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2009年頭ごあいさつ、世界が動く!ワインが動く!
地中海に浮かぶ新春朝日 世界が大きく動いている。特に08後半の世界経済の変化は誰も予測できない程の激変だった。 資本主義経済の調整機能がマヒ化しつつある。各国が大量の資金を投入しても今までのようには効果が表れない。経済分野に限らず資本主義を基盤にしたシステムがあらゆる分野において調整不可能な側面が表面化しつつあるのを肌で感じるようになってきた。 世界が進化しようとしている。人類史上最大の進化が必要になってきたように思う。人間自身が造り上げたシステムが独り歩きして、その人間自身を苦しめようとしている。 しかし、今でもそのシステムを動かしているのは個々の人間であることに変わりはない。でも人間の調整が利かなくなってしまった。 正に、今、一人一人の人間が自分の生き方や価値観を進化させなければ人類の歴史そのものを絶滅させかねない時期が到来したのを誰もが感じているのではないか。 つい最近までは、大きくなりすぎた世界システムの中で、自分一人が動いたところで何になる、と自己の無力感を皆が感じていた。しかし、もうそんな事を言っている場合ではないことを多くの人が実感している。 地球・人類の命運がかかっている、皆の子供たちの未来がかかっている。 09年は人間の内面進化の時代の始まりだ。 資本主義・自由主義の悪い面ばかりが表面に出てしまった現在、利益第一主義、自分だけ儲ければのエゴ・利己主義の行き過ぎが現在の状況を造り上げてしまった。すべてのものとの共生、調和が必要だ。 150億年の宇宙システムの歴史に比べれば、今の人間が創り上げた経済システムなどちっぽけな存在だ。 45億年の地球の歴史からみても塵のように小さなシステムに過ぎない。 我々人間が変えられない理由は存在しない。 量子物理学からみても人間の意志の力は偉大であることが述べられる時代になった。物事の生成に人間の意志力が大きく関与できそうである。 深いところで気がついた人間がそれぞれの分野で本気で取り組んでいくしかない。 ワインの世界も大きく動いている 私が関わっているワインの分野も大きく動いている。 フランスいや欧州では今AOCが大きく変わろうとしている。良き方向に進化してほしい。ワインの本質的要素を守るべき本来の方向に動いてほしい。 これがなくてはワインではないという本質的要素をほとんど備えていないワインが氾濫してしまっている。 外観と味覚だけは整えて、土台を手抜きしてる偽ワイン、化粧ワインが多すぎる。外観や味覚は氷山の一角だ。本当に大切な部分は水面下に沈んでいる80%の土台の部分だ。土台がメチャクチャな手抜きワインがいかに多いことか。水面下の土台の部分が確りしたワインが本物だ!つまり我々の云う自然派ワインだ。 自然派ワインの概念も今は独り歩きして単なるビオワインと勘違いされている。本物ワインを他のワインと区別するシステムが存在していない。 ワイン教育機関も何十年も前に書かれた書物やワイン法を教科書に化石のようなワイン知識を教えている。 現実のワイン界はドンドン進化している。いろんな新しいものが泉のごとく湧き出ている。 世に出ているワイン知識の老朽化は深刻な問題だ。まるで流れのない貯水池の澱んだ水のようなワイン知識をコンコンと湧き出る生きた水“有源の井水”のような知識に変えていかなければならない。 AOCの現状、グラン・クリュの現状、売ることばかりを考えたマーケティングワインの増加、現実を直視するだけでも多くの知識を得られるはずだ。 葡萄栽培、ワインの造りも様々なやり方や知識が湧き出ている。 現状のワイン常識では本当に良いものと、悪いものとの区別判断ができないシステムとなっている。 これは地球の為にも、消費する人間にとっても実に大切なことである。 ワインの本質的要素を備えた正しいワインを、悪玉ワインとごちゃ混ぜにせざるを得ないようなシステムは変えなければならない。 人の生き方と同じで、本当に良いものと悪いものの区別判断ができなくなって来ている。正しいものを正しいと言えない世の中なんて、断固として変革させていかなければならない。 本物ワインは天、地、人のシンフォニーだ 世に存在するすべてのものは、お互いに関わって調和がとれている。 醸造家は土壌に住む微生物とも共生しながらワイン造りをしている。ワイン販売者も仕入先とお客さんとの間で共生しながらやり繰りしている。醸造元が仕事を楽にするため除草剤や殺虫剤を大量に捲けば土壌にすむ微生物が死んでしまい、自生酵母が育たなくなってワインができなくなってしまう。 ワイン販売者も自分の利益ばかりを第一に考えて仕入先をいじめたり、お客さんに高く売りつけていてはいつかは破たんがくる。 醸造家から飲み手までそれぞれがお互いに関わって調和がとれて一つのシンフォニーができあがる。このシンフォニーがワインの世界だ。 クラブ・パッション・ド・ヴァンは醸造家、発掘者、輸入者、酒販店、レストラン、消費者のそれぞれが出す素晴らしい個性溢れる音をより調和がとれるようにそれぞれの情報・知識を流し、すべての音がまとまった素晴らしいシンフォニーとなるように2009年より新たな活動を開始していきたい。 1−小売業、レストランに携わる人達を対象にしたワインツアーを企画。 2−本物ワインを造る醸造家を日本に招き、小売業やレストランとの接点の機会をより増やしたい。 3−本物ワイン販売を積極的に取り組んでいる小売業、レストランへのより積極的援助の実行。 4−一般愛好家への本物ワインに関する正しい知識・情報の提供。 5−本物ワインの試飲会の企画。 今までとは違った切り口で取り組んでいきたい。 本物ワインには宇宙、地球のメッセージが詰まっている 今現実にフランス・欧州で起きている現場の動きを伝えながら“有源の井水”のよな生きたワイン情報を提供することによって、正しいことを正しいと云える健全なワイン業界の形成に微力ながら寄与でいればと願っています。 佳き人が造る佳きワインを、佳き人たちの手によって、佳き飲み手まで送り届けるシステムを造りたい。佳き人とは、人間として大切な部分を守りながら、エゴに走ることなく、すべてのものが関わりあって調和された世界を考えることができる人である。“利は義の和なり”を実践できる人である。 本物ワインには、天、地、人のメッセージが詰まっている。 本物ワインを通して、天、宇宙、地球の叫びを聞いてもらいたい。 佳き人たちのメッセージも感じてもらいたい。 ワインで世を変えることができる。 私は確信しています。 燃やせ!!PASSION!!燃えろ!!PASSION!! 伊藤與志男