3
Oct

ボジョレの番長 REMI DUFAITRE*レミ・デュフェイトル

DOMAINE DE BOTHELAND (Laurence et Rémi Dufaitre) ドメーヌ・ド・ボスラン (ローランス・エ・レミ・デュフェートル)  ボジョレに彗星の如くに現れて、途轍もない透明感のあるスカッとしたスタイルを実現してしまった天才肌の番長レミー。 普通、ワインは風貌に似てくる。しかし、レミーに関しては全く正反対といってよい。 こんな短時間にここまでのレベルまでたどり着くとは驚きだ。 ただ者ではない事は事実だ。 本人がこれだ!っと思った事、人、目的は徹底して張り付いて馴染んで吸収して、同化してしまう超能力を備えている。 14歳で両親が亡くなり、16歳から独りで生きてきた。 ガムシャラに働いて2000年に醸造家として独立した。 『お前にできる訳がないだろう』と周りからと馬鹿にされた。 事実、10年目にして行き詰っていた。 そんな時に、ジャン・フォワラールに巡り合った。ジャンのワインを飲んで驚いた。 『こんなワインが世に存在するのか?』 自然派ワインとの出逢いだった。 レミーに目標ができた。以後、毎日ジャンと会っている。ジャンに貼りついた。 自分が会いに行けない時には、ジャンの方からやって来てくれる。 ジャンに同化して、すべてを吸収しようとしている。 レミーの集中力は、もう天才といっていいだろう。 こんな風に、風貌とは、違う繊細で真っ直ぐなスタイルが出来上がった。 外観と違って、中身はどこまでも繊細で、ナイーヴで真っ直ぐな性格なのだ。 やっぱり、ワインは人だ!! 2016年 レミー・デュフェートル 気合一発!! 過去最良の葡萄を収穫!! 強面のレミーの気合が若手の収穫人に乗り移った。 天候でいじめられた2016年のボジョレの村名区画で、レミーほど完璧な葡萄と量を確保できたところは少ないだろう。 働き者のレミーは必要な時に必要な処置を精確に実行できたのだろう。 若干のベト病と乾燥の形跡はあったけどほぼ完璧な葡萄を収穫した。 レミーの満足そうな笑顔が印象的だった。 何回も何回も葡萄を食べて、試していた。 そう、果実味と酸、糖度のバランスが、レミーが狙っているポイントどうりの割合になっている。 収穫人も若い人ばかりで明るくて活気があってよい。 レミーも畑を廻って収穫人を笑わせて、元気付けている。 葡萄の選別作業のチェックはかなり厳しい。 収穫の重要な判断に関しては、絶対に許さない。 傷んだ葡萄を見かけ時は、厳しく指摘していた。緩急をつけての指導が上手い。 レミーのリーダーとしての素質もなかなかのものだった。 皆を惹きつける何かを持っている。一緒にいて楽しい。 醸造は外気の温度差の影響を受けにくいコンクリート漕を使用。蔵の中は整然としている。ブルイの古木はトロンコニック型の木樽を使用。 ジャン・フォワラールに学んだことはすべて実行している。 葡萄は除梗なしのグラップ・アンティエールで葡萄房丸ごと発酵槽に入れる。セミ・カルボ醸造。 勿論、醸造中のSO2添加はゼロ、自然酵母のみでのアルコール発酵。 本当に綺麗な葡萄ばかりが発酵槽に入っている。葡萄以外のものは一切混入しない。 ルモンタージは、できるだけ優しく必要な時にやる。マセラッションはお茶出しの如くに自然に。 2016年のボジョレ・ヌーヴォーを絞った。 パラディをテースティング。 な・なんと爽やかで真っ直ぐなスタイルなのだろう! 2015年のあの濃縮した葡萄でも、レミーは爽やかなヌーヴォーを醸すことに成功した。ボジョレであんなに爽やかな15年ヌーヴォーは無かった。 この16年は、凄い!!水のように体に沁み渡っていくだろう!! 奥さんのローランスが15年のヌーヴォーを開けてくれた。ウーン、美味しい、なんと云う透明感。 […]

1
Oct

自然派ワイン発祥のMORGON モルゴン村の番人デコンブ、収穫開始

ボジョレ自然派醸造家の中で、いつも最も遅く収穫を始めるデコンブがほぼ他の自然派醸造家より10日遅れで収穫開始。 理由は三つある。 第1にデコンブは常に最大限に葡萄が熟すことでガメの旨味を引き出すことを狙っている。 第2に、デコンブ自身が確りしたワイン質が好きなこと。 第3に、デコンブの畑は殆ど300m~450mと標高が高いので 葡萄が熟すのが遅い。 2016年はデコンブにとって困難な年だった。6月、7月、8月と3回に渡って雹が降った。 ボジョレの中でも標高の高いところが集中してやられた。デコンブの畑は標高が高い。つまり3回とも雹の道筋に畑が出会ってしまった。しかし、残った畑の葡萄をウドンコ病から守るために、息子のケビンと夏休みも返上して戦った。 8月中旬からの好天候がすべてを救ってくれた。 8月の晴天続きが葡萄を乾燥させてくれた。ウドンコ病がミルミルうちに消えていった。 今度は30度から35度まで達する程の晴天が続き過ぎて8月の後半は光合成がストップするほど乾燥してきた。 極度の乾燥の為に葡萄自身が、自身が生存する為に水分を使うようになって、果実を熟成させる為に水分を回さなくなってしまった。 ところが、デコンブの葡萄木は60歳から100歳までの古木が多いので、根っ子が深く伸びていて水分を地中深くから吸収できる。ただ時間がかかる。 ゆっくりとゆっくりと葡萄が熟成していった。9月初旬に最高のタイミングで雨が降った。葡萄の乾燥ストレスは解消できた。でも、デコンブは収穫を開始しなかった。 周りの醸造家がドンドン収穫を初めても、ジッと動かず待った。 9月18日にやっと収穫を開始した。 デコンブにとって心から納得のいく理想の熟度に達して収穫をすることができた。 収穫した葡萄を検品しながら、あまり感情を表現に出さないデコンブの顔に、満足の笑顔が出ていた。 待った甲斐があった。自分が狙った通りの熟度と酸を備えたデコンブ・スタイルのワインができそうだ。 今年はスペインのフラメンコの世界、セルビアの グループを迎えての収穫となった。 リーダーの髭のガブリエルがフラメンコ歌手、 そして、フラメンコのダンサーも何人か来ていた。 きっと最後の収穫祭はフラメンコの一色のお祭りとなるだろう。 今年のデコンブ・ヌーヴォーのスタイルは? 収穫を遅らせた分だけ、果実味が濃縮していながらも、酸がキッチリ乗っていて、透明感のある、酒質+酸でメリハリのある、まさにデコンブ・スタイルのヌーヴォとなるだろう。 SOUVENIR DE Marcl et Nounoun 私とマルセルとヌヌーンと思い出 ジョルジュ・デコンブは、ボジョレでは“ヌヌーン”の愛称で愛されている。モルゴンの熊のような存在。 体も精神もドッシリしていて迫力がある。まさに、モルゴンの番人という感じ。 故マルセル・ラピエールがこよなく愛した人物でもある。 マルセル生存中、私は高速道路で南下する時は、Bellevilleベルビル出口で下りてモルゴンに寄った。 2008年の夏、マルセルと昼食を済ませて、デコンブに会いに行った。 デコンブ醸造所には、隠れ小屋のようなプライベートBARがある。 14時にBARに入ってデコンブを出たのが夜の11時。 ずっと3人で飲み続けた時があった。 マルセルは酔っぱらってくると、歌を歌い始める。デコンブは本当にマルセルの事が好きで、帰らせないように 次々ボトルを開ける。マルセルも私もベロベロ状態だった。 でも本当に楽しかった思い出。 デコンブにとってマルセルは師でもあってお父さんのような家族だった。 マルセルも同様に接していた。

18
Sep

このロックブラン村に自然派ワインがあり!!  

Marquise des Muresマルキーズ・デ・ミュール醸造のジャンジャックとここのレーモン、それと私の3人で計画して、SO2添加ゼロの自然派ワインを造っています。 このワインはレーモンの店と日本にしかうっていません。 シスト土壌のカリニャン。美味しいよ!! 日本のインポーターはサンフォニー。 殆どは、千葉、東京で活躍“いまでや酒販”が販売している。 価格安目で、超自然 !!お勧めです。 このLOU CARIGNANル・カリニャンを造る切っ掛けは 2004年にフィリップ・パカレがこのロックブラン村に来た時にジャンジャックの畑を見に行った時にでたアイデアだった。 現場に住んでいるレーモンがジャンジャックを説得して、私も買い取りの約束をしてこのロックブラン自然派ワインが始まった。 美味しいよ!!

18
Sep

STC グループ フランスツアー NO.1

自然派ワインワインの日常化を実現しつつあるSTCグループ 自然派ワインを単なる一部の愛好家の世界に終わらせない。 日本中に、いい商品、本物商品を販売する質販スーパーがある。 本物商品を販売して、大手スーパーと真っ向から戦っても負けないグループが日本にはある。 それが、STCグループだ。 本物を売るには、現場を知らなければ自信を持って売れない。 毎年、社員、幹部、社長自らやってくるグループだ。 山田恭路さんが率いるグループだ。

9
Sep

Dominique DERAIN – VENDANGES 2016

Dominique DERAIN s’est termine ses vendanges hier. C’etais parcel Le Puis en Sait Aubin . L’Equipe de vendangeurs etais trois. Et 10% de recolte . Mais, LeCoeur Dominique etais enorme ,chaud. ドミニック ドゥランの2016年の収穫が昨日終了。 ル・プイの区画が最後だった。 内輪の人間だけ3名と少なかった、そして、収穫量も普通の年の10%しかなかった。 でも、ドゥランの心は大きく,熱かった。 2016 est 17eme vendanges pour Dominique. C’est la premier fois d’expeience de Gel de la fin Avril. Et beaucoup de […]

7
Sep

ボジョレ期待の新人、シルヴェール・トリシャール

2013年が初リリースというのにパリのワインビストロでは既に大人気。 自然派ワインに巡り合ったのは2003年、ジャンクロード・ラパリュのワインを飲んで驚愕。 シルヴェールは伯父さんのところで10年間、ビオ栽培の研修を兼ねて働いていた。それまでは自然派ワインを全く知らなかった。 シルヴェール 『ジャンクロード・ラパリュのところに若手醸造家の友人達と行った時、タンタンションを飲んで驚いた。こ、これがボジョレー?伯父さんが造っているボジョレとは全く別の飲み物だった。素直に美味しかった。』 『自分が造りたいワインはこれだ!!』 自然派ワインを知ってしまったシルヴェールは、もう人生が変わった。 自分のやりたいことが明確になった。 伯父さんのところで働きながらも、時間さえあれば、ジャンクロードのところに行って手伝って勉強していた。 5年前に伯父さんの畑を引き継いだ。自分のラベルで瓶詰したのは13年が最初。土壌、畑仕事に関しては、もう15年以上の実施研修でプロ。 醸造はジャンクロードの見様見真似で試作を繰り返して13年が過ぎた。 センスがいいシルヴェールは初リリースから物凄いワインを造った。 2016年は、一時はどうなるか!?と心配だったけど結果的には 近年稀にみる素晴らしい葡萄が収穫できた。 何事も終わってみなければ分からないものだ。 6月、7月は雨と湿気で病気が蔓延、その上に今年は3回も雹が降った。 もうダメだ、と思っていると8月は連日の記録を超す程の晴天が続いた。 まさに、逆転ホームランという感じだった。乾燥で病気は一挙に乾いて 終わってしまった。今度は逆に天候が良すぎて35度という太陽が照り続けて水不足ぎみだった。そんなところに9月に雨が降ってまたまたまた、逆転スリーベースヒットというか感じ。最後には酸を残しながら葡萄が熟して非常にバランスの良い葡萄を収穫。 収穫は仲間達が集まって行われている。ほぼ同年齢のワイン好きが集まった。 暖かいホワッとした雰囲気が流れている。 葡萄の状態もいいし、収穫する立場から見ても良い葡萄を取るのは気持ちがいいものだ。 極力、ストレスなくいい雰囲気に収穫が進んだ方が良い。 収穫で大切なのは、第一に良い葡萄だけをとること。 だから、若干のトリアージ(悪い部分を切り取る作業)は厳しくやらなければならない。 第2あまりストレスのない状態で収穫すること。 ベテラン醸造家ほどストレスが多いことがある。 やはり色々なプレッシャーがかかったり、背中に背負うものが多くなってくるのだろう。その点、若手はまだ真っ直ぐにできるからいい。だからお美味しいものが多い。 シルヴェールの土壌は花崗岩だけではない。南ボジョレと北ボジョレの中間に位置したBALACEブラッセ村にある。砂状の中に細かな石英石が沢山混じっている。大変水捌けの良い土壌である。雨が降っても水がすぐに浸透していく。繊細なワインが期待できる。 6月、7月の湿気の中でも、他の土壌よりも病気が少なかったに違いない。 8月の晴天で一挙に畑が乾燥してベト病も終焉したのはこの土壌のお蔭だ。 健全な葡萄が多いのに驚いた。 シルヴェールの造りは基本的にラパリュから学んだ。だから自然派のジュル・ショーヴェ方法を継承している。醸造中の雑菌の繁殖による失敗を避ける為に、収穫後に普通は葡萄を冷却する。その為の冷蔵コンテナを備えている。 しかし、今年は朝の気温が7度と低いので、朝収穫したものはそのまま発酵槽に入れている。午後、収穫したものは一晩冷やしてから翌朝に発酵槽に入れる。 発酵槽に葡萄を入れる作業は、ポンプを使うと葡萄が傷んで雑菌が繁殖しやすくなるのでポンプは使わない。 ベルトコンベアーで発酵槽の上部まで上げて重力で発酵槽内に落とし込む。 時間と手間はかかるけど、このような作業のお蔭で、発酵槽に酸化防止剤をいれなくても、雑菌が繁殖しない。 SO2(酸化防止剤)を多用すると自生酵母も死んでしまう。 SO2(酸化防止剤)を混入しないお蔭で自然酵母も元気で、自然酵母のみでの発酵することが可能となる。 畑で育った自生酵母のお蔭で、その地の特有の香り、風味がワインに表現できる。 自然派ワイン以外の普通のワイン造りは、収穫後、発酵槽にドサリとSO2を混入して雑菌を殺すと同時に自然酵母も死んでしまう。そこに人工酵母を混入する。 畑、そこの土壌とは全く関係のないとろ、研究室で培養された人工酵母を入れてワイン造りが行われる。ワイン造りの基本は酵母菌だ。 その酵母菌を他から人工的に造られたものを使用しては、工業製品と同じだ。まるでコカコーラだ。 そこの土壌の本来持っている風味は表現されない。スポーツの世界でいえばドーピンと同じこと。 6000年のワイン造りの歴史でこんな風に造られるようになったのは、60年前からだ。 大量生産で、そこそこ毎年同じようなワインを造る為にはいいだろう。 今朝、収穫した葡萄のジュースを飲んでみる。 果実味も豊富で酸もあり、潜在アルコール度数は12度前後。 2016年は、まさにボジョレらしい果実がタップリでアルコールが軽くて、酸も丁度よく爽やかでグイグイ体に入っていくスタイルになるだろう。 4日前に収穫した発酵槽を覗いてみる。本当に健全な葡萄のみしか入っていない。 葡萄房を取ってみる。ナマ温かい粒を食べてみると、粒内で発酵が始まっている。香りがたちこもっている。 何十億とも天文学的数の酵母が活発に働いている最中。 発酵の初期に働く自然酵母がワインの香りに大きく影響を与える。 この時期が大切な瞬間。 自然派ワインは手間暇が倍かかって、リスクも高い。でもシルヴェールはこれに人生を賭けた。 […]

6
Sep

2015年のNOUVEAU が完成!!

パカレ家の毎年恒例の新酒の合同試飲+アッサンブラージ ここ数年、パカレ家のNOUVEAUが完成するこの時期にお互いのワインを持ち寄って共同試飲を実施実行している。 フィリップ・パカレ、クリストフ・パカレ、二人とも今やブルゴーニュ、ボジョレを代表する醸造家である。 更に、お互いの研究の為に、お互いのワインを持ち寄って、今年の天候、状況の違う区画別の葡萄、それぞれ発酵を終えたワインを検証しながら研究を深める二人。 更に、それぞれの蔵のアッサンブラージをお互いの意見を聞きながら実行している。マルセル・ラピエールの教えを受けながら育った二人。年齢的にも経験も積み重ねて、尚一層の品質の高いワインを目指して研究を重ねる。 2015年の天候、葡萄、収穫状況 2015年 こんなに健全な葡萄を収穫できた年は過去にないだろう。 5月の開花から6月、7月、8月の中旬まで異例の晴天が続いた。しかも、2003年を思わせる40度を超える猛暑も数日間続いた。8月初旬までは誰もが水不足で悩んでいた。 8月の中旬から恵みの雨が降り出した。畑区画によっては極度の乾燥から葡萄が熟すことを止めてしまった状態もあった程である。この恵みの雨で一挙に葡萄が生き生きとしてきて、熟成が進んだ。8月の後半から収穫を開始する蔵もあった。畑の標高、斜面の方向によって熟度が違う年となった。 2つの一般的な共通点 共通して云えることは二つ。 腐った葡萄が殆ど無かったこと 葡萄皮が厚く、粒が小さいこと。つまりジュースが少なかったこと 7月―8月の猛暑で皮のタンニンが濃縮しており、その上に果肉・ジュースが少ない為に、濃縮感のある果汁が素材となった。造り手によってその素材をより濃縮させるカモシをするか否かは、それぞれの好むスタイルによって違う。 15年産は猛暑の太陽を十分に表現させた濃縮スタイルと、猛暑を感じさせない繊細なスタイルと2つに分けることができる。造り手の好み、深味がよく分かるミレジムとなるだろう。 2015年は必要以上に濃縮してしてしまったスタイル 2015年は、普通に収穫して、普通に醸造すれば、まるで南のグルナッシュ品種のようなワインになってしまう。 一般的には、2015年のボジョレ・ヌーヴォーは濃縮して南仏ヌーヴォーのようになってしまうだろう。 濃いヌーヴォー!と自慢している醸造元も多い。 しかし、この二人は違う!そんな普通の当たり前のヌーヴォーは醸さない。選択した畑の斜面、標高、樹齢を計算して熟度が違う段階で収穫した。15年といえども南仏ヌーヴォーの様には濃くしない努力をできうる限りを尽くした。 2015年は普通なら14度、15度のアルコール度数のヌーヴォーが多い。 二人は13度台に抑える栽培、収穫を実施した年になった。10種類程のサンプルの中には12.5度という15年産としては異例の上品な軽やかさでジュシーなヌーヴォーがあったのには驚きだ。流石にパカレ家のヌーヴォーは違う!! ボジョレの土壌、ミクロ・クリマを研究し尽くしたこの二人なら、15年産と云えどもボジョレヌーヴォーらしい、ビュバビリテーを備えた上品なスタイルに仕上げることができる。

2
Sep

フランス中 収穫真っ最中 2016

DOMAINE DES AMIEL ドメーヌ・デ・アミエル (ラングドック地方、LANGUEDOC) エメリックは土壌、葡萄、テースティングの超プロ・フェッショナル。 ディジョン大学での博士号、世界に出て大手企業で最新の技術を駆使したテクニックワイン醸造も手掛けた。だからこそ自然なワイン造りのテロワールワインの重要性、貴重さをより理解できた。 地元、モンブラン村に戻って、ここのテロワールを世界に向けて発表する為に生まれて来たことを自認できた。 エメリックは強烈なパッションとエネルギーの持ち主だ このモンブラン村のテロワールが偉大なテロワールであることを証明するだろう。

1
Sep

私の大好きなロゼ Rosee de la Saint Jean ロゼ・ド・ラ・サンジャン

Rosee de la Saint Jean ロゼ・ド・ラ・サンジャン 私の大好きなロゼワイン。 サンソー品種を主体80% グルナッシュ20% セニエ方式のロゼ。 淡い桜色。 なんて美しい色合いなんだろう。 暑い夏に涼しさをもたらしてくれる色だ。 辛口の醸造。 サンソ―品種からくる軽やかな果実味、酸、熟したグルナッシュの甘味すら思わせるワイン質。 このまま飲んでもよし、お寿司、刺身に合わせてもよし。 ヨード香、潮っぽいミネラル感、 なんて心地よいロゼなんだろう。 山田さんも絶賛。 私も夏はこれをよく飲む。 超暑い日はオンザロックやる。 うまいよ!! これぞコルビエールの典型ワイン、100歳級を中心に古木のカリニャン品種80%、グルナッシュ品種が20%構成、ブトナックの典型テロワールの石灰質土壌、 日本ではカリニャンの典型を飲める機会は少ない。 CRUブトナックのテロワールの典型を試飲することも少ない。 グログロの自然派ワインではない。酒質があり、石灰質ミネラルからくる潮っぽい旨味があり、ザ・コルビエールのスタイルである。自然酵母のホワッとした複雑味も楽しめるワイン質。 これから秋の美味しい食べ物の合わせると素晴らしい。 お別れは、フランス式のビーズと呼ばれる左右に頬キッス。 皆、これも初めての体験。 地が変われば挨拶も現場式で。 Marie-Helene,マリー・エレーヌ、 Je te felicite d’arriver jusqu’a la. Les vins d e St Jean de la GINESTE est mangifique. On est sur meme bateau. On va […]

1
Sep

Domaine de la St-Jean de la Gineste を訪問

皆、乾燥したコルビエールの畑を自分の足で歩く。 100歳を超える葡萄の古木に触れてみる。実際に葡萄を食べてみる。 初めてフランスに来た人が8名、フランス滞在初日から、いきなりコルビエールの畑に立つ。 暑い!乾燥度がすごい、肌がカサカサしてくる感じ、太陽の日差しが刺すように痛い感覚。 今年の乾燥度は特別で、草まで水不足で枯れてしまっている。 でも日蔭に入ると涼しい。 こんな事は、現場に来ないとわからない。 毎日、自分の店で販売しているワインが、こんな環境の中で育ったことを体感している。 日本の夏も暑いけど、全く別の暑さ。 すべてが初めての体感だ。驚き、感動。 写真、マリーエレーヌの説明をメモする。すべて、自分が経験したこの感動をお客さんに伝える為だ。 北海道からは札幌の(株)産直の皆さん。 広瀬さん、辻中さん、中島さん、根本さん。 全員がフランス初めて。 日本のワイン業界で働く人でも、ここコルビエールまで来たことがある人は少ない。 毎日、普通の消費者と接する産直さんのお店では、1000円前後で 本当に美味しいワインが超重要な商材だ。 普段、ワインを飲まない人にお勧めできるのは、やはりこの価格帯だ。この価格帯で自然な造りで、美味しいワインは少ない。 貴重な存在である。ワインは偶然には売れるようにならない!! だから、面白い!!遣り甲斐がある。自然なワインが日常化、市民化するには、この価格帯が最重要。 ここサンジャン・ド・ラ・ジネスト醸造のある区画は、コルビエールの中でも最も上品なワインができるCRUクリュ、BOUTONACブトナックと呼ばれている区画の中にある。 粘土石灰土壌で、カリニャン品種の古木が最も多い地区でもある。 このカリニャン古木の葡萄は繊細で熟しても常に酸が残る。 熟してくるとピノッテ(ピノ・ノワール香)してくる特徴がある。 一昔前は安ワインを造る品種として位置づけられて、軽視されていた品種。 でも最近、繊細さ、酸を重視する時代になって、再評価されつつある品種。 ここブトナックは、まさにカリニャン品種が多く植えられている地区。 そして、サンジャン・ド・ラ・ジネスト醸造には、カリニャン品種の100歳級の古木が多く生存している。 根っ子が100年の歳月をかけて地中深く伸びている。 だらか、ここのワインは酸とミネラル感が素晴らしい。 1950年代のCOOP農協運動が盛んなころに、ドミニックの父さんは農協に属し、醸造はやらなくなった。だから、この醸造所は、ドミニックが継いだ後に、改造して再生させた蔵なのである。 今でも、この垂直式圧搾を使用している。 ゆっくりとほぼ重力で絞れるのでよい。 故ドミニックが生前中に自分で建てた家に入ってテースティングだ。 家の前には、3百年は超す高い松の木が印象的。 皆、よく知ったワインばかりだ。 新しい15年産をテースティング。 日本にいるメンバーに伝えなければならないので 皆、真剣だ。

8
Août

Domaine Mouressipe 2016

Planete ? C’est Merlot 2016. まるで天体のようだ。メルロー2016年。 Mouressipe ムーレシップが16年産の収穫を始めました。 フランス中で今までに無かった天候の被害が多発した年だった。 ここ南仏のニームのムーレシップが収穫を始めました。 このニームでもたった2週間前に今までなかった突然に強烈な突風とピンポン玉の大きさの雹が荒れ狂った。電車が脱線。ピック・サンルーの数か所の区画は、収穫直面というのに全滅したところがある。 ムーレシップは、雹の被害を幸運にも逃れた。 しかし、5月より雨が降っていなく、極端な水不足の状況だ。 その上に、今年は強風ミストラルが吹き続き、葡萄実の果汁の水分まで飛ばしてしまうほどだった。よって、果汁が殆どない葡萄ができている。 本日収穫したメルローは、果汁が殆ど吹き飛んで皮と果肉にほんの僅かな果汁しかない超小粒の葡萄だった。 メルローはボルドーの品種だ。ここ南仏の過酷な乾燥と風にはなじめないのだろう。 乾燥のお蔭で、葡萄の病気はなく、腐った部分が全くない綺麗な葡萄だった。 メルローをグラップ・アンティエールのセミ・マセラッション・カルボニック醸造で醸す。 あまりにも、果汁が少ないく、ジュースが出てこないので 最初に足でピジャージしたけど殆ど果汁がでなかった。 チョット、様子をみてみるとの事。 カルボ発酵が始まったら1週間ほどでだして、絞ったほうが良いかもしれない。 それでも、ジュースは少なさそうだ。 風で濃縮した年は、酸も同時に濃縮しているので、濃縮感がありながら酸がキリットしたタイプになりそうだ。16年のメルローは面白いスタイルになるだろう。 ムーレシップのアランが最初に収穫してワインを造ったのは、2005年だ。今年は16年目になる。 アランは、最初の頃は、ラングロールのところで働きながら醸造を修業した。 今は家族のように付き合っている。 アランの造りは、ラングロールに限りなく近い。 定期的に逢っている、意見交換している。 だから、アランのワインには、ラングロールのニュアンスが常にある。 近年、ことに似てきてる。勿論、テロワールが違うので 違いはテロワールという事。 Tracassier トラカッシエルはグルナッシュ90%、ムールヴェードル10% トビッキリ美味しいよ! まだ、日本ではあまり知られてないけど、ムーレシップは凄いですよ!! 16年の経験も重ねて、最近の品質は目を見張るものがある。また違うスタードに入ってきた感がある。お見逃しなく!! Jeux de bulles ジュー・ドゥ・ビュル シャスラ品種から造る微発泡が美味しい。爽やかで美味しい。 ラベル上のメダルはギリシャ時代のもの。 ムーレシップの畑にある丘は、ギリシャ時代、ローマ時代にわったっての遺跡がある。 このメダルは畑から発掘された古代ギリシャ時代のもの。 ここの畑には古代ギリシャ時代のエネルギーが記憶されている。 16年前に自宅のガレージの中で造り初めたガレージワイン。 今年、立派な醸造所が完成した。すべて自分で建てた。 2016年はこの新醸造所で醸す。 収穫した葡萄を発酵槽に搬入するのは、ポンプを使わず フォークリストで葡萄の入ったケースを上げて、手で優しく 発酵槽に入れる。繊細なワインを造るには、上から重力で搬入する作業は、時間と労力がかかるけど必要不可欠な方法だ。ポンプを使うとどうしてもワインが粗くなって来る。 こんな大切な作業も、広くなってやりやすくなった。作業の一つ一つの精度が上がってくる。 今まで、やりたくてもできなかった作業ができるようになった。 ワインの美味しさは。こうした一つ一つの作業の精度の積み重ねなのだ。

7
Août

輝く太陽 Roussillon (Banyuls-sur-Mer)

フランスの最西南の端、スペインとの国境の最も近い街、Banyuls sur Mer バニュルス・シュール・メール,地中海に 面した明るく、活気のある街だ。 私が大好きな街の一つだ。小さな砂浜の海水浴があって、その半円形の浜を囲むように山の斜面の麓に街ができている。   地中海を見下ろすように建物が立っている。 実に美しい街だ。 葡萄園が海に落ちるように突き出ているところもある。 街の裏の山々はシスト岩盤の山なのである。 そのシスト岩盤が海まで伸びている。 浜辺の道沿いには海を見ながら食べられるレストランが並んでいる。 街の建物は坂道に段々畑のように建てられている。細い坂道が多い。 小路には、レストラン、ビストロ、土産物屋が立ち並んでいる。 ここはフランス領の端くれ、カタルーニャ地方でもある。 そんなBANYULSバニュルス街の一角に自然派ワインが飲めるビストロがある。 EL XADIC DEL MAR エル・イグザディク・デル・マールだ。 フランスの自然派ワインが爆発的に広まる起爆剤になった店に、パリのワインビストロ、VERRE VOLEヴェール・ヴォーレがある。 その初期の頃に店で活躍していたマニュが経営している。 今夜は、ここでディナーの予定。(7月) 今、日本の自然派ワイン・ビストロのトップ人気店のメンバーが日本よりやって来る。 今夜は、やはりパリのヴェール・ヴォーレで働いていたRYOさんこと宮内さんがやって来る。今、VERRE VOLE TOKYOの店長をやっている。 ヴェール・ヴォレ同窓会のようなもの。 何とか11時に到着。凄い強行なスケジュールだ。 東京―パリ–モンペリエ—バニュルスと待ち時間も入れると20時間ほどかかっている。 ヴェール・ヴォーレ東京のRYOこと宮内さん、リベルタンの柴藤さん 、ピオッシュの林さん、仙台バトンの板垣さん、まさに、今日本の自然派ワイン・ビストロの最前線を走っている4名が、ここマニュの店に集まった。 RYOサンとマニュ久々の再会を喜ぶ二人。 まず、駆け付け一杯に、Champagne Jacques Lassaigne*ジャック・ラセーニュのシャンパーニュLes Vignes de Montgueuxで乾杯した。皆、どんなワインがあるにか?興味があり、壁の品揃えをチェック。 遠路はるばる日本からやって来た同志の為に、マニュ気合の料理。 皆、お腹が空いてペコペコ。まずは食べるは食べる、夢中になって詰め込んだ。 お腹が空いていた面々、怒涛の如くに食べました。 一挙に食べて飲んだ。 お腹が落ちつた後、流石のメンバーまた飲み始めて、 交流の時間。終わったのは午前2時を回っていた。 やあー、よく飲みました。 自然派ワインを愛する同志だ。 ワインに国境はない。 会った瞬間にわかりあってしまう何かがある。 どんなワインを扱っているかを知っただけで、相手の性格まで大体わかり合ってしまう。 CASOT DES MAILLOLLES カソ・デ・マイヨル La […]

6
Août

PARIS AU MOIS D ‘AOUT. 8月のパリ。

OPERA オペラ界隈 8月のパリは、静かでよい。パリジャンはバカンスで不在。居るのは旅行者のみ。 車も人も少ない。地下鉄も旅行者のみ。 この時期のパリは最高。 残念なのは美味しいレストランの殆どがしまっていることだ。 C’est tres calme a Prais au mois d’aout. La plus part de parisienes sont partis en vacance. I n’ a que touriste. Tres peu de voiture , les gens. C’est magnifique ,Paris. Mais, C’est dommage que la plus part de bon restaurant et bistro sont ferme . レプブリック広場 マリアンヌ像の周辺も8月に入って綺麗に清掃されました。 […]

5
Août

Paradis de Haut Languedoc-Roquebrun – NO1

Paradis de Haut Languedoc-Roquebrun -NO1 オー・ラングドック地方の楽園・ロックブラン村 フランスには隠れた小さな心地よい村が点在する。 私は南仏のスペイン側にあるラングドック、ルシオン地方に滞在する時間が多い。 パリの次に滞在時間が多い地方である。 それ程、この地方が大好きだ。ラングドックは私の庭のようなところ。 その中でも、このロックブラン村が大好きだ。特に夏のこの村はパラダイスである。 南仏の街、ベジエから北西に山の方へ行ったところの山間に隠れるように存在する ロックブラン村。 村の前にオルブ川があり、透明な綺麗な水が流れている。 夏はその河が水浴場となっている。 美しい橋の麓でカヌーなどもできる。 カヌーの畔の木陰テラスで冷えたビールをグイとやるがは最高。 冬は1月にミモザの花まつりがある。村の裏の山全体がミモザの木で、山が真っ黄色になるほど美しい。 ワインは山の岩盤がシストSchiste土壌であり、カリニャン、 サンソー、アラモンなど古い品種がまだ残っている。 Paradis de Haut Languedoc-Roquebrun -NO3 オー・ラングドック地方の楽園・ロックブラン村 Cave St Martin カーヴ・サンマルタン ロックブラン村には我が友のRaimont レーモンがいる。 ほぼ2メートルの大男。オランダ出身の海賊が丘に上がったって感じかな。心優しく、料理が上手く、自然派ワインを何よりも愛しているレーモンだ。 ラングドックの山の中に住み着いて、もう10年以上は過ぎただろうか。 今はCave St Martin カーヴ・サン・マルタンと云う、自然派ワイン・ビストロ、兼ワイン屋をこのロックブランで 経営している。 私は南仏におりて、この近辺に来た時は必ず寄ることにしている。特に、夏は、昼下がりに川の畔の木陰のテラスで冷えたビールを一緒に飲みながら、夕食時間を待つのが楽しい。 Cave St Martin カーヴ・サンマルタン 流石、フランスは懐が深い。こんな店が、こんな山の中で成り立っている。勿論、最初の頃は、全く客が来ないで苦労したレーモン。オランダから魚の燻製、スペインから特性のイベリコを運んでフランス中のワイン・ビストロに行商していた。勿論、今でもこのビジネスは続けている。とびっきり、美味しい生ハムは凄い!! サルディーヌの缶詰も、レーモンが探してきたツマミは本当に美味しい!! ワインの品揃えも、誰も知らない希少ワイン、新しいもの、 古参のレジェンド級のワインも含めて一流の品揃え。 兎に角、心地よい。疲れてここにたどり着けば、後は、 飲んで、飲んで、また飲んで、天と地のエネルギーを 補給できる。 最近は、予約をしないと満員の日が多い。 ここビストロ・サンマルタンはレーモンの人懐っこく誰とでもすぐ友達になってしまう性格が、店の雰囲気に流れている。 ここに来ると、隣の席の人ともすぐに友達になってしまう。 ここには、いつも近所のヴィニロン醸造家が来ている。今日も自然派仲間の醸造家が4人ほど来ている。 今日は、日本から野村ユニソンの野村さんと藤木さん、そして、このエリアで最近話題の若手醸造家、トーマ・ルアネとやって来た。 トーマは、自然派のニュースタイルの酒質を狙っている。 実に、興味深いワインのスタイルである。 […]

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Août

ワイン造りを始めて25年の歳月、ROMANEAUXのエルヴェ・スオ

ワイン造りを初めて25年の歳月が、ROMANEAUXのエルヴェ・スオ 歌舞伎役者の“睨み”のような眼光をもっている。目に力がるエルヴェ・スオ。 出身はパリ、つまりパリジャンだった。妻のベアトリスの実家がある北ローヌにきた。 1990年にリヨンにてワイン醸造の勉強をしていた当時にフィリップ・パカレに巡りあった。フィリップ・パカレはビオ・ワイン機関で働いていた。知り合ってすぐにフィリップはPrieure Rhocプリューレ・ロックで畑らき出した。 フィリップに色々聞きながら91年より買い葡萄で少量の試作ワインを造り始めた。 フィリップはロックの仕事で忙しくなってきたので、エルヴェに助言した。 『近所のDard et Riboのルネ・ジャンのところへ研修すべきだ。』と勧められた。 92年にダール・エ・リボ醸造で一年間の研修をした。 93年より正式に自分のワインを造りだした。つまりエルヴェはルネ・ジャンの造りとフィリップ・パカレの二人のワイン造りの流れを継承している。 奥さんのベアトリスの家系は、サン・ジョゼフと北ローヌに畑を所有していた。 北ローヌの山間部に醸造所付きの小さな城をもっていた。 450から480mという標高の高いミクロ・クリマを備えている。 土壌は花崗岩、表面は花崗岩が風化してできた砂で覆われた土壌。標高の高さからキリットした酸、砂質の層から繊細なタッチがワインに表現されている。 最近のRomaneaux ロマノのワインはこの特殊なクリマを真っ直ぐに表現している。何段階もレベルが上がっている。 自然派の超美味の域に入ったROMANEAUXロマノのエルヴェ Romaneaux ロマノがあるArleboscアルルボスク村までは、エルミタージュより25kほどの距離。 日本の箱根のような温泉場へ行くような山間、谷、沢の景色を見ながらクネクネの山道を越えて行く。 まさかこの山間の先に葡萄園があるとは想像もつかないような風景を通り過ぎるとチョットした台地があって、そこに小さなアルルボスク村がある。 その村の入口にお城のような大農家の館がある。 そこがドメーヌ・ロマノである 今日は、日本のインポーターであるDIONYのメンバーとやって来た。 DIONY社は年に数回はフランスまでやって来る。 しかも毎回、メンバーを替えて、できるだけ多くのスタッフに現地経験を積んでもらおうとのことだろう。 一軒は百聞に如かずを実践している企業だ。 素晴らしい社風だ。 来仏したのはもう10日以上前、それにもかかわらずメンバーが皆元気だった。 今回は美人女性が二人メンバーに加わっていて明るい雰囲気。 各自がキッチリと役割が決まっている。通訳に専念する人、 運転と全体を観る人、醸造元の一言一言を筆記する人。 素晴らしいチームワーク。 折角現場で体感したこと、感動したことを帰って日本の皆さんに伝えたいとの意欲が凄い。 銘醸テロワールとHerve SOUHAUTエルヴェ・スオ ここアルデッシュ山間部はガメ品種が昔から主力だった。 ローヌ河右岸のアルデッシュ地方は、130年前までは、つまりフィロキセラ以前は葡萄が至る所で一面に栽培されていた。 フィロキセラ以後、復活せずに野生化してっしまった葡萄園が多い。その中でも、勇気をもって、葡萄栽培を続けていた農家が点在している。ただその葡萄をキッチリと醸造する人が今までいなかった。 だから、アルデッシュのワインの名前は誰も知らなかった。 標高の高く、熟すのも遅いので近所のエルタージやコルナスにようにアルコールが高い濃縮ワインにはならなかった。90年台からの濃縮ワイン至上主義の時代には忘れ去られていた北アルデッシュ山間部であった。 ところが、近年になって繊細、上品さが評価されるようになると、まさに最高のミクロ・クリマを備えている地方だったのである。ただ造り手がいなかった。 RomaneauxのHerve SOUHAUTエルヴェ・スオ登場は、偶然ではないだろう。 フィリップ・パカレとダール・エ・リボの造りの流れを継承したエルヴェは、この北アルデッシュ山間部の土壌の価値を世に知らしめる為に生まれてきたと云っていいだろう。テロワール(花崗岩、高い標高)、葡萄(ガメ)天、あとは人(エルヴェ)が揃えば、凄いことになる。ダイヤモンドも磨かなければただの石ころ。エルヴェはダイヤ原石の様なここの土壌に磨きをかける為にやって来た人だ。 この土地のもつ能力を引き出す役割を引き受けたエルヴェ。 エルヴェエは8h程、畑を借りている。この北アルデッシュ山間部には元貴族の後裔が小さな城と畑を持っている。このアルルボスク村にもそんな貴族の子孫が住んでいる。彼らも最初の頃はよそ者としてエルヴェのことを見ていたが、最近ではエルヴェのやっている事を認めている。畑所有者の方から自分の畑をエルヴェに任せにやって来る。エルヴェ『彼らはお金をとらない いんだ。』代償はできたワインを欲しいようだ。 ワインは予約で一杯で、やるものがなくて困っている様子。 アルデッシュにはこの地方独特のガメ品種が生存している。 葡萄房の粒が小さいのである。 上質なポリフェノールが期待できる。しかも、標高が高いために、最終の葡萄熟成がゆっくり である。上質のタンニン、果実味となる。 […]

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Août

Souvenir de Tokyo avec Dard et Ribo – NO1

Souvenir de Tokyo avec DARD ET RIBO –NO1 Apres fete chez Aux amis , On est alle chez SHINBA a GINZA,notre grand ami. on a y fait deuxieme fete. On a passe un grande moment inoubliable. Oui, william aussi etais la. Yazu Munakata ,grand chez ,Aussi. On etait vrement decontracte. On y est tellement bien […]

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Août

地中海 La Grande Motte

地中海 Grande Motte 海だ! Bistro a Vin a Grande motte. On trouve quelque btl de vin nature en fin. La Part des Anges. グランド・モットに自然派ワインが飲めるワイン・ビストロができた。

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Août

Dard et Ribo, Tain-Hermitage

Dard et Ribo ダール・エ・リボ醸造 Tain-Hermitageの街に行って来ました。 高速道路A7のTain-Hermitageで下りて5分と近い。 今日は、Tain-Hermitageの街でRene-Jeanと待ち合わせ。 自然派ワインが飲めるビストロでRene-Jeanファミリーと昼食の約束。 私は高速道路でここターン・エルミタージをよく行き来する。 時間的に余裕がある時はルネ・ジャンを呼び出して一緒に飲むことにしている。 早目に着いたので醸造所に寄ってみたが、誰もいない。フランソワもバカンスかな。 LE CAFÉ A TAIN-HERMITAGE 45 Avenue Jean Jaurès, 26600 Tain-l’Hermitage Téléphone :04 75 08 36 62 Tain-Hermitageターン・エルミタージの街に自然派ワインが飲めるビストロがある。どちらかといえば昼定食屋さん。 昼しか営業していないけど、優しく美味しい料理を出してくれる心地よい店。 BIOの食材で体に沁み込む料理だ。 ナタリーさんが笑顔で迎えてくれる。 ターン・エルミタージの日常に自然派ワインが溶け込んでいる。こんな店が近所にあったら幸せだなと思う。 On peut y trouver vin nature. La Cuisine tres sain et bon. C’est Natalie nous recevoir. Tres agreable avec souri 今日はTain-Hermitagetターン・エルミタージのナタリーの店LE CAFEでDard et […]