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Pupillinピュピラン村OVERNOYの館には磁石がある

忘れられない一日、 Overnoy-no.2 吸い寄せられて偶然にこんなメンバーで昼食。 エッと思うようなメンバーが次々と集まって来た。 何とかいう時空間なのだろうか。 特別なエネルギーが動いている。 ここにいる一人一人の後ろには、多くの自然派ワインを愛する大切な人達が繋がっている。 その代表としてこのメンバーが、何らかの力でここに集められた。 特別な“場”でした。 こんな舞台を演出してくれた“天”に感謝するしかない。 Merci

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真夏の地中海アペロ・タイム自然ワインが飲める海の家

(この夏の時期の醸造家の日常)    南仏の地中海沿いに美しく長い浜辺を持っている街Loucateルカトという小さな街がある。 位置的には、Narbonneナルボンヌの街とPerpignanペルプニャンの街の真ん中。 その浜に自然派ワインが飲める海の家がある。5月頃から9月末ごろまで営業している。 海のビストロのようなもの。Poulpeプルプ、タコの意。 砂浜に建てた海の家。前面に地中海がひろがる最高の眺め。そこで簡単な軽食とワインが飲める。    今夜、3社の醸造家ファミリーがやって来た。 CorbieresコルビエールのMaxime Magnonマキシム・マニョン LimouxリムーのHautes Terres オート・テール醸造のGilles Azamジルアザム RoussionのLa tour de FranceのRouge Gorgesルージュ・ゴルジュ醸造のシリルと子供達 Parisのワイン愛好家、イタリアン・レストランの夫妻。 この季節は、南仏の醸造家達は太陽が昇る朝5時過ぎから午後13時ごろまで働く。 午後は暑過ぎて畑には出れない。夕方チョット日差しが弱くなったころ小一時間ほど働ける。 夜は、時々近所の気心のあった醸造家同士でアペリティフを楽しむ。お互いの畑の情報交換などしながら楽しむ大切な時間。 2018年は春から6月末まで続いた雨で湿気がありベト病など色んな病気が発生している。 例年より倍の畑仕事が必要な年になっている。 7月に入って晴天が続いているので、乾燥してきて何とか助かっている、とのこと。 近隣の醸造家が何をやっているか、実に参考になる。大切な情報交換だ。      今夜はここLoucateルカトに集まって自分達のワインが揃っている浜辺ビストロPoulpeプルプにやって来た。 こんな海の家のようなところで、自然派ワインが飲めるようになったとは嬉しい限りだ。 自然派ワインもよく浸透したものだ、と思う。 ルシオン地方のCh-Lagairreシャトー・ラゲールがあったのが嬉しかった。 シリルのRouge Gorgesルージュ・ゴルジュの繊細さが素晴らしい。 マキシム・マニョンのMetisse17メティスは別格に美味しい。      一人で来ても、ただ海を見ながら何時間でも美味しいワインを飲んでいられることろだ。 いいところを教えてもらった。 皆、毎日、山の中で畑作業をしている。時々は、気の合った仲間たちとこんな息抜きがいい。

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夏が似合う男、夏に光るワイン!                    Roquefort ロックフォール!

南フランスのプロヴァンス地方に数少ない自然ワインCh-Roquefortシャトー・ロックフォール。 エクス・アン・プロヴァンスの街とあの南仏の首都マルセイユの間にある石灰岩盤の山の上にある、 どちらも、明るいイメージの街。 ここのワインも造り手レーモンも南の太陽の様に明るい。 白も、赤も、ロゼも潮っぽくて旨味のあるしたミネラル感、標高の高い葡萄園で、 酸がキッチンと乗っている。 この季節は白、ロゼが素晴らしくピッタリ!! とくにこのロゼに私はゾッコン惚れている。 な・なんて爽やかで美味しいんだ!   勿論、白もマニフィック! なんて潮っぽく昆布ダシの利いて、爽やかで多くのものが調和とれている。 繊細な和の世界の料理に合わせたい。    この石灰岩盤の土壌に葡萄が育っている。Rougeも美味しいよ!!  

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バニュルスのカゾ・デ・マイヨル

By madoka    カリマスでの試飲を終えて町の夏祭りに参加し(そこで偶然クロマソッドのピエールニコラと鉢合わせをした。やったぁー!久しぶりの思いがけぬ再会♪嬉しい!)、皆で改めてエドワードのワインを楽しんだ後、夜のうちにバニュルスへ移動しホテルインした。 朝、目が覚めると海が一望できる素晴らしい景色が飛び込んできた。ずっと憧れていたバニュルスにやっと来れた 😊 ワクワクする気持ちを抑えつつ途中ジョルディを拾って畑へ向かう。 山道をくねくねと登り、着いたのは少し前 日本にも入荷したクロ・ド・タイラックの畑。2005年まで先代アランが造っていたがその後この区画のキューヴェはリリースされていなかった。ドメーヌが所有する畑のなかでも一番の傾斜で海側に位置する。 実際に来てみると傾斜は想像を超えた。どうやって仕事をしているの??まさに命懸けだ。 クロ・ド・タイラック。 ジョルディが2016年に復活させた区画。 このことをアランに内緒にしていたジョルディがワインが出来た時アランにブラインドで飲ませたというエピソードがある。一発で言い当てたアラン。思い入れが強い。嬉しかっただろうな。 白と黒の両方の葡萄が植わる混植のこの区画にしか出せない味わい。ルシヨンなのにブルゴーニュのグランヴァンのように軽快かつ繊細。余韻は長く旨味が溶け込んでいる。 その後カーヴに戻り来月日本に入ってくる新しいキューヴェを含む2017年ヴィンテージを試飲させてもらいました。 リリースはサンフォニーにて9月〜10月を予定しています。乞うご期待!

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Maxime Magnonマキシム・マニョンの白が凄い !! -NO3

   マキシムはシャンパーニュのセロス醸造で修業した。 そして、親友は、そのフイィ・フィッセの名醸造かPhilippe Valetteフィリップ・ヴァレットだ。 当然、マキシムの白には北フランスのブルゴーニュのニュアンスがある。 つまり、酸がキッチリとのっている。 しかし、品種は100%、ラングドック土着の品種。 グルナッシュ・グリが主体でわずかにマカブ品種が入っている。 白の畑は、シスト土壌と石灰土壌の境界線上にあり、混ざっている。 シストからはスカットしたミネラル感、石灰土壌からは潮っぽさと昆布ダシっぽい旨味が醸されている。 和食にはピッタリの相性だろう。 フードルと呼ばれる大樽で熟成。   先日、私は生ガキと魚介類パスタに合わせました。ウーン、最高でした。   

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Maxime Magnon マキシム・マニョンの凄いロゼ               Métisseメティス! -NO2

まさに、マキシムがここコルビエールに来たばかりの頃、云っていたワインのスタイル。 しかし、それを遥かに上回る高品質のワイン。 軽やかでありながら、繊細、フィネスを備えている。 シスト土壌でここまでやさしいスタイルができるマキシムは凄い! 特に、17年産のMétisseメティスのスタイルは私が大好きなラングロールのタッチに似ている。 まだ、瓶詰してそれほど時間が経っていない。 これは話題のワインになるだろう!!   グルナッシュ・ノワール50%、サンソー30%、カリニャン20% 6日間のマセラッション。 マキシムはロゼと呼んでるけど、ほぼ薄い赤という色合いのロゼ。 な・なんという液体なのだろう。 全く、何の抵抗もなくスーット体に溶け込んでいってしまう。 . 当然、まだ日本には入っていない。 見たらすぐ飲むべしワインです!!

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16年の歳月をかけてコルビエールを革新させた                    Maxime Magnonマキシム・マニョン -NO1

  2002年にボジョレからラングドック地方のコルビエールにやって来て、16年の歳月が流れた。 私はマキシムを最初から見てきた。 当時、やたら濃いスタイルのワインばかりしかなかった。 『私はコルビエールに行ってボジョレを造る。』とマキシムは云っていたのを思い出す。 デイジョンのワイン学校で勉強して、シャンパーニュのセロスSelosseで修業。 地元のあの見事なシャルドネを醸すPhilippe Valetteフィリップ・ヴァレットが親友。 勿論、ボジョレでは、マルセル・ラピエール、イヴォン・メトラなどに深い教えを享けている。 誰もがマキシムを注目して見守っていた。 マルセルもイヴォンも時々コルビエールまで応援にやって来ていた。 マキシムの葡萄園は広大なコルビエールのほぼ中心にあるDurban-Corbieresデュルヴァン・コルビエール村にあり、このコルビエールでは数少ないシスト土壌のテロワール。標高も高く酸が残る。 マキシムが来るまでは、ブルゴーニュ・ボジョレ方式のMCマセラッション・カルボ醸造をやる醸造家はいなかった。 マルセル、イヴォン指導のMCである。    10年程過ぎた時、マキシム自身の内部にも変化が起きていた。 このコルビエールの地でボジョレを目指さなくても、ボジョレの飲み安さ(ビュバビリテ)の部分を 大切にしながら、やはり、ここコルビエールの土壌、ミクロ・クリマを真っ直ぐに表現することの大切さに気づいた。 10年以上の自然栽培のお蔭で葡萄の根っ子は地中深く伸びている。 水不足による乾燥の年でも、地中深いところの水分を吸収できるところまで達している。 つまり、葡萄が熟す大切な時期にも水の供給ができると、ポリフェノールが熟しても、 酸が残るようになる。 だから、酸を残す為に無理に早く収穫しなくても、葡萄をよく熟させても酸を残せるようになっている。 南フランスであるコルビエールの独特太陽をワインに表現させながらも、飲み安さ(ビュバビリテ)のあるワインができるようになっている。 単に飲み安いワインだけでなく、ワインの酒質もしっかりしながらスーット体に入っていくスタイルが完成している。 ここコルビエールには無かったスタイルのワインである。 特に私が大好きなのはCampagnèsカンパニェス。 シスト土壌で100年弱も生きているカリニャン品種が100%のワイン。 スーッと伸びる涼しさを感じさせるシストからくるミネラル感がたまらない。 シスト土壌とカリニャン品種の相性は凄いと思う。 カリニャンがどんなに熟しても酸がキッチリのこる。 私は大好きだ。

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ジェローム・ギシャール訪問/日仏商事の皆さんと

BY-KISHO 朝9時ジェローム・ギシャールの訪問開始。 まずは、畑の訪問からです! 今年2018年は5月初旬から約50日間、異常な湿気と蒸し暑さが訪れた。ほぼ毎晩、短時間で約40ミリも雨が降ったらしい。そのため今まで経験したことのないべト病の大量発生に遭い苦しめられる。またところどころ、雹の被害もある。 現在はまだどれだけの被害になるかは図れませんが、葡萄の量も多いのでそこまで心配していないとジェロームは言う。 畑の訪問 第一畑 Uchizyウシジーの畑。1Ha。   新キュヴェ・プロメッスの畑です。 樹齢30-40年のマコンのガメイ。南西向き。 石灰質土壌。鉄分が多く含まれ、酸化してピンクになる活発な石灰質土壌。周りには他の畑は無く孤立状態なので、農薬のコンタミの恐れはない。風景も素晴らしい。北風の通しがよく、彼の畑の中でもべト病が少ない方。 2年前に借り始めた畑で、即有機栽培に移る。その前は数年間ほとんどオーナーから放置状態だったので農薬の使用も少なかく土壌もそれなり回復しているという。 ここの石灰は、酸化によって分解しやすい土壌で、すぐ砂状に風化するらしい。そのため葡萄の木に石灰は吸収されやすく、ミネラル感と塩味の凝縮した葡萄が生る。白ワインを造るには素晴らしいテロワールですが、あえてここには赤葡萄を栽培しているので面白い畑だという。この辺では珍しいパターンです。 2017年の収穫量は25Hl/Ha。とてもいい年でした。 この畑の西側に、0.3Haの小さな土地を借りている。来年にはマコンの自然派ワイン生産者Julien Guillotのピノ・ノアールをセレクション・マサルで植える予定。将来ピノ・ノアールの泡を造るとか?? この畑少々雹害もあったが、全体的にとてもきれいな葡萄で生き生きしています。 第二畑 Bouchatの畑です!シャルドネ1Ha. ここも周りに他の畑は無い。隣の農薬の影響もない最高な環境。 粘土石灰質土壌。粘土の中に風化した石灰の砂が混じっている。 昔ここは砂を収穫していた場所、Sabliereでもあったらしい。 ・畑の西側、下の25列が1980年に植えられたシャルドネ。ペットナットを造る葡萄です。 ・その隣も同じ樹齢のシャルドネで、ダイレクトプレスのキュヴェ・ブシャになる。 ・さらに畑の一番高い場所、東側の列は1935年に植えられたシャルドネ。香りと複雑味を凝縮するこの葡萄からはいい年だけスキンコンタクトのブシャ・マセラションができる。    ここは7月10日に雹が少々降り、べト病にも弱い畑。 また開花のタイミング暑すぎたため花粉がやられ花振るいも発生してしまったらしい。そのため葡萄の房には生らなかった実も多く隙間だらけだが、その分風通しもよくなり成長した実はエネルギーとミネラルが凝縮したものになるとジェロームは言う。とてもポジティブ! 問題はべト病の方だと。対べト病の調剤は銅の粉末です。銅の粉末は他の微生物も殺してまい土によくないので、ほとんど使わないようにしてるジェロームですが、そんな彼でも今年は何度も使わざる得ないほどのべト病の勢いらしい。 しかし可能な限り撒く量を少なくしたいので、そのためには銅を使用するタイミングを厳しく選ばないといけない。満月に胞子が芽吹くので、満月の二日前に撒くのががベストらしい。 色々と困難もありましたが、葡萄の量をまだ比較的例年より多いため今のところ大丈夫という! さて、ここで庄本さん、まさかの剪定をやることに。 この時期になると、ジェロームははみ出た葉っぱと枝の先を全部手動で切り落としていきます。 それは葡萄の木に、枝の成長に使うエネルギーを葡萄を成熟するエネルギーに移し変えてほしいからだ。 ひと汗かいたあと、Rapillere2017、2カ月のマセラションの試飲です。まだボトリングされて長くなく少々荒れてましたが、時間が経ってゆくとともに開いてきました。 第三畑 Perrieresの畑です! ブシャの畑から200mほどしか移動していないのにもかかわらず、土壌が全然違います。 ここも粘土石灰質ですが、粘土の割合が比較的多く、深い土壌です。 畑に入って右側はモンブレッドの畑です。樹齢50年、0.45Ha。 左の畑からはPerrieres Vieillesができます。樹齢90年、0.15Ha。 Perriere畑の奥はなぜか窪んでおり、湿気もたまりやすいそうです。 追加情報その1 なんとジェロームの畑は隣と違い、ある種のバクテリアFlavescence doréeに寄る病気が一切発生しないらしいです。 このバクテリアはフランス、ヨーロッパ、北アメリカ各地で発生しておりワイン生産にとても広い範囲で大きな被害を及ぼしています。そのバクテリアの感染を広めるのが小さなセミのような虫、ヨコバイです。 Flavescence doréeを処分する抗生物質は存在しないので、そのヨコバイを退治する殺虫剤を撒くことをブルゴーニュなどのワイン生産地では生産者に義務付けられています。その義務を果たさない生産者は厳しく罰則されることになっています。 しかしジェロームはその殺虫剤を一切使用していません。もちろん内緒です。それでもなぜ薬を撒いている隣の畑にはFlavescence doréeが現れ、ジェロームの畑は一切感染されないのでしょうか。 それは彼の畑の生き生きとした生物多様性のお陰ではないかと彼は言う。 ジェロームの畑は多種の微生物、虫、小動物、動物そして植物が共存してバランスを取り合っている生態製です。そのため、ヨコバイにはクモなど小動物など色々な宿敵がおり、大量発生しず、バクテリアの感染と病気も押さえられるのではないかと。 それに加えて農薬に頼っていない有機栽培の畑の木は免疫力が強いこともあるでしょう。 追加情報その2 […]

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小松屋軍団・大阪の料理人の方々とトビッキリな                    バーベキュー・ソワレ

20名ほどの大阪の料理人の方々が南仏の小さな村アシニャンにやって来た!! 今年はまずスペインに入ってバスク地方、そしてカタルーニャ地方に行って、 今日はバルセロナからフランスに入って来た。 なんとフランスが初めてという方が数人、人生で初めて滞在するところが人口200人の アシニャン村、という普通の旅では絶対にありえないコース。 今夜は、ここスリエ醸造で皆さんと特別なバーベキュー・ソワレ。   流石にプロフェッショナルの皆さん、瞬時に特設バーベキュー台を作って、皆さんの特別料理が 次々と出てきた。 ヨーロッパに着いて4日目、チョット日本食、ご飯などが食べてくなる時期。 南仏の太陽で育った小松屋の17年産の少量生産のワインと特別料理をみんなで楽しんだ。 そして、勿論、スリエ醸造のトビッキリ美味しいロゼが最高に心地よかった。 スリエ醸造の中庭、夜になると24度程でここ心地よい。日本のように蚊がいないので安心。 太陽は沈んで暗くなるのが22時ごろという、最高の季節、なんと気持ちがいいのだろう。   次々と焼きあがってくる美味しい料理。今日ナルボンヌの街の市場で仕入れた新鮮な 魚介類と野菜中心。      大阪のパスタ専門店のイカ墨パスタ。赤身の牛肉、ポテトサラダ、そして、 美味しい“おむすび”で仕上げた。     もう、たまらなく美味しく、楽しい人達の集まり。醸造元でこんなことができるなんて素晴らしいことだ。    初めてお逢いする人も、もうずっと前から知っているかのように親近感がある。      最後は、蔵の中に入って2017年産の樽熟成中のものをテースティングして終わった。 大阪の皆さん、小松屋の皆さん、忘れられないソワレを有難うございました。 また、来年、お待ちしております。     

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Juil

遠くを見ている藤田社長(小松屋酒販・大阪)

   藤田社長は15年前にフランス中のワイン産地を周った。 自然、環境を大切にして、妙な化学物質を使って、安易に表面の味だけを調えることをぜず、美味しいワインを造ることに命を賭けている造り手に感動した。これこれこそ“ほんまもんのワイン”。 自然派ワインに本格的に取り組むことを決意した藤田社長。 アンテナ・ショップ、ビストロを次々とオープン。 大阪の食を支える飲食店に自然派ワインを積極的に売り込んだ。 しかし、二つの壁があった。 1)自然派ワインは美味しいけど、価格が高い。一般の飲食店ではなかなか難しい。 2)自然派ワインを取り扱う自然派ビストロは、新しい話題のワインがあるとすぐ移動して、じっくりと取り組んでくれない。 藤田社長は、“食”の大阪を支える街角にある元気な飲食店に自然派を浸透させたかった。 ★可能な限り自然で、安くて、美味しいワインが必要! もう自分で造るしかない★ スタッフをフランスに送り込んだ。 土地代の安いラングドック地方を選んだ。 400年前から一切化学物質が畑に入ったことがないドメーヌ・スリエと提携して会社を設立した。 そして、大阪中からコテコテ元気な飲食の人達にヨーロッパの現場を訪問してもらうことを決意した。 数年前から実行している。 ★夢を叶える畑も購入した★ 大阪からきた皆さんに自らの畑を歩いてもらった。 何故、自然に、美味しく、リーズナブな価格で造れるかを体で体験してもらった。 ここまで、コツコツと確実性を持って実行する藤田社長を尊敬する。 業務酒販店として、単に酒、ワインなど物品を販売するだけではなく、大阪の地場の飲食の人達と一緒になって “楽しさ”“文化交流”などの“コト”を創造している小松屋酒販は凄い!! 私、伊藤、CLUB PASSION DU VINクラブ・パッション・ドゥ・ヴァンは、こんな素晴らしいことを実現しようとする企業を心から応援しています。

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Juil

久々の剣道、そしてRepair de Cartouche 武道と葡萄

先日は、Parisで久々の剣道。     パリには剣道8段の好村先生がおります。 好村先生は時代もの小説の作家でもあります。… 剣道の最高段の先生が書かれた歴代の剣士小説は最高に面白いです。 伊藤一刀斎 行くのか武蔵 武蔵 円明の光 愛洲移香(陰流開祖)              など、立ち合いの描写などご自身が剣道8段という達人でなければ書けない極意が表現されている。 私の尊敬する大先生であります。 まだ、お読みでない方は是非お読みください。面白いですよ!! 最近、忙しさにまみれて稽古に顔を出していなかった。 先日、南フランスからパリに戻った日、偶然にもオペラ座の前で先生にばったりお逢いした。 『伊藤さん、最近稽古に来ませんね。』 『はい、失礼しています。』 『明日、稽古があるのでどうですか?』 『はい、行かせていただきます。』 もう自然なカタチで久々の剣道をやることになった。 BUDO 11 ブドウ・オンズという道場がサンセバスチアン・フロワサード駅の近所にある。 最初の打ち込み練習で既に足ガクガク、心、技、体がバラバラ。 気だけがはやって、体も技もついていかない。 そして、先生と稽古。 すべてを打ち消してゼロの気持ちでお願いした。 あまりにもの稽古不足で剣道になっていない。 でも、研ぎ澄まして全神経を集中できるこの小宇宙空間がたまらない。 心身が無茶苦茶な状態な私を、やさしく稽古をつけて頂き精神も体もスカットなりました。 やっぱり剣道、武道はいいなー。 私は武道が大好きだ!! 葡萄も大好きだ!!      稽古の後は、勿論、カフェで皆とビールを飲んでノドの渇きをいやした。 そして今日は久しぶりに好村先生と二人だけで食事を共にさせて頂きました。 道場の近所に、あのビストロRepaire de Cartoucheルペール・ド・カルトゥッシュがある。 感激のひと時でした。 一芸に達した人の一挙一動、一言に違いあり。 ありがとうございました。 先生が帰られた後、Dard et Riboダール・エ・リボのPrintempsプランタンをやった。(先生はあまりお酒類をたしなみされないので)

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Ca y est !! Bistro Vin Nature à Montpellier !!  » Les CANONS  » !

モンペリエの街に光が輝いた! あのマルセル・ラピエールの娘さんAnneアンヌとGwenグワンの二人が道を切り開いた。 皆が待っていた店だ。     若者が多い学園都市のモンペリエ。エネルギッシュで明るい街。 モンペリエの中心は小路が縦横無尽にある。その一角にLes Canonsがある。 一週間前にオープンしたというのに連日の満員ともこと。 まだ、二人っきりでまわしている。グワンがシェフでアンヌがサービスしている。 戦争のような一週間っだったとのこと。   勿論、ラピエール家のモルゴンを開けた。 夏は店の前の小路に面したテラスが最高だ。 モンペリエの街にファミリー店ができて心から嬉しい!! やる気満々でエネルギーに溢れているアンヌとグワン、素晴らしい店になるだろう!   

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400年も続いているファミリーのレミー家の3世代と昼食

徳川家300年より100年も長いファミリー、これは凄い。 おばあちゃん、レミー、娘のマチルドの3人。 そして、日本人の岩ちゃんことコキ・イワタさん。 先代のお父さんが存命中の2005年にオザミの小松さんとお父さんの家でトリフ料理をご馳走になったことがある。 その時以来のおばあチャンとの再会。 いつも若々しくて、美しい秘訣は?と聞くと、 『レミーのワインを毎日飲むことよ。』 400年前からずっと自然栽培。エネルギーありますよ。 温かいファミリーとの昼食、癒されます。 今日は岩ちゃんが仕込んだワインも一緒に飲みました。 2005年に小松さんがスリエに来た時の写真を添付。   

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特殊ミクロ・クリマのアシニャン村のサンソー品種100%

ラングドック地方ベジエの街の西北に、200人足らずの小さな村Assignanアシニャン村がある。 この村に400年も続いている醸造元がある。 Bio公的機関が存在する前から400年もずっと自然栽培をやっている葡萄園がある。 標高が高く、葡萄が熟しながらも酸がキッチリ残る特殊なミクロ・クリマ(微気象)を備えている。 そうSouliéスリエ醸造である。現当主はレミー・スリエ氏。 いつも笑顔が絶えない実に心地よい人物である。 この地方では、100年前まではサンソー品種などが主力品種だった。 乾燥して南仏の強烈で過酷な太陽の元でも軽快で涼しい果汁出してくれる特別な品種だった。 100年前はこの地方では、アルコール度数8~10度ぐらい。ワインでグイグイ飲めるスタイルのワインだった。 水道水がなかった当時では、水代わりに一日に何リットルも飲んでいた時代だった。 そんな村で、レミー・スリエ氏の協力をえて、日本向けの特別Cuvéeワインを造ってもらった。 それが。Cuvée Bouキューヴェ・ブーである。サンソー100%のワインである。   切っ掛けとなったのは、10年前、東京のオザミ・デ・ヴァンAux Amis des Vinsの丸山弘人氏と大阪の小松屋社長の藤田氏がスリエ醸造を訪問した際、レミーと3人で意気投合して造ることになったのがこのキューヴェ・ブーである。 ラベルの図柄(3匹の子豚)は丸山氏の直筆である。 このキューヴェを飲むには、東京ではオザミ・デ・ヴァンAux Amis des Vins系列のお店、また、大阪では小松屋酒販が卸しているお店で飲むことができます。 近年、サンソーは引き抜かれてラングドック地方でも少なくなってきた。レミーは積極的にサンソー品種を植えている。 ちゃんと醸造するとまるでピノ・ノワールのような風味になる品種である。 このキュヴェー・ブーは近年、醸造も洗練されてきてますます美味しくなって来ている。 石灰質が強い土壌なので、塩味を含んだヨード系のミネラル感が心地良い。    

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ワインには人の繋がりの歴史が刻み込まれている

ワインは、人がいなければその存在理由を失うものです。 造る方も、提供する人も、飲む人も、皆が繋がって初めて存在価値が創造されてきます。 だから、造る人、提供する人が顔を合わせることは絶大な意味があるのです。 勿論、飲む人までが繋がれば最高です。 今年も、4,5,6月は多くの人が醸造元まで逢いにきてくれました。 造り手と提供者[販売者]の出逢いは、色んなハプニングが生じます。 エモーションとエモーションが触れ合うからです。 この両者の出逢いが造る人にも販売者にも大きな影響を与えてくれています。 つまり、これからのワインに多大なポジティフな進展の可能性を伸ばしてくれています。 もう一つのドラマです。 できうる限り、そのドラマを紹介していきたいと思います。 ★ESPOA ツアー /Marc PESNOT マルク・ペノさんのSénéchalièreセネシャリール醸造元にて ★BMO社 南仏カタルーニャ ツアー /エリックのL’Anglore ラングロール醸造元にて ★CPVツアー  Olivier COHENオリビエ・コーエン醸造元、MADAマダ醸造元。 ★大阪トルトゥーガの萬谷シェフ/ Philippe PACALETフィリップ・パカレ醸造にて ★台湾のインポーターC‘est Le Vin セ・ル・ヴァンのRebeccaレベッカさん/ Dard et Riboダール・エ・リボ醸造にて