12
Déc

Coinstot Vino コワンスト・ヴィーノでは醸造家呼んで      試飲会開催 NO1

数週間前の10月に10社程の普段からこのビストロで主力ワインとして扱っている醸造家達を集めて試飲会を開催。 美味しいワインを醸すそうそうたるメンバーが揃いました。 こんな凄い醸造家が集まれば、自然派ワイン大好きなパリジャンも大勢集まった。    コワンスト・ヴィーノの人気は勿論、オーナーのGuillaumeギヨムのワインの選別眼による。 それと、あのケヴィンが入ってから一段とワインの選択も充実してきて、かなりレベルアップしている。 この二人が合体してからはサーヴィスにも心地よい効果が出ている。 勢いのギヨム。静かなケビン。最近のコワンスト・ヴィノには、動と静の素晴らしいバランスの空気が流れている。      収穫、醸造が終わった10月に皆、息抜きも含めてパリにやっていた醸造家達。 ★Bruno DUCHENE ブルノ・デュシェンヌ醸造★ ルシヨン地方からはBanyulsバニュルスの9cavesを立ち上げたリーダーのブルノ・デュシェンヌ、 バニュルスのシスト土壌の南とは思えないほどの爽やかさを持ったワインを醸すブルノ・デュシェンヌ。   ★Clos Leonine クロ・レオニヌ醸造★ そして、バニュルスの隣村Argelesアルジュレス村からは、Leonin レオニン醸造のステファン・モラン 2005年に醸造所立ち上げた。花崗岩土壌からセミ・マセラッション・カルボニック醸造で醸す軽快で爽やかさなワインを醸す。もう一つのパッションは音楽、ギターとドラムをこなすステファン。    ★Le Bout du Monde ル・ブー・デュ・モンド醸造★ 同じくルシヨン地方の山からは、Le Bout du Monde ル・ブー・デュ・モンド醸造のエドワード・ラフィットも来ていた。 ローヌのカーヴ・エステザルグ農業組合にて醸造長を経験して、師匠のジャン・フランソワ・ニックを追って2005年にルシオン地方にやって来た。典型的な自然派ワインの果実味が全面にでた飲みやすいワイン醸す。       ★Domaine du Possible ドメーヌ・デュ・ポッシブル醸造★ ルシヨン地方の山の上に畑。エドワード・ラフィットと元農協の建物を共有するロイック・ルール。シスト、グネス土壌から超自然な造りからスーット体に入っていく美味しいワインを醸す。願いがすべてかなうように、ドメーヌの名前はPossible。    

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Sep

H2O Vegetal –Part17 謙虚に自然に学ぶ …………Pierre-Nicolas・Massotte ピエール・ニコラ・マソット

Clos Massotteクロ・マソット醸造 ピエール・ニコラはボルドーでワイン造りを学び、ボルドーでも働いた。 そしてオーストラリアに渡り、全く異質の醸造を経験してきた。 2004年に自分の故郷のルシオン地方に戻ってきた。 ピレネー山脈のCanigouカニグ山が見える実に美しい景観の葡萄園。 曾祖父さんが始めた葡萄栽培、お父さんの代までは農協に属していた。 つまり栽培して葡萄を農協に売っていたので醸造所はなかった。 ピエール・ニコラは自分自身で栽培・醸造をしたかった。 Clos Massotteクロ・マソット醸造を設立すると同時に自分で醸造所も建設した。 自分の手ですべてやりたかった。 7.7ヘクタールの畑を一人でやっている。必要な時だけ季節労働者を雇っている。 勿論、最初からビオ栽培。 醸造も自生酵母のみ、SO2(酸化防止剤)も必要なければ入れない。 ピエール・ニコラは他の醸造元の造りを一切真似しない。 自分で失敗を繰り返しながら今の自分の造りを完成させてきた。 だから、ワインのスタイルもユニークである。だれのワインとも似ていない。 ルシオン地方の自然派醸造家の多くは、除梗をしないグラップ・アンティエールのセミ・マセラッション・カルボニック醸造が多い。 でもピエール・ニコラは除梗する。でも破砕はしない。Grain entierグレン・アンティエールと呼ばれる醸造方法。 つまり、葡萄の粒だけを発酵槽にいれて、葡萄粒の中から発酵が始まる方法である。 発酵槽に入った葡萄粒はまるでキャビアのようだ。 カルボニック醸造と同じような果実味が得られる。そして、カルボニック醸造では得られない複雑味も同時に得られる。 マセラッション(カモシ)期間が3カ月とか6か月という長いのが特徴。 色調は比較的、混い目のものが多いが果実タップリで、複雑味もありながらもスーット体に入っていく。 ピエール・ニコラ 『自然と話し、自然から聞く、自然は色んな事を教えてくれる。自分自身でいることの大切さを教えてくれる。』

11
Juin

PARIS のお好み焼き !! ひょんなことから、発見 !!

事務所の近所に何と元気な大阪の女性がやっているお好み焼きレストランがありました。 なかなか、美味しい!! ワインは持ち込みです。 こんなお好み焼きと美味しい Vin Nature がパリで楽しめるとは、幸せ!! 最近、パリは温度差が激しい。 30度を超えたと思ったらいきなり16度の気温になったりと凄い変化。 . 今夜は暑かったので、まずはマーク・ペノさんのMiss Terreミス・テールで爽やかに始めた。 やー、なんと優しく滋味深い味わいなのだろう。 マークさんが命を削りながらつくっている液体。 今年も冷害にやられながらも開花も無事終わり、結実も無事つきました。 飲みながら、すぐに蔵元の顔と景色が浮かんでしまう。   そして、ルシヨンの独立国 JAJAKISTANジャジャキスタンのワイン Domaine du Possible ドメーヌ・デュ・ポッシブルの C’est pas la Mer à boire セパラメール・ア・ボワールを開けた。 南の太陽を燦々と享けて育った葡萄の液体は自然にメモワール・ド・シュークルと呼ばれる僅か甘味を備えている 。お好み焼きソースの甘味にピッタリと合う。        最後はやっぱり、今、日本に行っているフィリップ・パカレをやった。 もう、フィリップのワインは何にでも合ってしまう。石灰土壌の塩っぽい昆布ダシのような旨味、魚介系の食べ物には合わないものがない。 PARISでお好み焼きもいい!! OKOMUSU 11, Rue Charlot 75003 PARIS TEL:01-5740-9724

14
Mai

コルビエールの石灰岩盤をバックにモーリのシスト土壌に賭けるフィリップ

Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-22 ★GRAND LARGUE グラン・ラルグ13★ Llardonner pelut ヤルドネ・プリュト品種60% 、Carignanカリニャン品種40% 除梗なしのグラップ・アンティエールで葡萄房丸ごと発酵槽に入れ、セミ・マセラッション・カルボニック醸造。 勿論、自生酵母のみ、醸造中のSO2添加なし。 ほどほどの濃縮感と涼しさを演出してくれるカリニャン品種とシストのマリアージュ。 名前の通り、ヨットの追い風をうけて線を引いたように真っ直ぐに伸びていくイメージのミネラルと余韻。 スート体に入っていく。シスト土壌のワインをドップリ味わいたい方は黙ってこのワインです。 .... フィリップには、応援する多くの日本人ファンがいる。 Philippe a beaucoup de fans japonais qui l’apprecient bien.

14
Mai

設立10年 深味が出てきたLa Petite Baigneuse………. ラ・プティット・ベニューズ-NO2

Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-21 2007年に念願の夢を実現させて10年が過ぎた。 ワイン造りに熱中し過ぎて家族とも寂しい経験もした。 さびしい経験をすると人間に奥行ができる。 ワインにも一段と深味が出てきた。 ★Juste Ciel ジュスト・シエル “まさに天”白ワイン★ グルナッシュ・グリ品種100%のワイン。たったの10hl/hの収穫量。80歳の古木だけど 乾燥してシストだらけの痩せた土地では生産量が少ない。80歳の古木だけど痩せた土地では太れない筋肉質。 . . . 樽発酵、樽熟成、自生酵母のみ、SO2添加なし、清澄、ろ過もなし。 シストのスカッとした線が確りしたミネラル感がワインをしめてくれている。 何て美味しいシストな白だろう!! 魚介類と抜群のマリアージ。特に生ガキとは!もう!……抜群 !! . . .

12
Mai

シスト岩盤の丘360度の斜面に葡萄園、           La Petite Baigneuse ラ・プティット・ベニューズNO1

“Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-20 ★La Petite Baigneuse ラ・プティット・ベニューズ   ルシオン地方のモーリ地区とコルビエール地方の境界線にあるシスト岩盤の丘丸ごとが葡萄園。 控えめな性格のフィリップはアルザス出身。アルデッシュ地方でbio野菜栽培をやっていた。 フィリップは葡萄栽培、ワイン醸造にずっと興味をもっていた。 葡萄は年が経て樹齢が古くなればより美味しいワインができる。 その葡萄を発酵させれば、時と場所を超えて長期に保管できるし、どこへでも運べる。 こんな夢のような“存在”は他ではない。 フィリップは意を決して2007年に土地代の安いルシオン地方にやって来た。 シスト岩盤の丘が丸ごと売りに出ていた。古木も多く土壌も申し分ない。フィリップは即買ってしまった。 丘の360度の東西南北の斜面に葡萄園が広がっている丘丸ごとだった。非常に興味深い立地だった。 コルビエール側はもうすぐそこに石灰岩盤が沈んでいる。こんな土壌は他にはない。 石灰とシスト土壌の境界線、色んな影響もあるに違いない。 丘の頂上に立つと360度の景観が開ける。 何と野性的で美しいんだろう。

12
Mai

すべてを可能にする男! Loic Roureロイック・ルール NO3

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-19 Domaine du Possible ドメーヌ・デュ・ポッシブル 私は、彼の自然体な生き方が好きだ。 何か行き詰った時、POSSIBLEを飲もう! POSSIBLEのスピリッツが液体化されています。 日本はオルヴォー社の田中さんがインポートしています。        

12
Mai

すべてが可能になるDomaine du Possible         ドメーヌ・デュ・ポッシブル Loic Roureロイック・ルール NO2

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-18 ホントにルシオン地方は自然派の宝庫だ。 2005年頃より、ワイン造りをしたいという人達がこの10年間でドンドン集まって来た。 また、先発した醸造家が後発できた人達に惜しみなく援助した。 そして、何より葡萄園の価格が安かった。 今は古株となりリーダー格の一人ロイック。 ★Danse encore ダンス・アンコール2016★ ビオ栽培の葡萄を買って、ロイックが醸造したワイン。 ポッシブルの白ワイン。マカブ品種45%,カリニャン・ブラン45%,ルーサンヌ10% この地方に昔から栽培されている品種ばかり。昔は酒精強化ワインを造っていた品種。 この地方では数少ない白。 香草の香り、酸も穏やかで優しいタッチの白、酸の代わりにミネラル感でしめている。潮っぽさあり。 メモワール・ド・シュークルと云われる、ほのかな甘味に近いニュアンスがある。 甘酢を使った料理に合う。勿論、単純にお寿司にも合う。       ★Charibari シャリバリ★ カリニャン品種100% グラップ・アンティエールの完全マセラッション・カルボニック醸造。 つまり、収穫した葡萄を発酵槽に入れて、タンクの下部に溜まるジュースをすべて抜き取った状態でCO2が充満。 一切触らない。 ルシオン地方とは思えない薄い色合い、ミネラル感タップリと、MC醸造の良さを前面にだした果実味。 今は殆ど無くなってきた、やや還元ぽさなど、超自然な造りが表現されたもの。       

12
Mai

すべてが可能になるDomaine du Possible …………… ドメーヌ・デュ・ポッシブル、Loic Roureロイック・ルール NO1

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-17 ロイックは2002年にルシオン地方にやって来た。2003年よりワインを造っている。 ロイックはワイン造りがしたくて、フランス中で葡萄園をさがしていた。 ルシオンにたどり着いた当時、土地代が安くて驚いた。1ヘクタールが20万円ぐらいで買えた。 しかも100歳級の古木の葡萄園だった。 当時はルシオンのワインは全く売れなくて農園の倒産が相次いでいたのだった。 ルイックはお金もほどんどなかったけど工面して2h程買ってしまった。 でも醸造所はなかった。 (写真は2005年当時の私と二人) 2年遅れてドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのエドワード・ラフィットがやってきた。 二人とも醸造所を探していた。 ランサック村の農協が倒産して建物がフリーになっていた。 二人で共同で借りることにした。 ロイックにあったのは、ワイン造りがやりたいというPASSIONだけだった。 こうして、正式に醸造元を立ち上げに成功。 不可能だと思っていたことが可能になった。 だから、DOMAINE DE POSSIBLEAと名付けた。 二人で一つの国を造って独立宣言した。国民2人。 国の名前は“JAJAKISTAN”ジャジャキスタン、二人のカートンにはMADE IN JAJAKISTANと明記されている。

12
Mai

地の果て”Le Bout du Monde ル・ブ・デュ・モンド醸造-NO2

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ” Part-16 エドワード・ラフィットは独立して12年の歳月が流れた。 7ヘクタールの自分の土壌の細分にいたるところまで熟知してきた。 葡萄達もエドワードの狙っていることを理解している。 酸を残すために着々と根っ子を地中深く沈ませている。 ここの立地の問題点は毎年の乾燥度による水不足である。 地中深くに蓄水した水分を確保できれば酸を残すことができる。 最近のLe Bout du Monde ル・ブ・デュ・モンドのワインの完成度は凄い! ★L’Echappee belle レシャッペ・ベル 2016★ 淡いルージュな色合い.エッ、ロゼ?と思うほど淡い。ローブだけで飲み心を誘われる。 果実の爆発、柔らかいフレッシュな酸、もう一本スーット体に染み込んでいきそう。 果実味は花崗岩土壌で育つシラー品種60%から、フレッシュさはグネス土壌で育つカリニャン品種40%から。 ★Avec le Temps アヴェク・ル・タン2015★ マニフィック!!ワインだ!! 何て美味しいんだろう。 まさにエドワード・ラフィットが狙っていたワインのスタイル。 軽やかでいながら、内容が詰まっていて、柔らかくて爽やかでスーット体に入っていくワイン。 花崗岩土壌で育つカリニャンを、トロンコニック型木発酵槽で3週間のセミ・マセラッション・カルボ醸造。 勿論、自生酵母のみ、ピジャージもなし一切触らない。どこまでも柔らかくてタンニンを抽出。 だから繊細で上品なタッチ。 ここまでたどり着くのに時間がかかった。ワインの名前通り、Avec le Temps(時と共に)。 ★Danse encore ダンス・アンコール 2016★

12
Mai

地の果て”Le Bout du Monde ル・ブ・デュ・モンド醸造   エドワード・ラフィット -NO1

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ”Part-15 本当に、ここの葡萄園に行くと、遠い“地の果て”まで来てしまったなあ!とジーッと見つめてしまう程の素晴らしい景色。 人里はなれてここは、まだ地球なのか?と思わず疑ってしまうほど。 こんな景観を見ながら育った葡萄達のワイン。 エドワード・ラフィットは、フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックがエステザエルグ農協の醸造長時代に部下として共に働いていた。 ジャン・フランソワが独立して、ルシオンに来てしまった後、3年間、エステザエルグ農協の醸造長を務めていた。 自分も独立したくなって、後を追うようにここルシオンに来てしまった。 エドワード・ラフィットには最初から目指すワインのスタイルが決まっていた。 果実味を持ちながら、軽めでスーット体に入っていくワインを最初から目指していた。 だから、涼しい標高の高いところで、北斜面の涼しい畑が必要だった。 2005年理想の条件の畑を手に入れて醸造を開始した。 当時、同時期にルシオンに来たメンバーの一人で、一緒にジャン・フランソワ・ニックに醸造指導を受けていたのがYOYOだった。 姉弟のように仲の良い二人のワインは、最初から目指すところが同じだった。 南の太陽を生かしながら、熟してフレッシュさを残してスーット体に入っていくワイン。 二人とも標高の高い山の北斜面の畑を選んだ。 だから、二人のワインには共通するところが幾つかある。          

11
Mai

開催都市、Perpignan ペルピニャンの街 -PART-1

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市“アンディジェンヌ” Part-13 Perpignanペルピニャンの街はもうカタロニア国。街の至る所にカタロニアの国旗が翻っている。 カタロニア国はその昔、地中海沿いのフランスとスペインの間にまたがっている一国だった。 カタロニア国の首都はバルセロナ、ペルピニャンはフランス側では最も大きい都市。 街並みの雰囲気はどう見てもフランスではない。フランスに住んでいる我々からすると異国情緒があってワクワクしてくる。 街からピレネー山脈のカニグ山も見える。そして地中海の浜までは7キロほどで行ける。 試飲会の終了が19時、この時間はこの時期のヨーロッパではまだ太陽が輝いている。 出店している醸造元から入手したワインを持って魚介類を食べにやって来た。      このアンディジェンヌ見本市で、いい出逢いもあって感動的なワインもありました。 また日本の皆さんにトビッキリ美味しいワインを送り届けます。   いやあー、やっぱり海はいいね! 最高!   

10
Mai

バニュルスと云えば絶対に忘れてならない人 ………YOYOヨヨさん!!

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市アンディジェンヌ Part-12 皆の呼び名YOYOが醸造所の名前になってしまった。 本名はLaurence Manya-Krief ローランス・マニヤ・クリエフ。 2005年にこのバニュルスに魅せられてやって来た。 当時、多くの新人がここルシヨンに参入していきた。 皆、チームワークがよく助け合いながら伸びてきた。 全員が、醸造はフラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックに教わった。 その中にYOYOがいた。 そして、先生役のジャン・フランソワ・ニックがいた。 YOYOのハートは動いていた、と云うより決定していた。 その時、自分の家とジャン・フランソワの家との距離が31kmだった。 その数年後、 愛に碇を下ろして不動になった。 強烈な情熱を持った女性だ。 YOYOのワインはエモーションが伝わってくる。 ジャン・フランソワ・ニックと一緒になってからは特にエモーションが深く強くなった。 OYOの畑はバニュルスの山側の北斜面に面している。だから葡萄が熟して酸が残せる。 今日の試飲では、この二つワインが群を抜いて美味しくエモーショナルだった。 ★LA Vierge Rouge ラ・ヴィエルジュ・ルージュ★  ジャン・フランソワと共同で醸すラムールなエモーションが一杯のワイン ★Akoibon アコワボン★  バニュルスのシスト土壌のムールヴェードルとグルナッシュをMC醸造で3週間のマセラッション。

10
Mai

やる気満々のジョルディ、ル・カゾ・デ・マイヨル………… Le Casot des Mailloles

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市アンディジェンヌ Part-11 若きジョルディにはPASSIONと体力がある。逆境にある産地に入り。3年前にル・カゾ・デ・マイヨルを引き継いだ。 ガッツあるジョルディは困難な条件をものともせずに一挙にクリアしてトビッキリ美味しい自然派ワインを醸造している。 こんな絶景の葡萄園なら厳しい傾斜の仕事も苦にならない。 樹齢が古く根っ子がシスト岩盤を打ち破って深く入り込んでいる。 このシスト岩盤のミネラル感は他の地方では絶対にでない特徴を備えている。 ワインが濃くても、薄めでもスーット真っ直ぐに伸びていく爽やかさを与えてくれる。 Rose de Zazaロゼ・ド・ザザ 赤葡萄のシラー品種と白葡萄のマルサンヌをプレスしたジュースを発酵させたロゼ。 淡いロゼ色が美しくミネラル感でしめてあるスタイル。和食にはピッタリ。 Comax Ethylix コマックス・エティリックス 同じく赤葡萄のシラー品種と白葡萄のマルサンヌ品種を3日間マセラッションをやったワイン。 薄めの赤ワインと云う色合い、軽やかな中にもシスト土壌のミネラルがキッチリ主張している真っ直ぐさがある。 Perpignanペルピニャンの夜は地元で有名な牛肉専門レストランLe Divilル・ディヴィルにて 美味しい熟成肉とル・カゾ・デ・マイヨルのLe SOULA ル・スラを合わせて堪能した。 肉の塩っぽい旨味と油性をシスト土壌の真っ直ぐなミネラル感が絶妙のマリアージュでした。 即、地元で認められるのは珍しい。

10
Mai

フランスNO1の美しい葡萄園 バニュルス・シュール・メールBanyuls sur Mer

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市アンディジェンヌ Part-10 バニュルスの葡萄園はフランスで最も美しい葡萄園の一つであることは間違いない。 しかし、バニュルスでワイン醸造所を経営することは決して楽なことではない。 色んな困難な条件が揃っている。 ここの一般ワインである濃厚で重いワインやこの地伝統のVIN DOUX NATUREL酒精強化ワイン“Banyuls”が売れない。 今までどうりことをやっていては経営が成り立たない。 既に多くの醸造所、農協までもが倒産している。 バニュルスの山の斜面の葡萄園が引き抜かれたりして景観が変わりつつある。 そんな中でも、勇敢にも参入してくる人達もいる。 すべて自然派ワインの造り手だ。 数年前にローヌの有名ネゴシアンが参入したけど、数年で諦めて撤退している。 理由は簡単だ。 1-急斜面のシスト土壌では畑仕事が機械化できない。 2-よって人的労力によるしかない。人件費がかかる。 3-その労力に比較して生産量が極端に少ない。 4-だから他の地域と比較して価格は当然高くなる。高いと更に売れない。 この4つをクリアできた醸造家のみが生き残れる産地である。 将来的に、小規模で特徴あるトビッキリ美味しい自然派ワインの造り手しか生き残れないだろう。 Bruno DUCHENE ブルノ・デュシェンヌの発案で始まった醸造CAVEの9 CAVESには、多くの新人がこのバニュルスでのワイン造りに挑戦している。 フランスNO1に美しい葡萄園のバニュルスを守るためにも是非頑張ってもらいたい。 独自でこの地に根を張ろうとして参入してきた人達も応援したい。 昨年はピオシュの林さん達が訪問してくれたバニュルス、これからの季節は最高ですよ! 写真の海岸の裏にあるシスト岩盤の山の斜面に葡萄園は広がっている。 葡萄園からの景色は絶景です! 海水浴もできますよ! 遊びに来てください!

9
Mai

ルシヨン地方バニュルスでトビッキリ美味しいワインを造る人々!

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市アンディジェンヌ Part-9 バニュルスと云えば真っ青な地中海が目の前に広がっているとびっきり美しい美しい葡萄園。 フラン中で最も美しい景観がみえる葡萄園。 こんなに美しい景色を見ながら育つ葡萄を仕込んで我々を楽しませてくれる醸造家達。 Bruno Duchene , ブルノ・デュシェンヌはブースを持っていないけど会場を歩き回って盛り上げていた。 Alain アランは、ずっとこの急斜面の段々畑を耕してきて体力の限界を感じて3年前にJordyジョルディ・ペレズにル・カゾ・デ・マイヨルをバトンタッチした。 屈強なアランが力の限り尽くした急斜面の重労働を必要な畑を引き継げるのは、この人Jordyジョルディしかいない。 Jordyジョルディは元プロ・ラグビーマン、体力には自信がある。ル・カゾ・デ・マイヨルを引継いで3年、トビッキリ美味しいワインを造ってくれている。 私の大好きなル・カゾ・デ・マイヨルを継続してくれたJordyジョルディ。天はル・カゾ・デ・マイヨルを捨てなかった。

9
Mai

土着のカタルーニァ人Gerard GAUBYジェラール・ゴビー

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市アンディジェンヌ Part-8 ワイン産地でその地の歴史を変えるのは、いつも他の地方からやってきた異邦人だ。 葡萄栽培、ワイン造りの伝統は、長く深い歴史の上に成り立っている。 この伝統を変えることができるのは、よほどの頭の柔軟な人で、繊細な感性を持っていないとできない事だ。 ジェラール・ゴビーは仏系カタルーニァ人であるルシヨン地方の土着の人。 まさにアンディジェンヌ。 ジェラールは物凄い勉強家で、歴史の流れのことをよく知っている。 ある時、日本の話しになり、武士の徳川時代から平和的変革した明治維新のことを詳しく知っていたのでビックリしたことがあった。 特に、時代の流れには敏感な感性をもっている。 フランスの全醸造家が濃いワイン造りを目指していた90年代。 このゴビーも濃厚なワインを造っていた。 しかし、敏感で鋭い感覚を持っていたジェラールは既に97年ごろから繊細なワインのスタイルに移行し始めていた。 彼のMONTADAモンタダも90年代中盤までは超濃厚なスタイルだった。 栽培方法、醸造方法もラディカルに変えていった。 伝統に埋もれている人達にとっては、このゴビーの変化に驚いた人達が多かった。 そのモンタダも、今では、色も薄めで繊細な上品なスタイルになっている。 カタロニア地方土着の人間で、自ら変化できたのは、このゴビーのみだ。素晴らしい感覚の持ち主。 結果的に、今の自然派の最先端のスタイルと限りなく近づいてきている。 全く違う方向から、“よりよく”を目指して突き詰めてきた人達が接近してきた。

9
Mai

変革者 Foullard Rougeフラール・ルージュ                 ジャン・フランソワ・ニック

Salon de vin “Indigenes” ワイン見本市アンディジェンヌ Part-7 ルシオン地方のワインの歴史を根本的に進化する切っ掛けを創ったのはこの人に間違いない。 Jean-Francois NICQジャンフ・ランソワ・ニックだ。 今でこそ、自然派ワインが多く存在する有数の地方になっているルシオン地方だが、2002年以前は皆無だった。 南ローヌの農協CAVE ESTEZARGUEカーヴ・エステザルグで醸造長をやっていたジャン・フランソワが2002年にこの地にやって来てルシオンの歴史が変わった。 当時、このルシオンでは、濃厚でアルコールが強いワインしか存在しなかった。 殆どの蔵がまだVIN DOUX NATUREL酒精強化ワインを中心に造っていた。 濃厚さ、アルコールの高さ、甘さ、すべてが時代遅れになって、売れずに八方塞がりのルシオン地方だった。 2000年初期から世の中の人達が求める味覚が大きく変化した。 料理の世界でも同じだった。 濃厚なスタイルから繊細さ、フィネス(上品さ)へと一般レベルで本格的に変化していた。 当然のごとくワインに求められる方向性も変化して来た時期だった。 そこにジャン・フランソワ・ニックがこのルシオンに登場。 灼熱の太陽を栽培でコントロールして、自然派の特徴であるセミMC(マセラッション・カルボニック醸造)を駆使して、色もアルコールも軽めで、繊細で、上品な果実味豊かなワインをここルシオンで造りあげた人物だ。 彼の成功を見て多くの若者達がここルシオンにやって来て、ジャン・フランソワ・ニックの教えを受けることになった。 ジャン・フランソワ・ニック学校と言っても過言ではなかった。 こうしてルシオン地方が自然派ワインの一大産地となった。