24
Sep

Chez Lapalu、                              ラパリュでの収穫季節のとても幸せなひと時 –no3

9月から10月にかけて、それぞれの蔵ではマールを絞る。 ゆっくりと絞るので夜になったり、朝までになったりする。 特にジャンクロードのところは、暖かい雰囲気があり、近所の醸造家や若手などいろんな人が 集まってくる。 私もこの時期にボジョレに居る時、夜はここに寄ると、心が暖かくなる。 圧搾機から流れ出るチョロチョロの音が聞こえる。まるで京都の竹筒から流れ出る水のような音。 そんな音を聞きながら、みんなで色んな話しに花が咲く。 今年あったこと、反省、これからの皆の夢など、話題には事欠かない。 絞りたてのパラディと呼ばれる半ジュース・ワインを飲んだり、生ビールを飲む。 そして、時々、誰かが圧搾機に乗って絞りにいく。 本当にほんわりして、私の大好きなひと時である。       

24
Sep

ジャンクロード・ラパリュLapaluにとって特別な道具                    垂直式圧搾機 –no2

10年程前にマコンの葡萄園を車で走っていた。 醸造家の庭に大きな垂直式圧搾機が無造作に放置されていた。 ジャンクロードがずっと探していた型の圧搾機だった。 自分が狙っている繊細なジュースを絞るにはやっぱり重力でゆっくり絞りだす垂直式に限る。 ずっと長い間、探していたものが目の前にあった。 胸が高鳴った。 その醸造元のドアを叩いた。 年配の醸造家らしい人物が出てきた。 『外にある圧搾機、使っていますか?』ジャンクロード 『今年まで使っていたよ。でももう私は引退する。』 『そとに置いてあるということは、もう使わないのですか?』ジャンクロード 『...……..』 『もし、もう使わないのなら譲ってもらえませんか?』ジャンクロード 『あれは先祖からずっと引き継いできたものだよ。それはできない。』 それから機会あるごとに、その醸造家を訪問していたジャンクロード。ある時相手からこんな話があった。 『ジャンクロード、そんなにあの圧搾機が必要なら譲るよ。あの圧搾機がまた活躍できるなら先祖を喜んでくれるだろう。』 勿論、それなりの価格を支払ってゆずってもらった。 これを使いだした年から、ラパリュのワインの液体の繊細度が数段上がった。 液体が上品になった。 下部の石の部分は花崗岩の一枚岩。 こんな圧搾機は他では見たこともない。 これと同じものは世界に一台しかないだろう。 ジャンクロードが絞っている姿は、まるで舞台に上がて演劇をしている役者のようだ。

24
Sep

ガメ品種の極限までの可能性を追究する仕事師                   Lapalu ラパリュ -no1

ガメ品種を使って、水に限りなく近いスタイルから、まるでバニュルスではないか?と思わせるほどの 濃縮感のあるワインを造ってしまうジャン・クロード・ラパリュJean-Claude Lapalu。 ワイン造りの大切な作業の節目を、可能な限りの方法を駆使して精密度を上げて練り上げる仕事師。 個人で、独りの人間が身心を駆使してやらなければできないスタイルのワインを醸す。 どんなにお金をかけても、どんなに優秀な人材を使っても、決してできないワインを造りあげる ジャン・クロード・ラパリュ。 ボジョレが、ガメ品種が、全くちがう可能性を示してくれる貴重な存在。

22
Sep

Damien Coquelet Nouveau                     ダミアン・コクレ・ヌーヴォー 仕込み中 -no3

毎年、大人気のダミアン・ヌーヴォー。 スカットした酸、爽やかな果実味が特徴のヌーヴォー。 優しさより筋肉質のスタイル。 テーブルで軽い軽食を食べながらグイグイやれるスタイルでしょう。 イタリアン料理にも合わせやすい。 セミ・マセラッション・カルボニック醸造、自生酵母のみ、醸造中の酸化防止剤の添加なし、本物の 自然な造り。     11年間の経験を積んだダミアンが、2018年の素晴らしいミクロクリマで育った葡萄を仕込んで います。 こんな完璧な葡萄からできるダミアン・コックレ ヌーヴォーはトビッキリ美味しくなること間違いなし!! コック、ニワトリはフランスの象徴、フランスではコック・ヌーヴォーと呼ばれ愛されています。  

22
Sep

2018年、見事な葡萄を実らせた                    Côte du Py コート・デュ・ピの畑を収穫 -no2

  銘醸のコート・デュ・ピの本領を発揮。しかも古木ばかりの葡萄園。 ここまで、完璧な葡萄ばかりの畑は珍しい。 ダミアンも気合が入る!    ダミアンのワインはデコンブ仕込みだからしっかりしたタンニン、濃縮感を備えている。 ビシット酸もきいているワイン質。 テーブルで食べながらゆったりと飲みたいワインだ。     

22
Sep

水星の如く登場したDamien Coqueletダミアン・コクレ、          もう11年目の収穫 -no1

初リリースの2007年から話題をさらったダミアン・コクレ。 いきなり物凄いワインを造って周りを驚かせた。 そのダミアンももう11年の経験を積んだ。31歳になった。 子供の頃よりお父さんのジョルジュ・デコンブについて葡萄園で遊んでいたダミアン。 15歳にはワイン造りを目指していた。 ブルゴーニュのフレデリック・コサールで修業して、モルゴンに戻りお父さんを手伝いながらモルゴンのテロワール、ガメ品種の醸造を徹底的仕込まれた。 幸運にもモルゴン村の銘醸テロワールのCôte du Pyコート・ド・ピの丘に4ヘクタールの畑を手に入れることができた。 ジャン・フォワイヤールやラピエール家の畑に挟まれた好立地。 しかも、70歳以上の古木ばかりの畑。 しかし、この銘醸テロワールのCôte du Pyコート・ド・ピの畑も16年、17年と2年連続の天候不良によって収穫が少なかった。色んな意味で厳しい年が続いた。 今年2018年に賭けていた。 天がダミアンに味方した。 今年18年は、葡萄の品質、量ともに素晴らしい状態の葡萄が実った。 9月10日にこのCôte du Pyコート・ド・ピの畑を収穫。 お父さんのジョルジュ・デコンブも心配して応援に駆けつけてくれた。

21
Sep

男は黙ってデコンブ・ヌーヴォー!!                     Descombes Nouveau 2018 -no5

モルゴンの顔のデコンブは、花のParisでも大人気。 何故? ジョルジュ・デコンブは月に一度、パリまで配達にやってくる。 パリのワイン・ビストロでは毎月デコンブがやって来るのを待っている。 ビストロのお客さん達もデコンブの顔を知っているくらいの人気者。 そして、デコンブがオートバイ・キチであることも皆知っている。 若き頃、モトクロスで優勝したことがあるほどのオートバイ・キチである。 ヌーヴォーをオートバイでParisまで運んでくるイメージがデコンブ・ヌーヴォーのラベル。    あさ!猛暑が続いた2018年のデコンブ・ヌーヴォーは期待できますよ! その強烈な太陽を惜しみなく液体に写しだしてくれるのがデコンブ。 世間では軽めのヌーヴォーが人気。 デコンブ・ヌーヴォーはタンニンも確りしていて熟成もきく“男っぽい”ヌーヴォーだ! ありきたりのヌーヴォーじゃ、物足りない!という人も多い。 “男は黙ってデコンブ・ヌーヴォー!!”

21
Sep

2018年ジョルジュ・デコンブ収穫、パワフルに、                    元気いっぱい!-no4

あのコート・ド・ブルイィの山を見下ろす程の標高の畑から収穫。 二人の息子も完全独立した。(ケビン、ダミアン・コクレ) 今年から、振出し戻って、独りでの収穫、醸造となる。 熟練の域に達したデコンブが、この18年の太陽をふんだんに浴びて育った葡萄を、どんな風に仕上げていくか楽しみだ。

21
Sep

皆が終わる頃、ジョルジュ・デコンブが最も遅く収穫を開始 -no3

ゆとりのデコンブ、皆が猛暑でアルコールが高くなり過ぎないように8月末に収穫をはじめた醸造家が多い。 デコンブは動かない。8月末から9月の第一週目、デコンブはコルシカ島にいた。 親友のアントワンヌ・アレナのところで収穫を手伝っていた。 皆が収穫を終えた9月10日に収穫を開始。   デコンブの畑は標高が高い。葡萄が熟すのが遅い。それにしてもよく熟してから収穫するのがデコンブスタイル。 ワインも確りしたワイン酒質を備えている。濃縮感がありながらキリっと酸がきいているのがデコンブ。 2018年も素晴らしい状態の葡萄が収穫できている。 ザ・デコンブのスタイルの果実味、タンニンのしっかりとしたワインができそうだ。  

21
Sep

La Gueule de MORGON・モルゴンの顔                     Georges Descombes ジョルジュ・デコンブ -no2

ジョルジュの人生を変えたのは、マルセル・ラピエールのワインだった。 ジョルジュは若き頃、トラックに瓶詰機を積み、移動式で瓶詰する会社を兄弟と経営していた。 ボジョレで何十社という醸造所を周りながら瓶詰していた。 正直、ワインなんてどれも同じだと思っていた。 ある時、マルセル・ラピエールの蔵から瓶詰依頼があった。 いつも如くにトラックで出かけた。 ビン詰前に、やはりワインの状態をみる為に最初に試飲をする。 口に入れた瞬間、オヤ!なんだ、これは?! 今ままで、こんなワインを飲んだことがなかった。 ビン詰めしながらも、ずっとワインのことを考えていた。 最後に、再びマルセルの話しを聞きながらワインを飲んだ。 ジョルジュは即、決意した。 『俺のやりたいのは、これだ!』 マルセルに教えを乞いだ。 マルセルはすべてを惜しみなく伝えた。 そして、今がある。

21
Sep

2018年ミレジムの絞りたてParadiパラディを試飲 -no6

【自然派の原点Lapierreラピエール醸造】 ラピエール家の醸造に入るといつもスーッとした空気を感じる。 天井には、半分は太陽、半分は夜の月をイメージした絵が描かれている。 美しい。      今、丁度、絞り中の18年産が垂直圧搾機からチョロチョロと音をたてて流れていた。 まだ、糖分が沢山のこっている。これからまだ発酵槽にもどされて発酵が続く液体だ。 18年、流石に太陽が強かっただけに、果実の濃縮感が凄い。でも酸がキッチリ乗っているのが 今年の特徴だ。 美味しい!この段階でエモーションが感じられる。素晴らしいワインになるだろう! Lapierreラピエール醸造の2018年は買いですよ!!   

21
Sep

マルセル時代から続く収穫時の毎夕方の報告会                    アペロ、蔵の中庭 -no5

【自然派の原点Lapierreラピエール醸造】 収穫時のリーダー格が集まて、進み具合や葡萄の状態などを報告しあい。明日の収穫・醸造過程の進み具合を決めていく。 80人近い収穫人を数グループに分けて着々と進めていく。 マチュの全体を観るリーダーシップに歓心。 マチュは時々、マルセルが書き残した醸造記録日記を持ってきて比較する。 その記録日記を見せてもらったことがある。 マルセルが意外にも細かな人だったんだと思ったことがある。   打ち合わせのあとは、楽しみなAperoアペロタイム。 今日は、結構、凄いワインが出てきた。    このテーブルで進化するラピエール醸造を支える新しいメンバーと飲むのは感無量だ。 何度マルセルと飲んだことか。ここに来ると、どうしてもマルセルのことが常に横にある。 今のラピエールのワインは歴史の積み重ねの上にある。 世代が替わると消えてしまうところを多く見てきた。 ここはますますの進化と確かなステップをみることができる。 これからが楽しみだ!     

21
Sep

醸造は感性が大切、センスが光るカミーユ・ラピエールCamille Lapierre -no4

【自然派の原点Lapierreラピエール醸造】 醸造は、生きた生態の世界の何億通りもある可能性の中から、今、を選択する決断が必要。 実験室のような蔵で、生きた生態を殺して、自分の言いなりになる生きものだけを使ってワインを造る世界とは違う。 とんでもない方向にいってしまいそうな環境とヤンチャな生きもの達を相手に、葡萄をワインに変身させてあげなければならない。 時には深く、遠く、時には浅く、近く観察、読み、決断していく。 自分の造りたいワインを確り脳裏に刻みながら、状況判断をしていく精神的強さを持っている。 いたずらに迷わない強さがある。 カミーユの卓越した醸造センスに一番に気づいたのはマチュだった。 マチュは、醸造担当をカミーユに任せた。 勿論、時々はぶつかるけど、カミーユの決断に光るものがあるのを知ってい. 久々の理想的な葡萄を収穫中の2018ミレジム、カミーユの作品が楽しみだ。

21
Sep

自然派の原点Lapierreラピエール醸造                                         やっぱり、収穫はヒューマンに、楽しく-no3

葡萄収穫の仕事は、体力的にはかなりハードである。 地表に近いところにある葡萄を切り取る為に、座ったり立ったりのスクワット運動の繰り返しになる。 慣れるまでの3日間はかなり厳しい。三日間もたずに逃げ出す者もいる。 厳しいからこそ、楽しい雰囲気づくりもかなり大切。 そして、数時間に一度の休憩時は本当に必要。体力と気力のリフレッシュ。    疲れ過ぎると、いい加減になってきて、妙な状態になっている葡萄も収穫してしまう。 そんな時は、古株の人達がムードを盛り上げる。   2週間ほど一緒に昼・夜一緒に食べて合宿生活すると、兄弟のように仲良くなる。 収穫が終わって、別れる時にさみしくて涙を流す人もいる。 再びこの収穫の来る人達が多いのは、やっぱり楽しいからなのだろう。    やっぱり、収穫はヒューマンに、楽しくやってほしい。 ただ、機械的に葡萄から発酵槽まで入れるだけでは、何かが欠けてくる。 そういう、醸造所が増えているのが、さみしいかぎり。 自然派とか、そうでないと、関係なくワイン造りの根幹的に大切な部分だと思う。 これがあるのとないのでは、大手企業の造るワインと同じになる。 美味しいワインはできても、エモーションが感じられるワインにはならない。 ワインは飲んで感情に響かなければ、さみしすぎる。

21
Sep

自然派の原点Lapierreラピエール醸造の収穫-no2

ボジョレ・モルゴン地区きっての銘醸地コート・ド・ピィの丘をバックに収穫する。 今年は6月からの晴天続きで、腐ったりする葡萄が皆無のという素晴らしい状態の葡萄が育った。 ラピエール家では、例年、収穫人は白いバケツと黒のバケツ二つ持って収穫するのが常である。 白いバケツに完璧な葡萄をいれて、黒いバケツは傷んだ部分を切り落としたもの、やや選粒した葡萄をいれる。 ところが、今年は傷んだり、腐った部分のある葡萄が皆無。 よって、白バケツのみを持って収穫するという例外的な収穫となった。   6月からは殆ど雨が降っていない。地表、表面は乾燥しているけど、地下層には冬・春に記録的に降った雨のお蔭で 蓄水されている。深く伸びた根っ子が必要な水を確保できている。 だから、ほどほどの酸も残しながら理想的な状態で葡萄が熟している。 この夏は36度を超す猛暑の日々が続いて、直接日光が当たり過ぎた部分がやや乾し葡萄状態になっているものもあったけど全く問題がない程度だった。    ラピエール家の収穫は、世界中から自然なワインを好きな若者が集まってくる。 人から人への口コミで集まってくる。しかも、皆よく働きく若者達が多い。 そして、20年間、10年、5年、3年と連続で来ている人達もいる。彼らがムード造りをやってくれる。 これもラピエール家の伝統を支えている大切な部分。 多くの醸造元がいい収穫人の確保に苦労している現実がある。   

21
Sep

自然派の原点Lapierreラピエール醸造の収穫-no1

ワイン造りで、収穫は最も大切な行事の一つ! 一年間、ずっと母なる大地で、父なる宇宙の光を浴びて育った葡萄がある。 その葡萄達が、その生まれ育った故郷からお別れする日なのである。 そう、私達、人間に喜びを、勇気を、元気を与えてくれるワインに姿を変える為に。 出来れば、元気に、楽しく、丁寧にやって欲しい。 葡萄達も喜んで故郷の大地を離れることができる。 このサンシビリテー、大切な感性をマルセルは大切にしていた。 マチュとカミーユ・ラピエールはこの最も大切な感性を大切に守っている。   収穫時の朝の一休みの時は、葡萄園で収穫の人達と皆で朝食を食べる。 蔵で働く人達も集まってくる。忙しい中でも、ここで皆の元気な顔をお互いに確認しあう。 葡萄達も一年間、世話をしてくれた人達の笑顔をみて安心する。 この感性は最も大切なことの一つ。  

20
Sep

Buvons Nature ,                               Fête de Vin Nature Taiwan le 24 Nov 2018

台湾で11月24日に自然派ワインの祭典開催 Un des principaux organisateurs , C’est Rebecca. 主催者の主なメンバーの一人がレベッカさんです。 Elle est passionée de vin nature. Elle viens souvent en France pour visiter et selectionner les vin qu’elle importe . レベッカさんは自然派ワインに大変な情熱を持った女性です。 フランスにもよくやって来ます。 自分でインポートするワインを選別する為です。 Elle a fait la vendange chez plusieurs vignerons. Elle est une grande amie de Dominique Derain. 彼女は多くの葡萄園で収穫も体験しています。 そして、ドミニック・ドランと大親友です。      Dominique viendra au Taiwan […]