満面の笑みのザバリアさんである。 夜は、名古屋へ向かい、ワインビストロ Gazzatで集まったお客さん達と懇親会。 オーナーシェフの後藤さんは、元船乗り。 海の男のシンプルかつ、美味しい料理を堪能させて頂いた。 また、お店の常連さん(美人揃い)も盛り上がり、楽しい時間を過ごさせてもらった。 ワインを、また1本、また1本と飲みたくなる、 また誰かのお家に招かれたような感じを受けてしまう、温かいお店である。 名古屋のGazzat。 自分の近所にあってほしい1軒である。 のむくらうGazzat 名古屋市中区栄3丁目25-8 TEL :052-251-7722 ****************************************** 2日目は、大阪での試飲セミナー。何と試飲アイテム数は11アイテム。 このサンマルタンガリッグで栽培するぶどう品種は、17品種。そのぶどうで、スパークリング、白、ロゼ、赤ワインを作っている。 その中でも、このラングドック特有のぶどう品種、ピックプルを使ったスパークリングとスティルワインのフレッシュ感と果実味は、素晴らしい! そして、このドメーヌを世界中で有名にした、ブロンジネルは、南仏において、滑らかなタンニンとフレッシュ感をだす、ワインスペクテーターのワインオブザイヤーのトップ100の29位に輝いたワインである。しかも、その29位の中では一番安い、高品質、低価格のワインなのである。 ****************************************** ~~~サンマルタンガリッグの秘密~~~ このフレッシュ感とバランスはどこから来るのか? 理由その①  土壌。サンマルタンガリッグのぶどう畑の土壌は、石灰質の砂岩土壌。 粘土質に比べ、繊細な土壌で、ぶどうに酸とミネラルを与えてくれる。 理由その②  地中海の影響。地中海沿岸の、この地区は、日中は暑いが、夜になると海からの涼しい風と適度な湿度があり、ぶどうのフレッシュッ感を保持してくれる。 理由その③  収穫のタイミング。 ぶどうの皮、種を口に含み、噛み潰し、ぶどうの種が完熟するまで待って収穫をする。(タンニンまで熟すのを待つ。) けして過熟ではなく、酸とのバランスを考えて、ベストのタイミングで収穫をする。 こんなに高品質で、なんでリーズナブルなのか? 理由その①  サンマルタンガリッグの哲学。 ワインはけして、一部お金持ちだけのものでは無い、みんなで分かち合うものである。だからこそ、ワインの価格は高すぎてはいけないという信念を持ってワインを造っている。 理由その②  収穫方法。60haの畑の半分は、手摘み、残りの半分は機械摘み。最新の収穫機械は、ぶどうを傷めず、最高のタイミングで一気に収穫ができるし、人件費の削減にもなる。しかし、細心の注意が必要な区画に関しては、全て手摘みで、ぶどうを収穫する。 理由その③  トップキュベの生産量。サンマルタンガリッグのワインの中で生産本数が多いのは、何とブロンジネル、全生産量の約半分を占める。通常のドメーヌでは、低価格帯のキュベの生産量が最も多く、トップキュベの生産量は少なく、値段は高い、ピラミッド型の構成となっている。しかし、サンマルタンガリッグでは、逆ピラミッド型、トップのキュヴェの生産量を増やすことによって、ドメーヌのワインの価格を押さえているのである。 これは、簡単なことではない、最高の醸造設備と、ザバリアさんの腕が、あって実現することである。 ザバリアさんの目指すもの、それは「バランス」である。 ワインにおいても、人生においても。 伝統的なぶどうを栽培、醸造、できるだけ自然な栽培、醸造、グランヴァン愛好家をも唸らす造り、 そしてリーズナブル!こんなワインはそうあるもんではない。 ****************************************** NGUYEN 東京都港区浜松町1-23-6  TEL :03-5773-2263 NGUYEN 荻原さんとBMOスタッフとともに。 荻原さんは、昨年サンマルタンガリッグを訪問。 ザバリアさん3度目の来日で、初めての日本の蔵元訪問。お邪魔したのは、山梨にて自然な栽培、醸造に取り組む奥野田葡萄酒醸造株式会社訪問。代表の中村さんご夫妻、奥さんの弟さんの佐藤さんが、暖かく迎えてくれた。 ぶどう畑な中での、奥さんの手料理を食べながらの試飲。中村さんの穏やかながらも、メラメラした熱いワイン造りへのパッションを感じた。 ザバリアさんもワインの質の高さに驚き、同じ目標を持つ仲間として、今後も交流をしたいとのことだった。 奥野田葡萄酒醸造株式会社      山梨県甲州市塩山牛奥2529-3 TEL :0553-33-9988  […]