31
Août

アルザスの修道僧 ドメーヌ・アンドレ・オステルタグ*Domaine André Ostertag

<ドメ―ヌの歴史> オステルタグ家は、ライン河に沿ったアルザス地方で長い歴史を持つ一族で、ドメ―ヌは、1966年に設立。 現在は、2代目André Ostertag – アンドレ・オステルタグ氏が経営しています。ドメ―ヌ名にもなっている、苗字オステルタグは、昔の言葉で「パックの日(復活祭)」を意味し、復活祭にちなんだ羊が家紋であり、ドメ―ヌのロゴにもなっています。 <アルザス地方> アルザス地方のぶどう畑は、220キロに渡り、ヴォージュ山脈にそって南北に広がっています。昔は、この地域は、ドイツの黒い森までつながる、一つの大きな山だったのですが、それが長い年月を経て、陥没、侵食して、そこにライン河が流れるようになり、この複雑で多様性のある地形と土壌を造り出したのです。 アルザスには、7つのぶどう品種、そして、この複雑な地形、土壌があり、そこで辛口から甘口まで多様性に富んだワイン造りをしているのです。 <オステルタッグのカーヴとぶどう栽培> オステルタッグのカーヴは、ストラスブルグの南の村、エピフィグに所在し、現在所有のぶどう畑面積は、14ha。 全部で5つの村(Epfig,Nothalten,Itterswiller,Ribeauville,Albe)の100の小さな区画で構成されています。 栽培品種は、シルヴァネール15%、ピノ・グリ20%、ピノ・ノワール5%、リースリング30%、ゲヴェルツトラミネール18%、ミュスカ2%、ピノ・ブラン10%。ぶどうの樹齢は最高77年と非常に古く、地中深く入り込んだ根が土中のミネラル分を吸収します。1996年より部分的に、そして1998年より全区画で、ビオディナミ農法を実践し、テロワールの特徴を最大限発揮するようにしています。 <2代目当主 アンドレ・オステルタッグ> 2010年現在51歳。緻密で自然なワイン造りを行うアルティザン(職人)でありながら、創造的な要素も取れ入れる、アーティスト(芸術家)でもある。前世は日本人では無かったのかと思わせるほど、立ち振る舞い、食の好み、考え方が日本人的であり、見た目「禅僧」のようでもある。 ビオディナミの本質を日々突き詰め、ぶどう畑、カーヴ、そして造る人間のエネルギーまでもが、ワインに繋がっていくという。アンドレの趣味は詩。20世紀前半のフランス詩人「ポール・エリュアール」の作品が好きだそうだ。芸術家の奥さんの絵と合わせた詩集なども発刊している。奥さんは、ぶどうの樹をモチーフにした絵を描き、アンドレは、その絵に詩を寄せている。 <3つのカテゴリー> オステルタッグはワインを3つのカテゴリーに分けています。 「Vin de Fruit(果実のワイン)」 ぶどうの果実味が前面にでたワイン。通常に収穫し、6~9カ月熟成。 若いうち、5年以内に飲むワイン。 ボトルの色、ラベルの色調は、植物をイメージした緑色。 ラベルには、ぶどう品種名がメインで記載される。 「Vin de Pierre(石のワイン)」 テロワールの味わいが強いワイン。その区画の深い底にある岩盤質の特徴が前面に出ているワイン。 収穫は遅め、11~18カ月熟成。熟成ワイン(10年~20年)。 熟成度の応じて、その場その場で楽しめる。 ワインのボトルは、暗い色で、ラベルはクリスティーヌ夫人の描いたぶどうの株をイメージしたもの。 テロワ―ルの名前を大きく表示、ぶどう品種名は小さく表示。 「Vin de Temps(時のワイン)」 ヴァンダンジュ・タルディヴとセレクション・グラン・ノーブル。 これは、収穫までの時間(Temps)もかかるが、その年の気候(Temps)にも左右される。 年によっては、粒ごとの手摘み収穫もある。9~12カ月の熟成。長期熟成(20年~50年)。 高い糖度によって、長期間(Temps)の熟成ができる。 ワインの色合いと熟成状態が分かるように透明瓶にビン詰め。 ○Vieille Vigne Sylvaner 2009 平均樹齢50年。(33年~75年)粘土石灰質土壌。 アルザス料理にも使用される、日常楽しむテーブルワイン。  青リンゴのような酸味、マスカットのような果実味など、ミネラル感もあり、バランスの良いワイン。2009年はトロピカルなニュアンスも。 ○Pinot Blanc Barrique 2009(バレルティスティング) 樽発酵、樽熟成。(新樽5%)味わいはリッチで、やさしい丸みのある味わい。 くるみや、はしばみのようなナッツ香も感じられる。 ○Pinot Gris Barrique 2007 平均樹齢35年。樽発酵、樽熟成(新樽20%) しっかりとした凝縮度と酸を併せ持つ。 2007年は、ゆっくりと熟度が上がったため、アルコールの強さも感じられるが、全体のバランスが取れている。スズキなどの白身の魚、ヒラメのムニエルなどに相性が良い。 ○Pinot […]

27
Août

CPV名古屋試飲会レポート!

日本全国、猛暑を超え酷暑、一体この暑さは、いつまで続くのでしょうか。。。(景気は冷え冷えなのですが。) この暑さを収穫前のフランスに分けてあげたいもんです。 そんな暑さをものともせず、8月25日(火)名古屋にしてCPVプティ試飲会を開催しました。 場所は、中区栄のWine Shop Cave Mitsukura*カーヴ・ミツクラさん ワインショップの奥に試飲ができるフリースペースがあり、厨房、グラス、グラス洗浄機など完備されており、通常は、ワインを買ったお客さんが、料理を持ち込んだり、自分で材料持ってきて作ったりと、まさに立ち飲みの進化したスタイルとなっています。今回、試飲会開催にあたり、快く会場を貸して頂き感謝しております。 さて、今回の試飲内容は、野村ユニソン㈱、クロスロード、サンフォニー㈱の輸入する、自然派ワイン約50アイテム。 ☆クロスロード輸入コーナー まずは、シャンパーニュの南部、トロワの東、 コート・ド・ブランと同様のチョーク質土壌で造られる 果実味あふれるChampagne Jacques Lassaigne*シャンパーニュ・ジャック・ラセーニュ。 今回は、貴重なコト―・シャンプノワの白(シャルドネ)も出展。来場した人たちの興味を引いていた。 そして、ブルゴーニュの新進気鋭の若手生産者、レイモン・デュポン・ファン。父親ミシェルから引き継いだ区画で、父親以上のピュアでミネラル感溢れるワインを造り出す。 中でも、ミュルソーの区画のある、ブルゴーニュ・ブランの質の高さは素晴らしい! なんで、ここだけブルゴーニュ・ブランなのというほどの恵まれた区画。今回の試飲会でも、かなり好評だった。 ロワールからは、超自然派グリオットのボネ・ダンヌ。 結構な可能性で、ワインがお酢になっている、このドメ―ヌ。 ぶどう畑周りの環境から造り上げていくほどの哲学を持ってワイン造りをしている。そのぶどう品種を超えた味わいが、衝撃を与えていた。 ボジョレーからは、ラパリュ。ガメイとは思えない凝縮度。濃いながら緻密なタンニンは、やはり樹齢と少ない収穫量からくるのであろう。 ボルドーは、ドメ―ヌー・ランド―。このミランボー・パパンは、程よいタンニン、程よい樽、程よい果実味、絶妙のバランスのワイン。誰が飲んでも「美味い!」と一言。 今回出展の、Papin*パパンというキュヴェは、なんとプティ・ヴェルド100%。1988年にランド―氏が植えたぶどうの樹。この地区は、1600年代には、プティ・ヴェルドの栽培で有名だったと文献に残っているらしい。世界で数少ない、プティ・ヴェルド100%のキュヴェ。黒い果実のニュアンスでタンニンも強いが、その質は細かい。 イタリアは、テヌタ・グリオ。まだ立ち上げたばかりの新しいドメ―ヌ。出された白ワインは、赤ワインの醸造と同じ、果皮を長期マセレーションをして造ったもの。その色合いは、枯れた黄金色。 見た目とは違う、ピュアな果実味と丸みに来場者も驚いていた。 フランスの南、スペインとの国境近くのルーション地方の生産者。 ラベルも特徴があるが、その味わいも個性的。 南とは思えない、果実味溢れるワインを造り出す。 ジューシーでスパイシー。生産者のステファン氏は、ビオディナミを一部取り入れながらの有機栽培を行っており、栽培も醸造もナチュラル。 ☆野村ユニソン輸入コーナー 野村ユニソン輸入ワインは、今回15アイテム紹介。 自然かつ価格もリーズナブルなバランス派、 ラングドックのエステザルグやカステルモーなどの協同組合のワイン、 これまた自然ながら、コストパフォーマンスが素晴らしい、 ラルデッシュ地方のレクラパス、 超自然派からは、ダール・エ・リボ―のシャン・リーブル、 ボジョレー自然派ワインの父、マルセル・ラピエール、 ルーションのナンバー1、ゴビー、カベルネ・フランの天才、 ソミュールのクロ・ルジャールなどなど、来場者満足の試飲内容であった。 ☆サンフォニー輸入ワインコーナー サンフォニーからは、ラングドック・ルーションの2蔵元が紹介された。 ドメ―ヌ・ブー・デュ・モンドのエドワ―・ラフィットは、元エステザルグの醸造長。 ピレネー山脈の麓の標高が高いところに樹齢の古いグルナッシュやカリニヤンを栽培。 マセラシオン・カルボニックにて、ボジョレーのような果実味豊かなワインを造り出す。飲む人、飲む人が「美味しい!」「飲みやすい」と好評。 もうひとつの蔵元は、サンシニアンの北、国の自然公園近くの 標高高いところにある、ル・トン・デ・セリーズ。 生産者のアクセル・プリュフールは、ドイツ人。 友人の、ジャン・フランソワ・ニックや、エリック・ピフェリング、ブー・デュ・モンドのエドワー・ラフィットの協力でドメ―ヌを立ち上げた。 そのワインはぶどうジュースのようにピュアでフルーティ。この暑い夏でも冷やしてごくごく飲めるワイン。 ワインについてのお問い合わせは。。。 有限会社 クロスロード 担当 有馬さん TEL:03-3352-0911 FAX :03-3352-0910 野村ユニソン株式会社 担当 藤木さん TEL […]

26
Août

タカムラ10周年感謝祭

まだまだ暑さが厳しい8月、楽天通販サイトで人気を博している大阪の酒販店タカムラがネット通販のお客様のご愛顧に応えるために、同社としては初の試みとして、8月22日に大阪中央公会堂で「10周年感謝祭」と題したイベントが行われた。 感謝祭の冒頭、松社長から「日ごろネット通販で接客をしていてもお客様の顔が見えない、ネットを始めて10年の節目の今年に何かお客様に還元できないか、と考えていました。」と。 チケットは事前販売分として350枚用意したが完売。結局当日券も含めて約400名の大イベントとなった。 猛暑の中、会場はさらに熱気を帯びてきている中、涼を求めてワインを楽しんでいるといった雰囲気。 出展アイテムは、レ・シャン・リーブル、ブルトン、マルセル・ラピエール、フィリップ・パカレなど9アイテム(詳細は後ほど)。どれも人気で、矢継ぎ早に当ブースへ来られた方たちのグラスへワインを注ぎ続けた。 中でも有料試飲のパカレ「ジュブレイ・シャンベルタン」は開始から約1時間で予定数量を完売。 ブルトンのディルタント、ヴーヴレイなど、味わい深く、体に自然と溶け込むような味わいに何度もブースにいらっしゃるお客さまも数多くいらっしゃった。 会場には、信念と情熱の料理人であるラ・トルトゥーガの萬谷シェフも出店。 クレープ・フロマージュ、クスクス、ホタテのパテの3種類をご提供。終始情熱を込めてクレープを焼いている姿は職人の域。 行列ができるほど大盛況だった。 忙しい中にも、終始にこやかな振る舞いでこのイベントを楽しんでいる様であった。 当ブースで出展したワインの詳細は以下の通り。 レ・シャン・リーブル  サン・ペレ・メトッド・トラディショナル NV カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトン  ラ・ディルタント・メトッド・トラディショナル NV この2アイテムは非常に人気が高く、ぐるっと他のブースで一通り試飲をされた来場者の方曰く、「この味わいは初めて!くせになるわぁ。もう一杯ください!」。サン・ペレはマルサンヌ100%でつくられた非常に珍しいぺティヤン、ヴーヴレイのぺティヤンも泡がきめ細かく試飲された方々からも絶賛の嵐!であった。 カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトン エポール・ジュテ・ヴーヴレイ 09 ドメーヌ・デ・サブロネット ル・ボン・プティ・ディアブル・アンジュ 08 マルセル・ラピエール シャトー・カンボン・ロゼ 09 ヴーヴレイとカンボン・ロゼも人気でどちらもフルーティーな口当たりが評判で、特にカンボン・ロゼについては「ガメイのロゼなんて初めて!」という方や、会場で配布されるワインリストにわざわざ赤マルをつけて(ラピエールご指名で)試飲にいらっしゃる方もいた。 マルセル・ラピエール モルゴン・サン・スフル 08 ル・トン・デ・スリーズ アヴァンティ・ポポロ 08 ドメーヌ・ブー・デュ・モンド レシャップ・ベル 08 有料試飲で出展したフィリップ・パカレ ジュブレイ・シャンベルタン 07 レシャップ・ベルは当ブースのお勧めワインの一つということもあり、品種(シラー、グルナッシュ)の淡い色合いと味わいのコクの深さに、ベスト・デイリーワインの呼び声も!? 今回出品したワインの輸入元情報 レ・シャン・リーブル / サン・ペレ・メトッド・トラディショナル NV マルセル・ラピエール シャトー・カンボン・ロゼ 09   モルゴン・サン・スフル 08 フィリップ・パカレ / ジュブレイ・シャンベルタン 07 […]

17
Août

クリストフ・パカレ 2010年ボジョレ・ヌ-ヴォ-便り

息子8歳ジュル・パカレとクリストフ・パカレ 今日は将来の自然派を担う重要な醸造家になるかも知れない息子ジュル君を伴って畑にやってきた。 ジュル君は今夏休み、お父さんの後について葡萄園で遊ぶのが大好きだ。幼い頃、クリストフも叔父のマルセル・ラピエ-ルに連れられて、フィリップ・パカレと一緒に葡萄園で遊んだものだった。 昨年、日本初上陸したクリストフ・パカレ・ヌ-ヴォーは、大好評だった。 自然派の伝道師マルセル・ラピエ-ルを叔父に持ち、天才フィリップ・パカレを従兄弟に持つ自然派ファミリーの一角を担うクリストフだ。 若い頃、世界を飛び廻って料理の世界で働いていた自由人だ。マルセルやフィリップとは違った感性を持っている。クリストフのワインには自由な柔らかいエネルギ-が漂っている。すいすい喉を通り過ぎてしまう。実に心地よいワインだ。樹齢が70から100歳の古木がある丘の斜面にある。 ランティーニエ村を一望に出来る実に風光明媚な景色の畑だ。今日はランティーニ村の上に綺麗な虹がかかっている。まるで日本の皆さんに挨拶しているようだ。 日本の友達との約束-美味しいヌ-ヴォ-へのさらなる挑戦 今年、1月に日本へ行ったクリストフは多くのワイン・ファンに出会った。 日本に自分のワインを紹介してくれているBMOのスタッフをはじめ多くの友達にめぐり合いました。皆さんが本当に喜んでくれるようなワインを造るためにすべてを掛けることを誓ったのです。 今年はクリストフが燃えています。 大阪では、ガメラ-の会が発足 大阪ではトルトゥ-ガ-の満谷さんのところにお世話になりました。 ガメ-品種の美味しさに皆が感動した。その場でガメラ-の会が発足しました。 『自然派ワインを広めるために、日本中を走りまわっている山田さんの姿には感動しました。山田さんのような人たちと一緒に仕事ができることにに大きな喜びと勇気が沸いてきました。心より感謝したいと思います。だから、今まで以上に最大限のエネルギ-とパッションを込めて造ります。』クリストフ・パカレ

9
Août

2010年マルセル・ラピエール ボジョレ・ヌーヴォー便り

2010年  マルセル・ラピエール・ボジョレ・ヌーヴォー便り ヴァン・ナチュール・自然派ワインの伝道師・マルセル・ラピエール 2010年の収穫も約あと一カ月ちょっとになりました。 7月後半に最後の草とりをやり、やるべき畑仕事も完了して、あとは葡萄がバランスよく熟してくれることを待つのみの時期に入りました。 この時期でも、畑を周って入念なチェックをするマルセル。 今年も色々あったけど、順調にここまでたどりついた。まだまだ何が起こるかわからない。ここまできたら天に任せるしかすべはない。 何が起きても人智を尽くした対応が出来るように葡萄の成熟段階を確認しておく必要がある。6月後半と7月初旬までは35度まであがる猛暑となり、その影響で時々雷が発生してボジョレ地区に雹が降りました。幸いにも大きな被害をこうむらなかった。でも葡萄に雹の痕跡が残っている。 雹があたった葡萄粒に黒い点のようなものが出来ている。 この雹が降った後、晴天続きで乾燥していたので傷あとがすぐに乾燥して病気が発生しなかった。もし湿気がある天候だったら一挙に腐敗や病気が大発生していただろう。自分で管理できない自然と常に共に生きる醸造家の精神力の強さに敬服する瞬間だ。             2010年のヌーヴォーの収穫を待つラピエールファミリー 『今年は4、5月と涼しい天候が続き葡萄の成長が2週間ほど遅れていた。その影響で開花も例年より10日ほど遅れたので収穫も9月の中旬ごろになりそうです。まだ品質のことを話す段階ではないけど、8月に入って比較的涼しい夏になっていてこのままユックリ熟成すれば上品なポリフェノールとなりそうだ。どんなタイプになるかは今後の天候しだいですね。08と09の中間的なタイプになるのではないかと思います。日本の皆さんに喜んでもらえるようなヌーヴォーができそうです。期待にそえるように出来うるすべてを尽くします。』マルセル             自然派ワインの中心人物・マルセルのヌーヴォーはすべての基本となる                                  ジュル・ショーヴェ博士の自然派ワインの造りを継承した直弟子 マルセル・ラピーエル氏は深く暖かい人間味溢れる人格者でもあり、フランス・イタリア・スペイン、南米チリなど世界の本物ワイン生産者より師と仰がれ尊敬されている。 ロマネ・コンチのオーナーでもあるアンリー・フレデリック・ロック氏よりも師と仰がれ、ロマネ・コンチの新酒試飲時にも毎年招かれて意見を聞かれている。 今やフランスワイン業界の重要人物と云っても過言ではない。 そんな重要人物にもかかわらず、気さくで、シンプルな人柄は本当に尊敬すべき人物だと思う。 我々のような人間が訪問しても親切丁寧に我々の質問にも答えてくれて、最後は必ず一緒に食事をとることになるのが通例です。 そんなマルセル・ラピエールのヌーヴォーは親しみ、心豊かさ、 エモーションが伝わってくる。心よりお薦めいたします。 マルセル・ラピーエールのボジョレ・ヌーヴォーを飲まずしてヌーヴォーは語れない!

2
Août

フランスの夏はロゼでリフレッシュ!

良いロゼを選ぶにはどうしたらいいか? フランスの夏、スーパーのワインコーナーでは多くのロゼがビッチリと並んでいます! セック系、甘口系、レモンやグレープフルーツのアロマ系。。。 一番やすくて5ユーロから、グラン・クリュの24ユーロまで、様々なロゼのオン・パレ-ドです! 耽美主義者でも自分に合ったワインが見つかります: 薄い色のロゼや赤に近いロゼ、細長いボトルだったりデザイン系だったり・・・ 見た目でも楽しめるのがこのワイン! でもロゼがこんなに一般的に売れ始めたのは1998年から。何故でしょう? それはまさに醸造のテクニックが発達し、アルコール発酵の時にタンク内の温度が一気に上がらないよう、タンク内の温度をコントロールし、酸化を防止することが可能になったからです。 そのお陰で、ロゼの品質は上がり、『フルーティーで喉を潤してくれる、とてもフレッシュで飲みやすいワイン』として一気に人気な商品に! 2001年から2009年の間、フランスでのロゼの売り上げは何と68%もアップ! 夏場、プールサイドで氷を足して飲む人も沢山! 『赤や白ワインは時が経つにつれ神聖化していったんだ。でもロゼは簡単で飲みやすいワイン。ワインを知らなくても楽しめる、誰もが幸せになれるワインなんだ』とあるワイン作家は言う。 今の季節、多くのフランス人に飲まれているロゼ。特に女性や若者にはダントツ人気! レストランでもこの時期では売り上げのトップ! そしてあのジェット・セットで有名な南仏のサン・トロペでは、今の時期15万本のマグナムが開かれ飲まれています! 日本の皆様も、是非フレッシュでフルーティーなロゼでも暑い夏を乗り切ってください!

28
Juil

La Cadette * パリの一日訪問完全密着!

今日の朝、 ブルゴーニュの世界遺産がある Vézelay*ヴェズレーから ジャンと息子のヴァランタン・モンタネ氏達から電話が! 『今からパリに行くけど、お昼一緒にどう? しかも今日は息子がパリでの初仕事なんだよ!』 といつものハイテンションで楽しそうなジャン。 息子は今年ワイン学校卒業! 長年通っていたスイスの学校からはるばるとフランスに戻ってきました! 『息子が戻ってきたから僕はどうしよう? もうワイン造りは任せて他の仕事しよっかな~』 とジャン・・・! 取り合えず出来上がったばかりのムロン・ド・ブルゴーニュを試飲。 彼ながらの真っ直ぐでサッパリとした味わい。 ユリの香りが漂い、とても飲みやすくて喉越しが最高! まさにミネラル感タップリでスイスイと飲めてしまうワイン! さあ、12時も過ぎたし、ご飯へ行きましょう! 今日行ったレストランは、オープンしてまだ2ヶ月しか経っていないのにもう人気! それもそのはず、Verre Volé*ヴェール・ヴォレのカーブがある道、Oberkampf*オーベルカンフ通りにあり、 それもヴェール・ヴォレの略真正面! レストランはとてもチャーミングでシェフは何とChateaubriand*シャトーブリアンの元シェフ!もうすぐ子供が生まれるんだ~と幸せそう! そして驚くこともう一つ:何とバーにはあのルネ・モスの息子が! 『アペタイザーにお父さんのワイン飲もう!』と突っ込んだら『アッ・・・冷えてない・・・冷蔵庫入れてなかった・・・』とちょっと天然?! とそこに現れたのが・・・ 何と! L’Anglore*ラングロールのEric Pfifferling*エリック・ピファーリング! 息子が今年の9月からパリの大学に通うので、物件探しのためにパリまで来たのです! となったらみんなでランチ! ジャンと息子、エリックと息子、そしてパリで様々な試飲会を主催しているシルビーさんを招いて乾杯! リイェットや鴨のフォアグラ焼き、天然モッザレラチーズや、これよりトロトロしているブラタという白いチーズ! 赤や白ワイン、スパークリングも最後に飲み、合計5本のワインを昼から飲むという、なんて飲みっぷりの良い人たちなんだ! そして皆はお昼寝タイムのためホテルに戻り・・・私は・・・会社で一仕事! そして間もないうちに、ジャンの試飲会がスタート! これは最近開いたワイン屋さんで、 目の前には同じ名前のレストランが! そうです、ここはアメリカ出身の幼馴染が、 パリでワインバーを開こう!という夢を持ち、開いたお店! セレクションはもちろん自然派ばかり! どれもこれも美味しいワインでウキウキしてきます! 店には 体に良い ナチュラルな 食材が! ジャムやソーシッソン、チップスや調味料、夜は軽く食べれるらしいです! ここでヴァランタンの初仕事! 御客さんにワイン説明です! Les Saulniers 2009*レ・ソルニエ2009 丸みがありリッチ感タップリ! グイグイと飲めてしまうフレッシュ感と綺麗なバランスは、 やはり彼にしか出せないでしょう! 後味も長く、ミネラリティーが口でファ~っと広がります! […]

28
Juil

Spring

Spring ワインショップ&レストラン *お店情報 Cave 52 rue de l’Arbre-Sec 75001 Paris FRANCE TEL : 01 58 62 44 30 Restaurant 6 rue Bailleul 75001 Paris TEL : 01 45 96 05 72 Site : www.springparis.fr

28
Juil

Chateubriand

Chateubriand レストラン *お店情報 129, avenue Parmentier 75011 Paris TEL : 01 43 57 45 95 METRO : Goncourt *営業時間 休み : 日曜 + 月曜・土曜の昼 *価格情報 ランチ : 15~30ユーロ ディナー:35~40ユーロ

16
Juil

セ・シ・ボン !!! カスレとミネルヴォワのワイン!

パッション氏とトゥール・ボワゼの饗宴 フランスは名立たる観光大国。世界遺産も多々あるが、その中でも有名なのは、モン・サン・ミッシェルとカルカッソンヌ。城壁要塞都市カルカッソンヌはフランス人も死ぬまでには、一度訪れたいという場所である。 このカルカッソンヌ、観光だけでなく、この地区伝統の有名なスペシャル料理がある。 それは、Cassoulet カスレと呼ばれる、コンフィ・ド・カナールや、豚のもも肉、ソーセージ、白いんげん豆などを煮込んだ、がっつりとボリュームのある、ダイエットなんてとんでもない!というマッチョな料理である。 フランスでも有名な料理で、カルカッソンヌの街のレストランのメニューにも必ず載ってっているのだが、観光地に美味いもの無しの言にたがわず、なかなか美味しいカスレには出合えない。 しかし驚くなかれ、フランスでも美味しいカスレを食べるのは難しいのに、なんと、日本で最高のカスレが食べることができるのだ。カスレといえば、この店、この人、ムッシュー・カスレ!レストラン・パッションのアンドレ・パッションさんの作るカスレである。 アンドレさんは、カスレ・アカデミーのメンバーであり、毎年、カスレの会を開催、この会に参加して、カスレやラングドックのワインに惹きこまれた人々も多い事であろう。 アンドレさんは、お師匠さんの作りを数十年間、何も変えず、昔のままの「本物」のカスレを造り続けている。 また、カルカッソンヌに今でも自宅を持って入るパッションさん一家は、この地区の文化、伝統を愛し、日本にラングドックの魅力を伝え続けるとともに、ラングドックワインの大使として、高品質のラングドックワインの紹介にも力を入れてきた。 そんな、アンドレさんと、ミネルヴォワのワイン生産者、ラ・トゥール・ボワゼのプドーさんは、昔ながらの大の仲良し。食べるのが大好きなプドーさんも、カスレ・アカデミーのメンバーに入っているし、アンドレさんは、毎年、収穫時期になると、お店のお客さんをフランスまで連れてきて、ラ・トゥール・ボワゼで収穫を手伝ったりと、2人の交流は長年続いてきた。 そんな2人の友情から、今回、ラ・トゥール・ボワゼのプドーさん来日に伴い、アンドレさんのカスレと、プドーさんのワインを楽しむ夕べ、夢の饗宴が開催されることになったのである! <カスレの歌とともにカスレパレードが始まった> 美味しいオードブルの後、レストラン内に、明るい歌が流れてきた。「カスレ、セ・シ・ボン !♪メルシー、ムッシュー・パッション♪」なんだか一度聴いたら、頭の中でリフレインしそうな音楽とともに、アンドレさんを先頭にカスレパレ―ドのスタートだ!。レストラン内をカスレを持って、くまなく回っていく。 カスレの美味しそうな香りが、参加者の食欲を沸かす。 そろそろ、早く食べたい。。。と思うが、しばらく、このパレードが続く。 なんと、カスレの歌は、お店のオリジナル。アンドレさんが作詞したそうだ。 <本物のカスレ> そして、とうとうカスレがお皿に盛られ、私達の目の前に! 一口頬張ると、コンフィや、ソーセージや豚肉から出た旨みがあり、とてもやさしい味わいである。通常のこってりした、脂の多いカスレとは、全く違うものだ。なんだか、ほっとする味わいで、どんどん食が進む。 今まで食べていたカスレの概念が正直変わる、カスレです。 どうですか、写真からも香りがしてきそうでしょう。 <本物のワイン> 料理ばかり絶賛していたが、今日の主役は料理ばかりではない、料理とワインのマリアージュなのだ。 今日のワインは、もちろん、全て、ラ・トゥール・ボワゼのワイン。 ラングドックのミネルヴォワ地区のワインである。 プドーさんにどこから来たの?と聞くと、絶対ミネルヴォワと答える。それじゃあ、ラングドック地方かというと、そうじゃない。ミネルヴォワだ!と言う。ラングドック地方のミネルヴォワなのだが、そんな大雑把な捉え方は不満で、広いラングドックの中でも、俺はミネルヴォワなんだという、自分の生まれ育った場所への誇りと自信を待っている人間である。 トゥール・ボワゼの歴史は長く、この地区で300年続くドメ―ヌである。 太陽と土壌に恵まれ、自然に自然な美味しいぶどうが収穫できる地区である。そこで、プドーさんは、最高のぶどうを収穫するため、有機栽培でぶどうを栽培、そして、そのぶどうのポテンシャルを損なわないように、丁寧な醸造を行う。 全てのワインが、熟度は高いが、タンニンが細やかでやさしい味わいなのだ。まさに、アンドレさんの造るカスレに、ベスト・マッチングなワインである。ずっと師匠の味を守り続けているアンドレさん、そして、同じく先祖代々のワイン造りを引き継いでいるプドーさん。分野は違えど、思いは同じなのである。そして生まれ育った場所も、同じカルカッソンヌ近辺。 2人の絆を感じる饗宴であった。 <いまでや小倉専務との出会い> この饗宴にかかせない人間、千葉の酒販店、いまでやの小倉あづさ専務だ。なんと、今から15年前、ラ・トゥール・ボワゼのプドーさん夫妻が、初来日した際、成田空港まで迎えに行き、そして、プドーさんが、カルカッソンヌの友人の店が代官山にあるということで、このレストラン、パッションまで連れてきたのが、この小倉さんだったのである。 小倉さんが、その頃から、プドーさんのワインを世に広めるため、試飲会や、プロモーションなどいろんな活動を行ってくれた。 もちろん、今でも。プドーさん、アンドレさんと強い繋がりを持つ方である。 <宴の後も宴は尽きない。。。> 饗宴終了後、入口のテラスにテーブルを置き、お疲れ様のいっぱいをパッションさん家族とともに。つもる話もあり、夜は更けても、宴は続いた。 パッションさんのお店は、明るさ、南の太陽の陽気さを感じる。それとあたたかさ。まるで、親戚の家に呼ばれたような、心地よさ。それは、このパッションさんの家族を見れば、全て理解できる。 お世辞抜きに素晴らしいお店だと感動した。本当に有難うございました !!! <アンドレさんが描いた カルカッソンヌの絵が入口にある。> さて、美味しい本物のカスレと美味しい ラングドックワインを飲みたい方は、 ぜひ、レストラン・パッションへ! レストラン・パッション 東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスB-1 TEL :03-3476-5025   http://www.pachon.co.jp <今日のラ・トゥール・ボワゼのワイン> ☆LaTour Boisee Merlot 2008  熟度の高いメルローの凝縮した味わい。タンニンはやわらかく、ヴォリューム感あり。参考上代 ¥1,600  ☆La Tour Boisee Cabernet Sauvignon 2007 タンニンはやさしく、バランスの取れた味わい。熟度が高い。 参考上代 ¥1,600 ☆Chateau Tour Boisee Marielle et Frederique 2008 […]

12
Juil

モルゴン村の新星 DAMIEN COQUELET ダミアン・コクレ

次世代を担う若手自然派の星 ダミアンは若干23歳にして10ヘクタ-ルの畑を栽培している。モルゴン村の自然派の重鎮デコンブを父に持ち、幼い頃より父の後を追って葡萄園で遊んでいた。15歳の時には既にワイン造りをやることを決めていた。 父デコンブはマルセル・ラピエ-ルと共に自然派ワインを初期の段階より支えてきた人物だ。当然、ダミアンも自然な栽培方法と自然な造りを継承している。 次世代を担う自然派の星といっていい存在だ。 幸運なダミアン ダミアンはモルゴン村で最良といわれている丘の畑COTE DE PYを手にいれることができた。 モルゴン村の長老の栽培家が引退するのを機にダミアンに畑を託してくれたのである。誰もが欲しがっている最良の畑である。3ヘクタ-ルもある。若干15歳の時より父と一緒に学んできたことを2009年という最良の年よりすべての情熱を込めて取り組んだ。 AC BEAUJOLAIS地区にも2ヘクタ-ルの畑 畑は完全な自然栽培だ。除草剤も殺虫剤も化学肥料も一切まかない。よく耕されてフカフカの土壌だ。樹齢60歳の古木だ。この畑も村の長老が持っていた畑だった。 ボジョレ・ヌ-ヴォはこの畑から造られる。 2010年の葡萄 既に7月上旬でこんなに立派な葡萄となっている。 今年は冬が大変寒くてマイナス15度まで下がった。 こんな年は葡萄園の雑菌が少なくて病気が少ない年になる。春は雨が降って地下にはたっぷりの蓄水がある。そして、2週間前より晴天、30度を越す太陽が照り続けている。 今のところ順調に葡萄が育っている。 今年も素晴らしい年になりそうな予感がする。 モルゴン村に本当に頼もしい若大将の誕生だ! 素直で真っ直ぐな性格。 お父さん譲りの気さくな人柄。 きっと素晴らしいボジョレを造ってくれるだろう。 また、楽しみな醸造元の誕生だ! AC MORGON COTE DE PY コ-ト・ドゥ・ピの丘は元火山だった山が風化してなだらか丘になった。 土壌は勿論花崗岩がやはり風化して砂状になっている。水捌けがいい。 地中は花崗岩の岩盤になっている。根は岩盤を破って入り込んでいる。 ミネラル感たっぷりで濃縮感のある果実味。パワフルでフレッシュなワインだ。 AC CHIROUBLE シル-ブルの最良の斜面に1ヘクタ-ルを栽培している。樹齢60年の古木だ。完璧に熟す立地だ。これがガメ品種?と思わせるような濃縮感を備えている。特に2009年は完璧な状態で葡萄が収穫できたので、マセラッションを15日間もやることができた。そしてシュ-ル・リ状態で樽熟8ヶ月寝かせて、6月に瓶詰め。 AC CHIROUBLE は果実味豊かで、爽やかさもあってグイグイ飲める。 VIEILLES VIGNESヴィエユ・ヴィ-ニュ60歳の古木のみを仕込んだものは、濃縮感、ミネラルからくる旨みとフレッシュさが素晴らしい。 醸造に関してはまだお父さんの指導をうけながら、技を磨いている最中だ。デコンブの20年間の自然派造りの経験からくる智恵は宝ものだ。 自分で仕込んだものをお父さんと一緒に試飲するひと時はダミアンにとって貴重な時間だ。 多くを語らないお父さんは、核心のことをずばりと表現する。ダミアンにとっては最高の先生でもある。 お父さんと子供の頃から遊んだBROUILLY ブルイの山の葡萄園を一望にできるコート・ドゥ・ピの高台にダミアンの畑がある。 ダミアンの畑の隣は、モルゴンの重鎮ジャン・フォワラ-ルの畑でもある。 諸先輩に囲まれて自然派のサラブレッドが走る。将来が楽しみだ。 2010年からBEAUJOLAIS NOUVEAU に挑戦する。 日本デビュ-を模索している。これも楽しみだ!

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Juil

真夏の空の下でテスティング!

今日のパリは30度以上・・・ 今年の夏は2003年以来の暑さ・・・ そんな中、パリで有名なコンサート会場の隣で自然派ワインのテスティング・フェア開始! 皆今回はリラックスモード! お喋りをしながら、仕事など忘れ、 美味しいワインを楽しもう!と言う企画。 ですので今回はその風景をお送り致します! 人が沢山! 略皆一般人なのに楽しそうに試飲会に参加していました! しかも場所が最高! この目の前には寝そべる草原があるので、 ワイングラスを持って日焼けを楽しめます! Julien Courtois の弟。 今日は彼がワインのプレゼンテーション! 濃厚で厚みのある白ワインが印象的! Sebastien Riffault と Alexandre Bain の 仲良しショット。 プライベートでも仲がいい二人。 セバスティアンの白は、独特さがあり、 彼しか造れないトロミとミネラル感があるワイン。 アレクサンドルはとても上品でフレッシュ感がタップリ。 華やかで飲みやすく、お勧めワインです! ブルゴーニュと言えばDominique Derain。 いつも大きな笑い声で直ぐばれてしまう、とても陽気でおかしい人! しかし彼のワインは繊細! 綺麗なピノの香りが漂い、とても飲みやすいエレガントワイン! いつも元気で動き回っているJean-Pierre Robinot。 今日も、『氷がないよ!それいれてあげる!これあっちに持っていくよ!名刺が足りない!』 と大忙し。。。! しかし説明する時には真顔になり、理解するまで教えてくれるから凄い! 彼のワインは長年塾されたものが多く、リッチ感と複雑感が多いに出ています! 隣にはいつもロックなグリオットのPatrick。 今日はぺティヤンのムサイヨンを試飲。 アペタイザーにはピッタリ! りんごや柑橘類の香りが漂う、喉を潤してくれるスパークリングワイン! そして赤のラ・グリオットもブドウジュースにしか思えない飲みやすさ! 少々スパイシーで綺麗な味わい! 一番端にはメチャラフな格好でワイン説明をしているMaisons Bruléesのミッシェルさん。 セックのSuavignon は後味が長く残りとてもフルーティ! そして赤のエルドローも骨格がしっかりとしているにも関わらずグイグイと飲みやすく、今がちょうど飲み頃です! 最後にカオールでワインを造っているクロ・シギエ! とリあえず色が綺麗! 濃厚そうだがとても上品で、カカオやスパイスの香りが漂うワイン! 穏やかな味がするこのワインは、彼の性格そのものが出ています! 初めてお会いしたのですが、メチャクチャ優しくシャイな人。彼のワインもそんな感じがします! Julien Courtoisのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: 株式会社イーストライン […]

2
Juil

Marc Pesnot で世界一美味しいミュスカデを!

30年のムロン・ド・ブルゴーニュの畑・シスト土壌 今日はいつでもニコニコと笑顔が耐えないマークの蔵へ行ってきました! 彼は畑作業が大好き! 何をしていてもブドウが頭から離れない・・・ とにかくブドウ木に触れていないと落ちつかないと言う位畑命なのです! まずは畑を見学! 今年は気候もよく、今のところ完璧な出来だそうです! 『2007年は雹が大量に降り、ブドウ木も大きなダメージを 受けてしまったんだ。そのため2007年は少量しか収穫が出来なかった・・・2008年はそのダメージの影響で、あまりブドウが生らなかったんだ。そして2010年、今ちょうど開花の時期に入ったんだ。病気も見当たらないし、気候もいいから、綺麗なブドウと美味しいワインが出来るはず!』 と大きな笑顔で嬉しそうに語るマーク。 じゃあ2009年は ? 『2007年からビオ栽培に転換したんだ。その結果は2009年のブドウに現れているんだ。本当に繊細でミネラルでフルーティーなワインが出来上がったんだ。皆も期待していてね!』 畑での対処方法は? マークは全て自然なもので畑の対処を行っています。 例えば、煎じ茶(プレールなど)を散布したり、ラベンダーやレモンのエッセンスオイルでブドウの実が大好きなコシリス(はまき蛾)を遠ざけたり・・・ 今雅にマークがハマッているのはそう、アロマテラピーなのです! 昔はボロボロだった蔵も、 今はリニューアルして可愛く大変身! 試飲室もでき、 綺麗な雰囲気で美味しいワインを飲めるので快適! * * * * * * ワイン紹介** * * * * 日本全国のエスポア加盟店へ エスポア本部:03-3538-7854 Chapeau Melon, VDT*シャポー・ムーロン La Folle Blanche, VDT*ラ・フォール・ブランシュ Miss Terre, VDT*ミス・テール La Bohème, VDT *ラ・ボエム Chapeau Melon, AOC Muscadet 品種:Melon de Bourgogne […]

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Juin

開花時期*2010年のブドウがもうすぐ誕生!

ロワール地方では開花期に突入! Marc Pesnot*マーク・ペノのムロン・ド・ブルゴーニュ 今のところとても健全な状態! ブドウ木が病気に掛からないように撒く薬剤(もちろんナチュラル!)も今年はまだ殆ど散布していません!2-3年前に完全にビオ栽培へと転換したマーク。その結果がやっと2010年のブドウに!! ビオ栽培というより、ビオディナミ栽培を完璧に分かろうと頑張っているAlexandre Bain*アレクサンドル・バン。彼の土壌には何万人との植物や昆虫が生きています! そんな彼のMarc ソビニョンは元気一杯!お花も徐々に開き、2010年も期待大のはず! クロという、高い壁に囲まれている、チョッピリ豪華なカベルネ・フランのブドウ畑。 この畑の持ち主は、Chateau Bel Air*シャトー・ベレールのゴチエさんのもの!彼はこの町に生まれ、この「クロ」の前を通りながら学校へ行き、いつかこの壁の向こう側に何が隠れているのか暴いてやる!と誓ったそうです!とても大きい実が沢山! 2010年はとても期待出来るビンテージ!このまま収穫時期まで良い気候が続くことを祈っています!

16
Juin

ラングロール 偉大なるTAVELを復活

ラングロール 偉大なるTAVELを復活、繊細な感性・エリック TAVELは19世紀初めには、ブルゴーニュのボーヌより高い評価だった! タヴェルは19世紀初めの頃にはすでにパリでは高級ワインとして評価されていたのである。当時、パリの最高級レストランの一つであった、“Les Trois Frères Provençaux”のワインリストの価格をみると、BEAUNNE 2F(フラン)POMMARD3.10Fとあり、TAVELは2,10フランと記載されていた。何と、ブルゴーニュ地方ボーヌのワインより高く売られていたのである。14世紀にもシャトー ・ヌフ・ド・パップと同様にアヴィニョンの教皇に興味を持たれていた文献が残っている。シャトー・ヌフ・ド・パップ並みの評価だったのである。 その頃のワイン造りはキリスト教会の坊さんによってワイン造りがされており、彼らは土壌を見極める専門家でもあった。だからタヴェルの土壌は昔から潜在的にブルゴーニュと比較しても劣らない偉大なる土壌素地をもっていたのである。 昔のTAVELはどんなものだったのか? 1816年、アンドレ・ジュリアン氏によると、〈色彩はあまり濃くなく繊細で力強いワイン〉とある。1902年、「ワイン栽培地オーナーと栽培者組合」の設立の際に刊行された説明書では、『タヴェルの繊細なワインは、ロゼの薄赤色ではなく、非常に明白な黄金色の、明るいルビー色であり、他と比較にならない香りを持っている。』さらに言うならば、タヴェルの色彩は『ルビー色のきらめいた豊かな黄玉色…。』と表現されています。元々、タヴェルのワインは濃厚なルビー紅色ではなかったのである。他のローヌ地域のワインとは全く違った色合い、風味を備えていたのである。特に色合いは薄かったけど力強く繊細だったようである。 TAVELの畑の全景が見える丘より 古来のタヴェルの色合いは明るいルビー黄金色 TAVELワインとは色合いが薄めの赤ワインだったのである。1936年にAPPELLATION TAVEL CONTROLEEロゼワインとして認められた。しかし、現在のブームになってる淡いピンクロゼのイメージとはかけ離れたワインだったのである。タヴェル古来のワイン≪明るいルビー黄金色、ルビー黄玉色≫だったのである。赤でもなくロゼでもないのである。赤、白、ロゼの3色の中間色ともいえる。 TAVEL 名醸地からの失墜、そして復活へ 60~70年代、大型スーパーマーケットの出現で空前の大量生産ワインの時代が到来して、このタヴェルのある南フランス地方は安ワイン産地の拠点としてシフトされていった。栽培方法の除草剤の使用、殺虫剤、化学肥料が使われる近代農業に変わっていった。つまり畑は耕されることがなくなり、土壌が死に絶えていった。そして、醸造段階にも化学物質が使用されていった。古来よりの偉大なるTAVELの土壌の長所が葡萄木へ伝わらなくなってしまった。そして、葡萄果実の自然なバランスが取れなくなって、それを補う為の醸造テクニック多用と化学物質が使用されていった。偉大なるTAVELの土壌が反映されないワインが氾濫していった。これらの危機的状況は、1990年「熟考された栽培法軍団」といった集団運動を起こさせました。この団体は、土地性を保持する必要性を自覚した10~20人のタヴェルワイン栽培者達が集まってできたものだ。1993年、B.E.Letessier土壌研究所設立され、タヴェルの偉大な土壌の復活をめざす団体となった。2009年10月の新しいAOC法令に「過剰な除草剤使用禁止」が記載され公認された。AOCで除草剤禁止が公認されたのはフランスで初めての地域だと思う。 そこに、エリック・ピファーリングの登場だ! エリックは云う 『村のお年寄りが僕のワインを飲んで、懐かしい味わいだ。昔、若い頃に飲んだTAVELを思い出す。と言ってくれる。』 エリックにとってこんなに嬉しい言葉はない。 本来のTAVELのテロワールを生かすことに最大の努力、土壌を素直にワインの中に表現することにすべてを捧げてきたからだ。 自然の偉大さを知り尽くしているエリック、自然との調和に賭ける 繊細で物事をじっくり考えて実行するタイプの性格だ。自然界で起こる一つの事象から多くのことを察知することができる特殊な感覚を備えている。 単に美味しいワインを造るのはそんなに難しいことではない。しかし、本当に感情まで伝わってくるような偉大なワインは繊細な感受性を備えていないとできないことだ。 この感覚はワイン造りをする前に養蜂の仕事をやっていたことが大きく影響している。自然と花と蜂の関係は実にデリケートだった。自然の前では人間はちっぽけな存在でしかない。自然のすべてを受け入れなければならない。その上で人間が出来うるすべてを尽くすことが自分の仕事だと考えている。そして、最終的に調和がとれるように工夫をすることが栽培・醸造家の仕事だ、とエリックは云う。 ここでエリックの語録を紹介したい。 エリック『ゼロ・リスクは農業では無いんだ。負けて学ぶことをしなければならない。最終的にあらゆる面で調和できるように事を運んでいくことが大切なんだ。エキリーブル・調和実に大切だ!』 『御ワイン造りには決まりきったレシピはない。毎年違う葡萄が素材になる。素材をみて今年はどんな醸造方法がよりよいかイメージする。料理でいえば、どんな料理をつくるかのレシピをその都度その発明しなければならない。例えば、今日の市場に行って、新鮮な素材を選別して、その素材に合った料理のレシピを開発しなければならない。』 『醸造所での仕事はそんなにない。すべては畑で決まっている。醸造で起こることはすべて畑での結果でしかない。』 白い石が土中の湿気を守る ワイン造りに関しては、フラール・ルージュのジャンフランソワ・ニックの影響を大きく受けている。ジャンフランソワ・ニックは、マルセル・ラピエール系の自然派の造りを継承している。グラップ・アンティエール、除梗をしないセミ・マセラッション・カルボニック方式だ。自然と人、植物、動物が一体となって葡萄・ワインを造っている。19世紀初めには、ブルゴーニュのボーヌと同様の評価をされていたTAVELを見事に復活させてくれた。本当に一口飲んで感動するワインだ!そして、エリックには、支えてくれる優しく明るい奥さんと家族がいる。 L’Anglore のワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com

11
Juin

2010年ボジョレの葡萄の花が満開

マルセル・ラピエールの畑 (photo par aki)      小さい花だけど香りは強い!! 今のところ順調に育っています。 こんなに房全体の花が同時に満遍なく綺麗に花が咲くのは巡らしい。今年もいい年になりそうだ。 今年は最近雨が多く、やや湿気が強い。 今の段階では問題ない。 泣いても笑ってもあと100前後で収穫となる。

10
Juin

Wonder Women in Paris !

今日は女蔵元のみでの試飲会。 女性ならでは造れる繊細でエレガントなワインが沢山! 天気もよく、皆のパワーも全開! パリの街をとことこ歩いていると、遠くに男性の群れが・・・ ここがあの有名なカーブ・オジェ! 場所が分からなくても、人が沢山いるから分かりやすい! それにしても男性ばかり・・・!! Cave Augé 116 Boulevard Haussmann Paris 75008 Tel 01 45 22 16 97 Fax 01 44 70 08 80 cavesauge@wanadoo.fr さてさて・・・最初は友達でもあるElodie Balme*エロディ・バルムのブースへ! 元気?とたずねると、『昨日久しぶりのパリで遊びすぎちゃった・・・でも若いから大丈夫よ!さあ飲もっか?!』とハイテンション。 2009年ビンテージはパワフルさの中にエロディーならではの滑らかさもあり最高! Vaucluse 09*ヴォクリューズ09はとても開いていてフルーティーな香り。簡単に飲めてしまい、イギリスキャンディーの後味が女の子には大人気! Côtes du Rhône 09*コート・デュ・ローヌ09はしっかりとした骨格とリッチ感が!熟成されたフルーツ、スパイス、そして濃厚さが混ぜあい、とてもエレガント! 最後のRasteau 08*ラストー08はフレッシュ感が出ていて上品!レグリス、スパイス、チョコレート、フルーツなどの香りが漂い、後味が女性的で魅力的なワイン! 続いて、大きなお腹を抱えてワイン・サービスをしているジュディットさん、Domaine des Mazières*ドメーヌ・デ・マジエールです。 ここのワインは・・・複雑感が全面的に出ていて、豊富感バッチリ! ここのワインはジュラのワインに似ていて、とてもミネラル。 Macabeu 06/07*マカブ06/07は酸化した香りが漂い、ハチミツのような甘くてトローっとした味がうまい!! そして10年間オーク樽で熟成させていたMazières*マジエールは、熟成されたブドウの香りが凄い!力強くてボリューム感もあり、ランシオのような味わい! 最後にはGrenache blanc*グルナッシュ・ブラン。りんごやノワゼット、とにかくフレッシュな香り。しかし口に含むと・・・全然違うものに!カカオとドライ・フルーツの味に変身!ボリューム感あり、終わらない後味に惹かれるもの多し! いつでも笑顔が耐えないCatherine Breton*カトリーヌ・ブルトン。 今日は娘のFrance*フランスも一緒にお手伝い! 彼女のワインの名前は全部Dilettante*ディレタント。。。 でも畑が全然違うので、各キュベの特徴が大いに出ています! La […]

8
Juin

VERRE VOLEEヴェール・ヴォレ気軽な自然派ワインビストロの元祖

画期的なアイデアでビストロの概念を変えたシリル ヴェール・ヴォレには料理シェフがいない。調理器具も電気オーブンが中心でただ温める器具しか存在しない。しかもカウンターの後ろの狭い場所だけだ。それでもちゃんとビストロ料理が出てくる。シリルには多くのレストランのオーナーシェフの友人がいる。彼らに造ってもらって、それをここで温めるだけの料理だ。でも結構ちゃんとしたものがでる。 単純な調理器具・電気オーブン それも結構有名シェフ料理が出てくるから楽しい。その上、価格もリ-ズナブルなところが人気の理由の一つだ。そして何よりワインの品揃えは物凄い。勿論、自然派ワインがほとんどだ。ワインの価格も実に良心的な価格設定である。そして、時々、自然派ワインで既に醸造元にもないような年代ものをどこからか探してくる。だから自然派通にはありがたい。 自然派の各地のベテラン有名どころは押さえている。 例えばローヌでは ジャン・ダヴィッド ダール・エ・リボ エステザルグ マルセル・リショー など 時々、新しいものとの入れ替わりもあって、新発見もある。 今日は和食料理人の新藤さんと 今日はつい最近までパリの和食眉山で料理長をやっていた新藤さんカップルと一緒だ。 新藤さんは大の自然派ファンだ。私はフランスの田舎への出張が多いので、田舎ではずっとフレンチを食べなければならない。一週間続くと結構消化器官がきつくなる。パリに戻った時は必ず眉山で美味しい和食を食べて生き返るのが常だった。行く時は必ず自然派ワインを土産に持って行って一緒に飲んでいるうちに 新藤さんも自然派ワインの大ファンになってしまった。 早く新藤さんもどこかで料理を始めて欲しいと願っているところである。新藤さんはパリナンバーワンの和食料理人だと思う。 私が到着すると、既にお二人は始めていて、何とプリューレ・ロックのBGOことブルゴーニュ・グラン・オルディネール白00を飲んでいるではありませんか? 2000年はまだフィリップ・パカレが居た時代のワインだ。もう蔵元にもないワインだ。こんなものが時々飲めるのはシリルのお陰だ。単なるBGOにも関わらず、10年たってもミネラル感があって実に美味しく飲める。 お返しにブルゴーニュを御馳走しようとシリルにお勧めを聞くと,出てきたのが、DOMAINE DERAINドメーヌ・ドゥランのSAINT AUBIN 1ER CRU、 LE PUIT07サントーバン・プルミエクリュ一級の ピュイの2007年だった。 シリルはワインの事を話し出すと止まらない。視線を遠くの山を見るような感じで熱っぽくドゥランのワインについて語った。 この人は本当にドゥランが好きなんだなと思う。 シリル『4月に日本に行く予定だったんだ。アイスランドの火山爆発で飛行機が飛ばなくて行けなかった。本当に残念だった。』 是非日本に来てほしい。シリルの影響を受けたワインビストロが日本には沢山存在している。是非、一緒に行って飲みたいと思う。 シリルの自然派ワインへの貢献度は偉大だ このヴェ-ル・ヴォレで修業していた若者達がフランス中に巣立っていって、地方で自然派ワインビストロを開いている。 皆、元気で繁盛している。自然派ワインをフランスの隅々まで知ってもらうにはシリルのような人間が必要だ。そして、シリルの新アイデアは資金もない若者がオープンするには画期的なシステムだった。 今、ヴェールヴォレを支えている日本人スタッフ宮内さん ここではリョウと呼ばれている、宮内亮太郎さんだ。東京出身。 和菓子の菓子職人でもある。ワインに興味をもってサービス業につき、5年前にフランスにやって来た。 オヴェルノワを飲んで自然派にはまってしまった人だ。 今、ここの要のスタッフとなっている。 先日、一緒にパリからブルゴーニューボジョレのワイン街道の旅にでた。色んなことに気がつく人物でサービス業にはピッタリの人だ。 今夜はリョウさんのお陰で楽しく過ごせました。 VERRE VOLEE PHOTOS ギャラリー (ブルゴーニュはDERAINドゥランだ!) Derain のワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: 株式会社サンフォニー Tl : 03-5565-5884 Fx : 03-5565-5886 MAIL […]