6
Mar

ベテランの深味、継続は最高の力なり!SENATセナ醸造

1996年より、ワイン変革期の30年間弱のひとつの時代をワイン造りに人生をかけてきた造り手、Jean-Baptiste SENATジャン・バティスト・セナさん。その偉大さに触れた感動的なテイスティングだった。(Le vin de mes amis ル・ヴァン・ド・メザミ試飲会より) 時を重ねて蓄積してきた“技”に裏付けされたワインには、試飲会のような雑多の中でも、“おお!”と感動する美味しさと、一朝一夕には絶対に出せない“味わい”がある。 ワインの“味わい”の中には、醸造時のやりかた次第で出せる“味わい”と、そうでないものがある。 つまり長い年月をかけて、畑仕事で健全な土壌を造り、その結果健全な葡萄木が育つ。それにより、多くの要素を含んだ葡萄、果汁ができあがるのだ。 この色んな要素を含んだ果汁を持った葡萄は、一朝一夕ではできない。 セナのワインには、すべてのワインに深味と奥行きを感じる。 軽いワインから濃縮感のあるワインまで、網羅している超ベテラン、Jean-Baptist SENAジャン・バティスト・セナのワインには、感動的な歴史がある。 1990年台の半ば、96年に南仏ミネルヴォワにてワイン造りを始めた。 私とはその頃からの付き合いだ。 ジャン・バティストがワイン造りを始めた頃の写真と、最近のものを比較してみるのも面白い。 ひとつのことに突き進んできた人間の歴史を感じる。ワインと同様に“人間性”そのものが含蓄された深味がある。 ジャン・バティストは学生時代、超エリートだった。日本でいえば東大に匹敵するポリテクの出身でもある。 でもそんな素振りは一切見せない。 子どもの頃よりバカンスの時行っていた先が、南仏ミネルヴォワの醸造家であるお祖父さんのところだった。 お祖父さんと葡萄園に行くのが好きだったジャン・バティストは、若い頃より、葡萄栽培やワイン造りをやりたかった。 パリの都会で人生を送る事など全く興味なかったのである。 勉強もそうだが、ジャン・バティストは何ごとにもやり始めると、とことん突き詰める性格だった。 中途半端なことはやらない。 もう28年間、栽培も醸造も突き詰めてチャレンジしてきた。 一つひとつ挙げたらキリがないので、またの機会に書こうと思う。 そこまでやるか⁉と驚くようなことまで、たくさんのチャレンジと変革を成し遂げてきた。 それらが蓄積した結果が、今、目の前にあるワインの中に詰まっている。 一つひとつが感動の“味わい”、深味、奥行き、やさしさ、飲みやすさがある。 軽快なスタイルから濃縮感のあるスタイルまで造りあげている。 ジャン・バティストが、経験してきた28年間のワイン業界の変化がそのままそれぞれのワインに表現されている。 私にとって、もう涙が出そうになるほど感動してしまうワイン達だった。 1-AMALGAME アマルガメ この透明感のある色合いを見てください!昔のセナのワインしか知らない人達には想像できないワインでしょう。 グルナッシュ・ノワール40% + グルナッシュ・グリ30% + ピックプール・ノワール10% + クノワーズ10% + テレット10%  除梗なし全房での発酵で、10日間のマセラッション。 まるで最近の若手醸造家が造ったワインのような感じがある。透明感があってジューシーなスタイルの中にも、ジャン・バティストが育ててきた60歳のグルナッシュ・ノワールからくる深味がある。 軽快でグイグイいけるワインだけど、単なる“軽いワイン”ではない。 2-ARBALETE アルバレット グルナッシュ90% + シラー10% 樹齢:グルナッシュは30年 + シラーは25年 土壌:粘土石灰質 除梗なし全房での発酵で、12日間のマセラッション。マセラッション期間中は一切触らないので、やさしいタンニンと果実味がソフトに抽出される。それにより、軽快な色合いとジューシーなスタイルでスーと体に入っていく。 3-HORS CHAMPSオー・シャン グルナッシュ60% + サンソー40%、樹齢:40年、土壌:粘土石灰質、選定:ゴブレ選定 醸造:除梗なしの全房のブドウを、タンクで12日間のマセラシオン。 これは感動もの!ややピノッテしている。今、南仏で人気の品種サンソーが40%も使われている。 サンソーは、もともとは南仏では多く栽培されていた主力品種のひとつだった。 暑さと乾燥に強く、大粒の葡萄でややピノに近い風味を持っている品種。 これら、3つのセナワインは、昔のセナ醸造のワインしか知らない愛好家には、想像できないスタイルのワイン。 繊細な和食に最も合わせやすい赤ワインのスタイルのワインともいえる。 4-LA NINA […]

8
Jan

仕事始めに地下カーヴに宝探しへ。こんなワインを発見! MAZIERE

先代のJean-Michel La Bouyguesジャン・ミッシェル・ラブイーグさん時代のMAZIEREマジエール醸造のワイン。 これは、今、日本のインポーター“アドレ”の近藤さんがマジエールで半年ほど修業した時にジャン・ミッシェルを手伝いながら造ったワインだ。多分、1995年頃かな。 これぞ、赤ワイン!といいたくなる素朴なルージュだ。 土壌の風味たっぷりの田舎の景色が刻み込まれている感じ。 当時のPHOTOがこちら。左から近藤さん、ジャン・ミッシェル、私(まだ髭がなかった時代)。 ジャン・ミッシェルは樽の中で熟成しているワインに、毎日教会の鐘の音を聞かせていた。 そんなことをする彼は、遺伝子のか科学者です。アメリカの大学で講演をしたことがある科学者だった。

19
Déc

QUILLET DE JOIE PART6-FONT RONDE

スヴィニャルグ村と云えば、この人がいなければ、今日のようにはなっていなかっただろう。 という程に重要人物。 何故? この村の価値と可能性に気づいたモンド・マリー醸造のティエリーが、ここに舞い降りた時、全面的に協力体制で支援したのは、この人、Font Rondeフォン・ロンドのVincentヴァンサンだった。 ヴァンサンVincenの協力なしには、流石のティエリーも現在のような輝いたスヴィニャルグ村にすることはできなかっただろう。 ヴァンサンのお陰でMonde de Marieモンド・マリー醸造があり、今の皆が活躍できる“舞台”が存在しているのである。 ヴァンサンのワインはPOMPOM ROUGEポンポン・ルージュの名前で、世界に名が知られている。 醸造元名はFont Rondeフォン・ロンド醸造。もう数えきれないほど前から、何世代も続いている農家である。 つまり、ホントの土着の人である。 意識することなく、アラモン、サンソー、などの南仏の葡萄木の古木を先祖代々栽培してきた。 ひと昔前、このラングドック地方では、この二つの品種が主流の葡萄だったのである。 でも、今ではアラモン品種などは、このラングドック地方でも絶滅しかけている品種なのである。 劣悪の品種のように扱われて、どんどん引き抜かれてしまった品種である。 ところが、温暖化で、水不足の昨今の気候変動で、また見直されてきている品種である。 つまり、極度の暑さにも、水不足にも、耐えられる強さを備えている品種だったのである。 しかも、大粒の葡萄房をマセラッションカルボニック醸造で優しく醸造すると、とてつもなく繊細で果実味豊かで上品なワインができるのである。 この可能性を想定して、挑戦したのが、モンド・マリー醸造のティエリーだったのである。 そして、その挑戦に全面的に協力してくれかのが、ヴァンサンだったのである。 通常、フランスの田舎でも、よそ者が入ってくると邪魔をしたりする場合が多く、よそ者がやりにくいものである。 この土着のヴァンサンが協力してくれたお陰で、スムーズにことが流れて、この村に多くの若者たちがワイン造りにやって来るような“舞台”が出来上がったのである。 そのアラモン、サンソーの古木をたくさん持っていて、馬で耕して自然栽培して、自然な造りをしているのが、ヴァンサンの醸すFONT RONDEフォンロンドのワインである。 . ヴァンサンの醸すワインは、決して繊細ではないけど、ヴァンサンの人柄のように素朴なワインの美味しさがる。 そして、なにより、リーズナブルで手ごろな価格帯であることが嬉しい。 レストランなどのハウス・ワインに、ピッタリだし、家庭でも日常ワインとして飲める気軽さもある。

19
Déc

QUILLES DE JOIE-PART4-MOURESSIPE

★MOURESSIPE ムーレシップ醸造 比較的若手が多いこのサロンでは、ベテランに属している。いぶし銀の風格を持っているアランのムーレシップ醸造。 ムーレシップのブースには、アランと私の知らない二人がニコニコしながらサービスしていた。 アランがこの二人を紹介をしてくれた。ピエールとカミーユだった。 Alain ALIET アラン・アリエが始めたムーレシップもいよいよ進化の時代が訪れている。 次世代の時代が、この蔵にもやって来ているようだ。 アランは子供の頃からの夢だった“ワイン造り手になりたい!”を遠まわりしながらもコツコツと実現してきた。 最初は自宅のガレージで造っていた本当のガレージワインだった。 そして、最終的には立派な醸造所も建設した。 ワインの品質は、ますます素晴らしいくなっている。 今や世界中にムーレシップ・ファンがいる。 どことなく、ランクロールのニュアンスに似ているところがある酒質(ワイン質)だ。 それもそのはず、ラングロールで修業してラングロールを目指してワイン造りをしてきたアラン。 2003年、つまり20年前にラングロールのエリックと会って、あまりにもの美味しさに驚いて、自分もこんなワインを造ろうと決意したのだった。 ブドウ栽培、ワイン造りは、かなりの体力が必要な仕事だ。アランも67歳になってやや疲れを感じてきている。 アランには、継ぐべき子供がいない。そろそろ次世代の造り手を探さなければと考えている。 . 数年前より。縁があって一緒に働いているPierre ピエールとCamilleカミーユ。 ピエールは若い時はシネマ(映画)の世界で働いていた。 その後、ワインの愛好家でもあったピエールは、ワインを造りたくなってニームのワイン醸造所で7年間も働いていた。 ニームには、自然派ワインのビストロが沢山ある。ピエールは自然派ワイン飲み始めて、その愛好家になっていた。 2年前に、ムーレシップ醸造のアランと知り合って、お互いに気が合ってムーレシップ醸造で働きだした。 アランとワインについて語り合いながら、ワイン造りを共に2年間やってきた。 カミーユは、ムーレシップ醸造の事務を担当してきた女性。ムーレシップの内部事情を知り尽くしている。 醸造元の経営には、農業作業、醸造と同じくらい事務処理の仕事が発生する。 売れれば売れるほど、輸出関連なども事務処理が大切な仕事になる。 アランにとって、信頼できるカミーユのような人材は貴重な存在。。 アランは、今ある10hの畑をこの二人と一緒に仕事をしながら少しずつ移行していこうと考えているようだ。 ピエールのワインに対するPASSIONが凄いので、期待したい。 きっと新たなムーレシップを築きあげていくだろう。 Partage ses Bullesパルタージ・セ・ビュルは、シャスラ品種で醸した発泡ワインが爽やかでとびっきり美味しい。 Vaouryヴァウリーはメルロー品種を除梗なしでセミ・マセラッション・カルボヌック醸造で醸したワイン。 やさしい果実味とメルロ品種からくる爽やかなニュアンスが心地よい。 色んな醸造経験をしてきたアランの磨きあげた技が光っている。アランが醸したワインには安定感がある。 ギリシャ時代の遺跡が残っているムーレシップ丘、この斜面に葡萄園がある。 アラン独特の熟練の味がたまらない。多くのファンが待っている。

19
Déc

QUILLES DE JOIE-PART3-SCARLATA

興味深いワインが沢山あったキーユ・ド・ジョワ試飲会で、若手でお勧めの造り手を紹介していきたい。 ★SCARLATA スカルラタ醸造(ラングドック地方) ワイン造りに情熱を燃やすギエム。お父さんが所有していたスヴィニャルグ村の畑で2012年からワインを造りだした。 幸いにもスヴィニャルグ村には、多くの自然派ワインを造る先輩がいた。しかも、皆すごく協力的な人ばかりだった。 もちろん、栽培はビオ。醸造も自然な造り、自生酵母で発酵、つまり葡萄以外は入れない。 最後に必要な場合は僅かにSO2を使用する場合がある。 ギエムが造りたいワインは、自分自身が飲みたいスタイル。 つまり飲み心地よく体にスムーズに入っていくスタイル。薄旨なスタイル、やや濃厚さがあっても飲みやすいスタイル。 ★CARRE DU LOUPカレ・ド・ルー 果実味が豊かで軽めでスーっと体に入っていくスタイル。 それもそのはず、今、南仏のピノ・ノワールと云われて超人気になっているサンソー品種が80%で、グルナッシュ40%。 まず、グルナッシュ品種を破砕して発酵槽の底に入れて、その上にサンソーの除梗なしの葡萄房丸ごとを発酵槽に入れて、混醸発酵するセミ・マセラッション・カルボニック醸造方法。 これによって、軽やかなフルーティーさとピノに似たパッファンを持っているサンソーの良さを十二分に発揮させている。 サンソーだけでは、果実味と酒質(ワイン質)がもの足りないのでグルナッシュを上手に使っている。 もちろん、自生酵母のみ使用、葡萄以外は一切使用していない。熟成もオリをそのまま残して、オリの旨味を十分にワインに溶かす熟成方法をとっている。 軽快なワインなのに、エキス分がたっぷりでグラスに涙がゆっくり流れてくる。 追究心の強いギエム。若くてまだ経験も少ないのに先輩達のワインを飲んで、よく研究している。 ★EPISODEエピソド 砂利混じりの粘土石灰質土壌の畑に植わっている樹齢60歳のカリニャン品種が90%。同じ区画の40歳のグルナッシュが10%を使用、除梗して発酵槽に入れてトラディション醸造で混醸したワイン。 今、多くの愛好家、醸造家が除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニック醸造方法(MC発酵)を、批判する人が増えている。 何故? 『MC発酵では、ワインが軽すぎて、すべて同じ風味になってしまう。』と云って批判する人が増えている。 ギエムは、除梗しても、同じように飲みやすいワインができること、に挑戦したかった。 やや濃縮感があるけど、スーっと体に入っていくスタイルを造ってみたかった。 粘土石灰質の土壌からくる旨味がたっぷりの美味しいワインが完成、その上に軽やかさ透明感が備わっている。 農作業は馬を使っている本格派、醸造器具ではMC発酵の葡萄を絞るにはやっぱり垂直式のプレス機にこだわる。 スヴィニャルグ村の畑からは、PIC ST LOUPピック・サン・ルの岩山が遠くに見れて美しい。 北から涼しい風が吹いているので、葡萄が熟すのが遅く、酸が常に残る微気象を備えている。 ギエムが造るワインは、常に飲みやすく、日本の家庭で食べるシンプルで優しい和食には、ピッタリのスタイルのワイン達ばかりだ。 (SCARLATAスカルラタ醸造のワインの日本での輸入はADOREアドレ社です)

18
Déc

スヴィニャルグ村の名手の一人MAS LAU醸造のローラン

南フランスの星付きレストランのソムリエだったローラン。 スヴィニャルグ村にやって来た時、世話もされず放置されて野生化していたこの葡萄達を見て醸造家になることを決意したローラン。 100歳を超えた葡萄木達がローランに語りかけてきた。 『ローラン、何とかしてくれ!』 ラングドック地元品種で、もう絶滅しかけている品種Ouilladeウイヤードだった。 南仏のソムリエだったローランは、この地元品種の希少価値を十分に理解していた。 ソムリエの仕事をしていたローランは、当時自分のやっていることに疑問を感じていた。 このままソムリエの仕事をしていくことに、“これでいいのか?” ローランのお父さんは農業者だった。お父さんの背中を見ながら育ったローランは自分の原点に戻りたかった。 自分も土と触りながら自然の中で働く仕事をしたくなっていた。 そんな精神状態の時にこのスヴィニャルグ村にやって来たローランだった。こんな希少な葡萄品種、しかも100歳を超えている世界遺産級の葡萄だった。このまま放置して絶滅させていい訳ない。 ローランは決意した。 スヴィニャルグ騎士3人衆 モン・ド・マリの Thierry ,マスローのLaurentローラン、フォン・ロンドのヴァンサン ローランがこの村にたどり着いた頃の若き3人の写真を添付。 当時、この村にやってきて、新規の醸造家として孤軍奮闘努力していたMont de Marieモンド・マリー醸造のティエリー と巡り合い、自分のワイン造りへの夢を相談した。 ティエリーは大賛成だった。ローランがすぐ始められるように、自分の醸造所の一部を使うことを提案した。 そして、地元農家のFont de rondeフォン・ド・ロンドのVincentヴァンサンを紹介して、他にも売りに出ている畑を紹介してもらった。 ローランは、焦らずじっくりじっくりコツコツやるタイプの人間性を備えている。 何年も放置されていた野生化した葡萄畑を、ビオ栽培で再生させるのに、体力の限りを尽くして農作業に集中した。 完璧に再生するには時間がかかった。 10年以上の歳月が流れて、畑に色んな種類の雑草が生えて、地中にもミミズ、微生物も勿論、自生酵母をイキイキしているのが分るようになってきた。 3年程前に、Ouilladeウイヤードの畑の近所に醸造所を建てて引っ越してきた。 今は、自前の醸造所で、自生酵母だけで、発酵槽に入れるのは葡萄だけで完璧な自然醸造で造っている。 最近のローランが造るワインの品質が一段と上がっている。狙っていた通り、素晴らしいワイン質を備えたワインが完成している。 特に100歳を超えたOuilladeウイヤードの畑のワイン、Clin d’Ouilleクラン・ドイユはもう素晴らしいワインとなっている。クラン・ドイユとは“ウィンク”の意。奥さんがラベルのウィンクの絵を書いてくれた。 100年の歳月をかけて生存し続けてきたOuilladeウイヤード品種、深く地中に入りこんだ根っ子が吸い上げたミネラリがたっぷりで、この土壌で育った自生酵母だけで醸したワイン、もう絶品である。 いいワインには、果実味とミネラル感そして深味がある。SO2は基本的に混入しないゼロ、年によって必要な場合は極小だけ使用する。 透明感があって、スーと体に入っていく。 これだけ、手間暇かけて自然に造っていても、嬉しいことに価格はホントにリーズナブルである。 ローランのお父さんは農業者であり、お金持ちでもなく、貧乏人でもない普通のフランス人。 普通のフランス人が、『今日はチョットワインでも飲みたいな。』って思った時、誰でもが買える価格帯であることが大切だとローランは考えている。 だからどんなに手間暇かけてもリーズナブルな価格いることは大切なことなのである。 さて、ローランはQuiies de Joie試飲会に、ブースを若い人達に譲る、と云って参加していなかった。 ローランに逢うためと23年ミレジムをテースティングする為に醸造所に寄った。 いつも元気印のローランが、どことなく元気がなかったのでチョット心配になった。 今年は、ちょうどローランの畑の区画に何と3回も雹が襲ってきて、収穫量は普通の年の30%以下となってしまった。 いつもポジティフなエネルギーとスカッとしたローランなのに、今日はホントにチョット寂しそうだった。 そんな中でも、2023年ミレジムを熟成中のタンクからテースティングをさせてくれた。 量は、極端に少ないけど、品質はホントに素晴らしかった。 23年は量が少ないので、通常のワインを出荷することはできないので、全部を程よくブレンドして数種類だけのリストになるだろう。 ★チョット元気がないローラン いつ来ても元気印の象徴のようなローランでも、こんな状態の時があるんだなと、思った。 収穫量が極端に少ないのも原因だろうが、そればかりではなさそう。 口に出す言葉が、否定的なところが多かったので驚いた次第。 生身の人間、人生いろいろあるよね。 何とか、いつものローランのように元気印に戻れるように、応援したい!! チョット安心したのは、娘のMerinaメリナちゃんの話になると、大きな目に元気が戻っていた。 […]

15
Fév

これからの世の流れとワイン・物々交換?物心交換の世界

★ESPOAグループとミレーヌ・ブリュ醸造(Visite chez Myrene BRU) 世の中は劇的に変化している。 小さな変化が大きな変化になっていく可能性を秘めた時代に突入してきた。 今までの利益ばかりを追い続ける世界から、人々の心とモノが和して共鳴して繋がっていく世界がやってくる。 . ワインの世界で云えば、大切なことは、有名だとか、公式格付けとか、評価点数が良いとか、ではない。 そんなものが、どれだけ当てにならないかは、もう誰でもが知っている。 . ただ美味しいだけでは、心まで共鳴していかない。 どんな人が? どんな考えで、どんな風に造っているか? . その造り手とワインが、飲み手の心を共鳴させるものをもっているか? . 勿論、自分が生きる為に地球を汚すようなエゴ的な栽培をやっていないことは当たり前。 そして、味を自分の思うように繕う為に体によくない添加物などをあまり使用していない造り。 . そこにあるのは、顔と顔をみながらの“信頼”だ。 この人なら安心。 ワインを通して心と心が共鳴して繋がっていく。 ★福岡市のESPOAナカムラ店(Visite chez Myrene BRU) 九州・福岡のワイン愛好家の皆さん。ESPOAナカムラ店の中村さんがお客さんと一緒にミレーヌ・ブリュ醸造を訪問。 ミレーヌさんのワインの原点である畑にて、テーブルを囲んで造り手と飲み手が一期一会のひと時。 まだ、今の醸造所が建設される前の頃だった。 夏のラングドック日和の気持ちのよい一日だった。 ミレーヌさんは葡萄園の横の広場に長いテーブルを設置してバーベキューをやってくれた。 あまりにも、気持ちよく、時間を過ぎるのを忘れて、昼から初めて日が暮れて暗くなってもまだ終わらなかった。 と云うより、この心地いい場を誰も離れたくなかった。 後半は世界旅行を実施中の中村さんのお客さんが合流して、ギターを持ちだして蝋燭の光の下で歌った。 ミレーヌさんファミリーとも素晴らしい心の交流できた一期一会となりました。今でも語り継がれている夜だった。 中村さんのギター弾き語りでステン・バイミーは本当に素晴らしかった。 造り手と、私達、飲み手のお客さん達とワインを通して心と心が和して繋がっていく世界。 お店を中心にこんなコミュニティーを築けるなんて凄いこと。 ミレーヌさんにとっても、私達にとっても、お客さんにとっても、お互いにお互いが必要としている世界。 . 今、コロナで世界が揺れている。 コロナ後のビジネスのあり方がよく語られている。 . 人として真っ当な生き方、哲学に基づいた栽培・醸造が行われてできたワインへの信頼、そんなワインを究極セレクションして提供する人・中村さんの存在。 真っ当な本物の美味しいワインが生まれた畑で今、皆が飲んでいる。 皆の心が和して繋がっている。 皆の顔に“笑顔”“喜び”がもたらされる特別な小宇宙空間。 この延長線上に中村さんのお店がある。 . フランスに初めて来た人もいる。でもパリを素通りして南仏のラングドック地方の片田舎にやって来た皆。 中村さんを信じてやってきて、こんな忘れがたい特別な一期一会に出逢った。 . 皆が皆を必要としている! 物々交換?いや物心交換の世界である。 これからの世界の変化への重要なヒントがここにはある。 . 人類が文化らしい生活をしだした頃、物々交換経済の世界だった。相手の顔みて、“信頼”できるか否かを判断しながら物々交換をしていた。あまりにも巨大化した現代社会で、再びこの物々交換の時代の根幹である“信頼”というものがより大切な時代になってきている。お互いがお互いを必要として、人間的基本の“信頼”で色んなものを交換し合っていく世界。 […]

1
Août

トレサビリテーを訪ねる熱心な日本販売店の人達

コロナ後の流通業ではそれぞれのトレサビリティが非常に重要になってくる。 あまりにもいい加減なことが世にはびこっている現在。 ものを買う時の判断は、その商品の健全性はますます重要なポイントになってきている。 消費者との本当の意味での信頼性を築くことが必要不可欠なことになってきた。 BMO社の山田さん主催の良質な食品を販売するSTCグループの皆さんがワイナリーツアーにやって来る。 流通業界の経営者の皆さん、幹部の皆さんがやって来る。 ここCH-AGUILLOUXシャトー・エグイユにも毎年やってくる。 造り手が自分のワインに関わる人達に喜んでほしい、との思いだけでワインを造っている心意気に感動する。 葡萄園を歩き、醸造所を見て、一緒にテーブルを囲み造り手ファミリと触れ合い、心と心が繋がっていく。 インターネット販売とは逆の流れだけど、人と人の心が通い合うということがますます重要になってきている。 ワインは人と人を繋げていくエネルギーを兼ね備えている。 ワインで世が和していきますよ!

1
Août

こんなにリーズナブルで美味しいものに出逢えるのもラングドック地方!

☆Bonne Peche ボンヌ・ペッシュ!  よく飲む・家飲み層が泣いて喜ぶボンヌ・ペッシュ。 日本で比較的安いワインは、ビオでもなく、色んなものが混入されているものが多い。 このワイン、自然栽培、手摘み収穫、自然な造り、それでこのリーズナブルさを維持している別格ワイン! このワインもコルビエール地区のCh-Aiguillouxシャトー・エグイユの作品。 ルマリエさんとBMOの山田さんが仕掛けた特別なワイン。 日本で販売されている安いワインは、あまりにも酷く不味いものが多い。 日本のワイン消費が伸びないのは、安目で美味しくないワイン、飲み過ぎると頭が痛くなるが氾濫しているからだ。 何とか、リーズナブルな価格帯で、健全で美味しいワインが必要だった。 山田さんは、エグイユ醸造のルマリエさんに頼んだ。 『何とか、価格的にリーズナブルにできないものか?』 ルマリエさん 『ワイン造りの段階で、普通は出荷みで5年程寝かせるワインを、樽熟成をしないでタンクのみの2年熟成で出荷すれば可能だ。』承諾してくれた。 こうして生まれたのがBonne Peche! 素材の葡萄はすべてエグイユ醸造の健全な葡萄ばかり。 グルナッシュ55%、シラー品種15%、サンソー10% この3品種は除梗して混醸。 カリニャン20%は除梗なし葡萄房丸ごと発酵のマセラッション・カルボニック醸造。 こうして、特別なワインが完成。多くのワイン好きな愛好家が家で日常ワインとして団欒のひと時を豊かにしている。 業務店のハウスワインとしても最高です! (日本での問合せは、BMO社、トロワザムール店にて)

31
Juil

CH-AIGUILLOUXシャトー・エグイユ・5年熟成の貴重なワイン達

☆あまり知られていない飲み頃になって売り出す南仏の偉大なワイン☆ 二つのワイン:Trois Seigneurs トロワ・セニュールとAventureアヴァンチュール ゆったり熟成してから出荷するエグイユ醸造の凄いワイン達。 ビオ栽培、除梗なしの葡萄房丸ごと発酵するマセラッション・カルボ醸造。 自然栽培、自然醸造でここまでの高品質を誇るワインはそう沢山ないだろう。 その上、買い求め安い価格帯。 今、流行の薄ウマ系ではない。 比較的長期マセラッション、古樽で熟成、エキス分、タンニン、果実味がユッタリの濃縮感があるスタイル。 でも確り5年も熟成させてからの出荷だから、すべてが溶けてやさしくなっている。 ゆったりと芳醇でありながら、カリニャン品種からくる酸が常に涼しさを演出してくれている逸品。 石灰質度が強いテロワールから潮っぽいミネラル感がシッカリあるので濃縮感あっても決して重くならない。 スート体にはいっていく。 コルビエール地区の最良の土壌、クリュ・ブトナックのエリアン内に位置している。 ジョウルジュはこのブトナックのテロワールを素直に表現している。 料理人だった息子ジョルジェが戻ってきて、自然に囲まれたにガーデンレストランもあり、まるで楽園のような蔵元。 そんな楽園の基礎を造りあげたお父さんのフランソワもまだ元気で働いています。

31
Juil

フランスの奥深さがわかるCh-Aiguillouxシャトー・エグイユのロゼ

農業国フランスには、元々自然な栽培、自然な造りを普通にやっている人達がいる。 あえて、自分からビオ栽培、自然な造り、なんて云う必要もなく、それが自分達には普通のことだから。 エグイユ醸造には、ここラングドック地方の土着品種が大切に栽培されている。 最近、この南仏の誰もが注目している品種サンソーが多く栽培されている。 元々、サンソ―品種は、この暑い太陽や乾燥に耐えながら、フレッシュさを常に備えている希少な品種だった。 (多くの南仏醸造家は、もっと有名なメルローとかカベルネ・ソービニョンなどに植え代えてしまった。) そんな貴重なサンソーを主体に醸したロゼがこのエグイユ醸造のロゼ! パリの名レストラン・ジョルジュ5で修業して,ナルボンヌでレストランを経営していたジョルジュが蔵に戻ってきた。 鍋を発酵槽に変えて調理するようにワインを醸す繊細な感性を持つジョルジュ。 お父さんのフランソワさんの熟練の技を引継ぎながらも、自分のアイデアも加えながら進化させているジョルジュ。 軽いマセラッションと直プレス方式のこのロゼ。南仏らしい果実味タップリのグイグイ・ロゼ。 暑い日は氷を入れて飲んでも果実味が薄まらず心地良い。 仕事帰りに冷蔵庫から出してグイグイと! 美味しいよ!!   その上、買い求めやすい価格帯だから、更にうれしい。 (問合せはBMO社、トロワザムール店にて)

2
Mar

エモーションに響いてくるワインLes Armieresレ・ザルミエール

南フランスの街モンペリエの街で開催された自然・ビオワイン見本市で特に感動したワインがある。 ラングドック地方の街、ベジエの北東に位置している蔵、ドメーヌ・ラ・ガランスDomaine Garanceのワインである。 多くの醸造家がいる中で、特に感動的なワインを醸す醸造家Pierre Quinoneroピエール・キノネロがいた。 Pierreが精魂込めて醸すLes Armieresレ・ザルミエールがある。 もう彼の感情が伝わってくる液体だ。 ピエールの20年の歴史が、感情が、すべてが入っている。 98年に初リリースだった。でも92~98年までは醸造所を設立する為の準備期間、昼夜も働くほどの努力をした。 そして、98年の収穫直前に交通事故に遭い、厳しい状況の中、醸造家仲間に助けられながら、念願のワインを初リリースした。 それ以降も諸々の受難に遭いながらも、諦めることなく地道な努力を重ねながら今日に至っている。 2度目の交通事故の後遺症で、体が思うように動けないピエールだが決して妥協することがない志には頭が下がる。 そんなピエールが、自分のすべてを打ち込んだワインがこのLes Armieresレザルミエールである。    100歳を超えるカリニャン品種が主体。石灰土壌の中に玄武岩が混じる複雑な土壌。 フレッシュさを感じさせるミネラル感はこの土壌構成からきている。 除梗なしのグラップ・アンティエール(葡萄丸ごと発酵槽に入れる)の造り。 しかも長いマセラッション。 . それでも、ここまでのフィネスとフレッシュさ備えたワインがここにある。 今流行の単に飲みやすい軽めのワインではない。 かと言って、濃くて飲みにくいワインでも決してない。 . 南仏の良さの濃縮した果実味を楽しみながら、軽快さをも感じさせてくれる。酸の残し方が凄い。 だから濃縮感とその上にフィネス上品さが備わっている。 . こんなワインはPierre Quinoneroしか造れない。 ピエールには、お父さん子の娘Cralaクララちゃんがいる 常にお父さんを後ろから支えている。 (このワインの問合せはディオニ社まで)

16
Jan

『Coude à Coude』久しぶりの試飲会!

今日は、パリで活動している自然派ワインのエージェント, オレリアンとギヨーム2人で開催された、コラボでのデギュスタシオン、 『Coude à Coude』=『力を合わせて』です! 会場は Palais Royal の近く      ********************************************************************************* 30人近く居た生産者の中、試飲したのは偶然的にも殆どが女性。 特にエロディ―・バルムとシャトー・レスティニャックのカミーユは同世代、そしてほぼ同じ時期にワインの世界に入り、今ではお互い同年代の子供の母。お母さんごときに子供の会話で盛り上がる(笑)      *********************************************************************************   月日が経っても可愛らしいElodie Balme。 彼女は はマルセル・リショーの元でワインを学び、2006年に父から畑を6Ha受け継ぎました。しかし父は自然派にあまり興味持たず・・・長年父を説得・納得させながら、徐々に畑をビオ栽培に転換。そして今では28Haにも広がるブドウ畑を、Rasteau 村で経営。 そんなエロディーのワインは凛々しさと優しさが混ざりあい、とても飲みやすくて柔らかい感じ。ジューシーで完熟されたグルナッシュと、ストレートな口当たりが味わえるローヌ・ワインです。白の Libre comme l’air 2018は正に空気のように軽やかで、爽やかなワイン。ミネラル感が豊富で後味に残る塩気が印象的。そしてRasteau のVin Doux Naturel は80Gr の残糖があるのですが、重ったるくなく逆にスッキリとした味わい!これなら食後に一本軽く飲んでしまいそうなデザート・ワインです!      ********************************************************************************* Château Lestignac の Camille Marquet 。5歳以下の子供が3人もいるなんて信じられないほど綺麗!!今日は久々に『ママ業』を離れ、自分ひとりの時間を楽しんでいる様子!以前は全く関係ない職業で活躍していた彼女とと夫のマティアスは、2008年彼の祖父のブドウ畑を借りて、ワイン造りをスタート。直ぐにビオ栽培、ビオディナミ栽培を中心に畑作業を開始! この二人のワインはピュアで繊細でデリケート。 マルサン100%で造られたBrumes 2019は濃厚でありながらすっきりとした酸味があり、美味しくてビックリ!メルロ100%のRacigas 2016 は滑らかで女性的でうっとりする味わい。森の香りやレグリス系のスパイスが次々と現れ、しっかりとしたワインを好む方にお勧めです。      ********************************************************************************* ここでもグルナッシュが主役、Domaine La Roche Buissière。スタンドにいたのは、いつでも笑顔で歓迎してくれる、大好きなLaurence さん!確かに夫・Antoineさんはシャイでこのような場所が苦手そう・・・(笑) 短い醸し期間、そしてタンク熟成でのワイン造りにより、熟成度たっぷりなブドウをそのまま味わっているようなジューシー感が生まれます。 Le Claux 2015は4年間の時が経ち、エレガントで大人っぽいワインに。カカオやスパイス、レグリス、又カシスやブラックベリーなど豊富な香りに包まれ、滑らかなタンニンと深く長い後味が魅力的。      *********************************************************************************   熱心なアレクサンドル・バンは仲間のワインを試飲するのに大忙し。代理で妻のキャロリンヌさんが頑張っていました。自然な栽培・醸造に拘りを持ちながらワインを造っているアレクサンドル。テロワールを最大限に表現したワインは、様々なAOC獲得条件に引っかかる事もあるものの、彼のプイイ・フュメは一度味わったら忘れられない程透明感を感じます。 特にL’d’Ange […]

29
Mai

最高の品質と価格と自然度のコストパフォーマンス・ワインPOMPON ルージュ

★ワインは農業! と云う言葉はズバリこの蔵の為にあるのではないかと思う。 50ヘクタールある畑のほぼ半分が葡萄園で、あとは麦や他の野菜の栽培などを行っている。 60年ほど遡ればあのブルゴーニュでさえ、またフランス中が、こんな兼業農家の醸造家が殆どだった。 勿論、畑は馬で耕すのは当たり前。 ★ワインは人! と云う言葉も、ここのファミリーの生き方そのものが、牧歌的で素朴なフランスの農家を再現させたもの。 麦も自分で栽培して、石臼で麦をひいて小麦粉を造り、それで毎日のパンも自分で焼いてしまう。 そんな暖かな家族の生活がワインに表現されている。どこまでも素朴で透明感がある。 そして、誰よりもワインを愛しているヴァンサンがいる。 ★ワインは葡萄園で造る。 健全な葡萄を収穫して自生酵母で発酵。醸造設備は最小必要限のもので充分。これぞ究極の自然なワインである。 葡萄は土着の品種、あのミティークなアラモン品種を主体にサンソー、カリニャン、アリカント品種。 なんて、美味しいんだろう! POMPON ROUGEポンポン・ルージュ! (問合せは日本酒類販売社まで) 日本のレストラン、小売店の皆さんがPOMPONを訪問(日酒販ツアー) 皆さん、東京・パリ・モンペリエ(ラングドック地方)と乗り継いで昨夜に到着。 そして、いきなり超自然な牧歌的農家を訪問。 家の周り広がる50ヘクタールの一部23ヘクタールのテロワールを自分の足で歩いてミクロクリマを体感。 日当たり具合いや、風の流れが微妙に違い、そこに住む微生物・酵母が違う。それぞれの区画のミクロクリマを体感できる。 19年は低気温のせいで2週間ほど例年より成長が遅れている。 そして、シンプルな醸造所の中でテースティング。 そして、おばあちゃん、子供達も学校から昼食を抜き出てきて家族全員で歓待してくれた。 そして、すべて自分達の畑で栽培された野菜ラタトゥイユ、葡萄木を焼いた炭で焼いたソーセージ、をご馳走になった。 勿論、畑で採れたフルーツの自家製のデザートなど心温まる昼食をご馳走になった。 同じテーブルを囲んでひと時を共に過ごす。言葉が違っても、気心が通じ合うものです。 実に大切なことなのです。 馬の扱いを習う。 葡萄木を焼いた炭。 奥さんが焼いたトビッキリ美味しい自家製パン。 おばあちゃんが作ってくれたロールケーキ、チョコレートケーキ、庭で採れたサクランボのタルト。 POMPONポンポンとは、馬の頭についている赤いボンボリのこと。

2
Avr

ジュリーとイヴォ、Masakoさんと焼きの名人Shinoriにて

ずっと来たかったShinoriへ。 何て美味しいんだろう! 笑いが止まらない!! イヴォはこの一月に南仏で試飲会組織L‘Ireelリエールを主催している。 若手の無名醸造家達を集めた面白い試飲会。 試飲会の中では最もフレンドリーでエネルギーのある会である。 若手の中の親分的存在のIvo.

18
Fév

怒涛の試飲会の後はゆったりソワレ

  南フランスからロワール地方のAngersアンジェの街に移動してテースティング・耐久ラリーが続く。 楽しく、過酷なラリーの夜は、ホッと一息のソワレ。 日本からの特別参加のBunonの中湊さん、クマさん、ルシオン地方でトビッキリ美味しいワインを醸すShojiさん夫妻も合流。   どの自然派ワイン試飲会場も想像を絶する混んだ中での試飲はブースに近寄るだけでも、まるで戦いの様相。 自然派ワインを愛する人達が世界中に増えているのを体感できる。 アメリカ、中国の大国が本格的に取り組みだした。アジア諸国も追随している。 ここ近未来の自然派ワインを取り巻く状況が凄い勢いで変化してくのを感じる。 世界中の飲食に関わる業界全体が、動きだしている。 今まで見られなかった業界ワインバイヤー達がこの世界に参入してきている。 さあ、変化の時代の到来だ! これからが面白い!! これからをどう生き抜くか!?どの方向に? どんなワインを? 誰と?どんな風に? この分野も今までの、自然派ワインオタクの時代から大海に就航していくしょう。 自然派ワインを嫌いな人も、自然派オタク的な人も、ワインの世界で働くかぎり、違った観点からからのアプロ―チが必要になるだろう。 一般ワインの蔵元もグラン・クリュの蔵も、極めて美味しいワインを造る人達が、実際にやりだしたことは自然派ワインの蔵元がやってきたことをやりだしている。 こんな風に二極分化してくるのではと思う。 1)極めたワイン(グランクリュも含めた美味しいワイン、今の一部の極めた美味しい自然派ワイン) 2)一般ワイン(今までの普通のワイン、自然派ワインの極めない美味しくないワイン) 自然派ワインというくくりで解決できなくなっているし、必要とされない時代になってきている。 自然派ワインがすべて美味しいワインではない。酷いものもかなり多い。 そんな酷い自然派を指さして『自然派ワインなんておいしくないね!嫌いだよ。』と言って避けていた人も多い。 そろそろ目を覚まして、現実を観ていかないとワインの世界では生きていけない時代がくるだろう。 世界中を飛び廻る中湊さんの話は面白い。 現場を渡り歩いた人しか語れない真実がある。 『アジア諸国は日本人が考えているアジアではないことを、』力説する中湊さん。 ここ近年で世界は変わるだろう。そんな中で日本人はいつも中心で活躍していくだろう。日本人の真価はこれからだ! 何故! “和”の哲学をDNAにもっているからです。 世界を大局的にとらえて“和”をイメージできる生き方ができるからである。 国境を超えて日本人は活躍していくだろう! ★Le Temps d’Aimer ル・タン・デメ醸造のSorcellerieソルスルリ ウーン、何て美味しいんだろう!    

18
Fév

試飲会ラッシュ、南フランスの陣が終了

★Le Vin de Mes Amis ル・ヴァン・ド・メザミ 最も、古くから自然な造りをはじめた古参、中堅が多い試飲会 やっぱり、熟練された技から生み出された液体には感動するものが多い。 ★Les Affranchis レ・ザフランシ 古参から新人の醸造家までバランスよく構成されていて面白い。 小粒でもキラリと光るものを持っている個性的な醸造家が多い。 ★L’iréel リレール 上記の二つの試飲会メンバーに入れない若手醸造家が多い。 ラングドック地方の最も元気印の醸造家Escarpoletteのイヴォが主催しているサロンである。 新人や若い人が多いので活気があって、よりフレンドリーな雰囲気がある。 今年は京都の大鵬の名シェフ幸樹さんが料理を作ってくれた。 ★Roots66 ルーツ66 最も小規模でファミリー的な試飲会。 スタイルも超ナチュレルなものを目指している蔵人が多く、 まだ世に知られていない蔵もあり興味深い試飲会でもある。 ★Millesime Bio ミレジム・ビオ 最も大きなサロン。モンペリエの巨大な展示会場で行われている。 色んな国からビオ栽培者が一同に集まったという感じ。 ビオというだけで、あまり好ましくないワインも多かった過去がある。 でも、今年はかなり意識も造りも自然な方法をとるところが増えている。 価格も安いものが多く、興味深い蔵を何件が発掘した。

17
Fév

やっぱりMarc PENOTマルク・ペノさんは凄い!!天も味方につけた18年

(Les Affranchis レ・ザフランシ試飲会) あの強烈に酸っぱい品種グロ・プランもペノさんが醸すとまるで別モノ! ペノさんはグロ・プランの別名フォールブランシュという名をつけて出荷している。 ゆったりした果実味の中にシスト土壌のミネラル感とフォールブランシュ独特の酸が見事に 調和している。 人生をワイン造りに賭けてきた天下一品の技が光る! 誰がこんなフォールブランシュ造れるか!?もうペノさんしかいない! 天候不順で3年間も収穫が激少化して、すべてが切迫した状況のなかで、 18年は天も味方してくれた。 苦労した後の最高のワイン!皆に笑顔が戻った。    18年はムスカデ品種でプリムール新酒を醸した。Pour de raisinピュール・ド・レーザン。 これまた、リーズナブルな価格の上に、グイグイ入ってしまう絶品なワイン。 多くの外国人バイヤーも驚きの品質。 (問合せはESPOA)(野村ユニソン社)