1
Mar

Au Chameau Ivre avec Gan chan – A Béziers 

ビストロLe Chameau Ivreシャモ・イヴル(ベジエ)へ岩ちゃんと共に。 Beziersベジエはラングドック地方の第二の都市。第一はMontpellierモンペリエである。 広大なラングドック地方の葡萄園のど真ん中に近いのは、このベジエである。 コトー・ド・ラングドック、ミネルヴォワ、コルビエールに隣接している。 そのベジエには、ワインに大変なPassionを注ぐ重要人物がいる。 Philippe CATUSSE*フィリップ・カルチュスさん である。 フランス中の名醸造家と深いパイプを持つ人である。 フランス中の名醸造家から愛されている。 私も尊敬している人物である。 そのフィリップさんが10年程前に、ここベジエに洒落たワイン・ビストロをLe Chameau Ivre*ル・シャモ・イヴルをオープンした。(酔ったラクダの意。) 当時は、誰もが呟いていた。『こんなに洒落たワイン・ビストロなんて、このベジエの街では誰も来ないよ!』と。 でも、オープンすると、大繁盛。誰しもが待っていたスタイルのワイン・ビストロだったのだ。 自然派ワインも含めて、ラングドック地方は勿論、フランス各地の名醸造家のワインがここに来れば飲める。   今夜は、がんチャンとやって来た。 この時期、岩ちゃんは、 葡萄木の剪定で毎日、畑で頑張っている。 寒い日も、タラモンターヌと呼ばれる強風が吹き荒れる日も畑に出ている。 畑仕事が終わって、山の中の家に帰っても、今は一人。(リヨンに住む彼女は時々やって来る。) 赤ちょうちんも、一杯飲み屋もない。 普通の男では耐えられない状況の中で、モクモクと仕事をする岩ちゃんは凄い。なかなか、できない事だ。 岩ちゃんでなければ出来ない仕事だ。 今夜は久々に山から降りてベジエの街にくるように、岩ちゃんを誘った。 これから、一緒にやる夢のある仕事の話しをするために。 岩ちゃんは、あまりしゃべらない。 黙って聞いている。 時々、ポツリと核心をついた言葉をだす。 こんな性格の岩ちゃんだからできることが沢山あるだろう。 ワイン造りは、目の前に起きることをすべて受け容れて、対処していく我慢大会のような仕事が多い。 一番、必要なのは忍耐でしょう。 岩ちゃんならできるだろう。 今夜はいい話ができた。 ≪今夜、Le Chameau Ivreル・シャモ・イヴルで飲んだワイン》 DOMAINE LAGUERRE*ドメーヌ・ラゲール CUVEE EOS キューヴェ・イオス 今夜は、話しが中心で多くは飲んでない。 アペリティフも兼ねて、ルシオンの山岳地帯にあるDOMAINE LAGUERRE*ドメーヌ・ラゲールの白、EOSイオスを開けた。 ピレネー山脈の端のルシオン地方の山の上、なんと標高が葡萄栽培の限界500mと高い 。 ルシオンで最も高い葡萄園。だから酸が残る。爽やかでアペリティフと魚介類に良い。   土壌は花崗岩で、表面は花崗岩が風化した砂状になっている。 ロッシュ・メール(海底だった頃の岩)は花崗岩の岩盤。 品種はグルナッシュ・ブラン80%, マカブ20%。収穫量22hl/hと少なく旨味も乗っている。 この蔵は、本当にルシオンの山の上にあり、山上の平地になっている部分に葡萄園が広がっている。 車で行くと途中で、道を間違えたかな、と思う程、野性的な景色の中をドンドン登っていく。 […]

23
Fév

2016年産、試作ワイン、ピノ・ノワールを利く。

2016年9月、Domaine des Soulié*ドメーヌ・デ・スリエ醸造に行った。収穫前のピノ・ノワールの畑があった。 まだ、完熟してない状態だった。 南仏ではピノを完熟させない方が、酸が残る。 完熟させるとアルコール度数が高くなってピノらしさが消えてしまう。 少量のピノの試作をやらせて貰ってもいいか?Rémy*レミーに聞くと 『小さいタンクが余っているから、どうぞ。』と承諾をえる。 岩ちゃんがピノを仕込んだ。 今回、その熟成中のピノを利く。 発酵中にさわったのは、一回の柔らかなルモンタージのみ。 アンフュージョンのように、優しく抽出した。 熟成はステンレスタンクでつい最近まで。 その後、一部を樽に詰めて熟成中。 まずは、ステンレス・タンク熟成のもから試飲。 まだ、マロラクティック発酵が完全には終わっていない。 リンゴ酸の酸味を感じる。 それを引いても、南仏のピノ・ノワールとは思えないフレッシュさが残るだろう。 ここAssignanアシニャンのテロワールは、石灰質度合が大変強く、ワインにかなりのミネラル感を与える。 強いミネラル感に、その上に酸が加わると、さらに締まった印象になる。 まだ、熟成途上の今のテースティングでは、その締まった感じが表面に出ている。 岩ちゃんが一週間前に試飲した時は、今より果実味が全面に出ていたとのこと。 ここのところ、天候の変わり目が激しかったので、またワインが締まったのだろう。 今度は、蔵の奥にある樽倉庫に移動して、樽からピノ・ノワールを試飲。 やはり同じワインでも、樽熟成した方が、熟成が進んでホワッとした優しさがある。 樽の木目から超僅かな酸素が入って、熟成がすすむ。 こちらも、マロラクティックがまだ終わっていない為に酸味が強い。 同じように、マロが終わっていないことを考慮しても、このフレッシュさは狙ったとうりで満足している。 これから暖かくなってマロラクティック発酵が終わってくれる事を願うばかりだ。 こればかりは、微生物に話しかけるしか手はない。 (多くの一般的なワイン造りでは、テクニックを使って、強制的にマロを終わらせてしまう。) 泣くまで待とうホトトギス。 どう変わるかが楽しみだ。忍耐、忍耐。 Soulié*スリエ醸造のRemy*レミーさんに感謝、感謝である。 この蔵で自由にやらせてくれて、なおかつ色々な面で援助をしてくれる。 こんな人はなかなかいない。どんなに感謝しても、足りないくらいだ。 さあ、先程、ブジーグ村で買ってきた牡蠣でもあけてアペロでもやるか! 勿論、ワインはここSouliéスリエの白。Cuvée Mathildeキューヴ・マチルドェ スリエ家の歴史は400年、400年前から一切の化学物質が畑に入ったことがない土壌で育った葡萄。 グルナッシュ・グリ、80%と主体にして、マルサンヌ、ルーサンヌを10%づつ。 魚介類の化石が固まってできた岩盤土壌で育った白葡萄を仕込んだもの、牡蠣と全く同じ磯の風味がある。 南仏の白とは思えないサラッとした口当たり、キレイな酸が南仏とは思えない。 和食、牡蠣、アサリなど魚介類にピッタリのヨード風味があり。 そして、価格が安い。 ビストロ、レストランのハウスワインとして、こんなワインが出されたら嬉しい人が多いと思う!!

22
Fév

ガンちゃん(岩田KOKIさん)に逢いに * DOMAINE DES SOULIE

Seteの隣村、Bouziguesブジーグは牡蠣の養殖をやっている。 15年前よりこの近所に来ると、寄って牡蠣を仕入れる行きつけの養殖屋さんがある。 その牡蠣を持って醸造元を訪問して、皆で食べるのが美味しい。 これから、Haut Languedocオー・ラングドックの山の中ASSIGNANアシニャン村で頑張ってワイン造りを模索しているガンちゃんに逢いにいく。牡蠣を土産に持っていく。   岩ちゃんこと岩田さんは、ラングドック地方Beziersベジエの街の北西に位置するASSIGNANアシニャン村のDomaine des Soulie*ドメーヌ・デ・スリエ醸造で働いている。 スリエ醸造の社長Remy*レミーさんはいつも笑顔で気持ちの良い人だ。 2年前より、岩ちゃんの要望を受け入れてワイン造りの研修させてくれている。 スリエ醸造は400年前からずっとビオ栽培をやっている。 ビオ協会組織が存在する前からビオだ。 フランスにはこのような健全な農家、醸造元が思っている以上に沢山ある。 スリエ醸造は最近アシニャン村で、標高の最も高い丘“サン・ピエール”の北斜面にある畑を4ヘクタール買い足した。 北向きで320mの標高は、ここラングドック地方でも酸を残せる。素晴らしい条件を備えている。 風光明媚な丘に登ると丁度夕陽が沈むところだった。 アシニャン村の葡萄園に沈む太陽。 な・なんと美しい夕陽だ !! 遠くのピレネー山脈のシルエットの地平線に沈む夕陽。 思わず息を飲むほど美しい光景に。

22
Fév

PARIS – SETE パリから地中海の漁港セットへ * SETE –Mylène BRU

セット港は地中海ではマグロの水揚げが最も多い港。6月頃からジブラルタルか地中海にマグロが入ってくる。 この時期はまだ閑静な港。この街は、多くの芸術家が住んでいる。 フランスのレジェンド的な歌手、故Georges Brassensジョルジュ・バラッサンスが住んでいた街で知られている。 この街は、フランス映画の撮影舞台としても良く使われる。 そして、この街に、今人気上昇中の南仏の女性醸造家Mylène BRU*ミレーヌ・ブリュさんが住んでいる。 Mylène BRU ミレーヌ・ブリュ醸造  (appreciée par Catherine DENEUVE) 昨年、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴさんが映画撮影の為に、この街に数週間滞在した。 撮影が終了して、打ち上げ食事会でMylène BRUさんのワインを飲んだ。 あまりにもの、美味しさに驚愕したカトリーヌさんは、即 ミレーヌに電話した。 ミレーヌは畑仕事をしている時は電話にでない。 留守電にカトリーヌさんの地声でワインに感激したメッセージがのこっていた。 その後も、何度も何度も電話をかけてきた。 余程、感激したのだろう。 最後にミレーヌのほうから電話して、やっと直接話すことができた。 『こんなに感情が伝わってくるワインを飲んだことがない。』と感動したとのこと。 ミレーヌも飛びあがるほど嬉しかった。 こんなエピ騒動があった街、SETE。    シャスラ品種から醸す白ワイン。Lady Chasselas*レディー・シャスラ、石灰土壌からくる潮っぽいミネラル感が素晴らしい。 カリニャン主体のFar Ouestファー・ウエストもエモーションが伝わってくるワインだ。 私はSETEの街が大好きだ。まず、魚介類が揃っていて新鮮で旨い。美味しいイタリアンの店がある。 この港街には、その昔、イタリアのナポリなど港街からマグロとりの出稼ぎにイタリアン・漁業の人達がきていた。 そのイタリアンがそのまま住み着いた人が多い街だ。 だから、本物のイタリアンがここにはある。 私の大好きなボンゴレ・スパゲッティーがアルデンテで食べられるのである。 フランスでパスタがアルデンテで食べられるところが殆どない。だから貴重な存在なのである。 勿論、ワインはMylèneのLady Chasselas*レディー・シャスラを合わせる。 ウーン、体に沁み渡るエモーションナルなワインだ。 辛口なのに、メモワール・ドゥ・シュークルといわれる、ほのかな甘味が魚介類の旨味にピタッと合う。 しかも、石灰度が大変に強い土壌から、塩っぽいミネラル感が酸を補って魚介類と同じ旨味がある。 和食には素晴らしく合うだろう。   Mylène BRUのワインは、本当に美味しく、エモーショナルなワインだ。 そして、Seteはいい街だ。来れば来るほど味がある街だ。 ミレーヌさん、セ・ジミーの女将(イタリアン)、と私。

10
Fév

Rapport General de Salon Vin Nature

2017年初頭の自然派なワイン見本市のレポート ≪L’Ireel, リレール(モンペリエ)≫ 恒例になった年はじめの自然派ワイン見本市、南仏のMontpellierモンペリエ市で3か所、ロワール地方のAngersアンジェ市の4か所で開催された。 この時期は、モンペリエでは一般ワインの見本市Vini Sudヴィニ・シュードや、アンジェではSalon de Loireサロン・ド・ロワールが同時開催されており、自然派ワインサロンはOff的な存在になっている。 世界のワインバイヤー達も、昨今の自然ブームの影響もあって自然派ワイン見本市にも顔を出す人が増えている。 ≪Les Affranchis , レ・ザフランシ(モンペリエ)≫ どの試飲会場も溢れんばかりの入場者で、自然派ワインの人気が世界的規模で広がっているが判る。 これだけ、世界のトップクラスのレストランが自然派ワインを取り扱っている昨今、ワインをビジネスにしている業者が自然派を無視し続けていくことは不可能だろう。これが世界の潮流になってきている。 ボルドーのグランクリュ・クラッセの蔵も、カリフォニアの有名ワイナリーも馬で耕したり、SO2の使用を抑えたり、まるで自然派ワインの蔵が実施してきたことをやり出した。 いいことだ! 地球にとっても、飲み手にとっても。 ≪Vin de mes Amisヴァン・ド・メ・ザミ(モンペリエ)≫ 自然派ワインの世界的規模の拡大は凄いものがある。 どの会場に行っても、世界中からワインバイヤーが来ていた。 北ヨーロッパの国、デンマーク、スウェーデン、オランダ、ドイツ、ベルギー。 北米からアメリカ、カナダ、アジアからも、勿論、日本、韓国、台湾、中国、 勿論、地元フランスからは、今は旬の著名レストランのシェフやソムリエ、パリのワインビストロのオ―ナーなど多くのプロフェッショナルが来ていた。 そして、いつも見る熱烈な自然派ワアイン愛好家ももれなく来ていた。 ≪St Jean , サン・ジャン(アンジェ)旧ルネッサンス・デ・アペラッション≫ 世界中の飲食業界が注目している中で、 ≪Penitentes, ペニタント(アンジェ)≫ 自然派ワインへの批判? 自然派ワインの一部の醸造家の一部の欠点だけを取り上げて、“自然派ワイン全体”を批判し続けている妙なワインライターがいる。フランスでは随分少なくなってきた。一般ワイン雑誌が自然派を美味しいワインとして評価している。 確かに、自然派ワイン見本市も、トビッキリ美味しワインは10%ぐらい。でも30%は普通に美味しいワインである。 残りのワインも、美味しいとは言えなくても、普通に喉を通る飲めるワインである。 しかし、一般ワイン見本市では、とても飲めないワインが90%、美味しいと思えるのは10%にも満たない。 どうしたら、こんなにひどいワインを造れるのだろう。と考えさせられるものが多い。 喉を通らないワインが存在する。 一般ワイン見本市でも 本当に美味しいワインは10%ほどである。 ここの事実が大切なところである。 これはどんな部門の仕事、いやスポーツでも芸術でも同じこと、凄いなーと感動するのは10%ぐらいでしょう。 自然派ワインが特別な訳ではない。プロとして美味しいワインを探す時、自然派だろうが、一般ワインだろうが、 妙な偏見、こだわりに関係なく、自分の舌で 探すのが当たり前の仕事。そう偏見なく。それがプロでしょう。 ≪Les Anonymes アノニーム(アンジェ)≫ 自然派ワインの造り手は、小粒で、畑を自分で耕して、地球や人間に少しでも害になるようなものを使用しないために、 一般ワイン造りよりも3倍の労力とリスクをおってワイン造りをしている。 自問しながら造っている人達が多い。だから、きっと将来おいしくなるだろうと予想できる醸造家もおおい。 私は徹底した現場主義者、現実の事実を大切にしている。自然派ワインなら何でも良しとはしない。 一般ワインの中にも、美味しいワインが沢山あるのが事実。 美味しいワインを造る醸造家がやっていることをみると、かなり自然派ワイン醸造家に近いことをやっている。 これも現場からみた事実であある。 ますます増えている自然派醸造家の中の、たった10%のトビッキリ美味しいワインと出逢う為に毎年 自然派ワイン見本市にやって来る。  ≪Dive Bouteille ディーヴ・ブテーイユ(ソミュール≫

5
Fév

今、ALSACE アルザスが面白い!BMO山田さん編

日本中をワイン販売拡大の為に走り周っている山田さん。 5月のとある日、日本から素晴らしい友人、山田恭路さん、聖子の二人とアルザスにやって来た。朝、パリ東駅から6:55分の一番TGV(新幹線)でアルザスのコルマールを目指した。 普段、日本でもほぼ毎日の如くに移動している山田さんは朝からハイテンション。 TGVに乗ったと途端に日本に電話を入れて仕事をかたずけている。 一昔前の、エコノミック・アニマルと云われた日本ビジネスマンを超えた動きをやっている山田さん。 一か月前に、私は日本に出張した。その時、私は『山田さん、今アルザスが面白いよ!』というと、即、一か月後にはアルザスに吹っ飛んできた山田さんの行動力は凄い。今、日本で最も自然派ワインを市民化、しようと努力している人が、この山田さんだ。 山田さん『自然派ワインを一部の愛好家の世界だけで終わらせてはいけない。もっと、普通の人達にも飲んでもらいたい!』といつも言っている。日本には良い本物商品を販売する質販スーパーがある。山田さんは日本中の質販グループのお店と酒販店を走り周って、自然派ワインの普及の為に販売指導を行っている凄い人。 ワイン、特に自然派ワインを店の棚に品揃えしただけでは、絶対に売れていかない。この山田さんの指導を受けると少しづづ売れだしていく。努力次第では3年かかればその地域ナンバーワンの自然派ワイン販売店になる。 GESCHICKTゲシクト醸造  9:30頃、コルマールに到着。タクシーでGESCHICKTゲシクト醸造を目指した。 GESCHIKTゲシクト醸造があるAmmerschwihrアメルシュヴィル村に到着 アメルシュヴィル村は第二次世界大戦中に空襲で95%ほど壊された街。現在ある街は、再興した住人が生活しやすいように設計されている。 醸造家が多い街なので、収穫時にトラクターなどが出入りしやすいように、醸造所の家の前は広々とした広場になっている。 今日訪問のGESCHICKTゲシクト醸造の前は噴水付の広場になっていて、トラクターなどがバックしなくてもグルッと周って方向転換できるように設計されている。流石、アルザス人。 二人が笑顔で迎えてくれた。 右が当主のフレデリック・ゲシクト*FREDERIC GESCHICKT。左が次世代のアルノー*ARNAUD。 フレデリックはビオ・ディナミ機関のデメテールの副プレジダンを務めている。 GESCHICKTゲシクトに着いてまず、挨拶のお茶がわりに地下に降りて大樽熟成中の15年産を飲もうということでカーヴへ。 醸造所に入ると右側に、地下に降りる扉がある。 アルザスでは多くの蔵が大樽に発酵・熟成をやるのが伝統である。中には先祖代々使っている100年以上も使っている大樽も存在する。 “ミネラリーゼ” ゲシクト醸造では殆どのワインはこのフードルと呼ばれる大樽だるで年間は熟成することになっている。 フレデリック『ここのワインは一年間、この大樽で過ごすことになる。何故なら、一年間かけて葡萄園で育った葡萄をワインに変身して秋、冬、春、夏と同じサイクルをこの樽の中で育てることが大切なんだ。』 『ワイン造りは急いだり、焦ってはいけない。時間がかかるんだ。この一年の天体のサイクルをとうして、ワインとして自覚して、慣れていくんだ。』 私はこの作業をミネラリーゼと呼んでいる。経験豊富なフレデリックの言葉には含蓄がある。 土壌からワインの液体の中に入ったミネラルが、液体に慣れて溶け込んでいく時間が必要なんだろう。フレデリックの云う事は、哲学的で、かつ自然の理に適っている。 蔵に歴史あり、ゲシクト醸造は最初は今の当主フレデリックのお兄さんのクリストフが継いでいた。残念ながら、クリストフさんが若くてなくなり、弟だったフデレリックが継ぐことになった。そして、次世代としてアルノーが2013年より参入した。 尊敬するお兄さんの息子がアルノーである。このアルノーが現在アルザスで起きている若手グループの主要メンバーでもある。ビオディナミ農法の熟練フレデリックのもとで、その熟練技を学びながら、自然派ワインの造りを導入して新風を持ち込んだアルノーは、沢山のアイデアがある。毎年色んな試作ワインを造って研究中である。フレデリックもアルノーの才能を認めて一緒になって将来のゲシクトを組み立てている。 そして、もう一人、強力なメンバーがいる。Aurélie*オレリーである。アルノーの奥さんでもあるオレリーは正式にゲシクト醸造の株主となって宣伝・営業を担当している。このオレリーもALSACE若手グループの主要な活動メンバーの一人である。新旧が一緒になって新しいアルザスを模索している。 だから、今、アルザスは面白い! ゲシクトが面白い!! 今回の訪問時は残念ながらオレーはバルセロナへ出張中で不在だった。 今回は、アルノーの新作を試飲。ピノ・オクセール品種⅔とピノ・グリ品種⅓のマリアージしたワインだ。 土壌の上部を花崗岩が覆っていて、その下に石灰質がある。石灰の旨味ミネラルと真っ直ぐな花崗岩ミネラルをマリアージさせて両者のいいところを表現している。なんて優しくバランスとれたワインだ。まだ熟成中なのに素晴らしくバランスがとれている。この新キューヴェはまだ名前も決まっていないようだ。全体的に15産は果実味豊かでバランスが凄い。山田さんも驚きの高品質。 人気蔵のGESHIKT醸造には、訪問客が多い。私達がいる間にも訪問客が増えてきた。 醸造家の卵、レストランのシェフ、Christian Binner*クリスチャン・ビネールの働いている女性、皆で記念撮影。 ワインのすべては葡萄園で造られる。葡萄園に足を入れずワインを語れない。ゲシクト醸造のテロワールはAmmerschwihrアメルシュヴィル村の丘の下部と上部の部分に分かれている。それとグランクリュKaeffkopfカエフコッフ内にある。 土壌の人フレデリックは山田さんに一緒に歩くことを勧めた。実際に歩かないとテロワールの事はわかりにくい。 地表に近い土壌、地下層の土壌、土の深さ、斜面の傾度、方向など自分の足で歩くとよくわかる。24年間もこのテロワールを見てきたフレデリックの話しを聞きながら散歩した。 ゲシクトの畑は野花が咲いて美しい。村の下部は粘土混じりの砂・石灰質土壌。今年は水分が多いので草花を伸ばしている。草花は土壌に住む昆虫や微生物を護ってくれたり、草花の根っ子が土壌を耕してくれる。ミミズも元気に土壌を耕してくれている。 アルザスの偉大なテロワールを真っ直ぐに表現する二人。 1998年よりビオデイナミ農法を採用したフレデリック。若き後継者のアルノーもアルザスの偉大なテロワール探究の道に情熱を燃やす。    テロワールと葡萄木が仲良く過ごせるように環境を整えるのが二人の仕事。根っ子が地中深く伸びてテロワールから多くのミネラル分を葡萄実に吸い上げられるように 土壌を活性化させている。 草も花も葡萄木もイキイキしているのを肌で感じる。 宇宙の光を一身に浴びて、光合成を繰り返してエネルギーを蓄える葡萄の葉。 最終的には宇宙のエネルギー光を葡萄果実に蓄えて、ワインの中に入っていく。 葉が光合成をしやすいように環境を整えるフレデリックとアルノ。    ゲシクトの葡萄園は、野花畑でもある。気持ちがほっとする空間である。 一般の醸造元では、葡萄園の草は敵である。ゲシクト醸造では大切な仲間である。自然に土壌バランスを整えてくれる味方なのだ。     […]

5
Fév

フライニング・シェフNAKAMINATOさんが南仏に!

Chez La Part des Anges・ラ・パール・デ・ザンジュ(Bistrot vins natures/La Grande Motte) 中湊さんは、包丁一本を抱えて、世界を飛び廻って世界中の人に和食を提供するフライニング・シェフ。 その中湊さんが南仏の地中海の港街、La Grande Motteにやって来た。 本拠地は日本の東京で和風ビストロ葡呑を経営している。 ほぼ毎週末に海外、日本国内を問わずどこかに飛んでいく。 そして月曜日に戻って来て、休まず営業するというハードな事を普通にやってしまっているスーパー・シェフ。 もう、世界中に友人がいて引っ張りだこのNAKAMINATOさんだ。 前々から、一度ゆっくりとお話しをしたかった。 私がよく知っている宗像さん、丸山さん、勝山さんとはよく会っているのに、 私はまだ一度も一緒に落ち着いて飲んだことがなっかた。 やっと、中湊さんとゆっくりと飲んで話しが出来て嬉しいかぎりです。 NAKAMINATOさんは、自然派ワインに大変なPASSIONを持った人で、行く先々で自然派ワインをも広めようともしてくれている、我々にとっても大切な人だ。 チャンと話した事はないけど、もう100年前から友人だったような気がする人だ。 本当は、2014年に一度だけ同じテーブルに座って食事をしたことがある。 そう、DARD ET RIBO*ダール・エ・リボのRené Jean*ルネ・ジャンの自宅で、宗像さん、石田カツミさん、中湊さんという凄いシェフが集合した時、偶然にお逢いして、中湊さんの造った日本蕎麦を頂いたことがある。 勿論、感動した。 でも、その時は、お互いによく知らなくて、何故かお話ができなかった。 今日、やっと中湊さんとゆっくりと食べて飲んで話しが出来ました。嬉しいかぎり。 よく飲みました。マグナム3本、普通ビン10本程あけました。 地中海ヨットハーバーLa Grande Motteに自然派ワインが飲めるビストロができて幸せです。 今日はアルザスからも自然派ワインにドップリの友人Alexandreも、ニームの醸造家Mont de Marie*モンドマリーのThierry*チエリもやって来た。 大人数で楽しくできました。 中湊さんとは、これから、いろんなことが一緒にできそうで楽しくなりそう。 では、数日後ロワールにて再会しましょう。 Merci Pierre du Bistrot La Part des Anges.

5
Fév

今、ALSACE アルザスが面白い!

今、ALSACE アルザスが面白い! 今、アルザスが面白い。アルザスに地殻変動が起きている。元々、アルザスはビオ栽培に熱心な醸造元多い。ビオ栽培の大所が何人もいる。一昔前は、ビオ栽培家と自然派ワイン醸造家とは敬遠の仲だった。 ここにきて世代がガラリと変わってきた。 次世代の若者達はビオ栽培、自然な造りを融合した発想を持っている。 自然な造りとは、まず第一に自生酵母のみで発酵醸造すること。第二、収穫直後の発酵タンクへのSO2の添加を止めること。(自生酵母が死んでしまうから)。この2点だけでも立派な自然派ワインなのである 元々、ビオ栽培は農薬を使う栽培家より3倍のリスクと時間をかけて農作業をしている。そのお蔭で土壌に微生物が生き生きと育っている。その元気な微生物の一部が自生酵母なのである。その自生酵母こそがワインの最も大切な風味をワインの中に醸しだしてくれるのである。特に発酵の初期に働く少数の酵母達が超大切なのである。 アルザスの若者達は自然発生的に意見交換、共同試飲会などを開催する若手グループを造っている。 これからのアルザスが面白い! アルザスの葡萄園、街並みが風景は美しい。そして、アルザスの名物と云えば、コウノトリである。 PARISからアルザスへはパリ東駅からのフランス新幹線(TGV)にて2時間でストラスブール、二時間半でコルマールに着く。最近、アルザスに来る頻度が増えている。アルザスが段々近く感じるようになった。 いつも朝一番のTGVに乗る。私はパリ南東のヴァンセーヌの森近辺に住んでいるのでパリ北にある東駅はチョット不便。 一番の6:55分に乗るには5時半には起きていくことになる。これに乗れば9:00にはストラスブールに着く。 9:30にはコルマールに着く。行く醸造元によって下りる駅を変えている。両駅ともレンタカー事務所があり便利である。午前中に一軒、訪問できる。 ストラスブールの駅は建物全体をドームで覆っている。コルマール駅は古風な東京駅に似たレンガ色。

3
Fév

CPVメンバーEn Mets fais ce il te plait(LYON)に集合

リヨンの名シェフ石田カツミさんの店アン・メ・フェ・スキル・トゥ・プレ 南仏モンペリエの街で行われた3つの自然派ワイン見本市、L’Ireel, Les Affranchis , Le Vin de mes Amisが終了。 2017年の自然派の傾向について、自然派の進化状況についてはまた、レポートします。 CPVチームは二つに分かれて蔵元を訪問しながら北上してLYONで集合。 竹下、石川、KISHOチームはローヌのLes Maouマウ醸造、ボジョレに飛ばしてYann Bertrand*ヤン・ベルトラン醸造、France Gonzalvez*フランス・ゴンザルヴェス醸造、ブルゴーニュのLes Vergé*レ・ヴェルジェ醸造とハードに飛ばしてLYONに集合。 私とRebeccaチームはL’Anglore*アングロール醸造、Clos des Grillons*クロ・デ・グリヨン醸造のNicolas*ニコラのを訪問してLYONに集合。 LYONでは、我らがファミリーの石田さんのお店En Mets fais ce il te plait*アン・メ・フェ・スキル・トゥ・プレに集合。 そこには我らのファミリーDard et Ribo*ダール・エ・リボのRené Jean*ルネ・ジャン夫婦も合流した。 これだけのファミリーメンバーが一挙に集合するのは久々だ。 カツミさんの気合の入った料理とワインでエネルギー補給。 まずは、何年も熟成させた特性ジャンボンでアペローをやった。 今夜の特別メニュー。 次々とトビッキリ美味しい料理が出てきた。 一通りコースがでて、皆、なんとか食べ終わって、ホッとしたところ。 そこに石田さんは、ニコニコしながら若手KISHOに特大豚を持ってきた。 まさか、本当に食べられるの? 普段は大食いの石川君も、この桁違いの大食いにはチョットついていけない。 ルネ・ジャンは二回りお腹が膨らんで、グロッキー。 あきれ顔のレベッカ。   ヤアーよく食べ、よく飲みました。またもや、忘れられない一期一夜がプラスされた。 さあ!この勢いでロワールの自然派ワイン見本市まで北上だ!  

3
Fév

BEZIERS – BEDARIEUX ベダリュー村

さあ、BEZIERS から山にむかって移動、FAUGERESラングドック地方の銘醸フォジェール村を超えると今日の自然派見本市のBEDARIEUXベダリュー村がある。今日は生憎の雨、晴れていれば外のテラスでやる予定だった。郵便局の横の建物で開催。田舎街にも関わらず多くの自然派ファンが集まってきた。 最も遠くからの参加のDomaine Gérard Schueller*ドメーヌ・ジェラール・シュレールのブルノ・シュレール*BRUNO SCHUELLERが入口の真正面に陣取っていた。2014,2015年と2年連続で収穫量が半分以下という厳しい状況の中、14年産を3CUVEESを持ってきていた。素晴らしく酸が乗ってスカットしたPINOT BLANC, RIESLING は最高だ。昨日、ブジーグ村で生牡蠣を3ケース買った。その牡蠣に合わせたい。   ブルノの横には、がっちりした体格のフィリップ・ヴァレット*PHILIPPE VALLETTEがいた。体格と同じようにパワフルなスタイルのシャルドネだ。MRムッシュ・ミネラルと呼びたくなる程ミネラリーな素晴らしいワイン質。 これも、カキに合わせたいシャルドネだ。   涙が流れそうになる程の醸造家が集合している。ルシオン地方からははLES FOULARDS ROUGES*レ・フラール・ルージュのJEAN FRANCOIS NICK*ジェン・フランソワ・ニックがいた。昨夜、飲んだSOIF DE MAL白の15産があった。何という爽やかな酸なんだ!これがルシオンの白!?本当に素晴らしいフレッシュさ。最近のジャンフランソワのワインは達人の域に入っている。繊細さ、酸、ミネラル感、何というバランスのとり方だろう。この白も牡蠣に合わせたい。 私の大好きなYOYO*ヨヨさんもジャンフランソワ・ニックと仲良く参加していた。この二人は一緒になってからあらゆる意味からも、私生活も仕事も充実している。YOYOさんのワインのスタイルもジャンフランソワ・ニックのワイン質に似てきた。素晴らしフレッシュ感がましてきた。その上、シスト土壌のミネラル感は本当に素晴らしい。YOYOさんのさっぱりした明るい性格がそのままワインのスタイルとなっている。 ちょっと遅れてAlain Castex*アラン・カステックがやって来た。かなり体がスリムになっている。最近、住むところのバニュルスの海からルシオンの山側に引っ越した。体重が減って、腰痛もなくなったとのことで健康そうなアランがもどってきた。主催者の一人でもあるAxel Prufer*アクセル・プリファーも嬉しそう。 レベルの高いジャズ演奏に驚いた。段々とミュージシャンも乗ってきた。チョット試飲を休んでジャズを楽しんだ。   大物醸造家に囲まれて若手も頑張っている。THOMAS ROUANET*トーマ・ルアネがいた。森に囲まれた素晴らしい畑を持つトーマ。4年目を迎えて品質も一段と上がって来た。濃縮感を保ちながらもビュバビリテ飲みやすさを備えている。マニフィック。   ルシオン地方は小規模でありながらPASSIONで溢れている若手醸造家の宝庫だ。DOMAINE RIVATON*ドーメヌ・リヴァトンのFrédéric*フレデリック・リヴァトンもその一人。ルシオン地方は海沿地区と山間部地区のふたつに分かれている。リヴァトンは山間部のラ・トゥール・ド・フランスと云う小さな村にある。100歳級の世界遺産級の葡萄木が沢山残っている。 土壌はシストだ。どんなに葡萄が熟しても酸、フレッシュ感を残してくれる。真っ直ぐなスカットしたミネラル感だ。リヴァトンの白 BLANC BECブラン・ベック14は古木のマカブ、カリニャン・ブラン、グルナッシュ・グリというまさにルシオン独特の品種構成。恐ろしいまでにシストの真っ直ぐなミネラル感がある。シスト・ジュースと云ってよい。赤のVIEILLES BOUILLESヴィエイユ・ブイィもシスト土壌の良さをタップリ備えた逸品だ。カリニャンとシスト土壌のマリアージは他では見られないスカットしたミネラル感が味わえる。 LE CASOT DES MAILLOLES*ル・カソ・デ・マイヨル ルシオン地方の海沿い地区を代表するのはバニュルス村だ。スペイン国境の小型ニースのような美しい海岸の村。バニュルスと云えばカソ・ド・マイヨルだ。昨年、アラン・カステックから引継いだJORDY PEREZ*ジョルディ・ペレズがいる。フランスのラグビー代表選手からの転身だ。あの過酷な急斜面の仕事は体力、気力の勝負だ。PASSIONだけでは務まらない。アランも体を酷使して、もうあの斜面での畑仕事は不可能だった。あの地中海が目の前に広がる夢の畑を引き継いでくれる若者を探していた。3年かけてやっと理想的な後継者が現れた。若くて体力があるジョルディだ。昨年はアランと共に研修のように学びながら造った。ジョルディの若さが表現された素晴らしい新バニュルスワインがこうして誕生。アランも丹精を込めたあのミティークな畑が継続してくれるジョルディの出現を心から喜んでいる。ワインも初年度から素晴らしい。カノ・ド・マイヨルのファンは世界中にいる。ジョルディは初リリースから大人気となっている。バニュルスを代表するYOYOさんも、『ジョルディのワインはアランが体力満々だった頃のニュアンスがある。』地元の自然派醸造家も皆で応援している。世界遺産級畑が無事に引き継がれた。皆で応援して行きたい。 DOMAINE LES HAUTES TERRES*ドメール・レ・オート・テールのジル・アザム。世界遺産のお城カルカッソンヌ城から近いLIMOUXリム村からはGilles Azam*ジル・アザムが参加。標高が高く、酸が残る特殊なクリマからかスカットした白、発泡のクレマン・ド・リムができる。比較的に価格も安目でキレの良い南の白は超重要な存在だ。まだ飲んだことがない人は是非一度試してほしい。これから暑くなる日本には欠かせないスッキリさがある。石灰岩盤からくる潮っぽさも和食にはピッタリだ。 LE TEMPS DES CERISES ル・タンド・スリーズ このベダリュ試飲会の主催者の人でもあるアクセル・プリファー。この二人、来週から待望の日本に行きます。タン・ドスリズのファンは日本にも多い。二人とも日本にいくのが夢だった。 日本の皆さんとワインをとうして巡り合って、交流できるのを本当に楽しみにしている。3週間ほど日本滞在の予定。東京、大阪、京都、福岡は行くようです。この顔を見たら声をかけてやってください。心優しい本当にいい人間です。彼の造るワインと一緒です。 4月10日(日)は東京で試飲会をやるようです。彼と一緒に楽しんでください。

31
Jan

台湾の思い出

Souvenir de TAIWAN 台湾は中華料理、中華料理と云えばこれを食べなければ始まらない。 Canard Laquéカナール・ラケ 北京ダック。 ワインは、南仏のMylene Bruミレーヌ・ブリュ醸造のカリニャン100%のRitaを合わせた。 南の太陽を燦々とうけて、ほのかに甘さも感じられ、野生ローズマリーの香りのするRitaリタはまさにピッタリ。 もう一本、Axel Prufer アクセル・プリファーのLe Temps des Cerises ル・タンド・セリーズ醸造のUn Pas de Coté アン・パ・ド・コテも合わせてみた。これもピッタリのマリアージだった。 Rebeccaレベッカはこの二つの醸造元に14年と今年の2回も訪問している。 自分で輸入するワインの蔵はすべて訪問して、厳選して販売している。 レベッカの熱心さ、PASSIONは凄いものがある。 C’etait tres tres bon. 魚には、勿論、ジュリアンのSextantセクスタンのアリゴテが完璧でした。 汁ものには、Le Clos Fantine ル・クロ・ファンティンヌ醸造の100歳のサンソー品種が主体のLa Lanterneレンテルヌを合わせた。 やー流石の中華料理、美味しかった。 レベッカ、蘇睿雅+彼女の友達、丸山宏人、まどか、ジュリアン。 イベントが終わった後のゆったりとした時間を美味しいものとワインで過ごせた夜。 本格中華と自然派ワインのマリアージはバッチリでした。 土壌からくる旨味を備えたワインは、素材の旨味と合わない理由がない。 根本が同じところから出ている旨味なのだから。 人が“妙”な手を加えると、チョット曲がって来る。 真っ直ぐな気持ちで、愛情をもって造られた料理には必ず合う。 有難う!! 謝謝  Rebecca.  蘇睿雅。 台湾には街の食堂が至る所にある。皆、家族できて食べる団欒の場となっている。 台湾独特の食文化。 出発前の昼食にRebaccaレベッカさんが連れて来てくれました。 イヤー、優しい味わいで ホッとする料理と雰囲気。 こんなホッとする料理を食べて空港に向かった。 台北の中心地から松山空港までたったの10分で着いてしまう。 心配症の私は1時間半前に出て。チョット時間を持て余してしまった。 台湾のホッとした文化、人に触れられて、本当に幸せだ。 そんな台湾文化に自然派ワインが浸透していく仕事に携われて嬉しいかぎり。 佳き人、佳きワイン、ワインを通して世界中に絆が繋がっていく。 […]

29
Jan

ワインショップESPOA かまたやの小島さん

≪ワインスクール、コジコジの和飲、輪飲、話飲学園≫ PASSIONの人、ワインショップ »ESPOA かまたや »の小島さん 東京は大田区池上でワイン・ショップ経営している。ワインにそそぐ愛情・PASSIONは凄いものを持っている。 自分が気に入ったワインは、有名・無名・価格の高い低いにこだわらず思いっきり仕入れて売り切ってしまう。 小島さんは、自分が気に入っているワインの関しては、どうしても醸造元を訪問したい、と思っている。 いや、自分が薦めるワインに関しては、日本の誰よりも詳しい自分でありたいと願っているのです。 それが販売する人間の使命だと思っている小島さん。だからよくフランスにやって来る。 お客さんもそのことを知っている。だらか、小島さんのいう事を100%信頼して購入している。 絶対にお客さんの期待を裏切らない自信もある。 自分で畑を見て、歩いて、造り手と深く交流して、現場でも試飲して深いところで理解しているからだ。 小島さんは、コジコジのあだ名で愛されている。 ESPOA かまたや にて、ワインスクールをやっている。 その名も、”コジコジの和飲、輪飲、話飲学園 ” 今日は小島さんも大好きなMylene BRU ミレーヌ・ブリュさんをフランスから迎えてのワイン教室。 ミレーヌさんは醸造家になる前は、フランス食品・ワイン振興会事務所のソぺクサ・パリ本部でワイン教室をやっていた。 ワインをわかりやすく説明することに抜群のセンスを持っている。 写真を見せながら、自分の畑でやっている自然栽培、醸造を明快に説明してくれた。 農薬・殺虫剤使用の栽培と化学剤づけで弱った土壌で育った葡萄でのワインつくりは、工業酵母を添加して、酸化防止剤を大量に使わざるを得ないことも分かった。自然栽培で生きた土壌には元気な自生酵母が豊富にある。自生酵母だけで、酸化防止剤も混入しない造りは、本当に美味しいものができる。でもリスクは大きい。そのリスクを最大限に抑える為の膨大な作業を説明してくれた。 自然で美味しくて、体にも地球にも優しいワインは、偶然にはできない。 3倍の労力とリスクを負いながら、安心して美味しく飲めるワインを造っていることが、よく解った。 特に、ミレーヌさんは畑の耕作を馬でやることによって、土壌をより理解できるようになり、より畑がイキイキしていたと喜んでいた。 畑に重量のあるトラクターを入れると土壌や微生物にもあまり良い影響をあたえていなかったことが分かった、とのこと。 手間暇かかっても馬を使う重要性を説明してくれた。 最後に本日テースティングした5種類の中の一本をブラインドでテースティングして、5本中のどれかを?当てるゲームをやった。 グラスもまっ黒なものを使用。 流石、小島さんの生徒さん!殆どの人が言い当てていた。 ちなみに、私は外しました。 ブラインドだと、特にミレーヌさんのワインは酸が確り乗っているのが、よく明確に感じられた。 根っ子が地中深く伸びている証拠だ。 熱心な愛好家の方から、最後まで、色んな質問がでて、一つ一つ丁寧にミレーヌさんが答えていた。 素晴らしい造り手、販売者、興味深いお客さん、この3者が出来るだけ深く、心地よく繋がるシステムは 今までになかったポジティフなエネルギー創造できる。 こんなにも素晴らしい人達と巡り合えて仕事ができることに心から感謝をしたい。 有難う小島さん、Merci Mylene et Bruno,有難う皆さん。 コジコジさんもいい仕事しているね! ワインを通して世にいい空気を供給しているね!! 南仏の太陽のエネルギーと元海底だったころの石灰岩エネルギーを含蓄したミレーヌ・ブリュのワイン達。

29
Jan

自然派ビストロ三ツ星(CPV認定)SIMBA

今回出張中は、時間が取れず食べに来れないことは分かっていた。 夕方、早い時間に急きょフリーな時間ができた。 その隙のチャンスにSIMBAまでやって来た。 当然のごとく予約でいっぱいとのこと。 今日の目的は菊地さんに挨拶すること。 そして、フランスで修業をしていた南ちゃんがSIMBAに最近就職したから、 ちゃんと働いているか、応援しにやって来た。 時間が早いので幸いにもカウンターが一時間ほど空いているとのこと。 カウンターに座ってシャンパーニュを頂きながら、菊地さん、南チャンと会話を交わすことができた。 カウンター越しにスタッフの働きいぶりを見学。 南チャンも張り切って働いていた。安心した。 南ちゃんは大阪の萬谷さんのトルトゥーガで修業してフランスに渡った。 フランスではLYONの石田シェフのところでも修業した。 頑張り屋だから大丈夫だろう。 制限時間がきたので店をあとにした。