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Avr

頑張れ!ニッポン!!RECREATION JAPON  日本再構築 – PART 1

今回の巨大地震に2万人を超える人達がお亡くなりになりました。心からご冥福を祈ります。 今、日本は戦後最大のピンチの中にいる。 被災地の災害に直接遭った人達には、生活の再構築に向けて元気な再出発を心より願っています。 今、世界中の人々が日本に注目しています。 今こそ、勇気と活力が必要な時はないでしょう。 常に、自然と共に生きているヴィニョロン(ワイナリー)にとって自然の偉大さ、ある時は非常なまでに過酷な現象をもたらすことをよく知っています。 今回の事象には、我が事のように痛みを理解しています。 こんな時こそ、天(宇宙)と地(地球)のエネルギーがたっぷり詰まったワインで元気を出して欲しいのです。そして、ヴィニョロン達のエネルギーも届いてほしい。 CPVでは長い時間が必要となる復興のために、じっくりと応援を続けたいと思います。 これからの再構築のためにワインをとうして力になりたいと思っています。 多くのヴィニョロン(ワイナリー)よりメッセージをいただいております。 ヴィニョロンの心も皆さんと繋がっています。 そして、元気の出るワインも何とか届けたいと模索しています。 日本を象徴する山、富士山のように、どっしり、ゆったり、美しい日本を再構築したい。 頑張れ!!日本!! 頑張れ!!東北!! Christine Commeyras / Domaine de l’Aiguelière*クリスティーヌ・コメラス/ドメーヌ・ド・エグリエール Je viens d’écouter les informations. Je suis très inquiète pour tout le monde. Je pense tellement fort à eux, toutes mes amitiés 『今ニュースを耳にしました。日本の皆様の状況が大変心配で、皆様の安否を毎日祈っています。友情をこめて。』 René Jean Dard/Dard et Ribo*ルネ・ジャン・ダール/ダール・エ・リボ Salut de l’Ardèche où on pense […]

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Avr

頑張ろう日本 !!! 3周年おめでとうヴィヴィエンヌ !!!

3月20日ではや開店3周年。 25日(金)、26日(土)の2日間、3周年記念パーティーを開催、多くのファンや仲間達が集まり、レストラン内は、移動も大変なほど盛況で、美味しい自然派ワイン、シェフの気合の入った料理に皆ほがらかな楽しい時間を過ごした。 今回の東北地方を襲った大地震、津波、そして福島原発の問題も、未だ継続中である。 そんな重苦しい世の中の雰囲気を一瞬でも忘れられる時間を、参加者みんなが噛みしめていたような気がする。 美味しいワインと美味しい料理、そして楽しい仲間達との普通の日常が、より一層貴重に思えたではなかろうか。 このヴィヴィエンヌのパーティーのおかげで多くの人が元気になったと思う! そういう僕も、その一人です。やっぱり元気ださないとね。 いつも笑顔でやさしさで包んでくれる「じゅんちゃん」こと斎藤 順子オーナー、イケメンでなぜかパソコンはじめ電子機器に強い吉川ソムリエ、そして、いつも気合の入った愛情料理の 小久保シェフ、調理スタッフ芦澤さん。 来れば来るほど、居心地が良くなり、直々顔をだしてしまうアットホームなビストロ! 女性ファンも男性ファンも多い店である。 <パーティーに駆け付けたBMOスタッフと一緒に>  <ヴィヴィエンヌ全スタッフ記念写真> さて、 厳しい世の中になりましたが、元気をだして頑張って行きましょう! 頑張れヴィヴィエンヌ !次は4周年だ !! そして、 頑張ろう日本 !!! ぜひ元気をもらいに来てみて下さい !!! 美味しい自然派ワインと料理が待っています。 ビストロ・ヴィヴィエンヌ 東京都中央区銀座4-13-19 銀林ビル1F TEL :03-6273-2830

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Avr

エロディー・バルムとマルセル・リショーの新ビンテージ試飲!

今日は、3月末に来日する予定だったこの二人の2010年ビンテージ・ワインに付いて語ります! 2010年のローヌ地方のワインは、とても綺麗なバランス! マルセル曰く、『2010年はエレガントで繊細なビンテージ。綺麗な骨格で、フレッシュ感バッチリ!エレガントな年は、何年後かに飲むと更に上品になっているんだ。私はこのビンテージが大好きだ!口に含むとワインが踊ると言うか、とても良いハーモニーでハッピーな気分になる。私にとって、綺麗なワインは濃厚でタンニンが抽出しているワインではない。パワフルな部分は、抽出からではなく、テロワールから引き出されるものだ。私が目指しているワインはバランスが良く、飲みやすく、皆で楽しめるワイン!』さすがアセンブラージュの王! ではでは、アセンブラージュしたてのワインを試飲です! Terres d’Aigues*テール・デグ2010 グルナッシュ80%、ムルベードル20% オリーブ、グリオット、野イチゴなど、熟成されたブドウの香り。 豊富で濃厚な味わいにフレッシュ感が足され、タンニンの渋みもちょうど良い! 全然重くなく、丸みのある気持ち良いワインです。 Terres de Galets*テール・ドゥ・ガレ2010 グルナッシュ50%、カリニャン30%、シラー20% 樹齢30年 小さな石と、赤粘土質のテロワール 黒実フルーツのジャムを思い出させる、甘くて深い香り。 口に含むと、南仏のワインのように厚みがあり、ガリッグ(香草)の特徴が出ていてスパイシー!ミネラル感もタップリと感じられ、エレガントで繊細なワインです。 Cairanne Blanc *ケランヌ・ブラン2010 ルサンヌ、マルサンヌ、ビオニエ、グルナッシュ・ブラン、クレレット、ブルブラン 白い花と洋ナシの香りが綺麗に混ざり合い、表現豊かなワイン。 後味が長く残り、フルーティーで飲みやすい!アペタイザーにはピッタリです! Cairanne *ケランヌ2010 グルナッシュ46%、ムルベードル20%、シラー16%、カリニャン16%、クノワーズ2% 樹齢40年から70年 赤フルーツの濃厚な香りが漂うワイン。 厚みとボリューム感タップリで滑らかなタンニン!なおかつ酸味も効いていて爽やか! マルセルからのアドバイスは、『ちゃんとしたカーブだったら5年間保管出来るよ!』と。 5年後どのようにこのワインが化けているか、是非飲んでみたいです! Ebrescade*エブレスカード2009 各品種をバリックで熟成した後、アセンブラージュを終えフードルでの熟成。 とてもまろやかでボリューム感タップリ。 熟成された黒実のフルーツの甘さが口いっぱいに広がります。 トーストとスパイスの香ばしい香り、そしてフレッシュ感もあり、上品な一本。 2010年はより爽やか!ピュアなブドウの後味が長く残ります! 個人的には、トップ10に入る大好きなワインです!ちょっとセレブな時間を味わいたい時に飲んでいます! 続いて、エロディーのワインも試飲! 彼女も、朝アセンブラージュを行ったばっかり。 エロディーに2010年の特徴を聞いてみると・・・ 『今年も、過去10年間と同じパワフルさ。アルコール度数は15%なの・・・でも2009年より酸味がより強いので、フレッシュで飲みやすいよ。今年は、完璧な熟成度に達するまで時間が掛かったんだ。普段は9月の頭に収穫がスタートするんだけど、2010年は9月の20日から開始したんだ。前年に比べると遅いかもしれないけど、昔は9月の下旬から収穫時期が始まっていたんだよ。だから、早いと言うより、普通に戻ったと言った方が正しいのかも。でも、ブドウがゆっくりと熟成した分、バランスが良く爽やかさも感じるワインに仕上がったよ!2010年はバランスも良く、骨格もよく、綺麗なタンニンが味わえるよ。』と笑顔で話す彼女。 『でも開花時期に、グルナッシュのブドウにクーリュールが発生しちゃったんだ・・・その分収穫量が落ちてしまったの・・2009年の収穫量は少なかったけれど、今年も更に低くなっちゃった・・』とちょっと困った様子。。。 確かに、パリでは知らないカービストはいないほど人気なエロディー。御客さんは増えてもワインが少なくなってしまってどうしようと・・・ でもそんな問題も2011年からは解決!今年から畑の面積が、今ある8Haから13Haに拡大! 皆さん!彼女の2010年ワインをゲットするには早い者勝ちです! Vin de Pays de Vaucluse*ヴァン・ドゥ・ペイ・ド・ヴォークリューズ2010 カリニャン50% - 40年 グルナッシュ25% - 40年 メルロー25% - 8年 […]

28
Mar

Cave AUGE でローヌ・ワインの試飲会!

3月26日、春のお日様が暖かく照らす中、カーブ・オジェで、ローヌ・ワインの試飲会が開かれました。 今回呼ばれた生産者は、トップ・レベルの方ばかり! 早速始めましょう! Cave Augé 116 Boulevard Haussmann 75008 Paris TEL : 01 45 22 16 97 Métro : St Augustin / Ménilmontant ***************************************************************** 最初は、誰もが知っているタベルの一流生産者、L’Anglore*ラングロールのEric et Marie Lo Pfifferling*エリックとマリーロ・ピファーリング。 2010年ビンテージの特徴は、パワフル、綺麗なバランス、そして酸味が利いている年です! 今年もとても少ない生産量・・・ このドメーヌのワインは、フランスでも早い者勝ちです! Sels d’argent*セル・ダルジャン2010 グルナッシュ・ブラン100% リンゴやピーチの香りがとても印象的。 熟成度、酸味、そしてフレッシュ感、全てが綺麗に調和されていて飲みやすい! アロマティックな、ミネラル・ワイン! Tavel *タベル2010 グルナッシュ70%、サンソー20%、クレレット、カリニャン 野イチゴの香り、そして相変わらず優しい口当たり。フィナーレはスパイシーでサッパリ! Chemin de la Brune* シュマン・ドゥ・ラ・ブリューヌ2010 グルナッシュ50%、サンソー、アラモン 直接プレスされたブドウを使用して出来上がった赤ワイン。 こしょうと赤フルーツのマッチ具合が最高。そしてボリューム感があり、後味が長い! 残糖が少々残っており、ビンの中で再発酵する可能性あり。夏にはちょうど良い、ちょっぴりスパークリング・ワインに変身するかも! Pierre Chaude*ピエール・ショード2010 グルナッシュ90%、クレレット10% さくらんぼやイチゴの香りが口いっぱいに広がります!飲みやすくてフレッシュ感タップリ!70年のブドウ木から吸収されたミネラル・・・ビュヴァビリテは100%です! […]

24
Mar

Arnaud Combier *アルノー・コンビエ - 最高にピュアでミネラルな白ワイン!

今回は、ブルゴーニュ地方で白ワインを生産している、アルノー・コンビエ氏を訪問して来ました! 山の中にポツンとある瓦礫の家。ここが彼のスウィート・ホームです! しかし立派な『シャトー』のような家! 今ちょうどリニューアルをしている最中! ピエールクロという村に、家族4人暮らしをしているアルノー。 眺めも抜群、そして自然度100%! 家の前には、小さな川も流れていて、とにかく空気がピュアで気持ちいい! マイナスイオンがどんどん体に吸収されていきます。 彼からの提案で、今年の夏は、ここでプチ・バカンスを楽しみたいと思います! アルノーはブルゴーニュ地方にあるプイイ・フィッセの南、St Véran*サン・ヴェランで栽培をしています。 彼の祖祖父から始まったこの家庭ワイナリーは、アルノーの父の世代で一時的終了・・・何故かと言うと、アルノーの父がワインの世界に興味が無かったため、他人に畑を貸してしまったからなのです! アルノーに物心が付いたときには、ブドウ畑はもう他人のもの・・・仕方なく、彼はフィリップ・ヴァレット氏など、偉大な生産者の下でワイン造りに関する知識をマスターしました。 そして1999年に嬉しいニュースが!何と祖祖父の宝だったあの畑を、再び自分の手に入れるチャンスが!当時アルノーはまだ25歳。しかしワインに対する思いは人一番強く、彼はドメーヌを引き取り、全面積をビオ栽培に転向し、なるべくナチュラルなワイン造りを開始したのです! そして今になっては、これほどピュアで、繊細でミネラル感豊富なワインは非常に少ない!とワイン愛好家が語るほど、ビッグなワイン造り手に変身! そんなアルノーの醸造所は・・・今ちょうどリニューアル中。 去年まではこの醸造所がまだ出来上がっていなく、他人のカーブを借りながらワインを造っていました。そして2010年からは、この新たな場所でワイン造りを! 写真は無いのですが、その代わり、熟成しているカーブをご覧下さい。 ここも、去年綺麗に創り上げ、今では2010年の白ワインが眠っています・・・ まだ発酵中のワイン・・・ アルノーは、そんな自分の『赤ちゃん』をなるべく邪魔しないように、そっと、ゆっくりと、しかも短時間しかこの不思議な場所には居ないそうです。 しかし湿気が凄い! 壁には雫が沢山! どう説明していいか分かりませんが、何か異常なパワーを感じます。 もちろん、ワンちゃんも出入り禁止! そんなアルノーのワインは、アロマがとても華やか。口当たりもまろやかで飲みやすく、後味が永遠と続く、濃厚でエレガントなワインです! Les Mandeliers*レ・マンドゥリエ2009 1.5Haに植えてある、若いブドウ木から収穫されたブドウは、フレッシュ感と甘みがタップリ! 一言で言うと、『ピュア』!! 柑橘類とミネラル感のバランスがとても良く、スイスイ飲めてしまいます! 白ワインが苦手な人には是非お勧め! 軽くてエレガントなワインです! La Barnaudière*ラ・バルノディエール2007 先ほどのワインに比べ、よりまろやか感が味わえます。 そして樹齢50年以上の木から生るブドウは、ミネラル感タップリ。 ハチミツのようなトローっとした甘さと、ピーチや梨のフレッシュな香りが凄い! 同じシャルドネなのに、テロワールが違うだけでこんなにもの違いが(上のテロワールは泥土質、こっちは粘土石灰質)!とにかく優しい味です! Pouilly Fuissé*プイイ・フィッセ これは美味しい!とても爽やかで柑橘類やお花のアロマが混ざり、とても複雑な香り。とにかく花畑!という感覚が強いです!そして綺麗な酸味と、やはりハチミツのような甘さが口の中で長く残る一押しワインです! 2008年ビンテージ:ブリオッシュやトーストの香ばしさが、このキュベの複雑感を引き出しています。やはりミネラルが強く、真っ直ぐな美味しさ。最後には、ちょっとした渋みと、洋ナシのアロマが印象的。 2009年ビンテージ:は雹が畑を荒らしてしまったので、生産無しです・・・ 2010年ビンテージ:香りが一瞬で広がり、とてもリッチなワイン。前ビンテージに比べ、よりパワフルでボリューム感があり、とにかくショッパイともいえるミネラル感が!このキュベだけが、今現在SO2無しでの醸造・熟成。初めてSO2無しでのワインの安定感を保てました!これも、長年の研究と、健全なブドウの使用の結果です! 彼のワインのように、アルノーはとても純粋で優しく、流れる時間を大切にする平和主義者。 私の一押しの生産者です。 彼曰く、『畑を取り囲む自然環境を守ることが大事。そうすると健全できれいなブドウが収穫出来る。となると、自然に良いワインが出来上がる。綺麗なブドウとは、収穫量を抑え、成熟のバランスがしっかりと取れているブドウだと僕は思うんだ。』 初ヴィンテージから早10年。 彼のワインは毎年レベル・アップしています。 これから数年後、彼は一体どんな新しいワインを造り、どんな偉大な醸造家へと変身しているんだろう・・・?! 期待溢れるアルノー。彼のワインを是非楽しんで下さい! Arnaud Combier *アルノー・コンビエのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: […]

18
Mar

フランスから日本へのエール・メッセージ

日本の皆様、 あまりにも言葉が足りませんが、今の日本の状況を見ていると、本当に心が痛みます。 フランスのテレビでも、ずっとずっと日本のニュースばかり流れています。 恐ろしい映像がずっと流れています。 家族や友達、知り合いなどを失ってしまった方のインタビュー、子供達の泣いている姿、言葉を失う位悲しい映像が流れています。 自然の力を目の前に、何て人間は小さな生き物なんだろうと思います。 この状況を目の前にした人々、彼らの恐怖や悲しみは、その場を経験していない私には想像できない位苦しいことだと思います。彼らの気持ちを考えると、涙が出てきます。 まだ連絡が付いていない方々、バラバラになったまま合流出来ていない方々が沢山いると思います。それでも信じる事を諦めないで、大切な人が無事である事を心から祈っています。 頑張って立ち直ろうとしている日本人達。 少しでもいいから前に進んで行こうという姿勢。 その姿はとても誇らしく、世界中が日本人の強さ、冷静さに関心しています。世界中が今の日本から力を貰い、そして生きていこうという心の強さ、そして諦めない心の強さを見習おうとしています。 フランスから、沢山の生産者から日本の皆様にメッセージが届いています。 心温まるメッセージ、勇気付けられるメッセージ、日本人の強さに心を打たれたと言うメッセージ、遠い場所からでも皆応援しています。繋がっています。 何かをしたい、どうにかして力を貸したい。そんな思いが溢れるメッセージです。 どうか、フランスからの応援が少しでも皆様に元気、勇気、希望を与えて、未来に繋がっていきますように。 言葉では全然足りないですけれども、どうかこの苦しみから皆様が早く立ち直れる事を祈っています。 どうか早く皆様が、そして日本がまた明るい日々を暮らせるよう心から祈っています。 パリ事務所、スタッフ全員から カトリーヌ・ベルナール(ラングドック)の幼い息子から、こんなメッセージが届いています: 『日本人は強いから大丈夫だよ。また新たな津波が来ても、絶対に立ち向かえるようになるよ。日本の島を船に変身させて、サーフィンのように、大きな波の上を超えられるよ。きっとだよ。』 Christine Commeyras / Aiguelière*クリスティーヌ・コメラス/エグリエール Je viens d’écouter les informations. Je suis très inquiète pour tout le monde. Je pense tellement fort à eux, toutes mes amitiés. Laurent Miquel*ローラン・ミケル C’est avec une grande émotion que nous […]

8
Mar

確実性の男・ジェロームDOMAINE LES CLAPAS

南ローヌ・アルデシュ地区の確実性の男・ジェローム・ジュレ DOMAINE LES CLAPAS  ドメーヌ・レ・クラパス アルデッシュといえば自然派の大御所マゼル・やジル・アゾニがいる。自然派が育つ人的土壌が存在する。二人の大先輩の影響を享けて、今、アルデッシュを代表する自然派醸造家に成長しつつある確実性の男ジェローム。 何故、確実性の男か? ジェロームには浮いたところが一切ない。ここまで来るのに充分な準備と経験を己に架してきた。自分が確実に行けると思うまでは試行錯誤を繰り返し研究を続行する。ジェロームが動いた時は、確実に本当に美味しいワインがそこにある。安心してワインを飲むことができる。よく自然派醸造家にみる還元臭ビンビンとかやや酸化気味というようなことはない。自然派独特の果実味がたっぷり乗っていて、なおかつクリアーでしびれるほど美味しい。いつ飲んでも満足度の高いワインを造りだしてくれる。 6年間の修行時代を超えて積み重ねた現在 独立する前は、6年間のあいだコート・デュ・ローヌ、ボジョレー、ブルゴーニュ、ボルドーのいろんな産地で働き、生産者から現場で教わりながら経験を積んだ。自然派ワインに興味を抱くようになったのは、ローヌ地方南部を代表する二人の自然派ヴィニュロン、ジル・アゾーニと、マゼルのジェラルド・ウストリックに出会ったからである。 また、ボジョレのフィリップ・ジャンボンとも大の仲良しだ。それでも、一歩一歩しか進まない、(PAS A PASパ・ザ・パ)、その姿勢がそのままワインの名前になっている。 3月に入り剪定も最終段階のレクラパス PAS A PASに入るカリニャン レ・クラパスの醸造所に最も近い畑“ラブリ” 。ここにはカリニャン、グルナッシュの古木、34歳のカベルネ・ソーヴィニョンがある。区画の横のイビリ小川が流れていて、比較的遅熟の畑区画である。カリニャンとカベルネ・ソーヴィニョンはお父さんが植えた。グルナナッシュはお祖父さんが植えたものだ。先代達が残してくれた畑で、ジェロームは今、美味しいワインが醸せる。 剪定は樹液が上に登りだす頃が最もよい。 最近は収穫が終わるとすぐ剪定を初めてしまう醸造家が増えている。しかし、11月はまだ樹液が下に向かっている時期である。切り口から樹液と一緒に菌が根まで入りやすい。病気にかかりやすい。3月は右の写真のように樹液が登ってきている。この時期に剪定するのが最もよい。理想的だ。菌が内部に入る心配がない。 L`ABRI ラブリというここの畑区画が名前になっているワインがある。お父さんが1976年に植えた自慢のカベルネ・ソーヴィニョン100%を仕込んだワインだ。左がカベルネ・ソーヴィニョンの葡萄。 ジェロームのトラックでレクラパスの畑巡り 標高が高いフェスキエ区画 この区画はお父さんが1980年に開拓して植えたグルナッシュが植わっている。ここからはEN AVANT DOUTE アナヴァン・ドゥットという名のワインを醸している。 グルナッシュ100%のSO2なしの果実味豊かでグイグイ飲めてしまう感動的なワインだ。 この区画のグルナッシュに特別な感情を持っているジェロム、観察する目が違う。 ジェロームはこの区画が大好きだ。 何故なら、ここのグルナッシュが最も健全に完璧な葡萄が収穫される区画だからだ。 自分が狙っている自然な造りを思うように挑戦できる確実性の高い区画だ。 フィロキセラ以来中断していた歴史的テラス式葡萄園を復活させたジェローム COTEAU DE SAINT GIRAUD コトー・ド・サン・ジロ区画 村役場も歴史あるこの葡萄園の復活を模索していた。若いやる気のある醸造家を探していた。ジェロームが6年間の修行を終えて村に帰って来た時だった。ジェロームにとってまたとないチャンスに恵まれた。結局、ジェロームがこの歴史あるコトー・ド・サン・ジロ区画を栽培・醸造することになった。 ジェロームが多きな期待を寄せるメラニ区画とファントリー区画のシラー品種 この二つの区画は斜面続きで上下に隣り合わせになっている。最も風通しがよく、水分も土壌に蓄積されていて、どんなに乾燥した年でも酸を確保できる土壌だ。ジェロームはここにシラー品種を植えた。北ローヌと南ローヌの中間に位置しているアルデッシュでもここならシラーが素晴らしくなると確信した。 素晴らしく複雑性を備えた土壌 粘土石灰質土壌の20センチ地下には太古の昔、元海底だった頃の石灰岩盤の層があり、場所によっては貝類の化石が地表に転がっている。根っこは岩盤の割れ目に沿って地中深く伸びている。10メートル上下に歩くと土の色が全く変わってしまうほどバラエティーに富んだ土壌だ。 さあ、醸造所に戻ってテースティングだ。 なんと2009、2010と2年分のミレジムは発酵・熟成中だ! 2009年は非常に乾燥した年で4月から一切雨が降らなかった。だから非常に濃縮された葡萄が仕込まれた。自生酵母のみで発酵させる自然派の造りは、こんな乾燥年はアルコール発酵が大変ゆっくりだ。09がまだゆっくり発酵している。冬の寒い時期はアルコール発酵が止まってしまい、3月に入って発酵が再び始まってきた。 非常に危険を伴う醸造方法をあえてとっている。あくまで自生酵母と妙な人的テクニックを使って早く発酵を終わらせようとはしない。これが、自然派の人達の見えないところで大きなリスクをおいながら、自然を尊重してワイン造りをしている大切な事実だ。 ★ソーヴィニョン・ブラン10 92年に植えた若い木、10年は開花時期に霜にやられて50%しか収穫できなかった。6樽しかない。25HL/Hの収穫量、まだ発酵中で濁っているけど、キリットしまった酸が心地よい、旨味も乗っている。 ★シャルドネ1010年のシャルドネは6月の雹の為に壊滅的な被害を蒙った。たった1タル分しかなかった。まだ、残糖が多く甘い状態だった。収量が少なかった分濃縮感のあるスタイルに仕上がりそう。 ★ヴィオニエ10 これはかなり発酵がすすんでほぼ残糖が感じられなかった。南のヴィオニエ独特の過ぎた果実風味がなく実にスカットしたスタイルに仕上がっている。酸もヴィーフと言ってよいほどスカットしている。 ★ユニ・ブラン09 ほぼアルコール発酵が終わっていた。収量が少ない分、濃縮されているが、品種独特のスッキリ感がある心地よいスタイルだ。 […]

28
Fév

優しくてピュアー!飲む人を魅了するショーム・アルノーが来日!

以前より自然栽培していたが、10年前より正式にビオディナミ農法に転換、ヴァレリーとフィリップ 真っ白な丸い石が地表を覆っている土壌。 ヴァンソーヴル村の中でも特別な立地だ。ヴァレリーとフィリップはこの地の持っているカパシティーの偉大さを確信していた。 この土壌がとてつもないグラン・ヴァンを生み出すっことが出来ることを。 原石を磨いてダイヤモンドに! だから土壌を最大限に表現できるビオ・ディナミ農法を採用したのだった。その効果がやっと出始めてきた。 この南ローヌの問題点は太陽が強すぎることだ。 どうしても酸が欠けて、重いワインになってしまう。そして、水不足にも悩まされていた。 ビオ・ディナミ農法を採用して5年目頃から ワインに変化が表れてきた。根っこが地中深くに伸びている証拠である。乾燥が激しいこの地区にあって、真夏の乾燥時にも葡萄の葉がイキイキとしてること。そして、葡萄がどんなに熟しても酸が必ず残っていること。ミネラル感が味覚上にピュアーさを表現してくれている。 昨年9月に、ESPOAのメンバーがショーム・アルノーを訪問した。 今年はフィリップが日本にやって来た! 2011年1月は日本全国を走り周った。 2週間かけて九州から四国、東京、静岡、名古屋 石川、大阪、京都と各地のエスポア店が開催する 試飲会やワインパーティーに応援参加したフィリップ。 ラグビーの選手だったスポーツマンのフィリップ 最後に京都へやってきて、ESPOA店が全国から集まる 年に一回のミーティング・テースティング会に参加した。実際に自分のワインを売ってくれている人たちと 親交を深めることはフィリップにとって本当に大切なことなのだ。 フィリップは、全国のESPOAの人達が本当に一生懸命販売に努力している姿を目のあたりにして感謝の念を強く持った。お互いに感謝しあっている。 造るのも、売るのも思うようにはいかないことばかりだ。お互いがその努力を認めあって一緒に進んでいけたらいいなと思う。フィリップにとっては感動と感謝の日本滞在だった。 京都の自然派ワイン・バー “ドゥー・コション” にて貸切打ち上げ! パリにそのまま存在しても繁盛間違いなしのコンセプトとワイン品揃え! 横浜のしんかわやの竹ノ内さん 粟津夫妻、フィリップさん。 本当に心地よい空間です。 ESPOAのワインは竹ノ内さんが横浜から納めている。 オット思うような自然派ワインばかりがサラリと品揃えされている。日本の古都にこんな素晴らし店があるなんて、本当に感激です。 パリのヴェール・ヴォレーから始まって今はフランス全土に広がっているコンセプト・ワイン・バー フランスでもこのようなコンセプトのワイン・バーが地方にもドンドンできています。 気軽に入って、気軽にスイスイワインが飲めてしまい、多少飲み過ぎても翌日爽快な気分と体調を維持できるワインばかり DEUX COCHONS(2人の大食漢) 京都市中京区新町通蛸薬師下ル 18:00~24:00 火曜日定休 Phone 075-241-6255 2011年も全国のESPOAP店はパワー全開だ! 店内に気持ちの良い空気が流れている。 皆の話が弾む。 昨年、納得のいくまで頑張った人。 同じ方向に頑張っている同士は目を見ただけで “頑張っているな!”とお互いに分かる。 また、今年一年の切磋琢磨を誓い合う。 ESPOAグループの素晴らしさは、全国に本気で相談できる仲間がいることだ。 いざ,と云う時はお互いに団結して事に当たれることだ。 それぞれの店が各地方で本当にコツコツ信頼造りの商売をやっている。大型の酒販店は一店もない。 小規模な酒販店ながら、良い商品を説明しながらコツコツと地味な啓蒙活動をやっている。 トップ20店くらいのお店はホントにお客さん達と親戚のような付き合いをしている。これは一朝一夕にはできないことだ。醸造元が畑を耕して、地中の微生物を育てることに似ている。 世の中、本当に佳い仕事をしている人がいるもんです。 南ローヌの片田舎のヴァンソヴル村から日本にやって来たフィリップさんは、ヴァンソーヴルと京都も繋がっているし、日本中と繋がっていることが分かってホントに喜んでいました。 冷たいミストラルの風の中で、ブドウ園にて剪定作業をする時、きっと日本の皆さんのことを思い出すと思います。ドゥー・コションさん、お世話になりました。 頑張ってください。応援しています。伊藤 PARIS

26
Fév

Soiree avec Chef MIURA 三浦シェフ a PARIS“ L’EBAUCHOIR ”

L’EBAUCHOIRレボショワール 43, rue Citeaux – 75012 – Paris 01 43 42 49 31 フランス大好き人間 三浦シェフ 『私からフランスを外したら何も残りません。』と言い切るほどのフランス好き。 前世がフランス人だったのだろう。毎年この時期にフランスまでやって来る。 今夜は小松屋のガンちゃん(今はカーヴ・オジェで働いている)と三浦シェフの若手と4名だった。 ビストロ・レボショワールはいつも満員の超人気店だ。 兎に角、料理が抜群に旨い。まさにパリのビストロという感じだ。トラディションでシンプルなスタイルだ。 早めに着いた私はカンターでセバスチャン・リフォーのサンセールを開けてアペリティフがわりに飲んだ。 今、スープがメニューにあるレストランが極端に少ない。ここのメニューを見るとスープがあった。寒い冬にはスープが良い。私と三浦シェフはスープを注文した。歯を治療中の私は柔らかいホタテを注文、旨かった。 肉にも魚介類にも合う“赤”ということで ガンチャンのお勧めでソミュールのビオ・ディナミの第一人者GUIBERTEAU ギィーベルト05を開けた。 爽やかなカベルネ・フランながら05とビオディナミの力が濃縮感たっぷりのボリューム。全員の料理にピッタリ合っていました。 流石、パリNO1ワイン屋で働いている岩田さんこと岩チャンは凄い。 三浦さんの希望でセバスチャン・リフォーのピノ・ノワールも開けました。 もう一週間もフランスを旅してきた三浦さんチームはちょっと胃が疲れ気味のようでした。 フィリップ・パカレ、フィリップ・ジャンボン、大岡さん他、自然派のど真ん中蔵を歴訪して、昨夜パリに無事到着しました。若手教育も兼ねて素晴らしい経験ができたこと喜んでいました。昨夜はヴェール・ヴォレーで一杯やったようです。 ホントに元気ですね。 今夜のこのビストロは三浦さんのご希望でした。 流石、シェフの三浦さんは料理の旨いところをご存じでした。 ワインの品揃いもバランス感覚抜群のリストでした。 食後は、トーマからカウンターに来い!とお呼びがかかり、ディジェスティフをご馳走になった。 偶然にもアルザスのクリスチャン・ビネール醸造元の奥さんが来ていて、ビネールさんのマールをいただきました。ご馳走様でした。 三浦シェフは昔からこのビストロを知っていて、自分のビストロの目指すところもこの感覚だ、ということでした。 『この雰囲気と感覚が理想なんだけど、でも日本では、このままを持って行ってもダメなんだ。』と自店の姿と理想の狭間に思いを巡らしていた三浦シェフでした。 大学でフランス文化論を専攻していた三浦シェフはフランスをもっと近くで理解しようと大学卒業後に辻料理学校に入学した異色のフランス文化通料理人。単に自然派ワイン、フランス料理に凝っている訳ではない深さを三浦シェフに感じました。今夜は、お蔭で素晴らしい一期一会でした。感謝!また、パリにお越しください。 三浦シェフのお店 “RIVE GAUCHE リーヴ・ゴーシュ” 大阪府枚方市市川原町1-2 TEL-072-844-8007

24
Fév

2011年 RECREATION セミナー・レジュメ

1976年に渡仏して、34年間のフランスとの付き合い。ワインの仕事について28年の歳月が過ぎました。特に1998年にワイン商として現地法人をパリ設立して以来、12年間フランス中の葡萄園を飛び周るのが私の仕事です。この1990年からの20年間の変化はすさまじく大きかったと思います。過去から現在、そして未来へとワイン業界の流れを総括する時期に来ているのではと感じています。 フランスでは、10月11日に自然派ワインの父と云われたマルセル・ラピエールの死という大きな出来事がありました。師は醸造元として、一人間として、地球人として自然派ワインの尊さ、ワインのあるべき姿を多くの若き醸造家達に示してきた偉大なる人物でした。人間的にも偉大なる人物でした。 そのマルセルの死を契機にもう一度、マルセルの遺志を引き継いで自然派ワインの重要性を皆さんと共に再確認すると共に、我々ワインに携わる人間として、胡麻化しのない本物ワインとしての“自然派ワイン”の重要性を認識し合いたいと思います。 現場のフランスの状況、不況に悩む日本のレストラン業界、小売業界の状況を考慮しながら、どのように色んな問題を解決することが出来るかを、皆さんと共に考えていきたいと思います。 自然派ワインが誤解されている 1) ビオワインと自然派ワイン(VIN NATURE) について 1-1)多くの人がビオ・ワイン=自然派ワインと思っている間違い。 1-2)ビオ・ワインはすべて美味しいか?残念ながら90%は美味しくない。     普通の栽培ワインとほぼ同じ比率で美味しくない。 ビオ栽培はスポ-ツをやる為の基礎体力・筋肉を鍛えること、筋肉を付けて外見だけはイチロ選手と同じになること。でもイチローのような野球の技はできない。ビオ栽培は、スポーツをやる為の基礎体力を作ることに似ている。つまり美味しいワインを造る為の土台ができましたよ、というに過ぎない。 2) 美味しいワインを造る為の3つのポイント 2-1)収穫量を押さえること 2-2)発酵槽に入れる葡萄が健全なこと 2-3)収穫、醸造を慎重に細部まで気を配ること     清潔度、温度管理、ポンプなど荒々しいワイン器具を使用しない。(重力を使うワイン移動) その年の葡萄状態に合わせた醸造の選択 3) 自然派ワインについて 3-1)普通に自然なワインの第一号  フコー家のクロ・ルジャールのような 人びと、人間国宝級の人達 3-2)自然派ワイン(VIN NATURE)の発祥、マルセル・ラピールの登場、 どんな経緯で? ラピエール系自然派の3大特徴 1-土壌に微生物が生きていること 2-仕込み直後のSO2は無添加(酸化防止剤としての亜流酸) 3-自生酵母で発酵 *グラップ・アンティエール(除梗なし)のセミ・マセラッション・カ ル ボニック醸造 4)自然派ワインの伝播について   (フランスの自然派ワインの伝播の歴史から学ぶこと)   開発者  ジュル・ショーヴェ   実践者  マルセル・ラピエール   販売者  ジャン・ピエール・ロビノ 以後多くの若手が誕生して、各地方に伝播、組織が出来ていった。 醸造家からワイン商 ― 輸入者 ― 小売店 ― レストランから消費者まで繋がる重要性 5) 宇宙的規模の本物志向の時流 この宇宙の中で、人間だけが独立して存在している訳ではない。すべての事象が関わりあって繋がって、物や生き物が存在しているという事実。ワインは多くの事を教えてくれる。何故なら宇宙とも地球とも人間とも関わって一本ワインが成り立っているからです。 6) CLUB PASSION DU VINの2011年の具体的活動について  (販売者への全面的な援助運動の強化) 日本における多くのジャンピエ-ル・ロビノ的な販売者を強力に遠方援助を実施(チラシ作成など) フランス醸造元見学、  醸造家を日本に呼んでの交流(販売援助) などを強力に進めていく。 セミナーの核心の部分レポート記事を次ページより記載します。長い文になりますがお許しください。 BIOワインとVIN NATURE(自然派ワイン)について ビオワイン=自然派ワイン、これは大きな間違いで大きな誤解を招いてる元凶となっている。 今、日本でBIOワインとVIN NATURE(自然派ワイン)が同意語のように使われている。 どうも腑に落ちないところが多々あって困っている人達が多いと思う。 […]

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自然派ワインがゆったり飲めるBrasserie BOO ラッスリ・ブー 大阪

大阪市北区梅田2丁目4-13 阪神産経桜橋ビル1F TEL:06-6348-1159 自然派のミティークな存在・ダール・エ・リボのルネ・ジャンが応援にやって来た! 小松屋の藤田社長の情熱 藤田さんの自然派ワインに賭ける情熱は凄いものがある。5年前にオザミ・デ・ヴァンの丸山さんとフランスにやって来た。一週間自然派ワイナリーを一緒に巡った。それ以降は自然派ワインの普及に情熱を傾けて頂いている。 その意向がスタッフ全員に行き渡っている。 ゆったりした空間があって気軽で暖か味のある雰囲気の店内。そしてマリーさんをはじめサーヴィス・スタッフ全員が本当にフレンドリーで心地良い。 友人達とユックリ気兼ねなくワインを飲んで楽しむには最高にピッタリのお店だ。 ダール・エ・リボのファンとひと時を楽しむルネ・ジャン 小松屋スタッフはフランス研修に時々やってくる。ダール・エ・リボに来たことがあるメンバーが集まってくれました。本当に皆まっすぐで気持ちの良い人たちばかりです。 皆、フランスの現場を見ているので自信を持って営業ができるスタッフばかりです。 Brasserie BOOのメンバーはオープン前の昨年11月にフランスにやって来た。 小松屋の藤田社長が自然派ワインに賭ける情熱は凄いものがある。現場で営業するスタッフを惜しみなくフランス研修に出す。 藤田社長は“人間”重視の本物教育を大切にしている。スタッフも社長の意志をくみ取って素晴らしい働きをしている。周りから見ていても気持ちがいい。勢いがある。そんな元気なスタッフがやっているブラッスリーだから楽しい雰囲気が店に充満している。 1.2.3 DARD!! ワインも入ってきてエネルギーが 盛り上がってきた。 人間的な繋がりが大好きなルネ・ジャンにとっても 最高の瞬間だ! ダール・エ・リボのファンの皆さんも大喜びでした。 造り手、販売者、飲み手が一体となって楽しめる空間には特別 ハッピーな空気が充満されていた。 小松屋の皆さん!素晴らしい企画を組んでいただき有難う!

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元祖自然派『ダール・エ・リボ』の ルネ・ジャン来日!

まだ、“自然派”なんて言葉が存在するズッと以前、1980年代初頭から自然な手法でワインを造り、多くのワインファンをつくってきたルネ・ジャンが、今年も日本にやってきた! どうしてルネ・ジャンは自然なワイン造りをするようになったのだろうか? 理由は簡単!お父さんが造っていたワインを日頃飲んでいて、自分もそのようなワインを造りたいと思ったからだ。しかし、若くしてお父さんを亡くしてしまったルネ・ジャンは、父から造りを教わったというよりは、お父さんと同年代、或いは昔ながらのワインを造るお爺さんの造り手の話を聞きながら自分なりに会得していったのだった。 そのルネ・ジャンが今年も日本にやってきた!フランスでも根強い『ダール・エ・リボ』ファンが沢山いるが、日本でも同じ。今回は各地のワインショップで行なったイヴェントをレポートします! 第一弾は、神奈川県藤沢市にある個性派ワインショップ「ロックス・オフ」さん。 一見すると「やってるの?」といった趣ですが、お店に入ると既にお客さんで満員! ルネ・ジャンの来店を待っているお客さんの熱気でムンムンしてました。 まずはドメーヌの説明から。 お父さんを若くして失ってしまったルネ・ジャンは、1975年から一人でワイン造りを始めました。その後、ボーヌの醸造学校でワインの勉強をしましたが、栽培や醸造に化学物質を多用するその内容が嫌で嫌でなりませんでした。しかし、同じような思いを抱いていたフランソワ・リボと意気投合し、1984年から2人でドメーヌを共同経営するようになりました。 2人の目指しているワイン造りの哲学は、「自分が飲んで美味しいワインを造ること」と実にユニーク!そして、「余ったワインを売る」のだそうです。誤解なく。半分は冗談ですが、これは本音です。本当に美味しいワインを生みだす為とことん本気で努力し、自分のワインを飲んでくれる人たちに喜んでもらいたい、という気持ちの表れなのです。 そして早速試飲です。本日のワインは ①シャン・リーブル/サンペレ・泡 ②クローズ・エルミタージュ・ブランK2006 ③セ・ル・プランタン、クローズ・エルミタージュ2008 ④クローズ・エルミタージュ(赤)2007 ⑤サン・ジョゼフ(赤)2007 の5アイテム。 なかでも②のワインは、厚みと複雑さが秀でた傑出した美味しさでした! ワインの味わいに納得頂けたお客様たちから沢山ご購入いただけました。お礼にルネ・ジャンからボトルにサイン! 日本語が少々分かるルネ・ジャンは、”DAI SUKI DESU” など・・・ 店主の若林さん、スタッフの黒石さんと記念のショット! イヴェント大成功でした!皆様、ありがとうございました!!! ■ROCKS OFF 神奈川県藤沢市鵠沼石上2-11-16  TEL.0466(24)0745 ************************************ お次は、東京・銀座のど真ん中に昨年OPENしたばかりの自然派ワインショップ『カーヴ・フジキ』さんです。 さすが麗しい女性たちによって運営されているお店だけあって、店頭でのご案内もオシャレでかわいい! この日は、またまた麗しい女性カルテットによるサックスアンサンブル「ラ・メール」に続いての登場です。 お客さんたちは、「ダール・エ・リボ」のワインを楽しみながら、 美しい音色に酔いしれていらっしゃいました。 ルネ・ジャンは、美しい女性たちの後でしきりに「やりずらいな・・」と漏らしておりましたが、ルネ・ジャンが登場するや否や、お客様皆様興味深々で話に聞き入っていらっしゃいました。 その中で、興味深い話がありました。「ダール・エ・リボ」の赤ワインは、シラーという単一品種で造られております。よく“シラー”という品種は男性的で力強い品種だ、と言われますが、「ダール・エ・リボ」の赤ワインはとてもエレガントなスタイルで女性的だ!フランス語では、すべての名詞に対して男性名詞か女性名詞か決められていて、普通「シラー」は男性名詞とされてますが、「ダール・エ・リボ」では”女性名詞“だ!と力説しておりました。 エレガントなスタイルの「ダール・エ・リボ」の“シラー”には、まさに女性名詞が相応しいと一同納得! さて、本日試飲のワインは次の通り。 ① ラール・デ・ショワ(赤) ② クローズ・エルミタージュ(赤)2007 ③ サン・ジョゼフ(白)2007 ④ サン・ジョゼフ(赤)2007 ⑤ エルミタージュ(赤)2004 =マグナム 試飲しながらお客様と質疑応答。 「自分の飲みたいワインを造って、余りを売る」という哲学(?)に、とてもご納得・共感頂いた紳士の方。 自然派ワインを飲み始めた愛好家のご婦人からは、自然派ワインの味わいの違いをご質問いただきました。 ルネ・ジャンは、自然派ワインの味わいは、そうでないワインには決して表れない“ダシが効いている”と言っておりました。自然に栽培するとぶどうの根っこは地中深くまで張り巡らされるので、地中に含まれているミネラルや味わい成分が十分に吸い上げられ、それがダシのような味わいとなってワインに表れるのだという。なるほど納得だ! 今日のイヴェントを聞きつけ、「ダール・エ・リボ」で収穫の手伝いを1週間行なったマッチャンが駆けつけてきた! マッチャンは、オザミ・グループでソムリエとして活躍する重要人物だ。「ダール・エ・リボ」での貴重な体験を語ってくれた。 →写真中央 […]

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RECREATION DEGUSTATION VIN NATURE A FUKUOKA 福岡

博多の街にも自然派ワインが浸透してきたのを感じる。 CPVお薦めワイン 2011年、博多に出展されていたワインで見逃せない醸造元をクローズアップしてみたい。 10社のインポーターが扱う自然派ワインすべて推すすめであることには間違いない。しかし *どうしても、もう一度、飲んでもらいたいワイン。 *個人的に何故か惹かれるワインなど、 ここでは、色んな意味で今年は外せないな!と思うワイン・蔵元をクローズアップしてみたい。 PAUL- LOUIS- EUGENEポール・ルイ・ウージェンヌ(野村ユニソン) ミネルヴォワの山中に住む孤高の仙人 16年前までは、南フランスでは名を轟かせた名前だった。訳あってほとんどの畑を手放さなければならなくなり、一旦生産が中断していた。ミネルヴォワの山中にドルメン(原始人)が住んだ跡があるコスと呼ばれる一角がある。 真っ白な硬い石灰質の岩盤土壌の荒地があった。その山中に住み荒地木々を引き抜きスキー場のゲレンデのようなS字型のブドウ園を開拓した。途方もない体力のいるハードな仕事を独りでやった。その激務の為、近年心臓を病んで手術までした。 今は取り戻して元気に働いている。ポールが命をかけて造ったワインです。 1-PIERRE DE SONS ピエール・ド・ソン 真っ白は薄く硬い石がいっぱいある畑、その石と石を叩くと、大変美しい音がする。“石の音”ワイン。仙人ポールが造る南のピノ・ノワール。南仏ピノNO1である。 2-3POMMES トロワ・ポム ポールが命をかけて開墾した写真の畑、ここから収穫したグルナッシュを仕込んだ初リリースワイン。ドルメン(原始)の土壌の風味がする。仙人の哲学も感じる。 CLOS DE L`ORIGINE クロ・ド・オリジン(ディオニ社) 私はこのマーク・バリオが好きだ。飄々として視野が広く明るい性格だ。ブルゴーニュでワインを勉強してディプロムをとり、オーストラリアで大手企業のワイン造りの経験もした。そしてバンドールにて4年間、オノログとしてワイン造りを経験。そして、独立すべく、土地代の安いルシオン地方にやって来た。ここには樹齢100歳以上の古木が沢山ある。国宝級の葡萄木だ。そしてシスト土壌と素晴らしいテロワールがある。 1-SOIF DE PLAISIR ソワフ・ド・プレジール(赤) カリニャン50%,グルナッシュ45%,シラー、マカブなどが混植されている畑、喉の渇きを癒すごとくグイグイ飲める赤ワインです。 2-L`ORIGINAL ロリジナル(白) 110歳のマカブ48%,ムスカ・プティ・グレーン50%,あとは混植品種。果実味の中にミネラルからくる酸もあり、グイ飲みワイン。 CATHERINE ET PIERRE BRETON カトリーヌ・ピエール・ブルトン(日仏商事、BMO,イーストライン) 自然派ワインの中心的存在の蔵元だ。 カトリーヌは自然派最大の組織、ディーヴ・ブテイユル(白)の設立者の一人である。 自然派ワインに入った契機は、若き頃、ジャンピールロビノのパリのワイン・ビストロで自然派ワインの存在を知り、その自然な風味に驚愕した。 マルセル・ラピエールを知り、自然な造りに参入。 この二人の出会いもアンジュ・ヴァンで知り合って結婚。ロビノが彼らの結婚調印の承認者(仲人のような存在)でもある。 NUITS D`IVRESSE ニュイ・ディヴレス“ 酔いどれワイン”(日仏商事) BRETONのワインはカベルネ・フランのマイナーな意味のベジェタルさがまったくない。ニュイ・ディブレスはSO2添加ゼロのワインである。 カベルネ・フランのピュアーな風味が味わえる、特別なワインだ。 メーンのブルグイユもフランの上品をここまで表現できるのがブルトン。 DILLETANTE ディレタント(BMO) 明るくて、芯があってで、優しく美しいカトリーヌ、そのままのイメージのワインだ。 ヴーヴレ地区出身のカトリーヌは家系から引き継いだシェナン・ブランの畑を持っている。 今、微発泡の爽やかな自然派ワインがブームとなっているが、そのブームの切っ掛けの一つがこのディレタントだった。仕事が終わってグイっと一杯やりたいナンバーワンだ。 EPAULE […]

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“RECREATION” DEGUSTATION VIN NATURE A OSAKA 大阪編

TOKYOの翌日1月27日に大阪で開催。 250名のプロフェッショナルに来て頂きました。 やはり大阪でも感じたことは、今までに来られなかった部門の人達の来場が多かったことです。 自然派が確実に広がっているな、と感じました。 そして、小売店も業務店の人達もこの難局を自然派ワインで乗り越えようと、皆、自分に合ったワインを探そうと、真剣に試飲を繰り返していました。 大阪ではインポーターの目を引いたプレゼンテーションと人気ワインに的を絞って紹介します。 DIONYディオニ社    この不況の中でも、順調に売上を伸ばしているディオニ社は、毎年、販売営業マンを伴ってフランス現地の自然派醸造元を訪問する。営業マンが現場を知っているか否か?は本当に大切で、説得力が2倍、3倍に上がると思います。そして、毎回、プロカメラマンを同伴して醸造元の綺麗な写真を撮っています。その写真がプレゼンテーションに差が出る。 MIKAEL BOUGES ミカエル・ブージュ↑ ロワール地方トゥーレーヌ地区。真っすぐでスカットして気持ちが良い人物。ロゼの微発泡ワインABが実に爽やかで良い。 そして、白も赤も共通していることは人物通り透明感あってスカットしたスタイル。 イーストライン社 門脇さんも年に3回ほどフランスにやって来て、醸造元を巡る。一眼レフをもって醸造元の写真を撮りまくる。顔の見えるワインが実現する。 プラジョル 国宝級の職人組織レジャン・ド・メティエのメンバー SUD OUEST西南部地方のプラジョルを紹介しよう。 フランス自然派の仲間から尊敬の念を持たれているプラジョル。絶滅しかけている品種を再生させたり、品種研究家でもある。品種に関する本も書いている。 モーザック品種から造られる白の微発泡ワインがほのかな甘さもあって大人気でした。 赤はブロッコリ品種100%、爽やかさもあって、グイグイ入ってしまう。 BMO社 - プレゼンテーションのMVPは流石のBMOだ! 遠くから見ると“オヤッ”マルセルとエロディーが来ているのかな?!と思ってしまうほどよく出来ている。 上半身の等身大写真の切り抜きボードだった。 南ローヌの自然派を造上げたマルセルのワインは絶品だ! 運命的な師弟関係 若きマルセルは、ワイン造りを始めた頃、エロディのお爺さんに色々助けてもらった。その世話になったお爺さんの孫に当たるのがエロディーさんだ。葡萄栽培、醸造とすべてをエロディーに伝授している。素直で頑張りやの性格のエロディーは既に多くの事を身に付けている。35年のマルセルの歴史を受け継いだ。その上に女性的な柔らかさをワインに表現している。驚愕の果実味と優しさが同居している。 大阪と福岡では自然派ワインセミナー開催 Seminaire sur Vin Nature マルセル・ラ・ピエールが昨年亡くなって自然派の歴史がまた新たな時代を迎えようとしている。 今、今までの自然派の流れ、現在、そして未来に向けて歴史的に総括する時期に来ていると判断。 1976年に渡仏してフランス滞在が30年を超しました。 近年の10年間のフランスワインを取り囲む環境の変化は絶大なものがあり、自然派ワインの広がりには驚くばかりです。 自然派ワインとビオワインについて自然派ワインの台頭、伝播の歴史など、総括しておく必要性を感じました。 テースティングは 1-クロ・ルジャール、自然派ワインという名称が出る前から400年に渡ってビオで自然な造りの伝説蔵 2-マルセル・ラピエール、現在の自然派と呼ばれるグラップ・アンティエール(除梗なし)醸造 3-ル・ブ・ド・モンド、マルセルの流れを継承している。孫弟子にあたる新世代の自然派 ★セミナー内容については、このHPページにて近日中に掲載いたします。 RECREATIONの打上げが満谷さんの LE BOISだ! 大阪で自然派の元祖と云えばやはりトルトゥーガーの満谷さんだ」!今夜は2階のLE BOISを借り切った。 大阪の夜は熱い! 日仏商事の庄本は明日フランスに出発予定ボンボヤージ、パシフィック洋行の安部さんは今年初参加で新しいパワー風を有難う。ディオニの前田社長親子、有難うございました。 三浦さんも、トミオさんも有難うございました。 皆さんお疲れさんでした!満谷さん、有難う!! 伊藤

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RECREATION自然派・大試飲会が3都市で盛大に繰り広げられた!

     *** 東京会場 TOKYO *** CLUB PASSION DU VINでは毎年、年初めの1月に自然派大試飲会を実施している。 対象は酒販店、各種小売店や飲食店などプロ向けだ。約500名の人達が来場した。 遠くは北海道、九州からも来てくれました。 2011年のワイン販売の為に新たな自然派ワインを見つけようと日本中からプロフェッショナルが集まった。今までにない広がりを感じた。 *** 東京会場にはフランスから二人の生産者が参加 *** ←自然派最古参のダール・エ・リボ のルネ・ジャンが参加。自然派の世界ではミティークな存在だ。熟練したものしか出せない究極の自然な果実味の旨味!(野村ユニソン) 神の雫、ボルドーのプピーユも登場 カスティヨンの暴れん坊フィリップ・カリーユ が来日参加した。ビオ栽培、自然酵母、樽熟の正統派タイプのボルドー自然派。 (モトックス)  ***10社の自然派インポーターが大集合 *** BMO株式会社(片岡物産株式会社) 、 野村ユニソン株式会社、 エスポア 株式会社モトックス、 ディオニー株式会社、 株式会社オルヴォー、 有限会社クロスロード、 パシフィック洋行株式会社、 日仏商事株式会社、 株式会社イーストラインLa Vigne事業部 *エスポア  TEL :06-6436-3402 東京会場のみの参加となったエスポア。 東京のエスポア加盟店が協力しての参加となった。 超人気のマーク・ペノ 超自然派のシモヌッティーを有するエスポアブースはいつも試飲者で混んでいた。江戸っ子エスポア店の 萬屋のユキコさんが参加。 *クロスロード   TEL :03-3352-0911 FAX :03-3352-0910 隠れたコアな自然派をいっぱい持っているクロースロードは新たな自然派を求める飲食店の人達にはもってこいのインポーターだ。ボジョレの孤高の自然派ジャン・クロー・ラパリュが大人気だった。藤原さんと有馬さんの2人の参加だ。 ガメ品種もトコトンつきつめるとここまで上品になるものか。と驚きのブルイ。 *イーストライン TEL :05-6682-1955 FAX :05-6882-1524   TEL 門脇090-1757-1147 掘り出しもの自然派を探すならイースト・ラインだ。 ここの門脇さんは年に3度もフランスにやってくる。 その都度、訪問先の自然派醸造元で研修している若者や 近所の新人自然派を紹介してもらい青田刈りをしている。 だから、ここには掘り出しものが沢山ある。でも超人気は […]

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フランスの1月は試飲会のラッシュ!

フランスでは、1月24から2月1日に亘って自然派ワインの世界ならでは絶対に外せないイベントが行われます。 ここで、生産者の新しいヴィンテージを飲んだり、新人の造り手を掘り出したり、世界中からカービストやレストランのオーナー、ワイン関係の方々が集まるのです! 最初はモンペリエで行われる『La Remise * ラ・ルミーズ』からスタート。 ここでのムードは、とにかくフレンドリーな雰囲気で、皆顔見知り・・・! ルシヨンでも有名な3人の生産者、Domaine Le Bout du Monde*ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのEdouard Laffitte*エドワード・ラフィット、 Domaine du Possible*ドメーヌ・デュ・ポッシブルのLoic Roure*ロイック・ルール、 そしてClos Léonine*クロ・レオニンのStéphane Morin*ステファン・モランが主催している隠れ試飲会です! そして次の日には、毎年大規模に成長している『Millésime Bio  * ミレジム・ビオ』。 1993年からスタートし、今ではビオ・ワインならばここ!という人も沢山。 しかし人が多く、広すぎるので、生産者を見つけるのに一苦労・・・! そしてパリに戻ってきてすぐにロワールのほうへ。 ここでは、『Renaissance des Appellations * ルネサンス・デ・ザペラシオン』という試飲会が開かれています。 自然派ワインの中でも、トップ・クラスな醸造家のみ! ロワール地方のアンジェの町にある、12世紀に建てられた小屋の中で再開されています! そのまま、又もや大規模試飲会、『Salon des Vins de Loire * サロン・デ・ヴァン・ド・ロワール』に突入! 1987年に再開され、今では600人もの生産者が紹介されています。 しかも名前通り、全てロワール地方の造り手・・・ 多い! そして最後の試飲会は、何とシャトー・ブレゼの地下で行われました! まさに自然派ワインが大好きならばは欠かせない『Dive Bouteille  * ディブ・ブテイユ』です! ロワールのソミュール地方独特の、 どこまでも続く廊下・・・まさに洞窟! 去年は寒くて赤ワインの試飲は難しかったのですが、今年はちゃんとヒーターが入っていて、美味しく試飲が出来ました! *** さあ、試飲会にいた生産者を紹介します! *** 最初はLa Remise * ラ・ルミーズから! Ferme St Martin * フェルム・サン・マルタン (ローヌ地方) Thomas * トマ 2010年はトップなバランス! 酸味もキッチリしていてフレッシュ感抜群! 白の「Fleur de […]

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Jan

ルシヨンでは欠かせない、若手仲良し3人組

フランスの南にある、ルシヨン地方。ここの風景はまるで人間より自然の方が支配しているかのよう。 目の前に広がる景色はソバージュな自然、まさに山奥って感じがします! しかし何だろう、この安らぐ感覚は?!ずっとここに居たいという気持ちが込み上がってきます! そんなこんなで辿り着いたのは、元協同組合が使用していた大きなカーブ。 ここで、3人の仲良しコンビがワイン造りに熱中しています。 ではこの3人の歴史を振り返ってみましょう! ********************************************************** 音楽を愛する男前のロイック・ルール*Loic Roure                 ドメーヌ・デュ・ポシーブル*Domaine du Possible ずっと気に入るブドウ園を探していたロイック。 ある日、山道を彷徨っていたら、青や赤、ラメが入った石を、道端に発見。 そこで顔を上げた瞬間、綺麗に並んでいたカリニャンの畑に一目惚れをしてしまったロイック! ここでワインを造りたい!そんな気持ちが高まり、彼は樹齢100年以上のカリニャンの畑を即購入! 自分の畑を手に入れたものの、彼には醸造所もなければ住む家も無い・・・仕方なく車内で睡眠を取り、アグリ川で体を洗う生活を送っていました。しかしこんな生活も限界に近づき、一刻も早く住む場所を見つけなくては!と焦ったロイックは、ちょうど空き巣になっていた協同組合の醸造所を発見!2003年には、同じ町で自然派ワインを造っているDomaine Le Bout du Monde*ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのEdouard Laffitte*エドワード・ラフィットさんと組み、このカーブを購入し、本格的に活動を開始しました! 優しくてシャイなエドゥワード・ラフィット*Edouard Laffite             ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンド*Domaine Le Bout du Monde 1997年、エドゥワードはコート・デュ・ローヌの協同組合、「エステザルグ」でワイン造りを手伝っていました。 しかし!!!協同組合といっても、ここは特別な特徴があるのです! それは“自然に優しい栽培”を行い、丁寧なワイン造りをモットーにしているカーブ。 しかもその時期の責任者は、ラングドックを代表する自然派ワイナリー、ジャン・フランソワ・ニック氏! 彼の元で栽培・醸造を学び、ジャン・フランソワが独立した後も、4年間の間、エドゥワードは醸造責任者として重要な役割を果たしました。 大役をこなすうちに、彼の中には『自分の可能性を試そう』という欲望が膨らんでいきました。 一から十まで自らの手で造る“熱い思い”がこもったワインを皆に飲んで欲しいという意志から、2003年にロイックと共にこのワイナリーを創立したのです! 明るくて好奇心タップリのルーキー、ファビアン・メレノ*Fabien Mereno           ドメーヌ・ル・グラン・ド・レゾン*Domaine le Grain de Raison パリで長年模型製作者として働いたファビアン。 しかし心のどこかで、『本当にこの仕事が好きか?他にやるべき事があるんではないか?』と常に違和感を抱いていた彼。 そこでファビアンは閃きました! 昔からの夢、それはワインを造る事だ!と実感し、その思いを実現するため、生まれ育った土地へと戻りました。 しかしやはり醸造所が見つかりません・・・ そんな時に出会ったのが、上の2人! 彼らの広い醸造所の一部を借り、農業専門学校を卒業した後、ワイン造りをスタート! 2009年がファーストビンテージ、期待でいっぱいです! ********************************************************** 山奥にブドウ畑がある為、葡萄の木はこんなに急な斜面地に植えてあります!しかもこの地区は風がとにかく強く、何ヶ月間もの間ずっと止まなく吹き続けています。 ブドウの木が折れてしまわないように紐で固定を! 風が強い分、風通りは抜群!ブドウ達は病気に罹りにくい! […]

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Déc

オー・シャンゼリゼ~♪ オー・シャンゼリゼ~♪

世界のシャンゼリーゼがクリスマス・イルミネーションで美しい。 この季節がやって来た。私が一番パリに居る季節でもあります。 今年一年の反省と来年に向けての鋭気を蓄えて 色々模索する季節でもあります。 私はこの凱旋門を眺めるシャンゼリーゼ通りが大好きです。どれだけの偉大な人達がこの通りを通ったのだろうか、と想像するだけでワクワクしてくる通りです。 ナポレオンが造ったこの凱旋門 完成した姿をナポレオンは見ていない。 今のパリ全体を形造ったのもナポレオンだ。 ナポレオンは偉大だったと思う。 フランス人はあまりナポレオンを好きではない。 彼はコルシカ島出身だからフランス人とはみていない人達が多い。 マルシェ・ドゥ・ノエル 年末はコンコルド広場からシャンゼリゼ・クレマンソまで屋台市場が設置される。 寒いシャンゼリーゼ通りを散歩しながらの買い物を楽しむ。 体が冷えたらヴァン・ショ(ホット・ワイン)を飲んで温まる。 ←シャンゼリーゼから見るアンバリッド、 ナポレオンが眠ている。 コンコルド広場の ⇒ 観覧車とオベリスク フランス国会議事堂            1800年代の万博会場の屋根 ホテル・クリオン、 ジョルジュ・サンク そして、何といっても、パリといえば エッフェル塔だ! やっぱり、パリは夜が美しい! この時期が最も輝いている。 食べ物もこの時期は美味しいものが勢揃い! さて、何か美味しいものでも食べに行くか! では、失礼します。 伊藤 PARIS