Fév
ネグレットの伝道師 Chateau Plaisance
************世界で唯一ここだけ************ ネグレットというぶどう品種をご存じだろうか?ネグレットのワインを飲んだことがあるであろうか? 大半の方は、NO!と答えるであろう。 そんな、希少価値?のあるぶどうネグレット。それは、 フランス南西部、トゥールーズのちょい北にある、AOC Fronton(フロントン)にのみ存在するぶどう品種なのである。 フィロキセラ以前は、フランス南部全体で植えられていた品種だが、最終的にはこの土地の気候、土壌に あったのか、このフロントンでしか栽培されていない。 このネグレットだけでなく、南西部には、その土地独自の土着品種が、いまだに存在している、マディランならタナ、カオールでは、コット、ジュランソンでは、プティマンサン、グロマンサンなどなど、オリジナル性のとんだ地方である。 ネグレットの名前の由来は、ニグロから来ているようで、その名の通り、色が黒く濃い、樹勢も強く、 収穫量を抑えないと、スパイシーなだけのバランスの悪いワインとなる。 収穫量を抑え、適切な栽培、醸造をすることによって、酸とタンニンのバランスのとれた気品のあるワインが出来上がる。 別名、ピノ・ド・サンジョルジュとも呼ばれる所以は、造り方によって、ピノのような繊細さを醸し出すということであろう。 *****ネグレットの伝道師 Marc PENAVAYRE マルク・ぺナヴェール***** 今回、日本に来日したのは、Chateau Plaisance のMarc PENAVAYRE 。この男、とにかく明るい。 とにかく、よくしゃべる。彼は、AOC フロントンの会長でもあり、ネグレットのポテンシャルを、このはるかかなた日本まで伝えるために、初めて日本にやってきた。 Chateau Plaisanceはこのフロントン地区にあるわけだが、南西部と言っても、カルカッソンヌまで80Km、 地中海性気候の影響を受け、暑く乾燥した気候土地柄である。 段々畑の上のほうは、特に乾燥しており、トップキュベは、標高の低いぶどう畑、保湿性の高い土壌で造られる。 栽培は、有機栽培。 自然をそのまま受け入れながら、健全なぶどうを得るため、最大限の畑仕事を行う。 ***************キュベ紹介*************** ★ Chateau Plaisance 2006 (シャトー・プレイザンス) ネグレット75%、シラー20%、カベルネ・フラン5% 標高200メートル、フロントンでも一番高いところに位置する区画のぶどうで造ったワイン。 ネグレット独特のスパイシーさ、甘い赤い果実の香り、非常にバランスのとれたワイン。 これが、一番スタンダードなキュベであるが、収穫量は、40hl/haと低収量である。 ★ Thibaut de Plaisance 2006 (ティボー・デ・プレインザンス) ネグレット80%、シラー20%。収量:30hl/ha 息子の出生年から造りだしたキュベ、今や息子は19歳、身長190cm。バスケット部だそうだ。(珍しい) 12〜18か月の樽熟成後ビン詰め。完熟したぶどうの濃縮を感じる、スパイシーで、口当たりの良いワイン。やはり、この地区の料理、コンフィ・ド・カナールなど肉料理が食べたくなるワイン。 とても仲良しぺナヴェール一家 ★Tot Co Que Cal2005(ト・コ・ケ・カル) ネグレット90%、シラー5%、カベルネ・フラン5% 収穫量:20hl/ha ト・コ・ケ・カルとは、オキシタンの言葉で「必要なもの全て」という意味です。天、地、人の全てが入りこんだワインといえます。ネグレットにシラーをアッソンブラージュすることで、ワインに酸味を与えます。 20か月ほどの熟成。スパイスとラズベリーの香りにあふれ、素晴らしくバランスのとれたワインです。 しかし、やはり肉料理、カッスーレが食べたくなるワインです! カニとネグレットはいかが? 他に、娘の名前ヲつけたMaelle(マエル)というソーヴィ二ヨン・ブラン・セミヨンの軽い甘口ワインもあるが、これが、また和菓子のような心地良いワインで美味い! カニとタコ焼きとはいかが? **********シャトー・プレイザンスの買えるお店********** ジェロボアム 店主 安東さんとともに。 住所:神戸市中央区元町通1丁目14−18 TEL :078−327-7650 FAX :078−327-7651 オープン11:00−20:00 (日・祝18:00まで) 定休日/月曜日・第3火曜日 www.jeroboam.jp […]