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ドイツ出身の天才醸造家、アクセル・プリュファー * Axel Prϋfer
今日は小さな可愛らしい町の真ん中に醸造所を持つ、 アクセル・プリュファー *Axel Prϋferさん、 ル・タン・デ・スリーズ*Le Temps des Cerises (=サクランボが咲く頃) へやって来ました! 醸造所のドアにはサクランボの看板が飾ってあります! そして目の前には町の教会が! アクセルはまだまだ若い34歳の醸造家!とても優しくて、レディーファーストなジェントルマン!彼は元ドイツ民主共和国出身。経済大学に2年通った後、これは自分が行くべき道ではないと気付き、バーなどで働き始めました。そして義務付けられた兵役を嫌っていた彼はフランスのピック・サン・ルー(ラングドック)へと引っ越してきました。そこで彼は醸造専門学校に通い、自然派ワインを代表とする作り手、マルセル・リショー、ギー・ブルトン、ヤン・ロエル、そしてアンヌ・モスやグリオットの元でワインに対する情熱を学びました。2002年にはオステルタグの元で収穫の手伝いもしました。そして2003年、自分が借りている畑で始めて収穫したブドウでのワインを造る事が出来たのです。けれどもその時はまだ自分の醸造所が無かった為、ジャン・フランソワ・ニック氏の蔵を借りてワイン造りをしました。2004年についに自分の醸造所が出来上がり、念願のドメーヌ・ル・タン・デ・スリーズを建て上げたのです! アクセルは自分のワインに樽の香りが付くのがあまり好まないようです・・・ ですので、使用するなら古樽、しかもプリウレ・ロックやアングロールが使用していた古樽です!樽にもこだわりを持たなければ味も香りも全て変わってしまいます。 こちらがトロンコニックの発酵樽です。 ブルゴーニュ地方ではよく使われている木製の樽です。 かなり大きいですよ! 今年は完璧なブドウが実った!と喜んでいるアクセル。 『アルコール発酵も順調に進んでいる。毎年130hL中30hLは失敗していたが、今年は完璧だ。この出来は、畑での作業や手入れがちゃんと出来ている証拠だ。ブドウも更に健全に育っている。僕にとっては一番嬉しい事なんだ!』 彼のワインは全てグラップ・アンティエール(除梗なしの房丸ごと)のブドウでのマセラシオン・カルボニック。天然な炭酸ガスで発酵樽をいっぱいにして、自動的にブドウが潰れて発酵するの待つのです。ですからピジャージュもルモンタージュも一切必要なし! 『僕がするのはただ一つ:樽の下からヴァン・ドゥ・グット(フリーラン)を抜きとって、その液を樽の上からまた流すという作業。これをするによって樽の換気を行い通気が良くなるし、自然酵母がより発達するんだよ。』 だから豊富なアロマなワインが出来上がるのですね! アヴァンティ・ポポロ*Avanti Popolo カリニャン90%、グルナッシュ10%、標高250m〜300m 土壌:水晶と溶岩が少し混ざった花崗岩 9月20日に収穫されたカリニャンのブドウは、トロンコニックの樽でアルコール発酵、2週間のマセラシオン・カルボニックを行いました。マセラシオンの期間を短くするによって果実味がしっかりと残り、とても爽やかなワインと仕上がるのです!友達と気軽に飲むのにはピッタリなワインです! ラ・プール・ドゥ・ルージュ*La Peur du Rouge セルヴァン100%、標高400m〜450m 土壌:水晶やシストが混ざった花崗岩 『赤が怖い』という意味 2005年、ヴィオニエで造った処、大失敗と終わったこのキュベ・・・ 今年は食用のブドウ品種、セルヴァンで造ってみました。通常では10月下旬当たりに収穫する品種なのですが、アクセルは酸味を少し残す為、1ヶ月も早く収穫したのです。グラップ・アンティエールでマセラシオン・カルボニックを3週間行った為、タンニンがしっかりとしている白ワインとなっています。 アン・パ・ドゥ・コテ*Un Pas de Coté グルナッシュ100%、標高400m〜450m 土壌:苦灰岩 (マグネシウムが含まれている石灰岩) 『左右に一歩する』という意味 フルーツの香りが豊かでミネラル感もたっぷり!しっかりとした骨格にフレッシュ感も関わっていて、とても綺麗なバランスなワインです! フー・デュ・ロワ*Fou du Roi カリニャン30%、グルナッシュ30%、サンソー30%、カベルネ・ソヴィニョン10% 標高250m〜300m 土壌:シスト 少しドライな赤ワイン。サクランボ、野いちご、黒いちごなど、赤フルーツの香りがフンワリとしていて、フレッシュ感が第一に味わえるワインです。アヴァンティ・ポポロより少々濃厚ですが、とてもエレガントです! レ・ランドゥマン・キ・シャント*Les Lendemains […]