16
Mar

LE VIN DE MES AMIS ル・ヴァン・ド・メザミ試飲会

南フランスのモンペリエの街でVINI SUDヴィニ・シュードという大試飲会が開始されている。二日目の2月23日はVINI SUD会場ではなく、モンペリエ郊外CASTELNAU LE LEZで自然派ワイン試飲会“LE VIN DE MES AMIS”に参加。 主催はミネルヴォワのスローフード協会の会長でもある女性シャルロット・セナさんだ。シャルロットはジャン・バティスト・セナ醸造元の奥さんでもある。日本へも一度行ったことがある。天才的な飛んだ性格のジャン・バティストを後ろからそっと支えている良妻賢母の典型的な心が大きな女性だ。3人の子供の母でもある。私との付き合いも10年を超えた。残念ながら日本向け輸出はあまり伸びていないのが心苦しい。彼らのワインに合う日本業者をうまくマリアージさせてあげていない。ちょっと心が痛い。でも逢うとニコと穏やかな笑顔で迎えてくれる。 シャルロット・セナ この試飲会は過去3年間、MAUGUIO村で行われていた。グループ名はLES VIGNERONS DE VINUM NOSTRUMレ・ヴィニョロン・ド・ヴィニュム・ノストラムと呼んでいた。今回から名もLE VIN DES AMISと改めて試飲会場も醸造所兼リラックス・ホテル経営のDOMAINE DE VERCHANTドメーヌ・ヴェルシャンに移動。 約50社の自然派醸造元がフランス中から集まった。マルセル・ラピエールやジャン・フォワラールなど古参自然派からカトリーヌ・ブルトンやティエリー・プゼラなど中堅、そして、その後に続くマキシム・マニョン、クリストフ・パカレ、フィリップ・ヴァレットなども参加。多数の新人自然派も参加。 **出展ワインの紹介** *天才肌の凝り性JEAN― BAPTISTE  SENAT ジャン・バティスト・セナ パリジャンの彼がお爺さんが所有していた葡萄園を引き継いでから、もう10年以上が過ぎた。平地にあった畑を売って、敢えて困難な山の斜面の畑を開拓した。自然な栽培の効果がやっとワインに出てきた。醸造方法も試行錯誤の結果やっと自分のスタイルが確立してきた感じだ。 1-ARBALETE アルバレット09赤 軽めの綺麗なルビーに果実味が濃縮されている。実に心地よい果実味だ。爽やかな赤の中にセナ独特のミネラルもしっかり存在している。ここが単なる軽いワインと違う、自然栽培のお陰。グイグイ飲めてしまう。 2-MAIS OU EST DONC ORNCAR メ・ウ・エ・ドンク・オルニカール09 赤 グルナッシュ、ムールヴェードル、サンソーなど 南の品種を除梗なしでマセラッションカルボで造った果実味の爆発だ。黒オリーブの風味やムールヴェードルの心地よい軽めタンニ ンがこのワインのオリジナルなところだ。グイグイ飲めてしまう! 3-LA NINE ラ・ニーヌ08 赤 ローヴもやや濃目だ。タンニンは柔らかい。濃縮感のある果実味。 旨味も乗っている。荒さは全く感じられない。このへんが今までとは違う上品さだ。軽い樽風味も感じられる。 4-BOIS DES MERVEILLES ボワ・ド・メイヴェイユ 08 このワインがジャン・バティストが精魂込めて、造り続けているワインだ。 この乾燥したミネルヴォワの山斜面で、水分を必要とするムールヴェードル品種にかける彼のことを人は、“マゾシスト”では?と云う。その困難な事に挑戦して10年、2008年産は今までとは、全く違う。濃すぎたタンニンに粗さがみられたのが、優しいミネラル感が全体を柔らかく感じさせている。ただ濃いワインは卒業だ。細かいタンニンを味わってほしい。 SENATの日本での問合せは、CPV 03-5565-5880 竹下 *南仏コルビエールでボジョレを造ると、云って南下したMAXIME MAGNONマキシム・マニョン 愛される人柄、柔和は人当たり、人の良さは並みはずれている。その風貌からは想像もできない意志の強さを持っている。過酷な自然環境のコルビエールでよそ者がワイン造りをやるのは、簡単なことではない。そんなマキシムも昨年、一児の父になった。ワインも09年産は彼の目指す果実味豊富なボジョレ・ブルゴーニュタイプのワインにグット近づいた。彼も風雪10年の歳月が流れ、10年間の自然栽培のお陰で根っこが地中深く伸び。素晴らしい酸とミネラル感がワインにフレッシュさを与えてくれるようにになった。 ボジョレを超えてブルゴーニュに近いフィネスを備える域に達してきた。コルビエールに移った当時から応援している私にとって、彼の成功は心から嬉しいことである。  1―LA DEMARRANTE […]

16
Mar

フィリップ・テッシエの夕べ in 名古屋

CPVイヴェント『ルクレアシオン』とVINI JAPONのために、ロワール地方シュヴェルニーからフィリップ・テッシエがやって来た。ルクレアシオンとVINI JAPONのことは既にアップしましたので、今回は名古屋でのソワレをご紹介しましょう! 今夜の会場は、閑静な住宅街に佇むフ「ル・ビストロ・ルバーブ」さんです。 この夜は、酒販店関係の方が半分くらいと愛好家の方たち、総勢17人位でした。 食事会は、テッシエのクレマン・ド・ロワールで和やかにスタート。 ワインに合わせて料理も登場! パテ入り盛り合わせサラダ          クール・シュヴェルニーがよく合う 鴨のステーキ          シュヴェルニー・ルージュ“ル・ポアン・ド・ジュール”とバッチリ! 自然派のワインは時として還元していたりしてサービスに気を遣う必要がありますが、テッシエのワインはとても安定していて、難しいこと言わずいつでも楽しく飲めるワインです!テッシエと一緒にいると、いつでもにこやかで彼の優しい人柄がほのぼのと感じられます。まさに彼のワインは彼の性格そのもの、とても親しみある味わいです。爽やかで心地よい香り、丸みのある口当たりで深い味わいがあります。 それもそのはず、栽培はビオで自然! 畑はご覧の通りとっても元気- ぶどうもご覧のとおりよく熟して健全 パーティも最高潮! ワインショップ 「ペシコ」の与語さんとお友達 ワインショップ 「アン・ヴェロ」の大岩さん、 テッシエと意気投合! 愛好家のお客様と テッシエのワインを輸入頂いているインポーター「ディオニー」の前田社長さんも、何やらテッシエと怪しげな関係に・・・ サービスしてくれたのは加藤さん。 加藤さんのフレンドリーなサービスが楽しいときを演出してくれました 入口の壁にはテッシエのサインが・・・ レストランにお越しの際には是非探してみてください! <テッシエのワインのお問合せ> ディオニー株式会社(輸入元) 京都市伏見区奈良屋町408-1 TEL. 075-622-0850 <テッシエのワインが買える店> ペシコ  名古屋市名東区照が丘21 TEL. 052-777-5778 ワイン商アン・ヴェロ(泉屋) 名古屋市緑区鳴海町作町27-2 TEL. 052-621-0027 <テッシエのワインが飲める店> ル・ビストロ・ルバーブ  名古屋市千種区田代町字四観音道116-11 TEL. 052-784-8166

16
Mar

Cave Augé でジュラ・サヴォア・アルザスワインの試飲会!

ルンルン気分で今日は(今日も?!)美味しいワインを頂いてきます! 相変わらず今日も人がいっぱい・・・ Cave Augé 116 Boulevard Haussmann 75008 Paris TEL : 01 45 22 16 97 Metro : St Augustin (9番線) 何でもあります!パリで一番人気の自然派ワイン屋さん! Domaine Stéphane Tissot (Jura)*ドメーヌ・ステファン・ティソ(ジュラ) 今日は私のほうからあの例のフレーズを! 『人生は楽しいか?』と聞いたらステファンは・・・ 『あれ?!聞いたことあるセリフだぞ・・・?!とりあえず飲んでみて!』と早速試飲開始! Graviers 2007*グラビエ2007はシャルドネ100%。 砂利質のテロワールから生まれたこのワインはとてもミネラルでキリッとした酸味が強い!長く残る後味はとにかく複雑でフレッシュ! Barberon 2007*バルブロン2007 粘土質の地質で育てられたシャルドネを使用。先ほどのワインとは全然違う!フレッシュ感はあるのだけれども、もっとドライ・フルーツの香りが強く、スパイシー。 Tour de Curon*ツール・ド・キュロン シャルドネ100%。 酸味とフルーツジャムの香りがとても綺麗なバランスを与え、最後に少し残る苦味がまた最高!飲んでいるとダンダンと何かつまみたくなる、唾が出てくる美味しいワインです! Singulier 2007*サンギュリエ2007 トルソー100%。 優しくまろやかな口当たり・・そして爽やかさもあり、とても飲みやすいワイン。 2007年はとても綺麗な年。甘みが濃縮されていながらも、フレッシュ感があり、最高なヴィンテージです! Barberon 2008*バルブロン2008 ピノ・ノワール。 滑らかで気持良い喉越しが印象的。最後には蕩けたタンニンとスパイシーな苦さが混ざって・・・美味しい~! Arbois Traminer 2008*アルボワ・トラミナー2008 今日飲んだ中でも一番複雑な香りがするワイン。。お花の香り、アブリコットやハチミツの甘い口当たり、そして最後はスパイシー・・・という、とても奥深い一品。でもこのフルーティーさは誰にも真似できません!! そしてそして最後には私が大好きな甘口ワインの Spirale*スピラルとPMG。甘口なんだけど、綺麗なさわやか感があるので全然重くない!これだったら何杯でも飲んでしまえる、お勧めワインです! […]

15
Mar

ロワール自然派生産者 弾丸ツアー FUJIMARU編(1日目)

まだ寒い2月の上旬。関西自然派然派ワイン軍団、ナジャの米沢さん、ワインショップFUJIMARUの藤丸さんをはじめとするロワール横断弾丸ツアーを開催した。 L’Ange Vin への訪問は、すでにホームページにもアップしたが、今回の訪問は、もちろん、それだけではない。ロワールのミュスカデからサンセールまで横断走破した弾丸ツアーであった。 2月4日AM5:00 まだ真っ暗なパリを出発。前夜、レストランで遅くまで食事をしていた、関西自然派ワイン軍団のリーダー、藤丸さん、ナジャの米沢さん、マツケン食堂松本さん、小原さん、うずら屋の宮本さん、そして独立開店前の徳大寺さんたちには、ホテルに戻って、マバタキをしたら、さあ、出発! というような、出発からハードな旅となった。パリからナントまで約500km、高速を使って4時間、一路、ミュスカデの偉大で謙虚な生産者、セネシャリエールに向かった。 **Domaine de la Senechaliere** この時期のフランスの日の出は遅い。8時でも、まだ暗い。 到着時間の9時前頃から、やっと陽が昇り、朝焼けの中のすがすがしい訪問となった。 ドメ―ヌに着くと、すでにぶどう畑の中を 興味深そうに歩きまわっているマルク・ぺノさんがいた。 たかがミュスカデ、されど、このミュスカデは、そこんじょそこらのミュスカデと違うのは周知の事実。 シスト質の岩盤と粘土質も混ざる土壌、その下は、ミカシストといわれる、とても硬い岩盤で、もともとは太古の昔、この辺は、ヨーロッパの中でも相当標高の高い山岳地帯だったそうである。 ぶどう畑を歩くと、石英や、火打石などが、多く転がっていて、ミネラル感あふれるワインの根源が理解できる。 また、除草剤や化学肥料を使わない、ぶどう畑は、活き活きしており、なんと70種類の違う植物が共生しているという。 ワインの品質などとは関係なく、他の理由で一度は倒産してしまったドメ―ヌが、日本の熱烈的なファン達のおかげで、今、また再起を始めている。 2009年は、収穫量は少なかったが、とても熟度の高いぶどうが収穫できたという。 通常のこの地区の生産者は、早めに収穫をして、酸を残し補糖をしてアルコールを上げるなどするが、なんと彼の2009年のフォールブランシュの糖度は11.5度になったという。この熟度とミネラル、これがセネシャリエールの持ち味である。 2009年のFolle Branche、Boheme、Miss Terre、Nuitageをタンクから試飲したが、Folle Brancheは、とてもアロマテックで、チャーミングな脂質を持っていた。 Bohemeは、まだ全て発酵が終らず、残糖が10グラムあった。工業的な造りでは、通常3週間ほどで終わるアルコール発酵であるが、ここでは、自然酵母でゆっくりと6カ月かけて発酵を行うのである。このいろんな自然酵母の動き、時間をかけた無理のない発酵が、セネシャリエールの優しい味わいとなるのである。 Miss Terreは、さすが樹齢が古いミュスカデのぶどうらしく、感熟度を感じる凝縮、素晴らしい!2009年の収穫量はたった20hl/haだという。 Nuitageは、あまりアロマの無いミュスカデというぶどう品種から、ぶどうの皮にある旨みを最大限引き出したワイン。 ガスも残っており、それがフレッシュ感を与える。旨い。。。  まだビン詰めしていない2009年だが、日本入荷が待ち遠しい! そのほか、ビン詰めをしている2007年ヴィンテージ、なんとChapeau Melonの初インテージ2001年も試飲させてくれた。 カラフェをして飲んだが、心地よい酸化傾向の香りに、ミネラル感、熟度が高く、厚みもあり、素晴らしいワインであった。ありがとう!マルク・ぺノ !!!あまりに商売気のないそのよどみのない瞳、ピュアな姿、ワイン造りにかける情熱に全員が感動した。 大半の時間をぶどう畑で過ごし、冷え切った身体だったが、温かいマルク・ぺノの受け入れと、ナチュラルなワインが、身体をほっとさせてくれた。 そして、ミュスカデに分かれを告げ、次は、アンジュの生き方も、ワインも超自然派、レ・グリオットに向かった。今日は、3軒の訪問なのだ。急がねば。。。。 **Les Griottes** 午後1時にグリオット到着。 セバスチャンとパトリックが笑顔で迎えてくれた。 1月末から、サロン・ド・ロワールや、ディブ・ボテイユなど試飲会ラッシュであったが、彼らはどの試飲会にも参加せず、ヨーロッパ各国から試飲会にきたお客を、全員自宅で、食事を食べながら歓待したそうである。人ごみ溢れる試飲会のブースで試飲はできても、ちゃんと話はできない、だから自宅で、食事をしながら、ワインを飲みながらコミニケーションを取ることが大切なんだとパトリック。 これがグリオットスタイルというわけだ。 そして、今回、日本人グループの到着ということで、この自宅イベントの最終顧客として迎えられたわけだ。 この日のランチの食材は、全てこの村周辺で取れたもの。しかも有機栽培。この村では、村長自ら、日本でいう地産地消の活動に熱心で、地元の人間も、出来得る限り自分達の地区で採れた野菜、果物や、地元の小麦で作ったパンを食べるようにしているという。 ワインは、もちろんの事である。  ということで、今日のランチは、地元で採れたニンジンのサラダ、地元で採れたねぎをハムでまいてグラタン風にしたもの、付けわせは、ソバの実。   いやあ全てが素朴で美味い。 みんなが地元の物を食べることによって、地元にお金が回るし、野菜はじめ、自然栽培にてワインを造る生産者のワインを飲むことによって、環境も守れる、だから、みんなもっと、もっと自然派ワインを飲まなくていけないと、パトリックは熱弁をふるっていた。  ヴォルヴィックを1本買うと、アフリカの砂漠地帯に井戸が、というようなプロモーションもあったが、自然派ワインを飲むことで、環境を守ることに協力できるんだということである。 なるほど。 ワインは、できたばかりのムーサイヨン、グリオット2007、2008を飲んだが、ムーサイヨンは、例年よりミネラル感が多く、かついつものごとくナチュラル、グリオットは、2007年も美味いが、2008年は、果実味あふれ、かつエレガントで美味い !!! アペリティフに他の生産者の作ったシュナンのペティヤンも飲んだ!!(写真右端) いつでもどこでも仲良しパトリック&セバスチャンコンビ ここは、ワインはもちろん、人間がナチュラルな蔵元である。一緒にいると、自分も家族の一員になったような気がする、このグリオットワールドのファンがいたるところにいるわけである。 グリオットのワインのお問い合わせは、 オリゾン事務局     TEL :03-5565-5884 有限会社クロスロード  TEL:03-3352-0911 […]

9
Mar

宮崎のイケテルワインショップ!

小雨振るなか、宮崎のお勧めワインショップに行って来ました! 東京はまだ寒いけど、南国宮崎は雨が降っていても全く寒くないですね。 フェニックスの並木を越え、まず訪問したのは”Wine Style WINO”さんです。 デリカテッセンや焼きたてのパンなど美味しい食べ物を販売している”LADISH”さんなどが入るお洒落なショッピングセンターの中に、”WINO”さんはあります。 ガラス張りの建物にデコレーションされたボトルがぶる下がっているのが何ともお洒落。店内はゆったりと什器が配置され、気持ちよく買い物が出来ます。 店内を見ると商品はほぼ全てワイン!九州広しと言えども、これだけワインに、しかもほぼ自然派ワインに特化したワインショップはないのではないでしょうか?店長の佐藤さん、仕入れ担当の清田さんの思いが感じられます。 一押しのワインは、メゾン・ブリュレのヴォリュビリス! お店に入ってすぐ目に飛び込んでくるのがこのワインです。 造り手のミッシェル・オジェが自然なワインを気軽に楽しんでもらいたいとの願いから特別に造ったワインです! 清田さんもこのワインに惚れ込み、昨年このワインを沢山のお客様にご紹介し、沢山のメゾン・ブリュレ ファンが出来ました。 もうひとつ清田さんのお勧めはこれ! クロ・シギエです。渋いところ突いてるな~!これ、カオールのワインなんですが、普通に出回っているカオールとは全く別物!カオールはイギリスでブラックワインなどと呼ばれるほど色が濃く、黒いのでこのように呼ばれるようになりましたが、昔ながら(というのは戦前のこと)のワイン造りを今でも行っているこの造り手は、過度な抽出などせず、テロワールをそのまま生かした造りをしております。 よくカオールのワインには海苔のような香りがありますが、このワインもヨードっぽい香りと、さらにイグサのような特徴的な香りがあります。万人受けはしないかもしれませんが、結構このワインのファンになる方がいらっしゃいます!しかも価格が手頃。毎日とは言わないまでもたまに飲みたくなるワインですね! 清田さんはフランスのブザンソンのワインショップで働いていたとき、このワインを沢山売っていたそうです! 清田さん、日本でもよろしくお願いしますネ! さて、もうひとつお勧めのお店がこちら。 スーパーマーケットなのですが、ただのスーパーではありません。パカレやラピエールのマグナムまでバンバン売ってしまう、驚きの高級スーパー“フーデリー”さんです。 今日訪問したのは、昨年の5月にオープンしたばかりの青葉店。旗艦店の霧島店から抜擢され移動した城村さんが、素晴らしい売り場をつくっております。 なな何と、ドミニク・ドゥランのポマール、シャトー・ジャン・フォーなども買えちゃうのですね! “フーデリー”恐るべしです! あと、宮崎に素晴らしいワインバーを発見しました! “HANA”さんです。フーデリーのワイン責任者、理恵さんにご案内いただきました。 しかもびっくり、“HANA”さんのオーナー高橋さんは、以前東京・恵比寿のワインショップ“LA VINEE”さんでお世話になっていた方でした!こんなところで再会できるとは、うれしいですね~。しばし感動・・・ 今宵も、美味しいワインとともに宮崎の夜も更けていくのでありました <ショップデータ> Wine Styke WINO:宮崎市大橋1-164 yb3 TEL.0985-24-5577 フーデリー青葉店 :宮崎市宮崎駅東3-12-6 TEL.0985-73-8833 Wine Bar HANA :宮崎市中央通7-30 川崎ビル1F TEL.0985-38-8787

8
Mar

おまけ・・・Salon des Vins de Loire*サロン・デ・ヴァン・デ・ロワール

私達が自然派ワインの試飲会に行っている間、隣では大きなロワール地方限定の試飲会が開かれていました! ここで会ったのは・・・・ Domaine de la Lunotte*ドメーヌ・ド・ラ・リュノットChristophe Foucher*クリストフ・フシェさん *レ・プチット・ヴィーニュ2008(白) ソビニョン品種 キリッとした一口目のアタックが印象的。しかしこの酸味の後のエキゾティック・フルーツの味わいはとても長く残り、最後にはトーストの味わいも少々! シンプルなのに、様々な味が楽しめる、とてもフレッシュなワインです! *レ・プチット・ヴィーニュ2008(赤) ガメイ品種 土とフルーツの香りが綺麗にマッチングして、ジュースのようにグイグイと飲み干してしまう軽いワイン。とりあえずイチゴとしか言えない心地の良いアロマが印象的。最後にはスパイスやコショウの香りもするような・・・ *ル・プランタン2008*Le Printemps 2008 品種:ガメイ・タンチュリエ85%、コット15% とにかくフルーティー!!とても飲みやすく、イチゴなフランボワーズの香りと、最後に感じる酸味が綺麗なバランスを生み出しています!とにかく甘さが広がり、まるでイギリスアメのような美味しさ! Domaine de St Just*ドメーヌ・ド・サン・ジュスト Yves Lambert*イブ・ランベール *クレマン・ブラン シュナン60%、シャルドネ40% アーモンドやくるみ、マリメロの実の香り。喉越しが爽やかで 、繊細な泡が気持いいアペタイザーワイン! *クレマン・ロゼ カベルネ・フラン50%、カベルネ・ソビニョン50% 喉越しが最高なロゼのペティヤン!いちごやフランボワーズの甘い赤フルーツの香りが強く、女の子には絶対お勧めな一品です! Domaine de la Foliette*ドメーヌ・ド・ラ・フォリエット 初めてエリックさんに会ったのですけれども、とても話しやすく穏やか方!ここで試飲したのは: *La Foliette 2009*ラ・フォリエット 花の香りが漂いとても爽やか!綺麗なバランスと、桃のような後味が美味しい! * Muscadet Sévre et Maine sur Lies 09*ミュスカデ・セーブル・エ・メンヌ・シュール・リ よりフルーティーで濃厚な味わい。先ほどのワインに比べたら円やかが増し、骨格もよりしっかりしています。 *Muscadet Vieilles Vignes*ミュスカデ・ヴィエイユ・ヴィーニュ 樹齢50年のブドウを使用して造られたワイン。6ヶ月間のシュール・リ熟成を終え、エキゾティック・フルーツの香りが凄い!ミネラル感、そしてコショウのようなスパイスの味も感じられ、私はとても気に入った一品です!保存タイプ用のワインです。 *Château […]

4
Mar

世界遺産の街・久々のボルドーへ

今日2月18日から1週間の出張だ。来週から始まるVINI SUDヴィニ・シュードの為に南下していく。 今回はボルドー経由で行くことになった。TGVでパリ・モンパルナス駅からボルドーまでノンストップで行く便が3:50にある。3時間でボルドーに着く。 久々のボルドーだ。私にとってボルドーは第2の故郷のようなものだ。24歳から32歳までの6年間、遅めの青春時代を過ごしたところだ。残念ながら最近あまり来る機会が少ない。 私はグランヴァンを一切やっていないからだ。私がやらなくても多くの人達がやっている。私の仕事ではないと思っている。無名で美味しいものを発掘する方が数倍面白いからだ。 ボルドーにも自然派がありますよ! ボルドーには自然派が今のところまだ少ない。しかし最近良いものが出てきた。  このHPでも時々紹介していますが、CH-JEAN FAUX ジャン・フォー、やCH-LES JONQUIERESシャトー・レ・ジョンキエールなどは素晴らしいボルドーワインだ。 よく自然派愛好家や専門家で樽香が付いているだけで、批判する人達がいるけど、それは辞めてもらいたい。 ジャンフォー     ジョンキエール      土壌がしっかり生きていて、自然酵母で発酵させて、SO2の添加も抑えて自然な造りをしているボルドーワインは結構存在している。樽熟成もさせているので当然に樽香はある。これはスタイルの問題で批判すべき対象ではない。勿論、セミ・マセラッション・カルボニック方式の果実味豊かなスタイルも素晴らしいと思う。しかし、そのスタイルしか受付けない自然派は偏狭な自然派と云わざるをえない。かって私はボルドーワインに浸かっていた時代があった。ボルドーワインが一番だと思っていた時期もあった。そして、自然派を知って大ファンになり、果実味をマスクさせる樽香を嫌いになった時期もあった。しかし天と地の力が健全に入った造りであれば立派な自然派であると今は思っている。旨いものは旨い。樽香があってもスーと入っていくことには変わりがない。純な透明感ある果実味は共通している。 19時にボルドーに着いた。明日、久々にメドックに行くつもりだ。駅でレンタカーを借りた。ボルドーでの定宿はグランテアトル(劇場)の横にあるマジェスチックだ。20年来使っているホテルだ。ボルドーのセンターで動きやすく、静かで何より顔馴染みなのが一番気楽でよい。混んでいる時期でもムッシュ・イトウというと何とかしてくれる。 さあ、夕食だ。 5年前にオープンした自然派ワインビストロがボルドーにある。BO BARがある。 ⇒ ボルドーで自然派ワイン・ビストロ第1号 BO BAR ボ・バール もう5年が過ぎたボ・バール ボルドー自然派第1号 ブノワはPARISのヴェール・ヴォレで働いていた。5年前にボルドーに移り、ヴェール・ヴォレスタイルの自然派ビストロを始めた。 酒屋としての機能も備えている。ここでワインを販売もできるようになっている。 何でも最初にやるのは勇気がいるものだ。 油と水ほど違うワインのメッカでの自然派ワインビストロを成功! 私が店に着いた時は満員だった。ボルドー大学の醸造学部の生徒が10名ほどで自然派を楽しんでいた。世の中、変わったものだ。最新技術を学んでいる学生達が自然派に興味を持っていることは素晴らしいことだ。 ボルドーも大きく変わる可能性を秘めている。 ボ・バ-ルに来ればフランス全土のワインが飲める。 しかも、大学では絶対に教材として試飲することがない種類のワインだ。学生達も興味があるのだろ。 ラングロル    ラトー       エリアン・ダロス        ブー・ド・モンド       マゼル ダール・エ・リボ         ジョルジュ・デコンブ        ブルノー・シュラール                                   バカント(エステザルグ) どれも自然派の世界ではスター的存在のワインだ。 昔なら、もし醸造学部の教材で使うとすれば、欠陥ワインの対象として使われるものだろう。 ブノワの話では、時々飲みに来ているとのことである。世の中、自然派への流れは着実に進んでいる。 質問                      サーヴィスのマチュ 伊藤 『ボルドーで他の地方のワイン勧めるとき、ボルドー人の反応はどうだったの?』 ブルノ 『最初は難しかったよ!最初の頃は産地を表示してやっていたんだ。例えばデコンブのワインをボジョレです、って勧めると100パーセント断られたんだ。だから今は一切地方名は名乗らないことにしているんだ。例えばボジョレのデコンブのワインは←LE FRUITE DE BO BAR・ボ・バールの果実!と名付けいる。ボジョレって分らないようにしてある。お客さんは実際に飲んでみて美味しいので喜んで飲んでもらえるんだ!まず、飲んでもらえるかどうか?が大事なことなんだ。自然派ワインは変な先入観なしに飲んでもらえば、ほぼ100%喜んでもらえる自信があるよ!』 […]

4
Mar

どんどん行きます、次はロワールでルネッサンス!

ロワール地方のアンジェの町にあるこの『小屋』の中で、ルネッサンス試飲会がスタートしました!ここは12世紀に建てられ、今では歴史に入る貴重な建物です。 今回も美味しいワインが沢山! Domaine Olivier Cousin*オリビエ・クザン Loire 彼こそキング・オフ・ナチュールです!自然を人一倍愛し、家族とワインがあれば何もいらないと言う逞しい男性。 今回飲んだのは、とてもフルーティーで綺麗なピンク色のRose d’un jour 09*ロゼ・ダン・ジュール、そしてフルーツの香りがとても開いていて飲みやすく、綺麗なタンニンが印象的なAnjou Pur Breton 07*アンジュ・ピュール・ブルトン、そして最後に36ヶ月の樽熟成を終えたとてもエレガントで赤フルーツの後味が長いCousin de Martigné 03*クザン・ド・マルティニェです。 Domaine des Sablonnettes*ドメーヌ・デ・サブロネット Loire このドメーヌのワイン数はとても広い・・・とりあえず、最初に口にしたのは、グイグイと飲みやすいアペタイザーワイン、Le P’tit Blanc 09*ル・プチ・ブラン。そしてスパイスと赤フルーツの美味しさが広がるLes Copains d’Abord 09*レ・コパン・ダボール、甘さと酸味のバランスが綺麗なロゼの貴腐ワインなど・・・このドメーヌにとって2010年はめでたい年です。何故?それは・・・長男も積極的にドメーヌの仕事を手伝い、ドメーヌの一員となり、しかももうすぐお父さんになるのです!本当におめでとうございます! Benoit Courault*ブノワ・クロー Loire 常にレベルアップをしているブノワ・・・毎年より繊細に、より綺麗なワインに!Les Tabeneaux*レ・タブノーは飲みやすく、尚且つ骨格もしっかりしているフルーティーワイン、La Coulée*ラ・クレは熟成されたフルーツとエレガントさが混ざり合い、とても素敵な味わい、そして、Gilbourg*ジルブールは花香りが漂うフレッシュでまろやかなワイン!どれを飲んでも外れは無いお勧めワインです! Domaine Catherine et Pierre Breton*ドメーヌ・カトリーヌ・エ・ピエール・ブルトン Loire 今日はピエールさんだけが出席。ここのワインはとにかく円やかで綺麗な骨格なワインです。 カトリーヌさんの女性的な部分、そしてピエールさんの優しさがワインに出ています!特にLes Perrières*レ・ペリエールは綺麗なタンニン、Trinch*トリンシュはまだ出来たけだったのでプリムールのようなフルーティーな味わい、そしてClos Sénéchal*クロ・セネシャルはより滑らかで綺麗なバランスが印象的でした。 Domaine des Maisons Brûlées*ドメーヌ・デ・メゾン・ブリュレ Béatrice et Michel Augé*ベアトリス・エ・ミシェル・オジェ Loire とても落ち着いているミッシェルさんのワインは彼のように真っ直ぐ。 Poussière […]

3
Mar

九州の自然派ワインの開拓者

守護人・轟さんと大坪さん 九州で自然派ワインを語る時、この2人を抜いて語れない。両人ともいち早く自然派ワインに取り組み、そのパッションと取り組み姿勢には頭の下がる思いだ。 定期的にフランスにも来られれて自分の目で、畑、醸造、人間を見てワインのセレクションをしている。本物の二人だ。 安いワイン一辺倒にシフトを変えていく最近の小売業とは一線を引く人達だ。言葉で云うのは簡単だが実際にやるのとは大違いだ。良い本物のワインは決して安くない。ベラボウに高いこともないけど、殆どの自然派ワインは一般的には無名のワインだ。黙っていては売れない。説明も必要だ。何より必要なのは、お客さんとの信頼関係だ。 客さんから信頼を得るためには、普通の3倍の労力を必要としている。勿論人間的にも信頼されるだけの人物が出来ていなければ人は信頼してくれない。この二人は素晴らしい人格の持ち主だ。 この笑顔を見てください。いい笑顔をしているでしょう! 今日は自然派ワイン大試飲会を福岡で開催した。多くのプロの人達に来て頂きました。夜は2手に分かれて食事会となった。 私はマチュ・ラピエールと一緒だ。クリストフ・パカレはコキーヌさんでソワーレだ。こちらは轟さんのお勧めで素晴らしいレストラン“IMURI”でのソワレだ。轟さんのお仲間レストランの人達と一緒だ。それに長崎組の大坪さん達が乱入した。総勢10名でマチュ・ラピエールを囲んだ。

2
Mar

Welcome to Millésime Bio! ちょっと遅れて…試飲会第2弾!

1月の最週末から2月いっぱいはテスティング・フェアーのラッシュ!! モンペリエに行ったと思ったら次はロワール。そしてまた南仏など、フランスのあちこちで試飲会が沢山開かれています! 今回紹介するのは、自然派ワインのスペシャリストならではの試飲会! 今年は約3000人のプロ達がこのサロンに足を運び、去年に比べ60%もの増加です!もちろん出品者も40%アップ! この試飲会には、このような生産者達がワインを紹介していました~! Domaine Giboulot*ドメーヌ・ジブロ Emmanuel Giboulot*エマニュエル・ジブロ Bourgogne この大きな力強い体から生まれるワインは、彼以上に優しくて上品な味! 丁寧に一品の全てを説明してくれる彼。私のお勧めはTerres Burgondes Rouge*テール・ブルゴンドの赤、後Sous Le Mont*ス・ル・モンです!これはこの間、私も友達と一緒に飲みましたが、皆絶賛で『美味しい~~!』と言ってくれました!赤フルーツとスパイスが綺麗に混ざり、とても飲みやすく優しい味なワインです!しかも色もウットリしてしまうルビー色! 2008年は酸味が特徴的でしたが、2009年はまろやか! Mas de Libian*マス・ド・リビアン Hélène Thibon*エレーヌ・ティボン Rhone セクシーさと上品さを両方持っているエレーヌは、女も男も憧れてしまう存在・・・! 綺麗で長い手から造られた赤ワインのVin de Pétanque*ヴァン・ド・ペタンクは、水のようにサラサラとしていて、飲むと何処かへ行ってしまいそうな喉越しさ・・・ そして白ワインのCave Vinum*カーブ・ヴィヌムはとてもミネラルで永遠と残る後味にビックリ! Domaine des Hautes Terres*ドメーヌ・デ・オート・テール Gilles Azam*ジール・アザム Languedoc まるでオペラ歌手のような綺麗で太い声の持ち主!しかも声だけではなく、彼のワイン、特にクレマンはヤバイです!繊細な泡に柑橘類の爽やかさ、そして何よりもハッピーになれるのが彼のワインの特徴!そして私が何よりも好きなのは、ワイン全種類にわが子の名前(ルイ、エルネスト、ジョゼフィンヌ、マクシム)を付けていると言う、何てカッコいいお父さんなんでしょう~!うらやましいです! Domaine des Pattes Loup*ドメーヌ・デ・パット・ルー Thomas Pico*トマ・ピコ Bourgogne 今もっともシャブリで注目されている若手醸造家ナンバー1のトマ。とてもシャイで恥ずかしがりや・・・でもそこがまた可愛いのです!彼のワインを飲んでいると、テロワールの違いってこんなに凄いんだな~とシミジミ感じます。しかしそれだけではありません!ワインのランクが上がるにより、味の複雑さや濃厚さがより感じられ、ワインの飲み比べをするにはとても分かりやすい!しかも透明感があり、いくら飲んでも飽きないところが最高! Domaine Cadette*ドメーヌ・ド・ラ・カデット Catherine et Jean Montanet*カトリーヌ・エ・ジャン・モンタネ Bourgogne とても大らかでフレンドリーなこの夫婦。とにかくわが子のように面倒を見てくれるとても仲の良い二人です!そんな二人のワインは一言で言うとミネラル感100%!しかもフルーツの濃厚さが口の中で一瞬に広がり、存在感たっぷりのワインです!特にChatelaine*シャトレーヌやSaulniers*ソルニエの2009年ヴィンテージはパワフルさもあり、前年に比べよりパワー・アップしています! Jean-Baptiste et […]

28
Fév

VINI JAPON 京都 2010

1月24日京都に一般愛好家向けの自然派ワイン試飲会“VINI JAPON”が開催された。 それに参加の為フランスから2人の自然派醸造家を同行しての参加。マルセル・ラピエ-ルの長男マチュ・ラピエ-ル、とロワ-ルからフィリップ・テシエを同行。 特にマチュ・ラピエ-ルは日本初上陸で見るものすべてが新鮮だ。昨日、PARISから大阪に到着。そして本日、京都に移動。さすが28歳と若いマチュは旅の疲れも時差ボケもなく即通常の仕事をこなすタフさである。 マチュにスポ-ツは何をするの?と聞けば『葡萄栽培・ワイン醸造だ!立派なスポ-ツだよ!』と答える。身長185センチで贅肉もなく、真っ直ぐ伸びた姿勢は皆にスポ-ツマンに見えるのだろ。今回の日本滞在で10回ほど上記の質問を受けた。 さて、会場に着くと開催前のスタッフミ-ティングをやっているところだった。今日は400名ほどの愛好家が集まりそうだ。前回の経験上の諸注意事項を確認しあった。特に後半は酔っ払ってくる人が出るので、怪我をしないように注意をしよう。 オ-プンと同時に多数の人が津波のように押し寄せてきた。マチュもフィリップも驚いた。1時間後には人で会場がほぼ一杯になった。京都会場にも関わらず遠方からの来場者も多かった。九州から名古屋の愛好家やレストラン経営者、、酒販店経営者のプロの人たちも混じっていた。3時過ぎからは各ブ-スに近づくのも大変なくらいに混雑してきた。皆、本当に楽しそうに試飲している。 しかも吐き出さないですべて飲み込んでいる人が殆どだった、マチュが心配して、『伊藤!お客さん達は皆、吐き出さないで飲み込んでいるけど大丈夫か?』と聞いてきた。フランスでは皆この類の試飲会では種類が多いので皆吐き出すのが普通だからだ。これだけの種類が多いと少しづつだけでも全部飲み込むと大いに酔っ払ってしまう。『今日は一般愛好家の人が多いので、このような試飲会に慣れていないんだ。』と説明。 もう一つ、マチュが驚いたのは、ワインの試飲会に女性が多いこと。そして、初めてみた和服姿の日本女性が大変美しいこと。 大喜びのマチュだった。 来日、自然派醸造家の紹介タイム ←新井さん VINI JAPONの発起人 フランス・ロワ-ルと日本の間を行き来しているタフな女性。 いつも元気で機関銃のように早口で語る。 素晴らしく美味しいワインを造っているスーパーウーマン。 大岡さん→ 我らが日本が誇るローヌの醸造家、大岡さんだ。 今も昔も、初心貫徹の男!リスクと困難を極める醸造と栽培に挑戦し続ける。自然度の高さはフランスでもトップ級だ。 時間と共に益々磨きがかかる。カッコいい大岡さんだ! ←フィリップ・テシエC 今回、2回目の来日だ。ロワ―ルのシュベルニに醸造所を構え、チェリ-・ピュゼラらと共にヴァン・ド・コワンと云う地元の自然派ワイン組織を造り、そのプレジダンをやっている。地元のリ-ダーだ。日本食にピッタリの白と赤ペティアン(微発泡)は絶品。日本食に最高のマリア-ジだ! マチュ・ラピエ-ル→ 自然派の重鎮・マルセル・ラピエ-ルの長男として生れ、5年前よりドメ-ヌで働いている。最初は料理を勉強していた。料理人として世界中を旅して働いた。視野の広さっている。お父さんを尊敬している。その土台の上に、自分を発揮してもらいたい。 ←フランク・コ-ネリッセと太田さん フランクとは今回初対面だ。ベルギー人ということでフランス語が通じたので話ができた。穏やかな話し方で性格が優しい人だという印象。多分、彼のワインの中にもこの優しさが入っているだろ。太田さんはイタリアでは有名人だ、多くの人から愛されている。               ディオニの前田社長→  今回の京都でのこの会を成功裡に出来たのはやはり前田社長のお陰だと思います。 本当は、ディオニ社の中山さんが実質的に骨を折って頂いたとの事中山さんに感謝! 自然派ワインの人気は静かに確実に広がってる! こんな人達がいました。  京都のお酒屋さん    赤穂の47リカ-ズの岡田さん    福岡の山下食堂の山下さん 一般愛好家                   井上窓子さん もう一人大切な人 会場で料理を準備してくれた方です。 大変なパッションでやってくれました。感謝!! ご来場の皆様へ 本当に有難うございました。 自然派が存在するのも皆様のお陰です。 これからも、体に気をつけて自然派ワインを愛してください! ワインはきっと皆様に恩返しをしてくれます。感謝! VINI JAPON 京都 打上げ会 試飲会終了後京都の料亭で、自然派ワインの名の元に出展者が集い宴を囲みました。燃えろ!自然派!! ディオニ前田社長の音頭で乾杯 今日は自然派ワイン業界にとって素晴らしい日でした。 5社の自然派ワインインポ-タ-が大同に集い京都初の自然派ワイン会を成功させました。 不景気と云われている今、あれだけの多くの人が集まる試飲会が 存在するでしょうか!? 明治の薩長土連合のようなものです。お疲れさん                              萩野さん […]

25
Fév

九州での自然派ワイン試飲会・レクレアションRECREATION・福岡

博多どんたくの街に自然派を!! 熱狂的な自然派ワインが多い九州! 九州ではあまり開催されない自然派ワイン試飲会、しかし、本気で日本を変えるには、まず九州からは、日本の歴史からみれば当たり前。九州人が変わらずして日本は変わらない!熱い九州人には自然派がピタッと合っている。九州といえばまず燃えるどんたくの街博多だ。マチュ・ラピエールとクリストフ・パカレを同行して博多の街に乗り込んだ。九州中から自然派ファンが集まってくれた。 鹿児島、長崎、大分、宮崎と酒販店、レストラン、ワインバー、ソムリエ、ジャーナリスと多くのプロの人たちが結集してくれました。感謝!です。焼酎の街に自然派ワインを、は正直云ってやや無謀かな?と思っていましたが、ビ-ルしか飲まない人種より食べながら焼酎を飲む人種の方がワイン文化に馴染み安いのではと思う。既に熱狂的な自然派ファンが多数存在している。 九州の自然派ワインの守護人達の一部 福岡の湊谷さん    福岡のESPOAナカムラ   福岡のレストラン・コキ-ヌさん   長崎の大坪さん  宮崎の宮田さん      福岡の吉田さん     長崎の宮川さん       大分の安見さん マチュ・ラピエ-ルとクリストフ・パカレによる自然派ワインセミナ- 福岡ではボジョレの二人に熱く語って頂きました。 現在のボジョレの厳しい状況、何故こんな風になってしまったのか?あまりにも、不味いボジョレ・ヌーヴォーが世界中に氾濫してその不味いヌーヴォーで酷い目に遭った人達は2度とボジョレを飲むことがないし。ボジョレのイメ-ジは失墜した。大量生産の為に畑に肥料や除草剤、殺虫剤など化学物質が入りすぎた。その為に土壌は弱り、土壌中の微生物も死にたえてしまった。 完璧に熟すことがなくなった葡萄を収穫して醸造をしなければならない為、色んな化学剤を添加しなければならなくなってしまった。砂糖を大量に添加したり、果汁を暖めて濃縮させたり、力のない果汁は酸化しやすいので大量に酸化防止剤(SO2)を添加しなければならない。 こんな風に造られたワインを飲めば頭も痛くなるし悪酔いしてしまう。特にヌーヴォーの時はお祭り気分で普段より沢山の分量を飲んだ人達、殆どの人が悪酔いの経験があり、ボジョレ・ヌーヴォーのイメ-ジは失墜してしまった。 マルセル・ラピエ-ルを先頭に自然派醸造家達はまだ化学物質を使用してなかった時代の自然な葡萄栽培を再開して、土壌をを活性化して、生き生きした健全で力強い葡萄を収穫し、畑に住んでいる自生酵母のみで発酵させる。発酵、熟成中は一切酸化防止剤(SO2)を添加しない自然なワイン造りを再生させたのである。口でこのように説明するのは簡単なことだけど、実際に実行するには普通の3倍のリスクや労力が伴う過酷な労働が必要となる。 しかし、完成したワインの美味しさは明らかに全くの別物であり、本来のボジョレ土壌の風味がそのまま表現されて実に美味しいのである。クリストフ・パカレは村名のシル-ブル、ムーランナヴァン、コート・ド・ブルイ、シェナのワインを造っている。それぞれの土壌の違い、その特徴を図に書いて説明。マチュ・ラピエ-ルはお父さんのマルセル・ラピエ-ルが現在やっている自然な醸造上の重要なポイントを列挙して説明してくれた。 来られなかった皆さんの為に!私伊藤がお勧めするワインと博多会場で人気のあったワインを紹介!! ~BMO・片岡物産~ フラール・ルージュDOMAINE DES FOULARDS ROUGE ラングロールのエリックの大親友のジャン・フランソワ・ニックの醸造元だ。南のワインとは思えない繊細なワインを造る。 1-LA SOIF DU MAL ラ・ソワッフ・ド・マル 赤 果実味が豊かで気軽にグイグイいけるやつだ!超お勧め!! 2-LES GLANEURS レ・グラヌール 赤 樹齢46歳以上の古木グルナッシュ100%、濃縮感とミネラル;その上に南とは思えない酸を備えている繊細なワインだ。 3-LES GLANEUSES レ・グラヌーズ 赤 グルナッシュ70%シラー30%; 果汁味とミネラル感のバランスが最高!!  ~大栄産業~ 掘り出しものがある大栄産業さん。 ドメーヌ・ボートレイDOMAINE BEAU THOREY自然度が非常に高い醸造家だ、樹齢100歳の葡萄木を沢山持っている。ビオ・ディナミ農法を採用している。ボートレイ氏は本も定期的に出版すインテリ自然派だ。除梗せず自然酵母で醸造、素晴らしワインを造る。個人的に大好きな自然風味の強いワイン 1-BELLA PARRA ROUGE ベラパラ 赤 樹齢も古く20~50歳のシラーとサンソーが中心のワイン。混醸造。 自然な果実味が全面に出ている。グイグイ飲めてしまう。 2-BOGUS ROUGE ボギュス 赤 カリニャン80%、ムスカ・ド・ハンブルグ20% 除梗なしでセミ・カルボニック醸造、勿論自生酵母SO2添加なしの自然醸造。ちょっと前の古典的自然派タイプ。 3-DANCE DES CEPS ダンス・ド・セップ […]

22
Fév

RECREATION レクレアション大阪・打上げ LE BOIS ル・ボワにて

自然派ワインの守護人・男・満谷! 関西で本物料理、本物ワインを語るとき、この男を除いて語れない。自然派ワインの守護人・満谷だ! 料理とワインに掛ける信念と情熱は、この人に勝る人は無いだろう。不言実行タイプの人間だ。 あまり多くを語らない。 行動することで語るタイプの人間だ。 本物が好きで、だから本物しか認めない。 この男が認めたものは確かに凄いものばかりだ。 本物人間・満谷ファンは多い。 満谷の料理は嘘をつかない。 だらか客が離れない。 今夜はLE BOIS ル・ボで打上だ! 満谷さんはレストラン・トルトゥ-ガと気軽なビストロタイプのル・ボワを一階と2階で経営している。自然派ワインの醸造家が来大阪の時は必ずここで打上をやる。自然派大阪のパップ的存在だ。今夜は、ロワ-ルのフィリップ・テシエ-ル、ボジョレのフィリップ・パカレ、そして、モルゴンのマチュ・ラピエ-ルが一緒だ。満谷さんも気合を入れて料理を作ってくれる。 今夜は自然派を愛するインポ-タ-、酒販店、レストラン経営者、一般愛好家が40名ほど集まる。醸造家にとっても日本の業者や愛好家と触れ合うのは貴重な機会だ。 ワインは来日醸造家のワインとルクレアションで余ったワインを持ち込んだ。料理は満谷さん入魂の手料理だ。 この店には熱狂的な自然派ワインラヴァ-が集まる。そして関西を代表する自然派を販売してくれる酒販店が集まってくれた。愛好家の中でも自宅で自然派ワイン教室を開いてしまうほどのセミプロの人やお医者さんなど、いつもの顔ぶれが集まってくれた。 皆最初は比較的おとなしく始まり、ワインの酔いが心地よくなってくると全員が10年来の友人関係のごとく仲良くなってしまう。これも自然派ワインの影響か?この店の空気がフランスと大阪のエッセンスで濃縮されて、その上で皆の喜びがさらに空気を暖かいものにしてくれた。特別のソワレだ! 造り手、売り手、飲む人が一緒に楽しむ!特別な空間! 大阪では自然派ワイン卸酒販店として有名なトミオウさんだ。  今日はフィアンセの美人彼女との参加だ。   大阪の桶谷酒店さん。 右はインポ-タ-・イーストライン社の門脇さん。桶谷さんはフランスまで買い付けにやって来るほどの情熱酒販店。 今夜はサ-ヴィス係りに徹しているインポ-タ-野村ユニソンの萩野さんと 自然派ワイン愛好家の医者さん 造り手のマチュ・ラピエ-ルと愛好家の歯科医の先生 マチュ・ラピエ-ルと和食店経営の本元夫妻 前回も参加。 遠方から参加してくれた一般愛好家の女性達とご機嫌のクリストフ・パカレ 愛好家の女性に囲まれているのはロワ-ルからきたフィリップ・テシエ。右端はインポ-タ-・ディオニ社の大西さん。 段々酔い気分になってきた。 インタ-ネット販売のトップを走る タカムラの松さん、日名さん、三木さん ワイン販売コンサルBMOの桐谷さん 大分心地好い酔いがまわってきました。今夜も自然派ワインで元気100倍になりました! 生産者のスピーチ、『こんなに楽しい会に感謝!!』 ブルギニョンを歌うパカレ 最後は1.2.3.ダ-!! で締めました!! 今夜も忘れられない一期一会でした!感謝!! 自然派守護人・満谷さんの店 ラ・トォルトゥーガ (La Tortuga) 大阪府大阪市中央区高麗橋1-5-22 06-4706-7524 繊細さとパワフルさを備えたフレンチ 多くの自然派ワイン醸造家が満谷さんの料理のレベル高さに驚いている。彼らのナチュレルな風味のワインと満谷さんの料理とのマリアージは 完璧と云ってよい。 満谷さんのパッションが詰っています!                美味しい料理に美味しい自然派ワイン、店内には心地よい気が流れています。 自然派ワインの守護人・満谷の店には多くの醸造家が立ち寄っている! 左から: マルセル・ラピエールトフィリップ・パカレ      レクラパスのジェローム フィリップ・ジャンボン […]

19
Fév

自然派ワイン大試飲会 RECREATION レクレアション活動について

試飲会の意図・レクレアションとは、“再構築”の意あり ヨーロッパの中のフランスワイン醸造界が変化しつつある   ワイン業界は今大きく変わろうとしています。ワインと云えばやはりフランスが世界に最も影響力を持っている。そのフランスがEU機構の中でワイン法も大きく変わろうとしています。 AOCの概念も、規制機構も変わりつつあります。政治家の考えてやることはグローヴァリゼーションの機構の中でワインをもその一環の流れに沿ってワイン法を変えようとしています。 09年DIVE BOUTEIIL試飲会時の会議風景 つまり、大手醸造企業のやり方を基本にワイン法のすべてを変えてしまう可能性も出てきています。 1935年に制定された原産地呼称の理念、(各地方のワインの特殊性を重視する、)がグローヴァリゼーションの中に組み込まれてしまっては、自然派ワインを造る小規模醸造の存続が危ぶまれるような状況にもなりかねません。自然派ワイン醸造家達もマルセル・ラピエールをはじめ色んなリーダー達が自然派醸造家グループを形成しつつあります。そのグループの中にはイタリアやスペインなど他のヨーロッパの醸造家も参加しつつあります。個性溢れる連中が集まった自然派組織であるがゆえに、なかなか意見のまとまりには困難な壁が見えてきました。各グループの横の関係が決してスムーズには流れていません。 自然派が最も集結するDIVE BOUTEILLEの試飲会時も毎回会議がもたれていますが、各自個性ある意見が飛び出すのは良いことですが、なかなかまとまりがつかないのが現状です。 マルセル・リショ+マルセル・ラピエール そこで、我々のような外国人が演じる役割が大きくなるのではと考えています。 我々外国の買い手が、『各地方の本来の特徴を備えていないワインには興味ありませんよ!』と声を大にして云いたい。大手醸造企業しか造れないようなワインは必要としていませんよ!と云いたい。 もっと具体的にいえば、 『除草剤や殺虫剤を大量に巻かれた瀕死状態の土壌からとれた葡萄使い、工業的に造られた酵母菌を使ったり、濃縮機械で果汁を濃縮したり、砂糖や酸、酸化防止剤を大量に加えたワイン』は買いませんよ!と云いたいのです。つまり我々は日本の明治維新の黒船の役割なら出来るだろうと考えています。 それには、我々の自然派ワインの購買力を増やさなければ聞く耳を持ってもらえません。 チェリー・プゼラ 小売業界の経済危機への対応が与える波紋 しかしながら、今、日本も含めて世界の経済状態は決して楽ではありません。日本の小売業も難しい状況の中にあります。小売業界全体が、安いものを追求しています。その方が楽だからです。 ワインの世界で象徴的なのはボジョレ・ヌーヴォーです。昨年、格安ヌーヴォーが販売されました。これは誰も喜んではいないビジネス形態であります。販売に窮しているボジョレワイン商を、日本のバイヤーがこの時とばかりに価格交渉をして値切る。ワイン商は葡萄栽培農家からの葡萄買い値を最大限に値切る。葡萄農家は大量に葡萄を造ろうとする、一本の葡萄から20房以上を収穫したい。化学肥料を大量に撒く、病気危険防止に殺虫剤も大量に撒く、勿論、草取りなどやる経費は出せないから除草剤を大量に撒く。土壌も瀕死状態となり美味しい葡萄などできる訳がない。大量に機械収穫した水っぽい果汁を温めて濃縮したり、大量の砂糖を補糖する。葡萄果汁に力がないので酸化防止剤を大量に加えなければならない。瀕死状態の土壌には健全な自然酵母など生存していない。だから工業的に造られたバナナの香りが付けられる香り付け酵母菌を混入する。 それでも、農家は採算が合わなくて廃業が相次いでいるボジョレの状況だ。農民が一番苦しんでいる。 ワイン商も苦しく喜んでいない。日本でこんなワインを何も知らなくて買ったお客は、『ボジョレってこんなに不味いの?いやワインってこんなに不味いものなの!?』って2度とボジョレやワインを飲まなくなってしう消費者が増えてしまう。地球も汚され、体にもよくなく、誰も喜ばないワイン販売とはこれのこと。 世の諸悪創造ビジネス、こんなビジネスはそろそろ辞めにしましょうよ!と私は声を大にして言いたい。 楽なことをして、今だけ、自分だけ、目の前の利益だけ追求するやり方は、多くの人、地球、微生物をも殺していることを忘れないでもらいたい。 小売業の人達も今、ついつい安さを追求してしまう。気持ちは分るけどそこには真の解決にはならない事を認知してほしい。安さにも限度“節”があることを人間として認知してもらいたい。 良いものを売るのは何倍の努力が必要だ。しかし、一度、心からお客さんの信頼を勝ち得たら長期にわたって信頼関係を構築できる。安いことを批判しているのではありません。正当な企業努力はするべきだと私も考えています。やっていけないのは、利益の為には何でも限界なくやってしまうことはダメだ。と言いたいのです。欲望には“節”の哲学をもってほしい。自分の為にも、周りの人にも、地球の為にも。 ボジョレ地区で廃業して葡萄木を引き抜いた畑が目立つ 世界に本物ファンを持つマルセル・ラピエール そんな窮乏のボジョレ地区でも、大人気で引っ張りだこの醸造元があります。それが今回来日してもらったマルセル・ラピエール醸造元です。今回は息子のマチュ・ラピエールの来日でした。そして、従兄弟のクリストフ・パカレです。二人とも安易な栽培方法や醸造方法をとらず、リスクや困難を伴うワイン造りを実行しながらその土地の特徴が表現されている本物のワインを造っています。こんな世界不況経済の中でも世界中から引っ張りだこの人気醸造家です。つまり本物を提供することでお客さんから絶大な信頼を勝ち得ているからです。今回のセミナーでは、彼らがやっている本物造りの作業や考え方を素直に語っていただきました。 本物の再構築を目指すレクレアション 造る方も、売る方も安易な楽な方法でなく、困難やリスクを伴っても本物を提供することで、お客さんから絶大な信頼を勝ち得る世界を再構築することを願ってRECREATION・再構築”と名付けました そしてRECREATIONには“レクレーション・楽しみ”の意もあり、楽しく活動したい!の意図もあります。 CLUB PASSION DU VINでは、RECREATION試飲会に参加して頂いた酒販店、ワイン販売業者、レストラン、ワインバーの皆さんに深く御礼を申し上げる、と同時に自然派ワイン販売の為に最大限の側面援助を具体的に継続していきたいと考えています。本物・自然派ワインの販売は楽ではありません。単に本物で美味しいからといって売れていきません。 パーカー点数の高いワインは売り安い、金メダルワインも売りやすい、有名ソムリエのお済付きは売りやすい、ワイン評価本の点数が高いのは売りやすい、有名ワイン販売は誰にとっても売りやすい。 (これらのワインすらも販売が難しくなってきた現状がある。)      しかし、そんな他力で売るのではなく、あなたがお勧めしたら、お客さんが信頼して買ってくれる世界をつくりませんか?そんな販売を既に実行している酒販店、小売業の人達が大勢います。勿論、一朝一夕にはできません。 だから面白く遣り甲斐いがあるのです。 横浜のKISSYOの坂田社長 店頭で本物自然派ヌーヴォーを勧める横浜KISSHOさん。 やる気満々の山本さん 店頭で自然派ワイン試飲セミナーをやってしまう 今年は販売の側面サポートする為の、販売セミナー、テーマごと小規模試飲会、情報小雑誌の発行、 本物醸造元を訪問するツアー、などをドシドシ実行しています。 この活動は醸造元、インポーター、CLUB PASSION DU VIN,小売業、業務店の皆さん、と一緒になって活動を展開していこうと考えています。 本物の自然派ワインは世界を変える事できます。小売業も世界を変えることができます。 本物自然派ワインが簡単に売れない事はよく分っています。ただ、言えるのは本物ワインにはそれを造る農家・醸造家達が地球を大切にしながら、美味しいワインを造ろうと、楽で安易な方法を採らず、勇気をもってリスクを負いながら3倍の努力と労力をもって造っていることです。 だから、彼らのエネルギーも一杯入っています。自然のエネルギー、遠くは宇宙、そして地球のエネルギー もメッセージも入っています。だから、販売者は心より自信をもってお勧めできることです。健全なものを提供することでお客さんの喜びを創造できることです。そして、地球の生物持続可能指数をあげることにつながります。何よりお客さんの信頼を勝ち得ることが出来ます。自然派ワインはそんな力をもっています。 […]

17
Fév

2010年RECREATION レクレアション自然派ワイン試飲会開催

食い倒れの浪速の街に自然派ワインを!大阪編 フランスよりマチュ・ラピエ-ル、クリストフ・パカレ、フィリップ・テシエの3人の醸造家を迎えて大阪・南海ホテルで開催した。約300人の訪問者、レストラン、ホテル、酒販店、ス-パ-などプロ向けの試飲会を開催した。 ← クリストフ・パカレ BMO社(片岡物産) 下記の9社のインポ-タ-が出展。 BMO株式会社(片岡物産株式会社)、野村ユニソン株式会社、株式会社 モトクッス、ディオニー株式会社(東京、大阪会場のみ)、株式会社オルヴォー、オリゾン、株式会社イーストライン、大榮産業株式会社 (順不動) ↑ディオニ社 フィリップ・テッシエ            ↑野村ユニソン社 マチュ・ラピエ-ル ↑ イ-ストライン社                  ↑ モトックス社                    クロスロ-ドの有馬さん  この不景気の中、解決の糸口を見つけようと業務店、酒販店も熱心に未知のワインを真剣に試飲する姿が目立った。安売りだけが解決の道ではない。本当に美味しくてお客にとって安全でハッピ-なものを提供していくことが大切。体を動かして新商品発掘の試飲会に参加は生き残りの為には当たり前。     大栄産業の三浦さん 今日は普段お会いできない客層に沢山お会いできました。 大栄産業さんも素晴らしい品揃えです。 あまり試飲会に参加しないのでお客さんにとっては掘り出しものがある。 掘り出しものと云えばオルヴォ-も 西南部地方の自然派の品揃えが充実して面白い。                                自然派ワインセミナ- 何故自然派なのか?   自然派の造りとは? 自然派の裏に流れる哲学は? 自然派の生の声を聞くことで彼らの生活の一部や 彼らがやっている一部が垣間見ることができたと思います。彼らは人前で喋ることに慣れていませんので、決して系統立てて説明はでませんが、生の声からしか伝わらないものが沢山あったと思います。 参加者は自分の商売との接点は?と自問しながら 皆真剣に聞いていただきました。

16
Fév

試飲会第一@モンペリエ * La Remise*ラ・ルミーズ

今日は一人でラ・ルミーズという試飲会に突入・・・! これはルシヨンでも有名な4人の生産者、ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドのエドワード・ラフィットさん、ドメーヌ・デュ・ポッシブルのロイック・ルールさん、そしてレ・フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニックさん、そしてブリュノ・デュシェーヌさんが主催している隠れ試飲会・・・! 今日もいつも通りとても美味しいワインを試飲してきました・・・! 着いた所は、カストリという森の中を突き通って現れた可愛い小さな町。 私が到着した時間はちょうどランチ・タイム!外に並べられたビュッフェで一息ついていたところ、ダール・エ・リボのルネ・ジャン氏が登場! 今日は試飲のみ!さあ友達のワインを楽しもう!と乗る気マンマン。 まずはエステザルグのドゥニ・デシャンさん ローヌ地方 彼が試飲会に参加するのは珍しい! 2009年のヴィンテージはとてもフルーティーで爽やか。 最高な出来だ!と喜んでいました! ムレシップのアラン・アリエさん(ラングドック地方) 2009年、彼のワインの特徴といえば・・・やはりグルナッシュです! 人生で一番綺麗に出来上がったグルナッシュ品種のキュベ、カクーはあのラングロ-ルのエリック氏も絶賛していました! ル・タン・デ・スリーズのアクセル・プリュファー氏(ラングドック地方) そして主催者のエドゥアード・ラフィット氏(ルシヨン地方) この二人は,年と共に確実に腕を上げている、今後も期待の生産者! 南仏なのにこのフレッシュ感とイチゴの香りは凄い!ありえないです!  フォンテディクトのベルナール・べラセン氏 (ボルドー地方) とても繊細な彼のワイン・・・ 2003年のプロミーズは蕩けたタンニンと華やかさでずっと匂いを嗅いでいたいくらい・・・! 誰もが認めるレ・フラール・ルージュのジャン・フランソワ・ニック氏のワイン・・・ (ルシヨン地方) 今年彼は、ワイン以外にもミュスカのランシオに挑戦しました! いつでも人が大勢で賑やかなブースです! その隣には静かめなジャン・モーペルチュさん (オーヴェルニュ地方) シャイで口数が少ないですが、彼のワインはとてもエレガント!人静かな性格が、ワインの中にも眠っていました! フェルム・サン・マルタンのギーさんと息子のトマ (ローヌ地方) 息子さんもワイン造りに積極的に参加して以来、より爽やかで華やかなワインに! とにかく昔よりは飲みやすく、パワーアップしています! クロ・レオニンヌのステファンさんとセバアスティアン。 (ルシヨン地方) セバスティアンは隠れキャラだったのか、初めてお会いしました・・・がとにかく面白い! 今年はよりフレッシュ感を保つために、通常より一週間前に収穫を開始!すると・・・2009年は去年とは全然比べ物にはなっておりません!とてもフレッシュで飲みやすくなっております! 夜はこの会場で巨大ディナー!生産者も皆マグナムをテーブルに飾り、とても賑やかな夜ご飯がスタート! 次々に出てくる料理は最高な食材を使ったヘルシー料理。 前菜にトピナンブールのスープにフォア・グラのブロックが入ったもの、そして大きいホタテのスペシャル炒め、最後にはマッシュ・ポテトと白身魚を煮込んだ温まる家庭料理でお腹も満腹! その間にオーケストラが侵入!3人が吹くトランペットは会場を一瞬にして盛り上げ、そして舞台ではロックやカントリーの生ライブ! 私達はその後、明日も続く試飲会を考えこのパーティー会場を後にしましたが、フェットは朝の5時まで続いたそうです・・・皆元気!

15
Fév

関西自然派の源流・ナジャ米沢ファミリーがフランスに

藤丸さん  ロビノ  宮本さん  松下さん  小原さん  大徳寺さん   米沢さん  竹下 関西で自然派ワインを語る時、この男をはずしては考えられない。それが米沢さんだ。 ナジャの米沢さんは阪急インターナショナルのシェフ・ソムリエを勇退して果敢に関西初の本物ワインビストロ“ナジャ”をオープンしたのが2002年だった。私との付き合いは当時からだ。2003年にフランスに来られた時にフランス中を一緒に旅をした。特に印象的だったのは、当時米沢さんの憧れだったエグリエールに訪問した時だった。ベジエのホテルから車でモンペイルー村まで向かった。あの無口の米沢さんが緊張してさらに無口になっていた。そして、コメイラスさんと会って握手した時、何故かコメイラスさんがその手を離さずズット3分間ほど米沢さんに話しかけていた。米沢さんはそのまま緊張のあまり体が直立不動で固まっていた。お互いに目を離さずコメイラスさんは話し続けた。何か遠くから旧知の友がやってきて喜んでいるような感じのコメイラスさんだった。コメイラスさんが手を離した時、米沢さんの極度の緊張から解放された時のあの表情が今でも忘れられない。 今回のツアーの起点になったのはこの藤丸さんだ。藤丸さんは高校生時代から米沢さんの下でホテル・バンケットのサービスアルバイトをしていた。偶然にも藤丸さんの自宅近所に関西初の自然派ワインバーがオープンして浸っていたのが藤丸さん。藤丸さん『自宅の近所にナジャがオープンした時、何故か惹かれてよく出入りしているうちに気が付いたらナジャで働いていた。』その後、2年間ニュージーランドでのワイン造りとオーストラリアにワイン遊学した。ヨーロッパにも数カ月遊学していた。そして3年前に自然派ワイン専門卸酒屋を立ち上げた藤丸さん。関西の自然派ワインの世界ではすでに無くてはならない存在となっている。師匠の米沢さん譲りの無口で、一見シャイな風貌ながら真がしっかりして、スーとソフトなタッチで人の心に入って信頼されてしまう人物だ。 松本さんは昨年大阪の新地に自然派ワインバー“マツケン”をオープンした。松本さんも米沢さんが阪急インターナショナルのバンケットを担当していた当時から一緒に働いていた人物だ。 今回は小原さんも同行している。小原さんは自然派ワインビストロ“ダイガク”で長年働いていた看板女性だ。大阪には小原ファンが多くいる。私も小原ファンの一人だ。笑顔が素晴らしく魅力的な女性だ。マツケンで自然派ワインを飲みながら小原さんの笑顔と松本さんの元気溢れるトークを聞いているだけで疲れが吹っ飛んで元気が湧いてくる。 そして、徳大寺さんは松本さんとホテルで一緒に働いていた。長身でスマート、公家さんのような顔をした若者だ。近日中に大阪の新地に自然派ワインバーをオープンする予定だ。 そして、最後に大阪の気合の入った女、オンナ?うずら屋の宮本さんだ。7年ほど前にフランスに来た時一緒にフランス中を一周した。今回は友人のフランス人がパリにうずら屋風の店を造りたいということで、コラボーを依頼されての来仏だ。パリにうずら屋のような店があったら嬉しいかぎりだ。特別参加の宮本さんだ。 そして、運転主、通訳、道案内を務めるのは、先週日本で東京、大阪、福岡で自然派ワイン大試飲会“レクレアション”を主催したCLUB PASSION DU VINの竹下だ。 今年はこんなパッション・ツアーをドンドン企画実行する予定だ。 2010年の第一回目のパッションツアーは浪速の豪華なメンバーで幕を切った。総勢7名、そして部分参加の私、伊藤が加わってのパッション溢れる旅だった。         アンジェ・ヴァンの熟成カーヴにて 自然派ワインビストロ、世界第一号“アンジュバン”をやったロビノ訪問

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真冬でも熱いスペイン!

 所用でスペインへ行ってきました。先ず行ったのは、超リゾートのマラガ。真冬のマラガに人は少なくて、しかもネクタイしめてるのは僕達だけ・・・。仕事はさっさと済ませて、もう楽しみは夕飯だけ。マラガへ行けば、いつも立ち寄るのは海岸沿いにあるJUAN(フアン)というレストラン。  僕のお気に入りは、先ずは鰯のてんぷら。これをスペインではボケロンといいますが、特にここマラガではボケロン・ビクトリアーノと呼びます。小さいサイズが美味しいので、注文する時には出来るだけ小さいのを頼みます。これとピーマンサラダ(オリーヴオイルのマリネです)を絡めて食べるのが絶品! 今回はこれに赤ちゃん烏賊のから揚げも頼みました。海辺で食べるシーフードは最高です。  ワインはスペインのVina Sol という白ワイン。これは熟成させるタイプではなく、年代の若いものの方が人気あります。安くてとてもフルーティーで、海の幸との相性は抜群です。                    メインは、Urta(ウルタ)というマラガで獲れる大きな魚のグリル。日本でいうキンメダイのような姿をしていましたが、身が凄く引き締まっていてプリプリしていて非常に美味でした。  まだ食べたりないので、タコのマリネも追加!旨すぎる・・・。  マラガは半日しか滞在せず、翌日は早朝からバルセロナへ移動。所用の前に昼食を取る事になり、一路市内へ。車を走らせていると、ふと目の前には立派な教会が・・・。これは、彼の有名なサグラダ・ファミリアです。                      そしてお昼ご飯は何処で食べようかと議論になり、結局は観光地としても有名なマーケットであるサン・ジョセフへ行くことに。                    ここは、色々なお店が入っていてその品質はどれもピカイチです。そしてこの中にあるピノッチョというバーがこのマーケットの名物です。ピノッチョというのは、ピノキオという意味です。  ここに名物親爺がいるのですが、カメラを向けるといつもこのポーズを取ってくれます。                    いつも超満員のピノッチョは、軽食も取れてその味の美味しいことと言ったら・・・。 豚のモツ煮込み 赤ちゃん烏賊と豆の煮物  夜は、バルセロナから80Kmほど南にあるValls という街に宿泊しました。 ここには、カルソッツ(Calcots)というカタルーニャ地方の名物があります。 カルソッツとは、日本でいうネギです。でも、スペインの人に聞くと元々は玉ねぎで、成長に合わせて土を盛り上げるように高くかぶせて行くことによりネギの寸法を長くするのだそうです。 これを炭火で焼いて、その中身をつるんと抜き取ってロメスコソースにたっぷりつけていただきます。 これがまた甘くて美味しいこと!!運ばれて来た時には太くて長いネギが20本以上もあって仰天しましたが、気がつけば完食していました。これまで日本の九条ネギが世界一美味しいと思っていた僕としては、ぶったまげました。さすがはスペイン!侮れない。                    それから楽しいのが、Porron(ポロン)と呼ばれるワインのキャラフ。 これ、じょうろのように穴の開いた細い突起が突き出ていて、そこからワインが細く滴るしくみになっています。スペインではパーティーでこれを使い、出来るだけ高い位置からワインを滴らせて口で受けて飲みます。口も、なるべく小さく開けて飲むのがよしとされています。日本人は皆失敗して服を汚しましたが、一緒に行ったスペイン人は見事な飲みっぷりでした!