6
Oct

自然派ワインの源流Lapierreラピエール家の2017収穫 -No1

マチュとカミーユの代になって8年が過ぎようとしている。 次々と栽培、醸造上のPrecision精確さが増している。 この二人が醸す最近の液体の繊細さ、上品さには素晴らしいものがある。 マルセルから引継いだ部分をより精確に実行している。 マチュの自然(天候)の読み、それに対応するための思索、対応、決断、実行力には驚くばかりだ。 そして、妹のカミーユの醸造センスは素晴らしい。 Cuvée Camilleにみる繊細度は、マルセルの時代には見られなかった。 マルセル・ラピエール,ワインをこよなく愛してきた私にとっては、彼らの進化に心より拍手を送りたい。 ミレジム2017は色々あった年だった。 特に、モルゴン村を襲った2度に渡る雹による打撃は、ラピエール家では初めてだった。 収穫量が例年の半分という状況になった。 その代わり、量が減った葡萄の品質は、素晴らしい状態となった。 雹は自然な青刈りとなった、と云う感じ。 濃縮感、乾燥からきている残酸、最終段階に降った雨で水分を吸収して、稀にみる最良のバランスとなっている。 2017のLapierreラピエールは、本当に楽しみだ。 自然による青刈りで、ガメ品種がここまで少量の収穫になった時の“バランス”を楽しんでもらいたい。

26
Sep

区画によっては過去最高の品質                       Christophe Pacaletクリスフト・パカレ

コート・ド・ブルイィの北向きの斜面、北風が当たる斜面、風で乾燥し、その上、雨なしで極度の乾燥のお蔭で、葡萄園に一切の病気が発生しなかった。ただ乾燥からくる水不足だけが問題だった。 そこに恵みの雨がふった、この雨のお蔭で、すべての問題がクリアできて、素晴らしいバランスの葡萄が収穫できた。 収穫人にとっても、美しい葡萄を収穫することは気持ちが良いもの。 午後は娘のウラリーちゃんも手伝いに来た。 稀にみる超バランスの良い葡萄がとれて、美味しいワインを造る気持ちが100倍になったクリストフ! クリストフ・パカレ 『日本の皆さん、今年も色々ありましたが、結果的にこんなに素晴らし葡萄が穫れました。 今年も皆さんに喜んでもらえるワインができそうです。ヌーヴォー時は私もワインと一緒に飛行機で日本に行きます!!』

26
Sep

hristophe Pacaletクリストフ・パカレは、ほぼ完璧なバランスの葡萄を収穫!

クリストは、今のいい状態の葡萄を一刻も早く収穫して発酵槽に入れたかった。 収穫期の昼食は葡萄園でとる作戦をとった。 時間的ロスを避けたかった。 元料理人のクリストは自ら簡単な昼食の準備を行った。        収穫人との一体感も造りたかった。 一緒に収穫する人達を良いムードに持っていくことは大切なこと。ただ葡萄を収穫するだけではない。    全員で一緒に食べることにした。 一番難しいと思っていた区画が、想像していたことを遥かに裏切って、素晴らしいバランスを備えていた葡萄だったことに自身で確認できた。先週の雨の効果が絶大だった!       

26
Sep

Christophe Pacaletクリストフ・パカレ2017年収穫!

クリストフ・パカレは雨が降ることを信じていた。いや賭けていた。 収穫を遅らせていた。 9月初旬に雨、続いて必要な量だけが降った。 降りすぎることなく、それ以下でもなかった。 まるで神様が雨の量を決めていたようだった。 今年、クリストフのところでは、フルーリーとムーラン・ナ・ヴァンの区画は雹に酷くやられた。 まだ、何が起きるか? 実際に収穫して発酵槽にいれるまでは安心できない。 初日の収穫は慎重に、注意深くやった。 雹が当たった部分を細かく切り落としながらの収穫だった。 収穫が進めば進むほど思っていた以上に葡萄達は健全で無傷のものが多かった。 クリストはチョット安堵した。

26
Sep

インポーターSymphonieサンフォニー試飲会

進化する自然派ワイン・近未来の主役・大御所のワイン試飲できます!! ワインの秋・年末年始ワイン商戦のための掘り出しものワインが多数あり! インポーターSymphonieサンフォニー試飲会・9月27日 12時・モントレイ銀座にて                                                

25
Sep

Morgonモルゴンの銘醸地Côte de Py コート・ド・ピィ

BEAUJOLAIS –ボジョレ この山の若き頃、太古の昔は激しく活動した活火山だった。 今はすっかり落ち着いて、なだらかな丘になっている。 この丘の中に秘めている昔の鉱物群が我々に美味しい液体を毎年プレゼントしてくれる。 Côte de Py コート・ド・ピィ、何故、美味しい? ミネラル、鉱物、つまり土壌がモルゴンの一般的な土壌構成と違う。 3億年前の花崗岩を中心に、4億年前の黒灰色系硫化鉄ヴォルカニット・グリーズやノワールが混ぜっている。 激しく活動したエネルギーがミネラルに内蔵されている。 その土壌構成に合った微生物が生息している。 その微生物群の一部が自生酵母群であり、他のモルゴンのものとは同じではない。 自生酵母達がこの土地独特の風味を液体に転写してくれる。他とは違うのは当たり前! 太陽の当たり方も、風の流れも、平地のモルゴン区画とは全く違う。 360度に斜面を持ている。 突き詰めると実に面白いテロワールである。 ここには、 Lapierre ラピエール家 Jean Foillard ジャン・フォワヤール Petit Max プティ・マックス Damien Coquelet ダミアン・コクレ など、モルゴンを代表する醸造家が畑を所有している。 どの方角からモルゴン村に入ってきてもこのコート・ド・ピィの丘が見える。 その都度、モルゴンに来たな、と実感する。 何故か、私はモルゴン村が好きだ。 ボジョレに滞在する時は、いつもこの村に住み着く。 私のモルゴン村への愛着は、深いところでマルセル・ラピエールと重なっている部分がある。 この村に来る度に、この丘が“お帰り”と云っているように感じる。 マルセルはコート・ド・ピィの中腹に永眠している。

25
Sep

ボジョレは収穫の真っ最中 !!

ボジョレ収穫レポート ボジョレに、一週間滞在してきました。2017年の最新情報のレポートです。  今年の収穫時の気温は涼しい、というより寒いくらいです。  朝、7時ごろに集合して葡萄園に向かいますが、10~12度という低気温です。 自然派ワインの収穫には超理想的な気温です。 普通は、収穫したあと、冷房室で一晩冷やしてから発酵槽に入れます。 (雑菌の繁殖を抑えるためです) でも、今年は収穫後、直ぐに発酵槽に入れることができるという最高の気温です。 6.7.8月の3か月は殆ど雨が降らなかった。 降ったのは雹だけ。しかも2度に渡って降った。 3か月も雨が降らなかったので、葡萄が熟す大切な8月は水不足で、葡萄がシワシワになってしまうほど乾燥して、葡萄実の水分が不足してくると、光合成もゆっくりとなって葡萄の熟成も止まりかけてしまいます。 8月末の状態は、葡萄実の水分がすくなくなって、果実味も酸もすべてが濃縮していました。 それはそれで、興味深いバランスなのですが、それでもチョット、濃縮し過ぎかなと云う感じだった。 誰もが雨が降ってくれればと願っていた。 9月の初旬に、誰もが望んでいた恵みの雨が降ったのです。 それも数回に渡って、丁度必要な量の雨がふった。 雨が降って葡萄実に入っていくのに2日間程かかります。 シワクチャになって小さくなっていた葡萄に水分が供給されてイキイキしてきた。 そこに理想的に朝の気温が下がって10度から12度、日中は25度ぐらいまで上がって、温度差ある状態。 日夜の温度差があると、光合成も活発になる。 つまり、ストップしていた果実味、ポリフェノールの熟成が再会された。 こうして、理想的な状態になって、収穫が始まった訳です。 本当に、稀にみる理想的なバランスが整って収穫されたのです。 果実味、酸、タンニン、アルコール度数、絶妙のバランスです。 こんな絶妙なバランスのミレジムはないのでは!と誰もが驚きの年になりました。 葡萄品質も、近年稀にみる高品質な葡萄ができあがりました。 2017年ミレジムは、ヌーヴォーも含めて期待できますよ!!

9
Juin

あの世界初の自然派ワイン小説“テロワール”を書いた作家、北川ナヲさんIN PARIS

北川さんはパリ在住10年間、その間、私とパリのビストロを飲み歩き、自然派醸造元を一緒によく訪問していました。 日本に帰国して自然派ワイン小説“テロワール”を執筆。 小説に出てくる醸造家は名前こそ仮名を使っているけど、実在の醸造家がモデルになっています。 醸造家のことをよく知っている人が読めば、アッ!これはマルセルだ、ポールだ、と判るはず。 ソムリエ志望の日本青年がレストランで修業して、ついにはフランスまで渡ってのパリのレストランで修業して、自然派ワインに巡りあって、また色んな人達と出逢い繋がっていく物語です。 これからソムリエになろうという若者、もう既に活躍しているソムリエさん、自然派ワインに取り組んでいるショップの人、ビストロ経営者、参考になることが一杯出てきます。 何より誰よりもVin Nature好きの北川さんが書いた小説です。面白いよ!! 久々に一緒にビストロCoinstot Vinoコワンスト・ヴィノにやって来た。 ここには、いつも誰か自然派ワイン飲んべが集まっている。 いきなりラングロールのラ・ピエール・ショードのマグナムを開けた。 マグナム一本では足りなくニコラ・ルノーNicolas RenaudのVieux Sageヴィユ・サージュも開けた。 イヤー!美味しかった。 イヤー!楽しかった。 ――――――――――― ショップの人達へ 北川さん、この小説に関しては自費出版です。 お店でも是非、紹介・販売してやってください。  私のお勧めです。 モデルになった醸造家ブラインドクイズも面白いですよ! 『テロワール 波動』 北川ナヲ著 文芸社

14
Avr

感動のワイン・人との出逢い!

Oriol ARTIGAS 言葉を失う...偉大なワイン グラン・ヴァン・ナチュール 近年で最も驚いた液体。 感動の精確さ。 こんなワインとまだ出逢えるんだ、と思うと ワイン探しに気合が入る。 ワクワクしてくる。 人生、楽しいな。 ありがとう、と云いたくなる。 Gracias !

14
Avr

自然派の源流・試飲会・ボジョロワーズ -NO1

B.B.B―BEAUJOLOISE-La source de Vin Nature ボジョレワイン全体の大試飲会サロンとなったB.B.B、今年から更に参加グループが増えた。 1-BEAUJOLOISE 2-BEAUJOL’ART 3-BIOJOLAISE 4-BEAUJ’ALL’WINES 5-LES GAMAYS 6-CHICS 参加グループの増加にともなって、場所も3か所に分かれて開催されるようになった。 B.B.Bの略もBien Boire en Beaujolaisに。 B.B.Bのオフ・サロンとして、極小規模生産者の集まりBEAUJALIEN ボジャリアンが昨年から存在している。 自然派ワイン醸造家が始めたイベントが、今ではボジョレワイン全体の一大イヴェントになった。 フランスの他の地域では、自然派と一般醸造家の関係が、ここまでの共存・棲み分けがまだできていない。 まだ、原産地呼称協会、一般醸造家と自然派醸造家の間の関係が対立しているところが多い。残念なことだ。 この一点を見ただけでも、マルセル・ラピエールの偉大さ、ボジョレ自然派醸造家の素晴らしさが光っている。 だからこそ、ボジョレ自然派は一つにまとまってもらいたい。

13
Avr

B.B.Bボジョレ試飲会の源泉Beaujoloise ボジョロワーズ

La Source de Salon a Vin Beaujolais-BBB,Beaujoloise 流石、自然派ワインの発祥の地と云ってよいボジョレ。 良い形で自然派ワイン、ビオワイン、一般ワインの共存ができている。 マルセル・ラピエール生存中に始まったボジョロワーズ試飲会。 マルセルのアイデアは、自然派、ビオ, 一般ワイン醸造家が普通に共存する形を造りたかった。 マルセル・ラピエールの指示でこの3人が実践部隊として動いた。 Christophe PACALET, Cyril ALOZO , Mathieu LAPIERRE 2008年当初は近隣のボジョレ、マコン、ブルゴーニュの自然派醸造家を集めて小規模でボジョロワーズ試飲会をやっていた。 回数を重ねて段々と認知されて、フランス中、ヨーロッパ中からプロ・バイヤーも集まるようになった。 数回目から、ビオ醸造家、一般醸造家も誘って、ボジョレワイン全体のワインサロン形態をめざした。。 自然派ワイン醸造家 - Beaujoloise ビオワイン醸造家  ― Biojolaine 一般醸造家     - Beaujolart 三つのグループに別れて、頭文字をとって、Salon B.B.Bとして、ボジョレワイン全体を盛り上げるワイン・サロンに進展してきた。 このBBB形態アイデアの源泉はマルセル・ラピエールにあったことを忘れてはならない。 特に、栽培方法も醸造方法も違うけど、Vigneron ワイン造り手として一緒に共存するアイデアを打ち出したのである。 人間として、考え方の違いを認め合うことの重要性を“形”にしたこの発想は流石マルセル・ラピエールなのである。 いつも遠くを見ていたマルセル・ラピエール。

9
Avr

春の祭典・自然派大試飲会・ラ・ルミーズ*LA REMISE-NO1

★新しいミレジムを試飲できる最高の時期に開催!! 4月2日、南フランスの街アルルで開催された。70社を超える醸造家が集まった。 いつも見るフランス中のワイン・ビストロのメンバー、世界中のバイヤーが来ていた。 . ルミーズは、剪定がほぼ終えて、本格的な畑仕事が始まろうとしているこの時期に毎年開催される。 16年産は、一部の蔵を覗いて、アルコール発酵も終わって、冬を越して熟成して、ワインの状態も落ちついたところ。 はや飲みのスタイルのワインはもう瓶詰されている。 ほとんどの16年産ワインが、アッサンブラージ(品種間のブレンド、畑区画別のブレンド)も終了している。 新しいミレジムの真価を判断するには絶好のタイミング。 16年産はアルデッシュ地方が面白い !! EN MILLESIME 2016, Ardeche est tres interessant !! 16年産は地方によってスタイルがかなり違っていた。 今年のル・ミーズで最も素晴らしいかった地方はArdecheアルデッシュだった。 16年産はアルデッシュが面白い !! Jerome JURET ジェローム・ジュレ MAS DE L’ESCARIDA マス・ドゥ・レスカリダ (Laurent FELL)(ローラン・フェル) Gregory GUILLAUME グレゴリ・ギヨム Sylvain BOCK シルヴァン・ボック Domaine OZIL ドメーヌ・オジル La Vrille et Le Papillonラ・ヴリール・エ・パピヨン (Meryl Croizier)(メリル・クロワジエ)

2
Avr

PARIS ⇒ TGV ⇒ ARLES

自然派ワイン見本市の旅 4月1日と2日の週末は自然派ワイン見本市が南仏アルルで開催される。 Parisパリのガール・ド・リヨン駅を5:45に出発。 4時間の旅、ワインを持ち込んだ。  何て美味いんだ! Domaine des Foulards Rouges * ドメーヌ・デ・フラール・ルージュのOCTOBRE. スーット体に入ってしまう!! 夜10時にArlesアルルの街に到着、 あの“アルルの女”で有名な南仏の街です。 10時でチョット寂しい駅。 タクシーも一台もない。 タクシーを呼んでホテルへ 明朝、日曜日から、内容の濃い自然派ワイン見本市“La Remise” ラ・ルミーズが始まる。 2月に多くの自然派見本市があったけど、16年産を試飲するには、4月の時期のこのルミーズの方が良い。 醸造もほぼ終わって落ちついた時期なので試飲しやすい。 我々にとっては超大切な試飲会である。 明日一日ですべてを終わらせて、翌日、月曜日早朝にボジョレに移動して、ボジョレきっての大試飲会BBBがある。 ボジャリアン、ボジョロワーズ、 火曜日の午前中も ボジョロワーズを済ませて終わり。 三日間フルの試飲が続く。         

9
Mar

熱く燃える12名のPASSION醸造家が日本に上陸

フランス、スペイン、オーストリア、イタリアからPASSION溢れる醸造家が東京・銀座に結集。 まずは、日本の大衆ビストロ文化の一杯飲み屋焼き鳥やで気勢を挙げた。 お互いが初対面の醸造家同士、普段、畑で自然栽培を実践している面々、チョット話しただけでお互いを理解できる。 それぞれのワインを持ち込んで、お互いのワインを飲み合ってそれぞれが自己紹介となる。ワインが名刺になる。 一口飲めば、ウーン、やるな!と判りあえる。 特に、スペインのPARTIDA CREUS*パルティーダ・クレウスのMassimo*マシモとアルザスのFrédéric GESCHICKT*フレデリック・ゲシクトは意気投合!! 熱く語るClaire RICHAUD*クレール・リショー。   熱く語るJOLLY FERRIOL*ジョリー・フェリオルのJean Luc*ジャンリュック。 優しく、聞くSTROHMEIER*シュトロマイヤー夫婦。    飲み足らず銀ブラをしてオザミ・ビルへ!   オザミでは誰もが納得するOlivier COUSIN*オリヴィエ・クザンのシャルドネ2005年を開けた。 有難う。小松さん。 さあ、今週は日本中を飛び廻るぞ!!