11
Nov

Bistro Simba (ビストロ・シンバ)

今、日本で一番食べに行きたいレストランは? と聞かれれば、即、“SIMBAシンバ”と答える。 何故? まず、大変、美味しい。 そして、飛っきり心地よい。 ワインのセレクションが凄い。 これだけ、三拍子揃ったレストランは本当に少ない。 最後に、菊池シェフの“気”が店中に行き届いている。私にとっては間違いなく三ツ星だ。 まずは、Stéphane Tissot*ステファン・ティソの 発泡ワイン Crémant du Jura Nature クレマン・ドゥ・ジュラ、ナチュールで乾杯 !! な,何て!スッキリ爽やかで真っ直ぐなミネラル感。 これがあればシャンパーニュはいらない。 ツマミに小魚の揚げ物。 もみじの黄葉、稲の穂、まるで俳句の世界だ。 ムール貝蒸し。 目の前で、磯野の香りがプーン。 ウーン、香草の香りが混じって潮の風味タップリ。 菊地さん自ら演出してくれました。 ウワー、こんなワインもありました。 Domaine de la Borde, Julien Mareschal*ドメーヌ・ド・ラ・ボルド、ジュリアン・マレシャル Jura ジュラ地方のArbois Pupillinアルボワ・ピュピラン. Cote de Caillot コート・ド・カイヨ。 石灰質の石ころが転がる標高500mnの急斜面にシャルドネである。 どこまでも繊細でミネラリーなワイン。 菊地さんの繊細な魚貝料理にはピッタリのスタイルだ。 これ以上マッチするワインは少ないだろう。    今日はこんなメンバーでやって来た。 ローヌのターン・エルミタージからDard et Ribo*ダール・エ・リボのRené Jean*ルネ・ジャンを囲んでCPVメンバーの勢ぞろい。 PARISスタッフの貴翔も、大阪の石川君も参加。 CPV JAPON の竹下君、そして、CPVの太陽であるまどかさん。 チョット、早目の忘年会のようなもの。 この辺から、皆、調子に乗ってきた。 ワインをポンポンと開けた。 […]

9
Nov

銀座、AUX AMIS オザミ8階

  大人の街、銀座。私はこの街が好きだ。 この街の片隅に事務所がある。 私の友人、90年台にパリに居た丸山広人の店もこの銀座にある。 日本に帰って来た時は、まずAUX AMIS*オザミに顔をだす。 我が家に帰ったという感じがする。 今年、オザミビルを建てた。 今日はまだ行ってない8階のオザミにきた。 青木さんが、笑顔で対応してくれた。 季節がらボジョレ・ヌーヴォー、Jean Foillard*ジャン・フォワラールをサービスしてくれた。 ジャンの熟練技、流石だ。ブレのない美味しさ。 料理も繊細で美味しい。 Wagyu – Boeuf japonais オザミの和牛は美味しい。 フラール・ルージュのグラヌーズを開けた。 素晴らしいマリアージだった。 Que c’est bon. On a ouvert Les Glaneuses de chez Foulard Rouge. Magnifique mariage. Jean François Nicq*ジャン・フランソワ・ニックの顔とピレネー山脈の麓のモンテスキュー村の景色が浮かんできた。 ムッシュ丸山が、考案中の新作デザートをもってやって来た。 見かけはどこから見ても,皮をむいただけの茹で卵。 打皮はそのままで、切ると中身がクリーム、黄身も使った立派なデザート。 なかなか面白い。 Crabe japonais 私はカニに目がない。イヤ、全く抵抗力がない。と云った方が正しい。 カニが食べられると聞いたら何をおいても行ってしまう程、カニが大好きだ。 日本に来る楽しみの一つがカニである。 素材そのものでここまで完成された旨味を持っている食べ物はないと思う。 今日はこのメンバーでやった来た。丸山宏人。梶川さん。 久しぶりの梶さんとの再会だ。梶さんはソムリエ世界コンクールで第5位に入賞した元ソムリエ日本優勝者。 今では、ソムリエは卒業して、全く別の仕事をしている。噛めば噛むほど味のある人だ。 忙しので時々しか会えない。 しかし、カニ屋さんには美味しいワインがないのが残念だ! この点だけが、不完全燃焼。 でも、美味しかった。感謝!丸さん、梶さん、またやりましょう。

6
Nov

OLIVIER COHEN des Vignes d’Olivier, est à PARIS, chez MAMAGOTO, Bistrot à Vins Natures.

オリヴィエ・コーエン、レ・ヴィニュ・ドリヴィエ 造る方もビストロも世代が若い。そこに集まる人達も20代、30代前半と若い。 今日は、南フランスの若手で人気急上昇中のオリヴィエ・コーエンがパリで試飲会。 今年四月にオープンしたBistrot MAMAGOTOにて、ジャズナマ演奏を聴きながらのテースティング。 こんな心地良いテースティングを仕掛けたのはソムリエのギヨムだ。 ギヨムの自然派ワインに対する愛情とPASSIONは凄いものがある。 絶妙なトークでお客を魅了してしまう。 また、この店から多くの自然派ファンが増えていくだろう。 オリヴィエのワインは南仏にも関わらずフレッシュで 果実味中心のグイグイ体に入ってしまう。 コルクを抜いたと思ったら。もうボトルが開いてしまっている。 恐ろしく飲みやすい品物。 オリヴィエは世界のリゾート地、ニースの出身。 お姉さんは外科手術の医師、家族の中でもオリヴィエだけが異端児的な栽培家になった。最初は大学で法律を勉強していた。 自然派ワインに巡り逢ってから、オリヴィエの人生は変わってしまった。 この明るい性格で自然派の大御所醸造家達から可愛がられているオリヴィエ。主だった醸造家のところへ何の躊躇もなくいって、直ぐに溶け込んでしまう性格。だから独立する前にすでに多くのことを学んで,吸収して来た。 お父さんには、大反対された。それを押し切ってラングドックきっての特殊ミクロクリマを備えているArgelliersアルジェリエ村に畑を3年前に購入。(ラングドックきっての涼しい特殊なクリマ) 今ではそのお父さんが最も熱烈なオリヴィエ・ワインのファンになっている。 昨年、同じくニース時代からの恋人、アレクシアと結婚した。 現在、メロメロのオリヴィエ。 2016年は、難しい年で収穫量が半分ほどになってしまった。 それでなくても、引っ張りだこで、なかなか日本に回ってこないのに、チョット心配だ。  オリヴィエのところには、いつも若手醸造家、将来の醸造家志望の若者達が集まってくる。たまり場的存在になっている。 それも、20歳台の若手ばかりだ。 ここから将来優秀な醸造家が誕生するだろう。 MAMAGOTOのシェフはKohjiさん。繊細でフレッシュなスタイルの料理。 自然派ワインにピッタリだ。 イノシシの肉が全く臭くなく柔らかで驚いた。 オリヴィエはアレクシアにメロメロ。   いい夜でした。 On a passe tres bon moment avec vous. Merci Olivier, Guillaume,Kohji san.

5
Nov

Soirée chez Mamagoto avec Thierry de Mont de Marie (Languedoc)

LE MONT DE MARIE*ル・モン・ド・マリーのThierry *ティエリーがパリにやって来た。 収穫が終わって、醸造も一段落ついたところで、ホッと息をつく休みも兼ねて、パリのビストロ巡りにやった来た。 ル・モン・ド・マリー醸造と云えば、自然で、美味しくて、比較的安目の3拍子揃ったワインを造る貴重な醸造元。。 ニームの近くのSouvignargueスヴィニャルグ村にある。 今、フランスでもチョットした話題になっている地区である。 自然なワインで手頃な価格帯のワインを造る蔵が数社ある地区。 ティエリーはそのリーダーである。   Anatheme*アナテムなど劇旨安を醸している。フランスでも自然派ワインでリーズナブルなワインの需要は大変に高い。 同じく、ラングドック、マルペール地区の Mas de Mon Père*マス・ド・モン・ペール醸造のFrédéric*フレデリックと一緒にやって来た。今夜は、今年の4月にオープンしたばかりのビストロMAMAGOTOにやって来た。   店に入るとメドックの自然派がカウンターに置いてあった。 そうCLOSERIES DES MOUSSIS*クロズリー・デ・ムシだ。 たたの0.4Hの畑は150歳の古木で造った正真正銘のメドック自然派ワイン。  私だけ、ちょと早く着いてしまったので、一人アペリティフがわりに一杯メドックを注文。久々のボルドーだ。 私は6年間もボルドーに住んでいた。心の奥ではいつもボルドーを探している。私の第二の故郷のワインだ。久々のカベルネ・ソ-ヴィニョンだ。 やっぱり、私はボルドーが落ち着く。 MAMAGOTOママゴトのシェフは日本人のKohjiさん。 タパスのような小皿料理が沢山あり、ワイワイ皆で分けながら楽しめる料理。 まずは,生カキを注文。ワインはアルデッシュ地方の人気者シルヴァン・ボック*Sylvain Bockのシャルドネを合わせえた。 これはソムリエのギオムの提案だった。バッチリでした。 次は魚を注文した人、肉料理を注文した人、どちらにも合うボジョレのリリアン・ボッシェ*Lilian Bauchetのワインを合わせた 難しい年を乗り越えた醸造家達、ワインの話しは尽きない。楽しいひと時を4人で過ごしました。 今週の土曜日はジャズの生演奏とOlivier Cohen*オリヴィエ・コエンがパリにやって来て試飲会をやるとの事。 土曜日の予約をした。ジャズとオリヴィエのワイン楽しむ。 ヤー、よく話し、よく飲みました。

25
Oct

Les 3 Amours *レ・トロワ・ザムール 恵比寿

やってきました、恵比寿にあるワインショップ、Les 3 Amours *レ・トロワ・ザムール!! ワインインポートやワインコサルティングをやっているBMO様のワインショップ及びワインバー!! マルチな面で活躍する方たちです。 Les 3 Amours とは3つの愛、ワインを造る人・伝える人・飲む人の3つの愛を込めて名づけられました。 お店の回転が速い恵比寿の中でも10年続いているこの場所はまさに伝統的!! ワインのセレクションは勿論ですが、とにかくウィンドウのデッサンやお店の中のレイアウトが凄い! 生産者たちのメッセージや写真、スタッフのコメント、本当に活気的でアットホームな雰囲気です! ウエタサン、ネギさんそしてセイトさんのフレンドリーな笑顔にお客さんも癒されている様子。 今はルシヨンでワインを造っている Domaine Potron Minet*ドメーヌ・ポトロン・ミネのワインフェアや、もうすぐ解禁となる南のヌーボー(アルノー・ヌーヴォー)、勿論ボジョレーヌーボーのフェアの真っ最中! エントランスには、上品でスーッと飲みやすいガメイ品種を醸造するChristophe Pacalet*クリストフ・パカレのポスターとメッセージがドーンと! 楽しいお店ですので恵比寿に寄ったら是非遊びに行ってください!

25
Oct

BMOメンバーとVintheoでランチ!

今日はいつもお世話になっているBMO様のメンバーとオシャレなフレンチでランチ! Vinthéo*ヴァンテオは渋谷、中目黒、新橋とマストな場所に店舗があり、おいしくてしかもお手ごろな価格でランチができちゃいます!夜は気軽に飲みながらおつまみチックに楽しめます!何といっても岩手の短角牛の熟成肉が、見るだけでよだれが出そうなくらい旨そう・・・!自然派ワインを片手に是非楽しんでください!

21
Oct

Méli Mélo

今日は念願のフレンチレストラン、メリ・メロ*Méli Mélo へランチをしに来ました! 13年前にオープンしてから、フランス生産者にも一押しの宗像シェフの人柄と料理! 私もだいぶ前から、ルネ・ジャン・ダールに早く行ってこいと言われ続けていました・・・(笑) とてもラブリーなデコレーションとインテリア!アット・ホームな雰囲気についつい長居してしまいます。 レアな自然派ワインのボトルもズラリ!見ているだけで楽しいし、すべて試飲したくなります・・・! 次回は是非ディナーも楽しみたいです!

15
Oct

Elmer Restaurant

一年前にオープンした、Elmer*エルメールへゴー! 会社の裏道にある、隠れレストラン!自然派ワインたくさん、お肉は豪快、是非行ってみてください! 豪華なアペタイザー 豪快なラム肉と牛肉の丸焼き! ワインはもちろん自然派 デザートも可愛くておいしい! ニコラ・カルマランと彼女のビバさん アサミ & キショウ 会計士のキャム・ヨン

11
Oct

PASSIONの人、中川マリさん。

先日、日本より大阪の業務用卸酒店・小松屋の中川マリさんがパリにやって来た。 マリーさんは本当にいつも元気で、笑顔で気持ちの良い女性だ。お母さんがスリランカ人の美人さん。 数年前、一年間休職して世界一周の旅を実現した恐ろしく行動力のある女性。 小松屋・社員としてフランス・ワインの旅に何回も来仏したことのあるパッションの女性だ。 今日は、宇都宮の山仁酒店の樋口さん、そして、これから南アフリカでワイン造りを目指している佐藤圭史さんを同行してやって来た。 ヨーロッパに着いてほぼ一週間、ギリシャ、南仏、シャンパーニュを周ってパリ到着。日本食も食べられて自然派ワインも飲めるバーTENに行った。 9月11日はMarcel Lapierre*マルセル・ラピエールの命日、今年は七回忌である。 マルセル自身が醸造した最後の年の2009のCuvee Marcel Lapierreを開けた。有難う、マルセル。 大阪人のマリさんとタコ焼きを食べながらPhillippe PACALET*フィリップ・パカレを開けた。その後、店の人も一緒にこんなワインを開けました。 Philippe Jambon*フィリップ・ジャンボンのLes GANIVETS, Domaine du Possible*メーヌ・デュ・ポッシブルのCharivariのマフナムも開けました。どれも最高に美味しかった。 シメに、カレー専門家のマリーさんがカレーを食べました。 ヤー、結構飲みました。 店を出るといオペラ座が輝いていた。 酔った勢いでカクテルのハリス・バーOPERA店でカクテルをひっかけた。 ヤアー、結構、酔っ払ってしまいました。

10
Oct

Vinuls Ueno バニュルス 上野駅店

スペインの本場仕込みの本格的なバルで、20種類以上のタパスが楽しめる。 特に人気なのは、バル定番の「スペイン風オムレツ」や、スペイン製の土鍋で作るアツアツの 「マッシュルームのガーリックオイル煮」や「濃いトリップの煮込み」、あと本場のバルには欠かせない プランチャ(鉄板)でつくる、「タコの鉄板焼きガリシア風」や「甘エビの鉄板焼き」などなど。 ワインは、ジューシーな“太陽系”スペインワインから、その土地ならではの繊細な味わいとバランスの良さが魅力の“自然派”フランスワインが揃っている。 自然派ワインから太陽系ワイン、エレガントなワインからマッチョなワインなど色んなワインを飲み比べながらバルを思う存分楽しめそう!

10
Oct

Ginza Oono 銀座 大野

オザミ唯一の和食店。 なんと、いきなりミシュランで一つ星を獲得! 大野料理長の造る繊細な素材を活かした懐石料理に多種類のワイン! 和食といえど、ここはオザミ、ワインのメニューも他店同様充実!

7
Oct

A Boire et A Manger in Loire

ロワール、アンジェに行ったら絶対に行かないと損するワインバー!! 駅の前にあるので、電車を待っている間にいっぱい行けます!でも楽しすぎて乗り過ごすことも・・・(笑) ここはGarde Robe 時代に共に汗を流し笑いあったエネルギッシュなAnne Hélène *アンヌ・エレーヌがワインセレクト及びサービスをしています! オーナーのアレックスはローヌ地方のあるドメーヌで元醸造を務めていたワイン・ラヴァー! 楽しいワインが勢ぞろいです!!

4
Oct

BISSOH

私はパリに住んでいますが、パリに居るのは月に10日間ほどしかありません。あとはフランス中の葡萄園を走り廻っています。困るのはいつも食事です。パリを離れて3日が過ぎるとご飯というか和食が食べたくなります。 各地方になるべく魚系のあまり油っぽくないのもが食べられるレストランを見つけてあります でも、どうしても和食が食べたい時、いや和食でないとダメな時があります。 そんな時は200キロ程度の距離なら、高速道路を飛ばして和食店に行きます。 先日は、どうしても和食が食べたくて150キロ程飛ばしてボーヌBEAUNEに行きました。 そう、BISSOHさんにお世話になりました。 生きかえりました。連日のフレンチとワイン飲みで疲れた細胞が、ミルミルうちに蘇るのを感じました。 やっぱり日本人だ。とつくづく思う時です。 疲れた時は、優しいワイン。Marcel LAPIERRE*マルセル・ラピエールのモルゴンをやりました。 丁寧に醸されたガメは花崗岩のミネラル効果が加わってお神酒になります。偉大なワイン。細胞が完璧に再生しました。 和食+お神酒。有難う。BISSOHさん。私の命綱です。

18
Sep

La Félicité

先日、キショウと『ラ・フェリシテ』というワインバーに行ってきました!! ガード・ローブで働いていたころ、共に汗と涙を流した同僚二人が、2015年の秋に自分たちで開いたワインバーです!! フレッシュで優しくて行動的なアクセルと、モデルのような体系で透明感のあるドミティーユのデュエット。懐かしい!! 取りあえず再会に感動!!二人のキラキラな笑顔に感動!!美味しい食べ物とワインに感動!! 何か刺激されます。癒されます。テンション上がります!!!!! ついつい嬉しくて飲みすぎてしまった夜・・・ オシャレで落ち着く雰囲気にもよってしまいました! Axelle, Domi, 有難う!!そしてこれからも頑張ってね! Enfin j’ai réussi à mettre les pieds chez « La Félicité » ! Un bar à vins ouvert par mes anciennes collègues du Garde Robe, la belle Axelle pétillante et fraiche, en duo avec Domitille notre belle antilope pure et canon. Quel plaisir de les […]

27
Avr

美食の街PARIS・舌の肥えた大物著名人を包丁一本で和の味覚で魅了していた大野シェフ

美食の街PARIS・舌の肥えた大物著名人を包丁一本で和の味覚で魅了していた大野シェフ 今夜は大阪から東京へ新幹線で移動、旅行鞄を持ったまま“大野”に直行。 フランスに住んでいる私にとって、いつも和食に飢えている。日本でも美味しい和食に美味しい自然派ワインが飲めるレストランが少ない。 本当に残念でならない。とびっきり美味しい和食を造るシェフは沢山いるけど、腕のいいシェフほどワインには無関心な人が多い。ミネラルのきいたイオデな潮っぽい自然派ワインは、和食の美味しさを何倍にもひきたたせてくれるのに。繊細な技の和食ほど最高のマリアージなのに。残念でならない。 でも、東京・銀座に、この大野さんがいる。 大野さんとは、彼がフランス・PARISの幻の和食店“伊勢”の和食部シェフをやっていた時代からの知り合いだ。 あの高田KENZOさんが自分の食堂のように通っていた店。その他にも、フランスの銀幕の大スター・カトリーヌ・Dさんなど映画俳優や仏国トップ政治家など多くの著名人が出入りしていた名店“伊勢”で腕を振るっていたのが、この大野さん。思い通りの食材が手に入らない状況の中で、フランス現地で手に入るもので試行錯誤を繰り返して、和の味を追究し、美味しいものを知り尽くした人達を魅了していた大野さんの技は和を超えた何かを感じる。 私は日本に来た時は、時間の許される限り寄ることにしている。 東京都中央区銀座7−2−20 電話:03-3571-4120 日本滞在記―TOKYO- 和食・大野 今夜のソワレは楽しいメンバーが集まりました。来日中の自然派ワインの世界でレジェンド的存在のDARD ET RIBOのルネ・ジャン・ダール夫妻、フランソワ・リボ夫妻。今、東京でビストロでは予約が取れない新進気鋭のビストロBISTRO SHINBAの菊池さん、同じく、長蛇の列で有名なお好み焼“きじ”のトップ戸田さん、最近、銀座にAUXAMIビルを建てた丸山さん、自然派ワイン・インポーター・ラヴニール大園さん、CLUB PASSION DU VINの竹下とまどか、以上の飛びっきり楽しいメンバーで和食、大野を楽しもうというソワレだ。 気配りの大野さん、今夜の特別メニュを達筆な筆で作成してくれた。 日本滞在記―TOKYO- 和食・大野 美食の街PARISの舌の肥えた大物著名人を、包丁一本で和の世界にひき込んで魅了していた大野シェフの技。 海のもの、山のものがちりばめられた逸品にはダール・エ・リボのSAINT JOSEPH 白12年を合わせた。 花崗岩土壌のルーサンヌ品種が主体の白。12年は穏やかな太陽だった。酸が心地よく残り、よく熟した葡萄しか仕込まないダール・エ・リボの白には残糖ゼロでも味覚上には常に、メモワール・ド・シュークルと云われるほのかな甘さが感じられる。 これが“和”の味覚にピッタリ調和する。そして、大切なのは花崗岩からくるキリッと締まった、やや塩っぽさを感じるミネラル感も海の幸にも山の幸にも調和をとることができる逸品だ。 世界の築地に近い銀座、魚の鮮度は抜群。 刺身にもSAINT JOSEPH 白であわせた。 ウーン、メモワール・ド・シュークルのほのかな甘味が 白身の爽やかな旨味に合わさると素晴らしい相乗効果となって舌をとろけさせてくれる。 和食・割烹で自然派ワインが普通に出てくる銀座・大野 ソロソロ白から赤へ、ソムリエの丸山さんがフランソワ・サン・ロのOn l’aime nature!オンレイム・ナチュールを注いでくれた。 マグナムを片手で軽々とサービス指定くれた。 白から赤への中間にはもってこいのワインだ。 ヴィーフな酸、軽めなアルコール、スカットした透明感、魚介類の多い。和食にピッタリの赤である。 ルネ・ジャンもフランソワも本格的な和の世界に大喜びだ。 桜の花が入ってた山菜鍋 C’est le printemps 14 フタを開けると桜の香りがホワリと立ち昇ってきた。山菜鍋にはル・プランタン14をやった。カモシ期間の短い爽やか造りのシラーはキノコと煮野菜に合う。軽めの造りでも花崗岩のミネラル透明感が口中をニュートラルにしてくれる。 旨味のかたまりの日本のカニは私の大好物。 丹念に身を掘り出してくれていて、あとは食べるだけ。 このスタイルのカニはフランスにはない。 旨いもの好きの皆のほほが緩み笑顔が自然に出てくる。 日本滞在記―TOKYO- 和食・大野 さあ、本日のメーンイベント!! 特性 すき焼き !! 今日の会は、ルネ・ジャンがすき焼きを食べたい!と言い出したのが切っ掛けとなった。初来日のフランソワ夫妻はまだ薄切りの和牛も、すき焼きも食べたことがない。そこに大野さんの技が加わって飛びっきり美味しい好き焼きが実現。 大野さんが鍋と霜降り和牛をもってやって来た。 今夜は鍋奉行が沢山いる。奥のテーブルはビストロ・SHINBAの菊池さんがいる。 […]