6
Oct

CASSINI LOVE STORY * カッシーニ・ラブ・ストーリー 

運命の糸で引き寄せられた二人 アルノーとイザベルは北フランスのリール出身。 イザベル20歳、アルノー25歳の時、恋しあっていた二人。初恋同志の二人は若すぎた。 運命の糸が見えていなかった。 アルノーは真剣だった。 プロポーズした。 しかし、イザベルは20歳、まだ結婚など考えらなかった。 結局、二人は別々の人生を歩みだした。 その後、二人とも別の相手とお互いに結婚して子供ももうけた。 それから30年もそれぞれの家庭で幸せな日々を送っていた。 しかし人生には色々なことがある。 定められた運命には逆らえない。 30年後に運命の糸が動きだしていた。 結局、アルノーもイザベルも離婚するこという結果になっていた。 そんな二人がある時、偶然にもイザベルが所要でボルドーのリブルヌという小さな町の駅にいた。 イザベルは共通の知り合いから、アルノーも今日同じ街、リブルヌに居るとのことを聞いた。 イザベルは自分の胸の奥で、ずっと眠っていた何かが動き出したのを感じた。 イザベルは電車を待っていた。 17分後に電車がくる。 アルノーに電話した。 『今、リボルヌにいる。逢いに来ない? 17分だけ待つわ』 アルノーはその時、前奥さんと離婚して、葡萄園も失って失意のどん底だった。 まだ、離婚の後始末も終わっておらず、てんわやんわの時期だった。 その時すでに、赤い糸が動きだしていた。 アルノは偶然にもリブルヌ駅のすぐ横にいたのある。 アルノーは軽い気持ちで、昔の友人に挨拶するつもりでリブルヌの駅にむかった。 しかし、逢った瞬間に、熱いものがこみあげているのが分かった。 でも、離婚したばかりで現実的には、それどころではなかった。 10分間ほど、お互いの現況などを話してその時はそのまま分かれた。 しかし、二人とも時間がたてばたつ程、深いところで眠っていた何かが熱くなっているのを感じていた。 アルノはイザベルのことが頭から離れなかった。 それはイザベルも同じだった。 そして、一年後、イザベルから連絡した。 『逢わない?』 『直ぐに逢おう!』 一瞬にして二人は、30年前の20歳と25歳の時に戻っていた。 今度はイザベルがプロポーズした。 『結婚しよう。』 お互いに別々の人生を30年間すごして、人生の裏表を知る大人同志の恋。 人生半世紀を生きて、新たな青春の風が二人を包み込んだ。 二人で何かを造りあげたかった。 アルノーの友人フランソワがボルドー・シューペリュールの畑を売りに出した。 イザベルとアルノーは二人でその畑を見に行った。 二人とも、その畑にたった瞬間、足もの土壌から熱いものが体中に湧き上がってくるのを感じた。 新たなCASSINIの誕生の瞬間だった。 今は、二人が再会したリブルヌ駅の近所に居を構え、アルノーの子供3人、イザベルの子供1人、計家族6人の大家族。 温かい幸せな日々を送る二人。 毎朝、アルノとイザベルはボルドースペリュールの畑へ2人で行き一緒に農作業をしている。 イザベル『私は北フランスの田舎の出身、自然の中でする仕事が大好きなの』 CASSINIのこの一杯のワインの中には愛の酵母が詰まっている。 LOVEが必要な方、暖かさ、温もりが必要な方CASSINIの一杯をどうぞ。 愛の酵母が動きだします。

3
Oct

ボジョレの番長 REMI DUFAITRE*レミ・デュフェイトル

DOMAINE DE BOTHELAND (Laurence et Rémi Dufaitre) ドメーヌ・ド・ボスラン (ローランス・エ・レミ・デュフェートル)  ボジョレに彗星の如くに現れて、途轍もない透明感のあるスカッとしたスタイルを実現してしまった天才肌の番長レミー。 普通、ワインは風貌に似てくる。しかし、レミーに関しては全く正反対といってよい。 こんな短時間にここまでのレベルまでたどり着くとは驚きだ。 ただ者ではない事は事実だ。 本人がこれだ!っと思った事、人、目的は徹底して張り付いて馴染んで吸収して、同化してしまう超能力を備えている。 14歳で両親が亡くなり、16歳から独りで生きてきた。 ガムシャラに働いて2000年に醸造家として独立した。 『お前にできる訳がないだろう』と周りからと馬鹿にされた。 事実、10年目にして行き詰っていた。 そんな時に、ジャン・フォワラールに巡り合った。ジャンのワインを飲んで驚いた。 『こんなワインが世に存在するのか?』 自然派ワインとの出逢いだった。 レミーに目標ができた。以後、毎日ジャンと会っている。ジャンに貼りついた。 自分が会いに行けない時には、ジャンの方からやって来てくれる。 ジャンに同化して、すべてを吸収しようとしている。 レミーの集中力は、もう天才といっていいだろう。 こんな風に、風貌とは、違う繊細で真っ直ぐなスタイルが出来上がった。 外観と違って、中身はどこまでも繊細で、ナイーヴで真っ直ぐな性格なのだ。 やっぱり、ワインは人だ!! 2016年 レミー・デュフェートル 気合一発!! 過去最良の葡萄を収穫!! 強面のレミーの気合が若手の収穫人に乗り移った。 天候でいじめられた2016年のボジョレの村名区画で、レミーほど完璧な葡萄と量を確保できたところは少ないだろう。 働き者のレミーは必要な時に必要な処置を精確に実行できたのだろう。 若干のベト病と乾燥の形跡はあったけどほぼ完璧な葡萄を収穫した。 レミーの満足そうな笑顔が印象的だった。 何回も何回も葡萄を食べて、試していた。 そう、果実味と酸、糖度のバランスが、レミーが狙っているポイントどうりの割合になっている。 収穫人も若い人ばかりで明るくて活気があってよい。 レミーも畑を廻って収穫人を笑わせて、元気付けている。 葡萄の選別作業のチェックはかなり厳しい。 収穫の重要な判断に関しては、絶対に許さない。 傷んだ葡萄を見かけ時は、厳しく指摘していた。緩急をつけての指導が上手い。 レミーのリーダーとしての素質もなかなかのものだった。 皆を惹きつける何かを持っている。一緒にいて楽しい。 醸造は外気の温度差の影響を受けにくいコンクリート漕を使用。蔵の中は整然としている。ブルイの古木はトロンコニック型の木樽を使用。 ジャン・フォワラールに学んだことはすべて実行している。 葡萄は除梗なしのグラップ・アンティエールで葡萄房丸ごと発酵槽に入れる。セミ・カルボ醸造。 勿論、醸造中のSO2添加はゼロ、自然酵母のみでのアルコール発酵。 本当に綺麗な葡萄ばかりが発酵槽に入っている。葡萄以外のものは一切混入しない。 ルモンタージは、できるだけ優しく必要な時にやる。マセラッションはお茶出しの如くに自然に。 2016年のボジョレ・ヌーヴォーを絞った。 パラディをテースティング。 な・なんと爽やかで真っ直ぐなスタイルなのだろう! 2015年のあの濃縮した葡萄でも、レミーは爽やかなヌーヴォーを醸すことに成功した。ボジョレであんなに爽やかな15年ヌーヴォーは無かった。 この16年は、凄い!!水のように体に沁み渡っていくだろう!! 奥さんのローランスが15年のヌーヴォーを開けてくれた。ウーン、美味しい、なんと云う透明感。 […]

2
Oct

ピノ・ノワールの名人が故郷ボジョレのテロワールとガメ品種に向き合う!!

Philippe Pacalet * フィリップ・パカレは50歳を迎えた。 マルセル・ラピエール・ファミリーと幼少時代を過ごしたフィリップは自分の源泉と向き合おうとしている。 数年前より、ムーラン・ナ・ヴァンのテロワールを醸してきた。 自分が予想してた以上のテロワール・ワインができた。 ボジョレ・テロワールの可能性を追究してみたくなった。 ボジョレの村名クリュの土壌のバリエーションを知れば知るほど面白くなって来た。 花崗岩だけではない。色んなテロワールが混在している。 それぞれのテロワールで育つガメ品種の特徴も全く違う。 ブルゴーニュ・テロワールを20年間も追求していたフィリップ・パカレ。 自分の故郷、ボジョレのテロワールを再発見した。 フィリップ・パカレの今後のボジョレ・ワインの展開が面白い。 勿論、ボジョレ・ヌーヴォーも含めて。 一歩、歩くごとに土壌が少しづつ変化していく。 砂状からややリモン、そして若干の粘土質、川から流れてきた丸石、石英石、そして勿論、花崗岩。多くのバリエーションがあって面白い。 できる葡萄も違ってくる。 フィリップ・パカレの研究心に火がついた。 ドンドン、ボジョレにのめり込んでいくフィリップ。 今日はボジョレ・ヌーボーの収穫だ。 2016年は、モルゴン、フルーリ、シルーブルなどの標高の高い山の斜面の区画畑が雹でやられた。 平らな区画では全く問題なかった。 ベト病が例年よりチョットだけ多かっただけだ。 葡萄の品質も熟度と酸のバランスが凄く良い。 6,7月の曇りがちの天候、8月中旬よりの35度を超す猛暑と両極端の天候の中 無事に乗り切った葡萄を9月20日に収穫。 2016年はフィリップが得意とする軽めのアルコール度数の葡萄となった。 昨年はアルコールが強いスタイルだった。ミネラル感が果実にオブラートされてしまう感じだった。今年のようなアルコールが軽めのスタイルの方が、ミネラル感を表現できて透明感のあるスカットしたヌーボーができる。 フィリップは云う 『ブルゴーニュ・グランクリュと同じ手間暇をかけたボジョレ・ヌーボーを造る』 今、仕込みが始まったヌーヴォー、今年はフィリップ・パカレ得意のスタイルとなるだろう。スカットした透明感のあるミネラル感に爽やかな果実味がのったスタイルになりそうだ。好ご期待!! Philippe PACALET コート・ド・ニュ地区の高品質のピノ・ノワール収穫 今年は北フランス、特にロワールとブルゴーニュは難しい年だった。 ブルゴーニュは一概には悪いとは言えない。 チャンスよく、必要な時にドンピシャリとやるべきことができた栽培家は被害を最小に抑えることができている。 栽培家がいつ何時でも畑に出れる状況でない限り不可能なこと。ほぼ運と云っても良い。 それほど、今年の天候は千変万化の急変化を呈していた。 冷害と雹には人には、どうにもならない出来事だった。 ベト病の被害の被害も大きかったけど、並外れた努力で運よく逃れた栽培家もある。 ヴォーヌ・ロマネなどコート・ド・ニュイのクリュは葡萄量が少ないけどかなりレベルの高い品質の葡萄が収穫できた。 9月初旬に必要だった雨が降って、天候が続いたのでポリフェノールの熟成を最大限に待って、9月26日に収穫を開始。 ギリギリまで待ったお蔭で茎の根本が 茶色に変色するまでギリギリ待った。 糖度は低めで、ポリフェノールがキッチリ熟したフィリップが狙っている 熟度の葡萄収穫に成功。 2016年産のパカレのピノ・ノワールのニュイのクリュは凄いことになるだろう。ただ、量が少ないのがやや残念。でも、天には文句は言えない。 ブルゴーニュ銘醸クリュが次々と発酵槽に入る!気合が入るフィリップ・パカレ。 ヴォーヌ・ロマネ、ルショト・シャンベルタン、次々と運び込まれてくるピノ・ノワールをチェックする。 一見静かに見えるこの蔵の中には何億もの酵母菌が躍動している。 360億年の天のエネルギーと46億年の地のエネルギーを内蔵にした葡萄を、何億もの自然酵母が動いている。 天と地のエネルギーを液体に転写していく。 我々を楽しませてくれる液体、ワインを造りあげてくれている。 まるで酵母菌達と会話をしているかの様に見えるフィリップ・パカレ。 […]

1
Oct

自然派ワイン発祥のMORGON モルゴン村の番人デコンブ、収穫開始

ボジョレ自然派醸造家の中で、いつも最も遅く収穫を始めるデコンブがほぼ他の自然派醸造家より10日遅れで収穫開始。 理由は三つある。 第1にデコンブは常に最大限に葡萄が熟すことでガメの旨味を引き出すことを狙っている。 第2に、デコンブ自身が確りしたワイン質が好きなこと。 第3に、デコンブの畑は殆ど300m~450mと標高が高いので 葡萄が熟すのが遅い。 2016年はデコンブにとって困難な年だった。6月、7月、8月と3回に渡って雹が降った。 ボジョレの中でも標高の高いところが集中してやられた。デコンブの畑は標高が高い。つまり3回とも雹の道筋に畑が出会ってしまった。しかし、残った畑の葡萄をウドンコ病から守るために、息子のケビンと夏休みも返上して戦った。 8月中旬からの好天候がすべてを救ってくれた。 8月の晴天続きが葡萄を乾燥させてくれた。ウドンコ病がミルミルうちに消えていった。 今度は30度から35度まで達する程の晴天が続き過ぎて8月の後半は光合成がストップするほど乾燥してきた。 極度の乾燥の為に葡萄自身が、自身が生存する為に水分を使うようになって、果実を熟成させる為に水分を回さなくなってしまった。 ところが、デコンブの葡萄木は60歳から100歳までの古木が多いので、根っ子が深く伸びていて水分を地中深くから吸収できる。ただ時間がかかる。 ゆっくりとゆっくりと葡萄が熟成していった。9月初旬に最高のタイミングで雨が降った。葡萄の乾燥ストレスは解消できた。でも、デコンブは収穫を開始しなかった。 周りの醸造家がドンドン収穫を初めても、ジッと動かず待った。 9月18日にやっと収穫を開始した。 デコンブにとって心から納得のいく理想の熟度に達して収穫をすることができた。 収穫した葡萄を検品しながら、あまり感情を表現に出さないデコンブの顔に、満足の笑顔が出ていた。 待った甲斐があった。自分が狙った通りの熟度と酸を備えたデコンブ・スタイルのワインができそうだ。 今年はスペインのフラメンコの世界、セルビアの グループを迎えての収穫となった。 リーダーの髭のガブリエルがフラメンコ歌手、 そして、フラメンコのダンサーも何人か来ていた。 きっと最後の収穫祭はフラメンコの一色のお祭りとなるだろう。 今年のデコンブ・ヌーヴォーのスタイルは? 収穫を遅らせた分だけ、果実味が濃縮していながらも、酸がキッチリ乗っていて、透明感のある、酒質+酸でメリハリのある、まさにデコンブ・スタイルのヌーヴォとなるだろう。 SOUVENIR DE Marcl et Nounoun 私とマルセルとヌヌーンと思い出 ジョルジュ・デコンブは、ボジョレでは“ヌヌーン”の愛称で愛されている。モルゴンの熊のような存在。 体も精神もドッシリしていて迫力がある。まさに、モルゴンの番人という感じ。 故マルセル・ラピエールがこよなく愛した人物でもある。 マルセル生存中、私は高速道路で南下する時は、Bellevilleベルビル出口で下りてモルゴンに寄った。 2008年の夏、マルセルと昼食を済ませて、デコンブに会いに行った。 デコンブ醸造所には、隠れ小屋のようなプライベートBARがある。 14時にBARに入ってデコンブを出たのが夜の11時。 ずっと3人で飲み続けた時があった。 マルセルは酔っぱらってくると、歌を歌い始める。デコンブは本当にマルセルの事が好きで、帰らせないように 次々ボトルを開ける。マルセルも私もベロベロ状態だった。 でも本当に楽しかった思い出。 デコンブにとってマルセルは師でもあってお父さんのような家族だった。 マルセルも同様に接していた。

19
Sep

ボジョレーの自然派レジャンド、フィリップ・ジャンボンへ訪問!!

ボジョレーの自然派レジャンド、フィリップ・ジャンボンへ訪問!! 情熱の塊フィリップだとやはり超ロング試飲になりました。 熱つい話がずっと続き、最後には畑で夜中の23時まで星空と流れ星を眺めながら最高のワインを飲み干しました! キュヴェBlanchard2009年やGanivet2006年は得に格別でした。。 11時間以上の訪問になりましたが、カーヴの樽試飲をする時間もなく終わってしまった結果に。。 樽試飲してたら何時まで続いていたんでしょう。恐ろしいです。 やはりジャンボン訪問は2日がかりじゃないと! そして今回は彼にとって大切なネゴス、ウヌ・トランシュ・シリーズに関しても深く語り合いました! このネゴスはフォリップが応援している美味しいワインを造っている生産者、彼のお陰で自然派になりつつある生産者などを厳しく選択して紹介しているネゴスです。 フィリップの自然派ワインを広げたい熱い想い、ポテンシャルの高い生産者をちょっとづつ100%ゼロ・スフルにする情熱、若い生産者達の背中を押して応援する心想いがとても通じました! またこのネゴスのお陰で収入も入りジャンボン特徴的な超ロング樽熟成が可能になる一石三鳥ぐらいの大切さなのです! フィリップ、最高なワインとても濃厚な一日ありがとうございます!! Groooooosse dégustation de 12heures chez Philippe Jambon! Mais comme le temps passe vite chez lui, entouré de ses magnifiques cuvées! Surtout Ganivet 2006 et la cuvée Blanchard 2009.. Après avoir mangé la superbe cuisine de Catherine nous terminons les dernières bouteilles à 23h […]

18
Sep

このロックブラン村に自然派ワインがあり!!  

Marquise des Muresマルキーズ・デ・ミュール醸造のジャンジャックとここのレーモン、それと私の3人で計画して、SO2添加ゼロの自然派ワインを造っています。 このワインはレーモンの店と日本にしかうっていません。 シスト土壌のカリニャン。美味しいよ!! 日本のインポーターはサンフォニー。 殆どは、千葉、東京で活躍“いまでや酒販”が販売している。 価格安目で、超自然 !!お勧めです。 このLOU CARIGNANル・カリニャンを造る切っ掛けは 2004年にフィリップ・パカレがこのロックブラン村に来た時にジャンジャックの畑を見に行った時にでたアイデアだった。 現場に住んでいるレーモンがジャンジャックを説得して、私も買い取りの約束をしてこのロックブラン自然派ワインが始まった。 美味しいよ!!

18
Sep

Elodie Balme

エロディバルムとリショーへ! 可愛いエロディバルムのおかげで、刺すような太陽の暑さも忘れるくらい、ボス山田のテンションがあがる…笑 エロディバルムはリショーの元で働き、基本的なスタイルは似ているものの、やはり女性らしく色気を感じるスタイル。リショーはより骨格のしっかりした力強さを感じるスタイル。 でもどちらにも共通してるのは、度数が高く濃さもあるのに、アルコールを全く感じさせないこと! リショーのセラーには、ロワールのニコラローがコッソリ置いてある。 聞いてみると、「彼のワインは最高だよな。注目しているよ!」とリショー。 夜は、地元で人気の自然派ワインとイタリアンのお店と、新しく出来た自然派ワインバーへ。 リショーはもちろん、エロディバルム、フィリップヴァレット、フェルムサンマルタン、クロマソット、ジョリーフェリオルなど、、錚々たるメンツ! ストック場所も見せてもらったら、リショーとフェルムサンマルタンが何ケースも箱積み‼︎‼︎ リヨンでの人気もスゴかった!

18
Sep

ダバロのマグナムでカンパイ

午前中の仕事が終って醸造へもどると、まずは グット冷えたビールが待っている。 35度の炎天下では喉がカラカラ。 これでチョット生き返る。 勿論、食事にはDABALLOダバロのマグナムがでた。 ウーン、、美味い!! 食事は各国の若者達が会話を楽しむ貴重な時間だ。 彼らは楽しむ為にやって来た。 数人はソムリエが研修の為にやって来ていた。

17
Sep

アラン・カステックスに会ってきた!

Grosse semaine en partant de Banyuls sur mer jusqu’au Beaujolais avec 4 grands restaurateurs et spécialistes japonais de vins naturels, des grosses pointures fous furieux! On passe chez 10 vignerons légendaires et c’est absolument magnifique.. 5 jours de vins mythiques, de vins rares, de repas énormes et de grande gastronomie. Merci à tous pour cette […]

7
Sep

ボジョレ期待の新人、シルヴェール・トリシャール

2013年が初リリースというのにパリのワインビストロでは既に大人気。 自然派ワインに巡り合ったのは2003年、ジャンクロード・ラパリュのワインを飲んで驚愕。 シルヴェールは伯父さんのところで10年間、ビオ栽培の研修を兼ねて働いていた。それまでは自然派ワインを全く知らなかった。 シルヴェール 『ジャンクロード・ラパリュのところに若手醸造家の友人達と行った時、タンタンションを飲んで驚いた。こ、これがボジョレー?伯父さんが造っているボジョレとは全く別の飲み物だった。素直に美味しかった。』 『自分が造りたいワインはこれだ!!』 自然派ワインを知ってしまったシルヴェールは、もう人生が変わった。 自分のやりたいことが明確になった。 伯父さんのところで働きながらも、時間さえあれば、ジャンクロードのところに行って手伝って勉強していた。 5年前に伯父さんの畑を引き継いだ。自分のラベルで瓶詰したのは13年が最初。土壌、畑仕事に関しては、もう15年以上の実施研修でプロ。 醸造はジャンクロードの見様見真似で試作を繰り返して13年が過ぎた。 センスがいいシルヴェールは初リリースから物凄いワインを造った。 2016年は、一時はどうなるか!?と心配だったけど結果的には 近年稀にみる素晴らしい葡萄が収穫できた。 何事も終わってみなければ分からないものだ。 6月、7月は雨と湿気で病気が蔓延、その上に今年は3回も雹が降った。 もうダメだ、と思っていると8月は連日の記録を超す程の晴天が続いた。 まさに、逆転ホームランという感じだった。乾燥で病気は一挙に乾いて 終わってしまった。今度は逆に天候が良すぎて35度という太陽が照り続けて水不足ぎみだった。そんなところに9月に雨が降ってまたまたまた、逆転スリーベースヒットというか感じ。最後には酸を残しながら葡萄が熟して非常にバランスの良い葡萄を収穫。 収穫は仲間達が集まって行われている。ほぼ同年齢のワイン好きが集まった。 暖かいホワッとした雰囲気が流れている。 葡萄の状態もいいし、収穫する立場から見ても良い葡萄を取るのは気持ちがいいものだ。 極力、ストレスなくいい雰囲気に収穫が進んだ方が良い。 収穫で大切なのは、第一に良い葡萄だけをとること。 だから、若干のトリアージ(悪い部分を切り取る作業)は厳しくやらなければならない。 第2あまりストレスのない状態で収穫すること。 ベテラン醸造家ほどストレスが多いことがある。 やはり色々なプレッシャーがかかったり、背中に背負うものが多くなってくるのだろう。その点、若手はまだ真っ直ぐにできるからいい。だからお美味しいものが多い。 シルヴェールの土壌は花崗岩だけではない。南ボジョレと北ボジョレの中間に位置したBALACEブラッセ村にある。砂状の中に細かな石英石が沢山混じっている。大変水捌けの良い土壌である。雨が降っても水がすぐに浸透していく。繊細なワインが期待できる。 6月、7月の湿気の中でも、他の土壌よりも病気が少なかったに違いない。 8月の晴天で一挙に畑が乾燥してベト病も終焉したのはこの土壌のお蔭だ。 健全な葡萄が多いのに驚いた。 シルヴェールの造りは基本的にラパリュから学んだ。だから自然派のジュル・ショーヴェ方法を継承している。醸造中の雑菌の繁殖による失敗を避ける為に、収穫後に普通は葡萄を冷却する。その為の冷蔵コンテナを備えている。 しかし、今年は朝の気温が7度と低いので、朝収穫したものはそのまま発酵槽に入れている。午後、収穫したものは一晩冷やしてから翌朝に発酵槽に入れる。 発酵槽に葡萄を入れる作業は、ポンプを使うと葡萄が傷んで雑菌が繁殖しやすくなるのでポンプは使わない。 ベルトコンベアーで発酵槽の上部まで上げて重力で発酵槽内に落とし込む。 時間と手間はかかるけど、このような作業のお蔭で、発酵槽に酸化防止剤をいれなくても、雑菌が繁殖しない。 SO2(酸化防止剤)を多用すると自生酵母も死んでしまう。 SO2(酸化防止剤)を混入しないお蔭で自然酵母も元気で、自然酵母のみでの発酵することが可能となる。 畑で育った自生酵母のお蔭で、その地の特有の香り、風味がワインに表現できる。 自然派ワイン以外の普通のワイン造りは、収穫後、発酵槽にドサリとSO2を混入して雑菌を殺すと同時に自然酵母も死んでしまう。そこに人工酵母を混入する。 畑、そこの土壌とは全く関係のないとろ、研究室で培養された人工酵母を入れてワイン造りが行われる。ワイン造りの基本は酵母菌だ。 その酵母菌を他から人工的に造られたものを使用しては、工業製品と同じだ。まるでコカコーラだ。 そこの土壌の本来持っている風味は表現されない。スポーツの世界でいえばドーピンと同じこと。 6000年のワイン造りの歴史でこんな風に造られるようになったのは、60年前からだ。 大量生産で、そこそこ毎年同じようなワインを造る為にはいいだろう。 今朝、収穫した葡萄のジュースを飲んでみる。 果実味も豊富で酸もあり、潜在アルコール度数は12度前後。 2016年は、まさにボジョレらしい果実がタップリでアルコールが軽くて、酸も丁度よく爽やかでグイグイ体に入っていくスタイルになるだろう。 4日前に収穫した発酵槽を覗いてみる。本当に健全な葡萄のみしか入っていない。 葡萄房を取ってみる。ナマ温かい粒を食べてみると、粒内で発酵が始まっている。香りがたちこもっている。 何十億とも天文学的数の酵母が活発に働いている最中。 発酵の初期に働く自然酵母がワインの香りに大きく影響を与える。 この時期が大切な瞬間。 自然派ワインは手間暇が倍かかって、リスクも高い。でもシルヴェールはこれに人生を賭けた。 […]

6
Sep

2015年のNOUVEAU が完成!!

パカレ家の毎年恒例の新酒の合同試飲+アッサンブラージ ここ数年、パカレ家のNOUVEAUが完成するこの時期にお互いのワインを持ち寄って共同試飲を実施実行している。 フィリップ・パカレ、クリストフ・パカレ、二人とも今やブルゴーニュ、ボジョレを代表する醸造家である。 更に、お互いの研究の為に、お互いのワインを持ち寄って、今年の天候、状況の違う区画別の葡萄、それぞれ発酵を終えたワインを検証しながら研究を深める二人。 更に、それぞれの蔵のアッサンブラージをお互いの意見を聞きながら実行している。マルセル・ラピエールの教えを受けながら育った二人。年齢的にも経験も積み重ねて、尚一層の品質の高いワインを目指して研究を重ねる。 2015年の天候、葡萄、収穫状況 2015年 こんなに健全な葡萄を収穫できた年は過去にないだろう。 5月の開花から6月、7月、8月の中旬まで異例の晴天が続いた。しかも、2003年を思わせる40度を超える猛暑も数日間続いた。8月初旬までは誰もが水不足で悩んでいた。 8月の中旬から恵みの雨が降り出した。畑区画によっては極度の乾燥から葡萄が熟すことを止めてしまった状態もあった程である。この恵みの雨で一挙に葡萄が生き生きとしてきて、熟成が進んだ。8月の後半から収穫を開始する蔵もあった。畑の標高、斜面の方向によって熟度が違う年となった。 2つの一般的な共通点 共通して云えることは二つ。 腐った葡萄が殆ど無かったこと 葡萄皮が厚く、粒が小さいこと。つまりジュースが少なかったこと 7月―8月の猛暑で皮のタンニンが濃縮しており、その上に果肉・ジュースが少ない為に、濃縮感のある果汁が素材となった。造り手によってその素材をより濃縮させるカモシをするか否かは、それぞれの好むスタイルによって違う。 15年産は猛暑の太陽を十分に表現させた濃縮スタイルと、猛暑を感じさせない繊細なスタイルと2つに分けることができる。造り手の好み、深味がよく分かるミレジムとなるだろう。 2015年は必要以上に濃縮してしてしまったスタイル 2015年は、普通に収穫して、普通に醸造すれば、まるで南のグルナッシュ品種のようなワインになってしまう。 一般的には、2015年のボジョレ・ヌーヴォーは濃縮して南仏ヌーヴォーのようになってしまうだろう。 濃いヌーヴォー!と自慢している醸造元も多い。 しかし、この二人は違う!そんな普通の当たり前のヌーヴォーは醸さない。選択した畑の斜面、標高、樹齢を計算して熟度が違う段階で収穫した。15年といえども南仏ヌーヴォーの様には濃くしない努力をできうる限りを尽くした。 2015年は普通なら14度、15度のアルコール度数のヌーヴォーが多い。 二人は13度台に抑える栽培、収穫を実施した年になった。10種類程のサンプルの中には12.5度という15年産としては異例の上品な軽やかさでジュシーなヌーヴォーがあったのには驚きだ。流石にパカレ家のヌーヴォーは違う!! ボジョレの土壌、ミクロ・クリマを研究し尽くしたこの二人なら、15年産と云えどもボジョレヌーヴォーらしい、ビュバビリテーを備えた上品なスタイルに仕上げることができる。

3
Sep

自然派ワインの日常化を模索 – STC

自然派ワインを単なる一部の愛好家の世界に終わらせない。 日本中に、いい商品、本物商品を販売する質販スーパーがある。 本物商品を販売して、大手スーパーと真っ向から戦っても負けないグループが日本にはある。 それが、STCグループだ。 本物を売るには、現場を知らなければ自信を持って売れない。 毎年、社員、幹部、社長自らやってくるグループだ。 愛知県田原市から 渥美フーズの粕谷さん、中根さん 地中海生ガキとワインを試す。 ウアワー、美味い!! Pitchounet ピッチョネ! 山田恭路さん。 STC グループとは? 全国に80社の小売業社が結集、日本全国で約500店舗の販売拠点をもつグループだ。 BMO社の山田恭路さんが主催して、販売指導している小売店グループである。 STCとは? Soleil ソレイユ 太陽、銀河系、宇宙、光 – 水、温度、空気、引力、浮力 Terre テール 大地、地球、土壌 – 鉱物ミネラル、生物、微生物 Coeur クール 心、情熱、真心、志、気 – 人、哲学、性格、生き方 ワインの重要な三つの要素に由来する。 本物ワインを現地で開発して、全国のSTCグループの為に共同輸入、販売。 いい商品、ワインを仕入れて棚に置いただけでは、売れていかない。 売る人のアプローチする特別な技術が必要。 山田さんが全国の小売店を訪問して、販売指導している。 従業員、パート店員をも熱血指導。 今では、ワインの販売指導だけではない。訳あり商品の販売指導も合わせて行っている。 山田さんの手法にかかれば、面白いようにワインや訳あり商品が売れていく。 山田さんの指導は、机上論ではない。 人の教育に重点をおいている。

2
Sep

ラングドック地方のキラキラ輝くアミエル兄弟が収穫中!!

南フランスのヌーベルバグNOUVELLE BAGUE 新しい波。 次男のAymeric エメリックはワイン学の博士号を持つ。 長男のJordanジョルダンは東洋医学の医師の称号 一昔前の自然派は奇人変人が多かった。 明らかに時代は動いている。 優秀な連中が自然な世界に入って来た。 奇人変人より更に強い“志”と“裏付け”を持っている。 今だに自然派ワインのことを、ミステリーで変わった世界だと思っているワイン業界の人がいる。 ワインの真実の世界からドンドン遅れていきますよ! お金儲けだけと名声だけを追っかけた時代は確実に時代遅れになっている。 NOUVELLE BAGUE 新しい波は、より科学的裏付けと健全な“志”を持っている人達が多い。 そして、本当に美味しい!!

2
Sep

フランス中 収穫真っ最中 2016

DOMAINE DES AMIEL ドメーヌ・デ・アミエル (ラングドック地方、LANGUEDOC) エメリックは土壌、葡萄、テースティングの超プロ・フェッショナル。 ディジョン大学での博士号、世界に出て大手企業で最新の技術を駆使したテクニックワイン醸造も手掛けた。だからこそ自然なワイン造りのテロワールワインの重要性、貴重さをより理解できた。 地元、モンブラン村に戻って、ここのテロワールを世界に向けて発表する為に生まれて来たことを自認できた。 エメリックは強烈なパッションとエネルギーの持ち主だ このモンブラン村のテロワールが偉大なテロワールであることを証明するだろう。

1
Sep

Domaine de la St-Jean de la Gineste

人生の苦難を乗り越えて、気丈に自然なワインを守りぬくマリー・エレーヌ ラグビーのフランス代表選手だった亡きドミニックの大ファンであり妻でもあったマリー・エレーヌ。 10年前、愛する夫ドミニックの突然死を経て、ドミニックの意思を、一人で気丈に葡萄園を守り抜くマリー・エレーヌ。 『昼間は近所に住む娘や息子、孫たちが時々遊びに来てくれる。勿論、畑仕事も手伝ってくれる。でも夜になると時々淋しくなるわ』 マリー・エレーヌ 『でもドミニックが命をかけて造っていたワイン造りを継続することで、元気が出てくるの。』 今でも、壁にはドミニックの写真が至る所に貼ってある。 白黒の写真はベジエのチームがフランス・チャンピオンに なった時の写真。マルセーイユ出身のマリーエレーヌはドミニックの追っかけだった。 110歳のカリニャンでトビッキリ美味しいコルビエールを醸すマリー・エレーヌ。 今日は年に一度の、日本からのお客さんがやってくる日。 山田恭路さん率いるSTCグループのメンバー20名だ。 もう20年前からSTCグループとの付き合いだ。 毎年、9月のこの時期にやって来る。 故ドミニックとのいつも話していた。 『いつか二人で日本に行こう。』 来年、3月にSTCの20周年記念祭が行われる。 長年の夢だった日本行きが実現する。 もう多くの日本の小売店のメンバーがここにやって来た。もう親戚のような関係だ。 山田恭路さんにとっても大切な蔵元である。 サンジャン・ド・ラ・ジネストは除草剤を使わず栽培、自然酵母で発酵する自然な造り。それで1000円前半で販売できる価格帯のワインがある。 STCの小売店グループの基幹ワインの一つでもある。 LA CALINE DE MARIE ラ・カリーヌ・ド・マリー このワインが1000円前後で販売できる価格帯。 15年前、山田さんと故ドミニックが話し合って開発したワインだ。ドミニックは当時、バルクワインを超安価でネゴシアンに販売していた。そのワインを山田さんが試飲してあまりもの美味しさに驚いた。このバルクワインを 瓶詰してSTCで買い取りを契約。こうして超安価の自然ワインが誕生した。 皆、乾燥したコルビエールの畑を自分の足で歩く。 100歳を超える葡萄の古木に触れてみる。実際に葡萄を食べてみる。 初めてフランスに来た人が8名、フランス滞在初日から、いきなりコルビエールの畑に立つ。 暑い!乾燥度がすごい、肌がカサカサしてくる感じ、太陽の日差しが刺すように痛い感覚。 今年の乾燥度は特別で、草まで水不足で枯れてしまっている。 でも日蔭に入ると涼しい。 こんな事は、現場に来ないとわからない。 毎日、自分の店で販売しているワインが、こんな環境の中で育ったことを体感している。 日本の夏も暑いけど、全く別の暑さ。 すべてが初めての体感だ。驚き、感動。 写真、マリーエレーヌの説明をメモする。すべて、自分が経験したこの感動をお客さんに伝える為だ。

9
Août

Le Clos des Grillons

これぞコルビエールの典型ワイン、100歳級を中心に古木のカリニャン品種80%、グルナッシュ品種が20%構成、ブトナックの典型テロワールの石灰質土壌、 日本ではカリニャンの典型を飲める機会は少ない。 CRUブトナックのテロワールの典型を試飲することも少ない。 グログロの自然派ワインではない。酒質があり、石灰質ミネラルからくる潮っぽい旨味があり、ザ・コルビエールのスタイルである。自然酵母のホワッとした複雑味も楽しめるワイン質。 これから秋の美味しい食べ物の合わせると素晴らしい。 お別れは、フランス式のビーズと呼ばれる左右に頬キッス。 皆、これも初めての体験。 地が変われば挨拶も現場式で。 Marie-Helene,マリー・エレーヌ、 Je te felicite d’arriver jusqu’a la. Les vins d e St Jean de la GINESTE est mangifique. On est sur meme bateau. On va jouer chaqu’un sa role. Comme Rugby.Bonne continuation. On t’attand mars prochaine au Japon. ここまでの品質を造り続けるとは素晴らしいことです。 私達は貴方の努力を大変評価しています。 私達は同じ船に乗っています。 ラグビーのように、それぞれが自分の役割を果たす ことが大切です。 お互いに努力し合いましょう。 Galarie de Photos […]

8
Août

Domaine Mouressipe 2016

Planete ? C’est Merlot 2016. まるで天体のようだ。メルロー2016年。 Mouressipe ムーレシップが16年産の収穫を始めました。 フランス中で今までに無かった天候の被害が多発した年だった。 ここ南仏のニームのムーレシップが収穫を始めました。 このニームでもたった2週間前に今までなかった突然に強烈な突風とピンポン玉の大きさの雹が荒れ狂った。電車が脱線。ピック・サンルーの数か所の区画は、収穫直面というのに全滅したところがある。 ムーレシップは、雹の被害を幸運にも逃れた。 しかし、5月より雨が降っていなく、極端な水不足の状況だ。 その上に、今年は強風ミストラルが吹き続き、葡萄実の果汁の水分まで飛ばしてしまうほどだった。よって、果汁が殆どない葡萄ができている。 本日収穫したメルローは、果汁が殆ど吹き飛んで皮と果肉にほんの僅かな果汁しかない超小粒の葡萄だった。 メルローはボルドーの品種だ。ここ南仏の過酷な乾燥と風にはなじめないのだろう。 乾燥のお蔭で、葡萄の病気はなく、腐った部分が全くない綺麗な葡萄だった。 メルローをグラップ・アンティエールのセミ・マセラッション・カルボニック醸造で醸す。 あまりにも、果汁が少ないく、ジュースが出てこないので 最初に足でピジャージしたけど殆ど果汁がでなかった。 チョット、様子をみてみるとの事。 カルボ発酵が始まったら1週間ほどでだして、絞ったほうが良いかもしれない。 それでも、ジュースは少なさそうだ。 風で濃縮した年は、酸も同時に濃縮しているので、濃縮感がありながら酸がキリットしたタイプになりそうだ。16年のメルローは面白いスタイルになるだろう。 ムーレシップのアランが最初に収穫してワインを造ったのは、2005年だ。今年は16年目になる。 アランは、最初の頃は、ラングロールのところで働きながら醸造を修業した。 今は家族のように付き合っている。 アランの造りは、ラングロールに限りなく近い。 定期的に逢っている、意見交換している。 だから、アランのワインには、ラングロールのニュアンスが常にある。 近年、ことに似てきてる。勿論、テロワールが違うので 違いはテロワールという事。 Tracassier トラカッシエルはグルナッシュ90%、ムールヴェードル10% トビッキリ美味しいよ! まだ、日本ではあまり知られてないけど、ムーレシップは凄いですよ!! 16年の経験も重ねて、最近の品質は目を見張るものがある。また違うスタードに入ってきた感がある。お見逃しなく!! Jeux de bulles ジュー・ドゥ・ビュル シャスラ品種から造る微発泡が美味しい。爽やかで美味しい。 ラベル上のメダルはギリシャ時代のもの。 ムーレシップの畑にある丘は、ギリシャ時代、ローマ時代にわったっての遺跡がある。 このメダルは畑から発掘された古代ギリシャ時代のもの。 ここの畑には古代ギリシャ時代のエネルギーが記憶されている。 16年前に自宅のガレージの中で造り初めたガレージワイン。 今年、立派な醸造所が完成した。すべて自分で建てた。 2016年はこの新醸造所で醸す。 収穫した葡萄を発酵槽に搬入するのは、ポンプを使わず フォークリストで葡萄の入ったケースを上げて、手で優しく 発酵槽に入れる。繊細なワインを造るには、上から重力で搬入する作業は、時間と労力がかかるけど必要不可欠な方法だ。ポンプを使うとどうしてもワインが粗くなって来る。 こんな大切な作業も、広くなってやりやすくなった。作業の一つ一つの精度が上がってくる。 今まで、やりたくてもできなかった作業ができるようになった。 ワインの美味しさは。こうした一つ一つの作業の精度の積み重ねなのだ。

7
Août

輝く太陽 Roussillon (Banyuls-sur-Mer)

フランスの最西南の端、スペインとの国境の最も近い街、Banyuls sur Mer バニュルス・シュール・メール,地中海に 面した明るく、活気のある街だ。 私が大好きな街の一つだ。小さな砂浜の海水浴があって、その半円形の浜を囲むように山の斜面の麓に街ができている。   地中海を見下ろすように建物が立っている。 実に美しい街だ。 葡萄園が海に落ちるように突き出ているところもある。 街の裏の山々はシスト岩盤の山なのである。 そのシスト岩盤が海まで伸びている。 浜辺の道沿いには海を見ながら食べられるレストランが並んでいる。 街の建物は坂道に段々畑のように建てられている。細い坂道が多い。 小路には、レストラン、ビストロ、土産物屋が立ち並んでいる。 ここはフランス領の端くれ、カタルーニャ地方でもある。 そんなBANYULSバニュルス街の一角に自然派ワインが飲めるビストロがある。 EL XADIC DEL MAR エル・イグザディク・デル・マールだ。 フランスの自然派ワインが爆発的に広まる起爆剤になった店に、パリのワインビストロ、VERRE VOLEヴェール・ヴォーレがある。 その初期の頃に店で活躍していたマニュが経営している。 今夜は、ここでディナーの予定。(7月) 今、日本の自然派ワイン・ビストロのトップ人気店のメンバーが日本よりやって来る。 今夜は、やはりパリのヴェール・ヴォーレで働いていたRYOさんこと宮内さんがやって来る。今、VERRE VOLE TOKYOの店長をやっている。 ヴェール・ヴォレ同窓会のようなもの。 何とか11時に到着。凄い強行なスケジュールだ。 東京―パリ–モンペリエ—バニュルスと待ち時間も入れると20時間ほどかかっている。 ヴェール・ヴォーレ東京のRYOこと宮内さん、リベルタンの柴藤さん 、ピオッシュの林さん、仙台バトンの板垣さん、まさに、今日本の自然派ワイン・ビストロの最前線を走っている4名が、ここマニュの店に集まった。 RYOサンとマニュ久々の再会を喜ぶ二人。 まず、駆け付け一杯に、Champagne Jacques Lassaigne*ジャック・ラセーニュのシャンパーニュLes Vignes de Montgueuxで乾杯した。皆、どんなワインがあるにか?興味があり、壁の品揃えをチェック。 遠路はるばる日本からやって来た同志の為に、マニュ気合の料理。 皆、お腹が空いてペコペコ。まずは食べるは食べる、夢中になって詰め込んだ。 お腹が空いていた面々、怒涛の如くに食べました。 一挙に食べて飲んだ。 お腹が落ちつた後、流石のメンバーまた飲み始めて、 交流の時間。終わったのは午前2時を回っていた。 やあー、よく飲みました。 自然派ワインを愛する同志だ。 ワインに国境はない。 会った瞬間にわかりあってしまう何かがある。 どんなワインを扱っているかを知っただけで、相手の性格まで大体わかり合ってしまう。 CASOT DES MAILLOLLES カソ・デ・マイヨル La […]