18
Avr

BEAUJOLOISE自然派ワイン見本市ボージョロワーズ2012年

  今年もやってきましたボジョロワーズの季節 ボジョレの祭典 ボジョロワーズの祭典が始まったのは、5年程前にこの3人が発起人となって始めた。まだマルセル・ラピエールが生きていた当時だった。マルセルの長男、マチュは、このボジョレで皆が楽しく過ごせる一日のお祭りをやりたかった.造る人も、ワインを売る人も、愛好家も皆集まって、翌年のワインが出来上がるこの時期に、冬を越してほぼ熟成も完了したワインを発表しながら、楽しむ会をやりたかった。そして、この2人、クリストフ・パカレ、シリル・アロンゾが賛同してこのボジョロワーズが始まった。この3人の発想は違っていた。自然派醸造家だけで小さく固まるのは止めたかった。当時、自然派醸造家と一般醸造家の対立があった。この若者達にとっては、そんな対立に全く興味が無かった。皆仲良くやれば良いのにといつも思っていた。出店者への呼びかけは、一般の醸造家へも呼びかけた。最初は2組の一般醸造家の参加しかなかった。 “BBB”今年のロゴはトロワB 今年は違う。30社ほどの一般醸造家が参加している。今年はそのグループ名もできた。BEAUJOL’ART ボジョラアートと命名。ビオでも自然派でもなくワインを真剣に造っている人達もいる。そんな人達も立ち上がった。そして、もう一つのグループが結成された。正式なビオ栽培者達だけのグループも結成された。それがBiojolaise ビオジョレーズと命名された。だから今年は各グループ名の頭文字をとってBBBの3Bの会となった。発起人達の自然派醸造家Beaujoloise ボジョロワーズはそのまま継続。それぞれがお互いの存在理由を認めつつ集う新時代の幕開け。この3人の平和思想が形になった。ブラボー! 元祖自然派のラピエール家のブースは超人気でなかなか近づけない マルセルなきラピエール・ワイン大人気 長男マチュの決断が光った2011年産 ラピエールのブースにはいつも人だかりで近づけない超人気。2011年、長男マチュの決断が光った年となった。11年の評価はすこぶる高い。11年の収穫時、マチュは葡萄園を周って葡萄の熟度が同じ区画の畑でもあまりにもバラバラで差があり過ぎた。マチュは決断した。収獲人を集めて指示した。『よく観察してよく熟した葡萄だけを収穫すること、熟していない葡萄は10日後にもう一度収穫に来る。』手間暇が2倍いや3倍かかる作業を決断した。つまり同じ畑の区画を2度に分けて収穫をする事を実行した。しかも、収穫人に収穫籠を2つ持たせて完璧な葡萄のみを入れる籠、やや痛んだ部分もある葡萄の籠と分けて収穫。完璧な葡萄のみをMORGONモルゴンに仕込んだ。他の葡萄はVDPの“レザン・デ・ゴロワーズ”として仕込んだ。エレガント、繊細でフィネスを備えた2011年のラピエール・モルゴン。今年のラピエールは今までに無かった繊細さ、透明感がある。マチュの狙った新しいラピエール・モルゴンの誕生だ。シャトー・カンボンの方も今年は爽やかさのあるサクランボ風味がピノッテいる。果実味が心地よくグイグイ入る。レザン・デ・ゴロワーズはグイグイ入ってしまう危険なワインだ。

9
Jan

2012年厳しい社会情勢の中、自然派ワインはどうなる?

予想される激動の2012年が始まった朝、地中海に浮かぶ初日の出(撮影:伊藤) 自然派ワインを愛する皆さん、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 私は毎年、この初日の出を拝むために年末年始は地中海の街ラ・グランドモットに滞在する。2012年1月1日、ここ地中海は快晴に近い晴天だった。 気温は何と百数年ぶりの暖かい小春日和だった。テレビでは19度と公表、でも街のレストランのテラスでは25度にもなっていた。本当に気持ちの良い日だった。でも、地球は大丈夫かな?とやや心配になってしまう。 あらゆる分野で世界の激動が予想される2012年の門出には穏やかすぎる小春日和の元日だった。 しかし、ここヨーロッパは正月そうそうまさに激動の金融危機が動きだしている。この12年に入って1ヨーロが100円を切る安値を記録して、その後も更新が続いている。 ギリシャを筆頭にイタリアでも崩壊的な厳しい経済状況下にある。それを救おうとしているフランス、ドイツ大国も決して楽な状況ではない。金融市場のみならず資本主義社会システム自体が行き詰ってきているのを多くの人が感じている。 もう一つ、自分だけ、自社だけ、自国だけの儲けを第一に追及した人間社会の超エゴが造りだした地球環境の悪化。 2012年の元日に象徴されるような温暖化など地球環境の悪化による人間も含む生態系存続の危機を多くの人達が認識するようになった。 厳しい社会情勢の中、なぜか爆発的に人気が伸びている自然派ワイン そんな厳しい社会情勢の中、ヨーロッパにおける自然派ワイン市場をみるに、販売、伝搬が急激に伸びている現実がある。 まるで、この厳しい社会情勢が追い風になっているのではと思わざるをえない状況がある。フランスのワイン屋での自然派ワインの売上が急激に伸びている。 自然派ワイン専門ビストロは連日超満員の活況。自然派ワインは決して安くはない。グランクリュと比べれば安いけど、一般的には知名度の割には高い方である。 だから、安いから売れているのではなく、消費者が明らかに意志を持って選んでいるのである。昔あったスタイルのボルドーワインを中心にしたワインバー、ワインビストロは跡形もない。ミッシェランの三星レストランも自然派ワインを普通のワインの如くリストアップしているところが多くなった。2010年、2011年と二年連続レストラン世界1位に選ばれたNOMAのワインリストの中心は自然派ワインである。 だから、もう自然派ワインは品質的にも味覚上から見ても立派にワイン業界の中心に成りつつあるように思う。これは偶然ではない。 明らかに社会情勢や地球環境の変化が、人々の社会生活の価値観を変えているのに違いない。貧困層が増えている反面、ワインを飲める層の人達のライフスタイルが激変してるのを感じる。 カルチャー・クリエーティヴ層の人達(文化的創造性を持つ人々)が急増中。 社会的権威への不信感、危機感が人々の価値観、ライフスタイルを変えている 今までの社会的権威への不信感、そこから発生してくる危機感が人々のライフスタイルを明らかに変えている。今までの社会システムの最もお堅いはずだった銀行が、不健全な世界金融システムの中の泥沼に入りこんでいる。世界中の真面目に仕事をしている人々の生活をひっくり返してしまうような状況を造り上げてしまった。極度のエゴの塊のような人間達(今の自分だけ、今の自分の会社だけ、今の自分の国だけ儲かればいい)の組織が造り上げてしまった地球環境の悪化。世界的科学者、国も勧めていた原発も不安定きわまりない存在であった事実。 この不幸な事実が世界の人達に与えた影響は計り知れなく大きいことなのである。 ドイツでは原発全面廃止を決定した。あらゆる分野で普通の人が普通に生活することを不可能にしてしまう程の現実を見せつけられてしまった。 カルチャー・クリエーティヴと云われる層が急増中 今までの権威であった人達、国、社会システム、経済システムへの信用性の失墜、不信感がライフスタイルの変化を余儀なくした、と云った方が妥当かもしれない。 今までは革新的な人達が警告を発していたが、今度は普通の人達が実際に自分の生活スタイルの中に健全なものを取り入れて生活を開始したということだと思う。 この層の人達が今、急増してる。世界の有識者の組織、世界賢人クラブではこの層をカルチャー・クリエーティヴと呼んでいる。どんな人達かというと、今までの権威が発表したこと、認めたことを盲信しない人達。 自分で調べて納得いくまで本当のところを追及する。そして、極力、それが自分の為、他の人のため、国の為、世界の為、地球の為に良いかの判断基準を持っている良識人の層だとのことである。 彼らの特徴は、今までのような革新的な人達と違って、他人を自分と同じ考え方に転向させようとするようなことはめったにしない。 むしろ自分自身の個人的成長を心がけることを好む、と云うようなライフスタイルの人達のようです。だから目立たない存在ではあるが、ものごとの本質を見たり、洞察する人達が確実に増えているようです。 世界賢人クラブの調査では先進国では28%ほど割合に達するようです。私はもの凄い多い数値だと思う。 例えば消費に関しても、今までのように、外的な権威が認めていたものを盲信することなく、自分達の尺度がありものの本物度とか、消費する際の、自分や他の人や、他の生態や地球などへの影響なども考慮しながら生活するライフスタイルを自己実現的に実践している人達のようです。 ワインを消費できる層であるカルチャー・クリエーティヴの人達がワイン消費時の基準が変化しつつある。 このカルチャー・クリエーティヴの層がワインを買う時の事を想像してみよう。彼らは、単なる業界権威の決めた事など盲信するはずもない。 金メダル、グランクリュ格付け、業界雑誌すらも盲信することはないだろう。何故なら、今までの最高権威の人達の一部が現在の厳しい社会・地球環境を創りあげてしまったのだから。 今までのやり方を続ければ自分も含めて世界、地球をも継続できないことを彼らは感じているからだ。例えワインを買う際でも、自分自身の自己実現ライフスタイルとして、自分だけのメリットでなく、他への影響、地球や生態系の継続に繋がるもの求めていくだろう。ワインの本質を見ようとする人達が増えていくのは素晴らしいことだ、と思う。ヨーロッパにおける自然派ワインの急人気は当然に成るべくして成ったなと思う。この流れは止められないし、自然派ワインがワインの世界の中心になっていく区切りがこの2012年かなと位置づけられると思う。 自然派ワイン人気の急上昇の流れは、日本でも既に始まっている。 当然、日本でもこの流れは既に始まっている。昨年11月に東京のワインビストロ祥瑞経営者の勝山晋介さんが主宰した自然派ワインイベント“FESTIVIN”に何と1500人程の多く自然派ファンが集まった。今、ワインイベントでこんなに人を集められるのは自然派ワイン以外にないでしょう。私は素晴らしいことだと思う。世も捨てたものでもないな、と心から思う。 自然派ワインは人に天と地のエネルギーとゆとりをもたらし、地球にも優しく微生物にもやさしい本物だ 自然ワインの多くは本物だ。 人、地球の土壌、宇宙からの光、葡萄木などが一致協力して一本のワインが出来上がる。金儲けだけを考えてしまうと農作業経費を減らす為、除草剤や殺虫剤を撒いてしまう。地球が汚れて微生物も死んでしまう。 勿論、自然派は撒かない。化学肥料も撒かない。だから葡萄の数が少ないだけに旨味の濃縮した葡萄が収穫できる。根っ子は養分を求めて地中深く伸びてミネラル分を運んでくれる。 だから潮っぽい旨味やワインの背骨となるミネラル感をワインに与えてくれる。根っ子が地中深く入り込んでいくと葡萄木が健康でパワフルになって葉っぱに活力があり、宇宙の光(主に太陽)をしっかり受けてとめて光合成をやりながらプロテイン、宇宙のメッセージやエネルギーが一杯詰まった果肉や果皮を創ってくれる。美味しい果実味やタンニンをワインの中で表現してくれる。 自然派を造る人は、やはり農業だから素朴な人、質素な人、誠実な人、元気な人、繊細な人、明るい人、健全な人が多い。 今の自分だけの利益のみを追求する人は殆どいない。2012年は自然派ワインが自然な流れで、世界の多くの人達に幸をもたらす大飛躍の節目年となるだろう。 伊藤與志男 CLUB PASSION DU VIN PARIS PARISにて

30
Déc

2012年を待つ年末のシャンゼリーゼ通り

2012年を待つ年末のシャンゼリーゼ通り 波乱万丈の2011年が過ぎようとしてる。ナポレオンが造った凱旋門からコンコルド広場までの2km弱のシャンゼリーゼ通りが何故か私は大好きだ。 世界中の歴史に残る偉大なる人物が通ったこの道。さまざまな歴史を見てきた凱旋門だ。世の中が変わってもじっと動かず同じ面構えをしている凱旋門。ところが、シャンゼリーゼ通りは世相を反映して色々姿を変えている。今年は欧州経済不況・地球資源節約の世相を反映して照明が質素になった。フランス国旗の青、白、赤のリング照明を3本だけ並木に巻きつけただけのシンプルさ。 2012年は良い年であるように祈りたい。 昨年のシャンゼリーゼ風景

26
Déc

フィリップ・パカレ夫妻と恒例の年末ディナー

毎年、その年の経緯や今後のことを話すホット・ディナー。 2011年は本当に色んなことがあった年だった。 残念ながらル・コントワールでは今夜は席がとれなかった。隣のL’AVANT COMTOIREラヴァン・コントワールの立飲みビストロで待ち合わせてアペリティフ替わりに一杯ひっかけた。2店目はもう一杯アペロをやろうということになり、近所のワイン屋 兼エピセリー店LA CREMERIEラ・クレムリにてもう一杯アペロをやった。 このラ・クレムリ店も自然派ワインの品揃えはかなり充実している。勿論、フィリップ・パカレのワインも入っている。ジェラール・ウストリックのマゼルやドミニック・ドゥランなど自然派の大御所的存在からエロディーバルムのような比較的新しい自然派までバランスよく揃っている。今夜は色んな興味深い話がフィリップから聞けた。 フィリップのワイン造りにかける哲学があらわれた話だった。 フィリップ ワイン哲学を語る 『最近、何で自分はワイン造りをしてるんだろ、て思うことがあるんだ。答えが判ったよ。』 『自分自身を成長させてくれるからだよ。自分をより磨きをかける為なんだ。』 『ワイン造りは、人に愛、感情などを与えることだ。』 『発酵はムーブメントだ。動きはエネルギーを生成する。そして保存もきく。エネルギーを多くの人にも、もたらすことができるんだ。』 『ワインはエネルギーだ。ワインは造る人をも、反映している。人、土壌、その場のエネルギーを反映されているものが本物ワインだ』 竹チャンのお任せ料理 最初に、今日は美味しいウニが入ったというので、生うにを頂いた。モニカさんもフィリップもあまりにもの旨味に大喜びだ。 そして、生カキとカキフライをロワールのメゾン・ブリュレ醸造のミッシェル・オージェさんが醸す白ソアヴィニョンを合わせた。ロワールらしいキリっと締まったミネラルを伴った酸が魚介類にピッタリだった。 そして、お寿司にはパカレのシャブリ・1級ボーロワを合わせた。最高のマリアージだった。 強烈なミネラル感とイオデを思わせる潮っぽさが海の幸の風味に同化していく旨味が共通だった。 マーク・ペノのボエム 枝豆と一緒にアペリティフで飲みました。 抜群に美味しかった。 パリでこんなことができるなんて本当に幸せ! フィリップには 来年も美味しく 人々に愛情とエネルギーを与えられるワインを 造ってほしい。 伊藤 PARIS

23
Déc

人気自然派ワインバー・ル・ガールド・ローブにて小さな忘年会

昨夜はパリで小さな忘年会をやりました。パリのナンバー1のワイン専門店カーヴ・オージェで働いているガンちゃんこと岩田さん、シュン(三浦)と私の3人でASAMIちゃんが働いているワインバーLE GARDE ROBEガールド・ローブに行った。 超人気店のガールド・ローブは満員だった。立席が丁度空いたので陣取った。 『アサミ!お勧めの白ワインを頼みます!』アサミが黙って開けた一本がLOVE AND PIFラヴ・アンド・ピフだった。 プリューレ・ロックで働いている若手ヤン君が自分ワインを造った。その初リリースのブルゴーニュ白だった。ミネラリーでキリッと締まった酸がしびれるほど美味しかった。 ブルゴーニュの久々の新人・自然派ワイン醸造家 ヤン・ドリュ ブルゴーニュの偉大なテロワール開拓人 ヤン君はHAUT COTE DE NUITSの 村にお婆さんの持っていた畑と醸造所を 引き継いで、ここ数年、畑を自然栽培に改良してきた。ヤン君はオー・コート・ニュイ地区にも偉大なるブルゴーニュの土壌が未開発で眠っていると信じている。 今、ガンちゃんは超忙しい。パリナンバー1のワイン屋カーヴ・オジェはクリスマスのディナー用に飲むワインを買いに来るお客さんで溢れている。 大量に買ってくれるお客さんには配達もしなければならない。師走のパリ中を走り周っているようだった。ほんのり赤くなったガンちゃん、お疲れさん! ヨーロッパ経済が絶不調の中、自然派ワインは絶好調!急進撃を続けている。

27
Oct

葡萄の三ツ星料理人ジャン・フォー来日決定!

ご存知コロット氏は、樽メーカー、ソーリーの創設者。その当時、世界中を駆け巡り飛行場を往復する生活だったという。そんな生活にうんざりしてきた彼が、人間が関われる仕事として選んだのが、ワイン造りだった。それは、自然な流れだったのかもしれない。 「もうビジネスではない、好きな事を、人間的な事をやりたい」、ワインは飲むことしか知らなかったコロット氏だが、コート・ド・カスティヨンからドルドーニュ川を渡った対岸の丘陵地帯に中世1300年からのぶどう栽培の歴史がある、サンテリオンの石灰岩の岩盤土壌のぶどう畑を探しだし、ワイン造りを始めた。 あくまでも儲ける為ではなく、自分の思うままに最大限の努力をして最高のぶどうを育て、美味しいワインを造る!という強い意志を持つコロット氏のワイン造りの規模は、まるで家庭の台所がちょっと大きくなったようなものだ。「最高の素材を使って、美味しい料理を造るようなものだ」とコロット氏は言う。 美味しさの秘密 その1 区画ごとに最高の状態で収穫、醸造できるように、コンパクトながら最新設備を導入。 大きな鍋で造る料理ではなく、1人分ずつ丁寧に造る三ツ星料理のようなものだ。 美味しさの秘密 その2 めったに見られない、小さな垂直式プレス機。収穫したぶどうを痛めないよう、大事にゆっくりとぶどうをプレスする。 美味しさの秘密 その3 ワインをタンクから樽に動かす時に使う特注ポンプ。人口心臓など医療用のポンプの仕組みで、ワインを無理に傷めず、優しくゆっくり移し替えることができる。 美味しさの秘密 その4 樽を熟知したコロット氏ならでは、樽熟成。もちろん、ソーリーの樽を使用。新樽率も多いが、樽のニュアンスは、存在がありながら控えめ、ワインの中に綺麗に溶け込んでいる。 ジャン・フォー来日記念セミナー&試飲会開催 ■  開催日:2011年11月9日(水) ■   場所: ホテルモントレ銀座       東京都中央区銀座2丁目10番2号  TEL:03-3544-7111      ● 試飲会:2F「ル・ソール」 12:00~17:00 (受付11:45~)           フリーティスティング(無料)選び抜いた50アイテム      ●生産者セミナー:2F「ル・ソール」15:00~16:00 (受付14:45~) 定員50名 参加料1名1,000円 (セミナ―代金は当日お支払いください) セミナー講師:シャトー・ジャン・フォー  パスカル・コロット氏 参加申し込みは、CLUB PASSION DU VIN 竹下まで。 TEL:03-5565-5880  FAX:03-5565-5886   E-mail: cpvin@ceres.ocn.ne.jp

26
Oct

パカレ・ラピエール家の2011年ヌーヴォー・アッサンブラージュ

マルセルが生存中から続く ボジョレー・ヌーヴォーのアッサンブラージュ 兼 情報交換 フィリップ・パカレ、クリストフ・パカレ、マリー・ラピエール、マチュ・ラピエールその他多くの関係者が集まってヌーヴォーや今年のワインを持ち寄ってテースティング。2011年ヌーヴォーのアッサンブラージの比率を決定する大切な機会となる。 マルセルが居ない今、両家の男で年長さんはフィリップ・パカレとなった。 マルセルが生存中も一家が集まって一緒にアッサブラージをやりながら色んなことを話し合う日を設けたものだった。この時期に2回行われた。1回目はプレスが終わってアルコール発酵が終わった段階、2回目はすべての熟成も終わって瓶詰直前のアッサンブラージの時期だ。 2009年10月 パカレ、マルセル、マチュ 2011年ヌーヴォーを決定する最終段階のテースティング

25
Oct

黄金の丘:ロマネ・コンティ

一年の仕事が終わり静寂の冬眠に入る。その直前の眩しい輝き ロマネ・コンティの畑は今まさに黄金の丘だ。1週間前は26度ぐらいの暖かい日だったけど、今週から一挙に冷えて今朝は4度だった。一挙に葉が黄金色に輝きだした。これだけ気温が急激に下がると直ぐに葉が落ちてしまう。一瞬の楽しみだ。 ロマネ・コンティ 世界中のワイン好きが飲めないワイン。世界中のお金好きには愛されている。価格が異常に高いのは、畑に罪がない。取り巻く人間共どもの仕業。ヴォーヌ・ロマネのテロワールは特別だ。このミクロクリマ、土壌、ピノノワールが合わさるととてつもないワインになる。

18
Oct

自然派ワインの源流 LAPIERRE ラピエール家2011年収穫

ラピエール家全員が一致団結の収穫 今年はマルセルがいなくなって初めてのラピエール家の収穫だ。今年も元気な若者達の収穫人が集まりました。半分以上の人たちが去年も来た人達。32人で約3週間は朝昼晩、寝食を共にする合宿生活が続いた。パワー全開。  今年はラピエール家の家族全員で臨む収穫となった。末っ子のアンヌも最初から最後まで収穫に参加だ。大学を今年卒業した。お母さんのマリーと一緒に葡萄園で収穫人と共に行動している。マリーは明るい性格のアンヌに、自分の担当の“収穫管理”の仕事を伝授しようとしている。美人で人気者のアンヌ(左) 自信を持って収穫をはじめたマチュ・ラピエール 収穫開始―葡萄の状態観察―戦略決定―戦略見直し 開花のムラからきている葡萄の熟度の差が同じ畑区画でも見られた。しかしヴイエイユ・ヴィーニュ(古木)やモルゴンの優良畑の葡萄熟度はベストの状態だった。マチュは収穫人を50名に増やして最初に古木や優良畑を一挙に収穫することを決意した。酸が欠けてくるのを避けるためだった。古木の収穫した葡萄をチェックすると酸は大丈夫だった。開花のムラからくる熟してない葡萄も見られた。2回に分けて収穫をすることを決意した。1回目は熟した葡萄のみ収穫、数日後に2回目の収穫を実行した。経費は余分にかかったけど開花のムラをより有効に生かすことができた。ブラボー!マチュ! ほぼ完ぺきに熟した葡萄 収穫も中盤となりもう迷いはない!次々と葡萄が運び込まれてくる。    収穫する人は籠を持ちながら、採った葡萄は籠にいれて進む。 時々、カミーユは登って発酵状況を観察する。 厳しい収穫・醸造の仕事の後は楽しい団欒の夕食がある。 半分ぐらいは毎年来ている。もう20年もずっと来ているベテランもいる。 今夜はカナダから毎年参加の女性ソムリエのイザベルが誕生日だ。 イザベルは去年も来ていた。 もう皆の家族の一員だ。 皆から祝ってもらって大喜びだ。 LAPIERRE家の収穫にはミュージシャンも参加している。食事の後は生演奏で踊りを楽しむ。特にサンバの本場ブラジルから毎年参加しているメンバーがいる。誰かがギターを弾き出せば、即興でそれぞれのミュージシャンが合わせて演奏会になる ほぼ毎晩、お祭り騒ぎだ。乗ると朝4時ごろまでやっている。翌朝、7時にはもう収穫の仕事が始まる。若いから皆タフだ。収穫にはこの元気と喜びが何より大切だ。最近フランスでは、この合宿のような伝統のスタイルの収穫風景が失われつつある。残念なことだ。

13
Oct

ボジョレのR・コンティJEAN-CLAUD LAPALUジャン・クロード・ラパリュ 2011年収穫

 ボジョレでここまで繊細に葡萄・醸造の世話をしているところを私は知らない。すべての段階で細部に渡って気配りをTOPの状態で作業している。一つ一つの作業を見ただけでも“ウーン”と唸ってしまう。理にかなっている。それだけでも尊敬の念を持ってしまう。 年齢的にも一通りの経験を積んだ。暑い年も、大雨が続いた年も、雹でやられて一年の仕事が全滅した年も経験した。  人格的にも非常にバランスのとれた人物である。ジャンクロードが、文句や批判を云っているのを聞いたことがない。 サッパリしたスポーツマンタイプのいい男だ。  若い頃、パリの消防士として特殊部隊に所属していた時に、体を極限まで鍛えたらしい。『その時の筋肉がいまでも葡萄つくりに役立っているよ。』とジャンクロード。  Jean Claude LAPALUの葡萄は毎年どこよりも早く熟す。ブイイ山の南東に位置して特殊なミクロクリマがある。 いつも自然派では最も早く収穫するのに最も濃縮感のあるワインに仕上がるのもジャンクロードの特徴だ。  今年も自然派では最速8月26日に収穫を始めた。既に十分熟している、これ以上待つ必要はない、と判断。腐った葡萄は皆無だった。素晴らしく健全な葡萄を収穫できた。 風光明媚な絶景を見ながらの収穫   今日はコート・ド・ブルイ地区のブルイ山の斜面にある風光明媚な畑。左奥ニレニエ地区の丘、真ん中から右にフルーリ、モルゴンの葡萄園の丘が見渡せる。ここは100歳の古木多くある。生産量が極端に少ない。  ジャンクロード・ラパリュは自分自ら葡萄園に入り収穫をやる。一緒にやらないと大切なことを見落とすからだ。 区画ごとに葡萄の状態が微妙に違う。それらをチェックしておく必要もある。  また収穫時の温度なども実際に葡萄園にいないと判断できないことが沢山ある。自然な造りはSO2(殺菌・酸化防止剤)を添加しないので収穫時の温度は大切だ。  収穫人が疲れてくると、熟していない葡萄を入れてまったり、葉っぱが入ったり仕事が雑になりがちになる。 要注意だ。 ジャンクロードは時々考え込んでいるときがある。一年間育ててきた結果がすべてこの日の収穫で決まってしまう。  最後のこの瞬間を間違えると一年間の仕事がすべて台無しになってしまうからだ。    ジャンクロード・ラパリュのワインはガメ品種とは思えない繊細さ、上品さ、フィネスを備えている。作業の一つ一つの心遣いの積み重ねがそのフィネスを生み出す。その一つに葡萄運搬用のケースだ。底が薄いので葡萄が潰れることが絶対にない。ここまで細心にやっているところは少ない。  この小単位での運搬作業だけでも2、3人必要になる。人件費をかけても実行。目に見えない大切な真実。 この元気・陽気なエネルギーがワインの中に! 収穫時の“喜び”は超重要ポイント!

7
Oct

究極の超自然派 PHILIPPE JAMBON フィリップ・ジャンボン 2011年収穫

栽培も、醸造も、自然を極める! 自然派仲間の中でも“そこまでやるか?”と云われるほど極を行っている自然派の造り手だ。 畑に草を生やしてより良い葡萄を栽培する為に20%分の葡萄木を抜いてしまったり、自分の思うような味わいになるまで樽熟成を5年も7年も続けたり、醸造学の先生達が見たら腰を抜かしてしまうような事をやりきっているフィリップ・ジャンボンだ。 自分の理想に真っ直ぐ進むジャンボンだ。 彼の思いに濁りが全くない。お金、名声など彼にはとっては屁のような存在。 09、10の2年間は全く収穫が無かった。不運にも雹で壊滅的打撃を受けた。2年間の収入がゼロである。普通の神経なら気が狂いそうになる。でもジャンボンは動かない。自分の理想は絶対に曲げない。収穫が無かった畑を今年も黙って畑作業を続けてきた。 今日は収穫の真最中、夕方に訪問。3年ぶりの収穫だ。やはりジャンボンも人の子、笑顔がでる。収穫した葡萄の糖度を図っていた。今年の葡萄はどうですか?『ジュースがこんなに色が濃いのは初めてだよ。マチュリテー・フェノリック(ポリフェノールの熟度)が高いのだろう。』 『今年は葡萄の量も品質もかなり高いよ。』こんなに嬉しそうなフィリップを見るのは久々だ。こんなに嬉しそうなフィリップを見ていると、こちらのほうまで嬉しくなってきた。ジュースを一緒に試飲した。ドロップキャンディ―のような果実味と爽やかさが口中に広がった。旨い! ジャンボンの畑は葡萄、雑草、昆虫たちの住む小宇宙 PHILIPPE JAMBONの畑は葡萄、雑草、微生物、昆虫たちの住む小宇宙だ!まるで草と葡萄が会話を楽しんでいるようだ。微生物、ミミズが葡萄木の成長を助ける土壌を活性化してくれる。葡萄木が日陰で陽だまりを作り微生物達を助ける。小宇宙の自然相互援助システムがある。 ジャンボンの葡萄園は不思議なエネルギーが充満している。イルージョンの畑では収穫を待つシャルドネを最後までセッセと宇宙の光を集めて光合成をフル回転させながら葡萄にエネルギーを与え続ける葉っぱ達がいる。一年最後の仕事に力を振り絞って働いている。 この畑にいると、本当に宇宙から草、微生物まですべてが繋がっていてその多様なものが寄り集まって1房の葡萄を作っていることを実感する。 ジャンボンの畑には野生のサラダが一杯とれる。タネを蒔いていないのにバラエティーに富んだ草、花、サラダが生きている。訪問する度に食事用のサラダをフィリップの子供達と葡萄園に採りに行く。美人の奥さんカトリーヌがドレッシッグと美味しい料理を作って待っている。 フィリップ・ジャンボンは毎年子供と家族全員で収穫をやる日を設けている。フィリップの理想の中に家族も含まれている。自然派の極の人にありがちな奇人変人では決してないところがフィリップの凄いところだと思う。これには勿論カトリーヌの理解が絶大だ!『家には子供が4人いるようなものよ。』とニコっと笑う、明るいカトリーヌがいる。 フィリップ・ジャンボンは典型的なマルセル・ラピエールの薫陶をえた自然派醸造家だ。グランプアンチエール(除梗なしの房丸ごと)発酵槽の中に入れる。勿論自生酵母のみで発酵。だから葡萄の健全度は超重要、ケースは絶対葡萄が潰れない底の浅いもの使用。勿論、SO2(殺菌・酸化防止剤)完全無添加、自生酵母のみ。 PHILIPPE JAMBOMのところには熱狂的ファンが遠方かやってくる。今日も自然派ワインを広めた一人クリストフ・ピケボワッソンのお兄さんピエールがロワールからやって来た。ワインを直買いに来たのだ。予約したはずのワインがなくなる原因はこのような人が多いからだ。 友が来るとブラインド飲み会をやらずにはいられないのがフィリップだ。ボトルを袋に詰めて次々と出してきた。3本ほど開けたところで、フィリップのお爺さんとお婆さんが収穫状況を見にやってきた。これで完璧に飲み会になってしまった。まだ仕事がいっぱい残っているのに。 2年間収穫のないフィリップを先輩達が心配している。フィリップも尊敬しているゴネさんがフィリップに提案した。ゴネさんはもう結構高年齢だ。何十年も最初からビオ栽培だ。ゴネさん『俺は疲れたから君が俺の畑でとれた葡萄で造ってくれないか?』 ル・トランシュがもうじき出る。 7年間も熟成したバタイユが今年末までには出てきそうだ。自分が納得する品質になるまでは絶対に出荷しない。2005年だ。濃厚な色、グルナッシュを思わせるほどスパイシー、ミネラルの旨味、プイサン力強い。フィリップ『30年は自信もって熟成できるよ』7年の歳月かかった。

6
Oct

RAYMOND DUPONT FAHN

RAYMOND DUPONT FAHNレーモン・デュポン・ファンのレーモンはボーヌのモンテリー村にあるドメーヌ・デュポン・ファンの4代目にあたる。現在はまだお父さんが健在の為、TAILLY村に独自の醸造元を立ち上げた。ムルソー、ピューリニ・モンラッシェなどを醸す。 15歳の時にお父さんよりシャルドネの畑をもらい試に造ったのが切っ掛けでワイン造りに熱中していった。良きと思った事はすぐ実行に移す猛進型。良き美味しいワインを追及していったら自然な造りにたどり着いた。この世代で白を造らせたら右に出る者はいない。 レーモンの2011年の収穫は8月後半の猛暑で葡萄の皮の一部が焦げたところがあった。その後の雨で一挙に水分を吸い取り、葡萄粒がパンパンになって焦げた皮の部分からジュースが漏れ出しそうだった。まだ腐った葡萄は皆無だった。8月29日に35人で一挙に収穫した。 2011年の白は完璧な状態で収穫ができた。葡萄の熟度はかなり進んでいた。そこに4日間の40度近い猛暑が続いた。ちょっと酸が少なくなるのではとレーモンは心配だった。そこに雨が降って、熟度と酸のバランスが最高の状態で収穫できた。樽発酵している。 レーモン・デュポン・ファンの10年産が瓶詰された。その試飲をやった。Aligoteはボリューム感の中にヴィーフな(キリッとした)酸がアリゴテらしい。Bourgogne Blanc Perieresは本人が過去最高と言い切っているだけあってミネラル、酸、ボリューム感最高のバランス。第1級だ!?実は本来1級の畑だったところ。 レーモンの10年産はすべて上品だ。09より瓶詰に機械をやめてすべて手摘みにした。しかもポンプを使わないで20倍の時間をかけて一本づつ手詰めをやった。 Puligny-Montrachet 1er Les Charmesは力強いのにエレガントに感じる。単なる“瓶詰”と馬鹿にしてはいけない。ワインが上品になるには多くの要素の積み重ねなんです。 Folatieresはもう絶品だ。ミネラルの旨味、力強さ、グラと云われる濃縮感、心地よい樽、マニフック・素晴らしいの一言。 こんなワインを飲むと元気がでるね。

5
Oct

ブルゴーニュの未開拓テロワールの発掘チャレンジャー“ヤン・ドリュー”

偉大なるブルゴーニュに超自然派若手が誕生!その名はヤン・ドリュ。HAUTES COTES DE NUITS オート・コート・ド・ニュイ地区に属している。ブルゴーニュで待ちに待った若きチャレンジャーだ。プリューレ・ロックで栽培を担当、自分の畑を持ち10年が初リリースだ。 ヤン・ドリューはブルゴーニュのまだ発見されていない名土壌発掘への挑戦に燃えている。他の地域では彼のような若きチャレンジャーを時々見かける。ヤン『ブルゴーニュの土壌は今評価されている区画以外にもまだ誰も挑戦してない土壌が埋まっている。その開発実践が私の人生だ。』と語る。 ロックで栽培を担当しているだけあって、自然栽培理論にはうるさい。古き先達の話を聞き、実践の中で自分が確認したこと融合させて独自の理論を持っている。9月中旬、皆が収穫を終えた時期にまだ収穫を始めていないヤンの畑。丁度この時期に熟成するように栽培している。 ヤンにとっては9月後半に収穫するように最初から自然調整が利いている。なんと剪定を開始したのが4月という遅さ。上に伸びるつるの先端を切る作業(rognierロニエ)を最後までやらない、など先輩達が知ってるけどリスクが伴うのでやってない事をヤンは実践しているだけ。 ヤンの葡萄を食べてみると決して超完熟していない。酸も残っている。マチュリテー・フェノリックと呼ばれるポリフェノールの熟度は高い。まさに真っ黒に色づいているピノノワールだ。酸が残っているということは糖度も強すぎることなくミネラル感もあるのだろう。 ヤン・ドリューのお爺さんは葡萄栽培、ワイン醸造をやっていた。お爺さんの影響を多く受けて育った。お爺さんがやっていたことは正に自然派ワイン造りだった。ヤンのワインに賭ける情熱を評価して村の年輩者から『俺の葡萄園でワインを造ってくれ』と頼まれている。村一番の樹齢古く、ミクロクリマと土壌条件がよい畑だ。ヤンの情熱が村の年輩者に通じたのだろう。 ヤンの初リリース10年が樽の中でまだ熟成している。シャルドネ、アリゴテ・ムスカッテという2種類の白ワイン、ミネラリーで真っ直ぐなワインだ。、最初の赤はまだやや硬かったが、ヴィリエール・ラ・ファイエ村の畑のピノ・ノワールは抜群に潮っぽくミネラルと昆布だしのような旨味。 ヤンのヴィリエール・ラ・ファイエ村のピノ・ノワールは驚くべき美味しさだ。ミネラル中心の果実味、エレガントでグイグイいける心地よい軽めのワイン。そして古木VVは2樽しかないけどニュイ・サンジョルジュを思わせる構成のしっかりしたザ・ブルゴーニュタイプのテロワールワインがある。 ブルゴーニュの大型新人ヤンは多くの自然派の作り手に愛されている。ロックでパカレのあと醸造を担当していたニコラ・テスタやブルイのジャンクロード・ラパリュ、マコンのジュリアン・ギヨなどと深く付き合っている。久々に出現したバガンデーの大型新人を応援したい。

20
Août

アルデッシュ(ローヌ地方)自然派ワイン夏の宴

アルデッシュ自然派ワイン祭り アルデッシュ地方はフランスで最も美しい地方の一つに挙げられる。ローヌ河の右岸に位置する。 アルデッシュと云えば、自然派ワイン大御所のMAZELマゼルのジェラールがいる。そして、中堅的存在になったDOMAINE LES CLAPASドメーヌ・レクラパスのジェロームがいる。第1回目の昨年はマゼルでやった。今年の第2回目はジェロームが中心になって、レ・クラパスの醸造元の敷地に巨大テントを張って夜の食事会の為に準備した。テースティングは青空のもと外で朝10:30から開催された。 自然派ワインが急増中 ジョセリヌ・マゼルとステファニ・レクラパス フランス中の地方で、自然派が急増している。自然派の新旧が一緒になって自然派を盛り上げている。もう自然派という言葉を使う必要がないほどに広まっている。このローヌ地方ではワイン農協がバタバタ倒産している。当たり前のワインが売れなくなっている。飲食するものに対するトレサビリテーへの関心がますます強くなっている。自然派が急増するのは理解できる。 自然派ワインの蔵元の明るさと親しみやすさ 元ワイン農協の農家が世代交代の時期に新世代の若者達が 自然派ワインを造りだす傾向がますます多くなってきている。しかもジェラールなど熟練者は惜しみなく若者への援助や技術指導をしている。こんな会での情報交換が新規の挑戦者や若者達に勇気と安心感を与えている。 アルデッシュ自然派祭に400から500人が集まった。 10時半から始まって、お昼は仕出し屋さん(ジェラールの村のレストラン)お昼は外にテーブルを出して20ヨーロの定食、ワインは勿論、出店ワイナリーの自然派ワイン100%。出店ワイナリーはアルデッシュ地方とオヴェルニュ地方の16社、、他の地方からも遊びに来ている醸造元をいれれば30社ほどの自然派ワイナリーが来ていた。 訪問者は私のような海外向けの輸出者・輸入者、フランス中のワイン屋、レストラン業者、愛好家、バカンスの時期だけにフランス中から集まってきました。 温度の27度前後の大変気持ちが良い気候だった。豚の丸焼きを5頭を一日中かけてじっくり炭焼き、炭も引き抜いた葡萄木を焼いて作ったもの。最高に美味しい風味がでる。田舎でなければできない祭だ。 このような自然派ワイン祭りはマルセル・ラピエールが20年前よりフランス革命日の7月14日に毎年開催されている。毎年500人近い人たちが集まってくる。この会は超有名になっている。私も毎年参加している。やはり5匹の豚を丸焼きにする。3日間かけて自然派に関わる人達が集まってくる。こんな自然派祭がこのアルデッシュで始まったことに無上の喜びを感じる。このアルデッシュにはジュル・ショヴェ先生の直弟子であるジャック・ネオポールも住んでいる。 ここで始まったのは偶然ではないだろう。 お昼を食べ終わってからは、木陰で昼寝をする人、延々と試飲を続ける人、醸造元同士で情報交換をする人、私は他の国へ輸出している人達と情報交換をした。癒し系ミュージックの演奏者も入って、南フランスしか聞けない蝉の声を聴きながらの昼寝は最高だ。 なんて心地よいひと時なんだろう!!時間が止まったようなひと時だった。世の喧騒から離れて、気の合った人達と大好きな自然派ワインを飲みながらの瞬間は格別なものだ。夜は巨大テントの中で大フィーバーだ。 こんな素晴らしい人達がいました。 MAZEL マゼルのジェラール・ウストリック 一見すると岡本太郎に似ているジェラールは本当に愛すべき性格の人物だ。純粋で真っ直ぐで、人情熱い暖かい性格だ。近所の若者達を惜しみなく援助している。畑まで与えて自然派ワイン造りを指導している。彼にはジャック・ネオポールが近所にいる。時々顔を出してくれるようだ。始めた当初はよく教えを受けていた。ジュル・ショヴェ仕込みの自然派ワインを知りたければ、このマゼルのワインは絶対にはずせない。自然派の原点と云って良い。 今日の祭を主催してくれたLES CLAPASレ・クラパスのジェローム・ジュレ 質実剛健、ジェロームに浮いたところが全くない。決めたこと着々とジックリと進めていくタイプの性格だ。自然派ワイン造りを始めた時も、いきなりSO2を添加しないような造りを恥じなかった。試作を何年もかけて実行して、自分が確信もてるようになってから世に出した。こんな実直な彼の性格が認められて、ヴィルヌフ・ベルグ村が所有する16世紀には有名だった山の段々畑、フィロキセラ害虫より野生化していた畑を再生するように村役場より依頼があり現在再生中である。5年前、フィリップ・ジャンボンと日本に来日した。当時はまだ初めてそう時間がたっていなかった。今はフランスでも外せない重要なポジション評価を得ている。 MAUPERTUIS モーペルチュイのジャン 今は幻となってしまったオヴェルニュ地方のドメーヌ・ペイラのメンバーだった人物だ。ペイラが人気絶頂の中、消滅せざるをえない状況となって、ジャンは自分独自の醸造元を打ち立てた。優しいタッチのワインの性格はペイラに似ている。ジャンの優しい性格がワインに反映されていて、自然派独特の優しい果実味とオヴェルニュ地方の優しい太陽らしい低アルコールの心地良さは他の地域では決して味わえないタッチである。今ではペイラ時代と同じくらい超人気ワイン蔵となってしまった。 ROLS ロール フランスの中心部オヴェルニュ地方からさらに南に下がってミロー橋の手前を大西洋側にちょっと移動したところにある。西南部地方にはいるアヴェイロンでは珍しい自然派ワイン。シャルドネ、シラー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー品種などが植えられている。赤は実に柔らかなタンニンとホワッとした優しさ、軽めのアルコールと心地よい酸がフレッシュで良い。 NICOLAS CARMARNS ニコラ・カルマラン 元パリで自然派ワインのビストロ経営していたニコラ。お祖父さんの実家がアヴェロン県にあった。オーリャックにも近く、フランスでは最も寒い地区の一つでもある。子供の頃から夏休みになるとお祖父さんの家に来て遊んでいた。お祖父さんから『この村には昔葡萄園がいっぱいあったんだ。』という話を聞いていた。自分でワインビストロを経営していて、自然派の醸造家との知り合いが増えた。フィリップ・パカレ、マルセル・ラピエール、エリック・プフェーリング(ラングロール)2007よりパリの生活を終わりしして、この地に移り、ワイン造りに専念している。除梗なしのセミ・MC醸造で完全自然派タイプ。 その他こんな醸造家が来ていました。 ムーレシップのアランとル・ブー・ド・モンドのエドワード グリオットのパトリック マス・リビアンのエレーヌ こんな人達も参加していました。 リヨンの石田さん 在仏日本人で自然派ワインを語る時、この人を外しては語れない存在。マルセル・ラピエールとは家族の付き合いをしていた。自然派醸造家に愛されている名シェフ。 パリのヴェール・ヴォレのソムリエのリョウさん夫妻 パリで自然派ワインを語らせたら右にでる人はいません。控えめで実直な人。多くのパリジャンに愛されている。 アルデッシュ真夏の夜の祭典 半日かけて焼き続けた豚5頭が食べごろに焼けてきました。ジェロームが先頭を切って豚の解体を始めました。皆待ちきれずテントの中では飲み会がはじまっている。 石田さんは毎年、ラピエールの自然派祭りの際、豚の解体を担当している。ほとんど食べている時間がない。今夜は飲んで食べる側に身を置いた。今夜はゆっくり飲みましょう! よく飲んで!よく食べて!よく楽しむ!自然派ワイン大好き人間400人が集まった。ワインは各醸造元が提供してくれた。みんな楽しく飲ん、食べて、最後は音楽が入ってダンスが始まった。自然派とは人生を楽しむことだ!ますます自然派が増えていく。地球にとっても、飲む人間にとっても幸せなことだ。

15
Août

ブルゴーニュの大物自然派生産者にも引けを取らない新星登場!!!

ブルゴーニュの大物自然派生産者にも引けを取らない新星登場!!! DOMAINE PICATIER ドメーヌ・ピカティエ レ・クラパスでのお祭りの翌日は、ローヌ・アルプ地方、ロワール県(42)、サン・タオン・ル・ヴュ[Saint Haon Le Vieux (42370)]のドメーヌ・デュ・ピカティエ(Domaine du Picatier)を初訪問。クリストフとジェラルディーヌが温かく迎えてくれた。ドメーヌ自体は何年もの間生産者が替わりながらも存在してきたが、2007年に2人が買い取ったドメーヌである。ドメーヌを取り巻く自然環境、生活環境に大いに魅了され、彼らが自らのドメーヌを立ち上げることを決心してから場所選びに2年の歳月を費やした末にようやくこの地を選んだのであった。もともとクレルモン・フェランで景観整備の勉強をしていた2人がワインの道に入ったのは、ジェラルディーヌの仕事がきっかけで1999年にブルゴーニュへ引越したことに始まる。クリストフはコート・シャロネーズのビュクシー(Buxy)協同組合にブドウを売るブドウ農家の下で働いている間にワイン造りに興味を持ち始めた。ボーヌの学校で醸造を学びながら、7年間ポマールのドメーヌ・ラエ(Domaine Lahaye)で畑作業、醸造、瓶詰めまで全て行っていた。ある日、丁寧な畑仕事、天然酵母の賜物である率直、ピュアで自然なワインを親友に飲ませてもらって以来、徐々に自然なワイン造りに対する情熱がわいてきた。ドミニク・ドゥランとの出会いも決定的だった。ドミニクからビオディナミ栽培について多くのことを教わった。そして、自分達のワインを造って新しい人生を楽しみたい!と言う思いが強くなっていったのだった。「ワインへのパッションが私達の血を巡るようになり、自分達のワイン造りをして新しい人生を踏み出したいという欲求に抗うことができなくなったんだよ!(La Passion du vin se répand dans nos veines et difficile de résister à l’envie de s’installer ensemble et de commencer une nouvelle vie!)」というクリストフの言葉が印象的である。 ドメーヌの概要 ローヌ・アルプ地方、ロワール県[Loire(42)]のオーベルニュ地方、ブルゴーニュ地方との境界にドメーヌは位置している。南はサン・ジョゼフとコンドリウの畑、西はコート・デュ・フォレズの畑、東にはボージョレの畑、そして北にはコート・ロアネーズの畑に囲まれている。標高は400m。栽培面積は2007年当初は、7ha(ガメイ 5 ha + シャルドネ 1 ha + ピノ・ノワール 1 ha)だったが、2009年には、新たに3品種(ヴィオニエ 0.60 ha + ルサンヌ 0.30 ha + アリゴテ […]

14
Août

アルデッシュとオーヴェルニュの人気生産者が集結!

今年もアルデッシュでの試飲会’La Nature a horreur du vide’の季節がやってきた。今年の会場は、自然派ワインに対するパッションが溢れるジェロームのドメーヌ、レ・クラパス(Les Clapas)だ。  今年は、主催者であるジェロームに多大なる影響を与えたジェラールのドメーヌ、ル・マゼル(Le MAZEL)、アヴェロン、オーヴェルニュを代表する生産者たち、ニコラ・カルマラン(NicolasI CARMARANS)、ジャン・モペルテュイ(Jean MAUPERTUIS)、パトリック・ロルズ(Patrick ROLS)をはじめとして、今大人気の14生産者が集まった。 良く晴れてはいるが、日差しはさほど強くない快適な天気の下で開催されたこのイヴェントは、ヴァカンスど真ん中の時期だけに、「試飲会」というよりも「お祭り」と呼んだ方がいいかもしれない。会場脇では、既に午前中から、夜の宴に向けた準備が着々と進められているのであった。 レ・クラパス(Les Clapas) 2006年に独立してから5年で早くもアルデッシュの地で今回のような大規模な試飲会を開催できるほどのジェロームの人望、情熱は相当なものだ。  この日は、以下の3キュヴェを試飲することができた。 ・パ・サ・パ(Pas à Pas) 2010 (2009は瓶詰めがまだ) 品種:カリニャン70% アリカント25% グルナッシュ5% 土地:粘土質、石灰質、0,6ha 樹齢:カリニャン55年、 アリカントゥ35年 生産量:45hl/ha、手摘み 醸造・熟成:  除梗したブドウを5000リットルのステンレスタンクで18-25度で15日間醸造。ステンレスタンクで数月間熟成。SO2無添加、コラージュ無、フィルター使用無。 ・ラブリ(L’Abrie) 2010 (11月以降、出荷可能) 品種:カベルネ・ソーヴィニョン100% 土地:粘土質、石灰質、0,75ha 樹齢:34年 生産量:35hl/ha、手摘み 醸造・熟成:  除梗したブドウをステンレスタンクに入れ、果汁を抜き取って15日間醸造。ステンレスタンクで6-7ヶ月熟成後、樽で5ヶ月間熟成。SO2無添加、コラージュ無、フィルター使用無。 ・オン・ナヴァン・ドゥットゥ(En Avant Doute) 2010 品種:グルナッシュ100% 土地:粘土質、石灰質、丘陵、350-380m 樹齢:30年 生産量:30hl/ha、手摘み 醸造・熟成:  除梗したブドウをステンレスタンクで3週間醸造。その後、瓶詰めまで澱と共に6ヶ月間熟成。SO2無添加、コラージュ無、フィルター使用無。 ル・マゼル(Le MAZEL) 自然派の元祖、ジュール・ショヴェ先生の直弟子の一人、ジャック・ネオポール氏に教えを受けたジェラールのワインは、コクがありながらもスイスイ飲めて、何の料理でも合わせやすい万能選手!昼食の時間とちょうど重なったので、試飲ではなく、たっぷり注いでもらって、テリーヌ、タジンと一緒にじっくり味わった。 ・ブリアン(Briand) 2010 […]

1
Août

日本とフランスを繋ぐ7000本のワイン WINE BONDS -ワインの絆-

日本の被災地のことを想うフランスの生産者の気持ちがいっぱい詰まった『東北応援大ワインパーティー』開催!!! 8月28日(日)にBMO(山田恭路社長)が運営するWINE BONDS主催の東北応援イヴェントが開催されます。フランス各地41蔵元からの熱い気持ちが詰まったワインがようやくみなさんの元に届きます。8月28日に向けて、7月31日付『読売新聞 全国版』でも紹介され、次第に盛り上がってますよ。詳しくは、下記のご案内にて。  なお、Club Passion du Vinでは、ツイッター(@ClubPassionVin)でもフランス各地からの新鮮な情報を写真と共にお届けしています。東北応援大ワインパーティの日本・フランス同時乾杯もツイッターで実況中継予定です。どうぞお見逃し無く!!! *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 41蔵7,000本の義援ワインによる熱い絆キャラバン! WINE BONDS ワインバンズ http://www.wine-bonds.com/ 『8/28東北応援大ワインパーティー』が決定! ●日時  8月28日(日) 17:00~21:00   ●会費  4,000円 〔ロゴ入りグラス、1,000円分飲食券込〕    ●チケット発売  WEB上スタートしています! ●会場  品川 THE GRAND HALL       http://www.tg-hall.com/contact/       品川駅南口 徒歩3分 ●内容  41蔵のワイン出展!       飲食店が出店!       被災地写真展!        音楽!       義援ワイン販売!       トークショー       フランスとのネット中継!  ワインバンズホームページで随時更新中! フェイスブック ファンページ開設しました! ワインバンズ で検索! http://www.facebook.com/pages/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%BA/194335290615908 いいね!を押して下さい。 ツイッター フォローして下さい! WineBonds(ワインバンズ)で検索! http://twitter.com/intent/user?screen_name=WineBonds *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-