12
Déc

今日は台湾の熱心なインポーターREBECCAとやって来た ドミニック・ドゥラン醸造

Dominique DERAIN 醸造、SEXTAN セクスタン醸造、Bourgogne-Saint Aubinブルゴーニュ、サントーバン      レベッカさんは自然派ワインの台湾への普及にPASSIONを燃やしている。 コツコツ、着々と台湾に自然派ワインのファン造りを行っている。 昨年、11月に台湾初の自然派ワイン試飲会“Buvons Nature”を開催した女性である。 その記念すべき第一回目の“Buvons Nature”にドミニック・ドゥランが参加!?のはずか。 そう、冗談のような本当の話。 『台湾に出発するパリのシャルル・ドゴ-ル空港でパスポートが切れている事が発覚。出発できず急遽ジュリアンに電話して、翌日に代理でジュリアンが台湾にやって来た。』 流石のドミニック。いつも冗談を飛ばして皆を笑わせてくれる。 その時は体を使っての冗談で笑わせてくれたドミニック。      それでも一日遅れたので、代わりに私がドミニック・ドゥランの面をかぶって代役。 翌日にジュリアンが到着。 冗談のような本当の話し。

12
Déc

柔軟な対応力を備えている                   Julien ALTABER  ジュリアン・アルタベール

   ジュリアンは、ブルゴーニュワインに多大な影響を与えたクリュニー修道院のある村で生まれ育った。 小さいころから、土いじりが好きで農業をやりたいと思っていた。 ボーヌの農業学校に入った。学校には必須の研修制度があって、ジュリアンはbio農家を探していた。 人からドミニックのことを聞いて電話した。 『研修ができます?』 『明日から来なさい。』 2002年だった。 その日からずっとここで働いている。そして、15年後には、ここのドメーヌの社長になっていた。 ジュリアンは数年前に自分のドメーヌを設立した。 SEXTANTセクスタンという名のドメーヌである。(SEXTANTとは羅針盤という意) つまり、ジュリアンは二つの会社の社長になった。 シンプルで明るくて、優しく、研究熱心な性格。畑仕事、土の仕事が好きでこの世界にはいってきた。 ブルゴーニュのドメーヌによくありがちな、格好をつけたり、いやらしいお金病の匂いが全くない。 そんな意味では、ドミニックによく似ている。心地よい人物である      2017年産は100%Julien ALTABERジュリアン・アルタベールが醸造した。 ジュリアンはラッキーだ。17年ミレジムは、品質も収穫量も大変満足のいく良年。素晴らしいからのスタートだった。 最初から開いていて美味しいワインのスタイルのミレジムである。まさにジュリアンらしい性格のワインになるだろう。     

12
Déc

2017年、変化の真っ只中、                   Dominique DERAIN  ドミニック・ドゥラン醸造

Bourgogne-Saint Aubin ブルゴーニュ、サントーバン 醸造所を引っ越した。とは云っても、道路を隔てた向に醸造所を移動。 事務所と食堂だけは元の住所に置いたまま。 そして、ドミニック自身は62歳になり、正式にドメーヌの社長をジュリアンに譲った。 勿論、ネゴスの分野である借り畑、買い葡萄の部分では、まだ顔が広いドミニックが残っている。 正式に2017年は、すべてジュリアンが醸造している。 ドミニック・ドゥラン、どれだけの若手醸造家に手を差し出し、色んな方面から勇気づけ育てたことだろう。 いつもジョークばかり飛ばし自分で笑っている気さくなおじさんという感じだが、やる時はビシッとやる。 明るい雰囲気があるので、人が醸造所に集まってくる。 ビオ・ディナミ農法と自然醸造の接点については、ブルゴーニュでは間違いなくNO1の人物である。 やはり、一連の大切な作業を長期の時間をかけて、植付け、栽培、醸造と一貫してこなしてこそ理解できる深い部分がある。 その意味で、ブルゴーニュでは第一人者と云って良い。尊敬すべき人物だ。 1955年、ボーヌのオスピス・ド・ボーヌ内で生まれたドミニック。ワインを造る為に生まれてきたような存在。 (当時はまだオスピス・ド・ボーヌは本来の病院だった。)     

7
Déc

最も早くからビオ・ディナミ農法を導入蔵元、       Julien Guillot ジュリアン・ギヨ

Paul Bertポール・ベール試飲会Paris-NO2 同じくブルゴーニュからMACONマコンのJulien Guillotジュリアン・ギヨが参加。 910年まで遡ってクルニー修道院から続くテロワールを再生させているジュリアンがいた。 歴史的に一切の化学物質が一度も入ったことがない由緒ある葡萄園。 石灰質土壌からくるミネラルタップリの美味しいワインを醸すジュリアン。 ジュリアンは二つのPASSIONがある。 一つは勿論ワイン。 二つめは、演劇である。 幅の広い人間性をもっているジュリアンのワインには常に、優しさが表現されている。 その裏を支えているミネラル感は本当に素晴らしい。         

7
Déc

自然派ワイン試飲会が目白押しのPARIS

Bistro Paul Bertポール・ベール試飲会Paris-NO1 収穫が終わって、醸造も一段落ついたこの時期、年末向けワインの試飲会が毎週の如くパリで開催されている。 パリの人気ビストロ、Bistro PAUL BERT ポール・ベールにて、少数精鋭な醸造家の試飲会が行われた。 参加蔵は少なくてもピカリと光る蔵元が来ていました。     ★Philippe PACALETフィリップ・パカレ醸造★ 今日は奥さんのモニカさんが参加。 いつも元気印のモニカはトビッキリの笑顔で対応してくれた。 我々の為に、後ろ に置いてあった特別なワインを開けてくれた。 パカレ氏自身も一番個人的に注目しているのがこの畑、 Gevrey-Chambertinジュヴレイ・シャンベルタンの一級畑、La Perrièreラ・ペリエール。 2015年を開けてくれた。 ラ・ペリエールは石灰岩盤が地中浅いところにあり、粘土質層が最も薄いところ。 根っ子は石灰岩盤の中に入りこんでいる。 まさにブルゴーニュのミネラル感が真っ直ぐに表現されたピノ・ノワールだ。 私が最も好きなワインの一つ。 やっぱり、ブルゴーニュはパカレ氏のワインが安定感もあって美味しい。ピノの神髄が表現されている。        

6
Oct

Bistro Grand 8 、アサリとJulien Altaberジュリアン・アルタベール醸造

極上のPalourdeアサリ。私はアサリに目がない。 モンマルトルの丘にあるビストロGrand 8にて、幸運にもアサリの日に来た。 アサリには、これ! Julien Altaberジュリアン・アルタベールのBourgogne Blancブルゴーニュ・ブラン 私の大好きな醸造家の一人。 ブルゴーニュでありながらシンプル! 人もワインも心地よい。 ワインのトレサビリテ。 葡萄園まで遡り。       Julien Altaberジュリアン・アルタベールのBourgogne Blancブルゴーニュ・ブラン              私の大好きな醸造家の一人。 ブルゴーニュでありながらシンプル!人もワインも心地よい。          ワインのトレサビリテ。葡萄園まで遡り。           

27
Sep

WATANABE 渡辺シェフの「よだれ鶏」から・・・・

京都の大鵬、渡辺シェフがパリのレストラン「ル・ヴェール・ヴォレ」でワインと共演        最初にグラスワインで酸の効いたシャブリが出てきました。 ドゥ・モール De Moorです!始めるのはぴったり。 さて、料理が来ました。まずはシェフのよだれ鶏!スパイスと落花生の香ばしい風味、フランス南西部ペリゴール地方産の柔らかい鳥肉、空気のように体内に入っていきます。 続いて手作り小籠包。大好物です。。旨みの凝縮した汁が、かわいらしい小籠包のてっぺんから流れ出ます。一滴も逃さず一口で仕留めます。美味しすぎる!そして舌をやけどする・・これにはDe Moorのシャブリもスイスイ。 ここでメインの鳩と赤ワインの突入です! 二コラ・カルマランNicolas Carmaransのフェール・ド・サン16 Fer de Sang、地着品種のフェール・セルヴァドゥ100%。開けたばかりは少々アニマルで、だんだんスパイスと花がマジリ合った香りに変わり、フレッシュで成熟したベリー、キイチゴの豊かな果実味、透き通った酸、そしてこの血のような鉄分っぽさとミネラル感が特徴的! このワインの血っぽさが、スパイシーでパリっとした皮で、中身は肉々しい鳩のシェフ料理と相性抜群!最高のマリアージュに感動です。

11
Juin

PARIS のお好み焼き !! ひょんなことから、発見 !!

事務所の近所に何と元気な大阪の女性がやっているお好み焼きレストランがありました。 なかなか、美味しい!! ワインは持ち込みです。 こんなお好み焼きと美味しい Vin Nature がパリで楽しめるとは、幸せ!! 最近、パリは温度差が激しい。 30度を超えたと思ったらいきなり16度の気温になったりと凄い変化。 . 今夜は暑かったので、まずはマーク・ペノさんのMiss Terreミス・テールで爽やかに始めた。 やー、なんと優しく滋味深い味わいなのだろう。 マークさんが命を削りながらつくっている液体。 今年も冷害にやられながらも開花も無事終わり、結実も無事つきました。 飲みながら、すぐに蔵元の顔と景色が浮かんでしまう。   そして、ルシヨンの独立国 JAJAKISTANジャジャキスタンのワイン Domaine du Possible ドメーヌ・デュ・ポッシブルの C’est pas la Mer à boire セパラメール・ア・ボワールを開けた。 南の太陽を燦々と享けて育った葡萄の液体は自然にメモワール・ド・シュークルと呼ばれる僅か甘味を備えている 。お好み焼きソースの甘味にピッタリと合う。        最後はやっぱり、今、日本に行っているフィリップ・パカレをやった。 もう、フィリップのワインは何にでも合ってしまう。石灰土壌の塩っぽい昆布ダシのような旨味、魚介系の食べ物には合わないものがない。 PARISでお好み焼きもいい!! OKOMUSU 11, Rue Charlot 75003 PARIS TEL:01-5740-9724

9
Juin

Philippe PACALET Chez Bistro Simba ・・・・・・・・・・・フィリップ・パカレがビストロ・シンバへ

フィリップ・パカレはリヨンの石田シェフのレストランには時々顔を出している。 石田さんとフィリップはお互いにファミリーのような存在である。 共通点はマルセル・ラピエールだ。 石田さんにとってマルセルは家族以上の存在だった。 . 菊地さんは石田さんのレストランで修業したことがある。 懐の深い石田さんにとって菊地さんはファミリーの一人。 つまりフィリップにとってシンバはファミリーに逢いにくるようなもの。 . Vin Natureを通じて、こんな感じで世界中どこにでもファミリーが広がっていく。 この世界の根幹の哲学は“共生”である。 排他的な共生ではない。 自分達と違う考えの人、ワイン、もの、こと、を含めて、共に生きるということ。 微生物から宇宙まですべてが繋がっている。 批判と排他からは何も生まれない。共生からは多くのものが繋がっていく。 シンバに偶然に居合わせた人、わざわざフィリップに逢いに来てくれ人。 共に楽しむフィリップとモニカ。

4
Juin

自然派の申し子フィリップ・パカレが日本に!!       公開 試飲会、セミナーあり!!

これから、ワインの世界で生きていく人達へ、 フィリップ 『地球温暖化も含めて多くの変化がワインの世界に押し寄せている。現場で起きていることを、時間の許される範囲で、日本の皆さんに今の現状、対応方法、挑戦などをお話ししたいと思います。』 ★東京・試飲会、セミナーは6月6日(火)14:00より ホテルモントレ半蔵門東京都千代田区一番町23番1号 . ★九州・福岡・試飲会・セミナーは6月9日(木)14:00より ホテルモントレラ・スール福岡 福岡市中央区大名2丁目8番27号TEL:092-726-7111 . (その他にも小規模のものあり。) フィリップ・パカレ 1960年代、フィリップの母エリアン・ラピエールは息子のフィリップを実家のラピエール家に預ける。ワイン造りをやっていた祖父母と伯父に当たるマルセル・ラピエールと共に生活。 . 1984年にジュル・ショーヴェ博士と知り合う。 ジュル・ショヴェ先生とは? 『きれいな香りの美味しいワイン造りを研究』  香りの為に自生酵母で発酵を唱える、有効な自生酵母を生かす為に自然栽培、醸造中のSO2無添 加を主張。  SO2無添加による危険性を避ける為に、収穫葡萄を冷やす。  年月をかけて、土壌に由来する『きれいな香りの美味しいワイン造りを研究』した人物。 .  このような造りをジュル・ショーヴェ博士は、1970~80年にマルセル・ラピエールに伝授。  以後、マルセル・ラピエールはSO2添加なしの造りの試作に専念。 . 1985年にフィリップはマルセル・ラピエール氏と共にワイン造りを初めて経験。 . 1987年にマルセル・ラピエールは初めてMorgon Natureを造りました。その時、パカレも経験。 . 1987~1989年の2年間、ディジョン大学で勉強しながらも、ショーヴェ博士の研究に参加。      テーマは『自生酵母・リンゴ乳酸菌発酵、SO2無しの赤ワイン発酵について』 フィリップはこのような造りを学問的に立証。 . 1990年 フィリップはアンリー・フレデリック・ロックに乞われてDomaine Prieuré Rochドメーヌ・プリューレ・ロック醸造に入社。以後、数々のブルゴーニュ名門畑で、自生酵母・SO2無しの醸造を実践。 数年後、アンリー・フレデリック・ロックがロマネ・コンチのオーナーになる。 フィリップは当ドメーヌの名声を築いた多くの銘醸畑のワインの品質を造りあげた。 . 2000年に独立。幾つかのブルゴーニュ畑を借りてドメーヌを設立。 南フランスのCh-Puech Hautシャトー・ピュエッシュ・オにてコンサルタントとして醸造経験。 2年間、南の品種、南の土壌での自生酵母・SO2無しのセミ・マセラッション・カルボニック醸造を実践。 . 2010年以降、南フランス、ボジョレなど他の土壌での醸造に興味を持つ。     . 2015年、30年に及ぶ醸造の経験、特にブルゴーニュの繊細な深味ある銘醸畑とテロワールを醸造した手法で、他の地域の土壌への挑戦に大変興味を持つ。 . 特に、近年の温暖化現象の中で、ブルゴーニュの未来を探る為にも、暑い気候風土でのワイン造りに大変興味がある。 また、自分の原点でもあるボジョレのテロワールへの真の挑戦にパッションを注ぎ始めたフィリップ。    . フィリップは云う 『物事は常に進化している。有名になったり、評価されると多くの人は止まってしまう。止まったら最後だ。もう環境の変化に対応できなくなる。物事を文字で書いた時から、もう進化は始まっている。止まってはダメなんだ。』 『最近の地球温暖化の影響で、ことに葡萄栽培、醸造の世界は大きな進化が必要になっている。ここ過去5年間のブルゴーニュの変化は絶大なものがある。栽培も醸造も昔のままでは対応できなくなっている。 そんな変化を日本の皆さんとお話しできたらと、思う。』 『時間の許される範囲で、日本の皆さんに今の現状、対応方法、挑戦などをお話ししたいと思います。』

18
Avr

ブルゴーニュのBEAUNEで大阪ナイト

日本でゆっくりと逢えない二人、藤丸さん、宮本さんとやっと、フランスのボーヌで一緒に食事ができました。 この二人と一緒に食べたのは7年前、ロワール地方のジャンピエール・ロビノさんの蔵でご馳走になった時以来です。 懐かしい写真がでてきました。 あの時は、大阪の凄いメンバーが来たときでした。 大阪のレジェンド米沢さんもいました。 ここボーヌの美味しい和食・BISSOHで、美味しいワイン、そして素晴らしい仲間と佳き時間を過ごせました。Merci!

18
Avr

日仏醸造家の偶然の遭遇・フィリップ・パカレと藤丸さん

なんと、今、日本のワイン業界でも最も活躍中の一人、藤丸さんがボーヌにやって来た。 フィリップとアペリティフをやっているところに、藤丸さんがボーヌに到着。 フィリップ・パカレは、藤丸さんが大阪に醸造所を設立した時に訪問している。 フィリップ 『ムッシュ・FUJIMARUがボーヌにいるなら、是非逢いたい。』 てな訳で藤丸さんがいるBISSOHにやって来た。 BISSOH今夜は超満員。 急遽、裏庭にテーブルを設置してアペロになった。 パカレ・ファミリーと藤丸さん一行、宮本さんの豪華メンバーとなった。   そこでフィリップ・パカレが気前よく2本の豪華なワインを開けてくれた。 ジブレイ・シャンベルタンの一級、ベレールだ。 フィリップ・パカレのワインの中で私が最も好きなキューヴェだ。 繊細なパカレ・ピノ風味、細い線でづっと続くピノ、上品なミネラルが透明感を演出してくれる。どこまでも真っ直ぐに。 とびっきり旨い !! これぞブルゴーニュ ! セロス・ミレジム 超貴重な一本!! ワインが奇跡の出逢いを祝ってくれた! 人生は出逢いだ! 素晴らしいひと時に感謝。  

17
Avr

ブルゴーニュと云えばこの人Philippe PACALET フィリップ・パカレ!!

ブルゴーニュに来たらこの人と逢わずには、通り過ぎできない。 フィリップから形態に電話 『Yoshio, アペロをやろう』 ということで、カーヴ・アベイェへ。 ボーヌで隠れ屋的なカーヴ。 モニカ、フィリップ、長男のレイノ。 パカレ・ファミリーとアペロ。 フィリップお勧めのアメリカ・オレゴンのピノ・ノワールをやった。 フィリップは毎年、アメリカで開かれる、世界ピノ・ノワール会議に招かれて出席している。 アメリカのピノ・ノワールの生産者とも太い友人関係を築いているフィリップ。 ブルゴーニュを代表する“顔”になったフィリップ・パカレ フランス国内でもブルゴーニュといえばPhilippe PACALETが代表格のようになってきた。 フランスのワイン雑誌『ラ・ルヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス』が2016年度の最優秀ネゴシアンとして選出した。 “ボーヌの顔”と名打って一面を使って記事を掲載した。 もう誰もが認めるブルゴーニュの名醸造家の一人になった。 次々とブラインドテースティング的アペロ。 近年、自分の故郷であるボジョレ・テロワールを追究しはじめたフィリップ。 繊細なブルゴーニュと向き合ってきたフィリップの醸すCHENASシェナは画期的な風味がある。。 花崗岩だけでなく、色んな鉱物が入り混じるCHENASシェナの特殊土壌を見事に表現したフィリップ。 胡椒っぽいスパイシーさ、ややピノッテした心地よい果実味、爽やかな酸、素晴らしいバランスだ。 ジャン・フォワラールのMORGONモルゴンも素晴らしかった。ゆったりとした優雅さを感じさせてくれるザ・ポマールのピノはフィリップ独特のエモーションが伝わってくる。 今夜ここのカーヴではJAZZの生演奏が入るとのこと。ボーヌは小さな街だけど食べること、ワインを美味しく飲むところ、 インタナショナルな都会的な一面も備えている。ドンドン進化している。 ありがとう、ブラインド・アペロ。

9
Sep

Dominique DERAIN – VENDANGES 2016

Dominique DERAIN s’est termine ses vendanges hier. C’etais parcel Le Puis en Sait Aubin . L’Equipe de vendangeurs etais trois. Et 10% de recolte . Mais, LeCoeur Dominique etais enorme ,chaud. ドミニック ドゥランの2016年の収穫が昨日終了。 ル・プイの区画が最後だった。 内輪の人間だけ3名と少なかった、そして、収穫量も普通の年の10%しかなかった。 でも、ドゥランの心は大きく,熱かった。 2016 est 17eme vendanges pour Dominique. C’est la premier fois d’expeience de Gel de la fin Avril. Et beaucoup de […]

22
Oct

エノコネクション新人2人の珍道中 収穫後のボジョレー&ブルゴーニュ (前編)

まだ暖かい陽が差し込む9月の中旬、収穫の熱冷めやらぬボジョレーとブルゴーニュに、ウノコネクションの新人2人(キショウ、ユリ)が潜入してきました! マコン駅からボジョレー→ボーヌ周辺→ボジョレーの2日間で、エノコネクションの看板でもあるスターヴィニュロンへはじめましてのご挨拶と、もしもできれば収穫に参加してしまおう!という計画です。  Yuri  Kisho 気になる訪問先は・・・ クリストフ・パカレ Christophe Pacalet フィリップ・パカレ Philippe Pacalet サルナン・ベリュ Sarnin Berrux マルセル・ラピエール Marcel Lapierre ラパリュ Lapalu ローランス・レミ・デュフェートル Laurence et Rémi Dufaitre クリストフ・パカレ*Christophe Pacalet 日曜にもかかわらず笑顔で奥様と迎えてくださったクリストフさんのところでは、9月9日、猛暑による凝縮したブドウが取れ、晴れて収穫終了。今年は8月24日から開始、例年に比べかなり早く終ったそう。特に丘の上のブドウ畑(サンタムール、コート・ドブルィ)は強い太陽の光でブドウが乾燥し、凝縮した小さいブドウがとれました。 コート・ド・ブルィの土壌の特徴について ボジョレーは花崗岩土壌であることが有名ですが、特に火山質が混じるコート・ド・ブルィからは、色調も濃く力強さがあるワインが出来ていました。なんでも、火山質の土壌は酸性度が高めで栄養分が少ないため、樹勢が強い品種であるガメイもたくさん実をつけることがなく、その分凝縮感のあるブドウがとれるとのこと。さらに天候に恵まれない年であっても比較的均一な量のブドウが取れるのがコート・ド・ブルィの特徴とのことでした。 一部の発酵槽はグラスファイバー製タンク 今年に関しては、ブルィ以外のキュヴェの量がかなり減ってしまい、例年の半分しかとれなかった畑もあるそうです。 ここでは一部の発酵槽はグラスファイバー製を使用しており、マセラシォン・セミ・カーボニック醸造中の葡萄丸ごとの房が見えます。タンクをたたくと、薄透明のタンク越しになんと泡がふわ~っと浮かび上がってくるのが見えます!ここからボジョレー特有のアロマや優しい色合いが抽出されているのかと思うと、感動しました。 マルセル・ラピエールより譲り受けた古式圧搾機 また、ここでは赤はプニュマティック圧搾機を使わず、伝統的な直下型の圧搾機を使っている。 重力を利用したこの圧搾機からはゆっくりとした優しいプレスで、ブドウの種からの渋みや、皮からの粗いタンニンが出ないようになるとのこと。 マセラッション・カルボ醸造のプレスは直下型の圧搾機が最高。 時間をかけてゆっくりプレスすると、まるで葡萄の皮から汗のようにブドウジュースが滲みでてくるので繊細なワインになるとのことでした。 ブドウを圧搾機いっぱいに詰め込んで、24時間ゆっくりとプレスします。 試飲 ボジョレー・ブラン とてもクリアでレモンのような色合い。ゆっくりと立ち上る白い花の香り、 柑橘系のきりっとした酸味が心地よく舌の上に広がります。 コート・ド・ブルィ とても濃く、若いローヌワインを彷彿とさせるような紫色の色調。 赤・黒系果実の香りが主張し、凝縮感があり飲みごたえがあるワイン。 クリストフ2015年11月ヌーヴォー解禁時に日本行き決定! 日本食が大好きとのこと、クリストフさんは今年のヌーヴォー解禁の時は日本に行くことになっています。美味しい日本食をとても楽しみにしていました! クリストフ・パカレとヌーヴォー解禁カウントダウンを楽しみたい方 11月18日 00時に東京新橋でヌーヴォー解禁 カウントダウンパーティーをクリストフと 楽しんでください!! 2)フィリップ・パカレ*Philippe Pacalet フィリップ・パカレ2015年 収穫終了パーティーに参加 新人二人はここからフィリップ・パカレの収穫に参加をするために北に移動。 フィリップさんに今から着きますの電話を入れたところ、「今さっき摘み終わったところだよ」!! なんと・・・・が~ん。 ここ最近の猛暑のせいで、予定よりも収穫が早まったらしく、それならと収穫終了のお祭りであるポレ(ブルゴーニュでは「ポレ」、ボジョレーでは「ラフボール」というそう)に、どさくさに紛れて参加させていただき、美味しいクスクスのご相伴にあずかってしまいました。 収穫自体は終わったものの、まだ白の圧搾作業が残っているとのこと、パカレさんはとっても忙しそうでしたが、今年の素晴らしいブドウがとれた話などを手短にしてくれ、笑顔の素敵な奥様も、ブルゴーニュ・アリゴテ2014、ジュヴレ・シャンルタン2008、ポマール2008など飲ませてくれました! […]

8
Nov

ブルゴーニュ自然派の中心、理論と感性で進化を続けるPHILIPPE PACALET

ブルゴーニュを代表する醸造家に 今や、フィリップ・パカレは醸造家としてブルゴーニュを代表する人物の一人となった。これは自然派、コンバンション(化学物質使用ワイン)を問わず、ブルゴーニュのワインとして名実ともにブルゴーニュの中心的存在になりつつある。自然派という範疇を超えたところで評価されている。 ブルゴーニュの内部でも醸造家同士の中でも 評価されているところに価値がある。   フィリップがジュル・ショヴェ博士と共同研究した成果 フィリップ・パカレはジュル・ショヴェ博士と自然酵母の共同研究をして自然なワイン造りにおける自生酵母の重要性を科学的検証をもって発表した人物である。フィリップは自然派ワイン造りをミステリー的にとらえることなく、あくまでも物理学、生物学的に説明できる唯一の醸造家でもある。 自生酵母の研究レポートの中でも最も強調しているのは次の点である。 畑に住む自生酵母は約30種類である。それぞれがアルコール発酵をバトンタッチの如くに引継ぎながら1度~13度程までのアルコールを生成する。特に大切なのは、発酵の初期に働く自生酵母群であるクロケラ酵母属のクロケラアプキュラタ酵母が最も優れた芳香性をもたらしてくれる。これらの酵母は低アルコール時のみ働ける酵母である。 フィリップの象徴的な果実風味はこの辺が大切なポイントなのだろう。   自生酵母とブルゴーニュ・テロワールの関連性を探究するフィリップ・パカレ 自生酵母の役割・発酵の5段階 フィリップはジュル・ショーヴェ博士との共同研究で学んだことを10年間のプリューレ・ロック醸造所の醸造長として実践してきた。 ブルゴーニュのテロワールの違いを、自生酵母群と関連づけながら実証してきた。更に独立してからの10年間、ブルゴーニュの各クリュの区画に生息する自生酵母と、各クリュの特徴的な風味への関連性をさらに深く探究してきた。 フィリップは醸造段階を下記の5段階に分けている。 それぞれの段階で働く自生酵母が違う。約30種類の自生酵母が、各発酵段階で働きアルコールを生成しながら、 テロワールの持つ独特な芳香をワインに醸しだしているのである。 自生酵母は、『テロワール』の表現においてカギとなる役目を果しているのである。 1.潜伏期 = アルコール醗酵開始のタンク入れ段階  (1mℓ中100万の自生酵母) 2. 加速期 = アルコール5%までのピジャージュ開始段階 3. 指数増加期 = アルコール4~6% 4. 減速・停滞時期 = アルコール6~9% 5. 末期・終了期 = 糖値ゼロまで、アルコール13% ニュイ・サン・ジョルジュとポマールの土壌に住む自生酵母の種類構成が当然違う。その畑のミクロ・クリマ、つまり太陽のあたり具合、風の強弱、降雨量、土壌構成(粘土質と石灰岩盤構成率など)の影響を受けて、そこの畑に住む自生酵母群の種類構成が違う。 その違いがポマールとニュイ・サン・ジョルジュの風味の違いとなる。5段階のそれぞれのスタードで働く自生酵母がカギだから自生酵母を弱体化させるSO2酸化防止剤を使用しない。 フィリップにとっては収穫・醸造は、一年に一度しかできない大切な 実験・検証の時期なのである。静かな醸造所の発酵槽の中では、何千億という天文学的数の自生酵母が、物凄い勢いで動いて発酵を続けている。それぞれの段階にある酵母菌が元気に働きやすいように見守っている。微生物たちとブルゴーニュ・テロワールの関連性探究に25年、どんな年でもあのパカレ独特のピノ風味を楽しませてくれる。パカレにブレはない。 土地代の高騰が表面化するブルゴーニュのアンニュイ ブルゴーニュ醸造家の悩み そんなフィリップ・パカレにも悩みがある。ブルゴーニュの土地代の高騰である。3年前に中国人がブルゴーニュの畑を法外な高値で買い取った。その影響で一挙に土地代が高騰した。土地代が上がれば、葡萄の価格も当然あがる。2012,2013年と天候不良による生産量の激少も手伝って、ここ3年の高騰は異常な上がり具合となっている。 畑を借りて栽培・収穫した葡萄を買い取るパカレにとっては大問題である。ボジョレ出身のパカレにとっては、ワインはあまり高くしたくない心情を持っている。価格をあまり上げたくないけど、土地代は上がり続けている。ここがフィリップの最大の悩みだ。 ワイン造りとは直接に関係ない方面からの問題が発生している。 他の地方にはないブルゴーニュ病ともいえる現象だ。ボルドー、シャンパーニュ地方の大手企業が金権経営するようなところでは同じような問題が存在する。しかし、ブルゴーニュのように小さな農家・醸造家が多いところでは生活に直接ひびく大問題になる。例え畑を所有していても土地代が高騰すれば、相続税が莫大になる。利益を確保していないと畑を売らないと相続税が払えなくなってしまう。真面目に美味しいワインを造ろうと努力している農家的醸造家ほど厳しい状況となってしまう。これがブルゴーニュ病なのである。 他の地方の土壌・葡萄でフィリップ・パカレが醸すワイン そこで、フィリップは数年前より、他の地方の葡萄でワイン造りも開始している。 ブルゴーニュから離れた地で、昔から興味を持っていた土壌の葡萄を自分のやり方でワインを造りたかった。Cotes de Provenceに昔からビオ栽培を指導している葡萄園がある。 13年よりその葡萄でワイン造りを開始した。ブルゴーニュから離れた土壌で土地代の問題とは離れたところで、しかも興味深い土壌で、今まで蓄積した醸造理論でワイン造りをしてみたかった。ブルゴーニュをより理解する為にも必要だと考えた。   フィリップ・パカレ・ボジョレ・ヌーヴォ2014 ピノ・ノワールのように醸すパカレ・ヌーヴォ 2014年はフィリップにとっては理想に近い天候だった。  5、6、7月は天気が良すぎた。ピノもガメも北の品種である。あまり天気が良すぎても“らしさ”が消えてしまう。8月の曇り空、冷夏がフィリップにとっては最高の条件だった。何故なら、8月が暑いとポリフェノールが熟しすぎてガメイ“らしさ”の繊細な果実味が消えて強くなりすぎる。今年の冷夏はフィリップにとっては救いの神だった。 春から初夏の晴天続きで葡萄が早熟ぎみだった。8月の冷夏、淡い太陽でゆっくりポリフェノールが熟した。良質な タンニンが得られたのである。 バランス感覚の素晴らしいヌーヴォーのスタイル 2014年が瓶詰された。 今年はアルコール発酵が順調で例年より早めのスピードで進んだ。自生酵母が元気だった。キューヴェゾン(カモシ)期間は10日間だった。 冷夏だったわりには色が混い目に抽出された。美しいルビー色。軽めのアルコール度。 酸の爽やかさが中心となって、その周りをガメのマセラッション・カルボ醸造独特の果実味でオブラートされている。単に軽めのワインではなく、花崗岩のミネラルが芯を支えている。 『今年の自生酵母達が一所懸命に働いてくれました。酸のフレッシュさが特徴、  本当に心地よいバランスに仕上がりました。楽しんでください。』パカレ

14
Mai

YANN DURIEUX 伝統で化石になりそうなブルゴーニュに新風を吹き込むヤン・ドリュー

ヤンは10年間、プリューレ・ロックで栽培責任者として働いている。今も続いている。伝統で押し潰されそうなブルーゴニュで果敢に新たなブルゴーニュ・スタイルの革新に挑戦しているヤン・ドュリュー。 いい意味でも悪い意味でも膠着して動きようのない伝統のブルゴーニュで、“オヤ、こんなブルゴーニュが?”と多くの人が待っていた新しいスタイルの醸造家が誕生した。 ヤンは33歳、お父さんも醸造家である。しかし、除草剤、殺虫剤、化学肥料を使う普通の造り手。ヤンはそんなワイン造りをしたくなかった。まず、ブルゴーニュの一流畑がどんなものなのか、を知りたかった。人を介してプリューレ・ロックで働くことができた。 当時のロックはフィリップ・パカレが去って3年が過ぎていた。 ロマネ・コンチのオーナーでもあるアンリー・フレデリック・ロックが自ら陣頭指揮を執りながら、フィリップ・パカレの後継者としてのニコラ・テスタ-ルを醸造責任者として育てながら頑張っていた時代だ。 フィリップ・パカレは栽培も醸造も責任者としてやれる才能を持ち合わせていた。若手には二つの任務は重すぎる。アンリーは栽培責任者としてこのヤン・ドリューに目を付けた。真面目な性格、コツコツ黙々と働く姿、研究熱心な姿勢、そして何より強靭な体力が備わっている若者である。  そして10年の歳月が流れた。ヤン・ドリューは10年間もブルゴーニュの一流中の一流畑の栽培に集中できた。ヴォーヌ・ロマネのクロ・ゴワイヨット、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、クロ・ド・ヴージョなどの一流畑を自分の手で10年間も栽培して学んだ蓄積がある。ある意味、ブルゴーニュのテロワールの栽培に関してはフィリップ・パカレ以上に経験を積んで、細部まで熟知したといってもよい。   ブルゴーニュ伝統を蓄積して、次元を超えたブルゴーニュへ!アッセンションへと導くヤン   ヤンはただ闇雲もニュースタイルを狙っているわけではない。 ブルゴ-ニュの神髄を熟知した上で、この伝統の中でまだ誰も挑戦した事がない死角・分野があることがヤンには見えている。  これは自分のような立場の人間しかできないことも解っている。途轍もない挑戦であることも解っている。 でも“自分がやらずして誰がやる?”  10年間、そうそうたる特級畑の栽培を実際に手がけてきて、特級畑の何たるかをわかった人間しかできない発想がある。 ヤンのお祖父さんも栽培家だった。数年前よりお祖父さんのオー・コート・ド・ニュイ地区の畑を引き継いで栽培・醸造をやって来た。もちろん、ロック氏の了解を得てプリューレ・ロックの醸造所内を借りてワイン造りも手掛けた。 ロックの葡萄とオー・コート・ド・ニュイ地区の葡萄を比較しながら醸造できた。 ヤンの目指すワインは“限りなくピュアなワイン” ピュアである為には、綺麗な酸、ミネラル、果実味、この3つのバランスが必要だ。ヤンが栽培を手がけているロックの特級畑が正にこの三者のバランスが傑出しているクリマを備えている。その何たるかを熟知している。   限りなくピュアーなワインへの探究!     ヤンはプリューレ・ロックでの10年間のミレジムの栽培に適応してきた。 強烈な太陽の年、強烈な湿気の年、結実が長期間に渡った年、生育が極端に早かった年、色んなミレジムでも栽培の対応次第で十分にバランスの取れた 葡萄を収穫して、酸、ミネラル、果実味の三者のバランスのあるワインを造りあげてきた。 ヤンは挑戦した。オー・コート・ドニュイの畑で栽培の工夫でどこまでのレベルのバランスが造りあげられるか? オー・コート・ドニュイは標高が400mと高い。酸は確保できる。土壌は基本的に粘土石灰質土壌、粘土質の土の部分の深さが違う。元海底であったロッシュ・メール(海の岩)と呼ばれる石灰岩盤がどの深さに位置するかでミネラル感の表現が微妙に違ってくる。  この三年間は特級畑の栽培とオー・コート・ドニュイの畑の栽培を同時にこなしてきた。そしてそこから収穫した葡萄をプリューレ・ロック醸造所の一角を借りて醸造した。偉大なる“気づき”がそこにあった。 ブルゴーニュの等級畑はワイン法で決められた絶対的なものだ。ヤンはそれに異論を挟むつもりは全くない。  しかし、特級畑に見合う栽培をされたことがない未知の畑がまだブルゴーニュの至る所に存在している。 ヤンは経験上でほぼ確信している。   早朝から夜まで心身ともにブルゴーニュの畑仕事に明け暮れるヤン     この3年間、特に昨年は早朝から深夜まで畑仕事に明け暮れた。寸暇を惜しんで働いた。 家に帰って寝て、早朝に起きて自分の畑を耕して、日中はプリューレ・ロックの畑を耕し、また夜は自分の畑を耕した。フランスは春から夏は夜10時まで明るい。日の出入りと共に働いた。いや今も続いている。ここまでブルゴーニュの土壌に心身が解けるまで浸かった人間しか見えない事がある。 ここ3年間でヤンがオー・コート・ド・ニュイの畑で栽培し醸したワイン達が世界中のブルゴーニュ・ファンを震撼・感動させた。真っ直ぐで、ピュアーで、エレガントの評価が多かった。まさに酸、ミネラル、果実味の微妙なポイントのバランス感覚だ。ロックとも違う、パカレとも違うポイントのバランスだ。もうヤン流のスタイルが出来上がっている。 ヤンは決意した。正式に醸造元を立ち上げた。 その名前はRECRUE DES SENSルクリュ・デ・サンス。 13年は醸造所付きの家を買い入れて大きな投資をした。今は醸造、熟成、瓶詰まですべて自前の醸造所でできるようになった。 そして13年はMOREY ST DENIS モーレイ・サンドニとGEVREY CHAMBERTAIN ジブリー・シャンベルタン村の90歳級の古木の畑を借りることができた。これはヤンにとっては清水の舞台から飛び降りるような賭けだった。ブルゴーニュのこの種の畑の賃借は膨大なお金が必要だった。ゼロから始めたヤンにとってはリスクが大きかった。   ブルゴーニュの等級格付けでは語り尽くせないワインが次々登場するだろう!     13年は12HL/Hしか収穫できなかった。狙った半分の収穫量だった。 […]