18
Avr

日仏醸造家の偶然の遭遇・フィリップ・パカレと藤丸さん

なんと、今、日本のワイン業界でも最も活躍中の一人、藤丸さんがボーヌにやって来た。 フィリップとアペリティフをやっているところに、藤丸さんがボーヌに到着。 フィリップ・パカレは、藤丸さんが大阪に醸造所を設立した時に訪問している。 フィリップ 『ムッシュ・FUJIMARUがボーヌにいるなら、是非逢いたい。』 てな訳で藤丸さんがいるBISSOHにやって来た。 BISSOH今夜は超満員。 急遽、裏庭にテーブルを設置してアペロになった。 パカレ・ファミリーと藤丸さん一行、宮本さんの豪華メンバーとなった。   そこでフィリップ・パカレが気前よく2本の豪華なワインを開けてくれた。 ジブレイ・シャンベルタンの一級、ベレールだ。 フィリップ・パカレのワインの中で私が最も好きなキューヴェだ。 繊細なパカレ・ピノ風味、細い線でづっと続くピノ、上品なミネラルが透明感を演出してくれる。どこまでも真っ直ぐに。 とびっきり旨い !! これぞブルゴーニュ ! セロス・ミレジム 超貴重な一本!! ワインが奇跡の出逢いを祝ってくれた! 人生は出逢いだ! 素晴らしいひと時に感謝。  

17
Avr

ブルゴーニュと云えばこの人Philippe PACALET フィリップ・パカレ!!

ブルゴーニュに来たらこの人と逢わずには、通り過ぎできない。 フィリップから形態に電話 『Yoshio, アペロをやろう』 ということで、カーヴ・アベイェへ。 ボーヌで隠れ屋的なカーヴ。 モニカ、フィリップ、長男のレイノ。 パカレ・ファミリーとアペロ。 フィリップお勧めのアメリカ・オレゴンのピノ・ノワールをやった。 フィリップは毎年、アメリカで開かれる、世界ピノ・ノワール会議に招かれて出席している。 アメリカのピノ・ノワールの生産者とも太い友人関係を築いているフィリップ。 ブルゴーニュを代表する“顔”になったフィリップ・パカレ フランス国内でもブルゴーニュといえばPhilippe PACALETが代表格のようになってきた。 フランスのワイン雑誌『ラ・ルヴュー・デュ・ヴァン・ド・フランス』が2016年度の最優秀ネゴシアンとして選出した。 “ボーヌの顔”と名打って一面を使って記事を掲載した。 もう誰もが認めるブルゴーニュの名醸造家の一人になった。 次々とブラインドテースティング的アペロ。 近年、自分の故郷であるボジョレ・テロワールを追究しはじめたフィリップ。 繊細なブルゴーニュと向き合ってきたフィリップの醸すCHENASシェナは画期的な風味がある。。 花崗岩だけでなく、色んな鉱物が入り混じるCHENASシェナの特殊土壌を見事に表現したフィリップ。 胡椒っぽいスパイシーさ、ややピノッテした心地よい果実味、爽やかな酸、素晴らしいバランスだ。 ジャン・フォワラールのMORGONモルゴンも素晴らしかった。ゆったりとした優雅さを感じさせてくれるザ・ポマールのピノはフィリップ独特のエモーションが伝わってくる。 今夜ここのカーヴではJAZZの生演奏が入るとのこと。ボーヌは小さな街だけど食べること、ワインを美味しく飲むところ、 インタナショナルな都会的な一面も備えている。ドンドン進化している。 ありがとう、ブラインド・アペロ。

14
Avr

感動のワイン・人との出逢い!

Oriol ARTIGAS 言葉を失う...偉大なワイン グラン・ヴァン・ナチュール 近年で最も驚いた液体。 感動の精確さ。 こんなワインとまだ出逢えるんだ、と思うと ワイン探しに気合が入る。 ワクワクしてくる。 人生、楽しいな。 ありがとう、と云いたくなる。 Gracias !

14
Avr

自然派の源流・試飲会・ボジョロワーズ -NO3

B.B.B―BEAUJOLOISE-La source de Vin Nature ★CHATEAU CAMBON シャトー・カンボン マルセル・ラピエールの幼馴染でいつも行動を共にしていたCHATシャ(ジャンクロード)は、マルセルがカンボンを購入した時も共同で出資した。マルセルとの共同経営者。 . シャトー・カンボンも16年産は新しいテロワール★Brouillyブルイィが加わりました。 素晴らしくミネラリーで真っ直ぐなタッチに仕上がってました。これは買いです。 . ★CHATシャ、(猫のラベル) 価格も安目で、軽やかでグイグイ飲める美味しいガメです。 ★DOMAINE CHAMONARD ドメーヌ・シャモナール CHATシャ(ジャンクロード)の自分のドメーヌ。 フルーリーとモルゴンに畑を持っている。 どこまでも優しいタッチのガメ。スーット体に入っていくスタイル。 貴重な古い年代の自然派ワイン シャは、常にボジョレの古いヴィンテージのワインをまとっまた量のストックを持っている。 SO2なしのワインは、長期熟成しない、と思い込んでいる人に飲ませたい。 ★MORGONモルゴン1997年ビンテージを持参。 20年前のガメ、もうピノッテしていて、繊細な年のブルゴーニュ・ピノノワールだった。 ガメ品種がピノノワール品種の従兄だと云われるのが理解できる一本。

14
Avr

自然派の源流・試飲会・ボジョロワーズ -NO2

B.B.B―BEAUJOLOISE-La source de Vin Nature Domaine Marcel Lapierre ドメーヌ・マルセル・ラピエール マチュ・ラピエールは主催者として走り回っていた。 ブースにはカミーユがたっていた。 今、ドメーヌではカミーユが大活躍中。ドメーヌの顔になりつつある。 カミーユは最近、ベトナムへ1か月間旅して感動して帰ってきたばかり。 張り切って生き生きしていたのが印象的。 ワインは2016年産を試飲。 16年は難しい年だったにも関わらず、素晴らしく上品に仕上がっていた。 ★MORGON(N)モルゴン16のSO2ゼロのナチュールは素晴らしく柔らかな果実味が印象的。 何と云っても、★CUVEE CAMILLEキューヴェ・カミーユ16は、 繊細で、ミネラリーで、エレガントに仕上がっていました。 コート・ド・ピィの畑の葡萄を仕込んだものです。

31
Mar

やっぱりLapierre Family * ラピエール・ファミリー! 

La source de Vin Nature, Domaine Marcel Lapierre マルセル亡きあと、自然派の源泉であるラピエール家を支えているのは、マチュとカミーユ・ラピエール * Mathieu et Camille Lapierre の二人。 マルセルにマンツーマンで指導を享けたマチュは、父の残したワイン造りを忠実に、時にはマルセル以上にやるべき事を精確に遂行して来た。 マチュに対しては、世界の自然派ワイン愛好家より、マルセルを超えるほどの評価が寄せられている。 数年前より、妹カミーユがボーヌのワイン学校を終えて、数々の修業を終えて蔵に戻ってきた。 マチュは、カミーユと一緒に働いて嬉しい驚きがあった。 カミーユの鋭い醸造センスに驚愕した。 醸造には、大切な判断をしなければならない事がある。 勿論、お父さんのマルセルが残してくれた醸造日誌を見ながら醸造を進めている。 しかし、大切な決断はその都度、状況を見ながら決めなければならない。 この決断はセンスの部分が大きい。 ここ数年、マチュは、カミーユを醸造チーフに据えてワイン造りをする方向に切り替えている。 カミーユは、マルセルから引継いだ醸造センスDNAをフルに生かしている。 カミーユが自分をそのまま表現したワイン、それがCuvee Camille * キューヴェ・カミーユ。 女性的な優しさが表現されていて、透明感があってスート体に入っていく繊細さがある。

14
Mar

JURA*ジュリアン・マレシャル*ドメーヌ・ド・ラ・ボルド

JURAの土壌を愛し、その表現にPASSIONを燃やすジュリアン・マレシャルー*Julien Mareschal、ドメーヌ・ド・ラ・ボルド*Domaine de La Borde AU JAPON !!   ジュラ地方で目立つことなく着々と品質の高いワイン造りを心掛けてきたDomaine de La Borde*ドメーヌ・ド・ラ・ボルド醸造のJulien Mareschal*ジュリアン・マレシャル ジュリアン・マレシャルが日本にやって来る。 14年間の歳月を積み重ねて、同じ村Pupillinプピラン村に住む、あの尊敬するレジェンドのPierre Overnoy*ピエール・オヴェルノワに近づいてきた。 2003年に醸造所を設立してここPupillin ピュピランの土壌を活かす努力をひたむきに続けてきたジュリアン。 控えめな性格で、表に出ることなくあまり知られていない。 畑は300~500メートルの丘の急斜面に5ヘクタール畑区画が点在している。 7~80歳近くの古木の葡萄を自分の庭のように世話をしているジュリアン。 勿論、ビオ栽培。土壌が生き生きしている。 葡萄栽培で最も大切なのは観察、僅かな変化も見逃さない。 早目の対処が大切。 畑の景色が見渡せる風光明美なところに醸造所がある。 ワイン造りは、完璧に自然な造り。 勿論、手摘みで収穫、それぞれの畑区画が小さく、区画別に発酵をされるので小さいステンレスタンクが多い。 勿論、酵母は自生酵母を使用。醸造中のSO2の添加はしない。 一切、化学物質の混入はない自然な造り。 私はここのCote de foule コート・ド・フールが好きだ。急斜面で育つPloussardプルサール品種。 一億5千年前のトリアス期の粘土土壌が地殻変動で地層の表面にあって葡萄の品質に大きな影響を与えている。 手で収穫したプルサールを手で除梗して、葡萄粒のみを破砕しないでセミ・マセラッション・カルボヌック醸造。 果実味とトリアス土壌のミネラル感のバランスが素晴らしい。 Blanc de Ploussard ブラン・ド・プルサールも面白い。 そんなJulien Mareschal*ジュリアン・マレシャルが明日日本にやって来る。 こんなワインを飲みに来ませんか? 3月9日は札幌。13:00 札幌試飲会(円山屋) , 夜は愛好家と懇親会予定(円山屋) 10日は福岡、12:00 自然派ワイン試飲会、(モントレイ・ラスール福岡にて)、夜は中州のワインバーで懇親会 11日東京、夜、ビストロ アンクゥ イベント。 12日東京、恵比寿でBMO 20歳・感謝祭、夜はスカイツリー・ソラマチ・オザミ店にいます。 13日は東京で逢えます。ホテル・モントレ銀座にて自然派ワイン試飲会   

9
Mar

ロマンな男、Partida Creuz*パルティダ・クルーズのMassimo*マシモ

Massimo de Partida Creuz est au Japon マシモの生き方そのものが,まるでロマンの一節だ。 イタリアン人のマシモ、人生の紆余曲折の末にスペインのバルセロナへ。 縁あってワイン造り手になってしまったマシモ。 はまり込んだら、まっしぐらのマシモの性格。 不可能という言葉は存在しない。 可能を前提にして逆算して、人生を設計していくマシモ。 そんなロマンの男が造るワインは、もうロマンそのものだ!! ただ者ではない男が、ただものではないワインを醸す。 もう世界中から引っ張りだこのワイン達。 今、マシモが日本にいます。大阪、名古屋、東京で試飲会があります。 ロマンの男、ロマンのワインに出逢うチャンスです。人生変わりますよ! マシモの日本行動予定 3月9日  大阪 試飲会(ホテル・モントレイ梅田にて) 夜は、京都のビストロを可能な限り駆け回ります。 3月10日  名古屋 試飲会(アイリス愛知にて) 夜は、今、日本で最も熱い自然派ワイン地区の一つ豊田で、燃えます。 (彩花亭、Minette, Sabori 豊田チームのお店)   3月11日  東京   午後、新宿伊勢丹 フェスティ・ヴァン、銀座カーヴ・フジキなど訪問   3月12日  東京、 恵比寿でBMO 20歳・感謝祭、 夜はスカイツリー・ソラマチ・オザミ店にいます。   3月13日  東京、自然派ワイン試飲会 (ホテル・モントレ銀座)

7
Mar

アルザスのGeschicktゲシクト醸造が日本にやって来る!!

DOMAINE FREDERIC ET ARNAUD GESCHICKT, Ils vont venir au JAPON. 今、アルザスで最も安定感のある蔵の一つゲシクト醸造のフレデリック、次世代のアルノーが日本にやって来る。 フレデリックはビオ・ディナミック協会組織のトップを務めている。 アルノーは、現在アルザスで元気な若い醸造家組織の中心人物の一人でもある。 今、アルザスではゲシクトが面白い。 フレデリックの栽培理論の深さは凄い。 アルザスには、いち早くビオ・ディナミ栽培をはじめた理論家の大御所が多い。 それらの理論を学び、尊重しながら更に実践から進化させた栽培理論を構築しているフレデリック。 そのフレデリックの甥にあたるアルノーは、フレデリックを尊敬しながらも、特に醸造ではよりテロワールを活かす為の自然な造りの試作を次々とトライしている。今、アルザスのゲシクトが面白い!! そんな二人が日本にやって来る。是非、逢いに来てください!! 3月9日は札幌に行きます。13:00札幌試飲会(円山屋) , 夜は愛好家と懇親会予定(円山屋) 10日は』福岡、12:00 自然派ワイン試飲会、(モントレイ・ラスール福岡にて)、夜は中州のワインバーで懇親会 11日東京、夜、ビストロ アンクゥ イベントに 12日東京、恵比寿でBMO 20歳・感謝祭、夜はスカイツリー・ソラマチ・オザミ店にいます。 13日は東京で逢えます。ホテル・モントレ銀座にて自然派ワイン試飲会 こんなワインが飲めますよ。 アルザスのテロワールにのめり込む二人。  

5
Fév

今、ALSACE アルザスが面白い!BMO山田さん編

日本中をワイン販売拡大の為に走り周っている山田さん。 5月のとある日、日本から素晴らしい友人、山田恭路さん、聖子の二人とアルザスにやって来た。朝、パリ東駅から6:55分の一番TGV(新幹線)でアルザスのコルマールを目指した。 普段、日本でもほぼ毎日の如くに移動している山田さんは朝からハイテンション。 TGVに乗ったと途端に日本に電話を入れて仕事をかたずけている。 一昔前の、エコノミック・アニマルと云われた日本ビジネスマンを超えた動きをやっている山田さん。 一か月前に、私は日本に出張した。その時、私は『山田さん、今アルザスが面白いよ!』というと、即、一か月後にはアルザスに吹っ飛んできた山田さんの行動力は凄い。今、日本で最も自然派ワインを市民化、しようと努力している人が、この山田さんだ。 山田さん『自然派ワインを一部の愛好家の世界だけで終わらせてはいけない。もっと、普通の人達にも飲んでもらいたい!』といつも言っている。日本には良い本物商品を販売する質販スーパーがある。山田さんは日本中の質販グループのお店と酒販店を走り周って、自然派ワインの普及の為に販売指導を行っている凄い人。 ワイン、特に自然派ワインを店の棚に品揃えしただけでは、絶対に売れていかない。この山田さんの指導を受けると少しづづ売れだしていく。努力次第では3年かかればその地域ナンバーワンの自然派ワイン販売店になる。 GESCHICKTゲシクト醸造  9:30頃、コルマールに到着。タクシーでGESCHICKTゲシクト醸造を目指した。 GESCHIKTゲシクト醸造があるAmmerschwihrアメルシュヴィル村に到着 アメルシュヴィル村は第二次世界大戦中に空襲で95%ほど壊された街。現在ある街は、再興した住人が生活しやすいように設計されている。 醸造家が多い街なので、収穫時にトラクターなどが出入りしやすいように、醸造所の家の前は広々とした広場になっている。 今日訪問のGESCHICKTゲシクト醸造の前は噴水付の広場になっていて、トラクターなどがバックしなくてもグルッと周って方向転換できるように設計されている。流石、アルザス人。 二人が笑顔で迎えてくれた。 右が当主のフレデリック・ゲシクト*FREDERIC GESCHICKT。左が次世代のアルノー*ARNAUD。 フレデリックはビオ・ディナミ機関のデメテールの副プレジダンを務めている。 GESCHICKTゲシクトに着いてまず、挨拶のお茶がわりに地下に降りて大樽熟成中の15年産を飲もうということでカーヴへ。 醸造所に入ると右側に、地下に降りる扉がある。 アルザスでは多くの蔵が大樽に発酵・熟成をやるのが伝統である。中には先祖代々使っている100年以上も使っている大樽も存在する。 “ミネラリーゼ” ゲシクト醸造では殆どのワインはこのフードルと呼ばれる大樽だるで年間は熟成することになっている。 フレデリック『ここのワインは一年間、この大樽で過ごすことになる。何故なら、一年間かけて葡萄園で育った葡萄をワインに変身して秋、冬、春、夏と同じサイクルをこの樽の中で育てることが大切なんだ。』 『ワイン造りは急いだり、焦ってはいけない。時間がかかるんだ。この一年の天体のサイクルをとうして、ワインとして自覚して、慣れていくんだ。』 私はこの作業をミネラリーゼと呼んでいる。経験豊富なフレデリックの言葉には含蓄がある。 土壌からワインの液体の中に入ったミネラルが、液体に慣れて溶け込んでいく時間が必要なんだろう。フレデリックの云う事は、哲学的で、かつ自然の理に適っている。 蔵に歴史あり、ゲシクト醸造は最初は今の当主フレデリックのお兄さんのクリストフが継いでいた。残念ながら、クリストフさんが若くてなくなり、弟だったフデレリックが継ぐことになった。そして、次世代としてアルノーが2013年より参入した。 尊敬するお兄さんの息子がアルノーである。このアルノーが現在アルザスで起きている若手グループの主要メンバーでもある。ビオディナミ農法の熟練フレデリックのもとで、その熟練技を学びながら、自然派ワインの造りを導入して新風を持ち込んだアルノーは、沢山のアイデアがある。毎年色んな試作ワインを造って研究中である。フレデリックもアルノーの才能を認めて一緒になって将来のゲシクトを組み立てている。 そして、もう一人、強力なメンバーがいる。Aurélie*オレリーである。アルノーの奥さんでもあるオレリーは正式にゲシクト醸造の株主となって宣伝・営業を担当している。このオレリーもALSACE若手グループの主要な活動メンバーの一人である。新旧が一緒になって新しいアルザスを模索している。 だから、今、アルザスは面白い! ゲシクトが面白い!! 今回の訪問時は残念ながらオレーはバルセロナへ出張中で不在だった。 今回は、アルノーの新作を試飲。ピノ・オクセール品種⅔とピノ・グリ品種⅓のマリアージしたワインだ。 土壌の上部を花崗岩が覆っていて、その下に石灰質がある。石灰の旨味ミネラルと真っ直ぐな花崗岩ミネラルをマリアージさせて両者のいいところを表現している。なんて優しくバランスとれたワインだ。まだ熟成中なのに素晴らしくバランスがとれている。この新キューヴェはまだ名前も決まっていないようだ。全体的に15産は果実味豊かでバランスが凄い。山田さんも驚きの高品質。 人気蔵のGESHIKT醸造には、訪問客が多い。私達がいる間にも訪問客が増えてきた。 醸造家の卵、レストランのシェフ、Christian Binner*クリスチャン・ビネールの働いている女性、皆で記念撮影。 ワインのすべては葡萄園で造られる。葡萄園に足を入れずワインを語れない。ゲシクト醸造のテロワールはAmmerschwihrアメルシュヴィル村の丘の下部と上部の部分に分かれている。それとグランクリュKaeffkopfカエフコッフ内にある。 土壌の人フレデリックは山田さんに一緒に歩くことを勧めた。実際に歩かないとテロワールの事はわかりにくい。 地表に近い土壌、地下層の土壌、土の深さ、斜面の傾度、方向など自分の足で歩くとよくわかる。24年間もこのテロワールを見てきたフレデリックの話しを聞きながら散歩した。 ゲシクトの畑は野花が咲いて美しい。村の下部は粘土混じりの砂・石灰質土壌。今年は水分が多いので草花を伸ばしている。草花は土壌に住む昆虫や微生物を護ってくれたり、草花の根っ子が土壌を耕してくれる。ミミズも元気に土壌を耕してくれている。 アルザスの偉大なテロワールを真っ直ぐに表現する二人。 1998年よりビオデイナミ農法を採用したフレデリック。若き後継者のアルノーもアルザスの偉大なテロワール探究の道に情熱を燃やす。    テロワールと葡萄木が仲良く過ごせるように環境を整えるのが二人の仕事。根っ子が地中深く伸びてテロワールから多くのミネラル分を葡萄実に吸い上げられるように 土壌を活性化させている。 草も花も葡萄木もイキイキしているのを肌で感じる。 宇宙の光を一身に浴びて、光合成を繰り返してエネルギーを蓄える葡萄の葉。 最終的には宇宙のエネルギー光を葡萄果実に蓄えて、ワインの中に入っていく。 葉が光合成をしやすいように環境を整えるフレデリックとアルノ。    ゲシクトの葡萄園は、野花畑でもある。気持ちがほっとする空間である。 一般の醸造元では、葡萄園の草は敵である。ゲシクト醸造では大切な仲間である。自然に土壌バランスを整えてくれる味方なのだ。     […]

5
Fév

今、ALSACE アルザスが面白い!

今、ALSACE アルザスが面白い! 今、アルザスが面白い。アルザスに地殻変動が起きている。元々、アルザスはビオ栽培に熱心な醸造元多い。ビオ栽培の大所が何人もいる。一昔前は、ビオ栽培家と自然派ワイン醸造家とは敬遠の仲だった。 ここにきて世代がガラリと変わってきた。 次世代の若者達はビオ栽培、自然な造りを融合した発想を持っている。 自然な造りとは、まず第一に自生酵母のみで発酵醸造すること。第二、収穫直後の発酵タンクへのSO2の添加を止めること。(自生酵母が死んでしまうから)。この2点だけでも立派な自然派ワインなのである 元々、ビオ栽培は農薬を使う栽培家より3倍のリスクと時間をかけて農作業をしている。そのお蔭で土壌に微生物が生き生きと育っている。その元気な微生物の一部が自生酵母なのである。その自生酵母こそがワインの最も大切な風味をワインの中に醸しだしてくれるのである。特に発酵の初期に働く少数の酵母達が超大切なのである。 アルザスの若者達は自然発生的に意見交換、共同試飲会などを開催する若手グループを造っている。 これからのアルザスが面白い! アルザスの葡萄園、街並みが風景は美しい。そして、アルザスの名物と云えば、コウノトリである。 PARISからアルザスへはパリ東駅からのフランス新幹線(TGV)にて2時間でストラスブール、二時間半でコルマールに着く。最近、アルザスに来る頻度が増えている。アルザスが段々近く感じるようになった。 いつも朝一番のTGVに乗る。私はパリ南東のヴァンセーヌの森近辺に住んでいるのでパリ北にある東駅はチョット不便。 一番の6:55分に乗るには5時半には起きていくことになる。これに乗れば9:00にはストラスブールに着く。 9:30にはコルマールに着く。行く醸造元によって下りる駅を変えている。両駅ともレンタカー事務所があり便利である。午前中に一軒、訪問できる。 ストラスブールの駅は建物全体をドームで覆っている。コルマール駅は古風な東京駅に似たレンガ色。

16
Jan

AKIとPassion et Natureで飲むラピエールのワインに感動

私が行った時はまだヌーヴォの解禁のすぐ後だったので、マルセル・ラピエールのヌーヴォーを頂きました。 今日は、CPVの大阪スタッフのAKINORI石川君と一緒。 Akinoriはマルセル・ラピエール醸造で一年間修業して、マルセルからAkiの呼称で愛されていた。 マルセルの最期を見とどけてマルセルの埋葬の夜、 世界中から多くの人が集まった。 AKIはその時、研修中だった。 10年産のマールを圧搾機にかけてパラディと呼ばれる液体を絞り、集まった多くの人達に飲んでもらい、マルセルをパラディ(天国)へ送った男でもある。 今、AKIはマルセル意志を継承して自然派ワインを広める仕事をしている。 そんな男AKIと新大阪でマルセル・ラピエールのヌーヴォーを飲んでいるとは偉大なワインの縁を感じざるをえない。 ヒロヨさんご馳走様でした。有難う。

8
Déc

極を走る二人がPARISで奇跡の遭遇!!Jambon et Simonutti

Il y a beaucoup de vignerons qui passent à Paris en cette saison chez Oeno. Philippe Jambon et Pascal Simonutti se sont rencontrés ici. Ils sont restés une demi-journée, à discuter , manger, déguster, et boire. On a passé un très bon moment. この年末の時期は多くの醸造家がパリにやって来る。 自然派の極を走る2人が偶然に、いや必然的にCPV事務所で奇跡の遭遇。 カタチは違っても極を走るフィリップ・ジャンボンとパスカル・シモヌッティの二人だ。 弁当昼食(パリで日本弁当が買える)、食べながら、約20本のワインをブラインドテースティング、この一年あったことなど、それぞれの“今”を5時間ほど語り合いました。 それぞれが、悩み、問題を抱えながら頑張っている。 フィリップの奥さんカトリーヌが名言。 『問題、悩みを持っていない人など世の仲に存在しないわ。皆』と笑い飛ばした。 50歳を超えてもなお夢を追い続けるフィリップ・ジャンボンを支えるカトリーヌの一言に皆、納得。 ジャンボン・ワインのファンも多いけど、カトちゃんファンも多い。私もその一人。 2016年はフィリップ・ジャンボンにとって、きわめて厳しいミレジムとなった。 ジャンボン家は厳しい年は慣れているけど、16年は度を超えたミレジムだった。 冷害、雹、ウドンコ病ど災害で5hl/haという生産量。 台所を支えるカトリーヌの奮闘が予想される年になった。 […]

16
Oct

ファミリー・収穫人一丸のラフォレ一家の収穫LAFOREST 2016 収穫

伝統の収穫文化を継承するラフォレ一家 今、フランス中で伝統的な葡萄収穫文化が失われつつある。 このボジョレが一番残っている産地だ。 もうじき、無形世界遺産になるのではないか、と思う。 伝統的な収穫とは? 収穫人がフランス中、いやヨーロッパ中から集まってきて2週間は、合宿生活をするパターン。 朝昼夕の食事から寝起きまでを共にする。 2週間後には半分家族のような関係になる。 この収穫期間に巡り会って結ばれるケースも多かった。 フランス社会学的にみても、この葡萄収穫でフランス中の血統が混合された、と云う話しを学者からきいたことがある。 この伝統文化が消えつつある。 理由は 第1に、2週間も朝昼夕の食事を準備する人、普通は奥さん。そんな仕事を引き受ける奥さんが少なくなった。 第2に、フランス労働法が厳しくなって、従業員とみなして2週間でも滞在する場所(部屋、トイレ、シャワー部屋)など設備の検査がうるさくなったこと。 第3に、単に葡萄を収穫するという作業のみを重視して、近隣の人、もしくわ、今はスペイン人、ポーランド人などの出稼ぎ専門紹介人に依頼すれば彼らは、グループでやってきて勝手にテントやキャンピングカーで自給自足して一切面倒みなくてもよいシステムが存在している。 収穫とは 最近の醸造元は、単に素早く葡萄を収穫して、発酵槽に入れれば、よろしい。と考える蔵元が多くなってきた。 収穫人も単なる、お金、給料をもらうだけでよい。 “喜び”を創造するワイン ワインの原点、素材を収穫する人達が、楽しく、喜びの心を持って収穫するのは、実に大切なこと。収穫人が急かされて、ストレス一杯の状況下で収穫された葡萄と前者の葡萄は、同じ熟度でも同じであることはない。 私は30年間、フランスの収穫時は可能な限り醸造元を訪問してきた。 昨今は、ビジネスライクな味気ない収穫が段々多くなってきて、チョット寂しく感じている。 美味しく感情まで伝わってくるようなワインを造る醸造家の収穫は、実に穏やかで楽しそうでかつ精度の高い収穫をしている。 これらの醸造家は常に収穫人の感情を大切にしながらも、精度の高い収穫をしてもらうように心がけている。 物凄い気配りをしながら、収穫を進めている。 ラフォレ一家の収穫はフランスの典型的な収穫文化を今も続けている。 ラフォレ一家の収穫人の中には、もう30年も毎年やって来る人達、20年前よりの人、10年前より、数年前より 新人と、年齢も若手から70歳ぐらいまで入り混じって2週間一緒に過ごす。 ベテラン収穫人達が収穫の技術的なこと、(腐った葡萄を入れないことなど)、また若手を元気付けたりハッパをかけたり、笑わせたり雰囲気づくりをやってくれる。 本当に2週間後には皆ファミリーになっている。収穫が終わって帰るときは皆涙ぐんで分かれを惜しむ程になる。 だから、来年もまた来ようと思う。収穫後も皆、家族のように付き合っている。 これが伝統の収穫文化なのだ。 収穫は単にワイン造りだけではない。 ワインと共に“喜び”というか、ポジティフな波動のようなものを造りだしている。 こんな環境の中で収穫されたワインは美味しいに決まっている。 ラフォーレ・ファミリー紹介 まず最も大切な人、超働きものお母さんマルティーヌ。 このお母さんが30人分の朝昼夕の食事の準備、その他の面倒をみている。 皆のお母さんだ。 三つ子の子供を育てた三児の母。 お父さんのジャン・マルク この人も超働き者。毎月、パリのビストロ、レストランに配達にやって来る。 パリのビストロでも人気者。 私がジャンマルクと出会ったのも、ビストロで飲んでいる時に配達にきてであった。それ以来の付き合い。 今年から正式には引退して息子達に譲ったにも関わらず、全く変わらずにまだ第一線で働いている。ジッとしていられないお父さん。 三つ子の一人、ピエール。 主に醸造を担当している。静かな性格。 ワイン学校を出てお父さんについて、ワイン造りを学んだ。 今年からは、このピエールがワインを造っている。 お父さんとは、違った感性を持っている。 より自然な造りに挑戦している。 主に葡萄園を担当しているトーマ。 収穫中は、殆ど収穫人と行動を共にしている。 16年の難しい年も、彼の働きのお蔭で、良い葡萄が無事収穫できた。 年中の畑仕事はピエールと2人で一緒にやっている。今年の様に湿気があって病気が繁殖した年は […]

10
Oct

自然派元祖マルセル・ラピエール家の直系Christophe Pacalet*クリストフ・パカレ

クリストフ・パカレの血液がもう自然派と云ってよい。 幼少時代はマルセル・ラピエール家と共に過ごしたクリストフ・パカレ。 クリストフのお母さんはマルセルの妹、マルセルと一緒にドメーヌで働いていた。 ブルゴーニュの天才醸造家フィリップ・パカレのお母さんもマルセルの妹。つまりフィリップとは従兄同士。 子供の時はモルゴン村でフィリップ・パカレと共に過ごしていた。 白黒写真の右端の男性が若きマルセル・ラピエール。 右の赤ちゃんを抱いている少年がフィリップ・パカレ。 そして、フィリップに抱かれてぐっすり眠っている赤ちゃんがクリストフ・パカレです。 生まれた時から自然派。 クリストフの体には自然派の血液が流れている。 断食道場にて15キロの減量を実行 16年の収穫に合わせて、精神と体を一新したクリストフ。 最近、やや太り過ぎだった。醸造家としても10年を超えて、新たなスタートを切りたかった。 クリストフはいつも思った事は、まず“可能だ”と思ってから断固実行する。 今年は、ボジョレを諸々の天候災害が襲った。5月の冷害、そして6,7月の曇り空、湿気からくるベト病の繁殖、8月の35度を超す猛暑、その間、3回にも及ぶ雹が降った。シルーブル、シェナの標高が高いところの畑がほぼ全滅した。 今までにない変化に対して、心身を新たにしてゼロの気持ちで臨みたかった。 16年のクリストフは、気合の入れ方が違う。 減量前と現在の写真 スリムになって10歳は若返った CHRISTOPHE PACALET*クリストフ・パカレ2016年産収穫 9月21日、まだ薄暗い朝7時に収穫人が次々と集まっている。冷気から朝靄がかかる葡萄園を走る。8度と涼しい気温だ。 自然派ワイン醸造には好適な気温である。収穫した葡萄を冷やす作業を省ける。 葡萄園に到着、クリストフから収穫における注意事項、今日の予定のメッセージを伝える。 特に、選果作業、腐ったり、傷んだ葡萄を絶対に入れないように注意を繰り返した。 現場は大切!! クリストフは現場に残って、厳しくチェック。 中にはあまり収穫現場に行かない醸造家がいる。何事も現場は最も大切な場所。ワイン造りの原点・素材である葡萄が穫れる場である。原点は超大切!! 収穫人の選果する意識が定着するまで時間がかかる、繰り返して指導しないと徹底されないことをクリストフは知っている。 (中堅、古参になると現場にあまり行かない醸造家が多い) 困難を乗り越えて収穫2016!!   今年の7月にはこんな素晴らしい葡萄が穫れるとは想像もできなかった。 3回にも及ぶ雹で全滅した区画があり、全体で30%程は収穫量が減った。 しかし、こんな健全な葡萄を結果的には収穫できた。 心から喜ぶクリストフ・パカレ。 強力な助っ人! Denis PESNOT*ドゥニ・ペノ(マーク・ペノの兄弟) フランス・ソムリエコンクールで2位になって、三ツ星ロブションがロンドンに進出した時、立ち上げからチーフ・ソムリエとして大活躍したドゥニさん。 マルセル・ラピーエルに親しんでボジョレに来てしまった。 芸術肌の感性を持ち合わせているドゥニは、画家として第2人生を送っている。 ワインの知識とテースティング能力は凄いものを持っている。 クリストフ・パカレは、もう一度、ドゥニをワインの世界に戻したかった。 ドゥニに、ワイン造りの協力を依頼。3年前よりクリストフ・パカレ醸造に強力な助っ人が参加している。 この急斜面での収穫は体力的に厳しい。 9:30頃キリの良いところで休息がはいる。 クリストフは近隣の若者を集めて収穫する。 何人かはブルガリアの若者もいた。 クリストフ・パカレ・ヌーヴォは!? こんなに素晴らしい葡萄が収穫された。 幾つもの困難を乗り越えて、何とか収穫までたどり着いた。 あまりにも、完璧な葡萄なので、収穫人も気持ちが良い。 『これで、最高のヌーヴォーを造るぞ!今年の秋も日本の皆さんに喜んでもらえること、ができる!! 12度前後の軽めのグイグイいけるスタイルの理想的なボジョレ・ヌーヴォーになるでしょう!!』クリストフ 昨年のヌーヴォーの時、クリストフ・パカレは日本に行き、多くの人に巡り会い、お世話になりました。 皆さんに心より感謝しております。2年に一度行くことを決めています。有難うございました。 […]