25
Sep

ガメ品種の可能性を極限まで追求するLapaluラパリュの2020年!

ワイン造りで最も大事なのは、言うまでもなく畑で行う葡萄栽培の作業。 葡萄栽培には、ワインの品質を左右する大切な節目が幾つかある。 その節目、節目を、その年の気候条件に照らし合わせて、経験と感性をもって色んな角度からとらえてテロワールを最大限に表現できるように可能性を広げてやる栽培方法を臨機応援にやり繰りすることが大切。 これがジャンクロード・ラパリュが毎年やっていること。 まるで子供の教育のように、大人になってその子が人生を思うように表現ができるような可能性を残す教育してやることに似ている。 ジャンクロード・ラパリュは云う、 『ワインが完成した時に、そのワインのスタイルや、酸のあり方、タンニンの質などすべてを栽培まで遡って説明できる精確な栽培。例えば、あの時の雨が、あの時の作業の遅れが、あの時の作業のドンピシャリのタイミングが、この味覚に影響を与えているんだ。と明確に指摘できることが大切。』 その点、今年はコロナのお蔭で、訪問者が少なく、訪問者の対応で作業が遅れるということがなくほぼ完璧にできた年だ。 それにしても、2020年は、またしても超特殊なミレジムとなった。 5,6月の開花時の天候不良で、結実に時間がかかりミルランデーズといわれる小さい粒の葡萄が育った年。 7,8月の40度を超す猛暑と乾燥の年。特に西日の当たる箇所は、日射と乾燥で葡萄果実内の水分が蒸発して葡萄がシワシワになって糖度も濃縮して、酸も同時に濃縮している葡萄が見られた。 しかし、全体的に見れば、健全な葡萄が収穫されたと云ってよい。最も危険な腐った葡萄は皆無だった。 特に、Lapalu醸造の古木のあるオー・フォルトの畑では果実の濃縮度が高かった。 2020年のオー・フォルトは名前どうりフォルト(力強い)スタイルになるだろ。でも酸も濃縮しているのでキリットしたパワフルな特殊なスタイルになるでしょう。あとあとまで語り継がれるミレジムとなるでしょう。 超期待のミレジムです。 ★さて、2020年ミレジムのヌーヴォーはどんな感じ?? ヌーヴォーは、ヌーヴォーらしく仕上げる為に早く収穫したり、標高が高いところの区画で糖度が比較的低くく収穫した葡萄を使用するなど、ジャンクロードがいろいろ工夫をしてます。 まだ、アルコール発酵がすべて終わっていない状況なので最終的にどの程度の度数になるかわかりません。 ジャンクロード曰く 『比較的、力強いスタイルになりそうだけど12.5度前後の果実味タップリで、フレッシュな酸もキリットありの内容の詰まったワインになりそうです。』 『今までになかった、力強さとフレッシュさが同居する素晴らしい特別なヌーヴォーになるでしょう! コロナで、やや停滞した気分を、この2020年ヌーヴォーで解禁と同時にすべてを一新できるような最高のヌーヴォーを送り届けます!楽しんでもらえると思います』 ★2020年ヌーヴォーは確実性の男ジャンクロード・ラパュ ワインは人だ。 テロワール、葡萄木、微気象(ミクロ・クリマ・宇宙の影響) 動かざる土壌を生かす! 生き物の葡萄木に馴染み、諸々の気象に耐えうるように寄添う! 天からの贈り物は“光”! 天からの試練は、湿気、雹、冷害、猛暑! 一年間、色んな条件下をすべて受け容れて、可能な限り健全な葡萄を育てるのは、人だ。 だから、信頼できる健全で確実性の人柄が大切!! そんな男が造ったヌーヴォーは、トビッキリ美味しいにきまっている!!

3
Mar

自然派ワイン見本市LES AFFRANCHISレ・ザフランシ

南仏モンペリエの街で繰り広げた自然派ワイン見本市、6グループほどに分かれて開催された。 それぞれの特徴がある。レ・ザフランシは、自然派の中堅・ベテランどころが多いグループ。 古参グループに入るのはセネシャリエール醸造のマルク・ペノ。ボジョレのラパリュ醸造のジャンクロード・ラパリュ。 その中に若手の醸造家がチラホラ混ざっているという感じ。雰囲気はファミリー的で温かい。 今年は、皆笑顔でホットしている感じ。 何故なら、2019年は、例外的にオヴェルニュ地方を除けば、どこも比較的に収穫量と品質が結構安定した年だった。 ★Domaine de la senechaliereドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール醸造のMarc PESNOTマルク・ペノさん。 ムスカデ地区で世界一美味しい白ワインを目指すマルク・ペノさん。トビッキリ美味しいムロン・ド・ブルゴーニュ! ムスカデ地区でもシスト、グネス、石英石、多く混じった砂状の特殊なテロワール。どこまでもソフトなムロン・ド・ブルゴーニュを醸す。低温時に働く自生酵母を最大限に活かした造り。13時間目の絞りジュースを集めた13エムも凄い! ★Jean-Claude LAPALUジャンクロード・ラパリュさん。 ガメ品種の可能性をあらゆる角度から追究して、色んなスタイルのワインを醸して私達を驚かしてくれる。 最近のジャンクロードのワインはますます透明感が増してきた。ガメ品種を超えたガメ。 超ベテランの域に入っている。花崗岩に育つガメ品種の匠と云ってよい。 ★Nicolas Carmaranニコラ・カルマラン パリで最も古い自然派ワインビストロを経営していたニコラが、意を決して、先祖代々の故郷にもどりワイン造りを始めた。 人里離れたフランスで一番太陽が少ない産地アヴェイロンの村でじっくりとワイン造りを続ける孤高の醸造家ニコラ・カルマラン。他の地域より一か月遅く収穫する。よく熟しても11度前後のアルコール度数。軽やかな中にワインの旨味を追究。 ★Pilippe TESSIER フィリップ・テシエ ロワール地方のトゥーレーヌでロマランタンを栽培・醸造させたら右にでる人はいないフィリップ・テシエ。 実直で控えめな職人肌の人柄。お祖父さんの頃より自然な栽培。もう1981年よりだから職歴40年の超ベテラン。 フィリップが手塩にかけた葡萄を自生酵母のみで醸すワインは格別だ! ★Domaine de la Ferme des Sept Lunesフェルム・デ・セット・リュンヌ醸造のジャンド・ローヴ ★Domaine Coquelet ドメーヌ・コクレ醸造のダミアン・コクレ あのジュルジュ・デコンブの息子。モルゴンの最も優れた区画コート・ド・ピィに畑を持つラッキーな元気印の男。 ボジョレには自然派2世代目の若手グループが幾つかある。その一つのリーダー的存在の若大将ダミアン。 若い頃ブルゴーニュのフレデリック・コサールに学び、ジョルジュ仕込みスタイル。しっかり果実味の中に常に酸が存在。 皆、感動的なワインを造る面々が勢ぞろい!! こんなワイン達を一挙にほぼ同時に試飲できる幸せ!!

2
Oct

ガメ栽培・醸造の名人技・Lapaluラパリュ醸造の19年収穫

今年も見事な葡萄を実らせて、品質、量ともに過去最高の収穫になりそうな勢いのラパリュ醸造。 ラパリュのワイン大好き人間、将来、ワイン造りをしたい若者達が集まってエネルギータップリの収穫! 温暖化で異常気象が続く近年で、ジャンクロード・ラパリュだけは、常に普通の収穫量を確保できていた。 昨年もベト病がフランス中に蔓延して多くの蔵元の生産量が少なかった。 ジャンクロードは過去最高の生産量だった。 今年も、5月の冷害、7月、8月の40度を超す猛暑、その上に水不足、8月中旬の大雨、と色々なことが起きたにも関わらず今年も見事な葡萄が収穫されている。 特に今年は、ジャンクロードが狙っている“涼しさ”“伸びるミネラル感”が表現できそうな品質の葡萄が収穫できている。 ジャンクロードはもうニコニコ。 今年のラパリュは凄い!!    人間としても、常に控え目で謙虚な性格のジャンクロードは多くの醸造家に好かれている。 ジャンクロードのところには、いつも若手醸造家が集まってくる。 若手醸造家にとっては、皆のお兄さん的な存在であり、古参の醸造家にとっては可愛い弟のような存在なのだろう。 私にとっても人間的に最も尊敬できる醸造家の一人である。 ワインは人とよく言われる。信頼できる人が造るワイン。ジャンクロードのワインには確実性がある。 ジャンクロードは常に収穫人と一緒に自分も収穫している。 自分の手で葡萄に触れながら葡萄の可能性をチェックしている。    収穫人にとっても、ジャンクロードと話しながら、しかも、ここまで美しい健全な葡萄を切り取るのは、本当に気持ちのいいものだ。    こんな完璧な葡萄で、ガメイの名人ジャンクロードが醸す 今年もJean-Claude LAPALUは絶対に外せないでしょう。   

17
Fév

信念を極めている醸造家

(Les Affranchis レ・ザフランシ試飲会より) レ・ザフランシの会場では、トビッキリ極めた技をもって仕事をしている三銃士。 私が心より尊敬する三人。 ★Jean-Claude LAPALU ガメ品種をトコトン追究しているジャンクロード・ラパリュ エッ!これがガメ品種っと驚くような水に近いスタイルから濃厚なスタイルまでのガメの側面を魅せてくれる。 独自の創意工夫で造りあげた自分のスタイル。 特に2018年は思うようにできたミレジムだった、と言い切るジャンクロード。 (問合せはクロスロード社)      ★Marc PENOT マーク・ペノ  ムスカデ品種を、エッ!これがムスカデ?!と驚くようなユニークなスタイルを造りあげた ムスカデ名人。 北の地でゆったり感とミネラル感を共有させてやさしいムスカデ果実味を表現できる人はマークしかいない。名人芸だ。 18年は過去最高のミレジム、と言い切るマーク。(問合せはエスポア社まで) ★Nicolas Carmaransニコラ・カルマラン フランスで最も寒い地区でもあるAurillacオーリャックの南の小さな集落Le Bruelル・ブリュエルにある。 誰もそこまで行く理由がないの行かない奥地の村で孤高にワインを造るニコラ。祖先がそこでワインを造っていた畑を再開墾して再生させて、冷涼な地でなければできないスタイルを造りあげた。誰にもマネできない超繊細なワインを醸している。18年は満足のいく年だった。 (問合せはイーストライン社まで)     

13
Fév

心地よい仙川のワインバー・サンセール

(BY TAKESHITA)    京王線仙川駅のすぐそばにある素敵な空間のワインバー・ル・サンセール。一歩足を踏み入れると、 時間が経つのも忘れてしまう心地よい空間を作りだすのが、川村さんとみどりさんのカップル。 深夜にもかかわらず、定休日にもかかわらず、久しぶりにもかかわらず、いつもの気兼ねない雰囲気で迎えてくれた。 急きょの深夜オープンにもかかわらず、お店開けた途端に、 近所の常連が集まるわ集まるわ。まさに近隣住民の憩いの場。 そんなサンセールの2人が開けてくれたボトルが2010年のCLUB PASSION DU VINツアーで オリヴィエ・クザンのところに訪問したときに1人1本ずつくれたカベルネ・フラン2007のマグナム。   この時のツアー参加者は、赤穂の47リカーズの岡田さん、御殿場の泉屋酒販の勝俣さん、そして サンセールの川村さんとみどりさん、その友人の日野でバー経営の高田さん。 ツアー1軒目の訪問蔵元がオリヴィエ・クザンだった。 そこからミッシェル・オジェ時代のメゾン・ブリュレ、 もちろんサンセールは必須訪問でセバスチャン・リフォー、ブルゴーニュに行ってエマニュエル・ジブロ、 ラトー、フィリップ・パカレ、ドミニク・ドゥラン、 ボジョレーはデコンブ、石川研修中のラピエール、ラパリュ、 そしてダール・エ・リボ、マルセル・リショー、 ルシヨンのル・ブー・デュ・モンドまで南下したまさに弾丸ツアーだった。 さてオリヴィエのカベルネ・フラン2007は熟成感など枯れたニュアンスは一切なく、ガメイのごとく果実味溢れ、みずみずしい。タンニンはとても滑らかで、カベルネ・フランの持つ気品のある青みが、さらに清涼感を与えてくれた。 サンセール、お宝ワインがたっぷり。 ツアーの想いで話に花が咲き、気がつけば、、、、また時間が経つのを忘れてしまいました。。。 Le Sancerre 調布市仙川町1-19-36

26
Sep

レミ・デュフェイトル Rémi Dufaitre -no1

ブルイィの蔵元、天才的なヒラメキの持ち主   この収穫の時期、最も連絡とれない醸造家の一人。抜き打ち来ても殆どいない。 情報集めるのが最も難しい醸造家である。 ボジョレ滞在最終日に何とか連絡がついた。 収穫は、20名程で9月3日から13日に行われた。 収穫期は若い収穫人を醸造所内の施設で寝泊まり、食事もだしている。 料理人も雇っている。超忙しく収穫を管理している。 収穫現場はフローランスが担当。醸造所現場は幼い頃からの親友が担当。 レミーは全体を皆ながら指示をだしている。すぐどこかに消えてしまう。捕まらない。 強面の風貌とは別に、内面はナイ―ヴな繊細な精神の待ち主。 だからこそ、逆の強面の姿勢を崩さない。 レミーの心の支えになっている人がいる。毎日,逢っている。どうしても逢えない日は 電話ではなしている。 モルゴン村のジャン・フォワラールである。 小さい頃、両親を亡くしたレミーにとって心のお父さんである。 そして、心のお兄さんのような存在は、近所に住むジャンクロード・ラパリュである。 頻繁に行き来している仲である。 この二人はワイン造りに関しても、人生上の問題にしても大きな影響をレミーに残している。 彼らといる時のレミーの顔つきが全く違う。 どんな年でもこの顔のようなやさしいワインに仕上げてしまうヒラメキを持っている。   

26
Sep

静かに醸すLeonis レオニス醸造元の               Raphael Champier ラファエル・シャンピエ -no1

ラファエルは醸造家の家系に生まれた。何と14人兄弟の11番目。 小さい頃からワイン造りをしたかった。最終的に尊敬するジャンクロード・ラパリュ醸造にて研修をした。 ラパリュのところに集まる醸造家志望の若者達の一人だった。 無口で控えめなラファエルは目立たない存在だった。 でも、内に秘める意志の強さがあった。仲間達よりいち早く独立したのがラファエルだった。 ラファエル・シャンピエールの初リリース2011年、そして15年に家系の畑も引き継いで醸造所を モルゴンに移して、正式に会社名をLeonisレオニス醸造元と命名して再構築した。   畑も7ヘクタールとなった。ここの特筆すべきは、すべて70歳以上、中には100歳を超える 古木もある。 繊細なタッチの理由はそこにもある。 そして、もう一つ、花崗岩が風化して砂状になった層が厚いこと。その下に花崗岩版がある。 水捌けはよく、古木の根っ子は地下の花崗岩版まで入りこんでいる だから、繊細な上に、ミネラル感もビシッときいている。  

26
Sep

ボジョレで最も注目されている新星 Sylvère Trichard           シルヴェール・トリシャール -no1

独立したのは2012年、お祖父さんの畑を受け継いだ。 でもワイン造りの仕事は16年ほどやっている、結構な経験者でもある。 サヴォワ地方のDominique Belluardで修業しいた。 シルヴェールに最も影響を与えたのはボジョレのLapaluラパリュである。 10年ほど前から、ラパリュのところに醸造家志望の若者達が集まってくるようになっていた。 その中の一人がこのシルヴェールだった。 シルヴェールはラパリュのワインに感動していた。 体に負担がかからなく、スーッと入っていく透明感が好きだった。そんなワインを造りたかった。 栽培・醸造の超一流の仕事師ラパリュのやることを学びたかった。 『醸造の時に現れるすべての現象の原因は、畑仕事からきている。 醸造時にそれをカバーしようと思うな。』 『すべては畑だ。キレイで健全な葡萄を育てて、健全な葡萄だけを発酵槽にいれれば、 酸化防止剤(SO2)など添加する必要もないし、自然酵母だけで問題なく発酵する。』 シルヴェールはこれを実行している。   シルヴェールの畑は醸造所の目の前に広がっている美しい景観。 醸造しながら畑も見える。葡萄達にとっては、自分が育った畑を見ながら、ワインに変身していく。 こんな素晴らしい環境の中で、自分の好きなワイン造りに没頭できて最高だ。   

18
Août

どこまでも透明感・ガメイの新しい側面見せてくれる                      Lapalu ラパリュ

Jean Claude Lapaluジャンクロード・ラパリュはガメイ品種のもつ可能性を教えてくれる醸造家。 ボジョレだから、 ガメイ品種だから、 赤だから、 何々だから、云々、という概念ほどいい加減なものはない。 造る人の“志”によって、全く異なるワインができうる。 ジャンクロード・ラパリュは濃縮感タップリの力強いガメイも造っている。 ガメイの可能性は偉大であることを我々に示してくれる。 ラパリュの赤は魚介類と合わせても素晴らしい相性を見せてくれる。 特にこの2本は凄い! Alma Mater アルマ・マテール (カメ仕込み) Eau Forte オー・フォルト    赤しか飲みたくない時も時々ある。 そんな時でも問題なく魚介類を食べられる。 二人でレストランに入って、一人がステーキ、一人が魚介類でも問題ない。      LAPALU qui montre une nouvelle façade du Gamay, une limpidité éternelle Jean-Claude Lapalu est un viticulteur unique qui nous apprend la capacité incroyable du Gamay. C’est parce que Beaujolais que le vin […]

30
Mai

Voyage dans la Vigne !!!

  毎年恒例、CLUB PASSION DU VIN主催、自然派生産者訪問弾丸ツアーを開催します。 実際にぶどう畑に足を踏み入れ、ぶどう畑を取巻く環境を、生産者の熱い想いを 一緒に体感しませんか!   今回は南仏ラングドック、ルーション地方をスタートにシャンパーニュまで駆け巡ります! たった7泊9日の旅ですが、自然派ワインへの理解がとんでもなく深まる感動のツアーです。 ご興味ある方はCPV竹下までご連絡お願いいたします。 案内書など送付させて頂きます。 日程:2018年6月18日(月)日本出発       6月25日(月)現地発 26日(火)日本到着 参加対象者:酒販店、飲食店関係者のみ 訪問予定蔵元:カゾ・デ・マイヨル/ブー・デュ・モンド/ポッシブル/ル・タン・デ・スリーズ/モン・ド・マリー/マス・ロー/エスカルポレット/ジュリ・ブロスラン/ダール・エ・リボ/ジャン・クロード・ラパリュ/ラピエール/ジャック・ラセーニュ/アレキサンドル・バンなど(変更の可能性あり) クラブ・パッション・デュ・ヴァン 竹下 (筆)

20
Déc

植村シェフがスタッフを連れてフランスへやって来た!

Bistro Montmartre ビストロ・モンマルトル/フランス・ツアー-NO2 植村シェフはオープンよりずっと一緒に頑張ってくれたスタッフに、自分が修業したフランスを知ってほしかった。 全員を連れてやって来たことがある。 フランスの自然派の原点から今日、近未来が見えてくるような醸造元を歴訪した。 ★Yan Drieuイヤン・ドリュー 伝統のブルゴーニュのテロワールを斬新なアプローチを続けて新風を始めたしYan Drieuイヤン・ドリューを訪問。    ★Philippe PACALETフィリップ・パカレ 名実ともにブルゴーニュを代表する醸造家になって、ますます進化しているフィリップ・パカレ。 ムッシュ・ピノ・ノワール、世界中がフィリップのピノを評価してきた。      ★Dominique DERAINドミニック・ドラン ブルゴーニュ・テロワールをビオ・ディナミ栽培を駆使して可能な限りピュアーに綺麗なピノを表現するDominique DERAINドミニック・ドラン。    ★Philippe JAMBONフィリップ・ジャンボン ゼロ・ゼロの超自然醸造を追究するPhilippe JAMBONフィリップ・ジャンボンでは、カトリーヌの愛情料理を頂いた。    ★Jean-Claude LAPALUジャン・クロード・ラパリュ ガメ品種の7変化の顔見せてくれて、究極の透明感、限りなく水に近いEau Forte にたどり着いたジャンクロード・ラパリュJean-Claude LAPALU.    ★Dard et Riboダール・エ・リボ Aux Amisオザミ時代より何回も逢っている。ファミリーのDard et Riboダール・エ・リボ、自然派の原点の一人。 ここでは、もう昼から夜まで一緒に楽しんだ。 今のフランスのビストロで最も愛されている醸造家ばかりだった。何故?自然派が広がっているのか? 彼らの生き方に触れたら直ぐ判る。人間としてよく働き、よく遊び、多くの人に喜んでもらい、地球にもやさしい。 そんな生き方を実践している愛すべき人達。そんな彼らが造るワインは広がるに決まっている。    造り手と提供する人が深く繋がるとワインの美味しさは倍増する。   

8
Oct

レミの収穫2017年戦略

Remi Dufaitreレミー・デュフェートル レミーの畑のある位置はジャンクロード・ラパリュ畑に近く、ほとんど隣接している区画が多い。 ラパリュといえば、毎年、ボジョレで最も早く収穫を開始することで知られている。 つまり、特殊な立地である。 コート・ド・ブルイィ山の南に位置して、北からくる冷気が遮断されて、気温が他より暖かくなっている。 だから、葡萄が熟すのが、他より早い。 レミーは8月末に収穫を始めた。 乾燥している上に天気がよく、葡萄が熟していたのである。これ以上、時間が経つとアルコールが高くなり過ぎる恐れがあった。 しかし、レミーは雨が降る予感がしていた。 収穫を急ぐことなく、最も熟しきっている区画の収穫を始めた。 最も良い区画の収穫は、雨を待つことにした。 9月初旬に雨が降る予報がでていたからだ。 予想通り、9月初旬に雨が降った。しかも、理想的な量の雨が降ったのである。 レミーは微笑んだ。自分の描くスタイルには、どうしても一雨必要だった。 雨の水が地中に入って、根っ子が水分を吸い上げるのに48時間はかかる。 レミーは収穫を一時中止した。 根っ子が水分を葡萄に供給するのを待つことにした。 何故なら、一部の区画の葡萄は、乾燥の為シワシワになってしまう程だったからだ。 レミーが狙っているスタイルにするには、チョット濃縮し過ぎていた。(左) 結局、収穫を待った区画の葡萄は水分も必要な分を吸収した。 そして、朝の気温が下がり、収穫後冷やさないでダイレクトに発酵槽に入れることができた。 今年もほぼ理想的な収穫ができたと云ってよいだろう。 最初の収穫したものと、後半に収穫したものを最終的にどうするか、ワインができた段階で決めるのだろう。

8
Oct

ボジョレの若き存在感のある、Remy Dufaitreレミ・デュフェイトル

レミー・デュフェートルは自然派のワインを造り初めて7年、まだそんなに時間が経っていないにも関わらず、驚く程ハイ・レベルな品質のワインを造りだしている。 どことなく、ジャン・フォワラールのそれに似てきた。 それもその筈、14歳で父を亡くしたレミーにとって、ジャンは尊敬すべきお父さんのような存在であり、ワイン造りの師匠でもある。 ここ7年ほど、毎日の如くに会っている。公私ともにファミリーのような存在となっている。 2000年に巡り逢って、ジャンを目標に工夫に工夫を重ね2016年産は誰もが驚くハイレベルな境地にたどり着いた。 Les Prémicesプレミス16年は、新たな境地、つまりジャンから離れて自分独自のスタイルを造りあげたワインだ。 今年の4月、ボージョロワーズ試飲会では、多くのプロフェッショナルが、プレミスのスタイルと品質に感嘆した。 軽快なスタイルの中に、細いミネラル感がスーッと伸びていく心地よさに皆酔いしれた。 レミーは、ジャン・フォワラールの他に二人、影響を享けた醸造家がいる。 一人はロワールのティエリー・プゼラ、そして近所のジャン・クロード・ラパリュである。 この軽快さ、酸、ミネラル感は、明らかにこの二人のワインのイメージに一致するものがある。 特にジャンクロード・ラパュのオー・フォルトには通じるものがある。 造り手が、造りたいワインのイメージを描きながら意志をもって栽培の段階から醸造まで目指すことはよくあること。

6
Oct

Grand 8 ・モンマルトルの丘の上でこんなワインを飲む!

トビッキリのエネルギー飲料達を開けました!! ★Jean-Claude LAPALUジャンクロード・ラパリュの限りなく水に近いワインEau Forteオー・フォルト  私が個人的に最も飲みたいワインの一つ。 『これ以上ピュアーに造れない!』ジャン・クロード ガメ品種のワインで最も透明感のある液体。  ガメでも花崗岩土壌で、こんなワインが造れるんだ、と驚かされたワイン。遠くに伸びていく感じ。元気でるよ! ★Nicolas Carmaransニコラ・カルマランのMauvais Tempsモーヴェー・タン(悪天候)  パリ最古の自然派ワインビストロのヌーヴェル・メリーを創設したニコラが故郷のAveyronアヴェイロン(オヴェルニュ地方の南)に戻り、ワイン産地で最も太陽光線が少ない産地にて孤軍奮闘して醸しているニコラのワイン。フェール・サヴァドゥ品種。 軽快でいながらフレッシュさを、やさしい果実味で包み込んだユニークなスタイル。他の地方では絶対にないバランス。 ★L’Anglore ラングロール 、今や自然派ワインの世界ではトップ・オブ・トップの醸造家の一人、エリック・プフェーリングが醸すEyrolleエイロール 粘土石灰質土壌のグルナッシュを主体にクレレット品種も僅かに使ったキューヴェ。 粘土石灰質土壌の潮味、昆布ダシ系の旨味のある美味しいワイン。 今や、二人の息子も加わり、ますます仕事が充実、精密になってきた。どこまで、美味しくなるのか将来が更に楽しみ。

3
Sep

誰よりも早く収穫を開始のジャン・クロード・ラパリュ          Jean-Claude LAPALU

ボジョレではいつも一番に収穫を開始する 今年はブルガリアとイタリアの若者が中心に集まった。 ラパリュの収穫はいつも元気一杯!! 収穫はこのエネルギーが大切。 このエネルギーがワインに転写されていく。 だからラパリュのワインを飲むと元気が出てくる。 17年はこのメンバーで約10日間の合宿生活での収穫となる。      今年は8月28日より開始。 今年もこんな葡萄が収穫された。この笑顔ですべてが判る。 水分が欠けているので濃縮された葡萄が多い。 酸も同時に濃縮されているので、濃縮感があってもバランスがいいだろう。 楽しみなミレジムになりそうだ!      

30
Avr

日本と深い繋がりのジャン・クロード・ラパリュ-Part1

Lien intense avec Fils Soleil Levant chez Jean-Claude LAPALU –Part1 ★Il est tres important d’avoir un lien intense avec les vignerons et les vendeurs. Nous, les japonais, travaillons depuis tres longtemps avec Jean-Claude LAPALU. Nous aimons beaucoup son perssonage discret et passionne du vin . Il y a beaucoup de japonais qui ont visite Lapalu. […]

28
Avr

精度に磨きがかかるJean-Claude LAPALU ジャン・クロード・ラパリュ-NO3

フランスでは地球温暖化にともなう気候の変化によって、毎年天候による災害が増加している。 発芽時期が毎年早くなってきている。そして、4月の寒波の再来で芽が凍ってしまう、という現象が毎年の如くに起きるようになってきた。また、異常な乾燥や、異常な湿気からくる被害もますます増えてきた。 でもジャン・クロードは云う 『天候も大きく変化しているけど、自分自身も変化している。そして自分の畑の土壌、葡萄木も進化してきている。ここ3年前から葡萄木の自主調整機能・治癒能力が活発になって、ボルドー液などの撒布回数も激小になってきている。』 2014, 2015,,2016年と収穫量も品質もともに良好になっている。 たとえば、16年はフランス中、難しい年で、ボジョレでも極小の収穫量が普通だった。 ところが、ラパリュでは、過去最高の収穫量と高品質の葡萄を収穫することができた。 ジャン・クロードの畑・葡萄木にたいする観察力の鋭さは凄いものがある。 土壌が、葡萄木が今何を必要としているかが分かる。的確な対処をずっとやってきた。その成果が出てきた。 一言で云えば、栽培上でもPrecision精確さという言葉がピッタリである。 つまり、やるべき事を、まさにやるべき時にピタリと合わせてやることの精確さ。 言葉でいうのは簡単ですが、本当に実行するのは難しいこと。葡萄とその土壌の状態、その環境を完璧に理解していないとできない事なのである。 長年の精確な自然栽培を続けたお蔭で、根っ子も地中深く入り込んで、葡萄木のエネルギーがアップしている。 だから葡萄木の自主調整機能・治癒能力がアップしてきたのだろう。 ★今、ジャン・クロード・ラパリュが狙っていること!★ 醸造上で今、ジャン・クロードが最も狙っている事と進化していること、 『2012年より、“限りなく水に近いワインL’eau forteロー・フォルトを造っている。このお陰で多くの大切なことが分かって来たんだ。難しいけど、今、狙っているのは、“薄くても内容があって余韻の長いスタイルのワイン”』 今、ジャンクロード・ラパリュは一流の境地に入りつつある。 今後の進化が更に楽しみだ。