10
Août

子供の頃からの夢を実現 Rémi Sédès レミー・セデス

真面目でコツコツタイプの人柄。 若いときはアコーデオンのプロ奏者だった。      でもレミーは子供の頃から自然の中で仕事をしたかった。 ミュージシャンとして活動していても、自然や大地がいつも恋しかった。 ある時、意を決してボルドーのワイン学校に入学した。 ワイン造りを学んだ。 そして、ボルドーの左岸サンテミリオンの醸造元で働きだした。 数年後、奥さんの実家があるロワール地方にやって来た時、自然派の醸造家達と巡り逢った。 彼らの人間的な生活と人間性,人生観に感動した。 彼らはお互いに協力しあって困難とリスクの多い自然な農作業、ワイン造りをやっている姿に感動したレミーだった。 自分でワイン造りするならロワールだと決めた。 ムスカデ地区とアンジェ地区の自然派醸造家の何人かに相談したら、畑を即紹介してくれた。 こうしてレミーは限りなくムスカデに近い地区に、子供の頃からの夢だった醸造元を立ち上げた。    ガメ品種の栽培も醸造も初めてのレミーだった。勿論、最初から自然な栽培、自然醸造。 本当にグレープフルーツを食べているような爽やかなワインが完成した。 こんな風になるとは!? 自分でも驚いた。 まだ誰もこんなワインを造った人はいない。 Rémi Sédès réalise son rêve d’enfance Rémi est un grand bosseur. A la jeunesse, il était accordéoniste professionnel. Malgré une bonne activité musicale, il voulait toujours travailler dans la nature. La terre et la nature lui […]

8
Juin

100年前のメドックワインの再現、                    CLOSERIES DES MOUSSIS クロスリ・デ・ムシス

なんと世界のボルドー、マルゴーにフィロキセラ以前の古木150歳が0.5ヘクタールも現存している。 その葡萄を自生酵母で、超自然に、まだメドックにボルドー大学の醸造学が入り込む前のボルドーワインを醸す女性醸造家がいる。 Pascaleパスカルさん、Laurenceロランスの二人。 まだ、除草剤も化学肥料も人口酵母も醸造時に加える妙な化学物質がなかった時代のメドック・グランヴァンは、みんな自然ワインだった。    手摘みで収穫したあと、優しく葡萄粒を潰さないで葡萄粒丸ごと発酵槽に仕込む。 グレン・アンティエール発酵をやっている。勿論、自生酵母のみ。 葡萄以外のものは発酵槽に一切入れない。    ボルドーワインの原型を味わいたい方はCuvée Baragane バラガンヌを試飲してください。 cabernet sauvignon, merlot, malbec, cabernet franc, petit verdot et carménèreのボルドー6品種の100歳を超えた古木のみのワイン。0.5ヘクタールの畑は混植(当時は混植) これは僅かしか生産量がないので、世界中で分け合う。見たら直ぐ買うべし。 他のキューヴェもすべて自然な造りです。マルゴーもありますよ。   

26
Mai

ボルドーの自然派ワインビストロ FLACON フラコンにて

  伝統のボルドーで、フランス各地の自然派ワインが飲める。 今夜は日本の酒販店グループ、ESPOAのメンバーとやって来た。 日本全国に約100店舗ある。PASSION溢れるメンバーが集まった。    皆、忙しい中をやり繰りして現場を体験したくやって来る。 自分達が売る商品の原点を見にやって来る。   『どんな状況の中で、どんな気持ちで、どんな環境の中で造っているのか、どこまで造り手と売り手が人生を共有できるか、エモーションを共有しながら人生を、仕事を楽しんでいきたい。』     今夜、ラングロールのTavelロゼのマグナム、そして、トビッキリ美味しい感動のカベルネ・フランPhilippe Allietフィリップ・アリエを開けた。 な、何て美味しいんだろう! 青さ全くなく、爽やかで上品なタンニン、料理人ジュリアンヌちゃんが造るイカ料理に最高に逢いました。東京からやって来た長ユキコさんも大喜び!!                   そして、メドックで日本人が造る美味しいワインも開けた。 Uchidaさんもメドックから駆けつけくれました。 ボルドーでこんなワインが飲めるようになりました。 凄いことですね!!

25
Mai

ボルドー右岸 ST-EMILION のテロワールを歩く

  世界遺産でもあるサンテミリオンの丘の街を、エスポア11店のカヴィストが行く。 サンテミリオン丘は石灰岩盤質、地下の石灰岩石は切り抜かれて空洞になってワインの貯蔵庫に なっている。 ローマ時代からの遺跡が見られる歴史の街。                                        サンテミリオンの街を散策しながら街を通り越してボルドー9大ワインの一つである Château Ausone オゾンヌの畑を見る。       流石に世界遺産だけあって、いつ来ても美しい街だと思う。どこを写真に撮っても絵になってしまう。  やっぱりボルドーは歴史とワイン文化が溶け込んでいる。 自然な造りをする蔵も増えつつある。

24
Mai

ボルドーで数少ない自然派ワイン Cassini カッシーニ

Château CASSINI、エスポア ツアー メルロー100%に賭ける。天文学者ジャン・ドミニック・カッシーニの子孫、アルノー・カッシーニ 今日はESPOAのメンバーとやって来た。   たったの3.9ヘクタールを庭のように丹念に世話をするアルノーとイザベル。 葡萄園にテーブルをおいてテースティングと昼食。 晴天の今日、ここにはすべてが揃っている。 太陽、宇宙、地、土壌、葡萄木、そして、人。 ワインの生まれ故郷の葡萄園で飲むと一段と美味しく感じる。

24
Mai

今日は本当にご無沙汰のボルドーへ

私のフランスの故郷である。 24才から30歳まで6年間も滞在した街である。 ボルドーの街に汽車が近づくとガロンヌ河の向こう岸にサン・ピエール教会の塔が見える。 この景色を見る度に、初めてボルドーにたどり着いた日とボルドーを去った日のことを思い出す。 鮮明に思い出す。 ボルドーでワインの勉強をしたわりには、ボルドーから遠くなってしまった昨今。 チョット、寂しい。 何とかボルドーを復活させたいものである。 日本から酒販店グループのESPOAの皆さんと一週間の旅がこれから始まります。

17
Mai

酸を伴った黄金の甘い貴腐ワインを可能にする、Layon レイヨン川

   フランスで貴腐ワインといえばボルドーのソーテルヌか、ここ Angers アンジェの Coteaux du Layon   コトー・デュ・レイヨン。 ソーテルヌとコトー・デュ・レイヨンの違いは“酸”。 コトー・デュ・レイヨンはソーテルヌと比較するとかなり北に位置している。 貴腐菌がついて糖度がドンドン上がっても酸が少なくならない。 だから、甘口でもビシッと効いている。 たれない、甘すぎるように感じない。 極甘でも、甘さが気持ち良く、スカッとしている。      そんな特別な貴腐ワインができるのは、このレイヨン川の湿気のお蔭。 秋のレイヨン川付近では朝霧が深い。 この朝霧のお蔭でプリチュール・ノーブルと云われる特別な菌が葡萄の皮に付着する。 そうすると葡萄実の中の水分が少なくなって糖度がドンドン上がっていくのです。 そして、気温が低いので酸が下がらない。 それはそれはもう特別な甘さ、そして同時にフレッシュな酸があって、 もう、堪らないですね。 甘口ワインこそ自然派でないと!! 普通の造りでは酸化防止剤を目いっぱい入れてしまう。 だから、甘いワインを飲むと頭が直ぐに痛くなってしまったり、繊細な人は気持ち悪くなってしまう。 アンジェの自然派の蔵元なら量は少なくとも皆造っています。 例えば Philippe Delmée フィリップ・デルメ醸造の La Grosse Nadine Vin Blanc Liquoreux などはもう極ウマです。 シスト土壌のミネラルもビシッとあり。 日本の自然派インポーターの皆さんへ 少しでもいいので、是非 Vin Liquoleux 甘口のヴァン・リコルーをインポートしましょう! きっと、消費者の皆さんも満足されることでしょう。

6
Mar

フィリップ・カリーユ、35年のワイン造りを熱く語る

Par Takeshita 特にこの数年の雹害、霜害、病害などの苦しい年を乗り越えて、ワイン造りへの考え方が変わってきている。テクニックではなく、テロワール。 凝縮度ではなくビュバビリテ、ミネラルと酸、そして環境保護の観点からのワイン造り。 そして最終的に答えはグラスの中にあると。 喜びを与えるのがワインだと。 カスティヨン、サンテミリオンのシャトー・プピーユのフィリップ・カリーユは、珍しく熱く、いいことを 2時間みっちり語りました。 モトックス大阪本社の皆さん、有難うございました! これからもフィリップ・カリーユをよろしくお願いします!     

24
Fév

Le Vin de Mes Amis ル・ヴァン・ド・メザミ試飲会 (Montpellier) NO2

Par Takeshita Masaki ★Jean-Baptiste SENA この人のワインの進化にビックリ。 ジャン・パプティスト・セナ! いったい、いつが飲み頃?というパワフルなワインをミネルヴォワで造っていたが、白はフレッシュな洋梨ジュース、赤はエレガントながら、1本芯の通ったエネルギー詰まったワイン。 髭をはやし、性格的も穏やかになった感じのセナ。旨し!      ★Thomas Picot – Domaine Pattes Loup パット・ルーのトマ・ピコは2015年ヴィンテージを持参。このエレガントなミネラル感がたまらない。繊細なシャブリ。余韻の塩気が心地良い。     ★Mas Haut BUIS ラングドックの標高500mにぶどう畑を持つマス・オー・ビュイ。 オリヴィエも昔は凝縮度たっぷり、新樽たっぷりのワインを造っていたが、今やマセラシオンカルボニックで、樽の使用も減らし、素晴らしいバランスのワインを造っている。    ★Cosmic(スペイン) この自然派巨匠溢れるサロンで、ひときわ輝いていたのが、スペインのコスミック。 ザルバは見ての通り、チベットあたりの修行僧のような雰囲気。 無駄の無い、かつまさに宇宙のエネルギーの流れ詰まった、研ぎ澄まされたワイン。 カリニャン・ノワール、ブラン、グリのキュヴェ、オンカリダスは、もうワインを超えた飲料。 ちょうどMas Pellisserマス・ペリセールのOriol Artigasオリオルも試飲会に来ており、ザルバと熱く語りあっていた。 今からのスペイン自然派を引っ張っていく、輝く2人だ!    ★Christophe Pueyo サンテミリオンのクリストフ・プエヨもセミヨンのアンフォラのキャヴェなど、いろいろ挑戦。マセラシオンする事で、セミヨンの苦味、アロマが、より複雑に表現されている。 赤は安心感溢れるバランス。      ★Mas de Mon Père コート・ド・マルペールのマス・ド・モンペール!今や日本に取り扱いが無いのが残念。。。 彼もMCをセパージュによって取り入れ、マセラシオン期間も以前より短くし、綺麗で果実味溢れるワインを造っている。     ★Marcel Richaud マルセル・リショーのスタンドは息子のトマが担当。まさに熟度あり、アルコール感ありながら、それを果実で包むマルセル・マジック。 巨匠のワインだ。     ★Catherine Bernard カトリーヌ・ベルナールの2017年、まだ出来上がってないが、アリカント、カリニャンのキュヴェは素晴らしい味わい! チャーミングでエネルギッシュなカトリーヌの人柄がまさに出ている。 […]

15
Fév

遠い日本からモンペリエまで見本市にやって来た日本人

自然派ワイン・インポーター・イーストライン社の門脇紀子さん      Norikoさん久々の来仏。 Norikoさんの自然派ワインに対する愛情は深い。 小粒でもピカリと光る自然派蔵元ばかりをズラリ揃えているイースト・ライン社、意外とその凄さを知らない人が多い。 Norikoさんが、フランスのボルドーに3年間も滞在してワインを勉強していたことは、あまり知られていない。 一度、ゆっくりNorikoさんの話しを聞いてみてください。 あなたの知らない自然派ワインの側面が見えてきます。 Noriko さんは静岡駅前でLa Vigneラ・ヴィーニュという自然派ワイン専門店をやっています。 東京・人形町にもBistro La Vigneビストロ・ラ・ヴィーニュを展開している。 トビッキリ美味しい料理にトビッキリ美味しい自然派ワインが飲めます。 是非、一度、Norikoさんに逢いに行ってみてください。      ワイン倉庫にはお宝ものワインがズラリ! 自然派ラヴァーの皆さん!Go !!     

9
Jan

プピーユPoupille のフィリップ・カリーユがパリに来た

この時期多くの醸造家がパリにやって来る。 久々にボルドーのCh-Poupilleシャトー・プピーユのフィリップ・カリーユがやって来た。 フィリップは寿司が大好き。 パリで私の行きつけのYUZUで寿司を一緒に楽しんだ。    寿司にはピッタリの2本を開けた。 AlsaceアルザスのGeschicktゲーシクトの6 Pieds sur Terreシス・ピエ・シュール・テールを開けた。 やさしい柑橘系の酸と冷たいミネラル感が刺身に驚くほど相性がよい。 そして、2本目の白として、あのClos Rougeardクロ・ルジャールのBrezeブレゼ11を開けた。 なんと素晴らしい酸と石灰系の潮ぽいミネラル感。寿司にピッタリ。      そして、最後に本人、Poupille Atypiqueプピーユ・アティピックを開けた。 カスティヨンの土壌でMerlotメルロー100%、SO2無添加のワイン。 素晴らしい酸とミネラル感、それらをメルローの果実味が爽やかに肉付けている。 このアティピックはフィリップ・カリーユが各年の最も健全なメルローのみを厳選して仕込んでいる。 毎年造れるわけではない貴重なワイン。 ボルドーのSO2無添加ワインは希少中の希少。 ボルドーという偏見なく試してみてください。 Bio栽培の超健全なメルローのみをボルドースタイルの醸造方法の自然なワイン。 美味しいですよ!。 世界が広がります。

18
Déc

南大沢のグラン・ルパGrand Repas /良質食品店Magasin Epicerie fine NO2

(Christophe Pacaletクリストフ・パカレ au Japon) もうワイン売り場が素晴らしい!!凄い迫力の陳列。    今年9月に社長とあのソムリエ日野さんが二人で買付に来たボルドーのシャンションの新製品が導入されていた。      サカガミグループではワイン販売に力をいれている。何故? 良質の食品を買ってくれるお客さんは、ワインにも大変興味を持っている。 さらに、自然な造りのものに、本物度を評価してくれる客層が一致しているから。 毎年、社員をフランスまで研修、買付に出している。今年は社長自ら買付ツアーに参加している。 ワインは偶然には、売れるようにならない。    自分達の足で畑を歩いて、健全な畑であることを確認。トレサビリテーを証明できる自信。 そして、試飲して、自分達のお客さんに合うことを確認。西南部の銘酒エリアン・ダロスを紹介。 それを、チラシで即、お客さんに伝える。繰り返し伝える。 ワイン販売はこの長い時間をかけて仕込む期間が必要。偶然には売れるようには決してならない。 単に、人気ワインを集めただけの品揃えでは売れません。 一緒にやりませんか?       

25
Sep

STCツアー、 テーブルでのひと時や街の散歩は、情報収集の大切な時間!!

世界遺産の街・ボルドー旧市街地にて 普段、朝早くから遅くまでお店で働く皆さんにとって、全く違った世界、文化、人に触れて、日本にないものを食べたりすることは、感性を磨く絶好のチャンス。 また、醸造元の家族に触れたり、家や醸造所内の見学でもいろんな事を学べます。 例え言葉が分からなくても、一緒にテーブルで過ごすだけで、その人となりの大切な部分が判るものです。 同じ方向に進んでいる質販スーパーの同志の会話、交流も大切。いろんなヒントが盛り沢山。 ボルドーでは、世界遺産の街とされているボルドー旧市街地にある人気レストランLe Petit Commerceで大西洋の魚介類を。    今日、訪問した蔵のワインを持ち込んで、テーブルの上で食べながら飲んでみる。 もちろん、持ち込み代は払う。ワイン産地のレストランでは、このような持ち込み文化があるのでこんなことが可能。     そして、夜の美しいボルドーの夜の街を歩いた。 世界遺産の街並みのど真ん中、プラス・ド・ラ・ブルスにて     

20
Sep

サンドリーヌが西南部地方に来て造ったもの

STCツアー・心に残るベスト訪問Elian DAROSエリア・ンダロス 息子のマルソーとワイン。 そうサンドリーヌは自分の畑も購入した。0.52ヘクタールつまり、52アールがワイン名になった。 スーット体に入っていく美味しいやつ。 尚、サンドリーヌは赤ワインも造っており、全部で2ヘクタールの畑を所有している。 2017年STCツアーの私にとっての、こころに残るベストなひと時だった。 マルソー君の成長が楽しみだ。 勿論、Elian DAROSエリアン・ダロスのワインは、ここまでやるか!というほど精確・精度に造られた液体。 このラベルを見たら即、試してください。 きっと、満足して頂けます。

20
Sep

STCツアー・心に残るベスト訪問 Elian DAROS エリアン・ダロス

エリアンとサンドリーヌは私にとっても大切なファミリーのような存在。 特にサンドリーヌはClub passion du vinクラブ・パッション・デュ・ヴァンを立ち上げた1998年の設立メンバーだった。 私と一緒10年間以上も働いていた女性だ。 20代の頃のパリジャンのサンドリ-ヌはこう云っていた。 『私は映画館のないような田舎には絶対に住めないわ。』 そんな彼女が、映画館どころか、丘の森と葡萄園に囲まれて隣の家も見えない程の田舎で幸せそうに暮らしている。 そう彼女が担当していた日本の顧客BMO社に輸出していた蔵元ELian Darosエリアン・ダロスと巡り逢って、ここ西南部地方のMarmandeマルマンドの田舎にやって来た。 今日は家族総出で迎えてくれた。息子のマルソー君もパエリャを我々にサービスしてくれた。       私にとっては大切な友・同志のSTCのメンバーとサンドリーヌ、エリアンとのテーブルは貴重なひと時だった。 全員がお互いを自己紹介し合った。 蔵元と販売者である日本全国の質販スーパーのメンバーとの素晴らしい交流ができた。 エリアンにとっても、どんな人達がどこで自分のワインを販売しているのかを知ることは大切なこと。        私にとって、このテーブルでの一期一会はたまらない瞬間だった。 佳き友、佳き同志、佳きファミリーとトビッキリ美味しいワインを分かち合えたマニフィックな瞬間だった。

20
Sep

STCメンバー、西南部地方のElian Das Ros           エリアン・ダロス醸造へ

ここ西南部地方で、感情まで伝わってくるようなワインを造るエリアンにどうしても逢いたかったメンバー。 今回のメンバーの中には、初めてフランスに来た人が多い。 西南部地方のマルマンドというマイナーな産地まで来たワイン関係者は希少だ。 Elian Das Rosエリアン・ダロスはあのプレステージな醸造家の集まりレ・ジャン・ド・メティエ組織のメンバーでもある。 そして、多くの三ツ星レストランにもオン・リストされている。 日本ではまだ無名に近いけど、トビッキリ美味しいワイン、世界中の愛好家から引っ張りだこの造り手である。 この西南部地方の独特な品種の一つマルベック品種を食べてみる。 葡萄自体があまりにも上品な美味しさに感動の面々。 マルベック品種は葡萄実の皮が薄くて繊細な品種であることはあまり知られていない。非常に上品な味わい。 土佐山田ショッピングセンターの三谷さん、サカガミの日野さん     渥美フーズの森さん  ,大近の久米さん     エリアン・ダロスはアルザスのビオ・ディナミ農法の大家Humberechtフンブレヒト醸造で5年間も修業した。 そのエリアンが栽培したマルベック品種は特別だ。 食べて美味しい葡萄を仕込めば、美味しいワインができるのは当たり前。 19ヘクタールの畑を庭師のように丁寧に世話をしているエリアン。 醸造も熟成もすべての段階での作業の精確度プレシジョンPrécisionレベルが半端ではない。 緻密な液体は偶然にはできない。一つ一つの作業の積み重ねであることが理解できる液体である。 1)希少な品種Abrieu アブリューも栽培している。除梗なしのグラップ・アンティエール、マセラッション・カルボニック醸造、勿論、自生酵母のみ、軽快でグイグイいけるタイプ。 2)Chante coucou シャント・クク  ここ西南部地方は大西洋気候と内陸気候、南仏の三つの影響を受けている。  その三つの地方の葡萄品種を掛け合わせたワイン。 メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、マルベック、シラー品種。 構成のしっかりとしたワイン、でも2年熟成してからの出荷なので、すでに柔らかく飲み頃になっている。 グイグイ系のワインが多いなかで、貴重なワイン。 3)Clos Baquey クロ・バケ  このワインこそ西南部地方のトップ・ワイン。 エリアンが現在の段階で、可能なすべてを尽くしたワイン。 このワインがフランス中の星付きレストランに入っている。 カベルネ・フラン35%、メルロー35%、アブリュー15%、カベルネ・ソーヴィニョン15% 自生酵母のみ、ビン詰めまで酸化防止剤の添加なし。 樽熟22カ月、コンクリート槽12カ月、ビン熟14カ月の長期熟成期間。 収穫から瓶詰まで4年の熟成を経て、飲み頃になってから出荷する贅沢な造り。。 エリアンがアルザスから戻って、ここでワインを造りだした初リリース98年。 19年の歳月が流れ、常に問題意識を持っていろんな試作を重ね、現段階でたどり着いた最高傑作である。 一人の男が精魂を込めて造った西南部地方の最高峰のワイン! 一度は試す価値あり! きっと、大きな発見がありますよ。

19
Sep

ボルドーのビオディナミ農法、Ch. Jean Faux シャトー・ジャンフォー

STC ツアー Bordeaux/ Côtes de Castillon ボルドー、コート・ド・カスティヨン STCグループのメンバーがもう10年も一緒に働いている醸造元シャトージャンフォー訪問。 毎日、店のワイン売る場で見ているワインの蔵、畑、を歩く。 ジャン・フォーのパスカルの話しをききながら。 今年はフランス中で4月の寒波で霜の被害が出た。 このボルドー特に右岸のサンテミリヨン、カスティヨンはひどくやられた。 でも、ここでは霜の被害を逃れることができた。 それはパスカルの読みの深さによる。 ここ数年、早く暖かい春がやってきている。霜の危険性をずっと危惧していた。 パスカルは、対策として剪定を徹底的に遅い時期に短時間で実行することをやっていた。 剪定を遅くすれば芽が出るのが遅くなるからだ。 普通の醸造家は、収穫が終わって12月頃から剪定をはじめる栽培家が多い。 剪定の時期が早ければ、芽がでるのも早い。 霜の危険性が増える。 パスカルはギリギリまで待って、3月の末に大人数の人を導入して一挙に剪定することにした。 人件費はかかるけど、思い切って実行した。 3月末に剪定する栽培家などほとんどいない。 でも、パスカルは実行した。 霜被害を逃れた。 こんなに立派な葡萄がなっている。 蔵元の家族と共に過ごすひと時。ワインを深く知るということは、人を深く理解することでもある。 何故? ワインは人だから。      人には大切な家族がいる。 Passionで感情が伝わるワインには家族の結束なくてはできない。 もっと大切な人の部分に触れることは何よりも大切なこと。