24
Oct

アルザスの新星、Laurent BARTH*ローラン・バルツに拍手!

  2007年7月。世界放浪のワイン旅から帰って9年、苦労を重ねた自身のワインの初リリースから4年、純粋でシャイな眼をしたLaurent Barth*ローラン・バルツは、旅の日々を思いつつ、ワイン造りに没頭する日々を送っていた。 ところが、7月20日、突然、畑に大量の雹が降り、大きな被害を受ける。2007年は特にぶどうの生育も順調で、期待も大きかった上、独立の為に借り入れした資金繰りにもようやく目処が付いてきた矢先だったのに・・・。 彼が生まれたのはアルザスのワイン産地の中心となるコルマールから北に数kmのベンヴィール村(Bennwihr)。祖父や父の代はぶどうだけでなく麦や果実なども作る複合農業で、父の代には収穫したぶどうは協同組合に売っていた。 そんな中、生まれたときからぶどう栽培を間近に見ながら育ったローランは、将来家を継ぐことには何の迷いもなかった。ただ、世界を見たいという若い好奇心が彼を旅立たせることになる。 世界を回るワイン修行の始まりはレバノン。ディジョン大学で醸造学を学んでいた頃、始めて飲んだレバノンワインに感動し、ボルドーやシャンパーニュ、ボジョレーでの研修を終えると、レバノンへ旅立つ。その後、南アフリカ、アメリカ、インド、オーストラリアと回る中であらゆるスタイルのワインに出会い、経験を積む。本来、旅好きだったこともあって、楽しかったこの時期の様々な出会いは彼にとっての貴重な財産になった。そして、1998年、突然の父の死で、跡を継ぐべくアルザスへ戻る。   村に戻ったローランは、2003年までの5年間、たったひとりで、育てたぶどうを組合に売りながら生産者元詰めを目指した。自分の畑に手を入れ、借り入れをしてカーブを作り、機材を揃え、「ビオロジック」農業を目指した。ひたすら努力の日々だった。周りの先輩や友人、兄弟たちに支えられながら、とにかく頑張った。そしてエコセールの認定を受けるなど、準備期間をおいて、2004年、ついに初ヴィンテージをリリース。高度な醸造学と世界での幅広いワイン造りの経験から行き着いたナチュラルでピュアな自然派ワインだ。テロワールを大切に「この土地らしい個性を生かしたワイン」を造りたい・・・。そんなひたすらな思いが実を結び、年々着実に、その評価は上がっていった。マスコミにも取り上げられ、専門誌でも高得点を得るようになった。2007年にはコンポストなど、少しずつビオディナミの手法も取り入れ始め、3〜4年かけてビオディナミに移行していくプランも始めたところだった。   そんなさなかの、突然の雹。畑全面積3.7haの90%が被害にあった。目の前が真っ暗になった。しかし、何とかしなければ・・・。すぐにビオ仲間に頼み込み、今年だけという約束で2区画の畑を借り、7月から自分自身で手を入れ、収穫をした。ほかにも相互援助システムを利用して収穫を手伝い、できる限りのぶどうを入手した。品質の良いものが手に入るとなれば購入もした。思いのほか、費用がかかった。それなのに、ぶどうの個性も味わいも自分の畑のものとは違うため、醸造過程全てに最心の注意を払い、細かな調整をしなくてはならなかった。眠れない毎日が続いた。落ち込み、悩み、働き続けた半年だった。 そして1年。彼の2007年ヴィンテージは、例年とは確かに微妙に違う。畑別に醸造したものもあるため、自分自身の畑のぶどうだけで造る例年よりワインの種類も多い。しかし、どのワインもそれぞれにバランスよく、素晴らしい出来に仕上がった。ローランの性格を表すように、素直でピュアなワインたちである。よくやった!ローランに拍手! 「自然派のワインはとにかく、手間がかかる。でも、化学物質を使って造るワインと違って、思いが伝わる。頑張れば必ず答を出してくれる。だから、パッションが大切なんだ」これが試飲をしてみて、なるほどと実感したこと。   「今年も収穫量は例年より30%は少ないし、ワイン造りはいつだって大変だけど、去年のことを思えば、今年は楽なものだよ。それより、まだまだやりたいことが山積み!最近30アールの素晴らしい斜面にある区画を新たに買ったんだけど、そのうち10アールはこれからリースリングを植える予定だし、他の畑でもいろいろ改良することがあるし、楽しみなことばかりだよ!」 ローラン・バルツ、40歳。静かで優しい外観とは裏腹に今も、そしてこれからも熱くワインを造り続けるパッションの人である。 *ローラン・バルツのワインについてのお問い合わせは・・・ ㈱イーストライン 愛知県春日井市大泉寺町大池下443-147 TEL0568-82-1524 FAX0568‐82‐1524 HP://tokoseika-group.jp/index.html 尚、11月17日に東京・ロイヤルパークホテルで開催されるSOPEXAのアルザスワイン試飲展示会にも出展いたします。ご来場の節はぜひ、試飲してみてください。

24
Oct

デュポン・ファン家4代目、レイモンのワインを試飲! − Raymond Dupont-Fahn

今日訪れたのは、コート・ドゥ・ボーヌで代々続くデュポン・ファン家の4代目にあたるレイモンさんの自宅です。まだ若いレイモンは、お父さんや祖父が畑で働く姿を見て育ち、自然とワインに魅力を感じるようになり、醸造家という道を選びました。 15歳の時、お父さん、ミッシェルさんからシャルドネの畑をもらい、試しに自分のワインを造ってみたレイモン。その経験が以外と楽しく、ディジョン大学でワイン醸造の資格を取得した後、お父さんに畑を借りて、やっと自分のワイン造りを始めます! レイモンは本当に優しくて気さくな人です。会った瞬間からフレンドリーで、何か充実感が伝わってきます。それもそう。やっと自分の家も建ち終わり(しかも全部彼一人で建てたから凄い!!)、奥さんのお腹の中には赤ちゃんもいて、今年も美味しいワインが出来上がり、幸せたっぷりなんですもん!!羨ましいです・・・! これが彼の家です。白とベージュに整っていて、モデル・ルームみたいな凄い素敵な部屋です。インテリアは全て奥さん任せ。とてもセンスが良く、可愛くて、日当たりも良く、私達も住みたくなってしまうような家です! レイモンのワインは、彼の穏やかな心が伝わってくるような、繊細で滑らかで優しい味がします。 ピュリニー・モンラッシェ « レ・シャルム » 07 * Puligny Montrachet « Les Charmes » 07 シャルドネ100%、樹齢20年、粘土石灰質の土壌で造られたこのワインはもう美味しすぎる!!酸味とアルコールのバランスが最高。桃やバニラの甘い香りが印象的です! ピュリニー・モンラッシェ ・プルミエ・クリュ« レ・フォラティエール » 07 *Puligny Montrachet 1er Cru « Les Folatières » 07 シャルドネ100%、粘土石灰質の土壌、樹齢15年 この畑はとても日当たりが良く、ブドウが熟成するのがとても早いのだそうです。口当たりも抜群!パワフルで真直ぐなワインだと思ったら、ピュアでフレッシュ感もあり、とてもミネラルなワインです。 ムルソー・レ・ティエ 07 * Meursault Les Tillets 07 シャルドネ100%、粘土石灰質の土壌、樹齢25-30年 このキュベはレイモンが大好きなキュベです。それもそのはず!口に含んだ瞬間、シャルドネのエレガントな繊細さが、ファーっと広がっていくからです!ミネラル感が強く、パワフルでフレッシュ!果実身が強く、レイモンの若さと野望がこの一杯から伝わってきます。 ムルソーの畑です。 ムルソー・レ・ヴィルイユ・ドゥス 07 * Meursault Les Vireuils Dessous 07 シャルドネ100%、粘土石灰質の土壌 レ・ティエの南に在る畑です。レイモンは30%しか新樽を使用しないので、樽の香りより白い花の香りの方がどのキュベにも強調されています。このムルソーは力強さと存在感があります。口の中に広がる柑橘類の味は絶品!彼の白ワインは是非皆さんにも試して貰いたいです! オークセイ・デュレス・ロゼ 07 * Auxey-Duresses Rosé 07 ピノ・ノワール100%、粘土石灰質の土壌 このロゼは絶品です。目をつぶって飲んだら白ワインのよう!色も薄くて、とても繊細!本当に『何このロゼ?!』と思うほどミネラルが感じられて美味しい!レイモンいわく、『これはシャルドネのように醸造されたピノ』なんです。ゆっくり優しくプレス機に掛ける為、ブドウの液体に殆ど赤い色が付かないのです。この様なワインは、 « ウイユ・ドゥ・ペルドリックス *Œil […]

23
Oct

やっぱり絶品!パカレ訪問!

やっと来ました、パカレ氏のカーブへ!! 自然派ワインが好きな人たちには欠かせない存在! その大きな体と優しい笑顔が印象的。 44歳の彼は、以前プリウレ・ロックやドメーヌ・サーブルなどでも醸造経験があり、 まさに誰もが尊敬する醸造家です。 ワインへの愛情が、出会った瞬間から伝わるようなミステリアスなオーラに包み込まれている人です。 ちょうど収穫も終わり、現在ワインを造っている真っ最中! パカレ氏も、2週間前は大忙しな時期だったけれども、今は少し落ち着いてホッとしていました。 醸造所に入った瞬間、醗酵中のブドウの匂いがしてきます。 とそこへ男性達が何かしています・・・ 何だろう?と近づいてみると、一部の発酵槽はピジャージュ、マセラッションも終了し、ヴァン・ドゥ・グット(フリーラン)を抜きとって残ったグラップ・アンティエール(除梗なしの房丸ごと)のブドウをプレス機に掛けている瞬間をキャッチ! 発酵大樽に入っているブドウをバケツいっぱいに移し、プレス機に流し込みます。 そしたら何と少し前までブドウだったのが、液体となって下から出てきます! これはまさに天然ブドウジュースです! 甘くて美味しいフルーツの香りがたっぷりです! そしてパカレのカーブへと進入。 人気絶好調だけあって、入り口には瓶詰めされたばかりのワインが大量に詰まれています。 そして何といっても熟成中の絶品ワインがずらり! パカレのワインは全てが繊細。 ミネラルも感じられ、なおかつ酸味もしっかりとあり、爽やかで味わい深いワインばっかりです。 特にジュヴレ・シャンベルタン*Gevrey-Chambertin 、ポマール・プルミエ・クリュ*Pommard 1er Cru 、ニュイ・サン・ジョルジュ07*Nuit-Saint-Georges 07 などはバトナージュもしているので、更にアロマティックに造り上げられています。バトナージュとは樽内ワインの澱をかき混ぜることです。バトナージュをするによってタンニンがまろやかになり、澱に含まれている香りや成分が、ワインにより感じられるようになります。 オザミワールドの菅野さんと土居さん ブルゴーニュ・ブラン*Bourgogne Blanc  を試飲中。 3年もかかってやっと手に入れたピノ・ブランの品種はとてもレアだそうです! フルーティで酸味もキッチリと感じられる、今後期待のワインです。 伊藤さんも声が出なくなるほどの美味しさ!思わず記念にパシャ! パカレ氏の説明を聞きながら懸命に試飲する菅野さん、土居さん、杉野さん。皆さんも絶品の味わいにビックリ。パカレ氏も皆さんに飲んで貰えて嬉しそうな表情です! 他にもたくさんのワインを試飲させて貰いました。 – オークセイ・デュレス 07 * Auxey-Duresses 07  (シャルドネ) エレガントで少々ドライな白ワイン – ポマール07 *Pommard 07 (ピノ) 酸味とタンニンがしっかりとしているワイン – シャンボール・ミュシニ・ヴィラージュ * Chambolle Musigny Villages    酸味がキリッとしているワイン […]

15
Oct

ドメーヌ・セネシャリエール・マルク・ペノ復活

2008年産 収穫完了  人に歴史あり、そして会社、ドメーヌに歴史あり  2007年12月にドメーヌ閉鎖の状況となり、世界中のファンからの応援もあり、取り分け日本の野村ユニソン社の絶大なる支援をうけ、正式に復活のメドが立ち2008年産の収穫に何とかこぎ着けた。 閉鎖から復活までの9ヶ月間はペノ氏にとっては20年間くらいの年月に思えたにちがいない。2003年より2006年までシラク大統領の祝賀会に使用され、自然派ムスカデでは確固たる名声をあげていた矢先の出来事だった。純粋にワイン造りに賭ける情熱では恐らく右にでる者はいないだろ。 実のピュアーな人柄だ。彼の人柄を知った人は誰でも大ファンになってしまう。だから、多くの人達が救済に名乗り出た。しかし、現実に閉鎖された会社を再生させるには巨大なエネルギーと情熱と、リスクを伴った経済的援助が必要だった。 それを現実に成功させてくれた野村ユニソン社にはペノ氏を始め多くのペノファンが感謝している。 この数カ月、私も含めて多くの人達が動いた。それぞれがそれぞれの役割を完璧に演じてくれた。奇跡的にすべてが順調に進んだ。弁護士、管財人、野村社長、竹沢氏、裁判所、農地管理局そしてペノ氏、どこか一つでも狂えば2008年の収穫はあり得なかった。そして、ペノ氏が生涯で最も完璧な品質だったという2007年産が我々の口に入ることになったのだ。感謝!!感謝!!の一言だ。ペノ氏を影で支えて、応援してくれていたすべての人達に感謝したい。取り分けESPOAの加盟店の応援はペノ氏を心理的に勇気づけてくれたバックボーンとなった。皆の応援パワーがあったからこそすべてが奇跡的に動いたのだろう。 このムスカデの地で世界一の美味しい白ワインを造り上げる!!  ペノ氏は本気で言い切る。 『ここのテロワール・土壌は世界一美味しい白ワインが出来るんだ!』 ここのムスカデつまりムロン・デ・ブルゴーニュ品種は60歳を超す古木がある。 特殊土壌 砂状の地質に赤シスト、ブルーシスト、石英の小石が混ざっている。地表の15㎝下はミカシスト岩盤だ。その岩盤の中を根っこが突き破って入り込んでいる。何といういう生命力だ。ここのミネラルはそこに由来している。 地質学者のイロデー氏がこの地を見て驚いた。ミカシシスト岩盤はこの ムスカデ地区では実に希少だという。 醸造工夫・ニュイタージ ペノ氏自身がニュイタージと命名する醸造法がある。一晩の房ごとマセラションである。1998年から2003年の試行錯誤の末、完成させた方法だ。 いづれにしても、ブルゴーニュより北に位置していて、品種もムスカデ品種、この二つの条件だけしかできないタイプの世界一の白ワインがペノ氏の目指すところ。 コクや濃縮度はシャルドネだ、香りではソヴィニョン。 ここでは、まさに剃刀の刃の上を歩くような繊細さ、フィネスがペノ氏の白ワインだ。 一歩間違えば薄っぺらな白、また一歩間違えて反対に落ちれば単に酸っぱい白ワインになってしまう。まさに剃刀の刃の上を歩くような繊細なタイプのバランスのワインはここにしか存在しない。 オザミ東京の田中支配人がセネシャリエール訪問 素晴らしき人間交流 ソムリエ田中氏、人間としての田中氏が私は大好きだ。人に不快感を絶対にいだかせない、いや心地良くしてくれるのが最高のソムリエだ。田中氏の人間性そのものだ。偉大なるソムリエの一人だと思う。素晴らしきソムリエ田中氏と素晴らしき醸造家ペノ氏の出会いは、素晴らしい出会いだった。ワインを通じての素晴らしい出会いが新たなエネルギーを造り出した。 田中氏もペノ氏の2007年産に驚愕 さすがペノ氏が生涯で最も素晴らしいと言い切る2007年産ムロン・ド・ブルゴニュは素晴らしい状態で保管されていた。シュール・リの状態で1年間もタンク熟成をしていたものだ。2007年は2回に分けて房選別収穫が行われた。本当に完璧な葡萄しか醸造発酵槽に入っていない。 しかも1年という異例なシュール・リ熟成でコクと繊細さ、ミネラル、酸、すべてが調和されていてフィネスを感じる。グロプランことフォールブランシュも見事だった このセネシャリエールを最初に発見した日本人はオザミの総帥・丸山宏人だ! ムッシュ丸山が自転車でフランス中を訪問している時に出会ったワインの一つだ! お互いに当時は全くの無名時代。ワイン狂と自他認めるムッシュ丸山、鬼才が鬼才を引き付けた出会いだったのだろう。お陰で今我々が世界一のムスカデを堪能できる。この出会いに大きな感謝! 2008年収穫完了 セネシャリエール救済ストーリーがこの収穫に間に合った。そして誰の所有になるか分からなかった畑をせっせと世話を続けてくれたペノ氏、成功を信じてリスク承知で経済的援助オペレ−ションを続けた野村ユニソン社があっての2008年の収穫となった。  量は例年の20%、品質は上級の2008年産 曇りが多かった2008年だったが、収穫時は異例の晴天が続いた。 08年ムスカデ地区は雹にやられ、続いた湿気によるベト病が大発生してどの醸造元も生産量は壊滅状態だった。 20%の収穫ができたのは良好の方だった。量が少ない分品質はかなり高い葡萄が収穫された。7HL/Hにも満たない収穫量だった。自然による青狩りが行われた状況だ。品質はかなり期待できる。 収穫直前に購入した空圧式プレス機。 ペノ氏が長年に渡って欲しかったプレス機だ。 これでさらに繊細度があがりそうだ。 収穫人も含めて、笑顔が絶えない 5日間だった。何よりペノ氏が一番嬉しそうだった。 絶滅しかけているアブリュ品種を再生 ペノ氏の価値ある仕事 フランスから絶滅しかけている黒葡萄アブリュ品種をこのムスカデ地区で栽培醸造している。しかも、グラップ・アンティエール房ごと仕込むセミ・カルボニック醸造だ。 ジル・ショヴェの直弟子ジャック・ネオポールとは24年前からの知り合いだ。自然派の元祖的存在の流れを継承した造りだ。 2008年は極小の量しか収穫できなかった。品質は抜群のできだ。期待したい。恐らくアブリュ品種100%の自然派ワインは世界でここだけだろう。 この品種伝統を守るペノ氏の仕事を応援したい。 グロ・プラン品種ことフォール・ブランシュを異例なゴブレ剪定に グロ・プランと言えば強烈な酸味のワインがイメージされる。 しかし、ペノ氏が造るグロ・プランは違う。 葡萄自体の品質を上げる為に、ボジョレや南仏でおこなわれている剪定のゴブレ方式を採用。樹齢60歳の古木を2000年よりゴブレ方式にかえた。何故ならこの品種は最終段階で腐りやすい繊細な品種だ。より熟成を伸ばす為に風通しが良く、生産量も自然に落とせるゴブレ選定にかえた。これによって、酸を抑え、果実味を出せる。キリっとした酸を残しながらも繊細な果実味とミネラルを感じさせてくれるマニフィックな白ワインに仕上げてくれる。

14
Oct

ルネサンス・デ・AOC * Renaissance des AOC

2009年2月1日、アンジェの町で90人以上もの醸造家たちが集まり試飲会を行います。 場所はグルニエ・サン・ジャン会場*Greniers St Jean。 以前から付き合うがある醸造家はもちろん、人気寸前の若醸造家も勢ぞろい!今年は一体誰のワインが注目を浴びるでしょうか?!

11
Oct

Le Carré des Feuillants 試飲会

10月20日(月) 10:30〜18:30 レストラン・ル・キャレ・デ・フイヤン*Le Carré des Feuillants で自然派ワインの試飲会が行われます! 時間のある方は是非一杯飲みに行ってください! 14 rue de Castiglione 75001 Paris

11
Oct

SLOW FOOD – TERRA MADRE

DU 23 AU 27 OCTOBRE 2008 – TURIN – ITALIE 2008年10月23日〜27日 − トリノ − イタリア « qui sème le rêve récolte l’utopie » Carlo Petrini (fondateur de Slowfood) « 夢の種をまく者はユートピアを刈り取る » カルロ・ペトリニ(スローフードの創立者) Pour celles et ceux qui ne connaissent pas le mouvement Slow Food, je vous invite à visiter le site スローフードをご存じない皆様、是非次のサイトを見て下さい www.slowfood.com et www.terramadre.info Le 23 octobre prochain s’ouvre […]

10
Oct

株式会社JALUX名古屋試飲会開催!

このところ、日本全国各地で、年末商戦に向けての試飲会が開催されているが、10月8日(水)株式会社 JALUXが名古屋にて試飲会を開催、イタリア、カリフォルニアワインとともに、フランス自然派ワインブースが設けられ、ビオディナミ栽培をおこなう、アルザスのOstertag、南西部Elian Daros、ローヌのGuy Moussetなどのワインが紹介された。 紹介蔵元(一部のみ) ★Jean- Michel Turgy (ジャン・ミシェル・チュルジー) コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュ格付けの村Mesnil-sur Ogerにあるレコルタン・マニュピュラン。減農薬農法にて、収穫量も抑え、凝縮度のあるぶどうを収穫。醸造は、できるだけ人間が介入せず、おり引きやフィルター作業も行わない。リキュール添加も、ほんの全体の1%のみ。自然なピュアな果実の旨みを感じるエレガントなシャンパン。 Brut Blanc de Blanc Grand Cru ★Domaine Ostertag(オステルタッグ) アルザスを代表するビオディナミの生産者。 ワインには3つのカテゴリー「果実のワイン」「石のワイン」「時のワイン」がある。多種多様なアルザスの地形、地質のなかで、本物のワイン=テロワールワインを求めて日々精進している。ピュアな果実の味わいとミネラルな鋭い味わいを併せ持つワイン。ラベルは、奥さんの作品、全てぶどうの樹がモチーフとなっている。 アンドレ・オステルタッグ氏 ★Elian Daros(エリアン・ダロス) *le Vignoble d’Elian 2005 *Chante CouCou Rose 2004 南西地方の入り口、マルマンドでビオディナミ栽培を行う生産者。アルザスのZind Humberchtで働いたのち、実家のぶどう畑を引き継いだのだ。果実味あふれるキュベから、ボルドー・グラン・クリュにも匹敵するクロ・バケイまでつくりだす。また、ロゼは、絶品。グルメなロゼである。 ★Guy Mousset(ギィ・ムセ) *Le Clos Saint Michel Chateauneuf-du-Pape blanc 2004 *Le Clos Saint Michel Chateauneuf-du-Pape Rouge 2003 シャトー・ヌフの南側にぶどう畑を持ち、有機栽培プラス一部ビオディナミ栽培を行っている。現在、若いオリヴィエ・ムセ氏とフランク・ムセ氏の兄弟二人でチームを組んでワイン造りを行っている。 乾燥した熱い土壌のなか、繊細でエレガント、ミネラル感あふれるワインを造りだす。       これらのワインのお問い合わせは、輸入元: 株式会社 JALUX ワイン部 営業チーム TEL:03−5460−7156 FAX:03−5460−7227  

10
Oct

CPV試飲会 Avec 豊通食料株式会社開催!

10月6日(月)CPV銀座事務所にて、豊通食料新入荷ワインの試飲会を開催した。 今回は、この秋入荷のアイテムを含め、28種類の自然派ワインを紹介。若手生産者から、大御所まで、ロワールからルーシヨン地区までと、多彩な品揃えとなった。 試飲蔵元は、ブルゴーニュ最東でビオディナミにてワイン造りを行う親父,Guy Bussière(ギィ・ブッシエール) あのパカレが醸造責任者を務めたDomaine Sabre(ドメーヌ・サーブル) モルゴンの自然派Geroge Descombes(ジョルジュ・デコンブ) ボルドー右岸でビオディナミ農法Chateau Lagarette(シャトー・ラガレット) オーヴェルニュ地方、あのヴォルヴィック村にある蔵元、Sous-Tournoel(スー・トゥルノエル) そしてロワールの巨匠Sansonnière(サンソニエール) それに続く、自然派生産者たち、Catherine & Pierre Breton(カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトン) Nicolas Reau(ニコラ・ロー) エネルギーの塊、Jean−Pierre Robinot(ジャン・ピエール・ロビノ) Christian Venier(クリスチャン・ブニエ) サンセールの新星Sébastien Riffault(セバスチャン・リフォー) プロヴァンスNo1、Roquefort(ロックフォール) ラングドック・ルーシヨンより、若手生産者Le temps des Cerises(ル・トン・デ・セリーズ) Le bout du Mondeル・ブー・デュ・モンド)地球の最果てのなどなど。。。 中でも、これからフランスの自然派ワイン界を担っていく若手生産者のワインが好評であった。(今回試飲アイテムのみ列記) ★Sébastien  Riffault(セバスチャン・リフォー) *Sancerre Blanc Akméniné 2007 ¥4,500 *Sancerre Rouge Raudonas 2006 ¥5,500 ★Domaine Sabre(ドメーヌ・サーブル) *Bourgogne Blanc 2007 ¥4,800 *Beaune 2006 ¥ 8,200 ★Le Temps des Cerises(ル・トン・デ・スリーズ) *Avanti Poporo Rouge 2006 ¥2,800 ★Le Bout Du Monde(ル・ブー・デュ・モンド) *Cotes du Roussillon Village Tam-Tam 2006 \3,000 *Cotes du Roussillon Village L’Ecume des Jour 2006 \3,800 今回の試飲会でラベル一新で紹介の蔵元2軒!!! ★Chateau Roquefort(シャトー・ロックフォール) *Gueule […]

9
Oct

文明から孤立する孤高の仙人、PAUL・LOUIS・EUGENE

ポール・ルイ・ウジェンヌ復活 『ポールに逢いたい。』 僕は運転席の伊藤さんに言った。思えば、伊藤さんと出逢った10年前に初めて飲ませてもらった自然派ワインがポールのアビリ(HABILIS)で、それが切っ掛けでこの世界に陶酔した。それもあり、どうしてもポールに逢いたかった。しかし、遠慮していたのも事実である。何故なら、ポールには個人的事情があったからだ。収穫の時期に合わせてミネルボアとコルビエールで蔵元巡りをしないかと誘われて取材することになり、ナルボンヌ駅で待ってくれていた伊藤さんの車に乗り込んで少し経った時のことである。 伊藤さんがポールと知り合ったのは、偶然の賜物。伊藤さんがミネルボア地域の蔵元巡業をしていた時、山手にあるシラン村へ行こうと車を走らせていたら、道に迷ってしまった。随分山奥まで入り込んでしまい、不安になりそろそろ引き返そうかと思った頃に突然眼前にぶどう畑が現れたのである。地図にも載っていない山奥にあるぶどう畑。引き寄せられるようにそのまま車を降りて、一つだけポツンと建っている小屋へ向かった。 その小屋の住人であり、ぶどう畑のオーナーであったのがポール。見知らぬ東洋人の突然の来訪に戸惑ったが、ワインのネゴシアンだと名乗ったその東洋人にワインを振舞ってくれた。その時の伊藤さんの驚きは言語に絶する。酒を口に含めば、当然酒の味がする。古今東西どんな酒でもそれは同じ。酒の種類によって違いはあれど、ワインも例外ではない。ところがポールのワインを口に含んだ伊藤さんが感じたのは、酒でありながらも同時に体液だった。つまり違和感がない。 伊藤さんは思わず取引を申し出た。ポールは一言だけ言って快諾した。 『俺のワインは、ここに辿り着いた者にしか売らない』 ポールはその山小屋に住んでいた。聞けば、自給自足の生活だという。確かに見渡すと、ぶどう畑の他に野菜畑、養鶏、養豚まで手がけていた。下界に下りて買い物するものといえば、塩と洗剤、歯磨き粉等、極限られたものだけだと言っていた。 興味深い逸話がある。伊藤さんが醸造元によくする質問を投げかけた。美味しいワインを造る三つの秘訣を教えて欲しいと。するとポールから返って来た答は意外なものだった。『必要なのは一つだけ。貧乏に耐えることさ。』秘訣は山ほどある。美味しいワインには美味しい理由が絶対にある。この質問をすれば、99%の蔵元は自慢げに長々と語るのが常なのに、ポールは違った。その貧乏に耐える」という短い言葉の中に、ポールが如何に命を懸けているかが窺えた。剪定では枝毎に一つしか芽を残さず、肥料、農薬は全く使用しない。つまり、冷害や病気によるリスクの回避は全く行わない。そればかりか、醸造したワインも自分が納得するレベルになるまで出荷しない。 つまり、気に入らなければ何年も出荷はされずに樽の中に眠ることになる。最低限に絞り込んだ生産量で最高の品質を求め、しかもその出荷はいつになるか例年決まっておらず、そして来た者にしか売らないわけだ。これではお金が回転するはずがない。伊藤さんはこの偶然の出会いをもたらしてくれた神に感謝した。 ところが21世紀を迎えて間もない頃、そんなポールに不幸の神が舞い下りました。詳しい理由は本人以外知らないのですが、大切な畑の所有権を失ってしまったのです。それはまるで羽を捥ぎ取られ奈落へと落ちる絶望の最中に、大鷲の鋭い嘴に喉の肉を啄ばまれるような試練でした。 ポールを復活させたダニエル

8
Oct

La Cave Augé – ラ・カーブ・オジェ

正にここが自然派ワイン愛好家の間では欠かせないワインのお店です。 中には皆さんが絶対聞いた事のあるワインが沢山! 値段の方もそこまで高くは無いので、お土産などにも気軽に購入できます! ギャルリー・ラファイエット*Galeries Lafayette(デパート)から歩いて10分、皆さんも是非立ち寄ってみて下さい! 外ではワインとおつまみを堪能する人達の姿が・・・ 店員さんもとても物知りで頼りになります! 116 Boulevard Haussmann 75008 Paris TEL : 01 45 22 16 97

8
Oct

Les Fines Gueules – レ・フィンヌ・ギュル

今日はオザミトーキョーの田中さんと 野村ユニソンの萩野さんと一緒に自然派ワインバー、 レ・フィンヌ・ギュル*Les Fines Gueulesへ行って来ました! モダンだな〜と思えばちょっとアンティークっぽいところもありとてもオシャレ! バーにはロラン・キャゾットの蒸留酒や様々な自然派ワインが勢ぞろい! そして小さな階段を上っていくと、落ち着いた雰囲気が印象的な2階を発見! やはりこの店は大人気! 予約は欠かせないほど大勢な人で賑わっていました。 これがワインリストです。 白、赤、ロゼ、全て知っているドメーヌでどれも美味しそう! クロ・レオニンやオリヴィエ・クザン、クロ・オリジンやモーペルチュイ、どれも最高なワインで迷います! でも今日はお料理に合わせて白ワインのドメーヌ・ブランシャール*Domaine Blanchard、マコン・モンベル ・レ・ペリエール*Macon Montbelle Les Perrières を試飲! 爽やかで飲みやすく、ここのソムリエのお勧めです! そしてお食事スタートです!田中さんが頼まれたスターターはイチジク、ニシン、パルメザンチーズのカルパッチョ。フルーツの甘さとお魚のしょっぱさが意外と美味しい!食べやすくて新鮮な感じでした。 続いて萩野さんのスターターは5種類のトマトの盛り合わせです!色がキレイ〜!見てるだけでトマトの汁がジュワーっと口に広がる感じがします。フランスでは定番なトマト・サラダでも、こうやってアレンジするだけでとても豪華に見えます! Assiette de charcuterie − アシエット・ドゥ・シャルクテゥリ 豚肉製品の盛り合わせ。パンと一緒に召し上がれ! これぞワインには欠かせないおつまみです。生ハムやソーシーソン、リイェットにチョリソ、ピクルスを加えたらもう最高です!(でもメチャカロリー高いです・・・) 次に出てきたのは、マグロの半焼きにワサビ風味のソースが添えてあるメイン!これも半生で美味しい〜!下に引いてある季節の野菜もグッド・マッチング!ズッキーニにトマト、ニンジンや茄子など、とてもヘルシーでおなかも結構いっぱいになる一品です! 他にもトロワのアンドゥイエットや、リムーザン産の牛肉のタルタル、カルパッチョ、魚の煮込みなど、フランスの伝統料理が沢山あります! 皆さんも是非この雰囲気とお料理を堪能して下さい! ここのソムリエのクレマンスさん*Clémence。 とてもキュートで優しくて喋りやすいお姉さんです! 皆さんももし分からない事などあったら、照れずに質問してみて下さい! クレマンスさんと写真を撮っていたら、『僕は撮ってくれないのか!』とどこからか出てきた店長のミカエルさん*Mikael 。とてもノリのいい人でジョークばっかり言っている人です・・・でも根はとてもジェントル!また遊びにいかせて貰います!ご馳走様でした! Les Fines Gueules に関する情報はこちらです

6
Oct

Autour d’un verre

Autour d’un verre レストラン・ワインバー *お店情報 21 rue de Trevise 75009 Paris TEL : 01 48 24 43 74 *営業情報 平日:月曜〜金曜  12:00〜15:00  19:00〜01:00     土曜      19:00〜01:00 休み:日曜 *価格情報 20ユーロ

6
Oct

南仏にBar a vinの風

今やパリや東京では当たり前のワインバー=Bar a vin。でも、保守的なフランスの地方都市では、まだまだビストロやレストランなど、がっつり食べて飲むことが主流で、ワイン中心+おつまみチョチョイのスタイルの店が少ないのが現実。ワインは食事の一部と考えるのが当然のフランスではまあ、普通なんだけど。ワインバーって日本の方が多いくらい、これ、ホントです。 ところが、この2年ほど、南仏モンペリエ辺りでもBar a vinが急増中とか。ほんとにおつまみ程度でワインがメインの店、ピアノ演奏のある店、ビストロ風でしっかり食べて飲める店、ワインショップ兼ワインバーの店など、スタイルは様々だけど、自然派はもちろんのこと、ワインの値段はどこもお手ごろ、地元のワインを中心に扱っているところも多いみたい。目に付くのは30〜40代のちょっとスノッブな人たち。週末だけでなく、ウィークディにも女性同士や男性だけのグループ、カップルたちが生ハムやチーズ、生牡蠣なんぞをつまみつつ、ワイワイ四方山話に花を咲かせているってわけです。 中でも注目されているのが、ワインショップ経営者やバイヤーが始めたショップ&バーのスタイル。日本でも増え始めているけど、バーのスペースが充実しているのが新しい傾向。 そこで、と。今回アタックしたのは、モンペリエから西に50キロほどのベジエにある「Le Chameau IVRE」。この辺りではワインの取り扱いダントツのワインショップオーナー、Philippe CATUSSE氏が始めたショップ&バーで、この季節は主に店前の広場がバーのエリア。ショップのワイン取り扱い数は約3300アイテム(うちラングドックルシオンは1000)、バーで飲めるグラスワインは20アイテム。生ハム、チーズ、イカフライなどおつまみは3〜6ユーロ。日が暮れた小さな広場のワインバーはホント、いい雰囲気。ベジエにもこういう人種がいたのねー風の美人母娘とか、イケメンおじさま、横文字職業風のオニイサンたちがおしゃべりとワインを楽しむ・・・絵になるんですね、やっぱり。こちらも負けじと・・・心地よい風に吹かれて、スッキリ泡モノでキマリッ! というわけで、南仏に行ったら、Bar a vinを経験してみる価値あり! <MONPELLIER> *Trinque-Fougasse 1581 route de Mende 04 99 23 27 00 ・・・本格的ジャズピアノの演奏が聴ける店。 *L’Acolyte 1,rue des Tresoriers-de-France 04 67 66 03 43・・・ワイン生産者Lassaigne夫妻が経営する店。ゴビーなど、地元ワインも。 *V.55,avenue Marie^de^Monpellier 04 67 69 96 47・・・この春オープンしたモダンスタイルのワインショップ&ワインバー。 *L’Atelier 4,rue Rebuffy 04 67 57 47 23・・・昼間は花のアトリエ、夕方になるとワインバーに変身するユニークな店。 <Beziers> *Le Chameau IVRE 15,place […]