21
Août

スペイン自然派ワインの夏祭り(見本市)H2O Végétal –Part2

会場に着くと、目の前にこの人がいた。 自然派のこれはというイヴェントには必ず参加している人、Thierry Puzelatティエリー・プゼラ。 この人はフランス以外の国でもVin Natureに興味がある人がいたり、大切な試飲会があればどこへでも飛んで行くでしょう。 ティエリーThierryを見ると、Monsieur le Vin natureと呼びたくなる。 Souvenir de Fête du vin nature chez Lapierre (photos de 2013) 真夏に、この暑さと夏祭り、それにティエリーの顔を見れば、どうしても、Marcel Lapierreマルセル・ラピエール家のあのFête du 14 Juilletを思い出してしまう。 朝まで徹底的に飲んだあの祭りを。ティエリーは毎年出席していた。 しかし、あのお祭りは今思うと凄いメンバーがいて超濃厚だった。まさに、自然派ワインを育てたお祭りだった。 あらためて、いつか特集を組んでレポートしたい。 でも、今回のような、Vin Nature夏祭りが至る所で開かれるようになったので嬉しい限り、素晴らしいことだ!!

21
Août

スペイン自然派ワインの夏祭り(見本市)H2O Végétal!-Part1

スペイン自然派ワインの夏祭り(見本市)H2O Végétalへ! 社員キショウKishoの運転でバルセロナからタラゴナTarragonaまで野村ユニソンUnison社のジュンJunさんと移動。 タラゴナの山側にあるピネル・デ・ブライPinell de Brai村まで約2時間。 夏祭りH2O Végétal見本市はこの二人!! 真夏のバカンス時期にゆったりした試飲会、いかにもスペインらしいおおらかな雰囲気。 この二人の性格そのものの心地よい試飲会。

16
Août

BRUTALブリュタルに、こんな人達が来ていた ・・・・・

自然派ワインビストロ・ブリュタルBistro BRUTALにて 若手ボジョレ軍団 軍団若大将のDomaine Coquelet ドメーヌ・コクレのDamienダミアン・コクレ(右端の仮面)、 ボジョレからKeke Descombes ケケ・デコンブ、Anthony Thevenet アントニー・テヴネなどボジョレ軍団もワインビストロ「ブリュタルBRUTAL」に来ていた。        私の大好きなアラン・カステックスのマグナムを大事そうに抱えた、ブリュタルの店の人。 名前は知らないけど自然派見本市会場でよく見る人。

16
Août

もう一本! Oriol Artigasオリオル・アルティガスのワイン!

自然派ワインビストロ・Brutalブリュタルにて ★Beier バイエール2016★ スペインのアレイヤ地方でも希少になってしまった土着の葡萄品種バイエール100%。 オリオルは、昔の人が植えていた葡萄品種を本当に大切にしてる。 90年代に、バルセロナ近辺の葡萄園は、売り安い有名品種に植え代えてしまった実情がある。 この地方で昔から永年に渡って栽培されてきた品種には、それなりの理由がある、と考えている。 このスペインの乾燥した気候風土に耐えられる品種であったに違いない。 それにもっと大切なことは、ここの暑さでも熟しながら、酸を残せる品種であることである。 強烈な太陽のもとでも決して重くならない品種だった。その一つがバイエール品種。 バイエール品種を除梗なしのマセラッション・カルボニック醸造、1週間のみのマセラション(かもし)。 エレガントでフレッシュな果実味と白コショウのようなスパイス。 まるでフランス・ロワール地方の爽やかなピノ・ドニスを思い浮かばせる風味がとても特徴的。 ミネラルと旨みは相変わらず抜群。 . これは、もう絶品です。 まだ、パリ、フランスでも買えません。 そんなワインが近日中に日本に入ります。自然派ワインの宝庫!JAPONで是非、楽しんでください!! 5、6本目は、流石に違うものを飲った。 イタリア人のロマンな男、Partida Creusパルティーダ・クレウス醸造のMassimoマシモさんがスペインで造っているワイン 「SM」。 SMの意味は、サゾ・マゾではありません。カタロニアの土着葡萄Sumollスモール品種の意。 6本目はJunさんの選択でイタリアワインVodopivecを開けた。どちらもスート体に入っていく美味しいワインだった。

16
Août

驚くべき オリオル・アルティガスOriol Artigasのワインの魅力

自然派ワインビストロ・Brutalブリュタル もう、私もKishoもJunさんもまるで催眠術にかかったかの如くにオリオル・アルティガスOriol Artigasのワインに魅されてしまった。 私は仕事がらビストロにくると、色んな造り手のワインを試すのが普通。でも今日はそんな理性が働かなかった。 3本目は El Rumbero エル・ルンベロ Oriolオリオルさんが今借りている醸造所マス・ペリセールMas Pellisserの周りにある畑の葡萄を仕込んだもの。 花崗岩土壌に育つ17歳のメルローを、ダイレクトプレスしてブラン・ド・ノワールのジュースをとり、シラー品種とグルナッシュ品種を5日間マセラッション(カモシ)したものを、合わせて醸造したワイン。 メルローの爽やかさにシラー、グルナッシュの果実味、僅かなタンニンで、まるで水のように喉を通り過ぎていく凄い奴。 全く違う造りのワインやジュースを組み合わせて醸造するという発想の造りが凄い。 最近の若手の間で頻繁にやられている造り。今までの造り手にはなかった発想。 その昔、日本で新しい世代の事を“戦争を知らない子供達”と呼んだことがある。 この自然派新世代のことを、“マルセルを知らない子供達”と呼びたくなってしまう。 Marcel Lapierreマルセル・ラピエールは化学剤や人為的な妙なテクニックで化粧されたワインに対して、Vin Natureという言葉で表現した。 今の若手は、もうそのスタードは過ぎている。 自然が当たり前で、最初から次の段階のことを考えている。 こんな造りのワインに触れる度に、ある時代が物凄いスピードで進化しているな、と痛感する。 毎日、移動しながら色んなワイン、色んな造り手と出逢いながら、この自然派ワインの世界がどんな方向へ、どんな形になっていくのか、あれこれ思考しながら楽しめるのが最高に嬉しい。 豚とコシのある海藻を合わせてソーテした一皿にピッタリ、そしてほぼ生に近い牛に合わせた。 それは、もう格別でした。

16
Août

Oriol Artigasオリオル・アルティガスのワインは飲み始めたら止まらない!!

自然派ワインビストロ・Brutalブリュタル ★La Prats ラ・プラツ★ これまた絶品のロゼ!! オリオル独特の心地良さ!! 何というLiquideなんだ。 どこまでもやさしく、あじわいの滋味ふかさ。    白のあとは、スペインの生ハムとトマト風味のガスパッチョ風の野菜冷スープに、 驚くほどのマリアージュ!! 生ハムの塩っぽさとミネラルからくる潮っぽさが抜群にピタッとくる。 地野菜系の甘味とトマトの爽やかさ、この旨味とワインの酸がピタリ!! オレンジカラーもピタリ!! 日本に入ったら、地野菜系のトマトと是非合わせてみてください。この組み合わせ、驚きますよ!!

16
Août

バルセロナ自然派ワイン専門ビストロ …………………. Brutal ブリュタルは超満員

Memoire de l’Histoire de Vin Nature. Le premier bistro Vin Nature, L’Angevin. バルセロナの自然派ワイン・ビストロBrutalにいると、嬉しくなる。 本当に自然派ワインがここまで浸透してきたか、と感じる。 年配の人から若い人まで色んな年代の人達で賑わっている。 明らかに美味しい夕食と美味しいワインを飲みにわざわざここにやって来た人達だ。 今日も超満員だ。 自然派ワインの世界が、いままでとは全く違ったスタードに突入したのをヒシヒシと感じる。 ワインを飲みながら自然派ワインの歴史が頭に蘇って来た。 ★Histoire de Bistro Vin Nature, naît à Paris.★ ★自然派ワインビストロの歴史に思いを馳せた。パリだった★ 1989年にパリでJean-Pierre Robinotジャンピエール・ロビノが自然派ワイン専門ビストロ“ANGEVIN”アンジュヴァンをオープンしたのが初めだった。まだ、ほんの一部の人しかVin Natureという言葉すら知らなかった時代だ。 店の近所にフランスで最も権威のある新聞社Le Mondeの本社があったのも幸いした。 多くの記者、文化人が出入りして、本物ワインの造りを実践しているVin Natureの醸造家達の存在を世に知らしめた。 当時90年代はワインビストロと云えば、グランヴァンやロバート・パーカーが高得点をつけたワインを楽しむ場所だった。 物事の奥を追究するコアなワイン愛好家達は、化学物質を使って化粧をして味を調える一般的な有名ワインから離れて行った。 超コアなワインラヴァー達がVin Natureに興味を持ち始めた時代だった。 私も90年代に時々“ANGEVIN”アンジュヴァンに顔をだしてラピエールの年代ものをよく飲んでいた。 そして、今、フランスの自然派の中心醸造家達、マルセル・ラピエールをはじめ多くの醸造家達の集まり場所だった。 ここから、若手醸造家が自然派ワインに入ってきて、一挙に広がっていったのである。 それから約30年の歳月が流れてVin Natureがバルセロナでこんな風に、普通に飲まれる光景に出逢うと感慨深いものを感じる。。 ちなみに、そのJean-Pierre Robinot自身も今は出身地のロワール地方、Jasniersジャニエール村に戻って、醸造元L’ANGEVINを立ち上げてトビッキリ美味しいワインを造っている。 ロビノL’ANGEVINアンジュヴァンのCuvée Bistrologieキューヴェ・ビストロロジーは最高に美味しい!!

16
Août

バルセローナの人気店BRUTALが一押しの醸造家         Oriol Artigasオリオル・アルティギャス

自然派ワインビストロ・Brutalブリュタル オリオルの彼女のアヌックさんはこのBRUTALでサーヴィスをしていた女性だ。 ここブリュタルでは、随分前からオリオルのワインを全面にだしている。流石の選別眼だ。 今夜はバルセロナは35度という暑さ。海に近いこともあってフランスよりは湿気もある。 夜になってもあまり下がらない。 そんな時は、軽めで酸もあって僅かに超微発泡の白ワイン、La Rumberaラ・ランベラが最高だ。 暑かった昼の汗が、サーッとひいていく感じ。爽やかで旨味がのったやさしい液体が体にスーット体に入っていく。            な、なんと美味しいんだろう!! 一か月半前に瓶詰したばかり、チョットだけ最初しまっていたけど、どこまでもやさしいタッチで舌の上を流れていく。 オリオルは昔から、この地方に植わっている土着の品種を大切にしている。 パンサ・ブランカ品種100%、バルセロナよりフランス側の15キロほど行った山と海に挟まれた標高200~250mの北・西斜面の畑がフレッシュな酸を。土壌は花崗岩が海の潮で風化した白砂状が優しさを。僅かに硬いシストがあり、スカットしたミネラル感をだしてくれている。       

16
Août

バルセロナの夜は やっぱりBrutal ブリュタルへ !!

自然派ワインビストロ・Brutalブリュタル ホテルから散歩しながらビストロ・ブリュタルへ! バルセロナの街は至る所にスペインとカタロニアの国旗が翻っている。 自然派ワインと美味しい料理!のあるビストロ・ブリュタル。 店に入ると左にカウンター席、中央左にどっしりした大きな木製テーブル、右壁に今店で力を入れている自然派ワインが並んでいる。 今夜は、野村ユニソン社のJUNさんとKISHOでやって来た。 ここの品揃えは私の好きなワイン揃っている。 今、現在、私は最も注目している醸造家Oriol Artigasオリオル・アルティギャスがある。 なんと、嬉しいことだ。本場バルセロナで今、直ぐにでも飲みたいワインだ! そして、Foullard Rouge フラール・ルージュ、Cyril Alonso シリル・アロンゾ、 そして、モーリーのPetite Baigneuse プティット・ベニューズがあった。どれも、嬉しいかぎり。

16
Août

大好きな街バルセロナ BARCELONA

ランブラ大通りにあるボッケリア市場はヒト、人で込み合っている。 今日のバルセロナは36度という猛暑。 スペインと云えばタパス!  タパスにグット冷えた生ビール。 市場の奥に新鮮な魚介類タパスが食べられるカンターの店がある。 大好物のイカ焼き・ポテトのタパスで冷えたビールをひっかけた。

15
Août

大海を目指したクリストフ・コロンブス像があるBARCELONAバルセロナ

未知の大陸を求めて大海を駆け巡った究極の探検家コロンブス。 スペインが海をリードしていた時代の中心バルセロナ。 街の中心から海まで歩いて来れる楽しく明るい街。 明日からスペイン自然派ワイン見本市はタラゴナで開催される。 前夜はバルセロナで楽しむ。 海に繋がっているラ・ランブラ大通りは、いつも観光客で賑やかである。

15
Août

アレクサンドル・バン一家と温かい昼食

家庭菜園の野菜タップリ、美味しい牛肉。そしてトビッキリ美味しいワイン! 長女MadeleineマドレーヌちゃんがSommelièreソムリエールをやってくれた。 真剣に私達のグラスに心を込めて注いでくれました。 暖かなファミリーに包まれて、忘れられないテーブルでした。 こんな暖かいファミリーが丹精を込めて造ったアレキサンドル・バンのワインにエモーションが伝わってくるのは当たり前だな、と思った。 全員の写真は、私の重い一眼レフのカメラで6歳のピエールが撮影してくれました。 左の女性は、今、マーク・ペノのセネシャリエールで働いているミワコさんです。 そして、フロマージュには、特別なワインを開けてくれた。 アレキサンドルと同じくAOC組織と裁判で勝訴サンテミリオンのCh-Meylet2002シャトー・メレを開けてくれた。

15
Août

アレクサンドル、ビオディナミ研究所のような農園

ALEXANDRE BAIN アレクサンドル・バン醸造 今日はアレキサンドル・バンの日本の佳き理解者であり、パートナーである野村ユニソン社の藤木さんとやって来た。 アレキサンドル2世のピエール君と一緒に畑を見学。 アレキサンドルも自分の今までやって来た仕事内容、昨今変化したことを詳しく説明してくれた。 何より驚いたのは、6歳のピエール君がお父さんの話すことに真剣に耳を傾けていたこと。 ピエール君もお父さんに負けない素晴らしいワイン造り手になるだろう。 藤木さんと共に、熱く語るお父さんの話しに真剣に耳を傾けるピエール君。 スカイブルーの濁りのない視線が、お父さんのような真っ直ぐなDNAを引き継いでいる。 将来が楽しみだ!

15
Août

正義は勝つ!

ALEXANDRE BAIN アレクサンドル・バン醸造 5年後ぐらいから土壌が活性化されてくると同時に、アレキサンドル・バンのワインは世界中から注目されるようになった。 ビン詰めすると即売れきれになってしまうほどに。 しかし、AOC協会組織より嫉妬による妨害が入った。 2015年産のアレキサンドル・バンのワインがPouilly-Fumé のAOC原産地呼称を拒否されたのだ。 今や、世界中にファンを持ってPouillyFuméを代表すると云っても過言でないワインを、“酸化している”と拒否内容をつけて拒否したのである。 自然派ワインに反対するこのようなグループの嫌がらせは、実際にフランス中で行われている。 しかも、どれもそのAOCを代表する人気蔵のワインである。 本当にくだらないことである。AOC自体の自殺行為と云って良い。 AOCはその地域の品質を向上・維持する為の組織だったのに、今はその逆のことをやる組織になり下がっている地方がある。(すべてではない) 真剣に命がけで畑と向き合っているアレキサンドルは大きな失望だった。 でも、アレキサンドルは諦めなかった。 AOCの上部組織を相手に裁判を挑んだのである。 色んな人達がアレキサンドルの畑、醸造所にやってきて調査をした。 組織、裁判に関わる人達が10回も、毎回同じ調査と質問をしにやって来た。 流石のアレキサンドルも11回目には、怒って調査員を返した。 何か粗さがしのような態度の調査だったからだ。 アレキサンドル・バンがやっていることは、非の打ちどころがないほど完璧に健全だったからである。 裁判の結果は、勝訴で終わった。 当たり前のことだ。 アレキサンドル・バンのように、フランスの佳き農家を代表するような、真面目で命がけで仕事している人を、陥れるようなことがまかり通ったら、もうフランスの農業の未来はないだろう!! この裁判例は今後の判例に大きく役に立つだろう! ブラヴォー!! 正義は勝った。

11
Août

1億3千500万年前、1億4千万年前の特殊土壌

ALEXANDRE BAIN アレクサンドル・バン醸造 ワインは人が大事。 でも土壌のカパシティーも大変に大事。 手に入れた土壌が凄いことを知っていた。 2種類の土壌だった。 11ヘクタールの内、8ヘクタールは、地殻変動で1億3千500万年前の石灰岩盤がほぼ表面近いところにある特殊な土壌だった。 アレクサンドルはこの特殊な土壌の可能性を最大限に生かしたかった。 その為にも、やはりbio栽培で土壌を生かすこと、つまり土壌中の微生物を生き生きさせて活発にすることだった。 除草剤や殺虫剤を畑にまいては、決して土壌を生かせないことを知っていた。 最初からbio,ビオ・ディナミ農法を目指した。 この土壌からは、潮っぽいミネラル感が豊富なCuvée précieuse キューヴェ・プレッシウーズが代表 もう一つは、1億4千万年前のキメリジャン系石灰土壌だった。魚介類の化石が多くある。粘土質層も混ざっている。 力強さ、長さを備えたワイン質ができる。太陽を感じさせてくれるワインができる ここの土壌からはMademoiselle Mを造っている。 昆布ダシ系の旨味がタップリのワイン。 ほぼ10年間の徹底したビオ栽培のお蔭で、土壌は生き生きしている。 10年の歳月をかけて14区画の各土壌の特徴が活かされるようになった。 この土壌の中には何億という天文学的数値の微生物が生き生きしている。 その微生物の一部である元気な自生酵母もこの土壌で生き生きと育っている。 この自生酵母達が、アレキサンドル・バン独特の深い風味を醸し出してくれている。

11
Août

背水の陣で賭けたワイン造りへの夢。アレクサンドル・バン夫妻

ALEXANDRE BAIN アレクサンドル・バン醸造 アレクサンドルは葡萄栽培・醸造家の家で生まれたわけではない。 でも18歳の時には、もう醸造家になろうと決意していた。 この辺のところが、既に多くの醸造家とは違う。 単に家系の醸造所を引き継いだのではない。 ワインが造りたくて、ボーヌの栽培・醸造学校で学び、そこで今の奥さんと巡り逢う。 奥さんも、ブルターニュの出身でワイン造りとは全く関係がない家系で育ちながらも、小さい頃からワイン造りをしたかった。だからボーヌのワイン学校へ進んだのである。 この二人が巡り逢って、共通の夢の実現が始まった。 2007年にすべて借金で畑を買い、家を建ててゼロいやマイナスからのスタートをきった。 毎年の返済もあり、まさに後には引けない背水の陣のスタートだった。 私は最初の年から知っている。 当初の5年間はもう必死に作業をやっていた。 まずは、土壌の改良、土壌の微生物を活性化するのに必死だった。 彼ほど忠実にビオディナミ農法の研究・実践を自分の畑を研究所のようにひたむきにやっている農業者を見たことがない。 ★2年目の2008年の頃のアレキサンドルの写真。 ★4年後の2011年の写真を添付します。大変に痩せたアレキサンドルがいた。 ここまで仕事するか、と思う程に必死にガムシャラに働いた時期のアレキサンドル。 写真からも読み取れると思う。チョット、心配した程痩せていた。 ★2017年7月 10年間やるべきことをやりきって、自分の方向性がハッキリとして、その自信も伺える。 でも、そんなに甘くない現実も目の前にある。温暖化による天候被害によって、16年、そして今年17年も収穫が普段の20%も取れない状況におかれているアレクサンドル。 一朝一夕には、人が感動するワインはできない。 そして、試練はまだ続く。だから、エモーションが伝わってくる。 何があっても貫くエネルギー、じっと自然と向き合う静けさ、そして、あふれる勇気がある。

11
Août

Alexandre Bain 情熱家 アレクサンドル・バン

C’est un nectar, fait à la main. Ce liquide vous donne une énergie, une tranquillité et un courage. これは、お神酒です。この手で造られました。 この液体は、あなたにエネルギー、静けさ、勇気を与えてくれます。 J’adore ces vins et ce Vigneron. 私の大好きな造り手と大好きなワイン。 Alexandre est un grand passioné du vin. アレキサンドルはワインに対して絶大な情熱を持もっている。