26
Sep

ボジョレで最も注目されている新星 Sylvère Trichard           シルヴェール・トリシャール -no1

独立したのは2012年、お祖父さんの畑を受け継いだ。 でもワイン造りの仕事は16年ほどやっている、結構な経験者でもある。 サヴォワ地方のDominique Belluardで修業しいた。 シルヴェールに最も影響を与えたのはボジョレのLapaluラパリュである。 10年ほど前から、ラパリュのところに醸造家志望の若者達が集まってくるようになっていた。 その中の一人がこのシルヴェールだった。 シルヴェールはラパリュのワインに感動していた。 体に負担がかからなく、スーッと入っていく透明感が好きだった。そんなワインを造りたかった。 栽培・醸造の超一流の仕事師ラパリュのやることを学びたかった。 『醸造の時に現れるすべての現象の原因は、畑仕事からきている。 醸造時にそれをカバーしようと思うな。』 『すべては畑だ。キレイで健全な葡萄を育てて、健全な葡萄だけを発酵槽にいれれば、 酸化防止剤(SO2)など添加する必要もないし、自然酵母だけで問題なく発酵する。』 シルヴェールはこれを実行している。   シルヴェールの畑は醸造所の目の前に広がっている美しい景観。 醸造しながら畑も見える。葡萄達にとっては、自分が育った畑を見ながら、ワインに変身していく。 こんな素晴らしい環境の中で、自分の好きなワイン造りに没頭できて最高だ。   

25
Sep

STCメンバー、                               クリスト・パカレのボジョレ・ヌーヴォーを利く

まだ仕込み中のヌーヴォーを日本人で最も早く利く。 圧搾機で絞って間もないヌーヴォーは、アルコール発酵の真っ最中、まだ糖度が残っている でも、果実味の濃縮感、フレッシュな酸などはこの時期でも判別できる。 今年は、12から12.5度前後で軽やかで繊細な果実味のグイグイいけるヌーヴォーになりそう。 普段ワインを飲まない人でも、一挙にワインファンになってもらえそうなヌーヴォーになりそう!!    小売店の皆さんは日本に報告しなければならない。 写真をとってその場で日本に送付。 凄い時代になったものだ。 東京の豊洲にあるAOKIではもうヌーヴォー予約を開始している。 蔵から即日本へ、ヌーヴォー試飲のコメントを送る。 大阪、パントリーなどを展開する大近社の木村さんは、物凄い予約数を目標にしている。 即、情報送付。   八丈島の山田屋さんも気合が入る。人口7500人の島民の皆さんが山田さんの情報を待っている。 愛知県田原市の渥美フーズの皆さんも気合が入る。  

25
Sep

BMO社の山田恭路さんが主催する小売店グループ               STCのメンバー

  本物ワインを日本における日常化への挑戦を続けるSTCグループ。 本物ワインを特殊な小さい市場で終わらせない。普通の生活場面で普通に飲んでもらおう! という活動をしている。 STCとは? 本物ワインをカタチつくっている大切な3つのこと。天、地、人を意味している。 Soleil  ソレイユ 天 太陽、銀河系、宇宙、光 -水、温度、空気、引力、浮力 Terre  テール 地 大地、地球、土壌、-鉱物ミネラル、生物、微生物 Coeur  クール 人 心、情熱、勇気、志、気 -人、哲学、性格、生き方 日本全国に約300店舗ほどの販売拠点を持つ小売店グループです。 毎年、フランスまでやって来る熱心な小売店グループです。 やっぱり、本物を、自分の目で確かめるツアーをやっている。    最近、ボジョレ・ヌーヴォーをやらない小売店が日本で増えている。 STCグループでは、ドンドン積極的にヌーヴォーを攻めている。 何故? 普通の人が最もワインを飲んでくれる絶好のチャンスだから! 普通の人に飛びっきり美味しい本物ワインを飲んでもらえる機会は絶対に逃さない! その為に、20周年の記念の祝いも兼ねてクリスト・パカレまでやって来て収穫体験。         

25
Sep

2018年、クリスト・パカレ過去最高の品質の葡萄収穫

  6月より晴天が続き、順調に葡萄が育った。 クリストフの葡萄木は樹齢の古い古木が多い。 地中深く伸びた根っ子が葡萄の最後の熟成に必要な水分を吸い上げてくれました。 3カ月も雨が降っていないのに、葉っぱは青々として元気です。 こんな素晴らしい葡萄を天から贈られたので、トビッキリ美味しいワインを造ることに 燃えているクリストフ。   

25
Sep

天が応援している20年目の収穫 Christophe Pacalet クリストフ・パカレ

20年前の1998年、太平洋の南の島でレストランをやっていたクリストフ、フランスに帰って来た。 マルセル・ラピエールから木製の発酵槽と垂直式圧搾機をプレゼントされて醸造所を設立。 20年間、色んな事がありました。 結婚、2人の子供。 乾燥の年、洪水の年、雹でやられた年、 そして、おじさんであるマルセル・ラピエールも天に昇っていきました。 人生の節目、節目にいつもマルセルが行く道を指示してくれた。 料理人になったのもマルセルの指示。フランスに戻ったのもマルセルの指示。醸造所を設立したのも マルセルの指示。 そして、すべての変化が20年周期だった。 クリストフは云う 『私はマルセルの意志を後継してボジョレを盛り上げていくんだ!今年は20年周期の年で気合を 入れ直す為に、フルーリに4ヘクタールお畑付きの醸造所を購入したんだ。』 ここ過去3年間はまともな年がなかった。生産量が少なかった。今年は大切な年だった。 この20年周年の年にマルセルが天と話してクリストフを応援してくれたのだろう。。 過去20年で最も素晴らしい品質の葡萄が実った。収穫量も完璧だ。 『これでトビッキリ美味しいワインを造るよ!』クリストフ・パカレ

24
Sep

PARISレピュブリック広場界隈にある、                    日本人経営のワインバー MARGO マルゴ

ここレピュブリック広場から徒歩5分でゴーさんのワインバー « マルゴ » がある。 私のオフィスはレピュブリックから3分。 つまり、仕事がおわってから即アペロに行けるところが多すぎる。 今日はマルゴで、ゴーさんお勧めのトビッキリ美味しワインを開けた。     スペインワインのイメージを根本的に変革させる人物が現れた。 今までも、スペインにしては凄いな、というのは沢山ありました。 この人は別格です。 ★Oriol Artigas オリオル・アルティギャス★      フランス・ワイン界の中にいれてもトップ・クラスに位置する実力を備えている。 スペインで醸造学校の先生をやっている。しかも、人間としての人物も素晴らしい。 謙虚で、穏やかで、おおらか、気持ちのいい人だ。 彼のワインが一挙にフランス中のトップビストロに入り出した。 こんなワインがオフィスの近くのビストロでアペロできるとは幸せだ。 この夏に日本の皆さんと訪問したばかりだった。オリオルさんの蔵の中庭での昼食は最高でした。 日本から来たレストラン、ビストロの素晴らしいオーナーシェフの人達と夢のような ガーデン・デジュネでした。 あの時の事を思い出しながら飲んでいたら、日本のBMO社のMasakoさんよりLineがはいった。 以心伝心。

24
Sep

危険な街角 Paris レピュブリック界隈、美味しい自然派          ワインビストロ勢揃い!

Le Repaire de Cartouche ル・ルペール・ド・カルトゥッシュ パリ3区のレピュブリック広場界隈にワインビストロがますます増えてきた。 チョット危険な感じになってきた。 軽く一杯の気持ちで行っても、近所に気持ちのいい店があると、どうしても足が向いてしまう。 結局、一杯で終わらず一杯(沢山)飲んでしまう危険な街角。 Chambre noireシャンブル・ノワールからレペール・ド・カルトゥッシュまで徒歩6分。 やっぱり、寄ってしまって、酔ってしまう。 店に入ると、即、ポンっといい音がした。 『ITO、最後の一本しかないプランタン・マグナム18を開けたぞ!』と嬉しそうにルドルフが言う。 チョット、待てよ、これからマグナムかよ。 でも、スーット体に入ってしまうから恐ろしい。 いやー、今夜もよく飲みました。ありがとう。    

24
Sep

久々の Chambre Noire シャンブル・ノワール

トビッキリ美味しい2本を開けた。 アルデッシュ地方のこれ! グレゴリー・ギヨムがアリカント品種から醸すトビッキリのロゼ!? LouForoseル・フォロゼ この溢れんばかり果実味はなんだ!若干の泡がアペロには最高に心地よい!! 日本でも人気上昇中。   二本目はこれメゾン・ブリュレ醸造、ポール・ジレPaul Gilletが醸すR2L’Oエールドゥロ!! な・な・んて美味しいんだ!! ガメ品種、ピノ・ノワール品種、ピノ・ドニス品種を仕込んだ逸品。 元ワイン屋さんから造り手になったポールのパッション、エモーションが伝わってくる!! アルザスのブルノ・シュレールで修業しただけあって、シュレールに通じるものがある。   ★ビストロ・シャンブル・ノワール★ 今、Parisで最も輝いているワインバーのシャンブル・ノワール おじいちゃんが日本人という金子さんが経営者。 実に気持ちがいい空間。金子さんのワイン品揃は凄い!! 連日、若者で店外まで溢れているビストロ。  

24
Sep

久びさのジャンクロードの狙った通りのLapalu nouveauラパリュ・ヌーヴォー18年 –no4

17年は濃縮度が強く、本来ジャンクロードが狙うヌーヴォーのスタイルではなかった。 それはそれで美味しかったけど。 ジャンクロードが狙う新酒はアルコール度数11.5から12.5前後、13度以内に抑えて、フレッシュで透明感のあるスタイル。 今年は狙った通りのスタイルになりそうだ。 葡萄の健全度、糖度、酸、すべてが理想的に流れた。   勿論、セミ・マセラッション・カルボヌック醸造、自生酵母のみ、酸化防止剤無添加。 今年は狙ったとうりのスタイルに持っていく為に、収穫後の葡萄を発酵槽に入れてから12度前後に 抑えながら、3.4日は発酵が始まらないようにした。 発酵が始まってからは一週間のマセラッション(かもし)。 その間、一切触らず。 まだ、糖度が大分残っている段階であまり色もタンニンも出過ぎない状態で垂直プレスにかけた。    昨年のようには、濃くならない色合いの、いかにもヌーヴォーらしい淡い紅色になりそう。 フレッシュな酸も今年はバッチリと残った。 真っ直ぐな果実味とフレッシュな酸、スーッと伸びる淡いミネラル感、ジャンクロードらしい ヌーヴォーになるだろう。 アルコール度数は12度から12.5度ぐらいになりそう。 ジャンクロードが狙う、理想のヌーヴォーが完成しそうだ。ご期待ください。

24
Sep

Chez Lapalu、                              ラパリュでの収穫季節のとても幸せなひと時 –no3

9月から10月にかけて、それぞれの蔵ではマールを絞る。 ゆっくりと絞るので夜になったり、朝までになったりする。 特にジャンクロードのところは、暖かい雰囲気があり、近所の醸造家や若手などいろんな人が 集まってくる。 私もこの時期にボジョレに居る時、夜はここに寄ると、心が暖かくなる。 圧搾機から流れ出るチョロチョロの音が聞こえる。まるで京都の竹筒から流れ出る水のような音。 そんな音を聞きながら、みんなで色んな話しに花が咲く。 今年あったこと、反省、これからの皆の夢など、話題には事欠かない。 絞りたてのパラディと呼ばれる半ジュース・ワインを飲んだり、生ビールを飲む。 そして、時々、誰かが圧搾機に乗って絞りにいく。 本当にほんわりして、私の大好きなひと時である。       

24
Sep

ジャンクロード・ラパリュLapaluにとって特別な道具                    垂直式圧搾機 –no2

10年程前にマコンの葡萄園を車で走っていた。 醸造家の庭に大きな垂直式圧搾機が無造作に放置されていた。 ジャンクロードがずっと探していた型の圧搾機だった。 自分が狙っている繊細なジュースを絞るにはやっぱり重力でゆっくり絞りだす垂直式に限る。 ずっと長い間、探していたものが目の前にあった。 胸が高鳴った。 その醸造元のドアを叩いた。 年配の醸造家らしい人物が出てきた。 『外にある圧搾機、使っていますか?』ジャンクロード 『今年まで使っていたよ。でももう私は引退する。』 『そとに置いてあるということは、もう使わないのですか?』ジャンクロード 『...……..』 『もし、もう使わないのなら譲ってもらえませんか?』ジャンクロード 『あれは先祖からずっと引き継いできたものだよ。それはできない。』 それから機会あるごとに、その醸造家を訪問していたジャンクロード。ある時相手からこんな話があった。 『ジャンクロード、そんなにあの圧搾機が必要なら譲るよ。あの圧搾機がまた活躍できるなら先祖を喜んでくれるだろう。』 勿論、それなりの価格を支払ってゆずってもらった。 これを使いだした年から、ラパリュのワインの液体の繊細度が数段上がった。 液体が上品になった。 下部の石の部分は花崗岩の一枚岩。 こんな圧搾機は他では見たこともない。 これと同じものは世界に一台しかないだろう。 ジャンクロードが絞っている姿は、まるで舞台に上がて演劇をしている役者のようだ。

24
Sep

ガメ品種の極限までの可能性を追究する仕事師                   Lapalu ラパリュ -no1

ガメ品種を使って、水に限りなく近いスタイルから、まるでバニュルスではないか?と思わせるほどの 濃縮感のあるワインを造ってしまうジャン・クロード・ラパリュJean-Claude Lapalu。 ワイン造りの大切な作業の節目を、可能な限りの方法を駆使して精密度を上げて練り上げる仕事師。 個人で、独りの人間が身心を駆使してやらなければできないスタイルのワインを醸す。 どんなにお金をかけても、どんなに優秀な人材を使っても、決してできないワインを造りあげる ジャン・クロード・ラパリュ。 ボジョレが、ガメ品種が、全くちがう可能性を示してくれる貴重な存在。

22
Sep

Damien Coquelet Nouveau                     ダミアン・コクレ・ヌーヴォー 仕込み中 -no3

毎年、大人気のダミアン・ヌーヴォー。 スカットした酸、爽やかな果実味が特徴のヌーヴォー。 優しさより筋肉質のスタイル。 テーブルで軽い軽食を食べながらグイグイやれるスタイルでしょう。 イタリアン料理にも合わせやすい。 セミ・マセラッション・カルボニック醸造、自生酵母のみ、醸造中の酸化防止剤の添加なし、本物の 自然な造り。     11年間の経験を積んだダミアンが、2018年の素晴らしいミクロクリマで育った葡萄を仕込んで います。 こんな完璧な葡萄からできるダミアン・コックレ ヌーヴォーはトビッキリ美味しくなること間違いなし!! コック、ニワトリはフランスの象徴、フランスではコック・ヌーヴォーと呼ばれ愛されています。  

22
Sep

2018年、見事な葡萄を実らせた                    Côte du Py コート・デュ・ピの畑を収穫 -no2

  銘醸のコート・デュ・ピの本領を発揮。しかも古木ばかりの葡萄園。 ここまで、完璧な葡萄ばかりの畑は珍しい。 ダミアンも気合が入る!    ダミアンのワインはデコンブ仕込みだからしっかりしたタンニン、濃縮感を備えている。 ビシット酸もきいているワイン質。 テーブルで食べながらゆったりと飲みたいワインだ。     

22
Sep

水星の如く登場したDamien Coqueletダミアン・コクレ、          もう11年目の収穫 -no1

初リリースの2007年から話題をさらったダミアン・コクレ。 いきなり物凄いワインを造って周りを驚かせた。 そのダミアンももう11年の経験を積んだ。31歳になった。 子供の頃よりお父さんのジョルジュ・デコンブについて葡萄園で遊んでいたダミアン。 15歳にはワイン造りを目指していた。 ブルゴーニュのフレデリック・コサールで修業して、モルゴンに戻りお父さんを手伝いながらモルゴンのテロワール、ガメ品種の醸造を徹底的仕込まれた。 幸運にもモルゴン村の銘醸テロワールのCôte du Pyコート・ド・ピの丘に4ヘクタールの畑を手に入れることができた。 ジャン・フォワイヤールやラピエール家の畑に挟まれた好立地。 しかも、70歳以上の古木ばかりの畑。 しかし、この銘醸テロワールのCôte du Pyコート・ド・ピの畑も16年、17年と2年連続の天候不良によって収穫が少なかった。色んな意味で厳しい年が続いた。 今年2018年に賭けていた。 天がダミアンに味方した。 今年18年は、葡萄の品質、量ともに素晴らしい状態の葡萄が実った。 9月10日にこのCôte du Pyコート・ド・ピの畑を収穫。 お父さんのジョルジュ・デコンブも心配して応援に駆けつけてくれた。

21
Sep

Soleil levant à Morgon .

デコンブ醸造のあるモルゴン村の高台に朝日が昇る。 収穫はam 7:00に蔵を出発して収穫する畑に向かう。 その途中で見える朝日はとても美しい! 朝日が昇る方角にはモンブランなどアルプスが遠く見える。 途中、あのミティークな丘、コート・デュ・ピにも朝日が当たりだした瞬間。

21
Sep

男は黙ってデコンブ・ヌーヴォー!!                     Descombes Nouveau 2018 -no5

モルゴンの顔のデコンブは、花のParisでも大人気。 何故? ジョルジュ・デコンブは月に一度、パリまで配達にやってくる。 パリのワイン・ビストロでは毎月デコンブがやって来るのを待っている。 ビストロのお客さん達もデコンブの顔を知っているくらいの人気者。 そして、デコンブがオートバイ・キチであることも皆知っている。 若き頃、モトクロスで優勝したことがあるほどのオートバイ・キチである。 ヌーヴォーをオートバイでParisまで運んでくるイメージがデコンブ・ヌーヴォーのラベル。    あさ!猛暑が続いた2018年のデコンブ・ヌーヴォーは期待できますよ! その強烈な太陽を惜しみなく液体に写しだしてくれるのがデコンブ。 世間では軽めのヌーヴォーが人気。 デコンブ・ヌーヴォーはタンニンも確りしていて熟成もきく“男っぽい”ヌーヴォーだ! ありきたりのヌーヴォーじゃ、物足りない!という人も多い。 “男は黙ってデコンブ・ヌーヴォー!!”